同名のポップス・グループがいたために、今はGUILD OF AGESと改名しているメロディアス・ハードロック・バンドの2ndアルバムです。 ゼロ・コーポレーションから出ていたので、現在は廃盤でしょうか? でも発売当時B!誌でかなりの高得点だったこともあり、けっこう売れて中古に多く出回ってますから入手はしやすいと思います。GUILD OF AGESと一まとめにしてベスト盤みたいなのも出てたような気もしますが…。 かなり哀愁度の高い楽曲が多く、哀メロ好きの人は買って損はないと思います。作曲、アレンジ能力は一流バンドにも決して劣っていません。80年代なら世界的に売れる可能性も…。 ただ楽曲は文句なしに良いんですが、個人的にヴォーカルにもう少しパワーが欲しかったです。愁いを帯びた良い声なんですが、もうちょっと伸びやかに歌えてるとずっと印象が違うはず。それで10点マイナスくらいかな。
ヘヴィ・メタルを聴き始めたころに買ったアルバムなので、個人的に思い入れがあります。メタルでは本当に1枚目か2枚目くらいでした。 『エデンの秘密』というタイトルがかっこよく思えたんですよね~。今だったら2~3回聴いたら中古CD屋行きかもしれませんが、当時はJUDAS PRIESTの『STAINED CLASS』と同等に聴いてました。 (1)「HEROES OF THE MORDEN WORLD」や(3)「INTEGRATION」といったキャッチーなスピード・ナンバー、荘厳な(5)「BABYRON」、大作曲(6)「GARDEN OF EDEN」、温かいバラード(7)「MUSIC IS THE GATE」等がお気に入りですが、結局全部好きです。バースデイ・ソングをちゃかしたおふざけソング(10)「HEAVY BIRTHDAY」ですらも(笑)。 前作『ルイ14世』で見られた鼓笛隊(?)の導入もなく、けっこうストレートな楽曲が多いです。まあ、ぶっちゃけて言うとB級ジャーマン・メタルなんですが、それなりに多彩で個性もあり、なかなかの作品だと思います。
これと3rdの『ONE DAY IT'LL ALL MAKE SENSE』は、ついついジャケ買いしたくなります。 タイトル、アートワークがイマジネーションを広げさせ、そこに統一感のある生々しい質感のトラックが使われて、トータルな作り込みの見事なアルバムです。 ただし、コモンのアルバムの中でもかなり渋い部類なので、踊れるものなんかを求めると厳しいでしょうね。 しかし噛めば噛むほどといった部類の地味ながら滋味のある作品なので、地道に味わいたい感じです。 就寝前とかにじっくり聴きたい1枚。
メタラー心をくすぐる魔法の言葉がタイトルになっていますが、SAXONのあれとは当然違います。どちらかといえばSTEPPENWOLFの「BORN TO BE WILD」の方が近いかな。元ネタは色々あるんでしょーけどわかりません。 けっこうリフはヘヴィで、終盤疾走してメタルっぽくもなります。間に色々お遊びが入り、これはなんとジャンル分けされる音楽なのかとかはわかりませんが、楽しいです。
以前に『PUNISHMENT FOR DECADENCE』と『NO MORE COLOR』のカップリングCDを持っていたんですが、なんか曲が印象に残らなくて、手放してしまいました。その時は速くてフックのある曲を求めてたんですよね~。 でもここの書き込みを見ていたら、また聴いてみたくなりました。売ってるの見つけたら買い直して再チャレンジしてみたいです。
最近のお気に入り筆頭格ですが、発売当時は何度も購入を検討しつつ結局見送っていた1枚です。尤もあのころはわかりやすい極端音楽を求めていたので、買っても真価はわからなかったに違いありません。適度にグルーヴィーでノイジーなミドル・テンポ主体のHM/HR。 いま聴いたら、旨味しかない筍や椎茸やせんじ肉の如く、噛めば噛むほど至福の時が訪れて虜ですよ。酒が止まらん音楽。もう、ここしばらく通勤時はこればっかり再生していました。 なんだろーなー、『WHO WE ARE』~『CAUSE FOR PAUSE』までのOUTRAGEが好きな人はツボだと思うんですよ。 泥臭いロケンローとグルーヴメタルとハードコアとストーナーとブルーズのぐちゃまぜヘヴィネス。捨て曲皆無にして多彩なひねくれヘヴィ・ロックの傑作です。正統派メタラーには薦めませんが、雑食リスナーには激お薦めの名盤です。
『ミディアン』発表後に出た企画盤EPです。とはいえ全10曲入りで、そのうち新曲が6曲とくれば、立派にフル・アルバムとして聴けます。あとはリメイク3曲と、ゴシック界の大物(?)SISTERS OF MERCYのカヴァー(5)「NO TIME TO CRY」です。これも違和感はそれほどなく、流れの中でいいアクセントになっています。 『ミディアン』で見られたストレートなメタル的プロダクションが聴きやすく、『鬼女と野獣』のように緊張を強いられることもないので、かなり聴きやすいです。曲も総じて良いと思います。 実はこの作品が一番好き。
>ヴィレさん お~、それは面白そうですね。しかもANATHEMAのカヴァーまで入っているというではないですか。これは買わねば。 そう言えばSISTERS OF MERCYの曲もカヴァーする彼らのこと、ニューウェーヴ系ゴシックの打ち込みビートに抵抗がないなら、テクノ系もいけるわけですよね。これからますます面白いバンドになってくれそう♪
かなりクオリティの高いドラマティックな正統派へヴィ・メタルです。 ジェフ・テイトをさらにヒステリックにさせたようなミッドナイトのハイトーン・ヴォーカルは時々笑っちゃいそうになりますが、上手いのは確か。もうちょっと歌メロが良かったらと思う曲もありますが。 しかしギターの奏でるメロディが素晴らしく、それだけのために買ってもいいくらい。もちろん曲全体が良いんですが。 (3)「HEART OF STEEL」と(4)「AZRAEL」が特に気に入っています。 LOST HORIZONみたいなのが好きな人は気に入ると思います。ただ、曲はミドルテンポ主体で、(5)「MAYDAY」ぐらいしか速くないので、疾走曲が好きな人には微妙かもしれません。でもテンションは高いのでかったるくはないと思います。 歌詞もいかにもメタル。ジャケ裏のメンバー写真はみんな仮面かぶってるし…コテコテですな。しかしこの1stアルバム、表のアートワークもかなりダサいですね~。もうちょっとセンス良くないとさすがに売れないでしょうに。