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うにぶさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 1401-1500

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うにぶさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 1401-1500
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MARILYN MANSON - Holy Wood (In the Shadow of the Valley of Death) ★★ (2016-06-11 20:27:44)

今日は朝からこのアルバムを聴きつつ行動していたのですが、何度も色々としくじってしまい、落ち込みかけました。
しかしこの作品全編に漂う退廃的雰囲気が、失敗しても、ダメ人間でも良いじゃないかと語りかけてきているようで、不思議にポジティヴに考えて乗り切ることができました。
攻撃性と爛れ具合が絶妙のバランスで、曲数が多い割にストレスも少なく、良い意味でダラダラ聴きに最適。
ダメ人間音楽の傑作デス。


MARILYN MANSON - Mechanical Animals ★★ (2016-06-11 20:50:16)

一時は激烈さの限界を求めるメタル原理主義者だったこともあり、最初は全然ピンとこなかったのですが、改めて聴き返すと全体的に曲が良く、固定的イメージや先入観を忘れて聴けば刺激的な快作です。
ジャケを含め、荒々しいメタルとは別路線なのですが、そこにこそ個性と過激さが表れていると思います。
メロディもリズムも親しみやすく、小難しいこと抜きにノリノリで聴けます。(歌詞は暗いかもしれませんが)


MARILYN MANSON - Smells Like Children - Diary of a Dope Fiend (2007-08-29 00:16:38)

ドゥーミーで妖しい曲。
病んでるヴォーカルが、憂鬱な雰囲気を振りまいています。


MARTY FRIEDMAN - Dragon's Kiss - Forbidden City ★★ (2008-07-30 23:56:18)

予測のつかない展開を見せる、面白い曲。
いまになってみると、このごちゃまぜハイブリット感は、いかにもマーティーらしいかも。


MARTY FRIEDMAN - Scenes ★★ (2006-01-21 21:14:00)

しっかりメタル調だった1stと比べると、同じ人がつくったとは思えないほどに落ち着いた作風の、'92年発表の2ndです。CACOPHONYやMEGADETHの人だなんて、言われなきゃ絶対気づきません。
でもこれは面白いな~。ギンギンのロック・ギタリストの作品としてはかなり異色。
ニュー・エイジ・ミュージックとか、イージー・リスニングとか癒し系なんて言葉が浮かんできますが、しっかりエレキ・ギターが目立っているのが新鮮です。
お気に入りは(3)「VALLEY OF ETERNITY」です。壮大で美しいメロディが聴けるし、ギターも泣きまくり、暖かな雰囲気も素晴らしい。


MARVIN GAYE - What's Going On ★★★ (2016-07-23 23:10:38)

R&Bやソウルといった系統の楽曲を聴く際には、ファンキーなノりや泣き泣きのバラード、激しいシャウトなどを期待してしまうため、時代を切り拓いたコンセプト・アルバムとしての本作を初めて聴いた時には、あまりの柔和さに拍子抜けしたというのが正直なところです。
しかし、当時の常識を突き破るアルバム作りの姿勢や、真摯なメッセージを表現するにあたってなぜこのようなソフトな音楽性を選択したのかを考えると、熱さ・峻烈さに眩暈を覚えるほどです。そして実際、時代を超えて多くの人々に衝撃を与え続けています。
なんて美しい、そしてなんて慈愛にあふれた音楽でしょうか。対立と冷笑と憎悪をあおる今の時代にこそ新鮮で過激なメッセージ音楽であり、音楽がいかに多くのものを伝え得るかを教えてくれる作品です。


MARY BEATS JANE - Locust - Cradlewake ★★ (2009-01-19 20:45:37)

重苦しく、もの悲しい、アルバムで唯一6分を超える曲。
1音1音が感情を揺さぶってくる、この説得力は本物です。


MARY BEATS JANE - Mary Beats Jane ★★ (2007-09-03 00:07:00)

スウェーデン出身バンドの、'94年発表の1stアルバムです。
基本的にはスラッシュ・メタルとハードコアのクロスオーヴァーという感じで、そこに'90年代のヘヴィ・グルーヴもちょっと融合した印象。
全体的には疾走感が強く、ヘヴィだけれどリフや歌メロは印象的で、メタル耳にもかなりかっこよく聴こえます。
と言うか、「ちょっと個性的なスラッシュメタル」ぐらいに思って聴いていました。
ヴォーカルのペーター・ドルヴィングは後にTHE HAUNTEDに参加しているので、そちらの方で知っている人も多いと思います。
中古の叩き売りでけっこう見かけますが、いま聴き返しても十分新鮮で、色褪せていないアルバムです。


MARY BEATS JANE - Mary Beats Jane - Old ★★ (2007-09-03 00:10:48)

思わず口ずさみたくなるようなサビが気に入ってます。
グルーヴィーで、モッシュしたくなるような曲。


MASSACRATION - Gates of Metal Fried Chicken of Death (2023-07-09 18:44:35)

13曲中8曲に「METAL」という魔法の言葉を冠する、真にHailなメタル馬鹿たちによる、MANOWARをも凌駕するピュア・メタルのみを収録した'05年の1stアルバム。
・・・というわけでは全くなく、ブラジルのコメディアンとミュージシャンたちがネタとして結成した架空のアメリカンHMバンドのジョーク作品です。
とはいえ、曲調はまさしくヘヴィ・メタル。無駄にクオリティが高い。
ブラジルの聖飢魔Ⅱ(なんて言ったら怒られる?)、あるいはアニメタルみたいなもんでしょうか。「メタル・ミルクシェイク」「シリアル・メタル」「メタル・デンタル・デストラクション」なんていうタイトルのおふざけ曲が収録され、歌詞もジャケもふざけまくっています。
このバンドにセッション・ミュージシャンとしてイゴール・カヴァレラやリカルド・コンフェッソーリという、ブラジル・メタル界の最高峰で活躍するような人々が参加してるっていうんだから、やっぱブラジル人って大らかだなぁ。
メタルの馬鹿馬鹿しさ、アホらしさを満喫したいときに良い作品です。


MASSACRATION - Gates of Metal Fried Chicken of Death - Metal Milkshake (2023-07-09 18:55:00)

ホットドックだのミルクシェイクだのプレイステーションだのマイケル・ジャクソンって叫ぶだけの歌詞が潔いです。


MASSIVE ATTACK - Mezzanine ★★ (2016-07-23 23:35:51)

複数のROCK雑誌で評価が高く、またクワガタジャケから、激しいデジ・ロックなんだろーなーと類推して買った過去が懐かしい。
当然、BPM遅めでまったりした音楽性に付いて行けず、当時は速攻でラックの肥やしと化しました。
しかし、アンビエントやダブ、ヒップホップに慣れ親しんでから聴くと、この極上低音サウンドの快楽には抗えません。
スルメ盤として、未だにふつーに現役盤です。トリップホップなんて死語なのかもしれませんが、時代を超えて気持ち良いです。


MASTODON - Blood Mountain ★★ (2007-05-22 23:06:00)

ラウド・パーク06で聴いた時は、音響のせいもあって、魅力が伝わって来にくかったのですが、アルバムにははっきり言ってぶったまげました。
まさしくこれはプログレッシヴ・ロックですね。骨太ヘヴィ・ロックとストーナー、メタル、ハード・ロックその他諸々の入り混じった、変態テクニカル・ロック。
なんだろう、SPIRITUAL BEGGARSとCYNIC、CAPTAIN BEYOND、THE MARS VOLTAあたりをごちゃ混ぜにしたような感じとでも言えばいいでしょうか。強烈な個性です。
速くて激しく、叙情的なメロディも入っているので、プログレは苦手という人でも聴けると思います。単にハードなロックとして聴いても楽しめるはず。
ぶっ飛んだコンセプトや歌詞も面白いし、アートワークにもこだわりが見られ、実に充実したアルバムです。


MASTODON - Blood Mountain - Capillarian Crest ★★ (2007-05-22 23:13:32)

目がまわりそうな、とんでもない展開が素敵すぎです。
初めて聴いた時、「どこまで凄くなっていくんだろう?」と圧倒されながら聴いてました。


MASTODON - Leviathan ★★ (2016-07-24 00:07:35)

乾いたヘヴィな音像から、まず最初にイメージしたのは、海、鯨よりも土煙を挙げて爆走する重騎兵隊でした。
ただし、このうねり、のたうつ音楽の巨大さは、聴き込むうちに白鯨の圧倒的で理不尽な暴威を思わせ、徐々に違和感を感じなくなりました。
いずれにせよ、このバンドの音が想起させるのは(他のアルバム含め)超自然とも言うべき巨大な抗いがたいモノの存在です。
後の間口の広い音楽性も好きなのですが、LOUD PARK生で聴いた時の衝撃を最もストレートに感じさせてくれるのは、このアルバムです。


MATCHING MOLE - Matching Mole ★★ (2016-07-23 22:43:44)

ジャケがかわいらしく、序盤がポップな歌ものなので安心して聴いていると、徐々にうねうねぐにょぐにょしてきて、やはり前衛/プログレなのですね、と納得します。
全体的にひねくれたユーモアを感じさせ、独特のゆらぎ感が癖になるアルバムです。あまり突き刺さる激しさはなく、酔っぱらって聴くと気持ちいーです。


MATTIAS IA EKLUNDH - Freak Guitar ★★ (2005-12-21 23:09:00)

曲数が多くて、色々なタイプの曲が楽しめるのがお得です。リモコンだのバイブだのまでも使って、新たなギターの可能性を探り続ける人だから、テクニックばかりのギタリストとは違う魅力があります。
久々に聴き返したら、以前思っていたほど変態的ではなく、意外にちゃんとした曲が多いように感じました。でもやっぱり楽しい。
変態って、ミュージシャンには褒め言葉ですよね。うーん、変態。


MATTIAS IA EKLUNDH - Freak Guitar - Midsummer Night in Hell (2008-07-30 23:43:28)

スウェーデンのフォーク・ミュージック風、ノリノリお祭りインスト。
馬鹿っぽくて良いです。


MAXWELL - Embrya ★★ (2016-06-26 21:34:26)

こういった系統のジャンル分けには詳しくないのですが、ネオ・ソウルとかニュー・クラシック・ソウルとかに分類されるようですね。
ゆったりしたBPMに生々しくも重低音の効いたサウンド、やたら色っぽい歌声と心地よいゆらぎ感に酔い痴れるこのアルバムのもたらす安息効果には、お世話になっています。
同系統ではエリカ・バドゥなんかも大好物。ディアンジェロも後追いでけっこうはまりそう。バックの音だけでも快感。


MCAULEY SCHENKER GROUP - M.S.G. - Never Ending Nightmare ★★★ (2007-11-02 00:32:22)

とんでもなく泣ける超名曲。
すがりつくようにして泣きまくる声とギター、女々しい歌詞。
マッコーリー、最高です。


MCAULEY SCHENKER GROUP - Save Yourself ★★ (2005-11-14 21:15:00)

アメリカ的なさわやかさを持った、メロディアスなハード・ロック・アルバムです。ポップな良い曲がそろってます。
私は後追いのため、マイケル・シェンカー個人に対する思い入れがそれほどないので、この作品が最も好き。もちろん初期作も良いんですが。
マッコーリー期って、あまり人気ないみたいですが、メロディは良いし、哀愁もちゃんとあるし、歌は十分上手いし、文句なしの出来です。


MD.45 - The Craving - No Pain (2009-01-22 00:27:25)

やっぱりムステインの作るリフはフックがあって、ひきつけられます。
ジミーのドラムも軽快で心地いいなぁ。


MEAT LOAF - Bat Out of Hell ★★ (2005-11-21 21:06:00)

Ⅱの方から先に聴きましたが、やはり甲乙つけがたい出来です。
「ロック・オペラ」という言葉で真っ先にイメージするのは、QUEENでもTHE WHOでもSAVATAGEでもプログレ連中でもなく、まずMEAT LOAFです。
大仰で劇的で下世話で、ロックしてます。クラシックのオペラだって高尚かと思いきや低俗で大衆的な内容でもあったりするわけで、これぞロック・オペラ。
いま聴いても音も十分良いし、かったるさもなく、まさしく普遍的な魅力を持った作品です。


MEGADETH - Dystopia - The Emperor (2023-04-01 22:21:53)

皮肉めいて、でもキャッチーで。癖になる曲です。


MEGADETH - Endgame - Bite the Hand ★★ (2023-04-01 23:08:01)

彼らの個性が刻まれている曲。聴き直したらやたらにはまって、リピートしまくりました。


MEGADETH - Endgame - Endgame ★★ (2023-04-01 23:16:51)

米国愛国者法(USA PATRIOT Act)への警鐘といった感じの曲。
「This is the...」で区切って印象付ける手法とか、いかにもムステインらしくて、聴き応えがあります。
後半の展開も工夫があっていいですね。


MEGADETH - Killing Is My Business... and Business Is Good! ★★ (2007-12-28 23:35:00)

散々、音が悪いと言われていますが、初めて聴いた時から、あまり気にならなかったです。荒々しくて、かえって気持ちいいくらい。なので、リマスターは買っていません。
それにしても異常なまでにテンションが高い作品です。後の彼らからは想像できないほどに過激。
これでこそスラッシュ・メタルと言うべきでしょうか。
いま聴いても凄絶な作品です。


MEGADETH - Killing Is My Business... and Business Is Good! - Last Rites / Loved to Deth ★★ (2007-12-28 23:42:34)

病みっぷりが半端じゃないです。
リフ、リズム、ヴォーカル、どこをとっても凄まじい。
体感速度も猛烈。


MEGADETH - Peace Sells... But Who's Buying? - Peace Sells ★★★ (2007-12-28 23:48:29)

歌詞のインパクト、サビのキャッチーさだけでもう、名曲決定。
イントロ、そして全体的なリフの印象度の強さも特筆ものです。

・・・と書いて、2007年の自分は名曲(☆2)という評価にしていたのですが、15年経ち、2022年に聴き直したら問答無用で☆3な超名曲でした。


MEGADETH - Risk ★★ (2005-11-03 18:12:00)

過激なスラッシュ・メタルじゃなくなっちゃってますが、挑戦の姿勢は良いと思います。
まあ、散漫、歌の表現力がもうひとつ、ヘヴィさもポップさも中途半端・・・っていうのは確かに批判に値するけれど、なんか憎めない、味のある作品。
ところどころ入る変な楽器の音、唐突にエモーショナルなギター・ソロ、変にさわやかなヴォーカル・・・メガデスで聴いてて楽しくなる唯一のアルバムです。


MEGADETH - Risk - Ecstasy (2023-04-01 23:01:10)

メタルじゃないし、名曲ではないんですが、なんだか耳に残っちゃいます。エロくていい。
リスクを承知でこんな曲を入れちゃう心意気は買います。


MEGADETH - Rust in Peace ★★★ (2023-04-01 21:54:06)

昨年は彼らのアルバムをひたすら聴き直していたのですが、特にこのアルバムの良さには心服いたしました。何て完成度。
奇跡的組み合わせによる魅力を存分に発揮したテクニカル・メタルの逸品です。ひねくれリフに個性的ソロ、唯一無二の歌声と歌メロ。
初めて聴いた当時はどこまでもスピードを求めていたがため、過小評価していたのでした。
その後ン十年、様々な音楽を聴き続けた挙句、そこそこ良いアルバムと思っていたこれが超名盤であることに今更気づいて汗顔の至り。
でも、気づけて幸せです。


MEGADETH - Rust in Peace - Five Magics (2007-12-28 23:53:53)

ためて、ためて、最後に一気に突き抜ける展開が良いですね。
歌詞の題材が、彼らにしては珍しい感じ。


MEGADETH - Rust in Peace - Hangar 18 ★★★ (2023-04-01 22:11:00)

どのリフも好きです。ソロも刺さる。リズム・セクションもかっこよすぎ。


MEGADETH - Rust in Peace - Holy Wars... The Punishment Due ★★★ (2023-04-01 22:01:50)

この曲の凄さに気づくまで、何故か30年近くかかりました。
いや、好きでしたよ、昔から。ただ、こんなにとんでもない曲だったんだって実感したのが最近だったんです。
今や聴き直す度に耳がくぎ付けになります。個性で時代をぶち抜いた特異点的超名曲。


MEGADETH - Super Collider - The Blackest Crow (2023-04-01 22:39:00)

バンジョー?っぽい音が入った面白い曲。カントリーとかブルーグラスっぽさのあるメタル?
ここに来てなお冒険するかと、創作意欲に脱帽です。


MEGADETH - The Sick, the Dying… and the Dead! ★★★ (2022-12-23 20:02:17)

今年はかなりメガデスにはまり直して、夏ごろは毎日のようにとっかえひっかえ旧譜を聴いていました。(昔は四天王で四番目くらいだったのが一番になるくらいドはまり)
このアルバムは先行3曲を聴いた時点でかなり期待していたのですが、全体を聴いてもやはり私好みで、愛聴盤です。
デイヴの声はさらに音域が限られ、歌メロは多彩になりようがなく、迫力にも欠けてくるわけですが、それすらも逆手にとって曲の演出に取り込んでいるような気がします。語り・SEが多いのも特徴。(そこ気にすると退屈な作に)
1曲目のタイトルトラックなんて「yeah, yeah」「Die, die, die」とか普通絶叫するところを、力を抜いて嘲笑することで邪悪さをアップさせている感が。(絶叫系スラッシュの方が普段は好みなんですけどね)
演奏陣は無論、キレっきれなので、緊張感が削がれないから良いんだろうなぁ。
なんだろう、『DYSTOPIA』は複雑ながらも曲自体がかっちりよく出来ていてスムーズな感じでしたが、今作はチグハグ感やこじらせ感、不愛想さが逆にフックを生んでいて耳に残るスラッシュ・アルバムになった印象。


MEGADETH - The Sick, the Dying… and the Dead! - Night Stalkers ★★ (2022-12-23 20:09:17)

初期のころの殺気、剣呑さが戻ってきた感じで強烈。新作で一番好き。
ICE-TはBODY COUNTの「Civil War」(『Bloodlust』収録)でもデイヴと共演していましたが、仲良しなんですね。どっちも過激な皮肉屋だもんなー。
無機質なリフ(ちょっとVEKTORの「Pteropticon」に似てる。あと「LCD (Liquid Crystal Disease)」も)が彼らの中では珍しい部類で、癖になります。


MEGADETH - The Sick, the Dying… and the Dead! - We’ll Be Back ★★★ (2023-04-01 22:50:28)

今日、改めて聴き直したら途轍もなくかっこよかった。緊迫っぷりがヤバい。
日によって感性が変動する自分のいい加減さに呆れますが、なんだかこのアルバムの曲って、後からじわじわきます。


MEGADETH - The System Has Failed - Kick the Chair (2007-12-29 00:05:14)

またこういう曲をつくるようになるとは思ってなかったので、期待以上のスピード感と激しさにガッツ・ポーズものでした。
快感です。


MEGADETH - Youthanasia - À tout le monde ★★★ (2007-02-24 14:37:50)

彼らの曲って、泣けるものってほとんどないだけに、この曲の哀愁にはやられました。
ギターのメロディも素晴らしい。


MEKONG DELTA - Kaleidoscope - About Science (2008-01-14 16:22:25)

すっかりプログレ・メタルな感じの曲ですね。
スラッシュ風味は控えめで、奇妙な浮遊感を感じさせるテクニカル・メタル。
ちょっとCYNICやSPIRAL ARCHITECT、VOIVODあたりを思い出しました。


MELVINS - Bullhead - Cow (2024-05-19 20:03:00)

スカスカで、ドラムスがメインで、結構テキトーさも感じるんだけど、その辺が最近の個人的嗜好からなんだかそこはかとなくお気に入りなのデス。


MELVINS - Houdini - Pearl Bomb (2007-08-10 00:17:57)

無機質なドラムにベースが絡んでいくところがかっこいいです。ちょっとインダストリアル的な感じ。
呟くように入ってくるヴォーカルも面白い。


MELVINS - Stoner Witch ★★ (2009-01-21 23:42:00)

荒々しくて、グランジ/オルタナティヴ/ドゥーム/ストーナー・ロック/ガレージ・パンク/70'sハード・ロックあたりが好きな人ははまりそうですね。
しかしまあ、とにかくやりたいようにやっちゃえみたいな幅広さで、メタル的整合感なんかを求めるときついでしょうね。
ヘヴィだし、決して一般向けではないのに、それでも曲は無愛想じゃなく、退屈せずに聴けるとっつきやすさがあるとこが良いです。


MELVINS - Stoner Witch - Goose Freight Train (2009-01-21 23:55:10)

オドロオドロしくてけれんみたっぷりな雰囲気が良いです。
気だるくダークで、マリリン・マンソンとか好きな人にうけそう。


MENNEN - Mennen ★★ (2009-04-07 20:46:00)

元ZINATRAのヨッツ・メネン率いる、オランダの正統派HM/HRバンドの1stです。'94年発表。
'90年代にこれはないだろうという、あんまりなジャケに、大して期待もせずに買ったら、見事なまでの正統派っぷりにしびれました。オランダのバンドって、何かピュアな感じの、まっすぐなバンドが多い気がします。
中古叩き売りでよく見かけて、よっぽど評価されていないバンドのようですが、多少のダサさには目をつぶれて、古き良きHM/HRが大好物という人には、大いにおすすめできます。
コーラスはキャッチーで、ライヴで一緒に歌いたくなりそうだし、哀愁や雄々しさ、情熱や力強さといった要素もしっかりと持ち合わせた、硬派なサウンド。
2曲のカヴァー含めて、全曲良い。
P.P.とエリック・ヴァン・デ・カーコフという二人のギタリストも、無名ながらツボを心得たメロディで酔わせてくれます。
メロスピでもメロハーでもない、それこそ正統派(どちらかと言えばメタルよりハードロック寄り?)という音楽性は、今の時代には地味かもしれませんが、それでもやっぱり良いもんだなーと思わされた作品です。


MENNEN - Mennen - Killerdog ★★ (2009-04-08 22:24:12)

ヘッドバンギング必至のアップテンポナンバー。リフが熱い!
キレのあるツインリード、そしてシャウトも強烈。


MENNEN - Mennen - World Affair ★★ (2009-04-08 22:34:44)

7分半を、ドラマティックな構成と、叙情メロディで一気に聴かせてくれます。
歌メロも良いけれど、ギターソロの構築美が素晴らしい。


MESHUGGAH - Contradictions Collapse / None - Internal Evidence ★★ (2023-05-27 20:27:57)

熱い!
細かいことはどうでもよくなります。
なんか2分くらいで満腹して大興奮してるのに、その後5分ほど追い打ちされてもう降参ですっていう。
ベースとコーラスがテンション高すぎ。


MESHUGGAH - Destroy Erase Improve ★★ (2005-11-21 21:55:00)

2ndフル・アルバムです。
初めて聴いた時は、それまで聴いたことのない特異な曲の数々に驚かされました。
リズムやメロディの異様さは、ちょっと類似のバンドを思いつけないオリジナリティがあります。
ヘヴィで硬質な音づくりに、ちょっとインダストリアルっぽい音も加わり、曲は不思議にキャッチーだったりもして、飽きずに聴けます。
いつ聴いても新鮮なアルバム。


MESHUGGAH - Destroy Erase Improve - Beneath ★★ (2008-02-09 01:02:29)

リズムも変ですが、ギター・ソロも変態。
でもヘヴィでかっこいーです。


MESHUGGAH - Immutable - They Move Below (2023-03-26 00:03:16)

Wizardheadが手掛けたミュージック・ヴィデオの、AIによって変化し続けるグロテスクな映像が興味深いです。
曲としてはまあ雰囲気もののインストという感じなのですが、試みは革新的です。
こういうAI作品が、今後主流になっていくんだろうなあ。映像に限らず、音楽や様々なアート、デザインでも。


MESHUGGAH - Nothing - Rational Gaze ★★ (2007-04-19 00:31:52)

リフとリズムに耳を傾けていると、伸び縮みするようなグニョングニョンした印象に囚われます。
歌詞にあるような焦点をぼかした歪んだ視界を表現しているんでしょうか。


METAL CHURCH - Hanging in the Balance ★★ (2006-07-30 20:38:00)

ジャケがあまりにもひどいので損をしている分というのは、けっこう大きいんじゃないかと思います。私も中古の叩き売りでなければ手を出さなかったかも。
しかし中身は本当に良いです。
楽曲に磨きがかかり、印象的なメロディが増えています。曲調も広がり、飽きずに最後まで聴けるし、気合も十分で、相変わらずこれぞメタルと言える硬派な作品。
スラッシュ・メタル的なものを期待すれば外れでしょうが、高品質のメタル・アルバムです。


METAL CHURCH - The Human Factor - Date With Poverty ★★ (2007-03-05 00:27:28)

超ノリノリで、楽しく首が振れます。
この勢いは素晴らしい。


METALITE - Expedition One - CtrlAltDel ★★ (2024-11-24 19:35:35)

曲名が洒落てますね。
冒頭の特徴的なリズムや途中のピコピコ・リフも、相乗効果で楽しいです。
歌メロも合唱を誘う感じで、ライヴで盛り上がりそう。


METALIUM - Millennium Metal: Chapter One - Metalium ★★ (2017-04-10 00:22:59)

風変わりな曲展開や妙に味のある掛け声が癖になり、実に新鮮です。
雄々しいメタルではありますが、決して一本調子ではなく、飽きさせません。


METALLICA ★★ (2003-03-10 01:46:00)

私は対訳と解説が欲しくて日本盤を買います。だってそんなに英語力があるわけでもない(もちろん中国語、イタリア語、ポルトガル語etcも)し、バンドの情報やなんかに詳しいわけでもないですので。
歌詞は重視しないという人もいるでしょうが、私は歌われてる内容もできれば知りたい派です。だって好きな曲には感情移入したいですから。歌詞の内容を知って失望したり、知っても特に何とも思わない場合も多いですが、歌詞こみで好きになった曲には、本当に思い入れができます。
だからこそ、多少高くても、いつも日本盤を買い求めるわけです。
まあ、確かに素人目に見てもこの訳はおかしいというのはままありますが、それでもないよりはマシです。一応の助けにはなりますから。
でももちろん、対訳の内容が正確で、かつ分かりにくい部分に補足が入ってたり、解説で歌詞の説明なんかもされてると、より嬉しいです。
そんなわけで、toyoo50さんのレコード会社に誠実な仕事を求める主張には心から賛同します。


METALLICA - Hardwired… to Self‐Destruct - Confusion (2023-03-25 23:42:39)

ドラムに導かれて重々しくスタートする始まり方が好きです。
名曲ってわけじゃないけど、聴いてるとほどよくリラックスできて重宝する曲です。


METALLICA - Kill 'em All ★★ (2005-10-23 21:08:00)

メタリカはどのアルバムも好きで、1枚1枚雰囲気が違うところも魅力なんですが、理屈抜きでどのアルバムが最も楽しめるかと言えば、この1stです。
後のアルバムは、なんか固い感じがしちゃうんですが、ハチャメチャな勢いで突っ走るこのアルバムだけは、いい意味で雑で気持ちいい。
唯一、ジャケだけはちょっと怖くて苦手なんですが・・・。


METALLICA - Kill 'em All - Metal Militia ★★★ (2017-04-10 00:42:08)

若さや青臭さがそのまま勢いになったような疾風怒濤のスラッシュ・ナンバー。戦慄の1曲です。


METALLICA - Master of Puppets - Leper Messiah ★★ (2007-12-27 00:57:21)

名曲が多すぎて目立たないというのはあるかもしれません。
しかし改めて聴くと、めちゃくちゃかっこいい。
やっぱりリフや歌メロづくりのセンスが良いなぁ。


METALLICA - Metallica - Sad but True ★★★ (2007-09-02 23:42:13)

じっくりタメの効いたリズムが気持ちいい。
ゆっくりしたヘヴィ・グルーヴの魅力というものを教えてくれた曲です。
これだけヘヴィなのにキャッチーな曲を生み出す才能というのは、やはり凄いですね。


METALLICA - Ride the Lightning - Fade to Black ★★ (2007-12-28 23:24:19)

ギター・メロディの美しさだけでお腹いっぱいになれます。
素晴らしい。


METALLICA - St. Anger - Invisible Kid (2007-02-25 00:32:57)

心の弱さをさらけ出すような歌詞が、けっこう好きです。
「俺は大丈夫だから、でもあまり遠くまで行かないでくれ」なんて、ぐっと来ます。
このアルバムで取り入れた歌唱法とか音づくりもはまってる感じ。


METALLICA - …and Justice for All ★★ (2007-12-28 23:08:00)

初めて買ったメタリカのアルバムがこれでした。
選んだ基準はジャケ買い。だって血まみれ金槌や電気椅子や墓や真っ黒ジャケじゃ、購買意欲が湧きませんから。
聴いた当初は良さが全然分からず、あまりに無愛想な楽曲に、ストレスばかりたまるくらいでした。
しかし何度も聴き込むうちに、この作品にしかない独特の音や雰囲気やメロディが、抗い難い魅力を発散しているように思われてきて、気がつくと好きになっちゃってました。
それにしても、何度聴いても変なアルバムです。


METALLICA - …and Justice for All - Eye of the Beholder ★★ (2007-12-28 23:15:51)

フェイド・インで始まる超ヘヴィなリフからしてもう、気合い入りまくり。
ラストまで一切、気が抜けません。強烈。


MICHAEL LEE FIRKINS - Cactus Crüz ★★ (2006-06-01 20:38:00)

3枚目でも相変わらずの幅広さと曲の良さに脱帽です。この人はインストばっかりなのに外れがないですね。
ジャケで空飛ぶ絨毯に座ってギターを弾いていますが、まさにギターの魔法使い。
ブルージーな(5)「DOLLAR BLUES」、幻想的な(9)「SAN LUCAS」がお気に入りです。


MICHAEL LEE FIRKINS - Chapter Eleven ★★ (2006-06-01 20:27:00)

'95年発表の2ndアルバムです。
1曲目、カントリーっぽい「BIG RED」が軽やかに走り出した時点で、もうすっかり虜。
曲毎に大幅に曲調が変わるのに、それでいて何故か散漫に聴こえないのが面白いです。
クサクサにメロディアスだったり派手な速弾きだったりしなくても楽しめる、高品質のギター・インスト・アルバムです。
なんか彼のギターは、暖かいですね。


MICHAEL LEE FIRKINS - Chapter Eleven - Big Red (2008-07-31 00:06:38)

カウボーイが牛を追っている風景が目に浮かぶような、軽快な曲。
こういうカントリーっぽい味は、やっぱりアメリカ人ならではでしょうか。


MICHAEL LEE FIRKINS - Michael Lee Firkins ★★ (2006-01-21 21:38:00)

ギター・インストって、ある種の退屈感は多少なりとも付き物だと思っていましたが、このアルバムは本当に最初から最後まで楽しめました。
まず何と言っても楽曲が魅力的で、流れるように紡がれるメロディを聴いているだけで嬉しくなってきます。
あとは躍動感があって、リズミカルなところも良いですね。ノレて楽しめるっていうのは大切です。
ジェイソン・ベッカーのアルバムでも代わりに弾いていたりしましたが、ギター・プレイに感情を込める表現の力がある人だと思います。
あまりメタルという感じではないのですが、ハードロックが好きなら、十分楽しめるのではないでしょうか。


MICHAEL MONROE - Not Fakin' It ★★ (2006-05-07 10:58:00)

色々なバンドに影響を与えたということでHANOI ROCKSの方を先にちょっと聴いて、「まあまあかな」くらいに思ってました。
このアルバムも中古で安かったからとまとめ買いしたもので、しばらく放置してました。
いやもう、聴いてみたら、めちゃかっこいーではないですか。ロックン・ロールの楽しさ、かっこよさを味わえる快作ですね。ゴキゲンです。
全然違うんだけど、何故か私の中ではBOOWYとイメージがかぶります。なんでだろー。


MICHAEL MONROE - Not Fakin' It - Dead, Jail or Rock 'n' Roll ★★ (2007-11-21 00:17:45)

タイトルだけでもノリノリなテンションが伝わって来ます。
かっこいい。


MICHAEL SCHENKER GROUP - Assault Attack - Desert Song ★★ (2007-11-02 00:25:29)

確かにグラハムの声がよくはまってますね。
哀愁たっぷりなのに、サウンドはヘヴィで、緊張感があります。
リズム隊がまた、かっこいい。


MICHAEL SCHENKER GROUP - The Michael Schenker Group - Tales of Mystery ★★ (2007-11-02 00:16:54)

ロマンティック……と言うにはちょっと哀しすぎる気もしますが、こんな曲を演奏する人たちは、ロマンティストに違いないと思ってしまいます。
幻想的な程に美しい。


MILES DAVIS - 'Round About Midnight ★★★ (2016-05-07 16:57:28)

ウィスキーをあおりながら、夜にかっこつけてジャズでも聴いてみるかーというような時に手を伸ばしたくなるイメージの作品。
このジャケ、出だしのトランペットの音色、あー、大人な気分。
でも2曲目はいきなり勢いよくかっ飛ばすので、しんみり落ち着いた気分は吹き飛んでしまうのでした・・・。
タイトルやジャケから辛気臭そうと思うかもしれませんが、実はけっこうエネルギッシュで溌剌としています。
曲調も多彩で、モダン・ジャズのおいしいところの詰まった、歴史的名盤。
同じクインテットでのアルバムでは、『Cookin'』『Relaxin'』に並ぶくらい好きです。


MILES DAVIS - 1969 Miles Festiva De Juan Pins ★★★ (2017-05-04 20:42:19)

今は『Quintet: Live In Europe 1969 The Bootleg Series Vol.2』で同時期のライヴをまとめて聴けますが、長らくロスト・クインテットの音源は、この日本のみ発売のライヴ盤(邦題『1969マイルス』)だけが公式音源だったようです。
ウェイン・ショーター(sax)、チック・コリア(key)、デイヴ・ホランド(b)、ジャック・ディジョネット(ds)を迎え、アコースティックからエレクトリックへ、ジャズから得体のしれない何かへと突き進んでいた時期の、凄絶な記録。
大学生の時に中古屋で何気なく手にし、聴いてびっくり。ジョン・ゾーンやビル・ラズウェルを聴いて、アヴァンギャルドをわかったつもりで優越感に浸っていた若造に、メインストリームのジャズの恐ろしさを思い知らせてくれました。
当時もナパーム・デスやブルータル・トゥルースといったグラインドコア・バンドと同じ感覚で聴いていましたが、いま聴き直してもやはり規格外の過激さに打ちのめされます。真のヘヴィ・ミュージック。


MILES DAVIS - Agharta ★★★ (2016-04-09 02:07:16)

'74年までの、『Get Up With It』や『Dark Magus』を聴くと、まだ'70年頃からの「得体のしれない異形音楽」感がありありと残っていますが、この'75年ライヴの吹っ切れ具合はどうでしょうか。
御大がボロボロに燃え尽きて引退する直前のこの演奏には、前年までの作品と比べると、段違いに整合感が感じられ、圧倒的にわかりやすくなっています。
まず一聴して、ギター・リフが、ちゃんとロケンローしてます。ギター・ソロまであります。トランペットやサックスのソロも、断片的なノイズではなく、まさしくジャズのそれに戻っています。メロディアスで熱い!
ファンク要素もばっちりで、ちゃんとノることができ、踊れます。
これが成長か後退かは評価の分かれるところでしょうが、一つの到達点として貴重な記録だと思います。
横尾忠則のアートワークも素晴らしい。ジャケ買いでも後悔しません。
今作が昼の部で、『Pangaea』が夜の部。スピード感は、夜の方が上かな。爽快さは昼の方が感じられます。
前年までが眉間にしわを寄せて鑑賞するような演奏だとすれば、このアガ・パン昼夜の演奏は肉体的悦楽です。素直に身を委ね、気持ちよく聴き入ってしまいます。


MILES DAVIS - Bags' Groove ★★ (2016-05-07 16:28:11)

表題曲の出だしを聴いただけで、「ああ、これこれ」と思います。テーマ・メロディが印象的で、ミルト・ジャクソンのヴィブラフォンがとても心地よく、和みます。モダン・ジャズ・カルテットでのヴァージョンよりも好き。
「Airegin」や「Oleo」も、2年後のマラソン・セッション時の録音よりもゆとりが感じられます。
休日の午後に部屋を片付けてゆっくり読書なんぞする時に、かけたくなるアルバム。
ケンカ・セッションの伝説で有名で、緊張感に満ちた強烈なアルバムという評判ですが、私には大人の余裕の感じられる、落ち着いたリズムのメロディアスな作品という位置づけです。


MILES DAVIS - Bitches Brew ★★ (2016-04-09 01:03:48)

『Round About Midnight』や『Kind of Blue』と並んで、マイルスの名盤として有名・・・ですが、前記2枚とは全くの別物です。
いわゆる「ジャズ」なるものを期待して聴くと、だいぶ趣が違います。エレクトリックでノイジーですが、銘菓ひよこさんのおっしゃるように、フュージョンやロックとも言い難い。ファンクの影響はあっても踊れない。
実際はファンクやロックのファン層にも受けて、よく売れたアルバムのようですが、わけわからんし、けっこうダルいというのが正直なところ。
とはいえ、まずジャケが素晴らしい。LPサイズで買って、飾りたい衝動に駆られます。タイトルとあいまって、どことなく淫靡で呪術的。この圧巻の音絵巻にぴったりで、そそられます。
そしてメンバー超豪華。ウェザー・リポートと、リターン・トゥ・フォーエヴァーと、マハヴィシュヌ・オーケストラはここから派生しています(フュージョンの大元締めみたい?)。
リズム隊大増強による混沌ポリリズムと刺激的なエレキ・サウンドにとんがったホーンの突き刺さり具合は独特で、わけわかんないなりに、大音量で聴くと気持ちいい。特にタイトル曲はゾクゾクします。
聴いていて普通にかっこいいのは、皆さん挙げられている「Spanish Key」です。けっこう盛り上がります。
正直、この前後のライヴ作品(『1969 Miles Festiva De Juan Pins』や『At Fillmore』や『Live Evil』)の方が断然ノリがよくて好きですが、電化マイルスの基準点的作品として、けっこう頻繁に手の伸びるアルバムです。


MILES DAVIS - Doo-Bop ★★ (2012-06-30 00:37:29)

マイルスの生前には完成しなかったヒップホップ・アルバム。'92年発表です。
ヒップホップ・プロデューサーのイージー・モー・ビーが残された音源を使って完成させた作品ですが、ヒップホップの制作手法としては音源のつぎはぎによる構築は普通のことなので、問題なく聴けます。大体、エレクトリック期のマイルスのオフィシャル作品だってテオ・マセロのつぎはぎ編集作品ばかりだし。
このアルバムを聴いたのはジャズを取り入れたヒップホップもヒップホップを取り入れたジャズも色々と聴いた後だったため、特に衝撃も感じず、単にマイルス作品の変わり種と言う印象でした。おそらくリアルタイムでは相当に革新的だったのでしょうが。
それでもこの作品を試作品として、この後、生きていれば(元気でいれば)どんな面白い音楽ができたかなー、と想像するのもまた、楽しいです。やっぱり変化し続けるのがマイルスの魅力であり、だからこそ何十枚もアルバムを買ってしまうのだから。
そしてこのアルバムが不出来かと言えば、じっくり聴いてみると当然ながらマイルスのトランペットはピリッと締まっていて、十分個性的で相変わらずクール。良いんですよね~。他の傑作群と並べて、長く聴き続けるであろう作品です。


MILES DAVIS - Filles de Kilimanjaro ★★ (2016-05-07 17:55:46)

私にとっては、トニー・ウィリアムスのドラムスを聴くためのアルバムです。『Nefertiti』でも目立ちまくってましたが、こちらの方が摩訶不思議。
アコースティック期からエレクトリック期への移行時期で、メンバーも楽器も興味深い組み合わせなのですが、とにかくドラムスが面白すぎます。
曲としては落ち着いた部類のものが多くを占めるのに、「なぜこの曲にこのドラミング?」という奇怪千万なリズムに耳がくぎ付けになります。地味なのに派手。
過渡期の実験作ということもあるのでしょうが、ギャップが激しすぎて、1秒先の展開が読めません。天才と変態の紙一重という印象。
スクエアプッシャーでも聴いてるみたい。ドラムスだけ取り出してリミックスしたら、面白いブレイクビーツができそうだなー、なんて思います。


MILES DAVIS - Get Up With It ★★★ (2016-04-09 01:34:16)

一時引退する前に、'70年から'74年までの音源で急遽出されたアルバムらしいです。ジャケ地味、30分以上の曲が2曲、中身寄せ集め。買う気になる要素が薄いですが、実は内容の衝撃度は最高級。
個性の強い曲たちが期せずしてそろい踏みの、超過激な隠れ名盤です。
デューク・エリントンを追悼する1曲目がゆったりとした曲で30分超というところで挫折しそうですが、2曲目以降、徐々に盛り上がり、リズムの奔流に身を任せていると、4曲目、恐怖のオルガン・ノイズとドラムンベースが炸裂する「Rated X」で唖然茫然。
あまりに衝撃的な演奏に、「できましたできました、人間にもこんなことできました」という教育テレビのネタを口にしたくなります。これは環境が許す限りの大音量で聴くことをおすすめします。
そこから先はもう、サイケもブルースもファンクも呑み込んだ圧倒的な雑食プログレ・ジャズに翻弄させられます。21世紀に聴いてこそ楽しい、情報過多ジャンルレス・ミュージックです。
40年以上前にこれを聴いていたジャズ・ファンなんて、もう70歳前後? 下手したら90歳くらいもいるかな。
年寄りを見る目が変わっちゃいますね。こんな危険な音楽を、当時から聴いていたなんて……。そして今も何食わぬ顔で、若者が過激ぶるのを眺めているんだろう。


MILES DAVIS - Get Up With It - Rated X ★★★ (2016-04-09 01:42:13)

'72年のスタジオ録音曲。凶悪にして苛烈な人力ドランベース・ジャズです。
オルガン、フェンダー・ローズ、エレクトリック・ピアノ、ギター、ベース、シタール、ドラムス、パーカッション、タブラによるグチャドロ・ノイズ。
金縛り状態で、音楽の可能性というものについて考えさせられます。


MILES DAVIS - In a Silent Way ★★ (2013-09-29 00:02:06)

'69年発表。この年には唖然とするほど暴力的な作品もあるし、エレクトリック期のマイルスといえばノイジーな轟音ファンク・ロック・サウンド……という先入観を見事に裏切られたアルバム。
黒い透明感なんて矛盾した形容をしたくなります。私の中でこの作品は白に反転して明滅する黒と、広がる波紋のイメージ。
無愛想なのに美しい、厳めしいのに涼しげ、エレクトリックなのにアコースティックな印象を持ってしまう。常に音は鳴っているのに静寂を感じ取ってしまう、どうにも不思議な音楽です。
参加メンバーたちのその後の作品にも色彩は違えどこのアルバムに通じるイメージが感じ取れますが、やはりこれは独特で、ここでしか聴けない音があります。


MILES DAVIS - Kind of Blue ★★★ (2016-05-07 17:27:37)

ハード・バップ期やエレクトリック期を先に聴いていたので、初聴時はあまりの大人しさに耳を疑いました。
ロング・セラーとなって、トータル1000万枚以上売れたらしく、ジャズの定番のようになっていますが、ジャズとしてはかなり異端な作品ではないでしょうか。当時における斬新さのみならず、以後にもあまり類がないという点でも。
この後のマイルス作品はもちろん、ジョン・コルトレーンやビル・エヴァンス、ハービー・ハンコックあたりの諸作品を聴くと、「ああ、それまでのジャズとは違うんだな」とはなりますが、皆それぞれ違う表現をしているため、このアルバムと同じような作品が増えたわけではない気がします。(強いて言えば、エヴァンスだけがこの空気感を持ち続けたかも。)
ハード・バップからモード・ジャズへの移行という点での革新性がよく言及されますが、モードに則った曲もそうでない曲も、うまくカラーを合わせて統一感を持たせているところが魅力です。
最初は、買って損したななんて思いましたが、何度か聴くうちにこの抑制された緊張感と美しさの虜となり、今では大好き。鎮静効果が高く、精神安定剤としてよく聴きます。
特に1曲目、「So What」は、ベースとピアノによるメイン・フレーズの提示から、「青っぽさ(蒼・藍・群青・青緑・薄闇)」が広がってゆく雰囲気づくりに降参です。
その後のライヴ盤ではスピード・アップして完全に別ものの曲になってしまいますが、やっぱりこのオリジナル・ヴァージョンが一番です。


MILES DAVIS - On the Corner ★★★ (2016-04-09 01:16:07)

実にヒップな感じのジャケに、これはノリノリで踊れそうだぞ、そういやクラブ・シーンですげー評価高いアルバムだよな、なんて思って買うと大火傷しそうになるアルバム。
またはジャケがポップで軽薄そうで敬遠している硬派な人に、後々聴かず嫌いを後悔させる罪深い作品。
『Bitches Brew』よりもずっと性急なリズムで、やたら熱い演奏が続きますが、相変わらずジャンル分けの難しい異形音楽。ぐっとファンク色は強まっていますが、素直にノれない奇妙なリズムのギクシャクさが何ともエグいです。これ、踊れますか?
正直、楽しいより怖いです。
でもこんなの、これ以外じゃ聴けません。なんてオリジナリティ。そして圧倒的に面白い。大好きです、このアルバム。


MILES DAVIS - Sketches of Spain ★★ (2012-06-30 00:48:47)

'60年発表。ロドリーゴのクラシック・ギター協奏曲「アランフェス協奏曲」をギル・エヴァンス編曲で演奏したアルバム、というのがこのアルバムの一番の特色でしょう。
スペイン風のメロディが多く、楽譜に書かれたオーケストレーションに従って演奏された作品。いったい、これはジャズ? それともクラシック?
現代音楽としてとらえるべきなのでしょうか。「フラメンコは我々のブルースのスペイン版だ」とか言われても、これってフラメンコともブルースとも別物に聴こえちゃいます。
最初は地味すぎて、「わけわかんない」と片付けていました。フラメンコを激しくジャズ風に演奏して、例えばピアソラみたいなラテン/クラシック/ジャズが融合した派手な音楽なんだろうと予想して買ったので。
じっくり聴くとこの緊張感と独特の響きにだんだん病みつきになり・・・結局はまってしまうのでした。面白い音楽だなー。


MILES DAVIS - Star People ★★ (2016-04-10 23:16:35)

ロック/メタル耳に最も即効性がありそうなスタジオ盤は、これな気がします。
'69年から'75年あたりまでのエレクトリック期における混沌暗黒ファンクの方がそりゃ強烈ですが、曲が長すぎたり難解すぎたりして、とっつきにくいので。
'81年に6年ぶりに復活してからの3作目、'83年発表の本作は、全体にすっきりしたサウンドで、エレキ・ベースやギターが目立ち、ジャズ未経験者でも問題なく聴けそうです。
いや、1曲目「Come Get It」なんて、完全にプログレもしくはジャズ・ロックです。マーカス・ミラーのチョッパー・ベースが煽りまくりの疾走曲。
ゆったりした曲でもブルージーにむせび泣いているところなんかは、ハード・ロックのブルージーなバラードと同様の感覚で聴けます。
'70年代に比べれば整合感が増し、言ってみれば普通のフュージョンになったようなもので、この時期を退化・堕落ととる人もいるでしょうが、私は聴きやすくて気に入っています。


MILES DAVIS - You're Under Arrest ★★ (2016-04-10 23:35:15)

黒ずくめの男が物騒なものを持ってにらみつけてくるジャケからハードな内容を予想して買うとずっこける、けっこうポップなアルバムです。
スティングが語りで参加したり、マイケル・ジャクソンやシンディ・ローパーのカヴァーが入っていたりと、一般音楽ファンには入り込みやすい作品じゃないでしょうか。
こういうのも楽しいです。


MIND ODDYSEY - SCHIZOPHENIA - SCHIZOPHENIA (2007-10-24 23:59:20)

疾走パワー・メタルに、気合いの入ったハイトーン・ヴォーカル。
他の曲と比べると、なんか少し無理してるような印象がありますが、やはりこういった曲には興奮しちゃいます。


MINISTRY - Houses of the Molé - No W ★★★ (2007-11-29 00:37:57)

ヘッド・バンキングを誘発するような痛快疾走曲。
めちゃくちゃ熱い。


MINISTRY - Rio Grande Blood ★★ (2007-11-29 00:20:00)

まずジャケがヤバすぎです。
中身も突っ走りまくりの激烈インダストリアル・スラッシュ・メタルといった感じで、実に爽快。
'06年発表の、10thアルバム。
普通、ここまでベテランだと、多少は落ち着いたりしそうなものですが、ブッシュ政権への怒りに突き動かされたためか、そこらの若手ヘヴィ・バンドが裸足で逃げ出すほどの攻撃性。
真に過激で、また真摯な音楽です。ユーモアも効いてますけどね。


MINISTRY - Rio Grande Blood - Yellow Cake ★★ (2007-11-29 00:27:46)

反復される強迫的なリフ、リズムに追い詰められます。
怒りに満ちた音楽。


MINISTRY - The Last Sucker - Death & Destruction ★★ (2009-01-22 00:17:29)

邪悪な笑い声や台詞、そして「DEATH & DESTRUCTION」と連呼してるのはブッシュの声をサンプリングしたものでしょうか。
ガムシャラな勢いがあってノリノリな曲です。
こんな曲を聴きながら、ブッシュ大統領が「ヘイ、ヘイ、ヘイ、グッドバイ」なんてからかわれながら退任した等の記事を読むと、アルの高笑いが聴こえてきそうです。


MINISTRY - The Mind Is a Terrible Thing to Taste - Thieves ★★★ (2007-11-29 00:33:32)

「インダストリアル・メタル」なる言葉を、最も分かりやすく表したかのような曲。
インパクト絶大です。


MINISTRY - Twitch ★★ (2006-02-08 01:01:00)

まだインダストリアル・メタルになる前の、'86年発表の2ndアルバムです。
激しいギターとかは入りません。ジャンル的にはエレクトロニック・ボディ・ミュージックということになるでしょうか。
執拗に繰り返されるハンマー・ビートやシンセの上音は、メタル耳には退屈かもしれません。「なんだこれテクノじゃん」で終わりそう。
でもこれ、慣れるとかなり気持ち良いんですよ。もちろん、大迫力のインダストリアル・スラッシュを聴かせてくれる後の作品も良いんですが、ミニストリーで一番好きなアルバムはと言えば、これです。
妙に頭が覚醒していく、クールな一品です。けっこーキャッチーでかっこいいです。
テクノとかドゥームの単調な繰り返しでトリップを楽しめる人にはおすすめ。


MINISTRY - ΚΕΦΑΛΗΞΘ (Psalm 69: The Way to Succeed and the Way to Suck Eggs) ★★ (2007-11-29 00:48:00)

2nd~4thも強力盤ですが、やはりこの5thは決定的な衝撃でした。'92年発表。
メタル耳には近作の方が馴染みやすい気もしますが、インダストリアル・メタルの名盤として、避けては通れない作品です。


MINISTRY - ΚΕΦΑΛΗΞΘ (Psalm 69: The Way to Succeed and the Way to Suck Eggs) - Jesus Built My Hotrod ★★ (2007-08-19 23:17:26)

タイトルからして、なんかいけない感じですが、ヴォーカルの馬鹿にしたような歌い方がまたいい味出してます。
ガンガン突っ走ってくれるので、単純に気持ちいいです。