RIOTのマーク・リアリとTNTのトニー・ハーネルという、好きな人にはたまらない組み合わせ(?)なプロジェクトの1stです。'98年発表。 まあ音楽性は普通にメロディアスなハード・ロックです。 悪くはないのですが、けっこう惜しい曲と言うか、個人的な好みからすると微妙に痒いところに手が届かないような曲が多くて、ちょっと欲求不満な作品かも。 (4)「HEART SONG」、(5)「LITTLE VOICES」、(6)「BRING THE WATER TO ME」という哀愁のメロディが美しい曲が続くところは好きです。
バラードが充実していて、和むアルバムです。 しかし(3)「LEAVE ME ALONE」はグルーヴィなアップ・テンポ・ナンバーで超ノリノリ。なんか1曲だけ浮いてる気もしますが、気に入っています。 インスト(11)「BLUE MONDAY」はゲイリー・ムーアにしか聴こえません。 (12)「FAREWELL TO YOU」の「さよーならー♪」は妙に発音が良いと言うか滑らかで、自然な感じがグッドです。
最初に聴いた時、他のバンドのCDと間違えたかと思いました。 初めはやはり、拒否反応の方が強かったです。気合が空回りしちゃっているように感じて、聴いていてどうも辛かった。 しかし時間を置いて聴き直すと、これはこれで楽しいです。「FOOL FOR YOUR LOVING」のセルフ・カヴァーが入ってるのは疑問もありますが、このヴァージョンも好き。 やはり現役のバンドはベテランになっても多少冒険した方が面白いです(って、もう十数年前の作品ですが)。
オリジナルは『LIVE FAST DIE FAST』の1曲目なんですが、そちらは未聴です。 めちゃくちゃライヴ映えする、勢い命のファスト・ナンバーで、ブレイズの煽りもかっこいいです。 客もノリノリで大合唱。 歌詞がまたアホアホで、ワイルドでエキサイティングでホットな女性達が男を狩りに街へ繰り出すという、スケベで楽しい内容です。
聴き始めて最初の何回かは、バンドの曲とソロ作が入り混じった構成に、散漫さや荒さを感じていたのですが、慣れたらほとんど気にならなくなりました。 かえって堅苦しさがなく、気軽に楽しめて何回もリピートしちゃいます。 イエスはこのアルバムが一番好きです。曲なら「HEART OF THE SUNRISE」が最高。ジャケのアートワークも素晴らしい。
↑でH・Wさんや、じあんびーさんが指摘されているように、『LISTEN TO THE LIGHT』と比べると、マイケル・フレクシグのヴォーカルが全然違います。向こうを先に聴いて、「ちょっとなぁ・・・」と思っていた私も、このアルバムを後から聴いて、やっと好きになりました。 ヴォーカルの印象が良くなると、不思議に曲やギターの印象まで良くなったり。暖かさを感じるジーノのギターは、実に人間的で魅力的。 (8)「HEART ON THE WING」と(10)「SENT BY HEAVEN」がお気に入りです。
なんとなくこの前BUMP OF CHICKENの「乗車権」を聴いたら「レティクル座行超特急」を思い出しました。 このアルバム、初めて聴いた高校生当時は「あはは、変なの~」くらいにしか思っていませんでしたが、いま改めて歌詞世界をイメージすると怖いなぁ。 日本語のコンセプト・アルバムでは、一番衝撃を受けた作品かも。