前作『DARK DAYS IN PARADISE』よりかなり元気になって、聴いてて楽しいアルバム。ダンス・ポップにハードなギターって組み合わせは元から嫌いではないので、けっこう気に入りました。 どうせならスクエアプッシャーみたいなジャズ・ロック風のクレイジーなドラムンベース作品にしちゃっても面白かっただろうな~。 最近またバンド組んでロック方面に戻ったようだけど、ゲイリーにはいつまでも新しいことに挑戦する若さを忘れないでいてほしい。
「HIROSHIMA」のチャーリー・ハーンの熱い(暑苦しい)シャウトがたまりません。歌詞はどシリアスで、曲調とちょっと違和感を感じますが。 アニマルズのカヴァー「Don't Let Me Be Misunderstood」が流れると、「だーれのせいでもありゃしないー♪」という歌詞が浮かんできて笑ってしまいます。 ラストの「REST IN PEACE」は、歌詞もメロディも悲しすぎます。 ゲイリー・ムーアのギターは、攻撃性も繊細な表現も持ち合わせて、やっぱり素晴らしい。
買う前に、「散漫な凡作」という評価を先に聞いていたために、あまり聴かなくなってしまったアルバムでした。 最初に聴いた時、名曲と評判の「OUT IN THE FIELDS」も、サビが煮え切らないと言うか、気合が足りなく感じられたせいもあります。 しばらく時間を置いて聴き直したら、それはもう名曲ぞろいで、素晴らしい作品でした。散漫と言うより、多彩で懐の広いアルバムと捉えたいです。
タイトル通り、ブルース色の濃い作品です。いやー、渋い。 確か、アメリカでヒットして、一番売れたアルバムでしたっけ? 普通に部屋でCDをかけていたら、4曲目の表題曲が流れ出したとたん、嫁さんが「何これ?」と反応しました。いきなり哀愁に染まった曲が始まったので、びっくりしたみたいです。にわかに雲が厚くなり、周囲が暗くなったので、2人で笑ってしまった。でも天候をも変えそうなくらい、雰囲気をまとったギターですね。 (8)「AS THE YEARS GO PASSING BY」なんか「与作みたい」って言われました。言われてみれば、こういう音楽と演歌とは、共通するものがあるかも。
たしか『炎』誌のフルート特集みたいなので取り上げられていて、「FIRTH OF FIFTH」のフルート・ソロ目当てで買いました。 よく牧歌的と表現されるソフトな感触の音楽は、期待してたイメージとは違って、けっこうメタル耳には厳しかったんですが、最近楽しんで聴けるようになりました。 ジャケのちょっとメルヘンチックな英国的情景もいいですね。 (1)「DANCING WITH THE MOONLIT KNIGHT」、(7)「THE CINEMA SHOW」は長尺ながらも美しいメロディが楽しめて、いい曲です。
アメリカのポスト・インダストリアル系バンドの、'96年発表の1stです。 NINE INCH NAILSをずっと聴き易くしたようなバンドで、特に突き抜けている感じはしないものの、とっつきやすい印象です。 「モータル・コンバット」「セブン」「エスケープ・フロム・LA」等のサントラに参加している事実からも、アメリカで一般受けするバンドであることは確かでしょう。 ちょっと似たような曲が多いのが気になりますが、長くとも4分台と曲が短めで、曲数も11曲と手ごろなので、それほどダレずに楽しめます。
私もいくつか昔発言したはずなのに消失してるものがあります。サイト改変時とかに消えちゃったのかなーと思っていました。 GREAT WHITEのこのアルバム、尖っていないこういう曲の雰囲気が好きで、よくお世話になりました。 余計なことを考えたくない、ただ心地よくて明るいロックが聴きたい気分の時に、心を救ってくれる曲です。
メタルに対する情熱が減衰し、「もう自分にはメタル魂がなくなったのでは?」などと思っていた時に聴きました。 もう、いきなり1曲目で瞬間点火です。 あまりの熱さ、直球さに感動を覚えました。 これぞメタルです。たぶん、60歳、70歳になって聴いても感動するんじゃなかろうか。 音質は悪いしダサいしどこかで聴いたリフなんかも見られますが、そんなところもまた魅力。 アルバム通して愛しいけれど、お気に入りの曲は(1)FEAR NO EVIL、(6)LET THE THUNDER ROAR、(8)FIGHT TO THE LASTといったあたり。
いちおー極悪系ハードコアとかいう括りに入るのでしょうか、メタルの影響も強く感じられる強烈なハードコア。これはかなりとっつきやすい。 最近は器用に声を使い分けるヘヴィ・バンドが多いですが、とにかく無骨に激しく叫び続けるスタイルが、逆に新鮮で気持ち良かったです。歌詞もストレートでいかにもな感じ。 SICK OF IT ALLに影響を受けているらしいですが、この真っ直ぐさは確かに通じますね。 曲毎にどうこうというよりも、アルバム全体から伝わる熱い雰囲気に興奮させられます。