オーケストラが加わったことによって、もともとあったメロディや叙情性が強調されてよくなった曲もあることは確かですけど、 正直言って、バンドサウンドとオーケストラの融合がアルバム全部の曲で成功しているとはいいがたいと思います。 Battery, Enter Sandman, Sad But True, Devil's Dance… とか大半の曲は音がゴチャゴチャしすぎてて何がなんだか分かりません。 その代わりNothing Else Matters, Untill It Sleeps, Bleeding Me, Hero Of The Day… といった「ブラックアルバム」以降のメロディが強調されている楽曲や、 One, For Whom The Bell Tollsみたいなドラマチックな構成の曲ではオーケストラサウンドが劇的さを増していて良いと思います。 とはいえ、全体的に過剰装飾でウルサすぎるかな…
いいアルバムです。 こんなのが作れるならパープルもレインボーもやる必要ないじゃん、と思ってしまいました。 全然ロックじゃないですが、アコースティック楽器のよさとリッチーのメロディセンスの素晴らしさを再確認させてくれる1枚。 Wish You Were Here, Spirit Of The Sea, Ocean Gypsy, Memmingenが好き。
アルバム全体が独特の緊張感で貫かれています…フレディ・マーキュリーの死と切り離しては考えることのできないラストアルバム。 上の皆さんのおっしゃる通り、「INNUENDO」と「THE SHOW MUST GO ON」という2つの突出した名曲はそんなアルバムの性格を特に感じさせます。 不謹慎かもしれませんが、出来過ぎなほどの完璧な幕下ろし。それもクイーンらしい。
アンディの声は自分も好きです。ハイトーンを多用するヘヴィメタルシンガーとはかなり異なる声質で、この節回しはアンディ独自のもの。 実に魅力的な声だと思います。個人的には傑作とされるキスクの守護神伝より、アンディ加入直後の今作と「TIME OF THE OATH」の方が好きです。 リアルタイムで聴けたというのもあるでしょうけど。 アンディの声はかなり特徴のある声ですけど、哀愁があって妙に耳に絡み付く良い声だと思うし、「WHY」とか「IN THE MIDDLE OF HEARTBEAT」とか アンディの楽曲は哀愁がありポップで、メタルを聴く人以外にも訴えるフックがあって、アルバムの中でも特にお気に入りです。 でも、もちろんこれは好き好きなんですけど「THE GAME IS ON」みたいのは個人的にはちょっと… 聴いてて恥ずかしくなってくるし、あとメンバーがライナーノーツ書くのもどうかと…