ジミ・ジェイミソン、名前の通り地味(違うだろ!殴)でワイルドな風貌に似合わず時折繊細にも切なくもなる声がいいですね。ロン・ネヴィソンの手になるクリアな音がいかにも1984年そのもの。曲単体ではEye of the Tigerが断トツなれどアルバムはコレが一番人気なのも納得の、正に100点満点が付けられる最高傑作です。ただ、時期が超有名な~the TigerとBurning Heartの丁度狭間だし、今や収録曲のオンエアもまずないので、御存知ない方も多いでしょう。私事…愚かにも当時のアナログ盤を手放してしまい、日本盤CDで再度巡り会ったのは99年のことでした。以来どうも再発はないみたいです。若い皆さん、中古盤を頑張って探しませう。
FROZEN GHOSTとALIASの前身バンドに当たるカナダ産・産業ロック。セルフタイトルを1枚リリースしたのみで85年に解散。ところが曲レビューにある経緯で89年2月になって When I'm With You が全米№1となるヒット。解散したバンドの曲が№1をマークしたと話題になった。その後Vo.の Freddy Curci とG.の Steve DeMarchi が元 HEART のメンバーと組んで ALIAS を結成。一方で全曲を書いている Arnold D. Lanniは解散後直ちに FROZEN GHOST を立ち上げておりALIASには合流しなかった。先にALIASを聴いた人なら想像がつく通り、80年代初めにして、今聴いても全く遜色ない完成されたメロディアスハードを聴かせてくれるとは驚きの一言だ。
1982年11月にリリースされたシェリフ唯一のアルバム。Key.のARNOLD D. LANNIが全曲を書き5.7.はSTEVE DEMARCHIとの共作。有名な2ndシングル4.が突出している感は否めないが、バンド結成以来3年かけて練られたというだけあって新人のデビュー作としてはかなり高レベルの出来と言える。88年の米CAPITOL盤、89年の東芝EMI盤「ホエン・アイム・ウィズ・ユー」ともオリジナルまんまの再発だから、後継バンドALIASでFREDDY CURCIのVo.が気に入った人、(日本で言う)AORや産業ロックが好きな人は見つけたら即買いだ!
1989年…remember平成元年! バンド名にハンガリー出身の発明家の名前を頂戴し、BAD COMPANY などのブリティッシュ・ブルースロックを音楽的ルーツとするらしい、でもれっきとしたアメリカンHRバンド、TESLAの2nd。活動拠点がLAだからって、音楽は全然LAメタルではありません。ハスキーなVo.は好みが分かれるかも知れませんね。リズムも時々不安定だったり、若さが露呈してはいるけど、聴き所はギターに尽きる。13曲を物量作戦に感じさせない曲作りは大したものです。