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ARTI & MESTIERI - Giro di valzer per domani - Valzer per domani ★★ (2023-11-25 22:32:42)

たぶんこの曲、ジョン・コルトレーンのスタジオ盤ヴァージョンの「MY FAVORITE THINGS」へのオマージュなんじゃないかなと、勝手に解釈して聴いています。
ピアノのフレーズとか、とても巧みな本歌取り。
ジャズとロックの境界線なんて軽々と越える、泣きたくなるくらい瑞々しいインストの小品。
なんて軽やかで、すてきなんでしょう。すべての楽器が歌い、踊っています。


GENTLE GIANT - Octopus - Knots ★★ (2023-11-25 22:20:08)

コーラスの面白さというものに興味を持つようになってからGENTLE GIANTを聴き直したら、こんなに魅力的なのに今まで気づかずに聞き流してしまっていたのだと、ショックを受けてしまいました。
それも去年だか今年という、最近。・・・遅かりし由良之助。
ともあれ、この曲も楽しくてしょーがない。コーラスも楽器も遊んでますね。AREAより不真面目かつポップな感じが好きです。


OSANNA - L'uomo - In un vecchio cieco ★★ (2023-11-25 21:59:40)

危うさと哀愁とあどけなさが混じり合ったようなアンバランスさに翻弄される、でも耽美的な前半と、サックスによるノイズと絶叫とうめき声に塗りつぶされる後半。
なんなんだろー。でもすげー。
前半はマジうっとりモノなんですよ。この人たちはブチ壊し展開が好きだよなー。


VOIVOD - The Outer Limits - Jack Luminous ★★★ (2023-11-25 21:48:04)

久々に聴きましたが、やっぱり宇宙に連れて行かれました。
何年かに一度聴き直すのですが、毎回別世界に連れ去られます。
そして毎回、新たな発見があります。ちくしょー、本当に名曲だ。今回もねじ伏せられました。
それにしても個性的すぎる。唯一無二。


OBSIDIAN SEA - Pathos ★★★ (2023-11-25 21:20:13)

気品の漂う美しい音楽。聴き惚れてしまいます。蕩けます。
グルーヴィーでシンプルな、でも旨味にあふれたヘヴィ・ロック。
穏やかな歌声はメタル的ではなく、楽器の音づくりも磨き抜かれていて粗雑さは皆無。ギターのトーンがもう絶品。
ドゥーム/ストーナー系に分類されているバンドですが、私は今作を'70年代前半頃のユーロ・プログレ(美声系のちょっと妖しいやつ)を聴く時に似た感覚で聴いています。
これ、PINK FLOYDが好きな人にも受けそう。あ、そうだ『THE OUTER LIMITS』の頃のVOIVODにも似てる。
音数が少ないんだけど、無駄な音がなくて、どこを切っても魅惑的。
トリオ編成で、ギター兼ヴォーカルの紡ぐメロディがツボですが、ベースのフレーズやドラムのオカズなど、一つひとつの音が必然性を感じさせます。
全然音楽性は違うんだけど、スティーリー・ダンのアルバムみたいに、こだわりまくってサウンドを組み立ててんじゃないかなー。逆にセンス一発で感覚的につくっていたとしても、それはそれで納得。なんたって全編通しての空気感に一本芯が通っています。
これたぶん、30年後も聴いてるだろうなー。今のところダウンロードで聴いていますが、ジャケも良いし、円盤購入必須のお宝盤です。


ECTOPLASMA - Inferna Kabbalah ★★★ (2023-11-23 21:41:20)

いや、本当に完璧デスね。お宝に巡り合わせてくれてありがとうございます。
このいかがわしいジャケ、心地よいゲボゲボ声、初聴時からすでに懐かしい楽曲・・・。
ビリビリ響くギター・サウンドのヴィンテージ感も、ヨダレものです。
オールドスクールなデスメタルの鑑と言える、驚異の完成度。トータルで磨き抜かれてるなー。ホント、「わかってる」バンド。
疲れなくて何時間でも流していられそうな、エヴァーグリーンな輝きを放つ音楽デス。
これはCRYPTAに匹敵するくらいはまりそうな気がします。これ、去年知ってたら確実に年間ベストに入れてました。


LOVEBITES - Judgement Day ★★★ (2023-11-23 21:26:43)

Tamasaさんの書き込みの熱量にあてられて「そんなに凄いの?」と聴いてみたアルバムです。バンド自体、全然知りませんでしたが、こりゃ確かに強烈です。ぶっ飛びました。
熱い、速い、メロディが良いと、三拍子そろった硬派なスピードメタル/スラッシュメタル。初期ブラガやドラフォを聴いた時の快感を思い出しました。
遡って過去3枚も聴きましたが、このアルバムが最もゴリゴリにヘヴィで強烈ですね。(1stから方向性はブレず、クォリティも初めから高かったとは思いますが)
確かに音数が多くテンションが落ちないため、最初は「山場ばかりでかえって印象に残らない」なんてことも思ったのですが、6~7周くらい聴いて各曲の個性が耳に馴染んでくると、「これ捨て曲なしの名盤じゃん」と、リピートしまくるようになりました。
JUDAS PRIESTの『PAINKILLER』が、異常に気合が入りすぎてて慣れるのに時間がかかったのに似ています。
押せ押せで「まずインパクトが凄まじい」、そして、「聴き込むと意外に多彩で飽きない」というのを両立できた傑作アルバムだと思います。何よりメタルへの愛情を感じられるところが好き。


GREAT WHITE - ...Twice Shy - Once Bitten Twice Shy ★★ (2023-11-23 21:10:31)

私もいくつか昔発言したはずなのに消失してるものがあります。サイト改変時とかに消えちゃったのかなーと思っていました。
GREAT WHITEのこのアルバム、尖っていないこういう曲の雰囲気が好きで、よくお世話になりました。
余計なことを考えたくない、ただ心地よくて明るいロックが聴きたい気分の時に、心を救ってくれる曲です。


POWER QUEST - Master of Illusion - Kings of Eternity ★★ (2023-11-23 20:41:56)

日本語を乗せても歌えそうな、このポップな歌メロがツボです。
爽やかだー。


DOMINE - Stormbringer Ruler (The Legend of the Power Supreme) - The Hurricane Master ★★★ (2023-11-23 20:24:13)

この曲だけでもう、伝説レベルで語り継がれちゃってませんか。
他にも良い曲があるんだけど、まず真っ先にこれを思い出しちゃうもんなー。
メタルって極端さ、熱さが大事なんだなぁ。


CIRITH UNGOL - Frost and Fire ★★ (2023-11-23 20:10:56)

最新作『DARK PARADE』がけっこう人気(?)っぽいので、全く知らないバンドだったのですがチェックしてジャケを見てみたら、「エルリックじゃん!?」と驚き、バンドに興味を抱きました。
マイクル・ムアコックのエルリック・サーガの表紙を描いたマイケル・ウィーランの絵を、この1st以降全てのアルバムのジャケで使ってるんですね(私が読んだエルリック・サーガは天野喜孝のイラストですが)。
イタリアのDOMINEのジャケもエルリックが多いですが、本家本元の絵の使用許諾が出てるって、CIRITH UNGOLすげーな(フランク・フラゼッタの「バーサーカー」がMOLLY HATCHETに先に使われたから、ウィーランに「ストームブリンガー」使用をお願いすることになったのがきっかけのようですね)。
マイケル・ウィーランはMEAT LOAF、SEPULTURA、OBITUARY等のアートワークも手掛けているので、ロックやメタルに理解があるのかな。
さて肝心の音楽について。
事前情報が賛否両論だったので覚悟して聴いたのですが、あれ? 全然悪くないぞ。リマスターされてるせい?
時代を感じさせるのは、'71年から活動しているHM/HRバンドであることを考えれば許容範囲。アメリカの元祖パワーメタルの一つ。
歌も演奏も十分魅力的です。何より味があり、フレーズが印象的です。
このベース、好きだなー。
Wikipediaによれば、ロック・ハード誌の「史上最も偉大なロック & メタル アルバム500枚(2005年)」で362位にランクインしたらしいです。ドイツでは歴史的名盤という評価?
ほの暗いファンタジックな世界を、ちょっと垢抜けないながらもシリアスに重々しく描く様は、失恋船長さんも指摘されてますが、初期JPっぽく感じます(JUDAS PRIESTの1stや2ndはもちろん、エキセントリックさはJAG PANZERの1stにも通じるかも)。
NWOBHMのバンド群にも似た妖しい雰囲気が魅力で、古臭いHM/HRが平気なメタルマニアにはおすすめできます。


BUCK-TICK - 狂った太陽 - MAD ★★ (2023-11-14 22:57:08)

高校時代に友人に借りたのだったか、レンタルCDをダビングしたのだったか、記憶はおぼろげです。
カセット・テープで聴いていたのですが、彼らの曲は独特すぎて、当時の私には難しくて魅力が分かりませんでした。
ただ、この曲だけは歌詞のインパクトもあり、ずっと印象に残っていました。
いま聴いても強烈です。


ANDROMEDA - Manifest Tyranny ★★★ (2023-11-12 23:22:54)

'11年発表の5thアルバムです。
1stの鮮烈な印象の後、いくつかの作品はファンの望む方向性ではなかったのでしょうか。このアルバムに至るともう、聴いた人も少ないかもしれません。
でも私はこのアルバムが彼らの作品で一番好きです。
相変わらずの曲芸的超絶技巧は健在。テクニカルで凝りまくっています。
でもそれより何より、ピンポイントで投入される哀メロの美しさにノックアウトされました。
初期PAIN OF SALVATIONを彷彿とさせる多彩かつ繊細な表現力と陰鬱美メロ。
Martin Hedinのリリカルなキーボード、David Frembergの情感のこもった歌声、ここぞというところで泣きむせぶJohan Reinholdzのギター。
捨て曲なしの名盤だと思っています。特に(3)(4)(5)の流れには、たまらないものがあります。
これ以降はスタジオ・アルバムが出ていないようですが、このように優れた作品を生み出す才能の集まりには、末永く活動してほしいなー。


ANUBIS GATE - Interference - Emergence ★★ (2023-11-12 22:52:58)

サビの歌メロやギター・ソロはキャッチーなのですが、他の部分は一般受けしなさそうなヒネクレメタル。
でもそんなところがなおさらメロディを引き立て、印象的にしています。


ANUBIS GATE - Interference ★★★ (2023-11-12 22:39:13)

デンマーク出身のプログレッシブ・メタル・バンドの'23年の9作目です。(オリジナル・アルバムとしては8th)
このバンドについては、歌メロがキャッチーなメロディなのに、曲が根暗系(PORCUPINE TREEやRIVERSIDE並み。ちょっとFATES WARNINGも連想)な人達、という印象を持っていました。
良いんだけど地味というアルバムが多いのですが、本作は驚かされることが多く、繰り返し聴く中で捕らえられつつある今日この頃です。
曲ごとの落差が大きく、絶対に全曲違う曲調にしてやるぞというようなこだわりを感じさせるあたりが私のツボを突きまくるのです。今年発売のアルバムでは上位のお気に入り作。
3曲目までの流れが特に好きです。サビメロがキラーな(1)から、不気味さと可愛らしさが均衡を保つベース主導の異色曲(2)、コーラスの織り込み方が刺激的で泣き泣きギターに持っていかれる(3)と、並べ方が心憎いばかり。そして4曲目に全部ぶち壊されて、5曲目のやけくそスクリームに苦笑し・・・結局最後まで翻弄されてしまいます。
一聴目で気に入る人は少ないと思われます。でも何か引っかかりを覚えて聴き込むと、バンドそのものにズブズブはまってしまうであろう、仕掛け満載の意欲作です。


HAKEN - Fauna ★★★ (2023-11-03 23:29:04)

イギリスのプログ/プログメタル・バンドの'03年の7thアルバムです。もう傑作、名盤と太鼓判を押してしまいます。
私の大雑把な印象では、1stと3rdは昔ながらの取っ散らかった奇想天外なプログレッシヴロック、2ndと6thはかっちりしたDT系プログメタル、4thと5thはエレクトロニカやジェント系のリズム実験を取り入れたモダン・プログメタルという感じでした。
で、このアルバムの印象はというと、「おいしいとこ全部盛り」です。
変態的でしっちゃかめっちゃかながらも整合感もしっかりありモダンでヘヴィでメタリック。面白いったらありゃしない。
一聴目に最初の2曲でこれはヤバいとなり、3、4、5と聴くうちにこれとんでもない作品じゃないかと身を乗り出し、終盤に至っては脳みそからなんか変な汁が出てるんじゃないかってくらい興奮しちゃってました。
私の中ではINSIDE OUT MUSIC所属のHAKENとFROST*とLEPROUSとPAIN OF SALVATIONが四天王的に次々刺激的な作品を提示してくれているバンドとして外せないのですが、今年はこのアルバムにガツンとやられました。
全曲「動物」関連ということで歌詞も面白そうだから日本盤で対訳も読みたかったのですが、こんな変態的なアルバム、インスト・ヴァージョンも聴かなきゃ絶対損ということで、輸入盤2枚組を購入。邦盤もインスト盤付けてくれたらなー。


IN FLAMES - Foregone ★★★ (2023-11-03 23:08:10)

んーと、このアルバム、以前に誰か登録して発言されていらっしゃいませんでしたか?
見覚えあった気がしたのですが、発言しようと思ったらアルバムの一覧にありませんでした。勘違いかなぁ?
とりあえず新規で書き込みます。
'23年14thです。
冒頭で初期作を彷彿とさせるフォーキーなインストからいかにもメロデスな2曲目が始まった途端、ガッツポーズした人も多かったんじゃないでしょうか。
とはいえ、全体的には脱メロデスを更に推進した実験作です。
事前に "初期メロデス期への回帰" "これぞイエテボリ・サウンド" みたいにアナウンスされていましたが、その売り方はだめでしょう。
ほとんどの曲はノーマル・ヴォイスが入り、途中でスピード・ダウンし、メロディアスに歌い始めます。また、最後までグロウルで通す曲もありますが、全然昔のメロデスではありません。
昔ながらのアレを求めて聴いたらがっかりしちゃいますよ。でもさらなる前進を求めるリスナーにはきっと素晴らしい名盤。
いやー、攻めてくれますねー。類型とは無縁のユニークな曲がずらりです。面白くて何度もリピートしちゃいます。
彼らの形容に「オルタナティヴ」という枕詞が使われることが増えている気がしますが、ほんと、「このバンドにしかできない、主流メロデスとは決定的に異なる」個性派メタルです。4~6曲目の流れには感涙でした。
もっとどんどんやってほしい。どんなに変化しても、曲が魅力的だから全然退屈しない。リズムもメロディも音づかいも歌唱法も、アイディアが活きています。


VEKTOR - Terminal Redux - LCD (Liquid Crystal Disease) ★★★ (2023-11-03 22:30:53)

この曲のリフやソロを聴くと、リムスキー=コルサコフの「熊ん蜂の飛行」を思い出します。
忙しなく飛びまわる虫の羽音のようなスピード感が圧巻。
スピード・ダウンした時のリフはSLAYERのような不気味さがあってこれまた絶品。


VEKTOR - Terminal Redux ★★★ (2023-11-03 22:18:15)

このアルバムにはほんと、ぶったまげました。プログレッシヴ・SF・スラッシュ・メタル・バンド(Sci-fi Prog-Thrash)を名乗っているようですが、なるほどぴったりです。
明確な個性があり、演奏力や作曲能力も高く、非常に密度の濃い隙のない音楽を構築しています。
半分以上の曲が7分超と、長くて複雑な曲は多いのですが、単純にリフが印象的でスカッとする突進スラッシュとして聴いても問題のない、激烈メタルです。
とにかく切れ味が鋭くテンションが衰えないので、全く退屈しません。
前作のタイトル曲「Outer Isolation」の宇宙飛行士の話から始まる、銀河帝国を舞台にした壮大なコンセプト・アルバムのようで、ラスト2曲あたりはスラッシュから逸脱しますが、それもまた味です。
遡って前2作も聴きましたが、やはりこの3rdが一番好きです。
そろそろ新しいアルバムも出してほしいなー。


ANUBIS GATE - Interference - The Phoenix (2023-10-29 23:42:48)

前曲までの流れをぶった切るようなポップさにギョッとする不思議曲です。
この曲があるせいで、アルバム全体に油断できない仕掛けがあるんじゃないかと身構えてしまいます。
他の曲の方が好きなのですが、スパイスとしてよく効いているので、やたら印象に残ります。
してやられました。


WINGER - Seven - Heaven’s Falling ★★ (2023-10-29 23:23:09)

新譜の中で真っ先に心に響いたのはこの曲でした。哀愁のまとわせ具合が絶妙。
彼らにしてはひねりが少なく素直かなとも思いますが、やっぱり一つひとつの表現がしっかりしてるよなー、プロだなーと感じます。
簡にして要を得た感じのギター・ソロも素晴らしい。


EXTREME - Six - Other Side of the Rainbow ★★ (2023-10-29 23:10:48)

嘘くさいくらい爽やかで若々しくて、初めはウゲゲってなりました。
でもそんな曲を今やれちゃう彼らは本当に瑞々しくて、きっと音楽を心から愛しているんだろうなと思っちゃいます。
むず痒いけれども、なんだかんだで好きです。


VAN HALEN - Van Halen III - Fire in the Hole ★★ (2023-10-29 22:47:10)

数年ぶりに聴いたら驚くくらい良くて、何で以前はスルーしていたのかと、自分の感性を疑いました。
やはりどの時代も、どのヴォーカルも素晴らしいバンドです。
年をとったなりの表現ではありますが、非常にエネルギッシュで、興奮させられます。


VAN HALEN - OU812 - Source of Infection ★★ (2023-10-29 22:27:57)

いかにもアメリカ、これぞVAN HALENというような曲調です。
サミー巧いなー。尖っているのに整っています。
なんか最近、こういう曲がやけにまぶしい。


VAN HALEN - Van Halen II - Outta Love Again ★★ (2023-10-29 22:16:22)

このアルバムで一番好きです。こんなとっ散らかった曲をかっこよさげに着陸させられるデイヴィッド・リー・ロスのセンスに脱帽です。
お奇麗に整ったハード・ロックでは決してない、勢いに任せたワイルドな曲です。


VAN HALEN - Van Halen II ★★ (2023-10-29 00:11:17)

メロディよりもノリと音色を楽しむアルバムです。
バンド全員がとてつもないセンスでリズムを自由自在に変化させ、神がかったグルーヴを生み出しています。
このメンバーでなきゃ、作り出せないんだろーなー。
「良い曲」よりも「良い演奏」を堪能するためのアルバムであり、有名曲は少ないかもしれませんが、好きな人には宝箱みたいな名盤でしょう。


NEEDLESS - Heresy ★★ (2023-10-29 00:01:02)

ハンガリーのプログデス/テクニカルデス・バンドの1stです。
テクニカルと言っても超高速で突っ走る系ではなく、物語性を感じさせる楽曲を様々な手練手管で聴かせる系デス。
スラッシュ/メロデスと言っても構わないくらい、メロディも充実しています。
2ndが大好きで、遡って聴いたのですが、1stと言っても結成15年目と言うことで未熟さはなく、細部までコントロールされた緻密な作品になっています。
とにかく彼らの曲は私にとってひたすら気持ちよく、どの曲も初めて聴いた瞬間から胸にしみこんで心を洗い流してくれます。
うーん、好きだ。


ICE AGE - Waves of Loss and Power - Riverflow ★★ (2023-10-28 23:42:06)

あまりに自然に曲が流れていくのでただ身を委ねちゃいますが、これだけ色々凝った展開を盛り込んでおいて違和感を感じさせないって、実はとんでもないことなんだろうなー。
10分超の曲にも関わらず、淀みも退屈さも感じずに最後まで楽しめます。


ICE AGE - Waves of Loss and Power ★★ (2023-10-28 23:32:44)

アメリカのプログレ/プログレメタル・バンドの、22年ぶりの3rdアルバムです。
前2作は未聴なので比較はできませんが、メロディを大事にした適度にスリリングでほどほどにハードな音楽性は非常に心地よく、CAIROやMAGELLANやFROST*あたりと似た感覚で聴いています。
歌詞は戦争や人権問題、チベット併合について歌っているようですが、音を聴いている分には重苦しさはなく、メロディと展開の妙に浸ってしまいます。
楽曲はよく練られていて、長く複雑な構成であっても最後まで聴かせる魅力があります。全体的にまろやかな音づくりで、歌や演奏がキンキンしていないところも良いです。


NOCTURNUS - The Key - Lake of Fire ★★ (2023-10-15 23:37:55)

キラキラして神秘的なイントロを完全にぶち壊して、トチ狂った演奏が空間を引き裂いて暴れまくる始まりで勝負ありデス。
いやー、何が起きたのかと思いましたよ。
曲自体はけっこうかっこいい暴虐スラッシュ/デスなのですが、間奏部分のキーボードがSF感丸出しの効果音を飛び道具的にぶち込んでくるところがクレイジーで最高。
ネタ曲として語り継がれるべき個性あふれる名(迷)曲。


NAPALM DEATH - Utopia Banished - Discordance ★★ (2023-10-15 23:26:37)

初めてこのアルバムを聴いたとき、このオープニング曲のヘヴィさに驚き、どれほど凄まじい音楽が始まるのかとゾクゾクしたことを覚えています。
ただのSEかと思ったら、重々しいベース・サウンドが鳴り響き・・・この重さのままで次の曲が疾走を開始したらどれほどかっこいいのかと夢想したものです。
実際には2曲目につながった途端、拍子抜けしてしまったのですが・・・。(たぶん、2曲目が「Cause and Effect, Part II」あたりだと、より満足できたはず)
凄まじいヘヴィネスを保った疾走――それはその時以来の私の理想音楽の一つです。


AUTOPSY - Mental Funeral - Dark Crusade ★★ (2023-10-15 23:15:05)

極端から極端へ。
近頃聴いて感嘆したのですが、20年くらい前の私が聴いたら歓喜していたであろう、エクストリーム・ミュージックの「やりすぎ」を集めたような名曲です。
既存の楽曲モデルをぶち壊して突き抜けたことをやる。これこそメタルの醍醐味じゃないですか。


AUTOPSY - Mental Funeral - Robbing the Grave ★★ (2023-10-15 23:10:24)

ドゥームとしか思えないパートも、デスメタルならではのパートもあり。
当時はそんな区別はあまり重要ではなかったんでしょうね。今聴くと実に個性的で新鮮です。
おもしれ~。


ACRIMONY - Hymns to the Stone - Leaves of Mellow Grace ★★ (2023-10-15 22:59:48)

何か昔話の始まりのようなメルヘンチックなオープニングが素敵です。
この、ネットリとズッシリとしてビリビリと空間を震わすベースの音色も心地よく、浸ってしまいます。
たっぷり2分半ほど引っ張って、いよいよ歌の入るタイミングでテンポ・アップする展開も心憎い。何度も聴きたくなります。


ASPHYX - Asphyx ★★★ (2023-10-15 22:44:50)

オランダのデスメタル・バンドによる'94年の3rd(『EMBRACE THE DEATH』を1枚目と数えれば4作目)アルバムとなるセルフ・タイトル作です。
ヴォーカル・ベースはこのアルバムのみのRon van Pol。ドラムスとキーボードも今作限りのメンバーなため、ギターのEric Danielsだけが以前からのメンバーという微妙なラインナップ。
しかも私が彼らに惚れた出会いの作品である4th『God Cries』のみEricが不参加だったため、なんとメンバーが一人もかぶらない。完全に次作とは別バンドです。
ちなみにTheo Loomansが歌う『God Cries』の後に聴いたのはMartin van Drunenが歌う1st『The Rack』で、結局私が聴いた3枚はみな歌声が違うんですよね。でも3人ともタイプは違えど私好みで、しかも3枚とも「ああ、ASPHYXだ。良いアルバムだなぁ」と聴き惚れてしまうのです。
それでこのアルバムなのですが、とにかくドゥーム感が強い。重々しいスロー・ナンバーが快感な、ズッシリ系デスメタルになっています。1stにもその傾向はありましたが、更に徹底しています。 特に(1)「Prelude of the Unhonoured Funeral」と(5)「Initation Into the Ossuary」は沈み込み具合や荘厳さが素晴らしく、ドゥーム・デス/ゴシック・デス系を好むリスナーには堪えられない名曲です。
かと思えば(7)「Abomination Echoes」はインダストリアル系バンドのような機械的ズンズン・リフがたまらんし、(8)「Back Into Eternity」のイントロのシンセなんて「これ絶対ブラックメタルが始まるヤツ」って雰囲気で、おいしいったらありゃしない。
ジャンル分けが固まる前の型にはまらないデスメタル。しかもこのラインナップは1枚のみ! 個性的で味のあるメタルが好きなマニアにはおすすめです。


DEFILED - The Highest Level - Inquisition ★★ (2023-10-15 22:15:41)

アルバム中屈指の不思議曲。カテゴライズが難しい。
冒頭のリフなんてデスメタルでこれ使うかよっていう奇天烈さだし、ドラムスの変幻自在っぷりは頭おかしいレヴェルだし、何度聴いてもなぜこれが自然につながるのかがわからない展開が狂っていて実に味わい深いのです。
タイトルが「異端審問」で魔女狩りがテーマのようですが、理不尽なテーマには理不尽な曲が適うということでしょーか。


TNT - Knights of the New Thunder ★★★ (2023-10-15 21:32:26)

ジャケは再発盤でしか知らず、ロニー・ル・テクロのCADAVER加入をきっかけに本作を聴いた自分はTNTファンを名乗る資格もないかもしれません。それでも、北欧メタル黎明期の名盤であることを喧伝することに関しては一切のためらいを感じません。(恥ずかしながら3rdから聴いて長年分かった気になっていた身ですが・・・)
時代を感じさせるところはありますが、そこを含めて本当に魅力的なメタル作品。
リフのキレ、ギター・ソロのセンス、突き抜けるヴォーカルの尖りっぷり、バンドとしての勢い、どこをとってもHM/HRの旨味があふれています。こういうのが元々のメタルだよなーという、'80年代の名盤です。


CADAVER - The Age of the Offended - Deadly Metal ★★ (2023-10-15 21:11:54)

TNTのカヴァーです。もはや違う曲に聴こえますが、よくできたアレンジで、はまっています。
ドラマーはMEGADETHやSOILWORKにいた人なので、こういう曲もかっこよく叩けてますね。
ギター・ソロをロニー・ル・テクロに入れてもらおうと、彼の所有スタジオにアンダース・オデンが行ったら、曲全体を弾いた上に他の曲もみんな弾かせろとロニーが言い出し、一週間もスタジオに留められたとか。
そんな興奮状態のロニーを想像しながら聴くと、ニヤニヤが止まりません。


CADAVER - The Age of the Offended - The Age of the Offended (2023-10-15 21:01:06)

この曲のMVを観ると、ウッドベース使ってますね。2nd『…In Pains』に参加したアイラート・ソルスタッドが復帰したらしいです。なんだか手の甲や指に刺青(ペイント? いやただの体毛???)があってヤバそうな人だと思いました。
ロニー・ル・テクロは指になんか金属をはめて変な効果音出して遊んでます。
曲としては地味なんだけど、映像を観てるだけで楽しい。
次作は曲作りからロニーが参加すると考えると、どんな奇天烈な音楽になるかとワクワクしちゃいます。


DEFILED - The Highest Level ★★ (2023-10-09 21:01:32)

'23年発表の7thフルです。
たぶん今年、デスメタルの中で一番このアルバムを聴いている気がします。お気に入りで、というよりは理解できなくて。
前作『INFINITE REGRESS』は全然違和感なくしっくりきて、「ああ、いいなこのアルバム」と気持ちよく聴いていました。
このアルバムはまず音づくりに引っかかりました。なんだかリヴァーブが少ないせいか、乾いた音で、デスメタルらしい重々しさが感じられません。『IN CRISIS』の頃とは全く違い、前作と比べても生っぽいと言うかハードコアっぽい音な印象です。
速く激しくヘヴィなデスメタルなのは間違いなく、複雑で色々凝った展開があるのもいつものこと。だからサラサラと聞き流すこともできます。
でもなんか違うんです。
デスメタルってけっこう音で空間を埋め尽くし、邪悪な雰囲気で持っていけばOKみたいなところがあると思うんですが、残響が少なく各楽器の音が分離して聴こえることで、誤魔化しが効かない作品になっているためでしょうか、一人一人が演っている「変なこと」がいちいち意識に入ってくるんです。
「え、何でこの展開でドラムがそんなこと始めちゃうの?」「えー、リフの合間にそのアクセント要る?」「何この珍妙なリズム!?」みたいな。
自分の中で「こういうのがデスメタル」と思うような型にはまってくれない。こう来るだろうなみたいな予測が外れて、非常にキモチワルイ。
だったらこれが嫌いなのかと言えば、聴くたびに新たな刺激や発見があって飽きないために、徐々に徐々にのめり込んでいってしまうのです。結局やたらリピートしちゃっています。
あと、とにかく曲それぞれの個性がはっきりしていて面白いです。(6)(7)(8)あたりを続けて聴いていただければわかりますが、振り幅が大きくて雰囲気がガラッと変わります。
完全に我が道を行っている作品です。ここでしか聴けない音、このバンドしか作れない音楽。こういうバンドは追い続けないと後悔しちゃいます。


CADAVER - The Age of the Offended ★★ (2023-10-08 21:47:24)

'23年発表の、5th(CADAVER INC.時代を含めれば6th)アルバムです。まあ、私は今作が初CADAVERですが。
で、今作をなぜ聴いたのかというと、ロニー・ル・テクロが加入したっていう驚愕のニュースを目にしたせいです。
同郷ノルウェーのレジェンドであるTNTの、『KNIGHTS OF THE NEW THUNDER』収録曲「DEADLY METAL」をカヴァーさせてくださいって言ったら、ギター俺に弾かせてよって本人がノリノリで、そのままアルバム全部とバンドそのものにまで参加しましたとさ・・・って、どんなおとぎ話だYO!
そんな流れからの想定としては、漆黒のデス(一時期ブラック)メタル・バンドがメロデス化する悪夢しか思い浮かばないのに、実際出てきたのはプログ・デスとかサイケ・デスと言いたくなるような狂った音楽っていう斜め上展開。
ロニー・ル・テクロって、透明感のある北欧メタルなんて一時期しかやってなくて、TNTもソロもやりたい放題のごった煮プログなクレイジー野郎でしたね。ついでに自分のスタジオでエクストリーム・ミュージックの収録に立ち合い続けた人みたいです。
DEFILEDの新作もそうでしたが、最近のデス・メタルは本当に自由も自由、みんな尖ってればなんでも良いって好き放題やらかしてくれてます。このアルバムも類型にはまらないんで説明が難しいったらありません。
「ヤバいメタル」って感じの音楽デス。ロニー・ル・テクロの所業かどうか知りませんが、変なギター満載の、マニア必聴な異色作。


UNLUCKY MORPHEUS - Change of Generation - REVADAC ★★ (2023-10-08 21:11:26)

前の曲の「CADAVER」の楽譜を逆に演奏するとこの曲の演奏になるそうです。EPでは1・2曲目、このアルバムでは3・4曲目。
当然演奏時間は2曲とも同じ。
ただし歌詞は別です。「CADAVER」は曲名通りに屍体になる内容で、逆に「REVADAC」は神や因果に背いても蘇らせようとする歌詞。音も詞も2曲セットで楽しみたいですね。
メロディもスピード感も見事な曲で、演奏力も歌唱力もヴィジュアル面も文句なしな上に、こうしたギミックまで凝ってくれるという、全部盛りメタル。
おまけで、冒頭の歌詞が意味不明で翻訳もできないなーと思っていたら、大文字の位置があれっていうのがヒントで、だからこう読めば良いのかと(自分鈍すぎ。ドイツ語でした)。
やってくれるなー。こういう仕掛け満載の音楽、大好きです。


TRISTANIA - Beyond the Veil - A Sequel of Decay ★★ (2023-10-08 20:48:52)

神々しいクワイア(けっこう早口でかっこいい)からTHE SINS OF THY BELOVEDでも弾いていたピートのヴァイオリンにつながる冒頭の展開が素晴らしい。ウキウキしちゃいます。
途中の男声クワイアと電子音の組み合わせは何だかENIGMAみたい。
色々組み合わせながらゴシック・メタルの範疇を拡大して行ったんだろうなーと想像しながら聴くと、そうやってシーン全体が成熟していった経緯が想起され、尊いなーと思っちゃいます。


THE SINS OF THY BELOVED - Perpetual Desolation - The Flame of Wrath ★★ (2023-10-08 20:36:17)

とにかくアニタ・オーグレンドの表現力というか、狂気に満ちたお芝居にぶっ飛びます。可愛らしいソプラノで歌っていたかと思うと妖しく囁き、蔑みつつ嘲笑してきます。
歌詞は恋愛こじらせ系ですね。「怒りの炎」って、どんだけ怒らせたのよ。
ただのゴシック・メタルでは終わらない、イっちゃった世界観にゾクゾクします。
そしてもちろんこの曲でも、ピート・ヨハンセンのヴァイオリンは流麗なメロディに酔わせてくれます。
もっともっと活動してほしかったなー、このバンド。


LIV MOON - Our Stories - Anemone ★★ (2023-10-08 20:24:58)

語りで始まるところなんかは気恥ずかしくなってしまうのですが、クッサクサ、泣っき泣きのゴシック/シンフォ・プログレが好きな人にはたまらない曲だと思います。
なぜかこれを聴いていたらLACRIMOSAの『ELODIA』を思い出しました。
透明感、キラメキ感、哀愁がヤバい。中毒性があります。


LIV MOON - Our Stories ★★★ (2023-10-08 20:16:48)

'22年の5thフルです。オリジナル・フル・アルバムは10年ぶり。
以前から音楽性を変容させつつ独自の立ち位置を築いていたとは思いますが、このアルバムでさらに新境地を切り拓いて、魅力を増した気がします。
'16年のミニ・アルバム(EP)『R.E.D』はかなり実験的で不気味で、あれはあれでかっこよかったのですが、今回は全体にまとまりがあり、シンフォ・メタル風味の良質なミュージカルを聴いているみたい。
soLiの二人が参加していますが、特に星野沙織は9曲中8曲でヴァイオリンを弾いているのでほぼ全面参加です。唯一不参加の(5)「Symphonia」も作・編曲の西脇辰弥がヴァイオリンの音を入れているので、結局全曲にヴァイオリンが入っています。そのせいか、曲提供者が6人もいるのに全体のカラーは統一感があります。
AKANE LIVの歌い方も今回は過去数作で見られた極端に芝居がかった声の使い分けをしておらず、このアルバムにはそれが合っている印象です。
同じくヴァイオリンを全面導入しているUnlucky Morpheusほどスピード・メタル化していないこともあり、メタル/J-POP/プログレの折衷度合いが独特で他との差別化ができて個性が発揮されています。面白いバンドです。
買ってからしばらく経ちますが、まだまだ新鮮で、繰り返し再生しちゃっています。


LACRIMAS PROFUNDERE - Memorandum - The Crown of Leaving ★★ (2023-10-08 19:52:25)

美と醜の対比という言葉がこれほど似合う曲もそうそうありません。
ハープやヴァイオリンや女声ソプラノが美しくも儚い世界を描いているところに、ブラック・メタル風の汚いギャンギャン声が乱入して叫びまくる落差ときたら・・・。
なんたる冒涜。しかしこれぞメタルの世界!


SILENT STREAM OF GODLESS ELEGY - Návaz - Zlatohlav ★★★ (2023-10-07 21:10:53)

この曲には、かなりハマりました。優美な舞踏曲といった趣の、チェロとヴァイオリンのゆったりとしつつも踊るような演奏。チェコ語の異国情緒あふれる響き(あの巻き舌がたまらない!)が魅力的な、深みのある歌。
しっかりメタルのバンド・サウンドではあるのですが、メタル関係なく幅広く様々な音楽ファンに訴求できそうな可能性を持った名曲です。
一度聴き始めると、何度もリピートしてしまいます。


KANSAS - Kansas - Bringing It Back ★★ (2023-10-07 20:55:16)

J.J.Caleのカヴァーですが、完全に自分たちのものにしています。原曲をハードにするのはもちろん、よりカントリー(ロカビリー? ブルーグラス?)色を強め、ヴァイオリン(フィドルと言うべき?)大活躍の元気いっぱいな曲に変貌させています。こりゃ楽しい。'70年代ならではの、伸びやかで自由度の高いジャンル横断音楽。
ライヴ・ヴァージョンだとさらにDEEP PURPLEみたいなエネルギッシュかつ長尺のハード・ロックに大変身。強烈です。


U.K. - Danger Money - Caesar's Palace Blues ★★ (2023-10-07 20:40:57)

エディ・ジョブソンのヴァイオリンをたっぷり堪能したいときにはやっぱりこの曲でしょう。
縦横無尽に弾きまくり、エレクトリックならではの小技も色々あって、飽きません。
おまけに歌もリズムもノリノリで、実に楽しいのです。名曲。


CURVED AIR - Second Album - Everdance ★★ (2023-10-07 20:32:27)

うーん、妖しい。
ドタバタ感のあるリズムに、ちょっとかすれた、早口で語るようなソーニャ・クリスティーナの声が乗り、ダリル・ウェイのヴァイオリンが揺らめく不思議メロディで彩っていく。
歌詞も怖いし、踊れそうで踊れなさそうで、なんだか不気味な曲です。


DARK LUNACY - Forget Me Not - Serenity ★★ (2023-10-07 20:21:38)

影山ヒロノブ & BROADWAYの「聖闘士神話 〜ソルジャー・ドリーム〜」を思い起こさせるリフに、胸が熱くなります。
ピアノ、ストリングスがもの悲しさを増強し、叙情性と煽情性のバランスが秀逸です。泣ける。


DUNGEON CRYPT - Twilight of the Stone Age (2023-09-02 20:26:30)

氷河期に突入した石器時代にマンモスが歩いている(?)アートワークが印象的です。
寒そうなジャケだから、聴いたら涼しくなるかなーと思ったんですが、もっさりしすぎて全然ヒンヤリしませんでした。
演奏・歌はひどすぎてある意味「寒い」のですが、聴いていると妙なテンションになってしまい、ついついニヤケがちになり体温が上昇してしまうのです。なんだか変な汗まで出てきます。
音質劣悪すぎる初期ブラックみたいなストレスはなく、けっこう聴きやすいところが凶悪な罠で、たまに聴き直してしまうのでした。
しかし・・・いつ聴いてもかっこよさのかけらもない音楽なのに、「どう聴いてもメタル」なのは間違いないっていうのがショックです。私の好きな「HM/HR」はこんな音楽じゃなかったんだけど・・・。
作り手の破壊的な才能に降参デス。


OBITUARY - Frozen in Time ★★ (2023-09-02 19:45:37)

あまりの猛暑・酷暑に心を折られる毎日の中、涼しげな音楽が聴きたいなーということで手を出した1枚。
実のところ、今年新作が出たので色々聴き返そうと思ったら、このジャケに目がとまって、新作そっちのけでこればかり聴いてしまったという、なしくずし聴きでした。
内容は、「手堅い」の一言です。飛び抜けたインパクトはないのですが、無駄に熱くならない冷厳サウンドが実に心身を癒してくれて重宝しました。
今後も夏になったら思い出して聴きそうな気がします。
最近OBITUARYとかBOLT THROWERとかASPHYXなんかに鎮静効果を感じちゃうんですよねー。年のせいかな。


GODFLESH - Purge ★★★ (2023-09-02 19:25:53)

イギリスのインダストリアル・メタル・バンドによる、'23年の9thアルバムです。他は1stと2ndしか聴いていませんが、相変わらずの圧力と冷徹性です。バンドのアイデンティティは健在でした。いやー、快感。
じっくり、ズッシリ、そしてクール。
テンポは似通っていてメロディもないのに、これだけ多様で飽きさせないんだからセンスが飛びぬけています。
意外にノリも良いのですが、ラスト2曲の(7)(8)は遅重圧殺曲で、しっかりカタルシスを味わわせてくれて大満足です。
別プロジェクトのJESUやJK FLESHも面白いけど、やっぱりGODFLESHのメタル的重さは理屈抜きにかっこいい。
暑さで朦朧とする出勤時のBGMとして、この夏大活躍した1枚です。頭がスッキリする納涼音楽。


EXTREME - Six - Rise ★★ (2023-08-10 22:45:34)

最近のお気に入り曲です。
全然老いや衰えを感じさせない、現役のかっこいいハード・ロック。
耳に残るコーラス、切れ味鋭い演奏。惚れ直しました。


EXTREME - Six ★★★ (2023-08-10 22:44:39)

'23年の6枚目です。40年近く活動していてこれしかアルバムなかったのかと、ちょっと驚きました。
でも相変わらず良い曲作るなー。コーラスワークが実に巧みなんですよねー。そして何かしらアクセントのあるアレンジの曲が多くて面白い。1曲目からインパクトあるし、3、6、10曲目も楽しい。
メロディアスで、グルーヴィーで、頭空っぽにしてもノれるし、しみじみ聴くも良し。
今年の個人的ベスト10枚には普通に入りそう。このアルバムが良すぎて、過去作もとっかえひっかえ。前作も聴き直したら今頃はまっちゃいました。


ANIMALS AS LEADERS - Weightless ★★ (2023-08-10 22:24:02)

'11年の2ndです。たぶん彼らの作品の中で最も聴く人を選ぶ作品。
メロディのわかりやすさやメタル的かっこよさなどというものを求めて聴けば、退屈なインスト作でしかありません。
ブレイクビーツ/ドラムンベース系の変則リズムがたんまり入った異色作となっています。
私は1st~5thまでの中で断トツでこのアルバムを偏愛しています。
アバシは1stのVAI風味を見事に払拭し、違った切り口でヘヴィで複雑でメカニカルな演奏を叩きつけてきます。(この後のアルバムでも毎回作風を変えていくんですが)
このくらいぶっ飛んでるギタリストなんて、知ってる人ではRON JARZOMBEKくらいかなあ。あと連想するのはSERGEY GOLOVINとか。
無理やり表現するなら、SPASTIC INK(WATCHTOWERでも可)がNERVE(JOJO MAYERの人力ドラムンベース・バンド)と手を組んだようなインスト・アルバムです。
ドラムとプログラミング担当のNAVENE KOPERWEISはデスメタルからダブステップまでなんでもありな人らしいので、ジャンルの壁も肉体的制限も突き破るような作風になっています。
インストやテクノが好きで、MESHUGGAHやPERIPHERYといったジェント系が好物、SPIRAL ARCHITECTやCYNICみたいな個性派もいけますっていう人は気に入るかもしれません。


QUEENS OF THE STONE AGE - Villains ★★ (2023-08-10 22:08:16)

ユーモラスなんだけど毒があり、ひねくれてるくせにやたら人懐っこい作品。
大好きなアルバムだとか超名曲が入っているとか、そういうわけじゃないんだけど、ロックの自由で遊びのある領域を自在に行き来するような奔放さが魅力で、ノックアウトされてしまいました。
「ほら、音楽って楽しいだろ」って言ってくれているような、多様性受容ロック。こんなにバラバラな楽曲群がどれもこれも魅力的なんて、化かされているみたい。
個性と才能と可能性の塊のようなアルバムです。


ADAM AND THE ANTS - Kings of the Wild Frontier ★★★ (2023-08-10 21:58:04)

最近まで全然知らなかったバンドでしたが、ALIEN ANT FARMと混同してたまたまこのページを覗いたらローランDEATHさんとGEORGEさんの紹介文になんだか面白そうだぞとなり、聴きました。
もう1曲目から胡散臭い。怪しさ満点。なんだこれ。
でもどの曲も楽しい♪
踊れるし、馬鹿馬鹿しさが心を軽くしてくれます。最後までテンションが下がらないところも嬉しい。
そんでもって天才的に耳に残るフレーズ、一発で心をつかむ変てこメロディを連発するこのセンスったら。
モヤモヤした気分を晴らすのにもってこいのアルバムです。こりゃ名盤だ。


DUNGEON CRYPT - Blow by Blunt Flint - Tragedy in Teriatry (2023-07-09 19:08:47)

前作までの収録曲は、ポンコツではあるけれどもまだ安心・安全な代物だったと言えます。
間違いなくこれは凶器・・・いや、兵器です。
ギター・ソロ――それがこれほどの破壊力を持つ日が来るなんて。
DUNGEON CRYPTは恐ろしいものを開発してしまった。ヤツは天才だ!

とか、あまりのネタ度に悪ノリしてしまいました。これは凄(まじくひどいソロだけど印象深)いですね。


MASSACRATION - Gates of Metal Fried Chicken of Death - Metal Milkshake (2023-07-09 18:55:00)

ホットドックだのミルクシェイクだのプレイステーションだのマイケル・ジャクソンって叫ぶだけの歌詞が潔いです。


MASSACRATION - Gates of Metal Fried Chicken of Death (2023-07-09 18:44:35)

13曲中8曲に「METAL」という魔法の言葉を冠する、真にHailなメタル馬鹿たちによる、MANOWARをも凌駕するピュア・メタルのみを収録した'05年の1stアルバム。
・・・というわけでは全くなく、ブラジルのコメディアンとミュージシャンたちがネタとして結成した架空のアメリカンHMバンドのジョーク作品です。
とはいえ、曲調はまさしくヘヴィ・メタル。無駄にクオリティが高い。
ブラジルの聖飢魔Ⅱ(なんて言ったら怒られる?)、あるいはアニメタルみたいなもんでしょうか。「メタル・ミルクシェイク」「シリアル・メタル」「メタル・デンタル・デストラクション」なんていうタイトルのおふざけ曲が収録され、歌詞もジャケもふざけまくっています。
このバンドにセッション・ミュージシャンとしてイゴール・カヴァレラやリカルド・コンフェッソーリという、ブラジル・メタル界の最高峰で活躍するような人々が参加してるっていうんだから、やっぱブラジル人って大らかだなぁ。
メタルの馬鹿馬鹿しさ、アホらしさを満喫したいときに良い作品です。


FLOTSAM AND JETSAM - High ★★ (2023-06-11 22:28:51)

'97年の6thアルバムです。ジャケも音楽性も地味であまり存在感がなさそう。
が、しかしハイトーン・シャウトも爆走も圧倒的名曲もない、グルーヴィーでちょっと散漫なこのアルバムが実は一番好きデス。
なんだか個人的感性にしっくりくるんですよねー。名曲がなくとも捨て曲もなく、平均値で心地よい。
ジェイソン・ワードとケリー・デビット=スミスがリズム隊の時代のFLOTSのグルーヴが、快感なんです。


IRON MAIDEN - Senjutsu - Darkest Hour ★★ (2023-06-11 21:40:23)

ギター・ソロが泣き泣きのメロメロで大好きです。


IRON MAIDEN - The X Factor - The Edge of Darkness ★★ (2023-06-11 21:29:11)

暗い曲と荒々しい曲にはブレイズの歌唱がよくはまります。この曲なんか、全然不満はないなぁ。
抑え目に始まって盛り上げる展開が大好物なので、とてもドラマティックに感じ、聴き入ってしまいます。


IRON MAIDEN - No Prayer for the Dying - Public Enema Number One (2023-06-11 21:22:29)

どこのアニソンですかみたいなイントロのクサクサツインギター、大好きです。
全体的に見ると、けっこう色んな要素があって一筋縄ではいかない曲。でも、かなり好みの部類です。


IRON MAIDEN - Killers - Purgatory ★★ (2023-06-11 21:03:13)

リフが変奏も含めて全て魅力的、粗削りながら勢いと疾走感が抜群、最後まで脚韻を踏み倒す歌詞も歯切れ良く、吐き捨て型歌唱とベストマッチ。
これぞメタル。名曲です。


SCORPIONS - Love at First Sting - Rock You Like a Hurricane ★★★ (2023-06-10 20:56:23)

私も昔は平凡だと思っていました。
〇十年後にも普通に口ずさめる曲(歌メロのみならずギターまで)の価値がわかったのはここ10年くらいです。


VAN HALEN - A Different Kind of Truth - As Is ★★ (2023-06-10 20:48:05)

買ったばかりのときは、結構批判的な聴き方で、耳に残らないなと思っていたのですが、聴き返せばガツンとくる名曲じゃないですか。
凄いバンドの曲に関しては、評価基準が高くなりすぎているんだなと反省。こんなの他のバンドならキラーチューンです。


DEF LEPPARD - Hysteria - Love Bites ★★★ (2023-06-10 20:32:29)

よく聴いていた当時は、まあまあの曲かなと思っていたんですよ。
ところが今になって聴き直すと、アレンジの一つひとつに感じ入り、昔を思い出してはしみじみと聴き入ってしまいます。
素直に、これは素晴らしいと思えるようになりました。たぶん年のせいもあるんだろうなぁ・・・。


APHEX TWIN - Computer Controlled Acoustic Instruments Pt2 ★★ (2023-06-04 17:44:25)

'15年のEPです。中身はタイトルの通り、プログラミングされた生楽器演奏による音楽です。
音像としてはエレクトロニカっていうよりは現代音楽ですね。NHKのラジオでよく流れるようなやつ。マイクを振り子にして拾った音やメトロノームを同時稼働させたものを「音楽」とかいうのと、似た感覚で聴けます。
まあ、面白ければいーのだ。アバンギャルドなプログレやフリージャズが好きな人にはおすすめです。
それにしても'14年の『SYRO』はグラミー賞をとったのに、続けて出したのがこれって・・・尖ってるなー。一応'01年の『Drukqs』の続編的位置づけで「PT2」らしいですが、音楽性は大きく違うのでご注意を。ピアノが多いところは共通してます。


SQUAREPUSHER - Music for Robots ★★ (2023-06-04 17:32:04)

'14年のEPです。「Z-MACHINES」という日本製音楽ロボットとのコラボ企画。
SQUAREPUSHERは元から大好きだったし、「78本の指を持つギタリストと22個のドラムを叩くドラマー」の演奏だなんて言われたら、聴くしかないじゃないですか。日本限定CD化とのことだったので、なくならないうちに速攻ゲットした次第です。
でも・・・ロボットだからエレキを期待してたら、アコギ作品だったんですよねー。あとSQUAREPUSHERなのにあの超絶ベースが入っていないってどーなのよ!
人力演奏不能な超高速ドラムンベースを期待してたら曲は案外地味で、ジャズ/フュージョンもしくは現代音楽的な感触なのでした。はっきり言って一人多重録音ジャズを作ってた時の彼の方がよっぽど派手。
とはいえ、そういうアコースティック音楽だとわかって聴けば、やはり人間には演奏不能なんだろうなという部分が面白く、繰り返して聴いてしまうのでした。
Z-MACHINESはその後、エレキも演奏したり、歌?っぽいものも追加したような曲を演ったりしてるみたいでした。そのうちまとめて聴いてみたい。
ちなみに、本当にロボットがメタルを演奏するドイツのバンドCOMPRESSORHEADは、曲はちゃんとメタルで心地よいんだけど、曲が普通過ぎてあんまり意義を感じないんですよね。演るならBPM1000超えのインダストリアルデスグラインドでしょ。


AUTECHRE - Untilted ★★ (2023-06-03 17:58:16)

8thアルバムです。
メタル耳にはやっぱこれかなー。(激しさという点では。メロディはほぼありません・・・)
耳が痛くなるくらいヘヴィでメタリック。リズムも高速化複雑化してきょーれつ。快感デス。


AUTECHRE - Chiastic Slide ★★ (2023-06-03 17:48:57)

イギリスの電子音楽デュオの、フル・アルバムとしては4作目です。
'97年当時はオウテカのことを全然知らなくて聴いていませんでしたが、この作品なんか昔の自分の趣味ど真ん中で、聴いてたらさぞかしハマってただろうなーと思います。
ノイジーでヘヴィなのにアンビエント的で美しい。変な音もいっぱい使ってて楽しいです。この頃はリズムがそれほど複雑じゃなく落ち着いて聴けます。
3、4、8曲目が特にお気に入り。


PERIPHERY - Periphery V: Djent Is Not a Genre ★★ (2023-05-28 20:51:07)

「ジェントはジャンル名じゃないんだからね」というツンデレなタイトルをつけておいて初っ端からDJENTYな曲で始まるさまにニヤニヤが止まらない、'23年の「Ⅴ」なくせに7thアルバムです。
これまでもそうですが単純に一言でなど表現不能なハイブリット音楽であることに変わりはなく、プログメタル/メタルコア/スクリーモ/カオティックハードコア/ニューメタル等のいずれとも言える音楽にジャズ/クラシック/映画音楽/ゲーム音楽/エレクトロニカ的要素をぶち込みながらもキャッチーかつヘヴィに仕上げています。
どの曲も複雑で多様な要素を含んでいるため、反芻して消化するまでに時間を要するのですが、5~6回聴いたあたりから、かなり没入できるようになってきました。
まだ彼らの他のアルバムに勝るほどの出来か否かは評価できませんが、いずれ今後何年にもわたって楽しめるであろう良質の激烈テクニカルメタルです。
9曲目の「Thanks Nobuo」はFFシリーズの曲等で有名な植松伸夫への感謝を表す曲で、FFⅦのテーマを用いているらしいです(私はⅥまでしかやっていないのでわかりません)。「Atropos」「Zagreus」もゲームにインスパイアされているようですが、どちらも良い曲。あと3~5曲目のギャップありすぎな流れも好きです。


CORONER - R.I.P. - When Angels Die ★★ (2023-05-28 20:05:51)

いかにもスラッシュな感じで素直に頭を振れます。
それでもクールな印象なのが彼ららしい。


COCOBAT - Cocobat Crunch - Can't Wake Up ★★ (2023-05-28 19:55:42)

朝起きられないってゆーだけの歌詞なのになんだかかっこよさげ。
バカらしい曲なのに強烈で暴れたくなるところがとても魅力的です。


CORROSION OF CONFORMITY - Wiseblood ★★★ (2023-05-27 21:19:49)

最近のお気に入り筆頭格ですが、発売当時は何度も購入を検討しつつ結局見送っていた1枚です。尤もあのころはわかりやすい極端音楽を求めていたので、買っても真価はわからなかったに違いありません。適度にグルーヴィーでノイジーなミドル・テンポ主体のHM/HR。
いま聴いたら、旨味しかない筍や椎茸やせんじ肉の如く、噛めば噛むほど至福の時が訪れて虜ですよ。酒が止まらん音楽。もう、ここしばらく通勤時はこればっかり再生していました。
なんだろーなー、『WHO WE ARE』~『CAUSE FOR PAUSE』までのOUTRAGEが好きな人はツボだと思うんですよ。
泥臭いロケンローとグルーヴメタルとハードコアとストーナーとブルーズのぐちゃまぜヘヴィネス。捨て曲皆無にして多彩なひねくれヘヴィ・ロックの傑作です。正統派メタラーには薦めませんが、雑食リスナーには激お薦めの名盤です。


CONCEPTION - State of Deception - By the Blues (2023-05-27 21:10:03)

あ、肩の力が抜けてきたな、が第一印象です。
なんか、カーンもバンドも真面目になりすぎじゃないかと思っていて、曲名も「Blues」が入っていたため暗ーい感じの曲を想定していたので、予想を裏切られました。(まあ歌詞は暗いんですが)
歯切れがよく、アルバムの良いアクセントになる曲です。


CONVERGE - Jane Doe - Heaven in Her Arms ★★ (2023-05-27 20:59:42)

前半のハードコアすぎる全力投球で、ぐったり疲れる曲。ベースが強烈。
で、なんか違う曲流れてきたかと思う後半も胃にくる重さ。ヘヴィです。


CONTROL HUMAN DELETE - The Prime Mover - New Replicators ★★ (2023-05-27 20:50:51)

冒頭から1分半もSEが続いて、いつ始まるんだろうなーと思っていると変なリフとガラガラ声にもっていかれます。
打ち込みのドラムも色々なパターンで良い感じ。飽きる前に新規要素が顔を出して、8分超、惹きつけられ続けちゃう曲です。


CONTROL DENIED - The Fragile Art of Existence - Expect the Unexpected ★★ (2023-05-27 20:36:42)

アルバム中、特に印象に残っている曲です。
おいしいフレーズがふんだんに使われ、ジェットコースターみたいに山あり谷あり、スリリングに聴き手を運んで行ってくれます。
メタルって快感だなあ。


MESHUGGAH - Contradictions Collapse / None - Internal Evidence ★★ (2023-05-27 20:27:57)

熱い!
細かいことはどうでもよくなります。
なんか2分くらいで満腹して大興奮してるのに、その後5分ほど追い打ちされてもう降参ですっていう。
ベースとコーラスがテンション高すぎ。


SUNN 0))) - 00 Void ★★ (2023-05-21 22:00:55)

首尾一貫して余計なものを省いたドローンで、心地よくボーっとできます。
リズムも歌も展開もなし。そのため安心して長時間身をゆだねられます。振幅が少ないため、大半のクラシック音楽よりよっぽど落ち着く優しい音楽とも感じられるくらい。
前衛的な轟音音楽なのでしょうが、非常に癒し系。


DEATHSPELL OMEGA - Kénôse ★★★ (2023-05-21 21:52:44)

余計な何もかもを吹き飛ばしてくれる快作。自分の中の負の感情、溜まったストレスを解消するのに重宝する作品です。個人的には今まで聴いたブラック・メタルでも5本の指に入ります。
聴いている最中は笑顔になどなりようもなく、眉間にしわを寄せて歯を食いしばって聴くのですが、最後には何か悟りを開いたような気分になってスッキリ。
浄化音楽の最高峰です。愛おしい。


WIG WAM - Out of the Dark - High n Dry ★★ (2023-05-21 21:42:41)

こういうノリが好きなんですよ。心地よくもかったるくないグルーヴ。
最近なんだか彼らの曲がしっくりくるんです。
曲作りが実に巧み。


CORROSION OF CONFORMITY - Wiseblood - Born Again for the Last Time ★★ (2023-05-21 21:34:35)

いま聴くとめっちゃ面白い曲です。予測をことごとく裏切り、自由自在に展開する個性派ヘヴィ・ロック。
ベース・ラインを聴くだけで恍惚です。なんて発想力。ドラムも巧すぎる(ハードコア時代と本当に同一人物?)。
ジェント系のバンドにも通じる変則リズムの工夫、気だるささえも魅力に変える多彩なアイディア。私の位置づけではこれもプログレ。
これはSOUNDGARDENやHELMETにも肉薄する、BLACK SABBATH系実験ロックの最良の果実の一つでしょう。


LOVEBITES - Judgement Day - Wicked Witch ★★★ (2023-05-21 21:20:11)

このリフと歌メロは非常にJ-POP的で、日本人ならではのユニークなメロディ展開だと思います。
この曲でファンになりました。
他の人がこの曲をどんな風に捉えるのか、気になります。


GALNERYUS - Between Dread and Valor - Time Will Tell ★★★ (2023-04-25 21:51:34)

ヤバいヤバい、こんなにガルネリウスの曲が胸を射抜いたことはありませんでした。
もう私の好み、ド真ん中。この哀愁、メロディ、疾走感、切ない歌詞。降参です。大大大好き!
この次の「Let Us Shine」の哀メロもたまんないけど、とにかくこの曲が好きすぎる!


GALNERYUS - Between Dread and Valor ★★★ (2023-04-25 21:43:53)

遂にMAKE UPを凌駕するレヴェルまで激熱クサメロ日本語HM/HRを引き上げたんだなーというのが一聴目の感想です。(けなしてないですよ、MAKE UPは個人的に神階級、最上級です!)
これはもう、別次元ですよ。日本語をのせたHM/HRをここまでポップに、しかし哀メロたっぷりの疾走感ありありでドラマティックに仕上げてくるなんて・・・。
もちろん英語中心の、テクニックやスピードをもっと前面に押し出した曲を収めた他のアルバムも好きですよ。少なくとも小野正利加入後のはみんな聴いてます。そしてこの作品はスペシャルアルバムということで、本筋とは外れているのかもしれません。でも心が震えてしまうんだから仕方がない。
人生の〇枚アルバムに入れて後悔なしです。
今年のベストはIFのアレかHのアレだと思っていたのに、もう2回も変節して、今はコレです。いやほんと、想定を軽々超えてくれました。
他の誰がけなそうと、断固私はこの作品を愛で続けます。


IBARAKI - Rashomon ★★ (2023-04-23 22:29:25)

TRIVIUMのMatthew Kiichi "Matt" Heafyのブラック・メタル・ソロ・プロジェクトの'22年の1stです。プロデュースはIhsahn。期待するなっていうのが無理な、ヤバい組み合わせですよね。こういうバンド、このサイトの常連さんが盛り上がってた当時なら、皆であーだこーだ取り上げて、楽しかっただろうなー。
日本語表記では、バンド名:茨鬼、アルバム名:『羅生門』、曲名:儚き必然/迦具土/茨木童子/地獄太夫/魂の崩壊/悪夢/木漏れ日/浪人/須佐之男命/海賊、のようです。
日本というルーツにアイデンティティを求めたブラックという感じなんでしょうが、中身は想像の斜め上でした。SIGHとも全然違うし、比較対象があまり思い浮かばない、暗黒メタルの異端児。
なんか、ブラック・メタルっていうよりはプログレ。バンドサウンドのくびきから解き放たれて自由奔放にアレンジしています。
題材は日本ですが、サウンドは思ったほど日本風なわけでもなく歌詞も英語です。曲タイトルになった題材のストーリー的歌詞もあれば、かけ離れた抽象的な歌詞もあり。
初聴時は全然付いて行けず、何度も聴いて評価を更新し続けている感性の鈍い私ですが、とにかく好奇心は刺激されるので幾度か再挑戦しているところです。妙にはまる。
大好きな作品というわけではないのですが、やたらと郷愁が刺激され、なんだか繰り返し再生しちゃうんです。10年後には名盤と言っているかも。
(4)「Jigoku Dayū」と(8)「Rōnin」がもの悲しくも美しく、お気に入りです。(9)「Susanoo no Mikoto」の日本語詞も微笑ましい。


ARCH ENEMY - Doomsday Machine - Nemesis ★★ (2023-04-16 23:46:31)

さっき山下達郎のラジオ番組サンデー・ソングブックでかかってびっくりしました。
以前IMPELLITTERIがかかった時も驚きでしたが、更にここまで許容しちゃいますか。レコードも買っちゃったとか。
改めて、アンジェラって世の中の色々な壁をぶち壊してたんだよなーと、しみじみ思いました。
『DOOMSDAY MACHINE』久しく聴いていなかったのでほとんど忘れてましたが、良い曲ですね。


AMORPHIS - The Beginning of Times - Mermaid ★★★ (2023-04-09 21:35:12)

キーボードとギターのからみがたまりません。
歌メロも、ちょっと音程下げるところとか、好きだなー。
最初から最後まで魅力的。彼らの中でも屈指の名曲でしょう。泣けます。


TEN - Something Wicked This Way Comes - Something Wicked This Way Comes ★★ (2023-04-09 21:25:11)

イントロとアウトロがお気に入りです。
ついつい口笛を吹きたくなります。


DECAPITATED - Nihility - Spheres of Madness ★★ (2023-04-09 21:16:01)

この曲のメカニカルなリフがたまりません。
何種類かの奇々怪々なリフが組み合わされていて、全く飽きさせない名曲です。


SEPTICFLESH (SEPTIC FLESH) - The Great Mass - Mad Architect ★★ (2023-04-09 21:04:06)

デス・メタルというよりも現代音楽風ですが、焦燥感をあおる寒々しいオケの不気味さが印象的で、繰り返し聴きたくなります。
歌詞は自ら設計した迷路に閉じ込められた建築家の曲って感じでしょうか。


MACHINE HEAD - The More Things Change... - Spine ★★ (2023-04-09 20:55:49)

まあ地味な曲扱いなんでしょーが、やっぱり曲作りが巧いんですよねー。
展開が案外多彩で、今聴いても古臭さやダサさを感じず、ひたすら快感。けっこう叙情的なところも良いなあ。
ヘヴィ・メタルに疾走やメロディアスさではなくヘヴィネスを求める人にはおすすめデス。


MACHINE HEAD - The More Things Change... - Ten Ton Hammer ★★★ (2023-04-09 20:46:46)

買った当時は「なかなか良いな」などと思って聴いていたわけですが、あれから二十数年経てば思い入れ込みで、「歴史的名盤の神曲」に思えてしまうから不思議。
「重く、激しい曲」を求めて生み出された、'90年代ヘヴィ・グルーヴを体現した名曲です。青春の一曲。


MACHINE HEAD - Øf Kingdøm and Crøwn - Slaughter the Martyr ★★★ (2023-04-09 20:41:48)

始まりはバラードかと思うような悲痛な曲調なのですが、途中で激発して展開していく慟哭の1曲目。
Erosが恋人のAmethystを殺されて復讐に走るさまを表した曲でしょうか。
ロブの歌、表現力が段違いに増しているなー。