1990年11月のモスクワでのライブ。 内容は全てが代表曲と言ってよく(CRIMSONの曲が2曲あり)、オーヴァーダブをほとんど行っていないらしくスタジオ盤のような神秘的な重厚さはないが、ライブならではの生々しい音が聴ける。 「THE SMILE HAS LEFT YOUR EYES」は二部構成になっており、前半部は前2曲「STARLESS」「BOOK OF SATURDAY」の流れを汲むジョン・ウェットンの弾き語りの形式で、それが終わると、ハードにアレンジされた後半部へ。非常にドラマティックな展開に痺れる。また、中間にカール・パーマーの凄まじいドラムソロを挟んで再びサビへ戻る「THE HEAT GOES ON」も圧巻の一言。 そして最後の劇的な「OPEN YOUR EYES」が終わって、フェイドアウトしていく歓声に重なるようにして未発表曲の「KARI-ANNE」が始まるのだが、これがまた素晴らしい曲で、他のASIAの代表曲と比べてもなんら遜色はない。 もちろん演奏は文句なし。ファンなら絶対手に入れておくべき1枚。