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うにぶさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 1301-1400

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うにぶさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 1301-1400
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LIONSHEART - Lionsheart ★★ (2006-08-08 20:54:00)

やはり真っ先に耳を捉えるのは(5)(6)(7)といった文句なしの名曲なんですが、ブルージーでごくごく普通なハード・ロックという印象の他の曲もまた、魅力的です。歌が上手いと、楽曲が何割か増しで良く聴こえます。
パワー・バラード(9)「ALL I NEED」なんかはもうモロ好みです。
ライヴがひどかったというのばかりが何度も話題にとりあげられるバンドですが、アルバムに罪はありません。


LIONSHEART - Lionsheart - Had Enough (2007-07-31 01:00:22)

アルバムに圧倒的な名曲がいくつも収められているので、ちょっと存在感の薄い曲かもしれませんが、テンションの高い歌唱にグルーヴィーでタイトな演奏が楽しめる佳曲です。
シンプルだけど印象的なベース・ラインがお気に入り。


LIQUID TENSION EXPERIMENT - Liquid Tension Experiment 2 - Another Dimension ★★ (2007-04-22 00:12:29)

うーん、面白い。途中で色々気分転換が出来て、飽きずに聴けます。
けっこう遊び心がありますよね、彼ら。


LIV MOON - Our Stories ★★★ (2023-10-08 20:16:48)

'22年の5thフルです。オリジナル・フル・アルバムは10年ぶり。
以前から音楽性を変容させつつ独自の立ち位置を築いていたとは思いますが、このアルバムでさらに新境地を切り拓いて、魅力を増した気がします。
'16年のミニ・アルバム(EP)『R.E.D』はかなり実験的で不気味で、あれはあれでかっこよかったのですが、今回は全体にまとまりがあり、シンフォ・メタル風味の良質なミュージカルを聴いているみたい。
soLiの二人が参加していますが、特に星野沙織は9曲中8曲でヴァイオリンを弾いているのでほぼ全面参加です。唯一不参加の(5)「Symphonia」も作・編曲の西脇辰弥がヴァイオリンの音を入れているので、結局全曲にヴァイオリンが入っています。そのせいか、曲提供者が6人もいるのに全体のカラーは統一感があります。
AKANE LIVの歌い方も今回は過去数作で見られた極端に芝居がかった声の使い分けをしておらず、このアルバムにはそれが合っている印象です。
同じくヴァイオリンを全面導入しているUnlucky Morpheusほどスピード・メタル化していないこともあり、メタル/J-POP/プログレの折衷度合いが独特で他との差別化ができて個性が発揮されています。面白いバンドです。
買ってからしばらく経ちますが、まだまだ新鮮で、繰り返し再生しちゃっています。


LIV MOON - Our Stories - Anemone ★★ (2023-10-08 20:24:58)

語りで始まるところなんかは気恥ずかしくなってしまうのですが、クッサクサ、泣っき泣きのゴシック/シンフォ・プログレが好きな人にはたまらない曲だと思います。
なぜかこれを聴いていたらLACRIMOSAの『ELODIA』を思い出しました。
透明感、キラメキ感、哀愁がヤバい。中毒性があります。


LIV MOON - Symphonic Moon ★★ (2016-03-20 20:34:36)

清水昭男の参加と美麗ジャケに惹かれて買ったアルバムですが、これは大いにはまりました。
多少のJ-POP臭さや、声の線の細さは感じたにしても、これだけの高品質であれば文句は言いません。むしろ男声コーラスの方が邪魔。
1曲目の「Amen!」から、エロさ満点で魅了されてしまいますが、そういう妖美的要素はほとんどのメタル作品で味わえないだけに、希少価値が高いです。多少、陰陽座にも通じるかも。
曲毎にけっこう歌詞(歌声)のキャラクターが違い、その辺が白と黒というコンセプトなのでしょうが、最初は違和感を禁じえませんでした。が、それこそこのアルバムの個性であると考えれば、完成度の高い、考え抜かれた作品だと評価できます。
今後も追って行きたいバンドです。


LIVING COLOUR - Stain - Auslander ★★ (2007-09-01 00:28:23)

ヘヴィなベースに圧倒されます。
攻撃的な曲ですが、途中で入る変な音なんかはユニークで、やはり単純にはいきません。


LIVING COLOUR - Time's up - Time's up ★★ (2009-01-19 20:30:04)

タイトルや歌詞からして必然的にそうなるのでしょうが、この切迫感は息苦しいほどですね。
目がまわりそう。


LIVING COLOUR - Vivid ★★ (2005-10-26 19:40:00)

ファンキーなグルーヴがやたらと気持ちよく、ゆったりした曲でも身体が動いちゃいます。
多彩な楽曲とジャケのカラフルなアートワークがマッチしてますね。
歌詞はシリアスな曲が多いけれど、同時にポジティヴな暖かさも感じさせてくれます。人種も音楽も価値観も、幅広く受け入れる懐の深さが感じられます。
軽やかだけど軽薄ではなく、深いけれど難解ではない、こういうバンドは大好きです。


LIVING COLOUR - Vivid - Cult of Personality ★★ (2009-01-19 20:36:20)

うーん、まさしく強烈な個性。
こんな親しみやすくも自分たちの持ち味を上手く出した曲を作るってのは、そうそう出来るもんじゃないですね。


LOCUST - PLAGUE SOUNDSCAPES ★★ (2005-10-07 23:24:00)

帯のジャンル分けが「虫コア」になってる(笑)。「23曲21分の狂喜」
基本はハードコア/グラインドコアで、ビヨ~ンモヨモヨチュルルルーンキィーンピヨヨヨヨみたいなエレクトロニクス効果音が入ります。
ある意味プログレでまさしくパンク。遊びなのか本気なのか、微妙な線です。
ヴォーカルもなんか変態的に叫ぶことを楽しんでる感じです。
変な音が聴きたい人におすすめです。


LOCUST - PLAGUE SOUNDSCAPES - EARWAX HALO MANUFACTURED FOR THE CHAMPION IN ALL OF US (2008-02-17 16:04:33)

途中で加速してグチャグチャになってしまいます。変態。


LOST HORIZON - Awakening the World ★★ (2006-04-20 21:10:00)

最初はヴォーカルの声質がちょっとまろやかすぎるように思えたんですが、数回聴いたらもう熱さにやられてしまいました。凄いヴォーカルだなぁ。
楽曲もしっかりメロディアスかつ鋼鉄で、これぞメタル! と、興奮してしまいます。
曲数も多すぎてダレることもなく、丁度いいです。
ジャケが変なのもまたチャーム・ポイント。


LOU REED - Metal Machine Music ★★ (2017-05-04 20:53:35)

ただひたすら延々とギター・ノイズが垂れ流・・・高らかに鳴り渡るアルバムです。メロディとか曲構成とかは言うだけ野暮ってもんです。
ルー・リードは、他のソロ・アルバム何枚かと、THE VELVET UNDERGROUNDのアルバム、そしてMETALLICAと共作した『LULU』を聴いてはいましたが、それらは「退屈なんで老後に取っておきます」という感じで、渋すぎてまだ楽しめませんでした。
しかしこのアルバムは刺激的で、心地よいです。
『演奏しない軽音部と4枚のCD』(高木敦史/ハヤカワ文庫)というミステリに出てきたので知ったのですが、当たりでした。期待通り、本当にただのノイズ。
METALLICAとの共演もこの路線だったらよかったのになー。


LOUDNESS - DISILLUSION 〜撃剣霊化〜 ★★ (2006-04-16 18:21:00)

二井原さんの歌い方と、すごいセンスの日本語詞が最初、どうしても苦手だったんですが、後で英語詞やマイク・ヴェセーラの歌う作品を聴くと、とても高品質なのに何か物足りなく感じられて……。
どうやら二井原さんの濃さがないと、LOUDNESSの作品というよりも、達者などこぞのバンドの作品に聴こえてしまうようになってしまったようです。
最近は苦手意識も減り、けっこう普通に楽しんで聴けるようになりました。
やっぱり「夢・ファンタジー」ですね。


LOUDNESS - DISILLUSION 〜撃剣霊化〜 - Dream Fantasy ★★ (2008-08-17 15:17:05)

やっぱり最初は歌詞に気恥ずかしさを感じて、受入れ難かったのですが、今はそれも含めて好きです。
ギターソロは、ほんと魅力的。


LOUDNESS - SOLDIER OF FORTUNE - Lost Without Your Love (2008-08-17 15:33:59)

イントロからもう泣き泣きで、ギターソロも秀逸ですね。
いいバラードです。


LOUDNESS - THUNDER IN THE EAST - Get Away ★★ (2008-08-17 15:25:10)

スピーディーで、かっこいい曲。アクも少なくて、聴きやすいです。
ラストのパワフルなシャウトが強烈。


LOVE/HATE - Wasted in America ★★ (2005-11-25 21:14:00)

あまり一回聴いて大好きになるって感じではないんですが、繰り返し聴いているうちに熱気に引き込まれる、エネルギッシュなアメリカン・ハード・ロックです。
グルーヴィな曲がいっぱいで、ライヴはさぞかっこよかったんだろうと思わせる作品です。
さすが下積みが長かっただけに、バンドの一体感、演奏力は申し分ありません。
訳の分からないハイテンションぶりの感じられる(6)「HAPPY HOUR」がお気に入りです。


LOVEBITES - Judgement Day ★★★ (2023-11-23 21:26:43)

Tamasaさんの書き込みの熱量にあてられて「そんなに凄いの?」と聴いてみたアルバムです。バンド自体、全然知りませんでしたが、こりゃ確かに強烈です。ぶっ飛びました。
熱い、速い、メロディが良いと、三拍子そろった硬派なスピードメタル/スラッシュメタル。初期ブラガやドラフォを聴いた時の快感を思い出しました。
遡って過去3枚も聴きましたが、このアルバムが最もゴリゴリにヘヴィで強烈ですね。(1stから方向性はブレず、クォリティも初めから高かったとは思いますが)
確かに音数が多くテンションが落ちないため、最初は「山場ばかりでかえって印象に残らない」なんてことも思ったのですが、6~7周くらい聴いて各曲の個性が耳に馴染んでくると、「これ捨て曲なしの名盤じゃん」と、リピートしまくるようになりました。
JUDAS PRIESTの『PAINKILLER』が、異常に気合が入りすぎてて慣れるのに時間がかかったのに似ています。
押せ押せで「まずインパクトが凄まじい」、そして、「聴き込むと意外に多彩で飽きない」というのを両立できた傑作アルバムだと思います。何よりメタルへの愛情を感じられるところが好き。


LOVEBITES - Judgement Day - Wicked Witch ★★★ (2023-05-21 21:20:11)

このリフと歌メロは非常にJ-POP的で、日本人ならではのユニークなメロディ展開だと思います。
この曲でファンになりました。
他の人がこの曲をどんな風に捉えるのか、気になります。


LUCIFER'S FRIEND - Mean Machine ★★ (2006-03-16 20:41:00)

雑誌で高く評価されているのを見て、期待がすごく高まっていたため、最初は思ったよりあっさりしてるな~という印象だったのですが、ジワジワ効いて来ました。
いやー、ジョン・ロートンのヴォーカル、素晴らしいですね。ディオやクラウス・マイネを思わせるところも確かにあり、しかしその2人よりは爽やかな感じ。
(2)「HEY DRIVER」、(6)「ACTION」、(8)「ONE NIGHT SENSATION」あたりは文句なしに名曲です。
ブリティッシュ・ハード・ロックが好きな人には堪えられないアルバムじゃないでしょうか(ドイツだけど)。


LUCIFER'S FRIEND - Mean Machine - One Night Sensation ★★ (2007-10-24 23:30:50)

威厳すらも感じさせるような、堂々とした曲。
パープルやヒープが好きな人にはたまらないんじゃないでしょうか。
終盤の展開も、これぞハード・ロックという盛り上がりで、快感です。


LUNA SEA - IMAGE - SYMPTOM ★★ (2008-08-08 21:59:41)

いま聴いてもやっぱりヤバい曲ですね。過激で素敵。
それにしてもほんと、何でもありなバンドだったなぁ。


LUNA SEA - LUNA SEA - PRECIOUS… ★★ (2007-02-17 23:13:21)

高校時代に、普通にメタルなんだと思って聴いてました。
いま聴いてもやっぱり良いなぁ。


LUNA SEA - MOTHER ★★ (2008-08-08 18:46:00)

高校時代、本当に聴きまくった思い出の1枚です。
名曲ぞろいで、半端ない完成度ですよね。今でも色褪せていません。超名盤。


LUNA SEA - MOTHER - TRUE BLUE ★★★ (2008-08-08 18:48:42)

学生時代、散々カラオケで歌ったなぁ。
メロディアスなギター・ソロが炸裂する疾走曲で、オリコン1位。この辺からメタルとかに手を出した人って、絶対多いと思います。「ROSIER」とこの曲の影響は大きいです。


LUPE FIASCO - Food & Liquor ★★★ (2016-12-24 17:40:27)

シカゴ出身のヒップホップMC、ルーペ・フィアスコの1stアルバムです。酒も薬もグルーピーもお断りな、健全スケートボーダーにして、日本サブカルオタク。
表の華やかな音楽おもちゃ箱的ジャケも魅力的ですが、内側のアートワークも善悪の価値観を逆転させて描く風刺の効いたコンセプトが実に巧みで、アメリカ人イスラム教徒ならではのアイデンティティがよく出ているなあと、感心しました。
トラックにしろラップにしろ、もっと激しくガツンとくるタイプの方が好きなのですが、それでもヒップホップで最も好きなアルバムは、このアルバムかもしれません。なにしろ曲が良い。
激しさには欠けますが、哀愁と躍動感が同居していて、いつ聴いてもドキドキワクワクさせてくれるフレッシュさがあります。煌びやかでメロディアスで、比較対象としてはOUTKASTやKANYE WEST、The Black Eyed Peasあたりのファンに受けそう。
(3)~(13)はもう、圧巻。特にI Monsterの「Daydream In Blue」を使った(9)「DAYDREAMIN'」とReturn to Foreverの「The Romantic Warrior」を使った(13)「AMERICAN TERRORIST」は、いつ聴いてもうっとりします。なんて美しいヒップホップ。


LUPE FIASCO - Tetsuo & Youth ★★★ (2016-12-26 20:26:03)

5thアルバムです。2nd~4thはどれも悪い出来ではないし、かなり売れもしたらしいけれども、どうにものめり込むまでは至らなかったのですが、今作は塚本晋也監督の『鉄男』にインスパイアされたという驚愕のオタクっぷり発揮アルバムというところに面白みを覚え、期待して購入。
一聴して、ぶっ飛びました。凄い! なんだこれ!?
なんというファンタジックでプログレッシヴなヒップホップでしょう。こんな衝撃は、COMMONの『Electric Circus』を聴いたとき以来。空気感が一般的なヒップホップと全然違います。
美麗で清涼感あふれる、しかしインパクトの強い風変わりなトラック群に、よくもまあここまでリリックを詰め込むものだと呆れるほどに饒舌で多彩なラップ。
売る気のなさそうなアーティスティックなアートワーク(2nd以来どれも地味ですが)、ヒップホップにあるまじきやたらに長い曲(8分超3曲)、間に挟み込まれる季節を表すインストゥルメンタルと、商業主義とは一線を画して作品としてトータルで組み上げた《アルバム》。
1st以来、ようやく心底から驚嘆させてくれる作品を出してくれました。たぶん今後何十年も聴き続ける一枚になりそうです。


La'cryma Christi - Sculpture of Time - Blueberry Rain (2008-08-08 22:02:25)

独特で面白いです。
メタル耳にはそぐわないんですが、アレンジも凝ってるし、なんか心地いい。


Leprous - Coal ★★★ (2021-02-28 19:40:18)

'13年発表の3rdアルバムです('06年の自主制作盤『AEOLIA』を含めれば4作目)。
前作までは合間に入るブラック・メタル的咆哮や攻撃性を盛り込んだ幅広い音楽性が特徴的ながら、基本的には一般的「プログレ・メタル」の範疇に入るバンドという印象でした。ところが、日本盤デビューとなった今作では完全に個性が確立されています。
ジャケのアートワークから暗黒世界の住人であることを主張しつつ美意識のあるバンドであることを露にした上で、ブラック由来の攻撃性も捨て去らずにゴシック的耽美性を大幅増量し、同時に真の”プログレ”たることを証明するかのように一曲ごとに実験を推し進めます。
エイナル・スーヴェルグ(vo,key)の姉の夫であるイーサーンも、ブラック・メタルに留まらずにプログレッシヴな音楽を追求していますが、教え子たる彼らは今作で完全にこのバンドならではの進歩的メタルを形作ることに成功しました。
どれだけ多彩な要素を曲に盛り込もうと、どれだけ演奏陣が高速で複雑なフレーズを奏でようと、エイナルのメタル・シンガーとしては稀有な美声がミドル/スロー・テンポに曲を固定し、暗鬱で悲痛な歌を紡ぎ出して「〇〇系」や「○○的」と括れない「LEPROUSの音楽」を現出させるのです。
これには恐れ入りました。
アルバム全体通して素晴らしいのですが、特に(5)「The Valley」は格別です。鉄壁のリズム陣が緊張感を高め続ける中で、伸びやかな歌声が全てを包み込み、圧倒します。


Leprous - The Congregation ★★★ (2021-03-06 16:49:21)

'15年発表の4thアルバムです。2010年代のプログレ・メタルの中で余裕で五指に入る出来ではないかと思える大傑作です。
(1)「The Price」のPV(スタイリッシュな映像も素晴らしい!)を1回視聴しただけで、虜になりました。なんという新鮮さ! BIFFY CLYROの4thやHELMETの1stを初めて聴いた時にも似たこの衝撃。リズムの工夫だけでも音楽の印象はこれだけ変わるのだなという認識の書き換えに驚かされる1枚です。
5thと6thも名盤と言える出来ですが、彼らの最高傑作はこれだと思っています。とにかく前進/実験を徹底しています。
この作品の肝は、「間」「キレ」「ズレ」「ループ」です。
反復フレーズがもたらすトランス感覚を巧く活かしつつ、バンド全体がシンクロしたリズムの刻みと計算しつくされた音の引き算(休符)を効果的に用いて意外性とグルーヴを生み出し、また各パート(ヴォーカルすら楽器化)のスピード差によるリズムの複雑化がたまらない音楽的スリルを味わわせてくれます。
(1)(2)(6)(7)を聴いてみれば、その革新性と切れ味の鋭さがわかると思います。
言ってみればブレイクビーツなどのエレクロニカ系統の音楽を人力の超絶技巧で演奏しているような感覚なのですが、そこにメタルならではの演奏・歌唱の強靭さが肉体性を加え、さらにブラック/ゴシック由来の暗黒/叙情成分がツボを刺激しまくるのです。
ここでしか聴けない音、この時代でしか生まれ得ない音楽が鳴っているアルバムです。これぞプログレ。それでいてただの「歌モノ」として聴いたって魅力的。完璧です。


Leprous - The Congregation - Red ★★ (2021-03-06 17:18:56)

エレクトロニカ系の音づくりが面白い曲。でもこれ、プログラミングじゃなく演奏でしょうね。見事な換骨奪胎。
機械のような正確なリズムながらも、ぎこちないズレを感じさせるひねくれたフレーズが、まさに「現代のバンド」です。
でもって、変なだけでなく、暗く妖しく美しい。
ソングライティング能力の非凡さ、そして自分たちの強みを自覚している点が頼もしいなぁ。


Leprous - The Congregation - The Price ★★★ (2021-03-06 17:01:51)

こんなおしゃれなヘッドバンギング、見たことないw
メンバーみんなで頭を振ったり振らなかったり。ヘドバンだけでもPVが面白いです。あんまりみんなおそろいで、おそ松くん達がヘドバンしてるみたい。
まあそういうネタ感はおいといて、印象度抜群のリフと独特の「タメ」が、なんともたまりません。
タメのあるリズムが印象的な名曲、例えば「We Will Rock You」「Immigrant Song」「Back in Black」にも比肩し得るんじゃないかなんて言ったらさすがに暴言でしょうか。
叙情的で美しい歌メロも、蕩けます。


MACABRE - Gloom ★★ (2008-02-17 14:34:00)

シカゴ出身の悪趣味マーダー・メタル・バンド、'89年発表の1stフルです(あるいは過去音源の寄せ集め?)。
ハードコア/グラインドコア色の濃いテクニカル・デスメタルといった印象ですが、変態度が高く、ユニークな音です。10年後のデビューだったら、カオティック・ハードコアと分類されていたでしょうね。ある意味プログレッシヴ。
歌詞やアートワークの悪趣味さには辟易しますが、演奏技術や個性は一級品です。


MACHINE HEAD - Burn My Eyes - Blood for Blood ★★ (2007-08-19 23:12:00)

インダストリアル系のバンドが使いそうなイントロが徐々に緊張感を高め、掛け声が入って一気に弾けるところがかっこいいいです。
間奏後の疾走感は、確かにたまりませんね。


MACHINE HEAD - Supercharger - White-Knuckle Blackout! ★★ (2008-11-22 00:01:41)

スマートにこういう曲を聴かせてくれるセンスの良さがさすがです。
途中で入るキュイーンっていう音がめっちゃ好き。


MACHINE HEAD - The Blackening ★★ (2016-06-11 21:33:17)

MACHINE HEADには長らくヘヴィ・グルーヴ系のバンドとしての激烈さ、それも極北にあたるモノを求めていたので、このアルバムを聴いたときにはメロディアス過ぎる作風にどうにも違和感をぬぐえなかったのですが、最近ようやくこのダークでメランコリックな世界を楽しめるようになってきました。
メタルの表も裏も知った上で、90'sヘヴィネスにスラッシュやメタルコアの要素を巧みに取り入れ、融合させた模範作。ある意味メタルの理想形の一つだと思えます。
捨て曲もなく、長尺曲を長く感じさせない点を含め、本当にメタル巧者の実力を味わわせてくれる、稀有な逸品です。本物が本気を出せばどれほど凄いか、納得できました。
ちょっとした音使いとヴォーカルの持って行き方に泣ける。いやあ、巧い。そして旨い。


MACHINE HEAD - The Burning Red - From This Day ★★ (2008-11-22 00:08:14)

ノリノリです。でも決して軽くない。
うまい曲。


MACHINE HEAD - The More Things Change... ★★ (2006-04-16 18:34:00)

1stに比べると、スピード感がちょっと減少し、その分ヘヴィさが少し増した感じでしょうか。キャッチーさには欠けるかもしれませんが、迫力があります。
90'sヘヴィネスの代表バンドではあるのだけど、個人的にはいまひとつ突き抜け感に欠けるバンドというイメージ。でもなんかジワジワ効いてくるんです。
1曲毎のインパクトはそれほどないんですが、ヘヴィでダークで硬派な雰囲気で全体に統一感がありつつ、実はけっこう多彩な楽曲を聴かせてくれます。
>GEORGEさん
日本盤ボーナスで「THE POSSIBILITY OF LIFE'S DESTRUCTION」をカヴァーしています。
潔く疾走していてかっこいいし、サウンド的にはもちろん原曲よりヘヴィです。個人的にはやはり元のDISCHARGEの方がリアルで強烈に感じますが。


MACHINE HEAD - The More Things Change... - Spine ★★ (2023-04-09 20:55:49)

まあ地味な曲扱いなんでしょーが、やっぱり曲作りが巧いんですよねー。
展開が案外多彩で、今聴いても古臭さやダサさを感じず、ひたすら快感。けっこう叙情的なところも良いなあ。
ヘヴィ・メタルに疾走やメロディアスさではなくヘヴィネスを求める人にはおすすめデス。


MACHINE HEAD - The More Things Change... - Ten Ton Hammer ★★★ (2023-04-09 20:46:46)

買った当時は「なかなか良いな」などと思って聴いていたわけですが、あれから二十数年経てば思い入れ込みで、「歴史的名盤の神曲」に思えてしまうから不思議。
「重く、激しい曲」を求めて生み出された、'90年代ヘヴィ・グルーヴを体現した名曲です。青春の一曲。


MACHINE HEAD - Øf Kingdøm and Crøwn ★★★ (2023-04-09 20:27:31)

'22年発表の10thアルバムです。今まで彼らの1番好きなアルバムはずっと2ndだったのですが、これほどの傑作を叩きつけられると、これが最高傑作だろうなと素直に納得しちゃいました。
コンセプト・アルバムで、荒廃した未来世界でAresとErosという人物の織り成す物語。勧善懲悪ものではなく対立する二人がそれぞれ正義を信じて残虐な行いをするという点に、『進撃の巨人』の影響があるとか。
メロディはたっぷりで歌もギターも泣きまくりで悲壮感に満ちていますが、激しさも妥協なし。最初から最後まで陰鬱でヒリヒリしていて、緊張感が保たれています。重くて速い曲も十分で、バランスが非常に良いヘヴィ・メタル。
ギターはなんとDECAPITATEDのヴォッグが新加入。今後さらにデス・メタル風味が増量されると面白そう。
繰り返し聴いていますが、長い曲がちっとも退屈ではなく、溜めて溜めて爆発させるところに毎回興奮してしまいます。ヘヴィ・メタル史に残る傑作じゃなかろーかと思っています。


MACHINE HEAD - Øf Kingdøm and Crøwn - Bloodshot ★★ (2022-12-29 22:07:43)

「WHITE-KNUCKLE BLACKOUT!」のキュイーンも好きでしたが、この曲のキュイーンも好きです。
押しと引きのバランスが絶妙。色んな要素が入っていますが、どれもこれも効果的です。かっこいい。


MACHINE HEAD - Øf Kingdøm and Crøwn - Slaughter the Martyr ★★★ (2023-04-09 20:41:48)

始まりはバラードかと思うような悲痛な曲調なのですが、途中で激発して展開していく慟哭の1曲目。
Erosが恋人のAmethystを殺されて復讐に走るさまを表した曲でしょうか。
ロブの歌、表現力が段違いに増しているなー。


MADBALL - Demonstrating My Style - Hardcore Still Lives! (2008-11-22 00:21:01)

曲名を叫んで終わりという、ストレート極まりないメッセージ・ソング。
うーん、潔い。


MADONNA - Music ★★ (2016-06-26 21:11:05)

夢のように美しかった前作とはうって変わって、刺々しくヘヴィなアルバム。エレクロ・ビートを用いている点では共通しているのですが、『Ray of Light』が「暗い=美しい」だったのに対し、今作は「暗い=怖い」という感じ。
まずジャケに騙されました。爽やかでカントリー風なアルバムかなと思ったら、ドぎついビートに、ダウナーな楽曲。ギターが入ってカントリー風なメロディの曲ですらも、生々しい刺々しさの方を強く感じます。(次作は、ダークさも厳つさもジャケのイメージ通り)
このギャップと、前進や変化を恐れない貪欲な姿勢に圧倒され、「マドンナ」という存在への軽視や偏見が拭い去られ、ファンになりました。
お気に入りの楽曲を選ぼうにも、どこを切っても刺激的で、切り捨てるところがありません。1曲毎に様々な実験が繰り広げられていて、当時としての最先端であることは勿論、現在の耳で聴いても強烈。
前後の作も方向性が振り切っていて強烈ですが、今作の精神の在り方、何もかもが過激なスタンスに痺れました。名盤。


MAGELLAN - Hour of Restoration ★★ (2006-08-23 20:48:00)

もうプログレど真ん中な感じで、適度にハードで特に癖もなくて聴きやすいので、プログレッシヴ・ロック(メタルではなく)入門に適したアルバムだと思います。
(1)「MAGNA CARTA」はレーベル名からきた曲名かなと軽く考えていたら、もろに歌詞がそのものずばりなイギリス大憲章についてで、驚きました。何たるセンス。
曲にはYESの影響がかなり出ていますが、様々なバンドの影響を混ぜ込んで、「平均的な普通のプログレ」みたいなものをつくり出している印象です。
メロディもとっつきやすく、歌もしっかり目立っているので、退屈せずに聴けます。
進歩的でも革新的でもないですが、こういうのもやっぱり良いですね。


MAGMA - Live ★★ (2005-12-19 23:43:00)

フランスのプログレ怪獣マグマの、1975年6月1日~5日のライヴを収録したアルバムらしいです。
プログレと言っても中身はジャズ・ロックで、なんと言うかまあ、色々な意味で強烈な音楽です。
宗教的熱狂にも似た異様なテンションが漲る演奏は、けっこうヘヴィで、メタル耳にも心地良いかも(メロディは全然メタル的ではないです。念のため)。
1曲目の「KOHNTAHK」の後半と、ラストの「MEKANIK ZAIN」だけでもお腹一杯になれます。
リーダーのクリスチャン・ヴァンデのドラムや、ベルナール・パガノッティの轟音ベースも凄まじいですが、当時17歳とは信じ難いディディエ・ロックウッドのヴァイオリンには言葉もありません。なんじゃこりゃ。ロックウッドはフランスのジャズ界じゃ大御所になってるみたいですね。早熟すぎだよ。
基本はインストで、歌と言っても不気味なコーラスがコバイア語なる創作言語で神秘的な詠唱を聴かせる感じなので、とっつきにくいかもしれません。
インパクトは大きいですが、好き嫌いは大きく分かれそうな音楽です。まあキング・クリムゾンあたりが好きな人なら、手を出してみても面白いと思います。


MAGMA - Udu Wudu ★★ (2016-06-26 21:58:21)

1曲目から明るくも怪しい歌入りジャズ・ロックで軽快にスタートしながら、徐々に不穏さを増し、中盤から後半はベースの重くうねる音に翻弄されつつ硬直状態で聴き入るしかない怪作。
ジョン・コルトレーンの影響をどう咀嚼すればこういうものができあがるのか謎ですが、スリリングなロックとして、今でも現役でかっこいー。
特に反復の魔力を用いつつもテンションの高さで一切冗長さを感じさせない大曲(6)「De Futura」は、時代を超えて衝撃的。


MAGNITUDE 9 - Reality in Focus ★★ (2008-04-23 23:55:00)

'01年発表の2ndアルバムです。
速弾きバカテク・ギターに、力強くもメロディアスなヴォーカルという組み合わせの、テクニカル・メタルです。
シンフォニーXが好きな人なら気に入るんじゃないでしょうか。オリジナリティーはともかく、レベルは確かに高いバンドだと思います。
売れないのはバンド名のせいもあったりして(地震は嫌ですからね)。
メイデンの「イカロスの飛翔」と、レインボウの「銀嶺の覇者」をカバーしています。前者は良いですね。


MAGNITUDE 9 - Reality in Focus - No Turning Back (2008-04-23 23:59:36)

リフと歌メロがキャッチーで、とっつきやすい曲です。
ギターも弾きまくってるけど、曲の邪魔になっていません。


MAGNUM - Breath of Life - Everyday (2007-07-31 01:12:33)

どうということもない普通のメロディアス・ロックなのに、ボブ・カトレイが歌うと何故か胸が熱くなってきます。
けっこうアレンジは凝っているし、ギターソロも良いですが、やはりこの歌声が曲の魅力を引き上げていますね。
ハード・ロック・ファンには物足りないかもしれませんが、穏やかな雰囲気も素晴らしいです。


MAGNUM - Chase the Dragon - Sacred Hour ★★★ (2016-06-11 21:27:15)

胸が震えるような感動を味わえる1曲です。
少し時代を感じさせる変てこな音使いも残っているのですが、そんなことがどうでもよくなるくらい圧倒的な名曲。


MAGNUM - Kingdom of Madness ★★ (2016-06-11 21:21:29)

初めて聴いたアルバムが『BREATH OF LIFE』で、大人しいバンドだと思っていたので、この作品のはっちゃけぶりには耳を疑いました。
ちょっと待て、何が起こっているんだ? と、思わずジャケを見直したくらい。実にエネルギッシュで瑞々しい。
珍妙な音使いやクレイジーなコーラスが随所で炸裂し、実験的でとっ散らかった印象もあるけれど、ドラマティックで胸熱なメロディも盛り込んで、色々な意味で興奮できます。
4曲目の表題曲が皆さんおっしゃるようにインパクト大ですが、後半6~9曲目の充実っぷりも特筆ものです。


MAHAVISHNU ORCHESTRA - Apocalypse ★★ (2016-11-26 23:27:59)

こんなジャズ・ロックとオーケストラとの共演なんて、よく許されたなーというのが、正直な印象です。よくやってくれました、コロンビア!
しかもマイケル・ティルソン・トーマス(ジャズの素養あり)指揮のロンドン響(応用力のあるプロ集団でインド音楽との共演経験もあり)との組み合わせというところに、レコード会社の本気を感じます(プロデューサーのジョージ・マーティン人脈かもしれませんが)。
普通のオケと指揮者では、こういうアイディアの実現は難しそう。プログレ隆盛期の'70年代という時代も良かったんでしょうね。
第1期の激烈さには及びませんが、目指している方向性も違うので、問題ありません。ジャン=リュック・ポンティにナラダ・マイケル・ウォルデンなんていうメンバーに、文句などあろうはずもありません。
チック・コリアの奥さんのゲイル・モランの歌声が聴けるのも貴重です。
基本的にはマハヴィシュヌ・オーケストラらしさ満載の雰囲気たっぷりかつ激熱なジャズ・ロックを、オケがドラマティックに盛り上げるという内容。
せーらさんのおっしゃるように、特に2、5曲目はオーケストラとの共演の旨味が出ていて、素晴らしい。


MAHAVISHNU ORCHESTRA - Birds of Fire - One Word ★★ (2007-02-17 23:01:54)

ドラム、やりすぎです。何ですかこの音数は!
しかしこの曲、けっこうメンバー全員に見せ場があって、ベースもいっぱい目立ってて良いですね。
終盤の「さあ皆でユニゾンだ!」みたいなノリも好きです。
でもとにかくビリー・コブハム!


MAHAVISHNU ORCHESTRA - The Inner Mounting Flame ★★ (2007-02-04 23:57:00)

2ndが最高傑作と言われることが多いですが、ロック・リスナーに最初にすすめるなら、まずはこの1stです。ジェフ・ベックの『WIRED』なんかが気に入った人は是非。
ド派手なキメ技の連発、難解な高速フレーズをユニゾンで突っ走らせるとんでもないギターとヴァイオリン、そしてドラム。あれです、MR.BIGの「COLORADO BULLDOG」のイントロみたいなのを延々と何十分も聴き続けるようなものです。
もうこのアルバムは好きで好きでたまらなくて、何度聴いたことやら。
ジャズが苦手な人でも、何も問題ありません。へヴィ・メタル以上に過激にロックしています。


MAJESTIC - Trinity Overture - Resurrection ★★ (2008-04-30 23:27:51)

珍しくブルージーな風味もある、ミドル・テンポのハード・ロック曲。
暑苦しいくらいのヴォーカルが、完全に主役となっています。


MAJESTY - Keep It True - Son of Metal (2017-04-29 23:12:55)

歌が入った途端にずっこけてしまう、完全にネタとしか思えない曲です。コーラスも演奏もショボいな~。
が、ミョーに愛嬌があり、なんだか癖になりそうなところが怖い。メタル愛だけは伝わってきます。


MAKE UP - BORN TO BE HARD - Just My Heart ★★ (2008-09-06 23:11:59)

ベタベタな泣きのバラード。
下手なバンドがやったら気恥ずかしくなりますが、しみじみ浸らせてくれます。


MAKE UP - GLORY DAYS〜MAKE‐UP BEST COLLECTION - ペガサス幻想 ★★★ (2008-09-06 23:19:33)

HM/HRにのめり込むようになった要因のひとつは、間違いなくこの曲です。
燃えたなぁ……。


MAKE UP - Howling Will - SALVATION ARMY ★★ (2008-09-06 23:03:42)

日本語のメロディアス・ハード・ロックとして、非常に完成度の高い曲だと思います。
熱さと哀愁のバランスが素晴らしい。


MALICE MIZER - merveilles - Le ciel ★★ (2008-09-01 23:06:42)

いかにも耽美ヴィジュアル系というか、昔のLUNA SEA等にも通じるような雰囲気があって、お気に入り。
メロディが泣けますね。


MANDRAKE - UNRELEASED MATERIALS VOL.1 ★★ (2016-06-26 21:47:47)

震撼しました。ヤバすぎ。
もともと平沢進、P-MODELに衝撃を受け、遡って聴いたわけですが、あまりの凄まじさに開いた口がふさがりません。
'73~'79年に平沢進が在籍したプログレッシヴ・ロック・バンド(うち3名が解散後P-MODEL結成)で、1枚もアルバムを残さなかったマンドレイクの、未発表音源集その1です。
音質的には様々な時期のもの(含ライヴ)が入り混じっていて玉石混淆ですが、楽曲の質となれば超絶。ナニコレ、完全に'70年代の世界トップ・レヴェルじゃん。
いま聴いても古びていないどころか、かっこよすぎ。イエスよりも前に「錯乱の扉」という曲を発表し、世界に類のないストレンジ劇的ロックを構築しています。
(1)「飾り窓の出来事」なんて現在の耳にも新鮮/激熱。本物のプログレです。


MANIGANCE - Ange ou démon ★★ (2006-02-08 00:14:00)

フランス語で歌われるメタルは初めて聴いた(一部歌詞だけフランス語っていうのはあったけど)のですが、あまり違和感ないんですね。
でもバラードの(6)「FLEURS DU MAL」なんかはフランス語ならではの味もちょこっと感じられて、面白いです。
(5)「ANGE OU DEMON」というキラー・チューンもあるし、全体的に高品質のメタル作品で、これは素晴らしい。


MANOWAR - Fighting the World ★★ (2016-06-26 20:58:10)

買ったことすら忘れていて、最近段ボール箱の底から発掘しました。潔癖なメタルマニアの頃に買って、QUEENみたいな「Carry On」のあたりでCDを止めて心の中で踏み砕き、火にくべていたのかもしれません。
冗談はさておき、久々に聴き返したら後半のピュア・メタルっぷり、特にラスト3曲の畳みかけにヤられました。
時代を感じさせる乾いてスカスカな軽い音づくりが、けっこう今聴くとツボだったりします。古き良きアメリカンHR/HMの音。それをこんな大仰なメタル曲に採用するなんて、面白い。いや、真面目に好きです。


MANOWAR - Gods of War ★★ (2016-06-26 20:43:56)

まず女性店員には差し出しにくい(家族に見せられない)踏み絵アートワークに、どんな羞恥プレイですかと問い質したくなります。さすがのMANOWARクオリティです。
大仰なオープニングのインストが終わったら今度はナレーションで引き延ばされ、なかなか激しくメタルを轟かせてくれない焦らしっぷりもさすが。
でもこれって、時代劇大作映画を楽しむのと同じ感覚で聴くと楽しいですね。そこは疾走曲でしょってタイミングで重々しく語っちゃう間の悪さも含め、愛すべきドラマティック・ワールドが展開されています。
北欧神話を大真面目に取り上げ、仰々しくこってりと謳い上げるテーマ設定といい、彼らの辞書に妥協とかほどほどという文字はありません。
正直ナレーションやSEが多いこともあり、全部通して繰り返し聴くには根性が要り、ついついお気に入り曲を飛ばし聴きしてしまうのですが、たまに余裕のある時に通し聴きしてもけっこう乙な作品。


MANOWAR - Gods of War - Sleipnir ★★ (2016-06-26 20:48:13)

このアルバムでは一番のお気に入りです。さすがのMANOWAR節。
耳に染みついて離れないレインボウブリッジに、拳を振り上げずにいられません。


MANOWAR - Kings of Metal - Kings of Metal ★★★ (2007-03-03 00:01:16)

歌詞があまりに凄すぎますがこれがギャグでなくジョークでなく信念と情熱を傾けてつくられた時に全てを超越した何かしらのメタル的歴史の1頁と言うかまあとにかく名曲なわけです、はい。
カラオケで歌おうとして失敗しました。こんなのエリックにしか歌えない。


MANOWAR - Louder Than Hell - The Gods Made Heavy Metal (2017-04-09 23:55:27)

数あるメタル賛歌の中でも、歌詞のインパクトでは最強レベルですね。大好きです。


MANOWAR - The Triumph of Steel ★★ (2005-10-23 17:33:00)

マノウォーと言うと、まずこのアルバムが思い浮かびます。ジャケのアートワーク、楽曲、全編に漂う雰囲気、どこを切ってもこれぞマノウォー。
冒頭から30分近い組曲「ACHILLES, AGONY AND ECSTASY」で幕を開けるので、好き嫌いが分かれるようですが、このくらい大仰な方が、彼ららしくて良いです。
小学生のとき、ギリシャ神話やホメーロスの「イーリアス」「オデュッセイア」が大好きだったので、歌詞世界も楽しめます。
夢想家・I さんの案のように、この1曲目を1枚分にして、2枚組アルバムにしてたら、なお嬉しかったかも。
けっこう音が隙間だらけでスカスカな上に軽いので、最初は違和感を感じたんですが、オーケストラの音を入れて重厚にしたドラマティック・メタルを聴き慣れた今となっては、剥き出しのバンド・サウンドで大曲にチャレンジする精神が逆に眩しいです。
もちろん2曲目以降もみんな彼ららしい名曲揃いですが、1曲目ばかりリピートして聴いちゃったりします


MARDUK - World Funeral ★★ (2005-11-12 20:34:00)

体調の悪いとき、精神的に弱っている時は聴けません。吐き気がするほど暴虐なブラック・メタル。
やっぱりブラックって、音自体のヘヴィさ以上に怖いなぁ。
よっぽどむしゃくしゃしている時しか聴きませんが、このくらいやってもらえば満足です。


MARDUK - World Funeral - Cloven Hoof (2007-03-25 23:55:47)

歌メロの一部がどうしても「アルプス一万尺」に聴こえてしまいます。
「ラ~ンラランランランランランラン♪」って歌いたくなる。
HELLOWEENの「EAGLE FLY FREE」も最初の部分に似てますが、「アルプス一万尺」って、メタルと相性が良いとか??
いや、曲は強烈なブラック・メタルです。当然ですが。


MARILLION - Brave - Runaway ★★★ (2008-04-23 23:20:21)

本当に切ない曲です。優しく悲しい。
壊れてしまいそうなくらい美しいメロディと、繊細な歌、演奏。
今にも切れそうな細い糸でつなぎ止めているような必死さを感じます。


MARILLION - Seasons End ★★ (2006-07-24 23:49:00)

「名盤」と呼ばれる作品としては『BRAVE』や『MISPLACED CHILDHOOD』が挙がると思うんですが、曲の好み度合いで、このアルバムをよく聴きます。
特に(2)「EASTER」は大好きなんですが、ただ終盤で出てくるパートだけ余計に感じてしまって……せっかく曲にひたっていたのに、気分が壊れてしまって嫌なのです。
同じように感じる曲だと、スタレビの「木蓮の涙」のラストのところとかが雰囲気ぶち壊しで……って、関係ないですね。
(9)「THE SPACE...」の美しさ、悲しさも、涙を誘います。


MARILYN MANSON - Antichrist Superstar ★★ (2006-05-23 23:39:00)

なんか、蠅とか蛆とか汚物とか腐臭なんて言葉が浮かんで来ます。音づくりが「しっかり分かってやってる」バンドだからこそなんでしょうか。
もうちょっと激しくて曲数が少ない方が好みなんですが、イメージにはマッチしてて良いです。
悪魔的イメージのエンターテイメントで、親には嫌われるけど実は曲はキャッチーでとっつきやすいっていうのは、KISSとかオジーとかアリス・クーパーの正統的後継者みたいなものかもしれません。
まさしくロックですね。


MARILYN MANSON - Antichrist Superstar - Tourniquet ★★ (2009-01-22 00:05:57)

初っ端のリフだけでもう、引き込まれちゃいます。
醜悪だけど、切なくなるような曲。


MARILYN MANSON - Holy Wood (In the Shadow of the Valley of Death) ★★ (2016-06-11 20:27:44)

今日は朝からこのアルバムを聴きつつ行動していたのですが、何度も色々としくじってしまい、落ち込みかけました。
しかしこの作品全編に漂う退廃的雰囲気が、失敗しても、ダメ人間でも良いじゃないかと語りかけてきているようで、不思議にポジティヴに考えて乗り切ることができました。
攻撃性と爛れ具合が絶妙のバランスで、曲数が多い割にストレスも少なく、良い意味でダラダラ聴きに最適。
ダメ人間音楽の傑作デス。


MARILYN MANSON - Mechanical Animals ★★ (2016-06-11 20:50:16)

一時は激烈さの限界を求めるメタル原理主義者だったこともあり、最初は全然ピンとこなかったのですが、改めて聴き返すと全体的に曲が良く、固定的イメージや先入観を忘れて聴けば刺激的な快作です。
ジャケを含め、荒々しいメタルとは別路線なのですが、そこにこそ個性と過激さが表れていると思います。
メロディもリズムも親しみやすく、小難しいこと抜きにノリノリで聴けます。(歌詞は暗いかもしれませんが)


MARILYN MANSON - Smells Like Children - Diary of a Dope Fiend (2007-08-29 00:16:38)

ドゥーミーで妖しい曲。
病んでるヴォーカルが、憂鬱な雰囲気を振りまいています。


MARTY FRIEDMAN - Dragon's Kiss - Forbidden City ★★ (2008-07-30 23:56:18)

予測のつかない展開を見せる、面白い曲。
いまになってみると、このごちゃまぜハイブリット感は、いかにもマーティーらしいかも。


MARTY FRIEDMAN - Scenes ★★ (2006-01-21 21:14:00)

しっかりメタル調だった1stと比べると、同じ人がつくったとは思えないほどに落ち着いた作風の、'92年発表の2ndです。CACOPHONYやMEGADETHの人だなんて、言われなきゃ絶対気づきません。
でもこれは面白いな~。ギンギンのロック・ギタリストの作品としてはかなり異色。
ニュー・エイジ・ミュージックとか、イージー・リスニングとか癒し系なんて言葉が浮かんできますが、しっかりエレキ・ギターが目立っているのが新鮮です。
お気に入りは(3)「VALLEY OF ETERNITY」です。壮大で美しいメロディが聴けるし、ギターも泣きまくり、暖かな雰囲気も素晴らしい。


MARVIN GAYE - What's Going On ★★★ (2016-07-23 23:10:38)

R&Bやソウルといった系統の楽曲を聴く際には、ファンキーなノりや泣き泣きのバラード、激しいシャウトなどを期待してしまうため、時代を切り拓いたコンセプト・アルバムとしての本作を初めて聴いた時には、あまりの柔和さに拍子抜けしたというのが正直なところです。
しかし、当時の常識を突き破るアルバム作りの姿勢や、真摯なメッセージを表現するにあたってなぜこのようなソフトな音楽性を選択したのかを考えると、熱さ・峻烈さに眩暈を覚えるほどです。そして実際、時代を超えて多くの人々に衝撃を与え続けています。
なんて美しい、そしてなんて慈愛にあふれた音楽でしょうか。対立と冷笑と憎悪をあおる今の時代にこそ新鮮で過激なメッセージ音楽であり、音楽がいかに多くのものを伝え得るかを教えてくれる作品です。


MARY BEATS JANE - Locust - Cradlewake ★★ (2009-01-19 20:45:37)

重苦しく、もの悲しい、アルバムで唯一6分を超える曲。
1音1音が感情を揺さぶってくる、この説得力は本物です。


MARY BEATS JANE - Mary Beats Jane ★★ (2007-09-03 00:07:00)

スウェーデン出身バンドの、'94年発表の1stアルバムです。
基本的にはスラッシュ・メタルとハードコアのクロスオーヴァーという感じで、そこに'90年代のヘヴィ・グルーヴもちょっと融合した印象。
全体的には疾走感が強く、ヘヴィだけれどリフや歌メロは印象的で、メタル耳にもかなりかっこよく聴こえます。
と言うか、「ちょっと個性的なスラッシュメタル」ぐらいに思って聴いていました。
ヴォーカルのペーター・ドルヴィングは後にTHE HAUNTEDに参加しているので、そちらの方で知っている人も多いと思います。
中古の叩き売りでけっこう見かけますが、いま聴き返しても十分新鮮で、色褪せていないアルバムです。


MARY BEATS JANE - Mary Beats Jane - Old ★★ (2007-09-03 00:10:48)

思わず口ずさみたくなるようなサビが気に入ってます。
グルーヴィーで、モッシュしたくなるような曲。


MASSACRATION - Gates of Metal Fried Chicken of Death (2023-07-09 18:44:35)

13曲中8曲に「METAL」という魔法の言葉を冠する、真にHailなメタル馬鹿たちによる、MANOWARをも凌駕するピュア・メタルのみを収録した'05年の1stアルバム。
・・・というわけでは全くなく、ブラジルのコメディアンとミュージシャンたちがネタとして結成した架空のアメリカンHMバンドのジョーク作品です。
とはいえ、曲調はまさしくヘヴィ・メタル。無駄にクオリティが高い。
ブラジルの聖飢魔Ⅱ(なんて言ったら怒られる?)、あるいはアニメタルみたいなもんでしょうか。「メタル・ミルクシェイク」「シリアル・メタル」「メタル・デンタル・デストラクション」なんていうタイトルのおふざけ曲が収録され、歌詞もジャケもふざけまくっています。
このバンドにセッション・ミュージシャンとしてイゴール・カヴァレラやリカルド・コンフェッソーリという、ブラジル・メタル界の最高峰で活躍するような人々が参加してるっていうんだから、やっぱブラジル人って大らかだなぁ。
メタルの馬鹿馬鹿しさ、アホらしさを満喫したいときに良い作品です。


MASSACRATION - Gates of Metal Fried Chicken of Death - Metal Milkshake (2023-07-09 18:55:00)

ホットドックだのミルクシェイクだのプレイステーションだのマイケル・ジャクソンって叫ぶだけの歌詞が潔いです。


MASSIVE ATTACK - Mezzanine ★★ (2016-07-23 23:35:51)

複数のROCK雑誌で評価が高く、またクワガタジャケから、激しいデジ・ロックなんだろーなーと類推して買った過去が懐かしい。
当然、BPM遅めでまったりした音楽性に付いて行けず、当時は速攻でラックの肥やしと化しました。
しかし、アンビエントやダブ、ヒップホップに慣れ親しんでから聴くと、この極上低音サウンドの快楽には抗えません。
スルメ盤として、未だにふつーに現役盤です。トリップホップなんて死語なのかもしれませんが、時代を超えて気持ち良いです。


MASTODON - Blood Mountain ★★ (2007-05-22 23:06:00)

ラウド・パーク06で聴いた時は、音響のせいもあって、魅力が伝わって来にくかったのですが、アルバムにははっきり言ってぶったまげました。
まさしくこれはプログレッシヴ・ロックですね。骨太ヘヴィ・ロックとストーナー、メタル、ハード・ロックその他諸々の入り混じった、変態テクニカル・ロック。
なんだろう、SPIRITUAL BEGGARSとCYNIC、CAPTAIN BEYOND、THE MARS VOLTAあたりをごちゃ混ぜにしたような感じとでも言えばいいでしょうか。強烈な個性です。
速くて激しく、叙情的なメロディも入っているので、プログレは苦手という人でも聴けると思います。単にハードなロックとして聴いても楽しめるはず。
ぶっ飛んだコンセプトや歌詞も面白いし、アートワークにもこだわりが見られ、実に充実したアルバムです。


MASTODON - Blood Mountain - Capillarian Crest ★★ (2007-05-22 23:13:32)

目がまわりそうな、とんでもない展開が素敵すぎです。
初めて聴いた時、「どこまで凄くなっていくんだろう?」と圧倒されながら聴いてました。


MASTODON - Leviathan ★★ (2016-07-24 00:07:35)

乾いたヘヴィな音像から、まず最初にイメージしたのは、海、鯨よりも土煙を挙げて爆走する重騎兵隊でした。
ただし、このうねり、のたうつ音楽の巨大さは、聴き込むうちに白鯨の圧倒的で理不尽な暴威を思わせ、徐々に違和感を感じなくなりました。
いずれにせよ、このバンドの音が想起させるのは(他のアルバム含め)超自然とも言うべき巨大な抗いがたいモノの存在です。
後の間口の広い音楽性も好きなのですが、LOUD PARK生で聴いた時の衝撃を最もストレートに感じさせてくれるのは、このアルバムです。


MATCHING MOLE - Matching Mole ★★ (2016-07-23 22:43:44)

ジャケがかわいらしく、序盤がポップな歌ものなので安心して聴いていると、徐々にうねうねぐにょぐにょしてきて、やはり前衛/プログレなのですね、と納得します。
全体的にひねくれたユーモアを感じさせ、独特のゆらぎ感が癖になるアルバムです。あまり突き刺さる激しさはなく、酔っぱらって聴くと気持ちいーです。


MATTIAS IA EKLUNDH - Freak Guitar ★★ (2005-12-21 23:09:00)

曲数が多くて、色々なタイプの曲が楽しめるのがお得です。リモコンだのバイブだのまでも使って、新たなギターの可能性を探り続ける人だから、テクニックばかりのギタリストとは違う魅力があります。
久々に聴き返したら、以前思っていたほど変態的ではなく、意外にちゃんとした曲が多いように感じました。でもやっぱり楽しい。
変態って、ミュージシャンには褒め言葉ですよね。うーん、変態。


MATTIAS IA EKLUNDH - Freak Guitar - Midsummer Night in Hell (2008-07-30 23:43:28)

スウェーデンのフォーク・ミュージック風、ノリノリお祭りインスト。
馬鹿っぽくて良いです。


MAXWELL - Embrya ★★ (2016-06-26 21:34:26)

こういった系統のジャンル分けには詳しくないのですが、ネオ・ソウルとかニュー・クラシック・ソウルとかに分類されるようですね。
ゆったりしたBPMに生々しくも重低音の効いたサウンド、やたら色っぽい歌声と心地よいゆらぎ感に酔い痴れるこのアルバムのもたらす安息効果には、お世話になっています。
同系統ではエリカ・バドゥなんかも大好物。ディアンジェロも後追いでけっこうはまりそう。バックの音だけでも快感。


MCAULEY SCHENKER GROUP - M.S.G. - Never Ending Nightmare ★★★ (2007-11-02 00:32:22)

とんでもなく泣ける超名曲。
すがりつくようにして泣きまくる声とギター、女々しい歌詞。
マッコーリー、最高です。


MCAULEY SCHENKER GROUP - Save Yourself ★★ (2005-11-14 21:15:00)

アメリカ的なさわやかさを持った、メロディアスなハード・ロック・アルバムです。ポップな良い曲がそろってます。
私は後追いのため、マイケル・シェンカー個人に対する思い入れがそれほどないので、この作品が最も好き。もちろん初期作も良いんですが。
マッコーリー期って、あまり人気ないみたいですが、メロディは良いし、哀愁もちゃんとあるし、歌は十分上手いし、文句なしの出来です。


MD.45 - The Craving - No Pain (2009-01-22 00:27:25)

やっぱりムステインの作るリフはフックがあって、ひきつけられます。
ジミーのドラムも軽快で心地いいなぁ。