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うにぶさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 2001-2100

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うにぶさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 2001-2100

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FEAR FACTORY - Transgression ★★ (2005-09-23 14:03:00)

再結成第二弾のアルバムです。前作『ARCHETYPE』から少し幅を広げた、順当な進歩が見られます。初期のような、アルバム出す毎に変化の凄まじさにぶっ飛ばされるようなインパクトは、さすがにないですが、それでもかなり攻めの姿勢が感じられます。
1曲の中でも、またアルバムを通しても振幅の幅が大きく、良く言えばバラエティ豊か、一歩間違うと散漫に感じられる危険のある、ギリギリのところで冒険してます。
(1)~(6)までの流れは文句なし。緊張感あふれる楽曲がそろってます。
バートンの、ともすれば一本調子に聴こえかねなかった使い分けヴォーカルも、より感情が込められた感じで、表現力が増しています。ただ怒号とクリーン・ヴォーカルを使い分けるだけでは、それ系のバンドが大増殖した現在では通じません。そこら辺、やっぱり分かってますね、彼らは。リズム隊も(ってこのバンドじゃギターもリズム楽器か)バリエーション豊かなアレンジで、フックを生んでます。
後半はずいぶんと空気が変わり、(7)「SUPERNOVA」はいきなりポップで、最初聴いた時はかなり違和感がありましたし、(8)「NEW PROMIS」は消え入りそうな寂しいバラードから突如激しくなる曲(なんとギターソロあり!)、そして続くはU2のカヴァー曲(9)「I WILL FOLLOW」、更にKILLING JOKEのカヴァー(10)「MILLENIUM」というとんでもないつながり方で、感情がかき回されます。
最初は特に(6)(7)(8)(9)のつながりがスムーズではなく感じられて、どうも気に入らなかったのですが、聴いてるうちに気にならなくなってきました。逆に飽きなくていいかも。
ボーナス・トラックも充実していて、昔のデスメタルの空気が感じられる曲に変てこなコーラスを加えたような「EMPIRE」という曲と、前作収録の「SLAVE LABOR」「CYBERWASTE」「DRONES」のライヴが収録されてます。どれも聴いて損はないので、日本盤がおすすめ。
関係ないですが、前作と新作のアートワーク、基本的にFとFを使った同じようなデザインだけど、あれは新生FEAR FACTORYのシンボルになるロゴマークなんでしょうか。永野護の描く絵みたいでかっこいいな。


FEAR FACTORY - Fear is the Mind Killer ★★ (2005-09-23 10:49:00)

1st『SOUL OF A NEW MACHINE』の曲を、カナダのインダストリアル/ボディ・ミュージック・ユニットFRONT LINE ASSEMBLYのライズ・フルバーとビル・リーブがリミックスしたEPです。
ミドル~アップ・テンポの反復リズムを主体とした感じのリミックスなので、ちょっとメタラー的には退屈に感じられるかもしれません。
GODFLESH、WHITE ZOMBIE、KMFDM、初期PITCHSHIFTER、初期MINISTRYあたりが好きな人なら普通に聴けるかも。
いま聴くと、まあ普通だよな~と思えちゃうんですが、発表当時はデス/グラインド・シーンに属するバンドが、こういうテクノ的リミックスアルバムを出すなんて、かなり冒険的な試みであったはずで、彼らにとってはかなり重要なステップになったはずです。
尖鋭的なバンドによる試行錯誤の、貴重な記録。


FEAR FACTORY - Concrete ★★ (2005-09-23 10:07:00)

1st『SOUL OF A NEW MACHINE』の解説でも触れられていた、お蔵入りになっていたデビュー・アルバムです。
FEAR FACTORYが一旦解散したタイミングで日の目を見ました。プロデュースは無名時代のロス・ロビンソン。
曲は一部『SOUL~』とかぶってます(「Big God / Raped Souls」「Arise Above Oppression」「Crisis」「Escape Confusion」「Desecrate」「Suffer Age」「Self Immolation」)。
乾いた殺伐とした音像のデス/グラインド。『SOUL~』の方が音に深みがありますが、『CONCRETE』の方が生々しさがあり、こっちの方がグラインド・コア好きに好まれそう。
どこかで聴いたような音の質感だなと思ったら、なんとなくDISASSOCIATEの『SYMBOLS,SIGNALS AND NOISE』に似てる印象でした。
こういうむき出しの生々しい音(まさにコンクリート)でもFEAR FACTORYらしい個性が既に色濃くて、やっぱり最初から独自の音楽性を持ったバンドだったんだなぁと感慨深いです。
ブラスト・ビート満載なので、デス/グラインド好きの人が最初に聴くFEAR FACTORYのアルバムとしても良いかもしれません。


AREA - Crac! ★★ (2005-09-22 22:23:00)

イタリアのプログレ・バンド、アレアの3rdアルバムです。
イタリアの音楽批評家賞を受賞し、ファンの間でも最高傑作と評判の高い作品らしいです。
複雑でスピーディーなジャズ・ロックに、東欧や地中海の音楽、現代音楽等の影響を散りばめて、珍妙なヴォーカル(ヨーデルとかホーミーとかカッワーリーとかを彷彿とさせる・・・)が何とも言えない個性を加えています。
一聴して強烈な印象を植えつけられること間違いなしで、どんどん引き込まれて病みつきになりそうな感じです。


AREA - Are(a)zione ★★ (2005-09-22 22:03:00)

アレアが'75年に行ったイタリア国内ツアーからのライヴ盤です。
いつも共産党主催のイヴェントで出演してたらしいですが、こんなとんでもなく変態的な演奏を政治集会でぶちかますとは・・・お国柄なのか時代性なのか、面白いなぁ。
演奏力も歌唱力もとんでもないレベルですが、「オデッサのリンゴ」という曲では実際にリンゴをかじってたりして、ユーモアも感じられます。
基本的にはジャズ・ロックで、表題曲は15分の即興演奏(?)だったりするので、そういうのが好きな人におすすめです。


GEEZER( G//Z/R) - Plastic Planet ★★ (2004-12-19 12:30:00)

ギーザーの年齢を考えると信じられないくらい激烈な音楽。でもそういうことを頭に入れなくても、普通に現代的なへヴィ・ミュージックの中でかなりの傑作です。
2ndも悪くはないんですが、この1stの方が強烈で好きです。昔からのギーザー(サバス)ファンより、90's以降のへヴィネスを普段から愛好するリスナーにこそ、おすすめしたいです。
音づくりはもう完全にPANTERA以降の重低音。ザック・ワイルドのBLSをもうちょっと機械的にしたような感じでしょうか。<GEEZER(G//Z/R)について語れ!>で0フレットさんが指摘されてるように、宇宙的な感じのする音の質感が独特で素晴らしいです。
このアルバムではヴォーカルがFEAR FACTORYのバートン・C・ベルなんですが、濁声で叫ぶ時の迫力はもちろんFEAR FACTORYと同等、しかし普通声で歌うところは、ギーザーの方が魅力をうまく引き出しています。実際、バートンも後でギーザーとの活動がヴォーカルの幅を広げてくれたと、インタビューで語ってました。
ミドル・テンポの激重曲、スラッシュ的な疾走曲、果ては「CYCLE OF SIXTY」という神秘的で静謐なバラード(KING CRIMSONが頭に浮かんだ)まで収録した、凶暴さと深みの備わった上質のアルバムです。


ADAGIO - Underworld ★★ (2004-08-15 17:06:00)

いかにもなネオクラ系プログレ・メタルで、特に新鮮な驚きというものはなかったですが、この大仰さは気持ち良いですね。
曲単位でどうこうというより、全体の雰囲気と、テクニカルな演奏の応酬に浸って聴いちゃいます。荘厳なコーラスが良い味付けになっていて、確かにこれで本物のオーケストラまで使えたら強烈だろうなぁ。


ARC ANGELS - Arc Angels ★★ (2004-08-15 16:08:00)

渋いアメリカン・ロックが聴きたい時に手が伸びる1枚。
スティーヴィー・レイ・ヴォーンのダブル・トラブルの元メンバーたちと若手ギターヒーロー、チャーリー・セクストンが手を組んだとか言われても、それって凄いのかどうかよくわからない私の第一印象は、「地味だな」でした。
ミドル~スロー・テンポ主体で、ギターが終始ド派手に泣きまくったりもしないし、ブルージーで落ち着いた普通のロックなんですが、たまになんとなく聴きたくなるような音楽です。
料理する時とかに良いです。


ARCANGEL - ARCANGEL ★★ (2004-08-15 15:05:00)

良質の哀メロが堪能できるアルバムです。プログレ・ハード好きには嬉しい作品。全体的にコンパクトにまとまっていながらも、けっこうアレンジが凝っていて、こだわりの職人芸という感じ。
温もりと哀愁のブレンド具合が絶妙な(4)「USED TO THINK I'D NEVER FALL IN LOVE」1曲だけでも、買って良かったと思えます。
(7)「SIDELINES」、(10)「KING OF THE MOUNTAIN」も印象的な佳曲で、アルバム全体を見てもキャッチーな曲が多く、聴いてて心地よいです。


DEMONS & WIZARDS - Demons & Wizards ★★ (2004-02-15 22:27:00)

アイスド・アースもブラインド・ガーディアンも好きなバンドなので、気に入らないはずはないだろうなと買う前から思っていましたが、期待通り、いや期待以上でした。
最初はまあアイスド・アースのリフにブラガ節(ハンズィ節?)の歌メロが乗った感じの、予測の域を一歩もはみ出さない内容という印象で、「うんうん、やっぱりこの2人が組めばこうなるよな」くらいに軽く聴いていました。それが繰り返し聴くうちに、この組み合わせで生まれる音楽にマジックとも言うべき魅力が感じられてきて……。
ジョンもハンズィもアクが強いアーティストですが、実は相性抜群かも。そしてけっこう「やりすぎる」タイプの2人だけに、自分のバンドと違って、ちょっと遠慮もあるであろうプロジェクトだと、程よくそれぞれの魅力的な部分だけが引き出される
のかもしれませんね。
続編も希望したいです。


PAIN OF SALVATION ★★ (2004-02-02 00:28:00)

アコースティックのライヴ盤が出るんですか!?
いやー、こりゃ楽しみです。しかしいったいどんなアレンジになるんだろう。メンバー全員生楽器で演奏? まさか全編ダニエル・ギルデンロウのアコギ弾き語り風ライヴとか?
何にしてもしっかり予約しておかなくては。地元の店には注文しない限り入荷しないんですよね(^^;
プログレ・メタルと言われるバンドでは個人的にDREAM THEATERやQUEENSRYCHEよりも高く評価してるバンドなのですが、なかなか売れないようで……まあそこらのゴシック・バンドが裸足で逃げ出すくらい暗い音楽だからしょうがないかな。


ANIMETAL - Animetal Marathon V ★★ (2004-02-02 00:04:00)

「ペガサス幻想」のために購入を決意しました。ええもう相変わらず涙ちょちょ切れそうになるほど熱いです。ギター替わってたんですね。凄まじいテクニシャンじゃないですか? この人23歳? 恐ろしい……。
「タッチ」が超極悪です。運転中に爆笑しちゃってヤバかった。
それにしてもまだまだ聴きたい曲がたくさんあります。
今回も出来に不満がないわけじゃないけど、楽しめました。
次も買います!


ACCEPT - Staying a Life ★★ (2004-02-01 23:35:00)

ライヴの呼吸が上手くつかめていると言うか、いきなり興奮がぐわ~っと上昇するあの感覚を味わわせてくれるライヴ盤です。これぞメタルのライヴ!
結局彼らのライヴは一度も観たことがなく、解散してしまったからもう無理なんですが、この空気を実際に体験したい気持ちにさせられます。「BALLS TO THE WALL!!」


ACCEPT - Eat the Heat ★★ (2004-02-01 23:15:00)

このアルバムはやっぱり、「ウドの歌わないアクセプトなんてアクセプトじゃない!」っていう理由で不評なんでしょうか。私はウドが歌っていないことを知らずに中古でゲットしました。
良いアルバムです。ヴァン・ヘイレンにサミーが加入したり、アイアン・メイデンにブルースが加入した時のように、歌えるヴォーカルが入ったことで楽曲の幅が広がっていて新鮮な魅力を感じられます。ウドも好きだけど、デイヴィッド・リースの歌でもう何枚か聴いてみたかった。


CENTAUR - Power World ★★ (2004-01-04 12:05:00)

クラシックの影響が強い、ドラマティックなヘヴィ・メタルです。曲は良いんですが、けんしょーさんも指摘されてるように、ヴォーカルがちょっと弱いのが惜しいです。
これ2ndなんですが、1stの曲が最後に2曲追加されてて、そっちの方がヴォーカルがパワフルでかっこいいんですよね……。
オーケストラ・パート(?)をもうちょっと重厚な音にして、ヴォーカルが実力十分なら、名盤と言ってもいい出来です。


BLUE MURDER - Blue Murder ★★ (2004-01-04 11:54:00)

2ndのところで「聴いててさっぱりでした」なんて以前書き込みましたが、最近聴き直したら、けっこう楽しめました。嗜好の変化ってやっぱりありますね(^^;
メタル一直線な時より、'70年代ブリティッシュ・ハード・ロックを何作か好きになった後で聴くと分かると言うか…ちょっと大人向け?


BLIND GUARDIAN - Tales From the Twilight World ★★ (2004-01-02 13:47:00)

いやー、これはほんとメロスピ/メロパワ系ジャーマンの醍醐味を味わわせてくれる作品ですね。今聴いてもこの疾走感は強烈。さりげなく「LORD OF THE RINGS」みたいな叙情的な曲が入ってるのも良いなぁ。
やっぱり1番好きなのは5thだけど、かなりの快感を与えてくれる、ストレス解消にもってこいのアルバムです。たまにこういうのが猛烈に聴きたくなります。


AL DIMEOLA - Elegant Gypsy ★★ (2004-01-02 12:23:00)

チック・コリアのリターン・トゥ・フォーエヴァーや、パコ・デ・ルシアとジョン・マクラフリンとのスーパー・ギター・トリオの方は元から好きだったので、とりあえず1番有名なこのアルバムを買ってみました。
パコとのアコギ共演「MEDITERRANEAN SUNDANCE」、ハードに疾走する「RACE WITH DEVIL ON SPANISH HIGHWAY」がやっぱりかっこいいですね。熱い!


ALLAN HOLDSWORTH - Hard Hat Area ★★ (2004-01-02 12:04:00)

有名早弾きギタリストということで買ってみましたが、いやー、確かに滑らかで速い速い。でもギターの音づくりがロックしてないから、メタル耳にはちょっと刺激が足りないかも。U.K.聴いててもそうなんですが、ちと眠気を誘われます。


FINNTROLL - Jaktens tid ★★ (2004-01-02 00:42:00)

笑える踊れる楽しいブラック・メタルもあってもいい。いやもー面白いから断然おっけー。
ポルカ・メタル、何て衝撃的なんでしょう。AMORPHISやIN FLAMESにも肩を並べる(言い過ぎ?)北欧発の強烈な個性。でもこんなバンド、彼らだけでもう充分ですね。異端の歴史的名(迷)盤になりそう。
(3)「SLAGET VID BLODSALV」と(5)「JAKTENS TID」にはぶっ飛びました。


BAD RELIGION - Against the Grain ★★ (2004-01-02 00:25:00)

雑誌に最高傑作はこれだと書いてあったので、買ってみました。前に買った他のアルバムは好きになれなかったけど、これはなかなか。
彼らの音って、パンクにしてはなんかがむしゃらな勢いが薄く、寂しいような哀感が強いですね。そこがメタラーの間で人気な理由?


AXCX - 40 MORE REASONS TO HATE US ★★ (2004-01-02 00:21:00)

シンプルなアートワークだけど趣味の悪いロゴがアップになったジャケはやはり買いにくいような彼らにしてはマシと言うべきかまあどうでもいいか。
フィリップ・アンセルモがゲスト参加してMANOWARの「GLOVES OF METAL」でセス・プットナムとデュエットしてるのです。そう彼らはメタル好き。中身はもちろんはちゃめちゃグラインドコア。


AQUILA - SAY YEAH ★★ (2004-01-01 23:07:00)

解散したオランダの良質ハード・ポップ・バンドTERRA NOVAのリーダー、フレッド・ヘンドリックスが結成したバンドの1stアルバム。TERRA NOVAのアルバムは3枚とも好きなので、どんな風になったかな~と思っていましたが、基本的にはただ名前が変わっただけって感じですね。
当初はフレッドのソロ・プロジェクトとしてスタートした関係もあってか、若干パーソナルな感じの内省的な曲が多く、またそれがアルバム冒頭に入ってたりするので、パッと聴き大人しく地味な感じにも聴こえますが、曲は以前と変わらず良いです。歌詞がより重みを増した感じで、ストリングス・アレンジ(生音? シンセかな?)なんかも美しくて、けっこう新味もあります。
(5)「Nothing's Impossible Now」がお気に入り。


DESTRUCTION - Release From Agony ★★ (2003-12-31 21:40:00)

下手なデスメタルよりも強烈なスラッシュメタルですね。最初は聴いてて何が何やらわからなかったんですが、慣れてくると複雑で切れ味鋭く、圧倒されます。SLAYERにも負けない破壊力。
ジャケは正直、趣味悪すぎて直視したくないですが…。


DESTRUCTION - Eternal Devastation ★★ (2003-12-31 21:13:00)

やっぱり演奏ヤバめですよね(^^;
素人耳にもけっこう危なっかしく聴こえます。でもそこがまたがむしゃらな勢いを感じられて良いかも。ノイジーな音もこういう音楽には合ってます。
何となくこのアルバムにこそ『狂気のスラッシュ感染』(ANTHRAXの2ndの邦題ですが…)みたいな題がぴったり合うように感じます。


FAIR WARNING ★★ (2003-12-31 21:01:00)

>ヴィレさん
あ、見つかってしまいましたね(笑)
お久しぶりです。
最近また音楽嗜好が変わってきたので、新年はまたFAIR WARNINGに再挑戦してみようと思っていたりします。
紅白観ながらふと関連アーティストの欄を見たら、ZENOがZONEに見えてしまった(爆)


A PERFECT CIRCLE - Mer de noms ★★ (2003-12-31 12:36:00)

↑で皆さんが言われてる通り、TOOLよりずっと聴きやすいです。TOOLも一応全アルバム買いましたが、個性的で良いけれど、聴くのに体力が要るというか、聴く時の気分を思いっきり選ぶ音楽なので、あまり聴く機会がなかったりします。しかしAPCは同じように妖しい音楽だけど、かなりさらっと聴けます。
(5)「Orestes」がお気に入り。デモ・ヴァージョンの方は特にボニー“プリンス"ビリーっぽい不気味さがあって良い感じ。


SOUNDGARDEN ★★ (2003-11-26 23:22:00)

>Kamikoさんへ
こんばんわ。そういえばはじめてだったような気がします。遅まきながら、はじめまして。
廃盤かどうかはわかりませんが、インディー時代の作品だから、メジャー流通には乗ってないかもしれませんね。でもキングレコードで帯と解説つき輸入盤仕様で出してたから、輸入盤も扱う都会の大型店でなら手に入りそうな気もします。私はデン○ードーの中古ワゴンセールの叩き売りで手に入れました。
そう、彼らはかっこいいヘヴィ・ロックっていう感じですね。
メンバーのうち、ヴォーカルはRAGE AGAINST THE MACHINEの演奏陣と組んで、AUDIOSLAVEというバンドをやっています。詳しくは↑の「関連アーティスト」リンクから、AUDIOSLAVEのページを参照してください。


BAD HABIT - After Hours ★★ (2003-11-14 23:05:00)

ロックをプレイする歓びが伝わってくる、元気いっぱいの1stアルバムです。「あー、ほんとにこの人たちはこういうメロディアスなロックが大好きなんだなぁ」と、聴いてるこっちも嬉しくなるような作品。
HR/HMを聴きだして間もなくの、新しく出会うバンドがみんな新鮮に感じられた頃を思い出したりも。
うーん、若さが輝いてます。眩しいな~。好きだなー。
彼らのアルバムはどれも5曲目に哀愁キラー・チューンが収められているような気がしますが、何かこだわりがあるんでしょうか。私がたまたまそう感じただけ?
BOSTONの「MORE THAN A FEELING」のカヴァーはもうちょっとだけど、まああれはオリジナルがすごすぎるからしょうがないですね。
BAD HABITは私的「胸キュンHRバンド」です。


BAD HABIT - Revolution ★★ (2003-11-14 23:00:00)

これまた実に素晴らしいメロディアス・ハードの逸品ですね。良いバンドだなぁ。
1曲目の「SAD BAD TRUE」、普通のロック・ナンバーだな~と油断していたら、サビの「DO YOU WANT MY LOVE~♪」のところで一瞬、歌声がSCORPIONSのクラウス・マイネっぽく聴こえて、ゾクッとしました。クラウス・マイネの声が大好きなので、それだけでなんかもうこのアルバムはお気に入り決定。そこだけなんですけどね、声が似てるの(^^;
(2)「HUNGER」からアウトロ(?)の(3)「WATERFLOW」への流れも美しいです。
この手の音楽はみんな似たような感じになりがちなんですが、アレンジを色々工夫して、飽きずに最後まで聴かせてくれます。
いつまでも色褪せないごく普通の良い曲が詰まったアルバム。


ANTHEM - Bound to Break ★★ (2003-11-14 22:42:00)

最初聴いた時の印象は、「まあまあかな。何曲かは良いかも」程度だったんですが、じわじわと染みてきて、「どれもこれも鳥肌もののかっこよさ」という感想に変わりました。
やっぱり自分はメタルが大好きだと実感できる、正統派の熱いヘヴィ・メタル。マノヲー並に感動的です。
それにしても坂本英三の歌声は魂に響くなぁ。


BAD HABIT - Adult Orientation ★★ (2003-11-08 22:59:00)

全然知らなかったバンドですが、↑のいざわっちさんのBOSTONを引き合いに出した発言で興味をひかれて買ってみました。
BOSTONとは微妙にタイプが違うと思いますが、極上のハード・ポップで、これは大満足。
北欧色よりアメリカっぽさを感じました。
どの曲も良いメロディがいっぱいですが、哀愁に満ちた(5)「IF I COULD DO IT ALL AGAIN」に降参。
メロディアスなロックが好きな人には宝物のようなアルバムじゃないでしょうか。


B'Z - BIG MACHINE ★★ (2003-11-05 22:49:00)

やっぱりB'zの音楽は楽しいですねー。頭4曲の軽快なロック・ソングだけでもう、嬉しくなっちゃいます。昔とはずいぶん曲の感じが変わっていて、今風になっているんだけれど、相変わらず一発で分かるB'z印の音楽。長年やってて、いつも楽曲が高品質で安定していて、それでいて新鮮さを失わないバンドって滅多にいないですね。
絶品のバラード「Nightbird」1曲のためだけでも買う価値のあるアルバムだけど、その他の曲もみんな気に入って、最近このアルバムばっかり繰り返し聴いてます。
洋楽ロックを何百枚聴いても、結局自分のルーツはB'zなんだよなぁとしみじみ。


AMORPHIS - Am Universum ★★ (2003-11-03 21:50:00)

前作『TUONELA』の延長線上の作風みたいに聞いていたので、買わずに済ますつもりだったのですが、安く見かけたので購入……びっくりしました。これはバッチリ気に入りました。『TUONELA』のところで舐めた発言してごめんなさいって感じです。
「うっわー、ポップになったなぁ!」というのが第一印象でした。「もうこれメタルじゃないんじゃない?」ってくらい、変化しているように感じます。ってゆーか前作からそうだったんですよね。
今作ではメロディ、特に歌メロが大幅に印象度アップっていう感じです。前作では「RUSTY MOON」くらいしか強く訴えかけて来なかったんですが、今回は頭3曲で「お、これはなかなか…」となり、続く(4)「SHATTERS WITHIN」、(5)「CRIMSON WAVE」、(6)「DRIFTING MEMORIES」の3曲でノックアウトされました。個人的に、この3曲だけのために買っても損はなしです。
あと、どことなくギターの音づくりやリフがSAVIOUR MACHINE(マイナーなクリスチャン・バンド…)を連想させるのが面白い。
ゴシック・メタルの重鎮たちがデジタル・ポップ化と言うか、メタル外のゴシック・バンドの影響を丸出しにしたサウンドに音楽性を変化させていますが、AMORPHISも少し似たような方向に進んでいる感じです。リズムもダンサブルでノリが良いんですよね~。でも独特のAMORPHIS節や、ワールド・ミュージック方向への拡散も同時に保たれているので、個性的サウンドになっています。今回、サックスの使い方が実にセンス良いし。
ところでこのアルバムに書き込んでいる人たちの意見がまた、(私も含めて)みんなバラバラなのも興味深いですね~。それってけっこう凄いことかも?


AMORPHIS - Elegy ★★ (2003-11-03 21:14:00)

正直、10回くらい聴いてからやっと魅力を感じられるようになりました。ヴァラエティ豊かなんだけど、なかなか1曲1曲が印象に残らなくて。慣れてきたらけっこう面白味が感じられるようになりました。やっぱり彼らのメロディは独特なだけにとっつきにくさはありますね。
RAINBOWっぽい中近東風メロディに耳を捕われる1曲目「BETTER UNBORN」の吐き捨てVoのところがなんかMETALLICAのジェイムスの声に近い感触で、グルーヴ感も含め、ちょこっとブラック・アルバムを連想しちゃいました。
(3)「THE ORPHAN」のギターのメロディは哀愁漂ってて好きです。
(9)「ELEGY」は曲が良いだけに、もっとヴォーカルにはがんばって欲しかったな~。
このアルバム、普通声、吐き捨てヴォーカル、デス声の3種類が使われているのはコントラストがあって良いんですが、歌の表現力はちょっと物足りません。
なんか文句も多くなりましたが、実験的な野心作だし、独自性も強いので、高く評価されている作品であることも納得です。


ALIEN ANT FARM - ANThology ★★ (2003-11-03 21:01:00)

'01年発表のAAFのデビュー・アルバムです。ジャンル分けの難しい今どきのラウド・ロックのひとつ。色々ごちゃまぜで、個性的です。個人的にAT THE DRIVE-INと同じくらい驚かされました。癖になりそう♪
何て表現したら良いんでしょうね、この奇妙な音楽性は。まあザクザクしたヘヴィ・リフにエモーショナルなヴォーカルが乗るミドル・テンポ主体の音楽ってことで、ここ数年よく出てくるタイプではあるんですが、リフとかメロディの組み合わせがずいぶん面白いです。
売れる切っ掛けになったマイケル・ジャクソンの「スムース・クリミナル」のカヴァーも、完全に自分達の色に染めちゃってて違和感はありません。
今後に大いに期待したいバンドです。


A - Hi-Fi Serious ★★ (2003-10-26 23:09:00)

聴く前に勝手なイメージで、たぶん元気の良いシンプルでパンキッシュなロックンロール・バンドなんだろうなーなどと思っていました。実際聴いてみたら、そういう部分も確かにあるけれど、かなり色々混じった音楽性で、良い意味で期待を裏切られました。
気怠くもなく、ヒップホップ・ミクスチャーでもないモダン・ロックって感じです。00年代的?
普通にキャッチーな曲のそろったハード・ポップとしても聴けます。面白いバンドだなぁ。


ANDI DERIS - Done by Mirrors ★★ (2003-09-22 00:34:00)

DERIS名義で出た、アンディ・デリスの2ndアルバムです。哀愁のメロディを生み出すことに定評のある彼のこと、ソロ作品にファンが求めるのもメロディアス路線でしょうが……。
エフェクトのかかった声、どんより暗いサウンド、実験的な数々の試み…いやー、モダン化しちゃってます。まあ、よく聴けば彼らしいメロディもそれなりに聴けるし、アーティストとして新しいことにチャレンジしたいというのもわかります。ただなんか生真面目というか、どうせならもっと遊んじゃえば良かったのにな。面白いリズム・パターンなんかを使っても、それがおまけ程度になっちゃってる感じで、もったいない。


ARCH ENEMY - Anthems of Rebellion ★★ (2003-09-22 00:17:00)

今回はまたサウンドやリズム・パターンが従来のメロデスから外れていって、より新しい面が出てきてますね。イン・フレイムスやソイルワークとはまた別の方向でモダン化を狙ってる感じ。
大抵の場合(メロデスは特に)、2~3枚同じ路線でアルバムをつくられるともう新鮮な感動を得られなくなるので、アルバム毎に変化していこうとする姿勢は大いに魅力的。ただ正直、あまり好みではない曲が多かったりもしますが…。無理に好きになる気はないけれど、じっくり聴き込んでいきたい作品です。でもジャケのアートワークは好きになれそうもないな~。
なんとなくこのアルバムは過渡期と言うか、進むべき方向を模索してる段階という印象です。ちょっと中途半端かも。でも次作では驚かせてくれそうだなと、今から期待しています。


CAIRO - Conflict and Dreams ★★ (2003-09-22 00:04:00)

'97年発表の2ndアルバムです。HR/HM寄りのプログレッシヴ・ロックをやっています。一応プログレ・メタルと言っちゃっていいでしょうか。
6曲入りで大半が10分以上の大作…というか短い曲も組曲の一部みたいな感じなので、結局全部10分以上と思っていいです。テクニカルで壮大で複雑という、かつてのプログレのイメージそのまんま。
一部でモロにキース・エマーソンっぽい音とフレーズを出しちゃうKeyなんかが微笑ましいです。
けっこうありがちな感じで、アクも少なく爽やか(なんかフュージョン聴いてるみたい)なので、強烈なインパクトはないですが、気持ち良いです。


DREAM THEATER - Live at the Marquee ★★ (2003-09-21 23:38:00)

以前『ONCE IN A LIVETIME』を聴いて、かなり不安定なラブリエのヴォーカルに耐えられず(こういう音楽性でなければ充分許容範囲の歌ではありましたが)、すぐに手放してしまい、それから彼らのライヴ盤は買うまいと思っていました。しかし皆さんの高評価につられて買ってみたら、これは良いですね♪
ライヴならではの荒々しさもプラスに作用して、よりロックしててかっこいいです。
他に聴きたい曲もありますが、長さ的にもこのくらいだと集中力が保てて良いです。3枚組とかで彼らの演奏を聴くのはきつい…。


CINDERELLA - Night Songs ★★ (2003-09-21 23:30:00)

ボン・ジョヴィとの関連やバンド名から勝手に想像してた音楽性と実際の内容が違い、火傷しちゃいました(^^;
ナイト・レンジャーみたいな爽やかさを求めて聴いたら、いきなりかなりヘヴィなロッケンロール。熱いです。
真っ先にAC/DCを、次いで昔のエアロスミスを連想しましたが、やっぱり↑でも指摘されてますね。
たまに聴きたくなります。


CREED - My Own Prison ★★ (2003-09-21 22:36:00)

1stアルバムです。インディー盤として出たものを、メジャー・レーベルと契約後、リミックスした作品とのことです。グランジ通過後のアメリカン・ロックど真ん中。サウンドガーデンから妖しさを抜いたような印象です。
苦悩する若者の真摯な歌。思春期に聴きたかったかも。
適度にキャッチーで適度にハードエッジ。メタル耳には元気が足りないかもしれないけど、なかなか良いです。


DIAMOND HEAD - Canterbury ★★ (2003-08-18 23:28:00)

メタリカのイメージがあったので、最初は違うバンドと間違えたかと思いました。「え? メタルじゃないじゃん!?」って感じ。
でもそういう作品なんだと思って聴き直すと、なかなかメロディが良くて、これはこれで楽しめます。
バラエティ豊かで、なんか爽やか。


DIAMOND HEAD - Borrowed Time ★★ (2003-08-18 23:21:00)

メタリカのカヴァーから興味を持って聴いたんですが…いやははは、メタリカ・ヴァージョンを念頭において聴いちゃいけませんね。NWOBHMの時代のB級バンドだよな~というのが正直なところ。第一印象はかなりチープ。
でも、何回か聴くと癖になっていく感じ。リフが良いですね。最初はかったるく感じたけど、味があっていいかも。


DREAMTIDE - Here Comes the Flood ★★ (2003-08-18 23:08:00)

メロディアスな音楽が好きなくせに、なぜかフェア・ウォーニングを聴いてもピンとこなかったのですが、どうやらそれは哀愁のメロディアス・ハードとトミー・ハートの歌唱の組み合わせが好みに合わなかったせいであるようで、ドリームタイドは一聴して気に入りました。
オラフ・ゼンクバイルの湿った歌声は、ヘルゲの曲にしっくりはまってます。歌唱力は圧倒的にトミー・ハートが勝っているとは思いますが、哀愁度はオラフの方が上に感じます。
ちなみにソウル・ドクターの方もけっこう気に入ってまして、こっちでのトミーの歌は好きだったりします。


EDGE OF SANITY - Crimson ★★ (2003-08-18 22:40:00)

'96年発表の5thアルバムです。アルバム1枚1曲(約40分)の超大作(!)。日本盤はボーナス1曲追加で2曲入りです(笑)。
プログレの長ったらしい曲なんかが苦手な人には拷問でしょう。
曲自体は悪くないというか、部分部分は非常に素晴らしく、良いリフやメロディがいっぱい。決して一本調子にならずに、メリハリがありバラエティ豊かな作風です。
ただやっぱり集中して聴くのが大変だし、ラストはもうちょっとドラマティックに終らせて欲しかった。それでもこれ、けっこう名作かも…とか言ったら暴言かなぁ。


EDGE OF SANITY - The Spectral Sorrows ★★ (2003-08-18 22:24:00)

>こうじさん
ありがとうございます。ほんとだ、NIGHTINGALE、リンクにありますね。チェックしてませんでした(汗)。
なんと日本盤まで出ている!?
しかも泣きが強いときては…買い物リストに追加決定です(ゴシック系は雰囲気モノでも構いません)。まずは1stを探してみます。
『PURGATORY AFTERGLOW』も聴きたくなりました♪


DAMN YANKEES - Don't Tread ★★ (2003-08-17 23:12:00)

バンド名とジャケから、泥臭いロックンロール・タイプのバンドだろうと思って買ったら、だまされました(笑)。
かなり洗練されたメロディアスなハード・ロックですね。しかも多彩な内容。バラードは特に素晴らしいです。買って良かった!


AMORPHIS - Tuonela ★★ (2003-08-17 23:04:00)

>ヴィレさん
気にかけていただいて、ありがとうございます。いや~、転職したら、勤務時間が倍以上に増えちゃいまして、時間がなかなかとれなくなったんです。(今までが楽すぎたんですが)
AMORPHIS、なかなか個人的に馴染めないんですが、気になるバンドなので、じっくり付き合っていこうと思っています。しっかり聴き込んだらまた評価を変えるかもしれません(^^;


V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS - Tribute to Aerosmith/let the Tribute Do the Talkin' ★★ (2003-08-17 22:46:00)

>C3さん
私はリッパー目当てで、間違って別のエアロスミス・トリビュート(ディオとイングヴェイが「DREAM ON」で共演してるやつ)を買ってしまいました(泣)
中古で、貼られてるシールのせいで参加者が隠れてしまってたのです。
リッパー、弾けてますか?
今度、見つけたら買ってみます。


AGENT STEEL - Order of the Illuminati ★★ (2003-08-17 21:25:00)

ヴォーカルをジョン・サイリースからブルース・ホールに変えて復活した、新生エージェント・スティールの第2弾アルバムです。と言っても、私は昔の作品を聴いたことがないので比較できませんが。
スラッシュ/疾走パワーメタルに、ロブ・ハルフォードを思わせるハイトーン・ヴォイスという組み合わせで、話題になったらしいですね。
このアルバムでもまさしくそんな感じ。初期アンスラックスとか、2ndのころのアイスド・アース、キング・ダイアモンド、ウィンターズ・ベイン(若々しいティム・オーウェンズの声…)なんかを思い出しました。
いや~、すごいヴォーカルです。突き抜けるハイトーン・シャウトがたまりません。さらに中音域も迫力あります。歌メロがもうちょっと良ければとも思うけれど、かっこいい。こんな歌い手が無名で埋もれているんだから、アメリカは広いな~。
ツイン・ギターもザクザクとリフを刻み、宙を切り裂くようなソロを聴かせてくれます。
スラッシュ/パワーメタルの正統派ど真ん中!
ただ疾走一辺倒ではなく、けっこう複雑に楽曲が構成され、展開が多くてドラマティック。今どきこんな曲を演ってくれるバンドがいるなんて感激です。
その手が好きな人は是非。


CONCERTO MOON - Gate of Triumph ★★ (2003-08-15 23:44:00)

高品質なネオクラ様式美メタル。しっかり世界レベルです。島紀史、ほんとギター上手いなぁ。
しかし上でも言われてますが、ソロ・プロジェクトとしての作品のためか、ヴォーカルはただのおまけって感じの扱い(曲数、サウンドづくりからして)なのがちょっとバランス悪いですね。せっかくパワフルな声なのに。
でもダブル・ディーラーよりはコンチェルト・ムーンの方が活き活きした感じでプレイしてて、良い感じ。ジャケもきれい。
あとは速弾きのところでもうちょっと強烈に耳をひく泣きメロが入れば言うことなしです。


40 BELOW SUMMER - Invitation to the Dance ★★ (2003-08-14 23:08:00)

'01年発表の1stアルバムです。簡単に言ってしまえばNU METAL一派のバンドでしょうか。スリップノットの弟分だとか。(あんなに激しくないです)
ミドルテンポ主体で、リズミカルなヴォーカルや怒号、メロディアスな歌唱の組み合わせ。もうその手は聞き飽きたという人も多いでしょう。
けっこうメロディが妖しげで、哀愁漂ってるところが長所かな?
ディスターブドほど硬派でなく、リンキン・パークほどポップでもなく、なかなか微妙に独特で、味があります。


GARY MOORE - Corridors of Power ★★ (2003-07-21 21:34:00)

熱くてかっこよくて、ハードにロックしてます。ギターも弾きまくり、泣きまくり。ちょっとヴォーカルが荒いですが、逆に若さと勢いを感じられていいかも。
普通にHR/HMというジャンルでのゲイリー・ムーアを聴きたい時はまずこのアルバムからでしょうか。


GARY MOORE - A Different Beat ★★ (2003-07-21 21:12:00)

前作『DARK DAYS IN PARADISE』よりかなり元気になって、聴いてて楽しいアルバム。ダンス・ポップにハードなギターって組み合わせは元から嫌いではないので、けっこう気に入りました。
どうせならスクエアプッシャーみたいなジャズ・ロック風のクレイジーなドラムンベース作品にしちゃっても面白かっただろうな~。
最近またバンド組んでロック方面に戻ったようだけど、ゲイリーにはいつまでも新しいことに挑戦する若さを忘れないでいてほしい。


GARY MOORE - Dark Days in Paradise ★★ (2003-07-21 21:00:00)

ハード・ロックでもなくブルーズでもなく、テクノロジーを導入してトレンディな(?)ポップスに手を出したというのでボロクソ言われたアルバムです。しかし名盤『WILD FRONTIER』だって全編サンプリング・ドラムだったんだし、そんなに違和感は感じません。どうせならもうちょっと大胆にやっても良かった。
でもメロディはいつものゲイリーだし、「LIKE ANGELS」「BUSINESS AS USUAL」という珠玉のバラード2曲のために買っても損はないかと。
ただ全体的にまったりしてるし、特にアルバム序盤がかったるいのがちょっと。せめて1曲目は変えて欲しかった。


GAMMA RAY - Land of the Free ★★ (2003-07-21 20:13:00)

初めて買ったガンマ・レイのアルバムがこれでした。メタル初心者だったこともあり、カイ・ハンセンの歌は別に気にならなかったです。後で聴いても、初期ハロウィンでの歌唱はひどいものでしたが、ここで聴ける歌はそんなに下手じゃないと思います。
ラルフ時代の曲があまり好きじゃないこともあり、私の聴いた中では、ガンマ・レイで最も好きなアルバム。ドラマティックで疾走感もあり、メロディも親しみやすく、気持ち良いメタル・アルバムです。


JUDAS PRIEST - Live in London ★★ (2003-07-21 20:01:00)

『DEMOLITION』のツアーの時、ライヴで拳を振り上げながら、このツアーもライヴ盤になってくれたら嬉しいけど、前のツアーで出したから無理だよな~と思ってました。そしたらロンドン公演のDVDが発売、おまけみたいにCDも発売となり、むっちゃ嬉しかったです。
でもこれがリッパーの参加した最後の作品になるなんて(T-T)
リッパーの歌唱は相変わらず最高級。名曲もいっぱい。MCとかもうちょっと工夫しようよっては思いましたが、充分満足のいく出来です。これを出しておいてくれて良かったです。


JUDAS PRIEST - Demolition ★★ (2003-05-17 23:04:00)

JUDAS PRIESTの21世紀第1作目となる'01年発表の14thアルバム(通算17作目)です。
前作『JUGULATOR』同様ミドル・テンポのヘヴィ・リフ主体ながら、叙情性やメロディアスさも戻って来たってことでけっこう好評だけど、一方でボロクソに言われたりもしています。まあ昔のJUDAS PRIESTに戻って欲しいって人には駄作でしょうね。個人的にはこのアルバムもかなり気に入っています。
(3)「HELL IS HOME」はヴォーカル・ラインが実に魅力的で、叙情的な名曲。(5)「CLOSE TO YOU」と(11)「LOST AND FOUND」は今までのJUDAS PRIESTのバラードとはタイプが違うけど、切々と響いてきます。ハイトーンを駆使した技巧的な劇的バラードも良いけれど、感情のこもった素朴な感じの歌も素晴らしい。地味なようで実際には無茶苦茶難しい歌だとは思いますけどね。こんな声出せない~。(8)「IN BETWEEN」も激しくも哀感を感じさせる曲で、このアルバムって彼らにしてはバラード系の曲がずいぶん多いですね。
(9)「FEED ON ME」、(10)「SUBTERFUGE」はモダンな若手バンドの影響も見受けられるけれども、それをしっかり自分達流に咀嚼した見事な今風メタルで、聴いてて気持ち良いです。リズミカルな歌がさらに今どきっぽい(13)「METAL MESSIAH」までいくとずっこけそうになりますが、いやいや、面白い。タイトル含めてユーモラスで余裕を感じさせます。
アルバム全体で見るとちょっと似たような曲調(特にテンポの面で)が多いのと、曲数やイントロ、曲の長さが冗長さを感じさせる部分もあるのが少し痛いかな~。あの流れではドヨ~ンとした(12)「CYBERFACE」あたりでダレてしまいます。(1)「MACHINE MAN」は彼らの曲で最速なんて言われたけど、曲自体はそれほど疾走感ないし、もうそろそろ速い曲が聴きたくなってきます。今の曲調も大好きだけど、もっとメリハリが欲しい。でも(7)「BLOODSUCKERS」みたいに過去の焼き直しっぽい曲もあんまり増えて欲しくないなぁ。
あと前作に比べるとサウンドに迫力が欠けるのもちょっと残念。「MACHINE MAN」のイントロのドラムがもっと前に出てたらな~。
しかしとにかくこのアルバムは、ティムの声の新たな魅力の発掘、彼の個性と持ち味の追求に重点が置かれている感があって、そういった点でグレンの曲づくりの巧さはさすがの一言。完全にロブの幻影を吹き飛ばしました。これはリッパーのアルバム!って印象。
そのリッパーが曲づくりに参加した「WHAT'S MY NAME」(日本盤ボーナス曲)は、いかにも数年前のアメリカの若者が好みそうな感じで、決して名曲ではないのですが…どこかのサイトで言われてましたが、これ終った直後にブレイクなしで「THE RIPPER」が始まるという流れで想像して聴くと、いきなり最高にかっこよく思えたりして(^^;
何故か文句が多くなってしまったけれども、このアルバムも聴けば聴くほど素晴らしい出来。現在のJPが未だに成長、進歩を続ける驚異的なバンドであるということが伝わってきて、嬉しい限りです。


JUDAS PRIEST - Priest... Live! ★★ (2003-05-03 23:45:00)

『TURBO』発表後のツアーでの2回の公演から収録された、2作目のライヴ・アルバムです。'87年発表。
スリルや攻撃性という点ではあまりパッとしない内容で、『TURBO』が好きじゃなかった人には辛いかも。JUDAS PRIESTのポップで明るい側面が強く出ています。個人的にはこういう雰囲気も好き。ロックのライヴは楽しめるエンターテイメント・ショウであることも大事です。(ひたすらシリアスで激しいのもありだけど)
1曲目がいきなりゆったりとした「OUT IN THE COLD」から始まるという曲順も評判の悪いところ。でも決して悪いライヴ盤ではないです。かなりの高品質。演奏も歌も手直しはあるかもしれませんが、素晴らしいです。
「BREAKING THE LAW」はライヴ・ヴァージョンを聴いてしまうとスタジオ録音のはかったるくなっちゃうくらいだし、「FREEWHEEL BURNING」を始め、最近のライヴで聴けない曲が聴けるのも嬉しい。パイロ(?)の炸裂する音なんかも、今の日本のライヴでは経験できないから興奮します。
このアルバムでは「THE HELLION / ELECTRIC EYE」が「ELECTRIC EYE」とだけ表示されてますが、ちゃんと組曲になっています。あとリマスター前にあったロブと観客の掛け合い「SHOUT - OH YEAH!」も、リマスター盤では表示されてないけど、ちゃんと入っています。
リマスター盤ボーナス・トラックとして最後に「SCREAMING FOR VENGEANCE」「ROCK HARD, RIDE FREE」「HELL BENT FOR LEATHER」3曲が追加されています。本編と同じ時の公演から収録されたかは不明です。(たぶん別かな)
「SCREAMING~」のライヴ音源は実に貴重で、また出来も良いので、これ1曲だけのためにリマスター盤を買うのもありでしょう。しかし「ROCK~」はロブ苦しそう。


JUDAS PRIEST - Killing Machine (Hell Bent for Leather) ★★ (2003-04-23 23:43:00)

前作までの「決して晴れることのない英国の空」的な翳りが薄れ、けっこう明るくロックするようになった'78年発表の5thアルバムです。↑の方々やバンド自身が言っている通り、多様性に富んでいて、バンドが前進しようとしている強い意志が感じられます。アルバムの解説を読むと、この時点ではずいぶん進歩的な作品でもあったみたいですね。今聴いてそう実感するのは難しいですが。
ある一定の音楽性に留まったJUDAS PRIESTを求める人には方向性の定まらない散漫な内容に感じられるかもしれません(私も最初はあんまり好きになれない曲が多かったです)。でもよく聴くと実はバランスが良くて、それまでにないような曲もしっかり消化して演ってる印象があります。最初は「HELL BENT FOR LEATHER」と「RUNNING WILD」ぐらいしか好きじゃなくて、ミドルテンポ主体、ロブの歌も中音域主体でハイトーンもあまりなしというこのアルバムはつまらないと思っていましたが、このごろになって全曲良いじゃんと思うようになりました。
ところでバラードの「BEFORE THE DONE」って、初めて聴いた時からイントロがゴダイゴの「ガンダーラ」みたいだなって思ってたんですが、他にそんな人はいらっしゃいますか?(汗)
このアルバムも伊藤○則氏の解説の熱いことと言ったらもう…。「墓場に持っていくアルバム」みたいな表現がメタラーに多いのって、このライナーの影響でしょうか?
リマスター盤ボーナス「FIGHT FOR YOUR LIFE」は、一部が『DEFENDERS OF THE FAITH』収録の名曲「ROCK HARD, RIDE FREE」の元になった曲で、彼らが何をどう変えて曲を完成させたのかが窺えて興味深いです。(もちろん後に完成した曲の方が数段良い出来)
「RIDING ON THE WIND」(LIVE)は、これもロブの声が苦しそうだけど、リマスター・シリーズに入ってるボーナス・ライヴの中ではましな方です。


JUDAS PRIEST - Stained Class ★★ (2003-04-22 00:08:00)

'78年発表の4thアルバムです。初めて買ったPRIESTのアルバムで、たしかメタルに手を出した初めてのアルバムでした。でもここではまだハード・ロックかな。HM黎明期の作品って感じかも。なぜ買ったかというと、中古で安く見かけて、バンド名に聞き覚えがあって(マンガの影響でした…)、ジャケがなんとなくかっこよさげだったからかな。
後のスピード・メタルに多大な影響を与えたであろう疾走曲「EXCITER」、名バラードと名高いドラマティックな「BEYOND THE REALMS OF DEATH」が入ってるだけでも買いです。後にとんでもない言い掛かりをつけられて裁判沙汰に巻き込まれたカヴァー曲「BETTER BY YOU, BETTER THAN ME」も収録。その他の曲はあんまり話題にされないことが多いんですが、全曲出来が良いです。
しかしこのアルバムと同じ雰囲気を持つ作品を他に知りません。本当に独自の雰囲気を持ったアルバムです。歌詞も曲調もPRIESTらしいと言えばらしいんですが、やっぱりどこか他のアルバムとは異質の感触があります。音づくりが独特なせいでしょうか。サウンドがこのアルバムだけちょっと違うんですよね。音がひどいとか、ギターのヒャカヒャカした音色が間抜けとか言われますが、個人的には気になりません。まあ典型的なメタル・サウンドを全く知らない時に初めて聴いて、そういうもんだとすんなり受け止めたせいもあるかもしれませんが。味があって好きなんですよね、この音。
それにしてもここで聴けるロブの声ってほんとに個性的。面白いな~。
リマスター盤ボーナスの「FIRE BURNS BELOW」はつくりかけだったようで、完全ではないんですが、7分近い叙情的な曲で、なかなか美しいメロディが聴けます。特にギターは絶品!
「BETTER BY YOU, BETTER THAN ME」(LIVE)は、ちょっとロブの声がヨレヨレで厳しいです。
あと作品自体には関係ありませんが、このアルバムは解説が超豪華。大貫憲章、東郷かおる子、伊藤政則というビッグな3氏によるライナーノーツ。今だったらギャラいくらでしょう?(笑)
特にマサ様の解説の熱いこと熱いこと……感動的ですよ。


ANTHRAX - Spreading the Disease - Gung-Ho ★★★ (2003-04-20 18:42:25)

この曲がなかったら、ANTHRAXというバンドにあんまり魅力を覚えなかったかもしれないってくらい、個人的に重要な曲です。
いかれた爆走っぷりが素晴らしいです。SLAYERをも凌ぐような、とんでもない疾走感。スラッシュ・メタルの理想形のひとつだと思います。
バカっぽい明るい雰囲気が、他のスラッシュ四天王とは違ってて良いんですよね~。


ANNIHILATOR - Alice in Hell - Human Insecticide (2003-04-20 18:32:21)

笑っちゃうくらい凄まじいです。こんな速いリフを刻んで、腕は無事なんでしょうか。
リフのとんでもなさだけでもスラッシュ・メタル史上に残る曲です。


ANGRA - Holy Land - Carolina IV ★★★ (2003-04-20 18:25:53)

かなり独特で、それまで聴いたことのないような曲。メロディも美しいし、リズム、曲展開が面白く、何度聴いても新鮮です。個人的にANGRAで一番好きな曲です。


FRETBLANKET - Junkfuel ★★ (2003-04-16 01:41:00)

'94年発表の1stアルバム。イギリスのバンドみたいです。メンバー写真は長髪ですが、あんまりメタラーって感じでもないです。
音楽的にはグランジのノイジーさのあるサウンドで、パンク風味がちょっとある元気でキャッチーな、しかし哀愁たっぷりのロックです。パワーポップとかギターポップとかも言われるかな。スケーターズ・ロックとしても扱われていたかも。
なんか全曲クオリティ高くて、捨て曲がまったくないです。1回聴いただけで好きになっちゃうくらいにメロディが良いのに、1曲ごとにちゃんと個性があり、アレンジもしっかりしてて、繰り返し聴いても飽きません。
ザ・ワイルドハーツとソウル・アサイラムを足して2で割ったような感じと言えば良いでしょうか。なんかオアシスやニルヴァーナとも比較されてたみたいです。
ザラついた声質のヴォーカルも、哀愁度の高い歌い方で、個人的にツボ。
B!誌だったら大野さんあたりに聴かせれば絶賛するんじゃなかろうか、と思うようなタイプの音楽です。


FUNERIS NOCTURNUM - Pure Satanic Blasphemy ★★ (2003-04-16 01:09:00)

フィンランドの真性ブラック・メタル・バンドの1stアルバムです。アルバム・タイトルを見てわかる通り、完全にサタニック・バンドです。メンバーは白塗りメイク。ジャケもいかにもって感じ。
1曲目からサビで「Hail! Hail! Hail! SATAN!!!」とか絶叫してます。狂ったように叫んでます。おおい、大丈夫か?と心配になります。怖いです。歌詞は読む気が失せますね。
ヴォーカルもいっちゃってますが、ドラムのバスドラの速度がまたやばいです。解説でもドラム・マシンかと思ったとか書かれてますが、恐ろしい速度で2バスが叩かれています。それがまた、ブラックだと普通はドラムの音が引っ込んでるのに、このアルバムではクリアに前に出ていて迫力があります。このサウンド・プロダクションはどっちかというとデスっぽいです。
ギター・リフとかもメロはブラックなんですが、かなり音づくりがブラックっぽくなくて、耳に突き刺さります。ブラックよりデスメタルが好きという人におすすめしたいですね。


FREAK KITCHEN - Dead Soul Men ★★ (2003-04-16 00:41:00)

相変わらずポップでキャッチーかつ変態的で複雑怪奇な摩訶不思議音楽です。この4thは前作以上にヘヴィで勢いがあり、とっつきやすいと思います。
しかし相変わらず歌詞は毒があるなぁ…。ポール・ギルバートはネガティヴなこと歌っててもどことなくユーモアで包んでくれるけど、マティアスってユーモラスなんだろうけど陰湿な感じがする…。
プレイ面だけでなく曲づくりのセンス含めてもっと評価されてしかるべきバンドだし、独自性があって面白くて、貴重なバンドです。


FREAK KITCHEN - Freak Kitchen ★★ (2003-04-16 00:27:00)

超絶ギタリスト、マティアス・“イア"・エクルンド率いる3ピース・バンドの3rdアルバムです。
マティアス・エクルンドはフランク・ザッパに影響を受けたらしく、スティーヴ・ヴァイみたいな変態的なテクニカル・プレイやイングヴェイばりの速弾きまでなんでもオッケーなギタリストです。歌もなかなかのもの。
フリーク・キッチンでは、ポール・ギルバートなみのポップ・センス発揮した、ひねくれハード・ポップ・ロックをやっています。歌メロはむちゃくちゃキャッチーだけど、リズムやソロはかなり変わってます。3人組ということで、ディジー・ミズ・リジーなんかも思い出されます。面白いですよ~。
しかし歌詞がブラックで……これさえなきゃなぁ……。


FIREHOUSE - Firehouse 3 ★★ (2003-04-16 00:08:00)

良質のアメリカン・ハード・ロックの詰まった好盤です。心地良いグルーヴとキャッチーなメロディがたっぷり。
優しさの感じられる音楽で、あまり激しさはありませんが、味があって良いです。


FIGHT - A Small Deadly Space ★★ (2003-04-15 23:53:00)

グランジ/オルタナっぽくドヨ~ンとした曲が増えてかったるくなった、みたいな言われ方をして、どうも不評な2ndアルバムです。結局ラスト・アルバムになっちゃいました。
個人的には1stより好きです。1stではどうも型にはまった感じで、面白味に欠けた楽器陣の演奏が、このアルバムでは有機的に絡んで、よりバンドらしく説得力を持ってきている気がします。
楽曲も幅の広さと深みを増し、演奏、歌、ともに感情がこめられて、胸に響いてきます。
疾走感やハイトーン・ヴォーカルを求めると物足りないかもしれませんが、重さ、破壊力は1stにも劣っていないと思います。ロブの魅力はヒステリックなシャウトだけでなく、中低音域の深みのある声にもあるのです。このアルバムでの歌唱の表現力の豊かさは、PRIESTで歌っていた時以上ではないでしょうか。
かなりダークな質感で、内省的な雰囲気の強い作品であり、とっつきやすくはないかもしれませんが、実に味わい深い逸品です。


FIGHT - War of Words ★★ (2003-04-15 23:24:00)

JUDAS PRIESTを脱退したロブ・ハルフォード率いるバンドの、'93年発表の1stアルバムです。
若い! ロブの声はJUDAS PRIESTのデビュー当時よりも若くなってる気さえします。うーん、やっぱりメタル・モンスターですね、この人。よくまあこの年齢でこんな激しく歌えるなぁと、感心してしまいます。(そしてHALFORDのライヴ盤でさらにぶっ飛ぶと…化け物かあんた!)
当時のモダンな要素を取り入れ、無駄な部分を削ぎ落とした、まさしく鋼の音楽。単調なようでいて、けっこうバラエティ豊かな内容なのもさすが。
何より重要なのは、JUDAS PRIESTとはタイプの違う音楽だということ(ちょっと似たフレーズは出てくるけど)。脱退してまで似たようなことやってたら意味ありませんからね。この挑戦の姿勢が良いです。その点HALFORDの1stにはガックリしちゃいましたから…。
歌詞やアートワークも、PRIEST時代のコテコテなある種のダサさが消えて、研ぎ澄まされ洗練されています。
ギターのリフやソロにもうちょっとひねりが欲しい気もしますが、切れ味は鋭いし勢いがあるからいいかな。ロブの声が入るだけで、個性的になるし。
メロディアスさよりヘヴィネス重視なので、そういうのが好きでない人におすすめはしませんが、これぞリアル・ヘヴィ・メタル!
全曲良いとは言いませんが、なかなかのアルバムです。


FEAR FACTORY - Digimortal ★★ (2003-04-14 00:04:00)

4thアルバム(通算6作目?)にしてラスト・アルバム。解散しちゃいました。
前作で人間味がある曲、親しみやすいグルーヴの曲が受けたらしく、そういう曲ばっかりになってるんですが…なんかみんな同じに聴こえてしまいます。注意して聴けばそりゃ違うんですが、色が同じというか、ことさらに耳を捕らえる曲がなくて、流してぼんやり聴いてしまうんですよね。突き抜けた曲も見当たらないですねー。あともうちょっと新鮮味も欲しかった。
このアルバムのコンセプトも彼ららしくて、機械と人類の進化や死を扱った興味深い内容なんですが、もうちょっと曲が頭に残ってくれないとな~。
悪くはないし、彼らならではの作品ですが、ちょっと好みじゃないですね、このアルバム。


FEAR FACTORY - Obsolete ★★ (2003-04-13 23:46:00)

進化型メタル・バンドの3rdアルバムです。(バンド自身はリミックス盤も数えて5作目と考えてるかも)
ストーリー・アルバムになっていますが、これまでの作品は全部統一したコンセプトの下につくられてるらしいですね。科学の進歩がもたらす危機とか、人間の進化、未来の姿とかそんな感じでしょうか。
このアルバムのストーリーは『ブレード・ランナー』『ターミネイター』的な退廃的未来観と言いますか、機械に支配された文明と、それに抵抗する人間との戦いみたいな、SF映画によくあるタイプの話になっています。体制側に追われる主人公《エッジクラッシャー》の絶望的な戦い…とか書くと陳腐ですが、音楽性には合っているし、なかなか凝っていて完成度は高いです。歌詞の他に場面説明なんかも記載されていて、映画の脚本っぽくつくりこまれています。『マトリックス』みたいな映画が好きな人にはたまんないと思いますね。
作曲面でも新機軸を見せてくれていて、前作までの無慈悲な機械的激烈音楽はもちろん、人間的な感情を感じさせる曲も収録されています。特に(5)「DESCENT」は攻撃性と叙情性の融合具合が抜群で、彼らのセンスに脱帽です。静謐な雰囲気の(10)「TIMELESSNESS」は神々しささえ感じるほどに美しく、バートン・C・ベルのヴォーカリストとしての成長に舌を巻きました。(しかし元ネタはゲイリー・ニューマンの曲って噂もあったかも)
コンセプトのストーリーを求めた結果なんでしょうけど、楽曲の幅が広がったことで、より1曲1曲が印象的になり、最後までダレることがありません。
停滞することなく進化を求めたプログレッシヴな精神性が活き、より深みを増しながらもFEAR FACTORYにしかつくり得ない音楽であり、当然このアルバムも名盤です。


FAITH NO MORE - The Real Thing ★★ (2003-04-12 01:02:00)

FAITH NO MOREの出世作(?)となった2ndアルバムです。'89年発表ですが、今聴いて色褪せてないどころか、2000年代に「新しい音」として人気を得ている音楽が既にここでプレイされています。これぞプログレッシヴなロックと言うべきでしょう。当時も衝撃的だったでしょうけど、10数年経った現在こそ、早すぎた彼らの凄みがわかって衝撃です。
ファンク/ヒップホップのエッセンスとHR/HMやパンクが融合したミクスチャー・ロック。
ラップっぽいヴォーカルと叙情的でメロディアスな歌唱とが同居した音楽性や、爆発と静寂を行き来する様はそれこそリンキン・パークやらなにやらの原型じゃないでしょうか。しかも幅の広さはそれだけに留まらず、1曲1曲の面白いこと…。
すごいバンドだったんだなぁ。


FAIR WARNING - Go! ★★ (2003-04-12 00:34:00)

解散して早くも伝説と化した彼らの、名盤と名高い3rdアルバムです。特に1~4曲目は名曲ということになっています。
しかし悪くはないんですが、最初聴いた時、個人的には1~4曲目まで特にどうということもない曲が続き、5曲目のイントロでちょっと「おっ?」と思ったけど後はまた普通で、ラストの曲はけっこう良いかなってぐらいの印象でした。演奏や歌唱のクオリティは認めるし、メロディアスだとは思いますが。
当時B!誌のレヴューにおいて「これ聴いて駄目ならメロディに対する感受性がないんだからラップやデスメタルでも聴いてなさい」みたいなことが言われてまして、純真な読者だった(いや今でも愛読者ですが)私は、ここまで言われるんだから良い作品に違いない、いつか素晴らしいと思えるんじゃないかと、30回以上は聴いたんですが、結局第一印象から感想は変わらず。
デスメタルやラップも好きだけど、メロディアス・ハードも産業ロックも、ポップスだって大好きなんですけどね。メロディに対する感受性はしっかりあります。単に私の感性には合わなかっただけの話。
その時学んだのは、あるバンドをほめる時に「このバンドを聴いて好きになれない奴は××だ」などと他人の価値観を否定するようなことを言う人がいるけれど、それは結局のところ単なる暴論であって気にする必要はないということでした。
ちなみに1stも2ndもちゃんと買ったし、4thも友人の買ったのを聴いたんですが…やっぱり「悪くないね」くらいの印象でした。ボン・ジョヴィとかは好きなのにな~。なんでだろう?


EUROPE - Best Of Europe(1990) ★★ (2003-04-12 00:06:00)

私が持ってるのは古い方のベスト盤です。有名曲はきっちり入ってるし、お得です。
印象的で良いメロディの曲いっぱいありますね~。


EXODUS - Impact Is Imminent ★★ (2003-04-09 00:25:00)

ベイエリア・スラッシュの代表的バンドの4thアルバム(たぶん)。
ザクザクしたリフが突き刺さるノリのいいスラッシュ曲が目白押しです。硬派だけど、明るい雰囲気があるのが良いですね。もう少し歌メロが印象に残るともっと良いんですが。弾むようなノリが楽しいです。


EUROPE - Wings of Tomorrow ★★ (2003-04-08 23:11:00)

いかにもメタルなジャケに、ついニンマリしてしまいます。曲のタイトルもそれっぽいですがJUDAS PRIESTが好きだったんでしょうか。
この2ndアルバムはコンパクトな佳曲、名曲が満載で、流れも良いし、気持ち良く聴けます。歌メロは哀愁もキャッチーさもあり、ギターはかっこいいし、言うことなしです。
アーク・エネミーがカヴァーした疾走曲「SCREAM OF ANGER」も入ってるし、感動的なバラード「DREAMER」なんかも入ってて、ポップさとヘヴィ・メタルとしての切れ味のバランスが良いですね。
悪いところの見当たらない傑作です。


EMERSON, LAKE & PALMER - Brain Salad Surgery ★★ (2003-04-08 22:44:00)

まずH・R・ギーガーの手によるアートワークのインパクト!
そのジャケのアートワークとも関わるギリシア神話や、ウィリアム・ブレイクの神話、「タルカス」等の過去の曲と関連した歌詞。トレード・マークのマンティコアの復活。当時最先端のモーグ・シンセサイザーの大幅な導入(正直これだけは古臭く安っぽく聴こえてしまう部分もあり)。
…といった仕掛け、小道具だけでもう、クラッときちゃいますね。この大袈裟さ、総合的アートとしての作品のつくりこみ具合がたまらなくプログレです。
純粋に楽曲だけ見るともう5作目ということもあり、先に一通り初期の作品群を聴いた後では免疫ができてしまって、あまり新鮮味がなかったりもしますが…そこは聴く順番によりますからね。たぶん最初に聴いてたらこれを一番好きになってたかもしれません。んー、でもやっぱり「悪の教典#9」よりは「タルカス」が好みか。
ともかくこれもトータルで完成度が高く、魅力的な作品です。


CRYPTOPSY - None So Vile ★★ (2003-04-08 12:47:00)

>アメンボさん
お、お師匠様ですか…(笑)
でも10歳近く年齢が離れてるみたいなんですが、私がアメンボさんの年頃には、聴いてる中で一番激しい音楽がB'zでしたから(^^;
CRYPTOPSYなんてあの頃に聴いたら、理解不能でビビリますよ~。逆に私がお師匠様と呼びたくなります(笑)


ERIC JOHNSON - Venus Isle ★★ (2003-04-05 23:48:00)

ジョー・サトリアーニ、スティーヴ・ヴァイという超絶ギタリストたちと共にG3としてツアーを行ったことでHM/HRファンにも名が知れているであろうエリック・ジョンソンの3rdアルバムです。
「ポスト・ジミ・ヘンドリックス」の異名をとってたりするらしいですが、ジミヘンとは全然違いますので、御注意を。ギターによる表現の力をもってそう言われてるらしいです。
この人の特徴はギターの音色や響きの作り方でしょうか。透明感があり、光を感じさせる美しさです。夢見るような音楽。メタルとは全然違いますね。
これ見よがしなテクニカルさよりメロディを大切にしていて、都会的な洗練されたセンスが目立っています。特に歌入りの曲はAORって感じで、ソフトで落ち着いた雰囲気があります。声も綺麗で、(5)「LONELY IN THE NIGHT」なんかは素晴らしいポップ・ソングのバラード。
(8)「SONG FOR LYNETTE」はエリックのピアノがまた実に繊細かつ叙情的で、総合的な音楽クリエイターとしての素晴らしさが垣間見えます。
激しさはないし、ちょっと眠くなっちゃうかもしれませんが、美しい音楽が好きなら買いです。少しMARILLION(フィッシュ脱退後)なんかを連想しちゃいました。


ELEGY - Supremacy ★★ (2003-04-05 01:02:00)

この2ndは、1stよりも幅が広がって、さらに完成度が高くなっていると思います。1曲の中での表情の変化が多彩で、楽しめます。
より叙情性が増し、特にギター(ソロは大体ヘンクが弾いてる?)はテクニックだけでなく感情表現力も磨いてきたって感じですね。
エドワード・ホヴィンガのヴォーカルもすごいハイトーンなんですが、たまにひっくりかえるところは好き嫌い別れるかも。でも音楽性には合ってて良いと思います。
テクニカルなギターとハイトーン・ヴォーカルが入ったメロディアス・メタルが好きな人なら気に入ると思います。疾走曲は少ないですが。


EMPEROR - Prometheus: The Discipline of Fire & Demise ★★ (2003-04-05 00:30:00)

ブラック・メタルの帝王の、ラストとなる4thアルバムですが……なんですか、この素晴らしい完成度は。
いやもう、美しい。邪悪とかなんとか関係ない、芸術的な作品です。
歌詞の題材も人類に火と文化をもたらしたプロメテウスとかで(それに限定されてはいないし、色々な意味にとれますが)、少なくとも「サタン万歳!」とか「キリストを殺せ!」とかじゃないので、ブラック・メタルのそういうイメージを敬遠している人でも大丈夫です。
シンフォニックでドラマティックなメタル(少し激烈度が高いですが…)を求めている人にはおすすめです。


EMPEROR - Emperial Live Ceremony ★★ (2003-04-05 00:16:00)

音が良いし、演奏も凄くて、迫力満点のライヴ盤です。
ただひとつの不満は、なぜか曲がいきなりフェイド・アウトで終ってしまうこと。


EMERSON, LAKE & PALMER - Pictures at an Exhibition ★★ (2003-04-05 00:08:00)

3rdアルバムです。普通はライヴ盤は数えませんが、このアルバムは他のアルバムに入ってる曲の再演ではなく、当時の完全な新作として扱われるので数えます。
最初は廉価ライヴ盤として、あまり正式なニュー・アルバムという意味合いなしでの発売ということだったらしいですが、大ヒットしたこのアルバムこそが彼らを、そしてプログレッシヴ・ロックを芸術性の高い音楽として世間一般に認知させた超重要作となりました。
ムソルグスキーのクラシック曲「展覧会の絵」を大幅にアレンジ、新しいパート、そして歌をつけ加えた、アグレッシヴなロック・ヴァージョンでプレイしています。
もともとの曲がクラシックとしてはけっこう特異なためか、元のピアノ曲、ラヴェルが編曲したオーケストラ・ヴァージョンも、クラシックをあまり聴かない私でも大好きなんですが…いやいや、これは本当に、クラシック好きな人も馴染めない人も一聴の価値ありです。
演奏は恐ろしくエネルギッシュで、静と動のコントラストがたまらなくかっこいいし、叙情的な歌(歌詞も幻想的)の美しいことといったらもう……。
最初から最後まで緊張感が持続し、始めの1音から最後までダレるということがありません。これはライヴ演奏なせいもあるかもしれませんね。
最後にチャイコフスキーの「クルミ割り人形」からの曲をアンコールみたいな形で演るんですが、それも含めて、本当に全部が素晴らしい!
本当に感動的な、超名盤です。


EMPEROR - IX Equilibrium ★★ (2003-04-04 22:41:00)

邦題は『闇の黙示録』。彼らの人気を決定づけたと言っていい3rdアルバムです。
かなりドラマティックで美しい楽曲がそろっていて、「ブラック・メタルの帝王」の名に尻込みして聴かずにいる人でも、CRADLE OF FILTHあたりが大丈夫なら充分聴けると思います。
楽曲には邪悪さよりも荘厳さが強く出ていて、シンセサイザーでシンフォニックなアレンジがされています。ヴォーカルもただわめいているだけでなく、ところどころ歌っています。2バス踏みっぱなしでブラストビートも激速とはいえ、ドラムがそんなに前面に出ないサウンド・プロダクションなので、あまり圧迫感はありません。
元メンバーが殺人で逮捕されてたり、メンバーが教会への放火や破壊活動での前科を持っているという点は、もちろん憂慮すべきことであり、肯定などとてもできません。
ただこのアルバム発表時にはメンバーも罪をつぐない、犯罪行為ではなく、音楽の創造という建設的な方向に情熱を注いでいるようなので、純粋に芸術としての作品を楽しむべきでしょう。
ブラック・メタルを演っても、聴いても、常識と法は守りましょうね。


ELEGY - Labyrinth of Dreams ★★ (2003-04-04 01:09:00)

オランダのメタル・バンドの1stアルバムです。このころはヴォーカルがハイ・トーンなこともあってQUEENSRYCHEと比較されたりしますが、ネオ・クラシカル的なテクニカル・ギターと複雑な曲展開、ジャーマン・パワー・メタルっぽい曲調も組み合わさった音楽性は、やはり独自のものです。
今じゃネオクラ+プログレ・メタル+パワー・メタルみたいなバンドはごろごろいますが、レコーディングした'92年当時はけっこう斬新だったんじゃないでしょうか。
ところで元のアートワークが幻想的で美しいのに、なんで日本盤オリジナル・ジャケットはわざわざあんなつまらないものに???


EMERSON, LAKE & PALMER - Tarkus ★★ (2003-04-03 22:59:00)

2ndアルバムです。
とにかく1曲目の組曲「タルカス」が最高! この曲があるだけでもう名盤です。
20分以上の長さなのに、1音余さず好きです、この曲。メロディにしてもリズムにしても独特で、初めて聴いてすぐさま気に入る人はそうそういないのではないかと思われますが、それだけに1回ツボにはまるともう逃れられない、強力な磁力を持った曲です。EL&Pのオリジナル曲としては、これが1番好き。
その「タルカス」のインパクトがあまりにも強烈なため、その他の曲(長くても4分程度)はどうしても霞んでしまいますし、それぞれタイプが違ってアルバム全体での散漫さは否めませんが、1曲1曲は悪くないです。A面とB面ということで分けて考えれば、別々に楽しめてお得かも。


EMERSON, LAKE & PALMER - Emerson, Lake & Palmer ★★ (2003-04-03 00:50:00)

プログレの大御所バンド、“エマーソン、レイク&パーマー"の1stアルバムです。
私はもう、彼らの2ndと3rdが好きで好きでたまらないんですが、この1枚目も素晴らしい出来です。
(1)「未開人」の緊張感あふれる演奏、続く(2)「石をとれ」でグレッグ・レイクの哀愁の英国ヴォイスが歌い出した瞬間の、鳥肌の立つような感動ときたら…。でまた、キース・エマーソンのピアノが美しいんですよね。12分を越える曲ですが、もっともっと聴いていたくなります。
a)クローソー、b)ラキシス、c)アトロポスの3パートに分かれた荘厳な組曲(4)「運命の3人の女神」はもう、タイトルだけで幻惑されます。FSSの影響で気になったってのもありますが…。キース・エマーソンの独壇場となるこの組曲の中では、ラキシス、アトロポス、クローソーの順で好きです。
(5)「タンク」はエネルギッシュなジャズ・ロックといった感じでかっこいいし、人気曲(6)「ラッキー・マン」のシンプルなメロディながらしみじみと訴えかけてくる歌も良いなぁ。
アートワークも異次元を飛翔するかのような、神秘的な白い鳥の絵が美しいです。裏ジャケはちょっと不気味ですが…。


ELECTRIC WIZARD - Come My Fanatics... ★★ (2003-04-03 00:03:00)

イギリスの激重ドゥーム・バンド、エレクトリック・ウィザードの2ndアルバムです。タイトルからしていかにもですね。
「やらなくてもトリップできるドラッグ…、それが俺たちさ」なんて帯に書かれていますが、たしかにトリップできます。スローな反復リフを聴いていると次第に恍惚となってきて……
どこからどう聴いてもドゥーム・メタルという、遅い、重い、妖しい音楽です。ここまでやってくれると、嬉しくなりますね。


EBONY LAKE - On the Eve of the Grimly Inventive ★★ (2003-04-02 23:01:00)

いやー、変態です、こいつら。無理矢理すぎ(笑)。
基本的にはシンフォニック・ブラックなんですが…その他の要素が大量に含まれていて、これはジャンル分けとかが無意味ですね。あえて言うなら、前衛音楽ということになります。
ゴシック、プログレ、ジャズ(アバンギャルドな方)、ロック・オペラ、クラシックなんかが複雑に入り混じっています。
変拍子、不協和音、叫び、悲鳴、朗読、ブラスト・ビートに不穏なピアノ、シンフォニックなシンセ、常軌を逸した曲展開…狂気が吹き荒れる混沌とした世界です。
クラシカルではあるんですが、美旋律とかそういうのは期待しないで下さい。アバンギャルドなエクストリーム・ミュージックを求めている人、やりすぎな音楽を笑って受け入れられる人にはおすすめです。THE 3RD AND THE MORTALなんか好きな人は気に入るかも。
歌詞も耽美的で古色蒼然としており、難解かつ芝居がかっていて、目眩を誘います。とても訳詞を見て原文にあたろうなどとは思えません。
アートワークはなんかウィリアム・ブレイクっぽいですが、どうなんでしょう。妖しくてぴったりです。裏ジャケのナルシーな写真は趣味悪いですが…(せっかくメンバーに美女がいるんだから、そっちにしてよ)。


DEVIN TOWNSEND (STRAPPING YOUNG LAD) - Heavy as a Really Heavy Thing ★★ (2003-04-02 01:02:00)

STRAPPING YOUNG LAD名義での1stアルバムです。邦題は『超怒級怒濤重低爆音』(努級は誤字ではないです)という良いんだか悪いんだか微妙なセンス。
2nd『CITY』ばかり評価されてますが、このアルバムもなかなか。ピコピコした音まで入ってて、面白いです。よりインダストリアル・メタル的な印象。
当然、轟音、爆音の嵐。2ndよりこっちが好きかも。爆走曲が少ないので、ちょっと退屈に感じる人はいるかもしれませんが、『CITY』だってそんなに速い曲は多くないですから。
(5)「HAPPY CAMBER (CARPE B.U.M)」は凄まじい爆走曲で、恐ろしく早口なヴォーカルが気持ち良いです。
日本盤ボーナスにJUDAS PRIESTの「EXCITER」のカヴァーが収録されていて、これがめちゃくちゃかっこいいです。『IN THE EAST』ヴァージョンでカヴァーしてまして、最後に「RUNNING WILD」に突入してぐちゃぐちゃになって終わりというおちゃめなことをしています。それにしても歌唱力ありますねー。このボーナス・トラックのためだけに買っても損はなしです。そういえばデヴィンはJUDAS PRIESTのトリビュート・アルバムで「SINNER」もカヴァーしてましたが、あれも凄い出来でした。


DREAM THEATER - Six Degrees of Inner Turbulence ★★ (2003-04-01 23:54:00)

まず圧倒的なヴォリュームにびっくりします。2枚組で、2枚目は1曲でアルバム1枚分の大作曲。
ただこれ長さにうんざりした人も多いでしょうねー。雰囲気にひたってるといつの間にか終るDISC2よりも、DISK1の方が1曲の長さが気になるかも。でも『FALLING INTO INFINITY』あたりよりは曲が好みなので、それほど退屈ではないです。
このアルバム、インパクトはすごいですけど、本当に素晴らしい作品かというと、曲はやっぱりまあまあの出来じゃないかと思います。
DISK1は『AWAKE』以降のいつもの感じ。名曲ってほどの曲は見当たりません。
DISK2は「これがDREAM THEATERなのか!?」ってびっくりするようなシンフォ・プログレで、DREAM THEATERの曲としては新鮮で面白いです。ちょっと安っぽいというか、ちゃちな感じ(特にイントロ)もしますけどね。
しかしアルバム毎に必ず違ったことをやろうとし、実行しているその姿勢は大いに魅力的。次作ではもっと大胆に変身してくれるといいな。
なんかDREAM THEATERのアルバムには何故か辛口になってばかりな気がしますが、好きなんですけどね、本当に(^^;


DREAM THEATER - Falling Into Infinity ★★ (2003-04-01 23:34:00)

うーん、この4thアルバムは大半の曲が好きじゃないです。メロディも好みじゃないですが、このアルバムでのジェイムス・ラブリエの声のカラーと、デレク・シェリニアンのキーボードの音づくりが私には合いませんでした。
演奏もテクニック的には凄いのでしょうけど、あんまりかっちりしててスリルを感じないんですよねー。そのせいか長い曲がそのまま長く感じられてしまって飽きちゃいます。
30回くらいは聴いたんですが、どうもピンときません。
でもバラードの(4)「HOLLOW YEARS」は大好き。


DREAM THEATER - A Change of Seasons ★★ (2003-04-01 23:05:00)

20分を越える組曲「A CHANGE OF SEASONS」はなかなかの出来。
以前からあった曲のようなので、どこまで当時新加入のデレク・シェリニアンが曲づくりに関わっているかはわかりませんが、この曲でのキーボードのメロディはけっこう好み。
残りは全部カヴァー曲なので、正直何度も繰り返して聴こうとは思いません。どうもお遊び的なことをやってても彼らの演奏は堅くて、いまひとつ楽しく感じないんですよねー。


DREAM THEATER - When Dream and Day Unite ★★ (2003-04-01 23:03:00)

この1stの時点で既に貫禄さえ感じさせるような、高品質テクニカル・メタルをやっています。
チャーリー・ドミニシのヴォーカルがジェイムズ・ラブリエに比べるとやはり聴き劣りしてしまいますが、まあそれほど悪くはないです。線が細かったり不安定だったりはラブリエにも共通することですし。
正直このアルバムの曲は今いるフォロワーたちとそう変わらない出来だとも思いますが、当時は彼らのようなバンドがほとんどいなかったであろうことを考えると、やはりすごい作品。
内容には関係ないけど、この腋毛ジャケのアートワークは嫌い。


DEF LEPPARD - On Through the Night ★★ (2003-04-01 21:55:00)

平均年齢17歳、NWOBHMの新星として華々しく登場した彼らの1stアルバム。まあ彼らはこの1stの時からHMというよりはHRですね。
いま聴くとアメリカのHRとかLAメタルっぽいごく普通のキャッチーなHRなんですけど、発表当時は個性的で新しい音だったりしたんでしょうか?
若々しいコンパクトなロック・ナンバーばかりで(ラストの「OVERTURE」なんかはブリティッシュHRの重みがある長尺曲ですが)、楽しく聴けます。


DIZZY MIZZ LIZZY - One Guitar, One Bass and a Drummer That's Really All It Takes: Live in Japan ★★ (2003-04-01 21:41:00)

1st発表後の、大阪でのショウケース・ライヴを収めたミニ・ライヴ盤です。本編が6曲約30分、ボーナス・トラックに2nd収録の「BACK-BONE-BEAT」(これもライヴ)が入ってます。
ライヴならではの要素をちょこちょこ入れた3人の演奏はかっこいーです。
それにしてもリズム隊のセンスの良さは実に光ってます。グルーヴが気持ち良い。ほんっとライヴ向きのバンドだな~。