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うにぶさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 2301-2328
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うにぶさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 2301-2328

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ANTHEM - Hunting Time ★★ (2003-02-04 23:28:00)

気合いの入ったアルバムですね。威厳を感じさせるヘヴィさに満ちあふれてます。
圧倒的なヴォーカルのパワーあればこそですが、この重厚さはただごとじゃないです。
(5)「SLEEPLESS NIGHT」だけなんか歌メロがポップなところがあって雰囲気が違いますが、ほぼ全編硬派メタル。(1)「THE JUGGLER」と(2)「HUNTING TIME」は代表曲と言われてますが、さすがの出来。
全体的にもうちょっとキャッチーだと疲れなくていいとも思いますが、徹底してるので統一感はあります。
それにしてもインナーのダサダサなメンバー写真は痛いなぁ(^^;
ともかくヘヴィなのが聴きたいという人はこのアルバムを。もちろんスラッシュでもモダンでもなく、正統派メタルです。


ANTHRAX - Among the Living ★★ (2003-02-04 23:14:00)

遊びを排して徹頭徹尾ヘヴィに、アグレッシヴに攻めたてるアルバムです。全編これぞスラッシュメタル!
前作の「GUNG-HO」なみに爆走する曲はないものの、アルバム全体の疾走感は前作を遥かに凌いでいます。
有名曲も多数収録。スラッシャー必聴の名盤でしょう。
メタル・バンドといえば反社会的なイメージが強かったり(彼らの場合バンド名もやばいし)しますが、アメリカの先住民族への迫害について歌った(5)「INDIANS」や、軍事大国の欺瞞を暴き平和を訴える(6)「ONE WORLD」など歌詞はけっこう社会性もあったりします。(…って今のアメリカでそんなこと歌うと反社会分子としてマークされちゃうかな)
腐った音楽ビジネスに怒りをぶつけ、音楽にかける信念を歌った(6)「IMITATION OF LIFE」なんかも熱いですね。まー、皮肉をきかせて暴力的なことを歌ってる曲も裏を返せば鋭い批判にもなっているわけで。
アンスラックスは雑食性が強く、けっこうお遊び感覚の強い曲もあるので、節操なしで尻の軽いバンドと見られることもある(スレイヤーがインタビューでこきおろしてたり…)ようですが、このアルバムを聴けば実はアティテュードのしっかりしたシリアスなバンドであるということが分かります。


ANTHEM - Gypsy Ways ★★ (2003-02-04 18:51:00)

アンセムの代表作といったらこれでしょうか?
とても楽曲の完成度が高いです。決して軟弱にならずに、フックのある曲をこれだけそろえられるのは驚き。捨て曲なしです。
特に(2)「LOVE IN VAIN」は哀メロ好きにはたまらない名曲だと思います。
ところでジャパメタの歌詞って気恥ずかしくてたまらないようなのが多いんですが、なぜかアンセムの歌詞はあんまり気にならずに聴けるんですよね~。歌ってる内容はまあ普通にメタル・バンドが好みそうな題材なんですが、言葉の選び方や、乗せ方が上手いんでしょうね。まあ英詞の比率が高いせいもあるんでしょうが。


ANTHEM - Overload ★★ (2003-02-03 00:45:00)

熱い、濃い、まさしくヘヴィ・メタル!ってアルバムですね。
メロディアスでフック満載、しかし男臭く硬派なメタル。たまりません。
アンセムは「まだ終わってない」ベテランバンドではなく「これからが旬」のバンドなんじゃないでしょうか。だってこのアルバムの曲は過去の名曲の数々を凌いでますから。まるでベスト盤。
しかしツボにはまる曲ばかりですが、ブリティッシュ/ジャーマン/アメリカン/北欧なんかの日本人好みのHR/HMを、いかにも日本人メタラーの好みに合うように組み合わせて演ってる印象がちょっとあります。実際「×××みたい」なフレーズはそこかしこで聴かれるし。でもやっぱりオリジナルのアンセム節にちゃんとなってるのは、やはり柴田さんがつくるからなんでしょうね。あと坂本さんのコブシのきいた歌はやっぱりジャパメタ(笑)。
でもこのカタカナ英語な発音……これなら全編日本語詞にしてもきっちり言葉が乗りますね。その方が個人的には嬉しいんだけど。アニメタルとかB'zやLUNA SEA、GLAY、SIAM SHADEなんかを聴くと、決して日本語はHR/HMに合わなくないと思うのです。そりゃ歌メロは多少変わるでしょうが。
わざわざこんな苦言を言っちゃうのも、坂本英三という魂のヴォーカリストの歌が、あんまり感情に訴えかけてくるものだから、100%伝わってくる言葉で聴きたいなと思ったためです。だって英詞と日本語詞が半端に混じってると妙に表面的な感じがして…。
あと上で言われてますが、このアルバムほんとにギターだけの魅力でも最後まで聴けちゃいますね。ここまで痒いところに手が届くようなギター、久しぶりです。
リズム隊も、歌心のあるプレイですよね~。トータルでまさしくバンド全体の魅力を出し切った感じです。曲を活かすために、各人がしっかり役割をこなしているのがいい雰囲気です。
捨て曲なし。バラエティも充分。快作!


ANNIHILATOR - Alice in Hell ★★ (2003-02-02 02:43:00)

カナダのアナイアレイターの1stアルバム。このころはテクニカルなスラッシュ・メタルやってます。最近はけっこう音楽性が変わってるみたいですね。
冒頭のきれいなイントロ(アコギ?)から不気味な(2)「ALISON HELL」が始まり、次々展開していく様にドキドキして待つと、ランディ・ランペイジのへんてこなヴォーカルにいきなり驚かされます。なんとなくキング・ダイアモンドを思わせる声ですね、この人。好き嫌いは分かれそう。
メロディもけっこう好き嫌いは分かれそうですね~。私も最初は全然ダメでした。慣れるとけっこう癖になります。
クレイジーでシアトリカルなヴォーカル、凄まじい超高速リフ、予測を裏切る展開をみせる複雑な楽曲…こんな言葉に弱い人は一聴の価値ありかと。ドラムのビートはあんまり速くないですが、曲のスピード感はあります。
このアルバムの聴きどころは何と言っても(9)「HUMAN INSECTICIDE」のリフでしょうか。キレすぎです。最近のデスラッシュ・バンドでもこんなアホな速度で刻んだりしませんよ。腕痛めそう。


ANIMETAL LADY - アニメタル・レディー・マラソン ★★ (2003-02-02 00:47:00)

アニメタルが入ってるならこれも取り上げないとかわいそうなので(笑)。
坂本英三が熱く歌ってるいかにもメタルな本家に比べると、こちらはヴォーカルがピンク・レディーの人ですからねぇ…声優アイドルとそのとりまきみたいです。親衛隊のドスのきいたコーラスも入るし(^^;
MIEは激しく歌うのは無理だし、歌唱力に難があるのも確かです。
有名曲のフレーズの引っぱり具合はANIMETAL以上で、完全に遊んでいるし、ANIMETAL MARATHONほど構成を練っていないので、なんか学園祭バンドみたいな印象ですねー。
選曲もネタが少なかったのか、何故これが入ってるの?っていう曲があったりするのもなんだかなぁ…。
とまあなんだかんだ文句もつけたくなりますが、企画ものですから。かたいこと言わずに素直にお祭りノリを楽しみたいところです。ネタ、息抜き用として買ってみるといいかも。世にも珍しい脱力メタル(笑)。
バックは一応ちゃんとヘヴィ・メタル/ハード・ロックしてます。たまにスラッシュ・メタルのリフまで入ってますよ。


AGORAPHOBIC NOSEBLEED - Frozen Corpse Stuffed With Dope ★★ (2003-02-01 01:27:00)

アメリカのインダストリアル・グラインド・コア・デュオ(?)の1stフル・アルバムです。元A.C.のギタリストだったスコット・ハルが中心になってやってるらしいです。解説に曰く、"マシンガン・ハイパー・グラインド"だそうです。
雑誌のインタビューで、「ドラム・マシーン使ってbpm300~600ぐらいのビートでやってる」ってことを言ってたのを見て、速攻で買いに走りました。
期待通り、わはは、なんじゃこりゃって内容です。人間が叩いてることにこだわらないスピード・フリークな人は買いですよ。
ドラム・ビートは普通の生っぽい音とデジタル風な打ち込みの音が両方なので、電子音は苦手っていう人には向かないかもしれませんが、デス/グラインドも好きだけど、インダストリアル/テクノ/デジタル・ハードコアも好きっていう人はいけると思います。
テンションの高いグラインド・コアにMINISTRY、初期FEAR FACTORY、ATARI TEENAGE RIOTあたりを組み合わせた感じです。
ドラム・マシーンでクレイジーな早さでやってるというとTHE BERZERKERがいますが、そっちは未聴なので比較不能。
このバンド、歌詞もアホです。読むに耐えない最低なのも多いですが(こういう音楽は大半がそう)、けっこう笑えるのもあるので日本盤をどうぞ。対訳、解説つきで税込み1,980円はお買得です。


ANATHEMA - Eternity ★★ (2003-02-01 01:23:00)

イギリスのゴシック・メタル・バンド、アナシマの3rd。といっても彼らはこの後メタルとは違う方向に進んでいったらしい(このアルバムしか聴いたことないので知りませんが)ですが。初期はデス・メタルの要素もあったみたいです。
このアルバムに収められているのは、陰鬱でとても美しい音楽です。
帯の叩き文句は「逃れようのない苦しみは、時として美や快楽へと変わる」
部屋の電気を消して、自己憐憫に浸って陶酔するにもってこいです。
メタルと言うには全体的に淡い雰囲気で、拳を振り上げて絶叫とかいう世界には程遠い印象。もちろんメタル的アグレッションもあるにはあるけれど、大半の曲は優美なオーケストレーションで、耽美にアレンジされています。
ヴォーカルも多少は濁声を使用していますが、デス声ということはなく、普通に歌っています。メタルではないゴシック・バンド、例えばキュアーやデペッシュ・モード、バウハウスなんかの方に近い歌い方かな。あ、でも裏声で歌う感じではないです。ゴシック化した今のセンテンストのヴォーカルみたいなやつ。
1曲目のインスト「SENTIENT」から、いきなりもう幽玄の世界にさらわれてしまい、儚く悲哀に満ちた空気にどっぷり浸かってしまいます。
星の光が降り注ぐ雪原で、妖精が音もなく舞うのを見ているような、暖炉で薪のはぜる音を聞きながら、目を閉じて追憶に浸っているような、妙にセンチメンタルで胸を締めつけられる楽曲がずらり。
全体的に似たような色彩で染め抜かれているので、雰囲気ものとしてさらっと聴き流せもするし、どれか突出した曲があるって感じでもないですが、1曲気に入れば最初から最後まで楽しめる(悲しめる?)はず。


ANIMETAL - Animetal Marathon ★★ (2003-02-01 01:15:00)

いや~、恐ろしく熱いです。
知ってる曲も知らなかった曲も、坂本英三の魂のこもった歌で聴けば感動の嵐。
熱血も哀愁も笑いも充分で、感情を揺さぶられます。
メタルには日本語が合わないと思ってる人に聴かせてみたいなぁ(笑)。
38曲(アニソンは36曲)つなぎ合わせるアレンジもセンス抜群。
お遊び的にHR/HM有名曲のフレーズを使ったりしてるあたりも、ニヤリとさせられます。
アイデアの勝利ですが、クォリティもばっちりなので、こういうノリが好きな人は是非。


ANGRA - Fireworks ★★ (2003-01-31 18:22:00)

2nd『HOLY LAND』で独自の音楽性を確立させ、このままどこまで進んでくれるだろうかと期待満々で臨んだ3rdアルバム。いざ聴いてみると、前作に見られた大胆な民族色の導入は影を潜め(随所に溶け込んでますが)、かと言って1stのようなメロスピ路線でもなし。今作では正統派メタルと、クラシックに留まらないヨーロッパ風味が大幅に取り入れられています(そっち方面あまり詳しくないので雰囲気でそう思うだけですが、なんとなく地中海風とか)。
IRON MAIDENやJUDAS PRIESTのカヴァーでわかるように、ANGRAはもともと伝統的なHMも好きなバンド。またメンバーのフリフリ衣装からも、欧州お貴族様の優雅な文化が好きなんどす、という趣味が窺われるので、これはこれで納得のいく路線です。たしかブラジルはポルトガル領だったはずだし、前作だってルネッサンス文化がコンセプトに入っていたし。
ただ期待してた方向と違ったので、最初は肩透かしを喰った気分になっちゃって、あまり好きになれませんでした。今だとこれはこれで得難い音楽性であると楽しめます。予想を裏切り、安易に前作の延長線上に進まず、常に新しい領域に目を向ける姿勢は好ましいです。
熱血メタルの(4)「METAL ICARUS」や、エモーショナルなギターソロがたまらない(7)「FIREWORKS」なんかがお気に入りです。
他にもそれまでとまた違った優雅さの(3)「LISBON」や(9)「GENTLE CHANGE」、思いっきりヘヴィ・メタルな(8)「EXTREME DREAM」、HELLOWEEN+DREAM THEATERみたいな(10)「SPEED」、アンドレの暖かい声に包みこまれる(11)「RAINY NIGHT」等、バラエティ豊かなアルバムです。ただ歌メロとかが個人的に好みから外れた曲が多いので、その辺もあまり好きになれなかった理由。いいアルバムだとは思うんですが。
あとこのアルバムから某メタル専門誌でのアンドレの評価が、「メタル界きってのカウンター・テナー」から「力んだ時の裏声が気持ち悪いヴォーカル」にいきなり変わっちゃいましたが……個人的にはアンドレは表現手法のひとつとしてああいう声を使っていると思うので、気になりません。あれは味です。上手いけど感情のあまり伝わらないヴォーカルよりはずっといいと思っています。まあそこは結局好みの問題なんですけどね。
編集長お薦めのパブロフズ・ドッグのヴォーカル(←嫌いじゃないですよ)に比べたらずっと普通じゃないかと…(ぼそ)


ANGRA - Holy Land ★★ (2003-01-30 23:25:00)

ヘヴィ・メタル史上に残る傑作。SEPULTURAの『ROOTS』に並ぶブラジリアンHMの最重要作品と言っていいでしょう。ヘヴィ・メタルという音楽の枠を広げ、未知の領域を切り拓いて新たな可能性を明らかにしたこの作品は、真の意味でプログレッシヴであり、唯一無二のアルバムです。
1stも完成度の高い作品でしたが、このアルバムではその2~3歩先を行っています。クラシック、ブラジリアン・ミュージックとメタルの融合度合いは前作を遥かにしのぎ、前例のない独自のワールド・メタルの創造に成功しています。
どうやったらこんなにセンスよくこういうメロディとリズムを合わせられるのか、何度聴いても不思議でならないのですが、不自然さは微塵も感じず、いつも新鮮な驚きと共にこの深い音楽世界にのめりこんでしまいます。
演奏陣もヴォーカルも、ただテクニカルだったり変わった要素を取り入れているだけでなく、細やかな表現に気を使い、人間的な温もりを曲に加味しているあたりも素晴らしいです。心から愛しいと思える音楽ですね。
「CARRY ON」パート2や、ストレートなクラシカル・スピード・メタルを求めていた人は失望したでしょうが、多様な音楽を楽しめる雑食性の強いリスナーにはお薦めです。
1曲ごとに具体的に魅力を解析などしていると字数がいくらあっても足りないので省きますが、全曲魅力的で、それぞれ異なった個性を持っています。
ただ進み過ぎた彼らについて行けなかったファンが多かったのか、次作以降のANGRAからはこういった大胆な試みは影を潜め、様式メタル方面にちょっと揺り戻った印象があります。
HOLY LANDの路線を受け継いだのは、脱退したアンドレ率いるSHAMANですが、向こうはさらに前進し、また当然ANGRAとは違った音楽をやっていて楽しめます。


AXCX (ANAL CUNT) - TOP 40 HITS ★★ (2003-01-30 01:37:00)

バンド名(アナル・カント)からしてイッちゃってますね。
グラインド・コアとその他ごっちゃになった混沌激重激速音楽。
BRUTAL TRUTHや初期NAPALM DEATHをさらに極端にしたようなものですね。
ズゴゴゴゴゴゴゴゴ、うぎゃぁぁ~~~っ!!
みたいな曲ばっかりなので、人によってはただのノイズにしか聴こえないでしょう。
これを聴くと、デスメタルがいかに整った、「音楽的」な音楽かがわかります。
アホみたいですが、曲名のてきとーさを見れば、本人たちもジョークみたいな気持ちだということが分かります。
曲の区別なんぞつきませんが、よく聴くと意外に面白いことたくさんやってて飽きずに聴けます。慣れれば快感に。
その手の音楽が好きな人は話の種にどうぞ。


A.C.T - Today's Report ★★ (2003-01-29 23:46:00)

スウェーデン出身の個性派バンドの1stです。音楽性はプログレッシヴ・ミクスチャー・ハード・ポップとでも言いましょうか。
まあ普通にメロディアスなロックとして聴けますが、変態的なまでに凝りまくったアレンジの楽曲が楽しすぎます。歌詞も一筋縄ではいきません。
優美にしてハード、ひねくれてるけれどセンチメンタル。プリズム通り越して万華鏡的なマジカル・ミュージック・ワールドを体験したい人はどうぞ。
基本的にはBEATLESやQUEENの影響下にあるバンドです。YESやKANSAS、DREAM THEATER、JELLY FISHやトッド・ラングレン、XTC、ヴァレンシア、ヴァレンタイン、スティーヴ・ヴァイ、FAITH NO MORE、E.L.O.なんかが好きな人は面白く聴けるかと。…って思いっきり無節操な例ですが、そのくらい変なんです。
明るくなったPAIN OF SALVATION、はたまたポップになったEBONY LAKE? ブリット・ポップのころのBLURをクラシカルにしたりとか…。頭が混乱しますね。ええ、とにかくA.C.Tという変てこな個性なわけです。
(10)~(16)までが組曲になってたりしますが、他も全曲組曲みたいなもんなので(笑)違和感は特にありません。というか、アルバム全体どこ聴いても展開しまくってるから、全1曲として聴いてもいいかも。
個人的に、面白いな~と思っても感動するのとはなんか違うんですが、こういう音楽もあってほしいです。


ANGEL WITCH - Angel Witch ★★ (2003-01-28 00:47:00)

NWOBHMの重要バンドの1st…というか、実質これ1枚だけがANGEL WITCHのオリジナルとして認められる作品でしょうか。名盤と言ってもいいかと。このあとは元メンバーが過去の威光にすがってバンドを商品にしちゃって、評判を貶めてしまったりもしてますが…。
中身の方は翳りをもったブリティッシュHM。初期JUDAS PRIESTやBLACK SABBATHなんかが好きな人はいけるんじゃないでしょうか。IRON MAIDENほどのインパクトはないものの、HM黎明期の勢いが伝わってきます。まあ古臭いHRという印象の曲もありますが、捨て曲とまではいきません。
全曲コンパクトでキャッチーで、それでいて憂いも妖しさも激しさも持ち合わせているのがいいですね。マニアにはたまらないブリティッシュならではの雰囲気もプンプンしてます。「堕ちた天使」のジャケ絵も素晴らしい。
1曲目「ANGEL WITCH」は紛れもない名曲です。一度聴いたら頭から離れず、つい口ずさんでしまいそうな、強烈にフックのあるサビが極悪。


ANDREW W.K. - I Get Wet ★★ (2003-01-27 23:37:00)

各方面で評判が良かったので興味はあったんですが、ジャケがひどすぎて中古待ちに。うーん、裏の写真もきついです。
これはもうポップで勢い一発のロックですね。金太郎飴状態で最後まであっという間に聴けます。単純な歌詞も、これぞロックって感じでおっけー。
曲はシンプルながらも音づくりは凝りまくってて、隙間なく音で埋め尽してダレる暇もなし。上でも比較されてますが、デヴィン・タウンゼントみたいなやり方ですね。最近のブラガみたいでもあります。ただデヴィン・タウンゼントの作品もそうですが、こうやって音で全部を埋め尽すとかえってエネルギーがスポイルされてパワー・ダウンしてしまう気も。特にこのアルバムの音づくりは洗練されすぎてて、爽やかなLAメタルとそう変わらないので。でも過激ではないけど過剰でいいですね。なにより個性があるし。
面白いけど飽きるのも早そう…けどこういうのにもいてほしいものです。


ANDI DERIS - Come in From the Rain ★★ (2003-01-25 00:53:00)

哀愁メロディー・メイカーとしてのアンディ・デリスがたっぷり堪能できます。
PC69ファンは文句なしに魅了されるでしょうが、HELLOWEENファンには物足りないかもしれません。(5)「THE KING OF 7 EYES」で一応フォローしてますが。
ポップなのもハードなのも暗~いのも暖かいのもそろってます。
歌詞含めて号泣ものの2曲、(3)「1000 YEARS AWAY」と(4)「GOOD BYE JENNY」があまりにも突き抜けていて他が埋もれてしまってるかも。みんないいメロディーなんですが。
(7)「SOMEWHERE,SOMEDAY,SOMEWAY」が切なくて好きです。
(12)「IN THE LIGHTS OF THE SKY」がラストでいきなりRAINBOWになるのは遊びでしょうか?


AMORPHIS - Tales From the Thousand Lakes ★★ (2003-01-25 00:20:00)

メロデスというよりはゴシック/ドゥームっぽい印象です。曲のテンポも遅いし、雰囲気や歌い方もそんな感じ。メロディーがかなり独特で、リフなんかも個性的です。民族色が出てるのかな? 好き嫌いは分かれそう。私はちょっと肌に合いませんでした。
でもジャケ含めて全体の雰囲気づくりは上手いですね。他のバンドには真似のできない確固とした独自性が感じられるところは買いです。こういうのは一度はまったら抜けだせなくなりそう。
歌詞は『カレワラ』を題材にしてるらしいですが、読んだことないからうまく理解できなかったです。なんとなくアイヌの伝説にも似た感じに思えました。
バックグラウンドが分かれば、深く楽しめそうです。


AMERICAN HI-FI - American Hi‐fi ★★ (2003-01-24 01:58:00)

ほどよく分厚くハードな音だけど、曲はもう、どポップ。軽快にドライヴしてほのかに哀愁漂ってて、サビは一緒になって歌いたくなること間違いなし。初めて聴いてもその瞬間からノレるんじゃないでしょうか。
勢いが良くてキャッチーなロックが聴きたい人は是非。メロコア、ポップパンク好きもハードポップ好きもいけるんじゃないかと。
でもこういう曲調ならもうちょっと歌詞もポジティヴな方が良かったな~。歌がさわやかなくせに全体的に暗い内容で…。


ALICE COOPER - Hey Stoopid ★★ (2003-01-24 00:42:00)

このアルバムはスティーヴ・ヴァイとジョー・サトリアーニが共に参加しているということで買いました。どの曲もキャッチーなHRで、豪華ゲスト陣の存在を除いても楽しめると思います。
ただもうちょっとアリス・クーパーの歌に幅が欲しかったです。


ALCATRAZZ - No Parole From Rock'n'Roll ★★ (2003-01-23 23:48:00)

イングヴェイやグラハム・ボネットにさほど思い入れはないし、全曲が好きという訳でもないんですが、やはり何曲かで鳥肌が立つような瞬間が味わえます。特に「JET TO JET」でのソロではほんの数秒のフレーズで泣かされそうになります。
素晴らしいギター・ソロの数々は雑誌などで伺い知るイングヴェイのキャラクターからは想像できないですね。


AEROSMITH - A Little South of Sanity ★★ (2003-01-22 00:19:00)

名曲満載。非常にかっこいいです。
が、2枚組のボリュームのせいもあってか全体的にルーズな雰囲気なので(それも味だけど)、拳振り上げて飛び跳ねて、ってノリよりは、酔っぱらって心地よく揺れながら聴きたい感じですね。実際にライヴに足を運ぶと、また違うんでしょうけど。


ACCEPT - Predator ★★ (2003-01-21 01:55:00)

ACCEPTのラストアルバム(のはず)。「再結成後の奴らはもう終わってた」「モダン・ヘヴィネスに転んだ奴らのアルバムなんぞ興味なし」って人も多いかもしれませんが、先入観なしで聴けばかなり良いアルバム。
前作『DEATH ROW』を全体的にレベルアップさせたような出来です。
激しさ、重さはそのままに、今回はよりメロディアスになっています。って言っても美しい哀愁のメロディーということではなく、印象に残るフレーズみたいに捉えてください。あくまで「漢の硬派メタル(笑)」ですから。前作はリフ先行の感が強かったですが、今回は自然にメロディーが融合していて、このスタイルでのACCEPTの完成形と言ってもいいと思います。
曲がなかなかバラエティ豊かで、しかもそれぞれキャッチーで良いんですが、特筆すべきなのはベースのピーター・バルデスがヴォーカルに参加していること。(5)「LAY IT DOWN」ではウドと分け合って、(6)「IT AIN'T OVER YET」ではメインヴォーカルとして歌っています。これがなかなか味があるブルージーな歌声で、SPIRITUAL BEGGARSあたりで歌ったらかっこいいかも。
ウドがどうしてもあの声なので、画一的になりがちなところを、ピーターが歌うことがいいアクセントになっています。まあ人によっては余計に感じるかもしれませんが。
実験的なことも色々やっています。従来の彼らのスタイルからはみ出すことも恐れず前進してますね。とにかくこのアルバムは1曲1曲の個性が際立っているので、飽きずに聴くことができます。反面「これ!」という名曲のないのも確かなんですが。
この作品によってACCEPTにはまだまだ新たな可能性が残っていることが明らかになったわけで、この先の彼らを聴いてみたかった気もします。でも余力が残っているところでの惜しい解散の方が、思い入れを保つためには良かったかも。昔の自分達のスタイルをなぞるだけの後ろ向きな方向に戻らなかった点も、個人的に評価したい。
ラストを飾るにふさわしい佳作。


ACCEPT - Death Row ★★ (2003-01-21 01:00:00)

ウドが戻った再結成後第2弾のアルバム。まだ誰も取りあげてないあたり、この作品へのACCEPTファンの評価が窺えますね。初回限定盤が何年も経っても売れ残ってたもんなぁ。
たぶん一般的には、このアルバムは「モダン・ヘヴィネスに毒されて、らしさを失った唾棄すべき作品」「ACCEPT史上1、2を争う駄作」ぐらいの位置付けでしょうか。
でも雑誌の評価を鵜呑みにして買わずにいる方も多そうですが、これ、そんなに悪くないですよ。中古100~500円くらいで叩き売りされてるでしょうから、聴かず嫌いの方は、試しに聴いてみては?
確かにリフはヘヴィになってるんですが、それはHMなんだから、かえって歓迎すべきことかと。はっきり言ってウドの独特の声にはこれくらい激しい方が合ってると思います。
モダン/グランジ/オルタナといった90'sヘヴィネスは重くうねるようなグルーヴが中心ですが、ここで聴かれるのはあくまでACCEPTらしいガキガキした硬質のリフ。全然ドヨ~ンとした感じがしない。ミドル~スローなテンポの曲ばかりで、ヘヴィーリフ中心にゴリゴリ押しまくっていて、音像がずいぶん重く感じられるのが、表面的にモダンっぽいだけです。よく聴けばこの歯切れの良いリフの数々はいつもの彼ららしさ満載です。仮にアップテンポの(5)「GUNS'R'US」あたりを冒頭に持ってくれば、印象はずいぶん違ったはず。「ミドル~スローでヘヴィな曲ばかり」なのは、名盤とされる『METAL HEART』だって同じこと(でもあれはポップか)。ただ少し激しさを時代に合わせ、コーラスは相変わらずキャッチー、ギターソロは充分メロディアスです。スピード感も、疾走までいかなくともしっかりあります。
私はモダン・ヘヴィネスもグランジもラップメタル(?)もけっこう好きですが、これと同じようなアルバムってそっち系の代表的バンドのものでは知りません。だってこんないかにもメタルなメロディーは入らないもの(笑)。もちろん影響は窺えますけどね。
かえってこの何年も後に出た新生JUDAS PRIEST、現在アメリカで売れまくってるNU METAL系のDISTURBEDなんかを先取りしているように聴こえます。今聴くと良さがわかる「早すぎた作品」だったのかも。
そうそう、最後にバラード1曲と泣きのインスト2曲がおまけみたいに入ってます(笑)。


ACCEPT - Objection Overruled ★★ (2003-01-19 02:29:00)

再結成してつくられた最初のアルバム。その1曲目が気持ちよく疾走する「OBJECTION OVERRULED」というのは思わずガッツポーズもの!!(…って私自身は再結成後を先に聴いたから関係なかったんですが)
しかし別に他の曲の出来も悪くないですよ。どこを切ってもACCEPTって曲ばかりです。
(2)(3)(6)(9)はまあいつもの曲。あんたらMANOWARかよと突っ込みつつも(4)「SLAVES TO METAL」にあふれるHMへの愛情には頬が緩んじゃうし、(5)「ALL OR NOTHING」は文句なしの名曲。(7)「AMAMOS LA VIDA」はMOTORHEADのレミーがバラード歌った時のような漢の哀愁が漂っていて素晴らしい。そのすぐ後がアップテンポの(8)「SICK DIRTY AND MEAN」なのもテンション途切れなくていい。(10)の叙情的なギターインストに続いて明るく突っ走るジャーマンメタル(笑)「THIS ONE'S FOR YOU」で締めるのもスカッとします。
日本盤ボーナスがノリノリで明るく楽しいアメリカン・ハードロックって感じで、これがなかなかいけます。コアなACCEPTファンには唾棄すべき曲かもしれませんが(笑)。


ACCEPT - Metal Heart ★★ (2003-01-19 01:39:00)

名盤の誉れの高いアルバムですが、最初ジャケを見た時、あまりの安っぽさにガクッときました。まあHR/HMのアートワークはダサいのが多いんですけど(笑)。あ、今はこれはこれで味があると思ってます。
どの曲もフックがあって、全体的に質の高い曲がそろったアルバムだと思います。
音作りも洗練されすぎず、しかもウドはあの声なので、曲調がポップでも軽くは聞こえないのがいい。コーラスも、LAメタルみたいな爽やかなものでなく、ドスの効いた雄々しい男声合唱なところがミソ。
ミドルテンポの曲主体で疾走曲がないと聞いて買うのをためらう人もいるかもしれませんが、疾走までいかなくとも(2)「MIDNIGHT MOVER」、(4)「WRONG IS RIGHT」あたりはアップテンポの曲です。また、多くの曲はテンポは遅くてもキレがあり、かったるい印象は薄くてある種のスピード感が感じられます。
上で言われてるようにずっしり重く威厳あふれるピュアHM(1)「METAL HEART」、(10)「BOUND TO FAIL」でサンドイッチされた構成もいいですね。
AC/DCの名前があがってますが、声も似てるし確かに。あと『POINT OF ENTRY』あたりのJUDAS PRIESTの色にもちょっと近いかも。なーんて言うと「じゃあダメじゃん」とか言われるかな。ギターソロたっぷりの『BRITISH STEEL』とか。とにかくけっこうアメリカンな印象が。
なんだかんだ比較しちゃいましたが、もちろん紛れもないACCEPT印の作品です。


ACCEPT - Restless and Wild ★★ (2003-01-18 00:46:00)

ACCEPTの数多い名曲中1、2を争う人気曲(1)「FAST AS A SHARK」でつかみはオッケー。
(2)(3)(4)(5)とヘヴィーながらも覚えやすく一緒に歌えるサビを持った曲が続き、明るくキャッチーなアメリカンタイプの(6)「GET READY」で一息。
後半も彼ららしい曲ばかりで、(10)「PRINCESS OF DAWN」のラストがブツっと切れたとこでまた冒頭からリピートしたくなります。
音質があまり良くないけど、洗練された音よりも、剥き出しの鋼みたいなこういう音が
彼らには似合っていると思います。荒削りで耳に突き刺さるギターとウドのダミ声。
まさにメタル!
ゴリゴリの男臭いメタルだけど実はけっこうメロディアスでキャッチーっていうのは、MANOWARに通じるものがありますね。曲はJUDAS PRIESTの影響が大きいですが。
(1)はとりあえず必聴曲なので、それだけのために買ってもいいと思います。


AC/DC - AC/DC Live ★★ (2003-01-14 00:37:00)

盛り上がれる飛び切り熱いたてノリのハードなロックを聴きたい人はこれを。
モヤモヤを吹き飛ばして、情熱を迸らせてくれます。
落ち込んだ時、むしゃくしゃした時、明るく弾けたい時、大音量で聴いて頭を振りましょう!


AC/DC - Back in Black ★★ (2003-01-14 00:25:00)

ハイテンションなハード・ロック。シンプルだけど飽きないです。
大音量で聴くと、ヘッドバンギングして我を忘れそうになりますね。
まさに身体で感じる音楽。これぞロック!
ガッ!! ガガガッ! ガガガッ! っていう表題曲のリフは強烈。
明るいだけでなく、1曲目と5曲目のような荘厳なリフもあるし。
9曲目がアップテンポナンバーなのも空気を引き締めていいなぁ。
全曲いいです。まあ哀愁のメロディーやスピードメタルを求めてる人には
捨て曲しか入ってないアルバムかもしれませんが(^^;
ヴォーカルもACCEPTのウドみたいなダミ声の叫び声だから好き嫌いはありそう。
こういう単純なリフでかっこいい曲をつくるというのは難しいと思うし、
実際多くのバンドが目標にしながら越えられないアルバムではないかと。
ノリは違うけどヤング兄弟はトニー・アイオミにも負けないリフ・マスター!
シンプルだけど耳に残って離れないキャッチーさはKISSを、音の隙間の生む
強烈なグルーヴはLED ZEPPELINのライヴ盤あたりを連想させます。
モダン・ヘヴィネス系のバンドなんかにも影響が大きそう。
HELMETやPANTERA、METALLICAのブラック・アルバムあたりが
好きな人にもそれなりにお薦めできます。
たてノリの熱いロックが好きな人は是非!