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うにぶさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 2201-2259

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うにぶさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 2201-2259

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BLACK SABBATH - Headless Cross ★★ (2003-02-16 23:39:00)

オジー期もロニー期もいいですが、このトニー期の泣きまた泣きの哀愁様式美HRも素晴らしいですね。
トニー・マーティンの湿った歌声がたまりません。ロニーにちょっと似てますが、この哀感はやっぱり別物。上手いな~、この人。
トニー・アイオミしかオリジナル・メンバーがいないこのバンドをブラック・サバスと名乗らせるのもなんだかな~とは思いますが、このクオリティには文句のつけようもありません。
哀メロ派で、オジーは気持ち悪いしディオは暑苦しいからサバスはちょっとな…みたいに思ってる人にもお薦めしたいです。
特に悲哀に満ちた(4)「WHEN DEATH CALLS」は絶品。
これで歌詞がもうちょっと……でもなぁ、ブラック・サバスだし……。


BLACKMORE'S NIGHT - Shadow of the Moon ★★ (2003-02-16 23:20:00)

中世/ルネッサンス音楽の影響を受けたブラックモア御大がフィアンセ(もう結婚した?)とやってるアコースティック・グループの1stです。これを気に入らなきゃリッチーのファンじゃないなんて言っちゃう人もいるようですが、そりゃ無茶でしょう。ディープ・パープルやレインボーのハード・ロックとはかけ離れてますからね~。
かなりとっつきやすくコンパクトにまとめられているので、フォーク/トラッド系音楽が好きな人ならすんなり聴けるはず。クラシック・ファンにはどうなんでしょう?
中世音楽をデッド・カン・ダンスみたくモロにやられると、さすがに「勘弁してよ~」ってなりますが、リッチーのポップセンスはばっちりです。
哀愁漂う美しく繊細な曲の数々は、聴いていて心が洗われますね。ただキャンディス・ナイトの歌い方はかなり淡白なので、もうちょっと表現に幅が欲しくなる面も。でも余計な刺激を感じたくない気分の時はちょうどいいです。
曲数がちょっと多い(特に8曲目は邪魔)のと、ジャケのアートワークをもう少しなんとかして欲しかったですが、なかなかいいアルバムです。


BLACK LABEL SOCIETY - Stronger Than Death ★★ (2003-02-16 23:12:00)

ザック・ワイルドのBLS名義での2ndアルバムです。
チューニング下げてウルトラへヴィな音で、豪快にぶちかましてるぜっ!みたいな雑誌でのインタヴューを見て買ってはみたものの…ザックのキャラクターからイメージしたほどに荒々しくもなく、けっこうメロウで整っていたのでちょい拍子抜けしました。もちろんオジーのアルバムよりは荒っぽいですけどね。これの前の『SONIC BREW』の方がワイルドだったらしいので、そっちも聴いてみようかな。
内容はミドル・テンポ中心のヘヴィ・ロックです。初期ブラック・サバスのように妖しくもなく、ストレートに暴れさせてくれます。しかし単純かと言うとそんなことはなく、なかなか渋いんですよ。けっこうメロディアスだし、漢の哀愁も滲み出ていたり。
こういう音楽はもうちょっと泥臭い音づくりの方が好みですが、整合感のあるサウンドも悪くはないです。


BISCAYA - Biscaya ★★ (2003-02-16 00:44:00)

スウェーデンのハード・ロック・バンド、ビスカヤの唯一のアルバムです。長らく幻の名盤扱いだったらしいですが、私が知った時にはもうCD再発されてたので、すんなり入手。
いかにもヴァイキングなジャケが微笑ましいですね。
音の方はディープ・パープルの影響がモロのハード・ロックです。
疾走様式美曲(1)「HOWL IN THE SKY」と人気バラード曲(3)「SUMMERLOVE」が有名です。
昔ながらのロックン・ロールやジャズの影響がうかがえるグルーヴィな曲(それもまたディープ・パープルの影響かな?)もあるので、北欧の美旋律を期待すると肩透かしを喰いますが、私はけっこうそっち系統の曲の方が楽しめたりします。名曲とは言いませんが、(4)「WEEKEND」や(6)「SINGING IN HARMONY」といったファンキーにスウィングする楽曲からはロックをプレイする楽しさが伝わってきます。北欧だからって、叙情的な曲や暗鬱な曲ばかり好きなわけないですもんね。
他にも優しい雰囲気のインストや、いかにもなハード・ロック曲も入ってます。
いま客観的に聴き直せば、そりゃイモ臭いし、散漫な内容ではありますが、北欧メタル黎明期の重要盤としての価値は揺るがないでしょう。


BIOHAZARD - Urban Discipline ★★ (2003-02-16 00:16:00)

一応ハードコアのバンドになるんですよね。ギター・リフで引っ張る曲に慣れているメタル耳にはなかなか馴染み辛い感じの、リズム・セクション主導ってサウンドづくりがされています。ボコボコいうドラムが妙に腹に響く感じ。サウンドの重点が違うだけで、ずいぶん印象が違うんだな、と驚かされます。
でもってラップ・ヴォーカルが入るけれど、今のラップ・メタル連中のようなヒップホップ的なノリとも違って、あんまりファンキーな感じがしないです。
ハードコアの疾走感を期待して買ったら、それもまた全然違ってて、なんだこれ???ってなっちゃいました。
個性的で面白いですが、どうもしっくりこないんですよね~。でも気に入ったら相当はまりそうなバンドです。
追記。
最初に感想書いてから数年、聴き返したらめちゃくちゃかっこよくて、はまりました。
こりゃ名盤です。


BENUMB - Soul of the Martyr ★★ (2003-02-15 23:56:00)

2ndが国内盤も出たのでけっこう有名だと思われるバンドの1stです。基本的にはグラインド/ファストコアをやってます。
しかし数十秒で終わる曲がテンポよく続いたと思うと、いきなり(8)「STOOD UP AND SOLD OUT」は8分台のドゥーム/スラッジ・コア。ひたすら重く遅~く攻め立ててきます。このあたり、まるでブルータル・トゥルースの2ndみたいですね。まあ世界最速のナパーム・デスの次に世界最遅のカテドラルを結成したリー・ドリアンの例もあるように、エクストリーム・ミュージックの求道者にとっては、激速も重遅も共に魅力的な要素なんでしょうね。
まあ、大半の曲は短かめのグラインド/ファスト/ハードコアなので、気持ちよく聴けます。フィードバック・ノイズの後に曲が始まって、爆走して終わるってパターンが多いです。そこらへん、やっぱりジャムっててそのまんま曲にしてるみたいな感覚なんでしょうか。
一応本編21曲。であと、10数曲ボーナストラックがついてます。
特に目新しさがあるわけでもないですが、グラインドコアが好きな人は気に入ると思います。


BBM - Around the Next Dream ★★ (2003-02-15 00:33:00)

たしかに渋い…けれど心地良いですね。これ聴いたのまだ10代の時でしたが(笑)一発で気に入りました。大人から若造まで、おっけーです。
ブルーズ色の濃いロックが好きな人なら、間違いなく気に入るでしょうね。
多少は控え目とはいえ、ゲイリー・ムーアのギターは相変わらず目立ちまくっているので、それほど地味な印象もないです。
全体的にメロディが充実しているので、退屈せずに聴けます。といっても、泣きに泣きまくるというよりは、じっくり落ち着いた曲ばかりですが。
私はクリームをまともに聴いたことがないので、正直リズム隊の凄さは実感できないのですが、気持ち良いプレイだなとは思います。
メンバーの名前ほど派手ではないですが、味わい深いアルバムです。


BARKMARKET - L. Ron ★★ (2003-02-15 00:14:00)

プロデューサー/エンジニアとして有名なデイヴ・サーディ(g,vo)率いるバークマーケットのアルバムです。何枚目だろ。
ブルージーで生々しく、とことんノイジーでヘヴィなロックをやっています。どっしりと地に足がついてる感じですね。渋い!
激しいんですが、血気盛んに衝動を爆発させるっていうのではないです。ゆっくり、じっくり、骨の随まで響かせるような音。ザック・ワイルドのブラック・レーベル・ソサイアティをもっと深く熟成させたような印象です。あっちがビールなら、こっちはウィスキーに葉巻きって感じで(どんなだ?)。そしてこの土臭さは、やっぱりアメリカっぽい。
とにかくデイヴ・サーディって人の経歴が半端じゃなくて、手掛けた作品に、私的名盤がいくつも。ヴィジョン・オヴ・ディスオーダー『インプリント』のプロデュース/ミキシング。スリープの『エルサレム』、システム・オヴ・ア・ダウンの1stのミキシング。他にもスレイヤー、マリリン・マンソン、レッチリ、ヘルメットなんかに関わってるし。(ヘルメットの『アフターテイスト』はヘヴィにしすぎて手直しされちゃったとか)
インタヴュー読むと、普段聴いてる音楽もむちゃくちゃ幅が広いみたいだし。
激しいだけでなく、味わい深いロックが聴きたいなぁという人にお薦めです。普通のメタルっぽさとは趣が違うので、とっつきにくいかもしれませんが、濃いですよ~。


BALANCE OF POWER - Book of Secrets ★★ (2003-02-14 23:40:00)

イギリス出身のバンドの2ndアルバムです。このアルバムで聴けるのは、透明感のあるメロディアス・ハード・ロックです。ブリティッシュってよか北欧メタルに近い感触ですね。
ヴォーカルはクリーンなハイトーンのよくあるタイプで、ギターもリフはけっこう硬質ですが、流麗な速弾きなんかも聴かせてくれます。キーボードも入って、なかなかドラマティックに盛り上げてます。
ドラマティックと言えば、このアルバム、『THE BIBLE CODE』という小説を元にしたコンセプトもので(言われてみればタイトルもそれっぽい)、曲の合間にナレーションが入ったりします。キリスト教系のストーリーみたいですね。でも神の愛がどうのとかではないです。けっこう暗い内容で、哀愁漂う曲調には合ってるかと。
なかなか質の高いメロディアス・ハードなので、哀メロ派の人は買って損はないと思います。


ALL ABOUT EVE - Winter Words(hits and Rareties) ★★ (2003-02-14 23:32:00)

雑誌でゴシックやプログレ関連でとりあげられていたので、興味をもって聴いてみましたが……普通のポップスですね、これ。ベストじゃなく普通のアルバムだともっと印象が違うのかな?
女声ポップスは好きでけっこう聴くので、抵抗はないですが。
この淡い雰囲気やメランコリックさはそれなりに良いんですが、なんとも煮え切らない感じがもどかしくもあります。それが英国風味?


BACKYARD BABIES - Making Enemies Is Good ★★ (2003-02-14 00:20:00)

前作のような速効性はないけれども、味わい深い作品です。
バラエティ豊かだけど、相変わらずロックとしか言いようがありません。『APPETITE FOR DESTRUCTION』に匹敵するとまで言うのは持ち上げ過ぎだし、あそこまで強烈なフックはないけれど、飽きずに長く楽しめそう。


ATOLL - L'Araignée-Mal ★★ (2003-02-13 00:51:00)

原題で書くと何がなにやらわかりませんが、アトール『組曲「夢魔」』といえば「ああ、あれか」という人も多いかと思います。フランスのプログレ・バンドの2ndアルバムにして、ユーロ・プログレの超有名盤です。
もう邦題のかっこ良さと、奇怪で幻想的なアートワーク(むか~しの天野喜孝みたいに感じました)を見ただけで、聴いてみたくてたまらない気持ちにさせられてしまいます。
で、実際聴いてみると、内容はシンフォニックなジャズ・ロック風味のプログレッシヴ・ロック。
ヴァイオリンが導入されていて、不気味で不安を煽るようなメロディを奏でたり、マハビシュヌ・オーケストラみたいに緊迫感のあるプレイを聴かせてくれてかなり好みなんですが、この人はゲスト扱いらしいです…。
緊張と弛緩を繰り返して丹念に組み上げられていく楽曲は、プログレならではの味わい深さ。
しかしメタルを聴き慣れた耳には、ほんわかした雰囲気の曲が多くて刺激が足りないし、テクニカルで複雑な曲でもあんまり激しい感じではないので、正直ちょっととっつきにくかったです。メロディもいまいちとらえどころがない印象。
でも日本語の曲名「悪魔払いのフォトグラファー」「恍惚の盗人」「思考時間」「夢魔」「狂った操り人形」等々からイメージを広げて耳を傾けると、けっこう楽しめます。あと各曲が数パートに分かれてて、それぞれに魅力的な題がついているんですよね~。まるで不可思議な夢のような感触を曲から感じてしまうのは、ジャケ絵と曲名の発する雰囲気のせいかも。トータルなイメージで楽しみたいアルバムです。
プログレらしく難解な大作曲が入っていて、そこらへんで敬遠する人もいるかもしれませんが、物語性の強い音楽に魅力を感じる人ははまると思います。
ちなみに「仏のイエス」なんて言われて売り出されてたらしいですが、そんなにイエスっぽい印象はありません。


BACKYARD BABIES - Total 13 ★★ (2003-02-13 00:47:00)

最高のロックンロール・アルバムです。
モーターヘッドやガンズ・アンド・ローゼスにだって負けていません。
うるさくて速くてかっこいいロックが聴きたければこれです。
1stや3rdじゃ色々な曲調で演ってますが、この2ndは疾走感が違います。
名盤!と言い切ってしまいましょう。


HALFORD ★★ (2003-02-12 23:55:00)

おおお、やっぱりロブはライヴでも凄い歌を聴かせてくれるんですね!
んー、無理してもライヴ行くべきだったかも…。
かつては最強の歌い手だと心酔してた人だけに、やはり本物ということが分かって嬉しいです。
でもってリマスター盤のはやっぱり調子が悪い時のだったんですね(^^;
こんな出来なら入れてくれない方が……っていうテイクでしたからね~。
私もリッパーは生で2回観ましたが、彼はライヴ盤で聴ける以上に凄かった印象があります。
でもロブは年齢考えるとやっぱり怪物ですね。FIGHTのアルバム聴いた時点でも思いましたが、あれからまた10年も経ってまだ現役バリバリって、ヤバすぎです。
ちなみに『LIVE INSURRECTION』のJPの曲だと、「STAIND CLASS」なんかは私は激しくなってていいなって思いました。HRからHMになった印象で。「ELECTRIC EYE」とかはもちっと気合い入れてくれよって思いましたけどね。メタルのライヴでは全体的に曲をパワーアップしてくれてる方が好みなんです。もちろん曲の種類によっては、細やかな表現を聴きたいとも思いますが。
ロブの妖しいオーラ…実はあんまり好きじゃなかったりします。だってどうしても○イだと思うと…いえ別にゲ○を差別するわけではありませんが、そのケはないので、あんまり察知したくないんですよね、あのオーラ(笑)。


ATARI TEENAGE RIOT - The Future of War - Not Your Business ★★ (2003-02-12 00:25:23)

速すぎてほとんど点でなく線のように繋がってしまっている打ち込みのガバ・ビートが気持ちいい!!
金切り声でわめいてる女声の切れ具合もテンション高いです。


ATARI TEENAGE RIOT - 60 Second Wipe Out ★★ (2003-02-12 00:18:00)

ATRの3rdアルバムです。解説対訳付きでおまけににライヴ盤がボーナスで付いてきた日本盤スペシャル・パッケージが嬉しかったです。
歌詞は政治的メッセージ色が強いんですが…取りようによってはテロを煽ってるような曲もあって、かなりヤバいですね。
相変わらずヘヴィ&ラウドなデジタル・ハードコアですが、前作までに比べると曲のスピードは控え目。代わりにロック的なノリとノイズの要素が増しています。
スピードの限界を極めて欲しかったのでちょっと残念でした。超高速ビートの曲もあるんですが、重低音じゃなくて高音域のだったので、どうも迫力に欠けて…。
これはこれで悪くないんですが、おまけのライヴの方が楽しめました。
アレック・エンパイアのデジタル・ハードコア・レコーディングス(DHR)からは、彼自身の名義の作品(ハードなのだけでなく、ゲームボーイからサンプリングしたアホみたいなのもあります)や、他のデジタル・ハードコア連中の作品も出てるんですが…私の聴いた限りではどうも新鮮な驚きがないものばかりです。もう行き詰まっちゃったのかな~?
スピードだけでいいからさらなる過激さを追求して欲しいものです。


ATARI TEENAGE RIOT - The Future of War ★★ (2003-02-12 00:05:00)

デジタル・ハードコアの代表的グループの2ndです。
基本的な路線は1stの延長線上にありますが、より速い曲が増え、破壊力がさらに増しています。
ある意味デスメタル/グラインドコアにも通じるスピードと攻撃性が最高で、買った当時はこれぞ究極だ!!と興奮して聴いてました。
「機械にプログラムしただけで演奏しない音楽なんて偽物だ!」って人もいるかもしれませんが、人間の限界を突き破るようなビートも聴いてみたいのが人情ってもんでしょう(?)。
よく聴くとメンバーの男女のヒステリックなシャウトは、エキセントリックではあるけれどメタルのシンガーのようなパワーに欠けているし、ガバやブレイクビーツの超高速ビートも、曲の最初から最後まで持続してくれず細切れで入ってるので、もうひとつカタルシスを味わえなかったりもするんですよね。結局ブルータル・デスメタルなどのパワーには負けている印象です。
そのあたりの不満を解消してくれるのはAGORAPHOBIC NOSEBLEEDみたいなインダストリアル・グラインドかとも思うのですが、あっちも今ひとつ面白味に欠けて…なかなか完全に満足させてくれるこの手の音楽に巡り合えません。
でもこれは本当に衝撃的なアルバムだと思います。
テクノっぽい音楽も聴けて、速くてクレイジーな音楽が好きな人は是非!!


ATARI TEENAGE RIOT - Delete Yourself! ★★ (2003-02-11 23:58:00)

デジタル・ハードコアの首領、アレック・エンパイア率いるアタリ・ティーンエイジ・ライオットの1stアルバムです。
打ち込みやサンプリングの音をコラージュして高速でぶちかまし、その上にやけくそ気味のアジテーションを乗せていくという喧しいことこの上ないヘヴィ・ミュージック。
テクノ、インダストリアル、ガバ、トランス、ジャングル/ドラムンベース、ブレイクビーツ、ノイズ、ハードコア、パンク、メタル、ヒップホップetcがごちゃまぜになってて楽しいです。
映画『スポーン』のサントラでスレイヤーと共演したので知ってる人も多いかと思います。
(2)「INTO THE DEATH」や(4)「SPEED」みたいにサンプリングのスラッシュ・リフを高速再生して使ってるような曲はメタラーにも聴きやすいと思いますが、なんせ音像がテクノ系のデジタルなやつですから聴く人は選びそうです。
MINISTRYのファンやFEAR FACTORYの『REMANUFACTURE』とかが好きな人は大丈夫だと思います。


AREA - 1978: Gli dei se ne vanno gli arrabbiati restano! ★★ (2003-02-11 23:26:00)

イタリアのプログレ・バンド、アレアの6thアルバム『1978』です。前衛音楽とジャズと地中海/バルカン半島方面の音楽をごっちゃに合わせたらしい(よくわかりません)音楽性で、ヴォーカルがとにかく変態的です。
何と言ったらいいんでしょうか、声で演奏するというか、変な効果音みたいな声を出したり、スキャットしたり、語ったり、いきなり声が裏返ったり…マイク・パットンとか好きな人は楽しめるんじゃないでしょうか。アクが強くて慣れるまでに時間がかかりました。
色々ごっちゃにしてユーモラスに演ってるあたり、ちょっとフランク・ザッパなんかも連想しました。政治的なバンドだったらしいですが、このアルバムでの歌詞にはそんな印象は特にないです。
実験的で面白いし、ジャズっぽい白熱のインター・プレイもかっこいいので、そういうのが好きな人はどうぞ。いろんな意味で過激な音楽です。


AT VANCE - Heart of Steel ★★ (2003-02-11 15:48:00)

1曲目のプレリュードのメロディを引き継いで始まる(2)「SOLDIER OF TIME」のあまりなクッサクサ加減にいきなり「ぐはぁっ!」とやられ、(3)「THE BRAVE AND THE STRONG」で赤面しつつ苦笑し、(4)「HEART OF STEEL」まで来たらもう「うっひぃ~、ままま参りました!」と降参するしかありません。アバのカヴァー曲「S.O.S.」はネオクラ様式メタルに変貌(こんなに合うなんて…)し、流れに見事に溶け込んでて度胆を抜かれるし、(7)「PRINCESS OF THE NIGHT」なんて悶絶のバラードは入ってるし……。
「最高だよあんたら、これだよ、このクサさこそがたまらんのじゃ~!」と思わず叫んでしまいそうな純度100%のクサメタルでございます。捨て曲などありません。前作のとっ散らかった印象はなく、最初から最後まで統一感があり外しません。(10)で終わってればちょうど良かったのにとも思いますが、(11)のショパンや、スーパートランプのカヴァー(12)も違和感は特にないです。2ndでここまでやれるのは素晴らしい。
ラプソディーぐらい大仰にやられるとなんか違っちゃうんですが、プレイング・マンティスや初期ノクターナル・ライツ級のメロメロさがあって、たまりません。演奏力や歌唱力はバッチリなので、必要以上にイモ臭かったりしないのがミソ。
メロディアス派のメタラーは買って損はないと思います。


AT VANCE - No Escape ★★ (2003-02-10 02:24:00)

なかなかバラエティ豊かなアルバムです。日本盤ボーナス・トラックこみで聴くと散漫すぎですが、それはおまけと割り切ればいいわけですから。カバー曲だし。
曲はネオ・クラシカルやメロスピ系のどこかで聴いたことがあるようなのばかりですが、ヴォーカルがパワフルな声で、しかも上手いのがポイントですね。
お気に入りはバラード(8)「LOST IN YOUR LOVE」とクッサクサなジャーマン風メタル(9)「POWER & GLORY」です。


ASPHYX - God Cries ★★ (2003-02-09 23:56:00)

スラッシュメタルの延長線上にある普通のデスメタルです。おそらくオランダのバンド。
適度に重く激しく、ブラストビートで疾走したりはしませんが、遅めの曲でもリフのセンスがいいせいか、退屈せず最後まで聴けます。引きずる感じよりも弾むようなノリなので、かったるくならないんですよね。ちょっとロックっぽいノリに感じます。速い曲はスラッシュっぽい。
曲もメロディアスとまではいかなくても、なかなかキャッチーです。
あとヴォーカルの低音になりすぎず、しかし迫力も失わないデス声がけっこう好みの美声(?)で、程よく耳に突き刺さります。
スラッシュ/デスメタルが好きな人で、爆走してないのもいけるっていう人にはお薦め。
たまにこういうの聴きたくなります。


ASIA - Astra ★★ (2003-02-09 23:22:00)

3rdアルバムも相変わらずメロディアスでポップな極上の楽曲ばかりで、紛れもなくエイジアだな~という傑作。
3枚目まで同じ路線でくるとインパクトも多少薄れてしまっちゃいますが、一応過去2作よりはなんとなくスケールの大きい感じのアレンジで、ただポップなだけじゃないぞと主張している印象です。
もうこの最初の3枚でおなかいっぱい。素晴らしいバンドでしたね。


ASIA - Alpha ★★ (2003-02-09 01:09:00)

1stは文句なしの名盤ですが、この2ndはさらにその上をいく完成度。ポップなのにあまりに完璧すぎて鳥肌が立つような、そんな作品です。メロディの良さが半端じゃないです。
ここまでやっちゃったら、後は下るしかないですよね。産業ロック(いい意味で)の頂点と言って過言ではないかと。
1stもそうですが、ジャケのアートワークも音楽に負けず劣らず美しいですよね。トータルで完成されたアルバムです。
名盤中の名盤。ポップロックの金字塔。
でも完璧すぎて飽きるからあんまり聴かなかったり(^^;


ASIA - Asia ★★ (2003-02-09 00:52:00)

YESとKING CRIMSONとEL&Pの元メンバー達でバンド結成なんて反則もいいとこですが、そのプログレ・スーパー・グループでこんなポップな音楽を創りあげるなんて、まず考えられない、本当に奇跡的な出来事ですよね~。
大部分の曲が4~5分台にまとめられていて、コンパクトで爽やかながらもそこはメンバーがメンバーですから、壮大さも感じられるアレンジです。耳に心地良いサウンドだけど、適度にスリリング。
しかし本当に1音1音まで計算し尽されたというか、完璧に構築された楽曲で……こんなに隙がないメロディアス・ロックってそうそうないですよ。ジョン・ウェットンの愁いを帯びた歌声でこんな美しいメロディを歌われたら…降参です。
文句なしに名盤。メロディアス派は必聴でしょう。


ARTENSION - Phoenix Rising ★★ (2003-02-09 00:11:00)

初めて聴いたのがこの2ndでしたが、テクニカルでプログレ的なネオ・クラシカル・プレイが炸裂して、歌唱力抜群のヴォーカルが歌いあげるというその音楽性に衝撃を受けました。とにかくジョン・ウェストの歌の物凄さに圧倒されました。ミドルの力強さ、ハイトーンの伸びと安定感。ほんとにびっくりしました。JUDAS PRIESTファンなので、こういうのに弱いんですよね~。
特に(3)「VALLEY OF THE KINGS」なんて叙情的で大好きだったんですが…あとで1st聴いたら歌メロが一部1stの「THE KEY」の焼き直しっぽくて…他の曲もけっこう同じような感じで、メロディのバリエーションが少ないんだな~と。まあネオクラは似たような曲が多いのが常なんですけどね。しかし2ndの方が1stより勢いはあるし、緩急のつけかたも上手くて、ダレないで聴けます。超絶ハイトーン・シャウトもこっちの方が迫力あるし。
初めて聴いただけに思い入れもあって、好きなアルバムです。


ARTENSION - Into the Eye of the Storm ★★ (2003-02-08 02:55:00)

クラシックのピアノ奏者でもあるヴィタリ・クープリが率いるネオクラ系バンドの1枚目。SYMPHONY XやROYAL HUNTと並ぶネオ・クラシカル様式美バンドの中堅どころでしょうか。
演奏陣はもちろん超絶技巧で、ヴォーカルのジョン・ウェストも激ウマです。声域は広いし、声も太くて素晴らしい。
プレイはむちゃくちゃ速いですが、曲自体はスピード・メタルではないですから、その手を期待するとがっくりきちゃうかも。
複雑な曲展開でメロディアスでテクニカルっていうのが好きならツボでしょうね。
ただなんか…私は2nd先に買ったんですが、1枚持ってればあとはいいかなって感じも。ほとんど似たような感じ(もちろん1stが先なわけですが)なので、すぐ飽きてきちゃいました。もちろんクオリティは高いんですが…。


ARMAGEDDON - Embrace the Mystery ★★ (2003-02-08 02:07:00)

ヴォーカルが普通声になった2ndアルバム。
メロディアスで悪くはないんですが、あまりにも普通ですね。正直クリストファーの名前を意識せずに先入観なしで聴いたら、「ふ~ん」で終わっちゃいそう。
ヨーロッパに腐るほど存在するこの手のメロディアスHR/HMバンドと区別がつかない感じです。
別にデス声じゃなきゃだめってことはないですが、このクリーンだけど無個性でけっこう淡々とした歌では燃えるものがなくて…。ギターもけっこうあっさりしてますし。
でもさわやかなメタルが聴きたい場合は気に入るかと思います。
まあソロでもずっとメロデスっぽい音楽を続けてたらつまらないですからね。こういう方向性もありでしょう。


ARCH ENEMY - Stigmata ★★ (2003-02-08 01:55:00)

この2ndはけっこう地味な位置付けかと思います。疾走感は控え目だし、3rdみたいにキャッチーなメロディは少ないし。でもこの暗くて重厚な雰囲気と、ズッシリくる重さも、これはこれでいいです。ただ頻繁に聴きたくなる感じではないですね。


ARMAGEDDON - Crossing the Rubicon ★★ (2003-02-07 01:44:00)

アーク・エネミーのクリストファー・アモット率いるバンド(サイド・プロジェクト)の1stアルバムです。このアルバムではメロデスみたいな音楽をやっていますが、次作からはヴォーカルが普通の声に。
アルバム全体がひとつのストーリーになったコンセプト・アルバムです。エイリアンの侵略を受け、人類が地球外へ脱出して……というオーソドックスなSFですが、メタルやプログレにはこういうの多いですよね。メタルらしく暗いストーリーになってます。
音楽面はプログレッシヴと言いましょうか、色々工夫をこらして幅広い楽曲をやっています。けっこうテクニカルで複雑だったり。(7)「GALAXIES AWAY」なんて、ドラムのピーター(ARCH ENEMYの2ndに参加)のジャズ/フュージョン好きがモロに出た、トライバル・リズム(?)のドラム・ソロだし。
泣きのギター・ソロが聴きたい人には(3)「THE JUGGERNAUT DIVINE」が、とにかく哀愁のメロディが好きという人には悲哀に満ちた美しすぎるインスト(5)「FUNERAL IN SPACE」が用意されています。ただ面白いんですが、アルバム全体だとちょっと散漫かと。でもその2曲のためだけに買ってもいいくらいです。


ANTHRAX - Attack of the Killer B’s ★★ (2003-02-05 00:38:00)

'91年発表の企画盤です。カヴァー曲やライヴ音源、新曲や新ヴァージョンなんかをごった煮のようにぶち込んでいます。
お遊び的側面が強く、作品としての統一感なんてものは求めるだけ野暮ってもんですが、らしさはあります。
1曲目からS.O.D.の疾走曲「MILK」をカヴァーしているのが燃えます。この曲、ブラスト・ビートの存在を世に広げた曲としても有名らしいですね。さすがにS.O.D.ヴァージョンほどがむしゃらな突進力はないですが、長尺化していてじっくり楽しめます。
2曲目はパブリック・エネミー「BRING THE NOISE」のカヴァーというはちゃめちゃぶり。オリジナル曲とはノリがやっぱり違ってるのがいいですが、もちっとギターとかあると好み。ところでこの組み合わせ、ランD.M.C.のやったエアロの「WALK THIS WAY」と並んでHR/HMとラップ/ヒップホップの合体ものとしては有名ですよね。
まあ7曲目のオリジナルラップ曲「I'M THE MAN」なんて'87年から演ってたわけですが。そう考えるとアンスラックスはすごい進んでますね。このころだとレッチリとFAITH NO MOREくらいですか、こういうミクスチャー。
他もおふざけ脱力ソング(4)(12)とかベンチャーズのカヴァー(9)とか色々入ってて楽しいアルバムです。
まあ名盤じゃなく迷盤ですけど、アンスラックスの懐の深さが垣間見えて興味深い作品だと思います。


ANTHRAX - Stomp 442 ★★ (2003-02-04 23:50:00)

このアルバムのグルーヴは最高に熱いです。
買った当時PANTERAの『FAR BEYOND DRIVEN』と同じ感覚で聴きまくってました。一応モダン・ヘヴィネス系のアルバムってことになるんでしょうか。
疾走曲命なスラッシャーにとっては問題外なのかもしれませんが、スラッシュメタルの型にこだわらない人は聴いてみてください。
熱気にあふれるヘヴィグルーヴでぐいぐい引きずっていくこのアルバム、スラッシュとはまた別種のスピード感があります。ドラムのチャーリー・ベナンテが全て作曲したせいか、ノリがいいんですよね。ヘヴィなのに、実はメロはキャッチーでとっつきやすいし。
ジョン・ブッシュのドスのきいた声も曲調によく合っています。分厚くノイジーな音づくりも気持ち良いですよ。


ANTHEM - Gypsy Ways ★★ (2003-02-04 18:51:00)

アンセムの代表作といったらこれでしょうか?
とても楽曲の完成度が高いです。決して軟弱にならずに、フックのある曲をこれだけそろえられるのは驚き。捨て曲なしです。
特に(2)「LOVE IN VAIN」は哀メロ好きにはたまらない名曲だと思います。
ところでジャパメタの歌詞って気恥ずかしくてたまらないようなのが多いんですが、なぜかアンセムの歌詞はあんまり気にならずに聴けるんですよね~。歌ってる内容はまあ普通にメタル・バンドが好みそうな題材なんですが、言葉の選び方や、乗せ方が上手いんでしょうね。まあ英詞の比率が高いせいもあるんでしょうが。


ANTHEM - Overload ★★ (2003-02-03 00:45:00)

熱い、濃い、まさしくヘヴィ・メタル!ってアルバムですね。
メロディアスでフック満載、しかし男臭く硬派なメタル。たまりません。
アンセムは「まだ終わってない」ベテランバンドではなく「これからが旬」のバンドなんじゃないでしょうか。だってこのアルバムの曲は過去の名曲の数々を凌いでますから。まるでベスト盤。
しかしツボにはまる曲ばかりですが、ブリティッシュ/ジャーマン/アメリカン/北欧なんかの日本人好みのHR/HMを、いかにも日本人メタラーの好みに合うように組み合わせて演ってる印象がちょっとあります。実際「×××みたい」なフレーズはそこかしこで聴かれるし。でもやっぱりオリジナルのアンセム節にちゃんとなってるのは、やはり柴田さんがつくるからなんでしょうね。あと坂本さんのコブシのきいた歌はやっぱりジャパメタ(笑)。
でもこのカタカナ英語な発音……これなら全編日本語詞にしてもきっちり言葉が乗りますね。その方が個人的には嬉しいんだけど。アニメタルとかB'zやLUNA SEA、GLAY、SIAM SHADEなんかを聴くと、決して日本語はHR/HMに合わなくないと思うのです。そりゃ歌メロは多少変わるでしょうが。
わざわざこんな苦言を言っちゃうのも、坂本英三という魂のヴォーカリストの歌が、あんまり感情に訴えかけてくるものだから、100%伝わってくる言葉で聴きたいなと思ったためです。だって英詞と日本語詞が半端に混じってると妙に表面的な感じがして…。
あと上で言われてますが、このアルバムほんとにギターだけの魅力でも最後まで聴けちゃいますね。ここまで痒いところに手が届くようなギター、久しぶりです。
リズム隊も、歌心のあるプレイですよね~。トータルでまさしくバンド全体の魅力を出し切った感じです。曲を活かすために、各人がしっかり役割をこなしているのがいい雰囲気です。
捨て曲なし。バラエティも充分。快作!


ANNIHILATOR - Alice in Hell ★★ (2003-02-02 02:43:00)

カナダのアナイアレイターの1stアルバム。このころはテクニカルなスラッシュ・メタルやってます。最近はけっこう音楽性が変わってるみたいですね。
冒頭のきれいなイントロ(アコギ?)から不気味な(2)「ALISON HELL」が始まり、次々展開していく様にドキドキして待つと、ランディ・ランペイジのへんてこなヴォーカルにいきなり驚かされます。なんとなくキング・ダイアモンドを思わせる声ですね、この人。好き嫌いは分かれそう。
メロディもけっこう好き嫌いは分かれそうですね~。私も最初は全然ダメでした。慣れるとけっこう癖になります。
クレイジーでシアトリカルなヴォーカル、凄まじい超高速リフ、予測を裏切る展開をみせる複雑な楽曲…こんな言葉に弱い人は一聴の価値ありかと。ドラムのビートはあんまり速くないですが、曲のスピード感はあります。
このアルバムの聴きどころは何と言っても(9)「HUMAN INSECTICIDE」のリフでしょうか。キレすぎです。最近のデスラッシュ・バンドでもこんなアホな速度で刻んだりしませんよ。腕痛めそう。


ANIMETAL LADY - アニメタル・レディー・マラソン ★★ (2003-02-02 00:47:00)

アニメタルが入ってるならこれも取り上げないとかわいそうなので(笑)。
坂本英三が熱く歌ってるいかにもメタルな本家に比べると、こちらはヴォーカルがピンク・レディーの人ですからねぇ…声優アイドルとそのとりまきみたいです。親衛隊のドスのきいたコーラスも入るし(^^;
MIEは激しく歌うのは無理だし、歌唱力に難があるのも確かです。
有名曲のフレーズの引っぱり具合はANIMETAL以上で、完全に遊んでいるし、ANIMETAL MARATHONほど構成を練っていないので、なんか学園祭バンドみたいな印象ですねー。
選曲もネタが少なかったのか、何故これが入ってるの?っていう曲があったりするのもなんだかなぁ…。
とまあなんだかんだ文句もつけたくなりますが、企画ものですから。かたいこと言わずに素直にお祭りノリを楽しみたいところです。ネタ、息抜き用として買ってみるといいかも。世にも珍しい脱力メタル(笑)。
バックは一応ちゃんとヘヴィ・メタル/ハード・ロックしてます。たまにスラッシュ・メタルのリフまで入ってますよ。


AGORAPHOBIC NOSEBLEED - Frozen Corpse Stuffed With Dope ★★ (2003-02-01 01:27:00)

アメリカのインダストリアル・グラインド・コア・デュオ(?)の1stフル・アルバムです。元A.C.のギタリストだったスコット・ハルが中心になってやってるらしいです。解説に曰く、"マシンガン・ハイパー・グラインド"だそうです。
雑誌のインタビューで、「ドラム・マシーン使ってbpm300~600ぐらいのビートでやってる」ってことを言ってたのを見て、速攻で買いに走りました。
期待通り、わはは、なんじゃこりゃって内容です。人間が叩いてることにこだわらないスピード・フリークな人は買いですよ。
ドラム・ビートは普通の生っぽい音とデジタル風な打ち込みの音が両方なので、電子音は苦手っていう人には向かないかもしれませんが、デス/グラインドも好きだけど、インダストリアル/テクノ/デジタル・ハードコアも好きっていう人はいけると思います。
テンションの高いグラインド・コアにMINISTRY、初期FEAR FACTORY、ATARI TEENAGE RIOTあたりを組み合わせた感じです。
ドラム・マシーンでクレイジーな早さでやってるというとTHE BERZERKERがいますが、そっちは未聴なので比較不能。
このバンド、歌詞もアホです。読むに耐えない最低なのも多いですが(こういう音楽は大半がそう)、けっこう笑えるのもあるので日本盤をどうぞ。対訳、解説つきで税込み1,980円はお買得です。


ANATHEMA - Eternity ★★ (2003-02-01 01:23:00)

イギリスのゴシック・メタル・バンド、アナシマの3rd。といっても彼らはこの後メタルとは違う方向に進んでいったらしい(このアルバムしか聴いたことないので知りませんが)ですが。初期はデス・メタルの要素もあったみたいです。
このアルバムに収められているのは、陰鬱でとても美しい音楽です。
帯の叩き文句は「逃れようのない苦しみは、時として美や快楽へと変わる」
部屋の電気を消して、自己憐憫に浸って陶酔するにもってこいです。
メタルと言うには全体的に淡い雰囲気で、拳を振り上げて絶叫とかいう世界には程遠い印象。もちろんメタル的アグレッションもあるにはあるけれど、大半の曲は優美なオーケストレーションで、耽美にアレンジされています。
ヴォーカルも多少は濁声を使用していますが、デス声ということはなく、普通に歌っています。メタルではないゴシック・バンド、例えばキュアーやデペッシュ・モード、バウハウスなんかの方に近い歌い方かな。あ、でも裏声で歌う感じではないです。ゴシック化した今のセンテンストのヴォーカルみたいなやつ。
1曲目のインスト「SENTIENT」から、いきなりもう幽玄の世界にさらわれてしまい、儚く悲哀に満ちた空気にどっぷり浸かってしまいます。
星の光が降り注ぐ雪原で、妖精が音もなく舞うのを見ているような、暖炉で薪のはぜる音を聞きながら、目を閉じて追憶に浸っているような、妙にセンチメンタルで胸を締めつけられる楽曲がずらり。
全体的に似たような色彩で染め抜かれているので、雰囲気ものとしてさらっと聴き流せもするし、どれか突出した曲があるって感じでもないですが、1曲気に入れば最初から最後まで楽しめる(悲しめる?)はず。


ANIMETAL - Animetal Marathon ★★ (2003-02-01 01:15:00)

いや~、恐ろしく熱いです。
知ってる曲も知らなかった曲も、坂本英三の魂のこもった歌で聴けば感動の嵐。
熱血も哀愁も笑いも充分で、感情を揺さぶられます。
メタルには日本語が合わないと思ってる人に聴かせてみたいなぁ(笑)。
38曲(アニソンは36曲)つなぎ合わせるアレンジもセンス抜群。
お遊び的にHR/HM有名曲のフレーズを使ったりしてるあたりも、ニヤリとさせられます。
アイデアの勝利ですが、クォリティもばっちりなので、こういうノリが好きな人は是非。


AEROSMITH - Rocks ★★ (2003-02-01 00:15:00)

ゴージャスな音づくりでメロディアスな曲を歌う今のエアロもいいんですが、このアルバムで聴ける剥き出しのゴツゴツした感触のヘヴィ・ロックも素晴らしいです。
このアルバムの曲は本当に重くて、耳に突き刺さります。遅い曲でもルーズな感触はなく、緊張感が漲っているのでダレることもない、筋の通った100%のロック。アルバムタイトルにも彼らの自信のほどが窺えるというもの。ジャケットのアートワークも、シンプルで無駄がなく、色褪せないロックというアルバムの内容にぴったり合っています。
この洗練よりも荒々しさを追求した音づくりは、パンクやグランジに与えた影響も大きいんじゃないかと思います。少なくともここで聴けるヘヴィでハードな音は、大半のパンク、グランジ(もう死語かな)、今どきのヘヴィ・ロックに負けていない。もちろん今のハード・ロック、80年代LAメタルや様式美メタルにも決して負けていません。
「古臭いロックなんてかったるい」と思ってる人にこそ聴いてほしい音ですね。大体90年代以降のアメリカを中心にしたメインストリームのロックって、80年代に育った連中が70年代の音を新鮮に感じてやってみたという感じが強いわけで、恐らく今の若い人にはかえって新鮮なはず。
な~んて偉そうに言ってみましたが、私も若造で音楽を本格的に聴き始めたのが90年代半ばからなんですけどね(^^;


ANGRA - Fireworks ★★ (2003-01-31 18:22:00)

2nd『HOLY LAND』で独自の音楽性を確立させ、このままどこまで進んでくれるだろうかと期待満々で臨んだ3rdアルバム。いざ聴いてみると、前作に見られた大胆な民族色の導入は影を潜め(随所に溶け込んでますが)、かと言って1stのようなメロスピ路線でもなし。今作では正統派メタルと、クラシックに留まらないヨーロッパ風味が大幅に取り入れられています(そっち方面あまり詳しくないので雰囲気でそう思うだけですが、なんとなく地中海風とか)。
IRON MAIDENやJUDAS PRIESTのカヴァーでわかるように、ANGRAはもともと伝統的なHMも好きなバンド。またメンバーのフリフリ衣装からも、欧州お貴族様の優雅な文化が好きなんどす、という趣味が窺われるので、これはこれで納得のいく路線です。たしかブラジルはポルトガル領だったはずだし、前作だってルネッサンス文化がコンセプトに入っていたし。
ただ期待してた方向と違ったので、最初は肩透かしを喰った気分になっちゃって、あまり好きになれませんでした。今だとこれはこれで得難い音楽性であると楽しめます。予想を裏切り、安易に前作の延長線上に進まず、常に新しい領域に目を向ける姿勢は好ましいです。
熱血メタルの(4)「METAL ICARUS」や、エモーショナルなギターソロがたまらない(7)「FIREWORKS」なんかがお気に入りです。
他にもそれまでとまた違った優雅さの(3)「LISBON」や(9)「GENTLE CHANGE」、思いっきりヘヴィ・メタルな(8)「EXTREME DREAM」、HELLOWEEN+DREAM THEATERみたいな(10)「SPEED」、アンドレの暖かい声に包みこまれる(11)「RAINY NIGHT」等、バラエティ豊かなアルバムです。ただ歌メロとかが個人的に好みから外れた曲が多いので、その辺もあまり好きになれなかった理由。いいアルバムだとは思うんですが。
あとこのアルバムから某メタル専門誌でのアンドレの評価が、「メタル界きってのカウンター・テナー」から「力んだ時の裏声が気持ち悪いヴォーカル」にいきなり変わっちゃいましたが……個人的にはアンドレは表現手法のひとつとしてああいう声を使っていると思うので、気になりません。あれは味です。上手いけど感情のあまり伝わらないヴォーカルよりはずっといいと思っています。まあそこは結局好みの問題なんですけどね。
編集長お薦めのパブロフズ・ドッグのヴォーカル(←嫌いじゃないですよ)に比べたらずっと普通じゃないかと…(ぼそ)


ANGRA - Holy Land ★★ (2003-01-30 23:25:00)

ヘヴィ・メタル史上に残る傑作。SEPULTURAの『ROOTS』に並ぶブラジリアンHMの最重要作品と言っていいでしょう。ヘヴィ・メタルという音楽の枠を広げ、未知の領域を切り拓いて新たな可能性を明らかにしたこの作品は、真の意味でプログレッシヴであり、唯一無二のアルバムです。
1stも完成度の高い作品でしたが、このアルバムではその2~3歩先を行っています。クラシック、ブラジリアン・ミュージックとメタルの融合度合いは前作を遥かにしのぎ、前例のない独自のワールド・メタルの創造に成功しています。
どうやったらこんなにセンスよくこういうメロディとリズムを合わせられるのか、何度聴いても不思議でならないのですが、不自然さは微塵も感じず、いつも新鮮な驚きと共にこの深い音楽世界にのめりこんでしまいます。
演奏陣もヴォーカルも、ただテクニカルだったり変わった要素を取り入れているだけでなく、細やかな表現に気を使い、人間的な温もりを曲に加味しているあたりも素晴らしいです。心から愛しいと思える音楽ですね。
「CARRY ON」パート2や、ストレートなクラシカル・スピード・メタルを求めていた人は失望したでしょうが、多様な音楽を楽しめる雑食性の強いリスナーにはお薦めです。
1曲ごとに具体的に魅力を解析などしていると字数がいくらあっても足りないので省きますが、全曲魅力的で、それぞれ異なった個性を持っています。
ただ進み過ぎた彼らについて行けなかったファンが多かったのか、次作以降のANGRAからはこういった大胆な試みは影を潜め、様式メタル方面にちょっと揺り戻った印象があります。
HOLY LANDの路線を受け継いだのは、脱退したアンドレ率いるSHAMANですが、向こうはさらに前進し、また当然ANGRAとは違った音楽をやっていて楽しめます。


AXCX (ANAL CUNT) - TOP 40 HITS ★★ (2003-01-30 01:37:00)

バンド名(アナル・カント)からしてイッちゃってますね。
グラインド・コアとその他ごっちゃになった混沌激重激速音楽。
BRUTAL TRUTHや初期NAPALM DEATHをさらに極端にしたようなものですね。
ズゴゴゴゴゴゴゴゴ、うぎゃぁぁ~~~っ!!
みたいな曲ばっかりなので、人によってはただのノイズにしか聴こえないでしょう。
これを聴くと、デスメタルがいかに整った、「音楽的」な音楽かがわかります。
アホみたいですが、曲名のてきとーさを見れば、本人たちもジョークみたいな気持ちだということが分かります。
曲の区別なんぞつきませんが、よく聴くと意外に面白いことたくさんやってて飽きずに聴けます。慣れれば快感に。
その手の音楽が好きな人は話の種にどうぞ。


ANGRA - Angels Cry ★★ (2003-01-30 01:04:00)

クラシックの要素を大幅に取り入れたスピード・メタルというのは、今では珍しくもなんともないですが、このアルバムは未だに色褪せていません。
シンフォニック・アレンジのセンスの良さ、ギターの奏でる流麗なメロディ、アンドレの優美な歌声…全てがピッタリはまっています。アンドレ・マトスの声に明確な個性があるのも強みですね。
イントロからの2曲目「CARRY ON」は言うまでもなくクラシカル・スピード・メタルの名曲。
続く「TIME」の始まりが優しくふわっとした感じで、徐々にヘヴィになるのも、メリハリがあっていいです。
(4)「ANGELS CRY」はスラッシュ・メタルの影響も感じさせつつ、強引にクラシックの有名フレーズをはめ込んでたり(これは正直どうかと思いますが)して、面白い。
パワー・バラード(5)「STAND AWAY」はアンドレのファルセットの美しさがたまりません。繊細に歌うところと、盛り上がった時の激烈ハイトーンの差がいいです。
(6)「NEVER UNDERSTAND」ではブラジル色もうまく導入し、自分達ならではの特色を打ち出そうとしているあたり、将来に期待させてくれます。実際次作においてこの試みをさらに大胆に押し進めて、唯一無二のバンドとして地位を確立するわけですが。
(7)でケイト・ブッシュのカヴァーというメタル・バンドとしては珍しいことをしているのも面白い。選曲はベタですが(^^; 民俗音楽や様々なジャンルを融合させるアイディアもケイト・ブッシュのファンなら頷けます。
最後を美しい組曲「LASTING CHILD」で感動的に締めるのがまた泣かせますね。
個人的に一番気に入ってるのは次作ですが、これもまた名盤と言っていい傑作です。


A.C.T - Today's Report ★★ (2003-01-29 23:46:00)

スウェーデン出身の個性派バンドの1stです。音楽性はプログレッシヴ・ミクスチャー・ハード・ポップとでも言いましょうか。
まあ普通にメロディアスなロックとして聴けますが、変態的なまでに凝りまくったアレンジの楽曲が楽しすぎます。歌詞も一筋縄ではいきません。
優美にしてハード、ひねくれてるけれどセンチメンタル。プリズム通り越して万華鏡的なマジカル・ミュージック・ワールドを体験したい人はどうぞ。
基本的にはBEATLESやQUEENの影響下にあるバンドです。YESやKANSAS、DREAM THEATER、JELLY FISHやトッド・ラングレン、XTC、ヴァレンシア、ヴァレンタイン、スティーヴ・ヴァイ、FAITH NO MORE、E.L.O.なんかが好きな人は面白く聴けるかと。…って思いっきり無節操な例ですが、そのくらい変なんです。
明るくなったPAIN OF SALVATION、はたまたポップになったEBONY LAKE? ブリット・ポップのころのBLURをクラシカルにしたりとか…。頭が混乱しますね。ええ、とにかくA.C.Tという変てこな個性なわけです。
(10)~(16)までが組曲になってたりしますが、他も全曲組曲みたいなもんなので(笑)違和感は特にありません。というか、アルバム全体どこ聴いても展開しまくってるから、全1曲として聴いてもいいかも。
個人的に、面白いな~と思っても感動するのとはなんか違うんですが、こういう音楽もあってほしいです。


ANGEL WITCH - Angel Witch - Angel Witch ★★★ (2003-01-28 01:00:41)

1回聴いたらもう頭から離れませんが、何度聴いても魅力的な曲です。バンド自体はB級というかマイナーかもしれませんが、この曲だけはHR/HM史上に残る名曲ではないでしょうか。今となってはずっと昔の曲なのに、未だに色褪せていないし、かっこいい。


ANGEL WITCH - Angel Witch ★★ (2003-01-28 00:47:00)

NWOBHMの重要バンドの1st…というか、実質これ1枚だけがANGEL WITCHのオリジナルとして認められる作品でしょうか。名盤と言ってもいいかと。このあとは元メンバーが過去の威光にすがってバンドを商品にしちゃって、評判を貶めてしまったりもしてますが…。
中身の方は翳りをもったブリティッシュHM。初期JUDAS PRIESTやBLACK SABBATHなんかが好きな人はいけるんじゃないでしょうか。IRON MAIDENほどのインパクトはないものの、HM黎明期の勢いが伝わってきます。まあ古臭いHRという印象の曲もありますが、捨て曲とまではいきません。
全曲コンパクトでキャッチーで、それでいて憂いも妖しさも激しさも持ち合わせているのがいいですね。マニアにはたまらないブリティッシュならではの雰囲気もプンプンしてます。「堕ちた天使」のジャケ絵も素晴らしい。
1曲目「ANGEL WITCH」は紛れもない名曲です。一度聴いたら頭から離れず、つい口ずさんでしまいそうな、強烈にフックのあるサビが極悪。


ANDREW W.K. - I Get Wet ★★ (2003-01-27 23:37:00)

各方面で評判が良かったので興味はあったんですが、ジャケがひどすぎて中古待ちに。うーん、裏の写真もきついです。
これはもうポップで勢い一発のロックですね。金太郎飴状態で最後まであっという間に聴けます。単純な歌詞も、これぞロックって感じでおっけー。
曲はシンプルながらも音づくりは凝りまくってて、隙間なく音で埋め尽してダレる暇もなし。上でも比較されてますが、デヴィン・タウンゼントみたいなやり方ですね。最近のブラガみたいでもあります。ただデヴィン・タウンゼントの作品もそうですが、こうやって音で全部を埋め尽すとかえってエネルギーがスポイルされてパワー・ダウンしてしまう気も。特にこのアルバムの音づくりは洗練されすぎてて、爽やかなLAメタルとそう変わらないので。でも過激ではないけど過剰でいいですね。なにより個性があるし。
面白いけど飽きるのも早そう…けどこういうのにもいてほしいものです。


ANDI DERIS - Come in From the Rain ★★ (2003-01-25 00:53:00)

哀愁メロディー・メイカーとしてのアンディ・デリスがたっぷり堪能できます。
PC69ファンは文句なしに魅了されるでしょうが、HELLOWEENファンには物足りないかもしれません。(5)「THE KING OF 7 EYES」で一応フォローしてますが。
ポップなのもハードなのも暗~いのも暖かいのもそろってます。
歌詞含めて号泣ものの2曲、(3)「1000 YEARS AWAY」と(4)「GOOD BYE JENNY」があまりにも突き抜けていて他が埋もれてしまってるかも。みんないいメロディーなんですが。
(7)「SOMEWHERE,SOMEDAY,SOMEWAY」が切なくて好きです。
(12)「IN THE LIGHTS OF THE SKY」がラストでいきなりRAINBOWになるのは遊びでしょうか?


AMERICAN HI-FI - American Hi‐fi ★★ (2003-01-24 01:58:00)

ほどよく分厚くハードな音だけど、曲はもう、どポップ。軽快にドライヴしてほのかに哀愁漂ってて、サビは一緒になって歌いたくなること間違いなし。初めて聴いてもその瞬間からノレるんじゃないでしょうか。
勢いが良くてキャッチーなロックが聴きたい人は是非。メロコア、ポップパンク好きもハードポップ好きもいけるんじゃないかと。
でもこういう曲調ならもうちょっと歌詞もポジティヴな方が良かったな~。歌がさわやかなくせに全体的に暗い内容で…。


ALICE COOPER - Hey Stoopid ★★ (2003-01-24 00:42:00)

このアルバムはスティーヴ・ヴァイとジョー・サトリアーニが共に参加しているということで買いました。どの曲もキャッチーなHRで、豪華ゲスト陣の存在を除いても楽しめると思います。
ただもうちょっとアリス・クーパーの歌に幅が欲しかったです。


ALCATRAZZ - No Parole From Rock'n'Roll ★★ (2003-01-23 23:48:00)

イングヴェイやグラハム・ボネットにさほど思い入れはないし、全曲が好きという訳でもないんですが、やはり何曲かで鳥肌が立つような瞬間が味わえます。特に「JET TO JET」でのソロではほんの数秒のフレーズで泣かされそうになります。
素晴らしいギター・ソロの数々は雑誌などで伺い知るイングヴェイのキャラクターからは想像できないですね。


AEROSMITH - Nine Lives ★★ (2003-01-23 23:08:00)

1曲目のタイトルトラックのエネルギッシュさにまずKOされます。何歳だよあんたら…と心の中で突っ込みを入れつつ、これだけ元気な曲を演ってる若手がどれだけいるかを考えてみると、改めて彼らのモンスターぶりが実感されて呆然。
全体的にバラエティー豊かで、それでいてどの曲も耳に残る。非常に濃いアルバムですね。音作りはゴージャスで、アレンジに遊び心も忘れない。妖しい雰囲気も漂ってるし、ベテランにしか出せないコクも、年齢を重ねた故の暖かみもある。
でもこってりしすぎて、少しお腹にもたれるかも。あとボーナストラック込みで聴くと後半はルーズすぎてダレる印象も。眠ってしまいそうになります。ボーナストラックは最後に入れて欲しい(悪い曲じゃないけど)。


AEROSMITH - A Little South of Sanity ★★ (2003-01-22 00:19:00)

名曲満載。非常にかっこいいです。
が、2枚組のボリュームのせいもあってか全体的にルーズな雰囲気なので(それも味だけど)、拳振り上げて飛び跳ねて、ってノリよりは、酔っぱらって心地よく揺れながら聴きたい感じですね。実際にライヴに足を運ぶと、また違うんでしょうけど。


ACCEPT - Predator ★★ (2003-01-21 01:55:00)

ACCEPTのラストアルバム(のはず)。「再結成後の奴らはもう終わってた」「モダン・ヘヴィネスに転んだ奴らのアルバムなんぞ興味なし」って人も多いかもしれませんが、先入観なしで聴けばかなり良いアルバム。
前作『DEATH ROW』を全体的にレベルアップさせたような出来です。
激しさ、重さはそのままに、今回はよりメロディアスになっています。って言っても美しい哀愁のメロディーということではなく、印象に残るフレーズみたいに捉えてください。あくまで「漢の硬派メタル(笑)」ですから。前作はリフ先行の感が強かったですが、今回は自然にメロディーが融合していて、このスタイルでのACCEPTの完成形と言ってもいいと思います。
曲がなかなかバラエティ豊かで、しかもそれぞれキャッチーで良いんですが、特筆すべきなのはベースのピーター・バルデスがヴォーカルに参加していること。(5)「LAY IT DOWN」ではウドと分け合って、(6)「IT AIN'T OVER YET」ではメインヴォーカルとして歌っています。これがなかなか味があるブルージーな歌声で、SPIRITUAL BEGGARSあたりで歌ったらかっこいいかも。
ウドがどうしてもあの声なので、画一的になりがちなところを、ピーターが歌うことがいいアクセントになっています。まあ人によっては余計に感じるかもしれませんが。
実験的なことも色々やっています。従来の彼らのスタイルからはみ出すことも恐れず前進してますね。とにかくこのアルバムは1曲1曲の個性が際立っているので、飽きずに聴くことができます。反面「これ!」という名曲のないのも確かなんですが。
この作品によってACCEPTにはまだまだ新たな可能性が残っていることが明らかになったわけで、この先の彼らを聴いてみたかった気もします。でも余力が残っているところでの惜しい解散の方が、思い入れを保つためには良かったかも。昔の自分達のスタイルをなぞるだけの後ろ向きな方向に戻らなかった点も、個人的に評価したい。
ラストを飾るにふさわしい佳作。


ACCEPT - Death Row ★★ (2003-01-21 01:00:00)

ウドが戻った再結成後第2弾のアルバム。まだ誰も取りあげてないあたり、この作品へのACCEPTファンの評価が窺えますね。初回限定盤が何年も経っても売れ残ってたもんなぁ。
たぶん一般的には、このアルバムは「モダン・ヘヴィネスに毒されて、らしさを失った唾棄すべき作品」「ACCEPT史上1、2を争う駄作」ぐらいの位置付けでしょうか。
でも雑誌の評価を鵜呑みにして買わずにいる方も多そうですが、これ、そんなに悪くないですよ。中古100~500円くらいで叩き売りされてるでしょうから、聴かず嫌いの方は、試しに聴いてみては?
確かにリフはヘヴィになってるんですが、それはHMなんだから、かえって歓迎すべきことかと。はっきり言ってウドの独特の声にはこれくらい激しい方が合ってると思います。
モダン/グランジ/オルタナといった90'sヘヴィネスは重くうねるようなグルーヴが中心ですが、ここで聴かれるのはあくまでACCEPTらしいガキガキした硬質のリフ。全然ドヨ~ンとした感じがしない。ミドル~スローなテンポの曲ばかりで、ヘヴィーリフ中心にゴリゴリ押しまくっていて、音像がずいぶん重く感じられるのが、表面的にモダンっぽいだけです。よく聴けばこの歯切れの良いリフの数々はいつもの彼ららしさ満載です。仮にアップテンポの(5)「GUNS'R'US」あたりを冒頭に持ってくれば、印象はずいぶん違ったはず。「ミドル~スローでヘヴィな曲ばかり」なのは、名盤とされる『METAL HEART』だって同じこと(でもあれはポップか)。ただ少し激しさを時代に合わせ、コーラスは相変わらずキャッチー、ギターソロは充分メロディアスです。スピード感も、疾走までいかなくともしっかりあります。
私はモダン・ヘヴィネスもグランジもラップメタル(?)もけっこう好きですが、これと同じようなアルバムってそっち系の代表的バンドのものでは知りません。だってこんないかにもメタルなメロディーは入らないもの(笑)。もちろん影響は窺えますけどね。
かえってこの何年も後に出た新生JUDAS PRIEST、現在アメリカで売れまくってるNU METAL系のDISTURBEDなんかを先取りしているように聴こえます。今聴くと良さがわかる「早すぎた作品」だったのかも。
そうそう、最後にバラード1曲と泣きのインスト2曲がおまけみたいに入ってます(笑)。


ACCEPT - Objection Overruled ★★ (2003-01-19 02:29:00)

再結成してつくられた最初のアルバム。その1曲目が気持ちよく疾走する「OBJECTION OVERRULED」というのは思わずガッツポーズもの!!(…って私自身は再結成後を先に聴いたから関係なかったんですが)
しかし別に他の曲の出来も悪くないですよ。どこを切ってもACCEPTって曲ばかりです。
(2)(3)(6)(9)はまあいつもの曲。あんたらMANOWARかよと突っ込みつつも(4)「SLAVES TO METAL」にあふれるHMへの愛情には頬が緩んじゃうし、(5)「ALL OR NOTHING」は文句なしの名曲。(7)「AMAMOS LA VIDA」はMOTORHEADのレミーがバラード歌った時のような漢の哀愁が漂っていて素晴らしい。そのすぐ後がアップテンポの(8)「SICK DIRTY AND MEAN」なのもテンション途切れなくていい。(10)の叙情的なギターインストに続いて明るく突っ走るジャーマンメタル(笑)「THIS ONE'S FOR YOU」で締めるのもスカッとします。
日本盤ボーナスがノリノリで明るく楽しいアメリカン・ハードロックって感じで、これがなかなかいけます。コアなACCEPTファンには唾棄すべき曲かもしれませんが(笑)。


ACCEPT - Restless and Wild ★★ (2003-01-18 00:46:00)

ACCEPTの数多い名曲中1、2を争う人気曲(1)「FAST AS A SHARK」でつかみはオッケー。
(2)(3)(4)(5)とヘヴィーながらも覚えやすく一緒に歌えるサビを持った曲が続き、明るくキャッチーなアメリカンタイプの(6)「GET READY」で一息。
後半も彼ららしい曲ばかりで、(10)「PRINCESS OF DAWN」のラストがブツっと切れたとこでまた冒頭からリピートしたくなります。
音質があまり良くないけど、洗練された音よりも、剥き出しの鋼みたいなこういう音が
彼らには似合っていると思います。荒削りで耳に突き刺さるギターとウドのダミ声。
まさにメタル!
ゴリゴリの男臭いメタルだけど実はけっこうメロディアスでキャッチーっていうのは、MANOWARに通じるものがありますね。曲はJUDAS PRIESTの影響が大きいですが。
(1)はとりあえず必聴曲なので、それだけのために買ってもいいと思います。


AC/DC - AC/DC Live ★★ (2003-01-14 00:37:00)

盛り上がれる飛び切り熱いたてノリのハードなロックを聴きたい人はこれを。
モヤモヤを吹き飛ばして、情熱を迸らせてくれます。
落ち込んだ時、むしゃくしゃした時、明るく弾けたい時、大音量で聴いて頭を振りましょう!