MR.BIGのアルバムの中で、一番好きな作品です。 1st、2ndと比べて評価が低いみたいなんですが、私にとってはこの3rdが、良い曲が最も多く入った、穴のないアルバムです。 緊張感あふれる(でも遊び心のある)スピード・ナンバー「COLORADO BULLDOG」で始まり、リズミカルで楽しい「THE PRICE YOU GOTTA PAY」に続き、美しいバラード「PROMISE HER THE MOON」へ・・・。曲の流れにも隙がないです。 哀愁漂うかっこいいハード・ロック・ナンバー(7)「THE WHOLE WORLD'S GONNA KNOW」なんかは、彼らにしては異色かもしれないけど、名曲。 暖かいバラード(8)「NOTHING BUT LOVE」は、MR.BIGで1,2を争うくらいに好きな曲。 アルバム全体に流れる音楽を楽しむ雰囲気が、とてもやさしいです。
凝ったリズムが面白くて、真っ先にリズム隊に耳が反応します。 音楽的にはSLIPKNOTとTOOLを足して割ったような印象を受けました。 (1)「SILENCED」、(4)「〔PER〕VERSION OF A TRUTH」、(6)「WORLD SO COLD」あたりがお気に入り。 器用で色々なタイプの曲が出てきますが、ひねくれてる分、あまり激しい曲は似合わない気がします。 ヴォーカルも器用なんですが、もっとエモーショナルにするかクレイジーにするか、いっそ無機質な感じにするか、一方向に突き抜けてた方が強く印象に残るかな。 でも十分楽しめる作品でした。この系統のバンドでは好きな方です。
初めて買ったゴシック・メタルのアルバムだったので、けっこう思い入れのある一枚です。'96年発表の4thフル・アルバム。 当時はどこまでも絶望的に暗い音を求めていたので、思ったよりはキャッチーだなという印象でした。もちろん陰鬱な暗黒サウンドであることは間違いないんですが。 初期のデス・メタル色はほとんど消え失せ、耽美的なディープ・ヴォイスと、スロー・テンポの印象的なヘヴィ・リフ、そしてヴァイオリンの悲しみに満ちた調べが美しい。前作とほぼ一緒の路線です。 ヴァイオリンと物憂げなシンフォ・オケに朗読調の語りが入る(9)「FOR MY FALLEN ANGEL」を聴いて、ヴァイオリンの音色にはまり、ゴシックやプログレなんかのヴァイオリン入りの作品を漁ったりもしたなぁ。 日本盤ボーナスのリミックス曲「IT WILL COME (NIGHTMARE)」が原曲以上にかっこいいので、日本盤がおすすめです。
初めてこのアルバムを聴いたとき、このオープニング曲のヘヴィさに驚き、どれほど凄まじい音楽が始まるのかとゾクゾクしたことを覚えています。 ただのSEかと思ったら、重々しいベース・サウンドが鳴り響き・・・この重さのままで次の曲が疾走を開始したらどれほどかっこいいのかと夢想したものです。 実際には2曲目につながった途端、拍子抜けしてしまったのですが・・・。(たぶん、2曲目が「Cause and Effect, Part II」あたりだと、より満足できたはず) 凄まじいヘヴィネスを保った疾走――それはその時以来の私の理想音楽の一つです。
01. In the Dead of Night / U.K. 02. Walk / Pantera 03. Man On The Silver Mountain / Rainbow 04. Skin O' My Teeth / Megadeth (ヴォーカル:小田朋美) 05. Fear of the Dark / Iron Maden (アコギ:馬場孝喜) 06. Upper Levels / ANGRA 07. 悪夢の輪舞曲 / BABYMETAL 08. Demon's Eye / Deep Purple (トランペット:市原ひかり) 09. The Halfway to Babylon / 西山瞳 10. Green-Tinted Sixties Mind / MR.BIG (サックス:橋爪亮督)
01. Kings Of Metal / Manowar 02. Speed / Loudness 03. All Over The Nations / Helloween 04. Decadence Dance / Extreme 05. Beyond The Realms Of Death / Judas Priest 06. Iron Man / Black Sabbath 07. Mystery Of Babylon / 西山瞳 08. Over The Hills And Far Away / Gary Moore 09. The Gift Of Music / Dream Theater 10. THE ONE -Live Version- / BABYMETAL
「Decadence Dance」は冠徹弥(THE 冠)がヴォーカルで参加。また、「Decadence Dance」「The Gift Of Music」にはホーン・セクションが加わっています。 「Kings Of Metal」のアレンジにはぶっ飛びました。全然違う曲にしか聴こえない。 「Beyond The Realms Of Death」の歌いまくるベースも素敵です。
近年、嬉しい廉価アルバム・セットを連発してくれているRhinoレーベルの5枚セット(3rd~7th)を昨年の初めに買って以来、通勤途中に最も車内で再生したのは、たぶんこのアルバムです。 重量感と軽快さのバランスが最もツボにはまり、何度聴いても心地好い作品。アレンジは次作以降の方が凝っていますし、ヘヴィさでもメロディアスさでも勝るアルバムはありますが、理屈抜きの快感度合いでは、断トツ。 『METALLICA』~『RELOAD』のあたりのMETALLICAがやりたかったことを、コンパクトかつ理想的な形で示したアルバムじゃないかと思っています。 勢い抜群の1曲目「FLAT ON THE FLOOR」でつかみはOK、その後もほんのりと哀愁を帯びつつ、ミドル・テンポ主体ながらもノりがよい曲が続き、重みと刺激を保ちつつ最後までキャッチーさを保ちます。 ハード・ロックとヘヴィ・ロックの双方をつなぐ橋渡しとも言える、普遍的な魅力をもったロック/メタル作品。これはもう紛れもなく、傑作です。
クサいメロディが聴きたくなった時に手が伸びる1枚です。 特に(1)「DESTINY CALLS」や(5)「HOLD ON TO THE FLAME」は、始まった瞬間に頬が緩むのを抑えきれないくらいにクサクサ、メロメロで、身悶えてしまいます。 ヴォーカルも迫力には欠けるかもしれませんが、曲には合ってるので問題なし。 最近の硬派な作品も良いですが、馬鹿にされることも多いこの頃の彼らも魅力的です。