この曲を聴け!
クーカイさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 1-100

MyPage

クーカイさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 1-100
0 | 1 | 2 | 3 | 4
モバイル向きページ 


AC/DC - Back in Black ★★ (2005-07-16 11:46:00)

AC/DC初体験は『BLOW UP YOUR VIDEO』だったのですが、遡って聴こうとしたときに初めて手にしたのがこの作品でした。
Vo.がブライアンになってからの一作目ですが、鎮魂の鐘などボンに対する痛切な思いを感じるヘヴィな作品であると共に、タイトルトラックなどにみられるある意味キャッチーなリフワークが秀逸な名盤です。
AC/DCで最も好きな作品は?と訊かれると、本作を挙げますね。


AC/DC - Ballbreaker ★★ (2003-10-02 00:59:00)

'95年発表。
曲に問題はないと思います。はっきり言いますが、リック=ルービンのプロデュースに問題ありでしょう。この人、確かWOLFSBANEの作品でもこじんまりとした音作りをしていませんでしたっけ。
AC/DCには生々しい音やラフな音作りがお似合いで、そういう音作りだからこそ曲中の「空間」というか「隙間」も生きるのに。こんなに整理されて綺麗に小さくまとめられた音じゃ、曲が可哀相です。と、いうわけで皆さん。本作を聴く時にはせめて大きな音で聴きましょう。


AC/DC - Blow Up Your Video - This Means War ★★ (2005-10-17 23:16:07)

AC/DCの楽曲群の中でも、切れている一曲だと思う。
ちょっと目がいっちゃっているような感じで、かなり暴力的。
リフの格好良さ。心地良い疾走感。
「これが戦争だ」
妙に納得。


AC/DC - Fly on the Wall ★★ (2001-09-03 23:36:00)

'85年発表。通算・・・何作目だ?これ。
どうもAC/DCのアルバムの枚数って数えずらいよね。オーストラリア盤2枚が1枚に編集されてメジャーデヴュー盤になっているとか・・・。CD化されていないオーストラリア盤と『LIVE AT ATLANTIC STUDIO』を除くと11作目ですか?間違っていたら御免なさい。
このアルバム、世間的評価としては"地味"な1枚とされているのだろうか。あまり誉める言葉を聞かない。だがしかし、彼等のポップでキャッチーな面が嫌味なく出ており個人的にはお気に入りの1枚である。
1曲目「FLY ON THE WALL」、2曲目「SHAKE YOUR FOUNDATIONS」、4曲目「DANGER」、7曲目「STAND UP」」などが良い。


AC/DC - Highway to Hell ★★ (2003-08-03 01:57:00)

'79年発表。ボン=スコット時代の集大成的アルバム。
とにかく、1曲目のタイトルトラックのイントロだ!これがワンフレーズ鳴り響いただけで、自分の周囲の空気がガラリと変わるぞ!問答無用の名曲だ!
例えば、悪魔が(歌詞の内容にはこの際触れずに)「地獄に向かっている高速道路」のプロモーションにAC/DCの「HIGHWAY~」を使ったと考えてみよう。そのあまりにも陽気でポジティヴでガッツの湧いてくるリフを聴いた途端、なんの迷いも無く地獄へ向かってハイウェイを爆走することを選んでしまいそうなくらいだ(でも、駄目だよ。これ聴いて現実の高速道路をふっとばして走っては)。
ま、細かいことはどうでもいい。傑作。


AC/DC - Stiff Upper Lip ★★ (2002-07-20 01:33:00)

2000年発表。
AC/DCってたまに無性に聴きたくなる。"全部同じに聴こえる"なんていう方もいるかもしれないが、そんなことはない。本当にこの人達は歩くリフ袋というか、リフのアイデアが尽きることがないのが凄い。
ビールをガンガン飲りながら聴きたいのが『HIGHWAY TO HELL』とか『BACK IN BLACK』だとしたら、本作はどちらかというとウィスキーでもあおりながら聴きたい作風。渋い。渋いがハード。なんか聴きながらやたら元気になってしまう彼等の音楽は、本作においても健在。たいしたもんである。格好良いぞ!親父!


ACCEPT - Metal Heart ★★ (2005-07-16 11:52:00)

ACCEPTはこの作品を挟む前後合わせて3枚が最高ですね。
中でも本作はジャケットのアートワークを含めて最も好きです。
捨て曲なし!メタル。メタル。メタル。それだけじゃなくキャッチーな曲もあり、ヴァラエティに富んでいます。タイトルトラックの格好良さは普通じゃありません。
HELLOWEEN登場以前では彼等が「ジャーマンメタル」だったんですよ。若い方達!
「古ジャーマン」も良いもんですよ。


AEROSMITH - Done With Mirrors ★★ (2002-06-25 23:18:00)

'85年発表。8枚目のスタジオ作にして、ジョー、ブラッド復帰作。そう、復活作と言う鳴り
物入りの発表だった。「低迷期3部作」第3弾。・・・まあ要するに復活に失敗してしまったわ
けなのだった。
1曲目はジョーのソロ作のタイトルにもなった、「LET THE MUSIC DO THE
TALKING」。出だしとしてはかなり格好良い。ただし、この勢いが続かない。
本人達も後に自覚するのだが、本作発表時点で、本気になってまた頂点を目指そうと思っていたメンバーは皆無であったようだ。ドラッグも止められず、楽曲も昔自分達が作っていたものを無
理に真似たような、なにかちぐはぐな出来。それが本作の印象である。
LAメタル全盛期に、'70年代テイストを纏って「復活」を声高に叫んでも古臭さが匂いたつ
だけであったが、それでも何故か「駄作」と言い切れない。それが私にとっての本作である。
「出来の悪い子ほど可愛い」というか、なにか不真面目な部分はあれど必死なところが見え隠れ
しているのが好きなのかもしれない。「味わい深し」と言っておこう。


AEROSMITH - Live! Bootleg ★★ (2005-05-15 13:28:00)

'78年発表。ライヴ盤。
初めて購入したエアロがこれだった(ん?『PUMP』が先か?聴き始めたのは『ROCKS』と『PERMANENT VACATION』からだが)。
というのは、ラジオで聴いた「BACK IN THE SADDLE」のライヴヴァージョンがあまりにも格好良かったから。
「BACK IN THE SADDLE」はスタジオヴァージョンも、鉈をぶん回すヘヴィさに痺れたもんだが、ライヴヴァージョンはさらにグッとくるねえ。
へたなベスト盤買うより、このライヴ盤聴いた方が良いと思う。HRの醍醐味どころかロケンローの真髄にも触れることが出来る本作は、勿論名盤。


AEROSMITH - Night in the Ruts ★★ (2002-06-16 11:54:00)

'79年発表。ライヴ盤を挟み、スタジオ作としては6作目。
いわゆる"低迷期"に発表された作品ゆえに、その評価は一般的には低い。
もちろん前スタジオ作までに見られた、ある種ギンギンなエキサイトメントは存在せず、地味な仕上がりではある。
メンバー間の不和、パンクロックの台頭という内憂外患ともいえる製作環境であったにも関わらず、しかし本作は駄作ではない。
本当に困ったとき、人はどうするか?しかもその人物が表現者だった場合。
その人物は自らの創造力の核となる部分を、しっかりと見つめなおすだろう。
彼らが行なったのは、その作業だった。
絶頂期を通り越し、バンドのキャリア半ばにして自らの本質を問い直した、過渡期の作品として本作は位置付けられる。カヴァー曲が多いのもそのためだと考えれば肯けよう。
もう一度言うが、本作は駄作ではない。裸のエアロ、自分達のルーツに立ち返ったエアロがここにいる。冒頭の2曲は佳曲。後半にも良い曲は多い。⑤がお気に入り。


AEROSMITH - Nine Lives ★★ (2002-07-15 00:08:00)

'97年発表。スタジオ作としては12作目。
思うに『PERMANENT VACATION』以降の作品群の中では、最高にエアロな作品だと思う。勿論ここ10年間に発表された全HRアルバムの中でも、最高峰に位置する作品であろう。
このバンドの持ち味というのは、フックのあるメロディやリフづくりに秀でているのみならず、なによりも猥雑さ、ロックの持ついかがわしさをクールに体現しているところだと思う。
そういう意味では、『PERMANENT~』・『GET A GRIP』・『JUST PUSH PLAY』は少々お行儀が良すぎる(とはいえ、これらの作品ももちろん高品質だ)。復活後におけるエアロらしい傑作という意味では『PUMP』と本作を挙げたい。
ただし、『PUMP』は前半の派手さケバさに比べ後半が渋い作りとなっているので、そのギャップの激しさを考えるとアルバムトータルの完成度では本作に一歩譲る。
冒頭、いきなりハードにすっとばすタイトルトラック。もうこれでノックアウト。この格好良さはなんなんだ!と思っていると、必殺のシングルカット曲②が始まる。以下、非常にバラエティに富みつつもしっかりエアロ印の烙印が押された名曲達が、列をなしてあなたを待っている。
一度アルバム完成にこぎつけながら、もう一度作り直したバンドを大いに讃えたい。また、それをやきもきしながら見守ったレコード会社も。ロック職人達の面目躍如たるものが、本作においてしっかりと我々に提示されている。あんたら、やっぱすげえよ。全く格好良い親父達である。


AEROSMITH - Rock in a Hard Place ★★ (2002-06-25 23:00:00)

'82年発表。7枚目のスタジオ作。
「低迷期3部作」(勝手にそう呼んでいるが、『NIGHT IN THE RUTS』
~『DONE WITH MIRRORS』までの3枚)の中では第2弾である。
多分本作は一般的には評価が低いのかもしれないが、実のところは勝負作だったのだ。
1曲目からやたらとテンションの高いスティーブンのVoが、本作にかける意気込みを
十分すぎるほど感じさせる。なにせジョーが辞めてブラッドも去ったため、エアロは両
翼をもぎとられたようなもの。ここが踏ん張りどころだった。
というわけで、本作は個人的には気合の入った充実作という位置付けである。
楽曲も粒揃い。ただ、やはりジョーとブラッドが不在であったのが、エアロであってエ
アロではない不思議な雰囲気を醸し出していることは否めない。


AEROSMITH - Rocks ★★ (2005-05-15 13:42:00)

'76年発表。4thアルバム。
なにより驚きなのは、'70年代中期に捨て曲無しでこれほどヘヴィなアルバムを発表したこと。まさに「ハードロック」。
①・②・③・⑤・⑧を聴くと特に思うのだが、「キャッチー」や「ポップ」という表現ではなく、ただ「格好良い」としか言えない楽曲ってのがあるんだよ。DPやZEPP聴いていても思うんだけど。
アートワークが全てを物語っているけど、金剛石だね。本当。そしてタイトルが『ROCKS』。これ、美学だろ。


ALICE COOPER - The Last Temptation ★★ (2002-01-14 20:59:00)

'94年発表。私が購入したのは「日本のみの生産限定スペシャル・パッケージ」というやつで、5曲入りライヴCD('91年のライヴ)とニール・ゲイマンのコミックが付いている。
売り文句に「巨大なコンセプト・アルバム」とあるように、本作は"見世物小屋"、"クリープショウ"をモチーフにしたコンセプト・アルバムである。ただ、作品のスケールは巨大でもなんでもなく、むしろ小粒だがなかなか良い曲がそろっている小曲集という趣き。
結構佳曲が並んでいるが、なかでも出色の出来なのは6曲目の「STOLEN PRAYER」。哀愁を帯びた曲調なのだが、徐々に盛り上がり感動的なラストに至るこの曲は名曲である。


ALICE IN CHAINS - Alice in Chains ★★ (2002-05-09 22:48:00)

あ~あ。レインが逝っちまったよー。だからアーティストはドラッグやっちゃいけないんだよ。やったって良いことねえんだから。「曲想が湧いてくる」?馬鹿言っちゃいけない。「LSDでラリるのは禅の悟りの境地と同じだ。脳内における麻薬物質の作用をみると・・・」?ふざけんなって。
らもさんがどっかで書いていたけど、「ドラッグの使用に伴う弊害は本人の責任に帰する。それ以上の罪を問わない」とかなんとかカーター元大統領が言ったそうだ。確か"ドラッグやって身体壊すのはやった本人の勝手"という意味で言ったとか。
だが俺はその意見には反対。人間はそんな強い存在じゃないんだよ。死ぬまでやるか、やっている最中に人を殺すかするんだから。本人がやめねえんだったら、周囲の奴がやめさせるしかないんだ。
この3rd。凄く出来がいいよ。1曲目からグイグイ彼等の世界に引き込まれていくけど、特に出来が良いのは3曲目の「SLUDGEFACTORY」とそれに続く「HEAVEN BESIDE YOU」、そして12曲目の「OVER NOW」だ。個人的には彼等の最高傑作かつ集大成は本作だと思う。だからぜひともこの次の展開を見たかった。新曲を聴きたかった。ヘヴィなのに、それでいて哀愁漂うアコースティカルなバンドでもあった。こんな存在は他にはなかったのに。
あー、頭にくる。


ANDREW W.K. - I Get Wet ★★ (2002-05-31 01:06:00)

方法論的には、THE WILDHEARTSやデヴィン=タウンゼントがすでにやっていることに類似している。キャッチーな楽曲を、おそろしくノイジーに演奏する。しかも物凄い音数をクリアーに聴かせる。
楽曲の邦題は馬鹿みたいな題名ばかりだが(揶揄しているのではない。傑作な邦題だと思う)、この人のポップセンスは並外れている。
ある種偏執的な音作りといい一種の天才だと思う。


ANTHEM - ANTHEM WAYS ★★ (2001-08-08 18:46:00)

ごめん。ベスト盤だけど紹介させてくれい。
本ベスト盤は、ANTHEMの名曲を10曲集めたものだが、そのうちの6曲をリテイク及びリミックス・ダウンしている。で、うち1曲では島紀史(CONCERTO MOON)がソロをとっている。
恥ずかしながら、ANTHEMってこれで初めて触れたんだけど、なかなかどうして、格好良いなあと思った次第ざんす。どうもJAPANESE METALのうち、日本語の歌詞で歌っているものは好きになれなかったのだが、このバンドの場合日本語詩のもつくささが適度な薬味となって、絶妙なんだよね。
『SEVEN HILLS』もトライしてみようかと思う。出来が良かったら紹介するぜ。


ANTHEM - Domestic Booty ★★ (2005-10-03 18:48:00)

『SEVEN HILLS』でしっかり惚れこみ、今、昔の作品を徐々に集めているところなのですが、どれも良いですねえ。
時系列的には、本作が一番最近に買い求めた旧譜なのですが、1曲目でガツンときて、2曲目以降も飽きさせません。清水さんはこの頃から良いギターを弾いてますね。
それにやはりあの、「ゲストキーボーディスト」の活躍にはニヤニヤしてしまいます。
名盤!


ANTHEM - Eternal Warrior ★★ (2004-07-29 15:40:00)

はっきり言わせてもらう。
傑作である。
1曲目を聴いて欲しい。凄いぞ。
ミュージシャンにとって「前作を超えるものを作る」というのは大変なことだ。
彼等はやってのけた。
今、世界中を見渡してみても、これほど徹頭徹尾ヘヴィメタルなバンドはANTHEM以外にどれだけいるのだろう。
混じりけ無しのHM。純度100%の超鋼鉄音楽。褒め言葉ではなく、客観的表現として捧げさせてもらう。


ANTHEM - Hunting Time ★★ (2005-10-03 18:55:00)

剛直な作品です。
ゴリゴリに硬いですね。
柴田さんもその出来には満足したとコメントしていますが、全くそのとおりです。
3rd、前作と名盤揃いで、次いで本作のような超HMな作品を作るのですから、魂消たものです。
このあたりですでに、ジャパニーズHMの最高峰の一つとして聳え立ちましたね。
凄いバンド、もの凄い作品です。


ANTHEM - Immortal ★★ (2006-09-12 21:30:00)

最近あまりCDを買わない。
買うのは「これは聴かなきゃ」という作品に限っている。
本作は当然「聴かなきゃ」という作品で、皆さんにも「これは聴かなきゃ!」とお勧めする。
上の方々も書いておられるが、現時点での最高傑作は本作であると断言して良いかと思う。再結成前も後もひっくるめて。
個々の楽曲が良いのは言うまでもないが、なによりも特徴的なのはキャッチーな楽曲(今まであえて封印していたと思われる)が含まれていることだ。③と⑩の2曲の存在は非常に大きい。
これまでは「全曲良いんだが、欲を言えばもう一味欲しいかな・・・」と少し思ったことが実はあったのだが、本作は完璧である。楽曲群の並びにメリハリがつき、剛直な曲はより剛直に、メロウな曲はよりメロウにと、曲の差別化がはかられ一層魅力が増している。
凄い作品だ。


ANTHEM - Overload ★★ (2002-10-13 11:46:00)

'02年発表。復活後2作目。
例えて言えばなにが頭に来るって、ラーメン屋に行ってぬるいラーメンを出されることほど、頭に来ることは無い。ラーメンって"熱い"もんだろ。出された直後にスープがごくごく飲めてどうすんだって。
だが、この『OVERLOAD』とANTHEMに限って言えば、期待したものが裏切られることは無い。それどころか期待以上のものが待っている。
もう、全編熱い。前作もそりゃあ熱くて最高の作品だったが、本作を聴くと"あれですら、まだ道半ばだったか・・・"と思えてしまう。
もう「聴き所満載!」なんてレベルは超えている。全曲、どれをとっても最高の出来である。各人のプレイは当然ながら魂のこもった鬼気迫るものだが、なかでも特筆すべきは清水のギターである。本作でのこの人のギターは凄い。上手いとか早いとかいう形容では全然表現できない。なにしろ格好良いのだ。「ああ。こういうギター(ソロ)が聴きたかったんだよ!」というフレーズ、メロディがバンバン出てくる。正直なところ、「次はどんなソロか」が楽しみで全10曲あっという間に聴けてしまう。
楽曲の出来は前作以上にキャッチーかつフック有りだが、とにもかくにもHMである。HMの教科書と言ってもいいのではと思えるくらい、HM以外の何物でもない。熱く、激しい。
正直なところ、今年はビッグネームも含め色々なバンドの作品に接したが、年間ベスト5には間違いなく入れたいと思う。それほど素晴らしい作品である。
坂本さん、清水さん、本間さん。そして柴田さん。本当に有難う御座います。日本にANTHEMが居て良かった。


ANTHEM - Seven Hills ★★ (2001-08-28 23:01:00)

まず、何よりも疾走感。全篇に漲る緊張感。
シングルカットされた①の出来がいいのは言うに及ばず、②から⑤にかけての畳み掛けるような流れは最高に気持ち良い。
圧巻なのは清水が書いた⑥。インストゥルメンタルなのだが、いやあ、この人たちは本当に上手い!曲調は異なるが思わずRUSHの「YYZ」を思い出してしまった。
しかし、本当に凄いのはここから。7曲目の「RUNNING BLOOD」。これは理屈抜きの名曲。なにより歌詞がいい。これは個人的アンセムとしたい。へこんだ時に聴くと元気が出るぞ。これは。この⑦以降はバラエティに富んだ楽曲が次から次へと繰り出され、本当に圧倒される。
坂本英三の魂のかけらを吐き出すような熱唱が見事。清水のギターも気持ちいい。リズムからソロから変幻自在。そしてボトムを支える二人は職人芸の域に達している。
柴田さん。あなたは日本のスティーヴ=ハリスだ(と勝手に呼ばせてもらう)。


ANTHRAX - Among the Living ★★ (2003-05-06 23:40:00)

前言撤回。ごめんなさい。ANTHRAX。
昨日、旅行先で購入しなおした。帰ってきて聴いてみた。いいじゃん。どうして前に持っていたときに売ろうなどと考えたんだろう。
やっぱり①はヴォーカルが外れまくっているような気がするし(とはいえ、そういう曲なんだろうけどさ)、代表曲とされる②や③・④なども今一歩名曲になり損ねているような気がするし、素直に「あ、これいいな」と思ったのは⑥だけなんだけど、アルバムトータルで聴くとかなりツボにくる。2ndを越すことはできないけれど、同じ路線でかなり頑張っている。名盤と評価して良いと思う。
再度ごめんなさい。見損なってました。


ANTHRAX - State of Euphoria ★★ (2005-08-07 21:48:00)

今回、旅のお供に持っていったうちの1枚がこのアルバム。
前作の良さがわかるまで随分遠回りしたこの私だが、本作は非常にすんなり聴けた。
何の問題も無い。問題が無いどころか、格好良いじゃん!!
①から③までの流れの最後にカヴァー曲ではあるが、「ANTISOCIAL」が来る。これは個人的には本作のハイライトだ。
冒頭のこの4曲の存在だけで、本作に対する好感度は非常に高い。それだけでなく、他の曲にしても駄曲は一曲も無い。
わからないのは、どこがどうクロスオーヴァーしているのかということなのだが、おそらく聴き手である私の耳がメタルとハードコアが融合した音楽に馴染んでしまっている為だろう。例えばPANTERAとか。今となっては本作も普通に格好良いスラッシュに聴こえる。
というわけで、ANTHRAX再評価の機運が勝手に私の中で盛り上がっているので、もう一度前作を良く聴きこんでみようと思います。


ANTHRAX - The Greater of Two Evils ★★ (2004-11-22 22:45:00)

俺はベラドナさんのVoが苦手なので、正直ジョンが歌いなおしてくれて嬉しい。
こんなことを書くと古くからのファンに叱られるのだろうが仕方がない。安心して聴けるのだ。
リリースのタイミングが遅いのでは?という意見もあるようだが、俺はここで出して正解だと思う。前作のオリジナルアルバムが復活作として遜色ない出来だったし、炭素菌騒動も一応落ち着いて、ツアーも長期間頑張り、今の彼等の活動は安定し、かつ充実している。
もう一度エールを送りたい。
「頑張れ!ANTHRAX!」
そうそう。本作品について。「これがスラッシュだ!」という気合の入りよう。走る走る。
HMは個人的にはヘヴィにグルーヴするのも良いけど、走る方が好きだ。名盤。


ANTHRAX - We've Come for You All ★★ (2003-02-15 00:13:00)

'03年発表。9作目。
最初に断っておくが、私はANTHRAXのファンではない。
2nd、3rd、6th、7thと聴いたが、まだ持っているのは2nd一枚のみ(認める。これは名盤)である。他のは売ってしまった。
売った中では3rdが最も嫌いだった。本当にもう積極的に嫌い。なにが嫌だったかというと、べラドナのVoがキーを外しているように聴こえて仕方がなかったためである。代表曲が収録された名盤のはずなのに・・・。そう思ったが、最終的には自分の耳に従った。「これは聴けない」。
6thは出来は悪くなかった(どころか結構格好良かった)のだが、どうにもMINISTRYなどのインダストリアル系の模倣に聴こえてしまい、あまり好きになれなかった。そして7thはゴリゴリ・ザクザクした楽曲が多くてアグレッシヴなのは良かったのだが、似たような曲が並んでいるような気がして、それに加えて「この一曲!」というのも無くて、これもまたあまり聴き込めなかった。
そんな私が言うのもなんだが、本作は良い。かなりの好印象である。
何が良いのかというと、⑤・⑧・⑩・⑪などのリフあるいはサビの歌メロがキャッチーな曲の存在である。これらが従来から彼らが得意としていたゴリゴリ・ザクザクな楽曲の合間に配置され、相乗効果で互いの価値を高めているのだ。
これは聴ける。これは良い。積極的に大好きだ。頑張れ!ANTHRAX!


ARMORED SAINT - Revelation ★★ (2003-03-28 22:31:00)

'00年発表。復活作。
ANTHRAXのVoであるジョン=ブッシュが在籍していたバンドが、再結成して発表したのが本作。だから弱いのよ。この手のメタルには。
これは凄え。この一曲だけは!というのがないのが玉に瑕なのだが、いやいやどうして格好良い楽曲がずらずらと並んでいるざんす。特に好きなのは①と⑤。
疾走するにしろグルーヴィーにうねるにしろ、このどこか湿り気を帯びた正統派メタルはとてもアメリカのバンドとは思えない。大好きです。ジャケットのアートワーク(ただし、人によっては「わかんねえな。こういうの」という意見もあるだろう)も含めて買って良かったと満足した一枚。


AVENGED SEVENFOLD - City of Evil ★★ (2006-06-30 23:56:00)

まずは、大喝采である。
上の方々が書くように、アメリカでこの音がそこそこ売れてるのには驚きだ。
偉い。頑張れ。
ただ、上記に述べたことと異なるレベルの話なので、一人のおっさんHMリスナーの愚痴として読んで欲しいのだが、私にはどうも以下のように聴こえてならない。
リズムがジャーマンというよりファンパンク・メロコアで、その上にメロディアスなギターが乗っかる。
自身を省みるに、何故あれほどまでにHELLOWEEN(1st・2ndの頃)が好きだったのかというと、リズムがスラッシュメタルだったからだ。スラッシュメタルのリズムにメイデンというのがHELLOWEENである。そう断言したい。そしてそれは新しくも格好良かったのである。
そういう意味で、本作については「偉い。良くやった。頑張れ」と応援する一方で、リズムが鼻について聴きこめないでいる。やはり、若人ゆえに同時代的に流れていた音楽の影響はまぬがれないのか・・・。
おじさんにはちょっとつらい作品である。アメリカ出身の若手にもう手を出さない方が良いと思わせるくらいの。


BAD COMPANY - Straight Shooter ★★ (2003-08-02 01:27:00)

'74年発表。2ND。
実のところ、BAD COMPANYは現時点で本作しか持っていない。せめて不朽の名作と言われている1STぐらい買おうかと思うのだが、「良いことはわかっている。あとのお楽しみ」と考え、未だ購入に至っていない。
とりあえずこの2NDだが、一口に言うと非常にキャッチーなHRである。
軽快なHRナンバーの①で幕を開け、どことなくカントリー調の②、優しげな③を経て、4曲目以降も名曲揃いだ。もっともハードなのは⑤だが、これにしても非常に明るいノリ。だがきっちり少しだけ湿っている。どの曲もどことなくホンワカしており、どこかちょっぴり湿っている。古き良き時代の傑作アルバム。


BAD MOON RISING - Bad Moon Rising ★★ (2003-06-22 16:40:00)

'91年発表。1stアルバム。
本作発表の段階では正式メンバーはカル=スワンとダグ=アルドリッチの2人のみである。要するにBMRはこの2人のプロジェクトとしてスタートした。ということはつまり、亡きLIONの後継者として待ち望まれていた中で本作が発表されたことを意味する。
などと偉そうに書いてはみたが、実は私がこの作品を入手したのはつい最近のことである。
DIOでのダグのプレイに耳を引かれ、さらにはWHITESNAKEにも参加したということで、BMRに興味が湧いたのだ。最初に聴いたのは3rd。これがなかなか気に入ったので、3rdより評判の良い1stがどうしても聴いてみたくなったというわけだ。
結論。私は3rdの方が好きだ。だが、本作も名盤であると評価したい。
なにが良いかというと、非常にオーソドックスなHRを一生懸命やっているということ。①と②はなんか明るい感じだが、③のバラード以降はH・Wさんも言うように、湿り気を帯びた英国の香りがする良質のHRが並ぶ。個人的には③・⑥・⑧も良いが④・⑦・⑨などのハードな楽曲の存在に価値を見出したい。


BAD MOON RISING - Blood ★★ (2003-10-03 22:32:00)

'93年発表。2nd。
書き込みもされていないし、なんかあまり評判も良くない。
だが、昨日中古盤屋で見つけ、思わず購入してしまった。
う~ん。確かに決めの1曲に欠けているような気はするが、私は結構気に入った。
傑作と言い切ることには躊躇をおぼえるが、これは明らかに駄作ではない。ブルージーなHRで、前作より少し湿り気を帯び翳りがある。
本作は時代に迎合しているだろうか。確かに当時はピッカピカの笑顔でど明るいアメリカンHRなどを演奏したら背中を刺されるような雰囲気はあった。だが、本作に漂う「翳り」はグランジロックで括られたバンド群が表現しようとしていたものや、生き残りを賭けたHMバンドが怒りや、ヘヴィさとともに体現しようとしていた「ダーク」さなどとは本質的に違うと思う。
もともとこのバンドにはブルーズの影響が少なからず見えていたことを考えると、ブルーズの暗い側面がクローズアップされただけなのだという気がする。
うん。やっぱり好きだな。このバンド。3枚集まってしまったけれど、どの作品にも非常に満足している。


BAD MOON RISING - Opium for the Masses ★★ (2003-06-22 22:25:00)

'95年発表の3rdアルバム。本作はようやくメンバーが固まった環境で製作された。とはいえ、カルとダグが1stで提示した音楽性に、微塵のゆらぎもない。
などと断言すると、「なに言ってんだ!3rdはグランジっぽくて音楽性ががらりと変わったんだ!」とコアなファンから怒られそう。確かB!誌のレヴューもパッとしたことが書いてなかった。
しかしグランジブームからすでに10年経った今、あらためて聴いてみると1stの音楽がよりハードに、心持ち少しラフになった感じで個人的にはかなりツボだ。大いに気に入った。
また、本作はしっかり「この1曲!」というのが存在する。実のところ1stは全体的に出来が非常に良いのだが、「これ!」というのがなかったのでどうも印象が地味なのである。対してこの3rd。冒頭からのせてくれる。1曲目はかなり格好良い。しかしヴォーカルの音を少しいじっているので、古くからのファンは「身売りしたな。そんなに売れたいか」と思ったかも。
アルバムの構成としてハードな曲の配置に気を使っており、一息に聴かせてくれる。見事だ。
こんなに良質な作品を出してもバンドを存続できなかったのは、やはり時代が悪かったのか。グランジブーム自体に罪は無いと思うが、ブームに踊りまくる音楽業界の体質には毎度の事ながら反吐が出る。


BADLANDS - Badlands ★★ (2001-12-27 23:59:00)

'80年代末期、スーパーグループと呼ばれるバンドが3つも誕生し、相次いで作品を発表した。そのうちの1つがこの『BADLANDS』である。
BADLANDSはOZZY OSBOURNEバンドにいたギタリスト、ジェイク=E=リーが結成したバンドで、ヴォーカルはBLACK SABBATHでも歌ったことのあるレイ=ギランだった。
他の2つの"スーパーバンド"と比較すると、メンバーがジェイク以外地味な感があり、またアルバムの内容も他の2つのものと較べると、荒削りすぎるきらいがある。しかし、その"荒削り"なところが大きな魅力であったことも事実で、発売当時はMR.BIGより良く聴いていた。稀代のリフ・メイカーである、ジェイクの才能が随所にギラリと光っており、HR特有のダイナミズムが思う存分味わえる好盤である。


BADLANDS - Voodoo Highway ★★ (2002-07-06 00:45:00)

'91年発表。2nd。
1stよりも各楽曲のもつキャッチーさが後退したため、一聴するとものすごく無愛想な作品に思える。
しかし、"野蛮さ"は相当レベルアップしており、単に泥臭いだけでなくやたらと威勢の良いブルーズ・ハード・ロックが聴ける。
当時ジェイクが「いやあ、この間イングヴェィに会ったら、"SHINE ONのソロ、どうやって弾いてるんだ?"とたまげてたよ」と言っていたのが可笑しかった。
確かにこの「SHINE ON」は凄い。火花が散るようなプレイが聴ける。
他の曲も、どこがどう良いのか説明に窮するのだが、なんか格好良いのである。
というわけで、1stと毛色の異なるこの作品も結構愛聴した。お気に入りである。


BIG COUNTRY - The Crossing ★★ (2004-03-12 23:38:00)

'83年発表。記念すべき1stアルバム。
今現在BIG COUNTRYのことを覚えている人がどれほど居るのかわからないが、'80年代に洋楽に関心を持っていた人なら、間違いなく1曲目は耳にしたことが有ると思う。聴けば絶対に「ああ、この曲知ってる」と思うはず。
スコットランド民謡調のフレーズを全世界に鳴り響かせたのは凄い。2nd以降の諸作は知らないが、この1stは間違いなく名盤。'96年にデジタルリマスターされて再発しているので、興味を持った方は是非。


BILLY SHEEHAN - Compression ★★ (2001-09-03 23:55:00)

2001年発表。1stソロアルバム。
これを出してくれたおかげで、もうMR.BIGには未練がなくなりました(MR.BIGファンの方々、御免なさい。でも俺だってMR.BIGのオリジナルアルバムは全て聴いたんだよ)。
"良い曲"を聴きたければMR.BIGを、ビリー=シーンのベースが聴きたければ本作を聴きましょう。歌心に触れたければMR.BIGを、ロックしたければ本作を、とも言っておきたい。
とにかくビリーのベースが耳に心地良いです。曲の出来は「よくできました」。結構いいです。だけどまだまだこんなもんじゃないでしょう。ビリーは。次作ではもっと派手に"ロック"してもらいたいと思います。
ヴォーカルはというと、これがまあ淡々としておりエリック=マーティンの正反対の方向に向かって爆走しています。だけど下手じゃありません。聴かせてくれます。
個人的には①、⑤、⑦、⑪が気に入ってます。特に5曲目の「CHAMELEON」はスティーヴ=ヴァイも参加しており、否が応でも盛り上がりますなあ。
スティーヴとビリーでアルバムを作ってくれないかね。新しいプロジェクトをとは言いません。お互いのソロに参加という形でいいから。


BLACK LABEL SOCIETY - 1919☆eternal ★★ (2002-03-16 09:11:00)

'02年発表。BLS名義でのスタジオアルバムとしては3作目。
などと書いてはみたが、実はこれ1枚しか持っていない。しかし、非常に気に入ったので他の作品も欲しくなってきた。
ゴリゴリのメタル、怒涛のごとく突進するファストチューン、地を這うような重いリフ、そして哀しく美しいメロディ。本作ではこれらが全て表現されている。Voはザック本人。曲によってはオジーに似ていて可笑しいが、それはオジーのアルバム用に書かれたものなのだろう。他にはベースもプレイしており、マルチアーティストぶりを発揮している。
惜しむらくは、後半にあと1曲でいいから早い曲が欲しかった。とはいえ、十ニ分に"ヘヴィメタル"な本作は、確かに「アイアン」である。名作。


BLACK LABEL SOCIETY - The Blessed Hellride ★★ (2003-04-08 01:02:00)

4枚目のスタジオ作。
前作も個人的にはかなり「ツボな作品」であったが、今作はその3rdを遥かに凌ぐ仕上がりである。
ザクザクしたギターが耳に心地よい。各曲もしっかりフックを持ちつつバラエティに富み、通しで聴いていて飽きさせない。
ただ、惜しむらくはB!誌のレヴュアーの誰かも書いていたけれど、ザック自身が弾くベースが少し淡白なこと。ここはやっぱりジェイソン=ニューステッドみたいな人に弾いて貰いたいところだ。あの人が作り出すグルーヴィーな空間ってかなり格好良いから。
何にしろとりあえず名盤。ザック兄貴、やっちゃいましたね!ってな感じ。


BLACK SABBATH - Born Again ★★ (2005-02-05 17:14:00)

結構、ほめている人が多いのに驚いた。
出来のよさについては、同感。
でも、すみません。怖くなかったです(笑)
ギランのVoは(いつもそうだが)決してメロディアスとは言えないが、ダークでヘヴィな作風と良くマッチしている。
HM全盛期前半の時期にあって、なんだか妙に存在感をアピールする一枚。もちろん一聴の価値あり。


BLACK SABBATH - Forbidden ★★ (2003-01-14 23:24:00)

'95年発表。
『HEADLESS CROSS』を褒める声は多い。『TYR』を絶賛する声も多く聴く。『CROSS PURPOSES』を再評価しなければという声もある。しかし、本作に限っては語る者がいない。そんなに駄目な作品だろうか。
いいや。そんなことはない。確かに少々「ヘヴィネス」を意識した1曲目で、「あれれ、マーティンの持ち味を殺しちゃってる」と思う人は多いかもしれない。その第一印象が後々まで尾を引き、作品をトータルで考えた時に「今一つ・・・。いや、今三つくらいの出来か」という感想を抱くことになっているのかも。ICE-Tも参加しちゃっているし。でも、他の曲に関して言えば、先に挙げた作品群に収録された楽曲にひけをとらないものもある。本作だけが駄作扱いされるのは、なんとも納得がいかないのだ。
結局、少しばかりトホホなのはアートワークだけのような気がする。このアメコミ仕様の死神さんは、可愛いばっかりでサバスが体現している美しいHRにはそぐわない。


BLACK SABBATH - Sabbath Bloody Sabbath ★★ (2002-10-06 11:19:00)

'73年発表。5th。本作の特徴はシンセサイザーを使ってちょっと遊んでみましたってところ。
とはいえ、前作までにつかんだ方法論を全く無視したのではなく、自分達の持ち味の一つであるキャッチーさ(言い換えれば"軽快さ")やポップな部分を、もう一度整理しなおしてわかりやすく提示して見せたのだと思う。
ここ日本じゃ名盤というと、1stや2nd、ちょっとひねったファンだと3rdや4thを挙げる人が多いが、この5枚目の本作も名盤である。
笑っちゃうのは、シンセを使った曲が両極端だってこと。4曲目の「SABBRA CADABRA」にはシンセにYESのリック=ウェイクマンが参加。図太いギターに負けることなく、しかも違和感を感じさせずにシンセとピアノでフレーズを織り込んでいる。
リックは、かのNYのロック詩人LOU REED(VELVET UNDERGROUNDのリーダーだった人)の1stにも参加しており、'70年代初頭はセッションワークで稼いでいたと思われる。というか、職人肌だから呼ばれれば音楽性に関係なく何処へでも行く。ある意味結構無節操。
6曲目「WHO ARE YOU」のシンセはギーザーが弾いているのだが、これが可笑しい。絶対にこの「ミニョーン」という音を使って、妖しげでしかもキャッチーな楽曲を作ってやろうと画策したのに違いない。個人的にはこの1曲だけで「買って良かった」と思った。
いやもう、実のところ2ndと同じくらい好き。いとおしい1枚。


BLACK SABBATH - Sabotage ★★ (2005-02-05 17:20:00)

で、こちらは意外とほめている人が多くないことに驚いた。
オジーの存在感、楽曲の良さ、スケール感の大きさ、そして荘厳なイメージ等、全てにおいて名盤であることを主張している。
そしてある意味非常にメタリックでさえあるように感じる。
正直言って、実は本作が1st~6thの中では最も怖い気がする。


BLACK SABBATH - Tyr - Heaven in Black ★★★ (2002-11-19 22:08:15)

'90年発表の『TYR』は、BLACK SABBATHの諸作品の中でもかなり好きな一枚である。Voにトニー=マーティンを擁し、ボトムをニール=マーレイ、そして今は亡きコージー=パウエルで固めたラインナップも好きだ。
その『TYR』の最後を飾ったのが、この疾走する名曲である。コージーのドラム、リフメイカーの面目躍如たるアイオミのメロディアスなプレイ、マーティンのヴォーカルも熱い。完璧な1曲だ。


BLACKMORE'S NIGHT - Shadow of the Moon ★★ (2006-03-05 22:47:00)

たまに、無性に聴きたくなる。
キャンディスのVo.はこの1stではまだ若干頼りなさげな部分があるが、基本的に癒し系なので十分。まあ及第点。
ROCKじゃあないが、こういうのも良いよね。


BLACKMORE'S NIGHT - The Village Lanterne ★★ (2006-03-05 22:41:00)

1st以来、久々に購入した。
別に嫌いなわけでなく、敬遠していたわけでもないのだが、いつでも聴きたいという音楽ではないので・・・。
私はリッチ-のファンだが、基本的にこのバンドはキャンディスのVo.を聴かせるためのものだと理解しているので、キャンディスの歌を聴きたい時に聴いている。リッチ-のギターは・・・。う~ん。やっぱりエレキを狂ったように弾き倒しているほうが好きだなあ。まだ・・・。
そういう意味でENYAに接するようにつかず離れずだったのだが、本作はエレキギターの割合が増えて、凄く嬉しい。もちろん内容は良い。
Vo.への拘りが強く、どんなに上手くても飽きるとポイのリッチ-が、随分長く一緒にやっているという見地からも、キャンディスのVo.はもっと評価されて良いと思う。


BLIND MELON - Blind Melon ★★ (2005-06-11 01:50:00)

'92年発表。1stアルバム。
RO誌がこのバンドの登場を絶賛していたことを懐かしく思う。
しかし誰もアルバムについて書き込んでいないところを見ると、あまりHRバンドであるとの認識をされていないのかもしれない。
確かに今現在あらためて聴いてみても、ジャンル分けをしようとすると戸惑ってしまう音ではある。しかもデヴュー当時はHR/HMはほとんど死んだも同然と喧伝されていた。どんなに馬鹿なレコード会社の担当でも、このバンドをHRバンドですと売ることはしなかったろう。だが逆に当時流行りのグランジロックやミクスチャーロックの仲間として売ることも出来なかったわけで、売る側も迷走したような経緯はあった。
でも、まあHRバンドの仲間に入れても良いかな?という気はする。最も音像的に近似性を強く感じるのはTHE BLACK CROWESであろうか。どことなくZEPPELINを彷彿とさせる部分が存在するところも似ている。ただし、このバンドの場合はカントリーっぽい曲もあったりしてどうも一筋縄ではいかないのだが。
本作は個人的には次作より印象的な楽曲が多い気がするのだが、アルバムトータルの完成度の高さでは次作に一歩及ばない印象を受ける。とはいえ、新人バンドのメジャーデヴュー作としては破格の出来であろう。懐の深さや引出しの数の多さから、新人バンドらしからぬ奥深いものを持った作品と評価できる。一聴の価値あり。


BLIND MELON - Soup ★★ (2005-06-11 02:01:00)

'95年発表。2ndアルバム。
どうなのだろう。本作は1stほど売れていないのではないだろうか。
しかし私は、「聴けば気分はニュー・オリンズ」な本作がしみじみと好きだ。
Voのシャノンのエキセントリックな面もしっかりこの「スープ」の隠し味になっているし。
1stに較べると地味な印象を受けるかもしれないが、完成度は高いと思う。1stが気に入った人はトライしてみたら良い。1stとはまた違う感じで、ますますHRっぽくなくなっているような気がするが、その音楽は本物だ。


BLUE MURDER - Blue Murder ★★ (2001-12-28 00:14:00)

'80年代末期に結成された3つの"スーパーバンド"のうちの一つがこのBLUE MURDERである。
HRのダイナミズムを、時にオリエンタルなフレーズや繊細なプレイをまじえながら表現したBADLANDSや、超絶技巧派集団がフックのある楽曲にこだわってアルバムを作るとどうなるか、というのを思い知らせてくれたMR.BIGの作品が逆立ちしてもかなわないのが、本作『BLUE MURDER』の完成度の高さであった。
とにかく楽曲が粒ぞろいで、しかもひたすらサイクスのギター、フランクリンのベースが気持ちいい作りとなっている。個人的には'80年代後半から現在に至るまでの間に発表された、全HRアルバムの中でも10本の指に数えられる傑作ではないかと思っている。
2ndも力作だったのに、活動が続かず消滅してしまったのはいかにも残念だ。


BLUE MURDER - Nothin' But Trouble ★★ (2001-12-29 00:25:00)

'93年発表。2nd。
購入当初は、「随分ぬるいつくりだなー」と思った。1stに聴こえた独特の湿りや陰影が失せ、やたらと明るいつくりになっている気がした。
しかし、改めて聴き返してみると・・・。やっぱこれも名作だよ。③なんかサイクス節全開だし。⑦も良い。勢いのある①は勿論、Voを変えての⑥、それに⑨も名曲だろう。
こう考えると、本当にかえすがえすも惜しいな。2ndで空中分解してしまったのは。ドラムは上手い人なら誰でもいいから、トニー=フランクリンと再結成してくれないかな。BLUE MURDER。


BLUE OYSTER CULT ★★ (2002-06-03 23:25:00)

>ぎゃははははははははははは。ひ~っ。C3さん。勘弁です。
ネット見ててこんなに笑ったのは初めてです。そりゃあ、背筋も凍りますわな(笑)。100枚勝手に発注されてはねえ。消費税抜きで25万円だもんなあ。
99枚を私に送りつけるのは勘弁して下さい(笑)。仕事やめて行商に出るようですから(笑)。
しかし駄目ですね、日本クラ○ンも。RAGEの新譜もここから出てますから、3年後くらいにふと欲しくなった時に「100枚からつくります」と言われかねませんなあ。
そうそう、少しバンドについて語らねば。
BOCの売りは、端的に言うと以下のとおりです。
①技巧派
②ポップセンス有り
③メロディアスな楽曲多数。
④と思えばゴリゴリした質感の疾走系の曲も多数あり。
⑤歌詞にオカルト、ゴシックホラー、SFからの影響が大。
代表曲はみなさんご存知の、「(DON'T FEAR)THE REAPER」、「BURNIN'FOR YOU」、「ASTRONOMY」。
以上がメロディアス、もしくはポップ抒情系の曲。突進系では、
「DOMINANCE AND SUBMISSION」、「THE RED AND BLACK」、「CITIES ON FLAME」、「HOT RAILS TO HELL」、「ME262」、「7SCREAMING DIZ-BUSTERS」。
重金属系では「E.T.I.(EXTRA TERRESTRIAL INTELLIGENCE)」、そしてRACER Xもカヴァーした「GODZILLA」。
こう見ていくと、初期の曲に突進系が多く、中期以降に抒情系が増えていくのがわかります。HMVやヴァージン・メガストアなどではBOCのコーナーがあったと思うので、今でも多少なりとも作品が置いてあると思うのですが・・・。
見つけたら即ゲットのお勧め作品は以下のとおり。
『SECRET TREATIES』'74 前期の傑作。「ASTRONOMY」収録。
『AGENTS OF FORTUNE』'76 中期の傑作。「(DON'T FEAR)THE REAPER」収録。
『FIRE OF UNKNOWN ORIGIN』'81 後期の傑作。「BURNIN' FOR YOU」収録。
でも、彼等の楽曲に触れるにはとりあえずベスト盤が手っ取り早いかも・・・。オリジナルアルバムが店にないとしたら本当に残念です。


BLUE OYSTER CULT - A Long Day's Night ★★ (2002-12-15 18:24:00)

AZさんはじめまして。この書き込みはまことにタイムリー。ちょっと教えて下さい。
私も昨日このCDの存在を知ったのですが(まだ購入しておらず未聴なのです)、これは過去のライヴ盤から抜粋して構成したライヴベストだと理解してよろしいのでしょうか。CDのパッケージに貼ってあるシールに、"30周年記念、ライヴベスト"てなことが英語で書いて有ったような気がしたのですが。しかし、『HEAVEN FORBID』収録曲がちらりと見えたので、「ムムム・・・」と悩んでいます。
もし新収録のライヴ盤であるなら、私も速攻で購入しようと思います。ちなみに私が見たCDには、通常盤とDVDが追加されたものと2種類ありました。


BLUE OYSTER CULT - A Long Day's Night ★★ (2002-12-15 22:15:00)

AZさん、早速教えてくださって有難う御座います。
ガーン。買っておけば良かった・・・。いや、もう早速入手の手はずを整えます。レヴューはその後ということで・・・。
本当に、本当に有難う御座いました。またわからないことがあったら教えて下さい。


BLUE OYSTER CULT - A Long Day's Night ★★ (2002-12-21 22:36:00)

まず、訂正とお詫びを。
12月15日の書き込みでの「通常盤とDVDが追加されたものと2種類ありました」というのは、完全に私の勘違いです。ごめんなさい。値段が異なるものが2枚あり、そのうちの1枚(値段の高い方)に「DVD」と見えた為、うっかり映像をボーナストラック的に収めたCDと思い込んでしまいました。今日購入し、よくよく見てみると「DVDも発売するよん」と書いてありました。まったくお恥ずかしい。重ね重ねお詫び申し上げます。
それで内容はというと、AZさんがすでにお書きになっているように素晴らしいものとなっています。BOCはもともとライヴには定評があるので、そういう意味では安心して聴けるのですが、バックダーマが気持ち良さそうにギターを弾きたおしているし、ボトムも上手い人がしっかりツボを押さえているので、ライヴならではのスリリングな演奏を味わうこともできます。
収録曲も、代表曲はしっかり押さえつつ、これまでのライヴ盤とは微妙に異なる選曲をしているので、そこもまた嬉しいところ。いやあ、良いクリスマスプレゼントを頂きました。有難う、BOC。


BLUE OYSTER CULT - A Long Day's Night ★★ (2004-07-28 23:27:00)

実はCDと同時にDVDも買ってました。
これが目茶苦茶格好良い。メンバー全員堂々たる「おっさん」なのに、上手い人が揃っているということはこんなにも格好良いことなのか。最近こればっかり見ています。
エリックの独特なアクションはコミカルでありながら妙に格好良いし、バックダーマのギターを弾く姿は最高である。アランの顔がちと怖いが、この3人がギターを持って並ぶ姿は圧巻だ。
ボトムを支える2人は若干目立たないが、それでも堅実なプレイは惚れ惚れとする。ミランダさん元気。ボブ太りすぎ。
見飽きない作品。


BLUE OYSTER CULT - Agents of Fortune - (Don't Fear) The Reaper ★★★ (2001-06-25 22:04:25)

私はLIVE盤の『SOME ENCHANTED EVENING』のヴァージョンが好きです。
哀愁を帯びた曲調で、へこんでいるときに聴くと胸が締め付けられますなあ。
でも「死神」って邦題はどうかと思う。


BLUE OYSTER CULT - Career of Evil ★★ (2002-12-20 22:41:00)

'90年発表。ベストアルバム。
実のところ、本ベストアルバムはBOCの全カタログ中で最もお薦めしてはいけない代物である可能性が高い。
以下にその理由を列記する。
①最も有名な代表曲を収録していない。
②ライヴヴァージョンとオリジナルヴァージョンがごちゃまぜ。
さて、①についてだが、皆さんはBOCの代表曲を3曲挙げよ言われたら、頭にどの曲名が浮かぶだろうか。「ASTRONOMY」と「BURNING FOR YOU」はかなり高い確率で挙がってくることだろうと思うが、実はこの2曲が収録されていない。オリジナルアルバムでは対の存在となっている「FLAMING TELEPATHS」が収録されているのに、何故か「ASTRONOMY」はカットされているのである。もうこの事実だけで、ベストアルバムとしては致命的であろう。いや、そもそもベストアルバムとは言えないのではないか。
そして②についてだが、13曲収録のうち、8曲がライヴアルバムから引っ張られてきている。それなら全部ライヴヴァージョンにしてライヴベストにしたほうが良かったのではないか。BOCはライヴバンドだ。その方が魅力が伝わったかもしれない。
要するに非常に中途半端な代物なのだ。代表曲は収録されていない、作品としての統一感も無い。PINK FLOYDのベストアルバムと較べると雲泥の差である。
加えてせっかくの深民さんのライナーが誤字だらけ。校正したのか。
つまり本作が示しているのは、いかにレコード会社がBOCに思い入れが無いかということである。いまだにまともに日本盤が出ないのも、いたしかたないことなのだ。そして、かような可哀相なベスト(ではない)アルバムだからこそ、私は本作が愛しくてしかたがないのである。


BLUE OYSTER CULT - Cultösaurus Erectus ★★ (2003-06-03 06:21:00)

'80年発表。架空の恐竜(?)であるカルトサウルス・エレクタスをアートワークの主題にし、ナメクジの大親分かつろくろ首のご先祖的な雄姿を視覚化しつつ、タマゴの化石や頭蓋骨をでっち上げた楽しさ溢れる1枚。
音的には『FIRE OF UNKNOWN ORIGIN』の前作にあたるため、『FIRE・・・』と共通するキャッチーなメロディを持つ楽曲が主体となる。'80年代初頭の作品なので、あの妙に安っぽいシンセサウンドが若干時代を感じさせるのだが、メロディとアレンジがいかにもBOCなので逆に「味」となっている。
1曲目の「BLACK BLADE」の作詞はマイクル=ムアコックが担当。この人はかの異色ヒロイック・ファンタシーの名作であるエルリック・サーガの作者。「BLACK BLADE」(黒き剣)とは主人公エルリックの愛剣かつ忌むべき存在であるストームブリンガーのことである。要するにSF作家に作詞を依頼したってこと。
笑ってしまうのが5曲目の「THE MARSHALL PLAN」で、曲の途中にあっと驚くワンフレーズが挿入され一瞬ギョッとする。ヒントは「マーティン=バーチ プロデュース」。
「BOCって何聴いても良いねえ」と改めて思わされた1枚。


BLUE OYSTER CULT - Curse of the Hidden Mirror ★★ (2001-09-23 22:47:00)

2001年発表。
前作はBOCの世紀末ヴァージョンだった。音づくりは新しく若々しさに満ちており、それでいてBOCらしさを濃厚に主張した名作であった。
そして、本作である。てっきり前作と同じ路線を行くのかと思いきや・・・。少し戻りましたね。'70年代に。一歩進んで二歩下がるというか・・・。下手すると『IMAGINOS』より雰囲気が古いぞ。しかもちょっと地味だ。
でもこれで良いのだと思う。
'70年代のHRが好きな人は是非、聴いてみて欲しい。少し泥臭くてちょっぴりキャッチーで、ガツンとハードなHRが聴けます。いや、今時のギタリストでこんな風にソロを弾いている人いないよね。早弾きなのに味があるという。
傑作ではないんだけれど、好きな人にはたまらないという作品です。オカルト路線のジャケットも秀逸。彼らにはこのままAC/DCのような存在を目指して頑張ってもらいたいな。


BLUE OYSTER CULT - Extraterrestrial Live ★★ (2001-10-08 22:45:00)

'82年発表。ライヴ盤としては3枚目・・・だっけ?
『FIRE OF UNKNOWN ORIGIN』発表後のライヴなので、「BURNIN' FOR YOU」を含む名曲の数々が聴けます。
初期の頃の楽曲も代表的なものはおさえてあるし、下手なベスト盤(また、BOCには下手なベスト盤多いんだよ・・・。いや。持ってるんだけどさ・・・。『CAREER OF EVIL』・・・)を買うよりよっぽど良いでしょう。
楽曲自体も初期の頃のものは、オリジナル収録を聴くと少しテンポが遅かったりするけど、ライヴではややアップテンポで演奏にも熱が入っているので格好よさが増しています。例えば「DOMINANCE AND SUBMISSION」とか。
鉛筆によるジャケットアートも、BOCワールドの魅力を余さず表現。いやあ。たまらんです。


BLUE OYSTER CULT - Fire of Unknown Origin ★★ (2001-06-27 23:25:00)

実はこのアルバムは輸入盤のCDの他、日本盤のアナログも持っている。
何故か。ジャケットが秀逸だからだ。怖い。
己が額に魔術的記号を刻印した、13人の魔女。BOCのオカルト趣味もここに極まれリというところだろう。
内容はというと、どちらかと言えばキーボードを前面に押し出したポップなHRだ。が、しかしこのキーボードが曲者で、全く甘ったるさを感じさせず、逆に冷たいものを背すじに感じさせる鬼気迫るものがある。冷めた狂気。深淵。虚空。
お薦めは②で、3年位前のFEN(現在はAFNっていいましたっけ?)では良くかかっていた。'81年発表なのだがいまだにその人気は高いのだ。
せっかく帯付き解説付きのアナログがあるのだから、少しそれにも触れよう。解説は伊藤政則さん。作品の背景にあるオカルトについてまで語った力の入った解説。
帯も凄いぞ。「吹き荒れるヘヴィ・メタル・サウンドは、巨大なモンスターを起こしてしまった。大都会。ニューヨークのコンクリート・ジャングルから熱いサウンドメッセージはBOC。ヘヴィ・メタルの元祖ブルー・オイスター・カルト。本物のド・ハード・ロック、さすがに強力無比。」熱い。全部引用してしまった。
だが、帯で3曲目の「VETERAN OF THE PSYCHIC WARS」を「恐怖の薬物戦争」と間違えたのは誰だ?正しくは「恐怖の精神戦争」。やばいだろ、"薬物"。


BLUE OYSTER CULT - Fire of Unknown Origin - Burnin' for You ★★★ (2001-06-25 22:13:36)

これも、「(DON'T FEAR)THE REAPER」と双璧をなす、哀愁漂うBOCの超名曲。少しPOPだけどそれがまた良い。
淡々と歌うVoがGのドラマティックなプレイと対照的で、逆に際立たせている。


BLUE OYSTER CULT - Heaven Forbid ★★ (2001-10-08 10:22:00)

'98年発表。
BOCの最盛期('70年代中ごろから'80年代初頭までか?)のアルバムというのは、それぞれが一つの時代をつくり上げてきた重みをもつ。だが「全曲捨て曲なし」と言い切れるような作品は意外と少ないように思う。
'90年代も終わりに発表された本作は、"アルバム単位"で見たときに実は最も完成度が高いような気がする。スピード感溢れるハードな楽曲が満載。短めの収録時間もGOOD。ベテランがくりだした渾身の一撃。傑作。


BLUE OYSTER CULT - Heaven Forbid ★★ (2002-02-18 18:42:00)

C3さん、それマジですか!?・・・。100枚から発注生産の注文って、その店員さんも親切なんだかどうなんだか・・・。はやぁーっ。新譜でゲットしたいと思ったら100人聴きたい人を探さなあかんちゅーことですか。なんとも嘆かわしい話です。そうですか。こりゃ新譜も日本盤が出ないはずだわ。いいバンドなんだけどなあ。


BLUE OYSTER CULT - Imaginos ★★ (2002-12-21 00:36:00)

'88年発表。BOCがクトゥルー神話にがっぷり組んで世に放った、最高のコンセプトアルバムである。
全体のムードとしては、'80年代半ばの低迷期を吹き飛ばすかのような重厚なつくりになっている。どの曲もBOCらしい少しひねくれたポップセンスが伺えるハードロックだが、中でも④は気に入っている。加えて⑥であの名曲「ASTRONOMY」をテンポアップし、ビートをきかせてリメイクしているのが興味深い。なかなか格好良いのだ。やはり良いメロディを持つ名曲というのは、いかなるアレンジを施しても名曲たりえるのだと感心した次第である。
この作品が復活の起爆剤にならなかったのが、なんとも惜しい。間違いなく傑作である。


BLUE OYSTER CULT - Mirrors ★★ (2004-07-29 16:00:00)

'79年発表。パンクロックの台頭により、恐竜扱いされたバンドの少しもがいている姿が本作に透けて見える。
とはいえ、しげさんが書かれているとおり①はライヴで聴いても素晴らしい。アルバム冒頭を飾るにふさわしいBOCらしい名曲である。もちろん③の出来のよさは言うまでもない。
他の曲の中には一部BOC特有の毒気が足らない物も見受けられる。普通のAORとしては出来は良いのだが。いずれにせよとりあえず捨て曲は無い。
駄作ではない。良質な作品と評価したい。


BLUE OYSTER CULT - On Your Feet or on Your Knees ★★ (2004-07-29 15:47:00)

'75年発表。4作目。ライヴ盤としては1枚目。
上のお二人も語っておられるが、これを聴いてBOCにはまらなければ、それは嘘というものだろう。
マグマが噴出しているかのごとく、熱く、混沌として、制御できないエネルギーの放出の様はただただ心地良い。
HRファンなら一度は聴いておくべきだ。


BLUE OYSTER CULT - Secret Treaties - Astronomy ★★★ (2001-06-25 22:23:07)

BOCで哀愁漂う曲といえば、これも忘れてはならない。少し前に、METALLICAもカヴァーしていたっけ。
ただし、この曲はH.P.ラヴクラフトが創造したク・リトル・リトル神話(BY荒俣宏)に触発されたものなので、少し恐かったりする。
ちなみに'88年の『IMAGINOS』に別ヴァージョンを収録。


BLUE OYSTER CULT - The Revölution by Night ★★ (2004-07-28 23:17:00)

'83年発表。
前半はキーボードの割合が多く、ギターはおとなしめの印象を受けるが、後半はハードでギターが派手な曲が多くなる。
「ニューヨークの冷めた狂気」というのがやはり一番しっくりくる音作りで、楽曲の質は押しなべて高い。①のリフは「BOC印」がばっちり押され、「やっぱこれこれ」という感じ。歌メロのサビもキャッチー。⑦はBOCのテーマソング?⑨で終わるのがなんとも言えず美しい。
必殺の1曲はないかもしれないが、全曲好きだ。そういう意味で名盤。


BLUR - 13 ★★ (2005-09-25 00:04:00)

ERORINさんには真に申し訳ないのですが、すみません、書き込みが止まらなくなってしまいました。
本作は'99年発表。6thアルバムです。
個人的にこの時期非常に苦しい思いをして生きていましたので、思い出深いアルバムです。
前作はそのあまりの暗鬱さに、今でも冷静に聴くことが難しいのですが(といっても嫌いではなく、むしろ好きなのですが)、今作はいきなり1曲目「TENDER」に救われました。
TENDER
さあ、ほら、こっちだ。乗り越えよう。
来いよ。来いって。こっちだよ。
俺達が持っているもので最も尊いのが、愛だ。
俺はあの感触を待っている。
待っているんだ。あの感じを。
あの感じが訪れるのを。
この曲を作る前に、デーモンは恋人のジャスティンと別れたらしいのですが、それをこんなに優しく、感動的な楽曲に仕上げたのは恐れ入るアーティスト魂です。2曲目以降は5thの延長線上にある曲(アートポップ、あるいは少々無愛想な実験ポップロック)が多いので、好き嫌いが分かれるかもしれませんが、この冒頭の1曲の存在だけで、私は本作を名盤と評価したいと思います。


BLUR - Blur ★★ (2005-09-25 22:47:00)

'97年発表。5thアルバム。
「ブリット・ポップは死んだ」と宣言したデーモンが作ったのが、このアルバムでした。
4thまでに確立したポップロック的手法をかなぐり捨て、その当時流行っていたノイズロック的手法による楽曲で構成された本作は、大きく方向転換したにも関わらず、批評でもセールス的にも結構な評価を得ます。私も、2nd・3rdの頃の方が好きですが、本作の質の高さは認めたいと思います。ザラッとした質感で、ギターもきっちり主張しており、それでいてポップな部分も残っています。
ただ、当時、個人的に色々な面でドツボにはまっていたため、私は本作を素直な気持ちで聴くことがなかなか出来ません。
「BEETLEBUM」
このクズ
若造
お前の女はイカスが
お前は何だ?
クズ
女はお前の親指をしゃぶり
お前をいい気分にさせるが
お前の商売道具だからな
で、お前は何だってんだ
ヒモ野郎
少し自分がクズに思えていた私には、聴くのが辛かったのでした。


BLUR - Bustin' Dronin' ★★ (2005-09-25 22:30:00)

'98年発表。日本独占発売。
日本独占発売?その経緯はよくわからないのですが、まあ、シングルに収録されていた素材を中心に日本編集盤をつくったということです。
1枚目はリミックス集で、『BLUR』からの楽曲を色んな人たちにリミックスしてもらっています。ウィリアム=オービット、エイドリアン=シャーウッド、モービー、サーストン=ムーア、ジョン=マッケンタイアがリミキサーとして名を連ねていますが、私が知っているのはサーストン(SONIC YOUTH)とモービーだけでした。
基本的には各々の得意な手法で楽曲を料理しているのですが、デジタルグルーヴィーな調理法が主体です。『BLUR』がピンとこなかった人は手を出さない方がよいかも。原曲の変貌具合をいかに楽しむかが主なポイントだからです。
2枚目はピール・エイカーズのスタジオライヴが6曲まとめられていますが、ベースが入ると途端にギターの録音レベルが低下するように聴こえ、あまり質が良くないかもしれません。
結局のところは、BLURのものなら何でも持っていたい、という人が持っていたらよいというアイテムなんだと思います。でも、私は「何でも持っていた」かったのでした(苦笑)。


BLUR - Leisure ★★ (2005-09-25 00:32:00)

'91年発表。1stアルバム。
正直、私個人としては「POPSCENE」を発表し、2ndで化けてからの彼等により愛着を感じるのですが、本作にも良い楽曲があります。1曲目の「SHE'S SO HIGH」も良いのですが、2曲目の「THERE'S NO OTHER WAY」と3曲目の「BANG」がお気に入りですね。
特に「THERE'S NO OTHER WAY」はヴィデオ・クリップも少し笑えますね。歌詞が全く関係無い内容なのだけれど、シュールです。「BANG」は歌詞の内容が少し深い・・ような気がします。気のせいかもしれません(笑)。


BLUR - Leisure - There's No Other Way (2005-10-16 22:48:12)

この曲のヴィデオ・クリップは最高ですね。
なんだか凄く可笑しいです。
内容はメンバーがどこかの家族の一員となって食事しているだけなんですけど。
食物の量が半端じゃないし、登場するお父さんのバックが何故かジャーンってな感じで発光するし、デーモンはカメラ目線で飯食っているし(歌っているし)、デザートのパイがまたでかくて、それを持ってくるお母さん共々、やっぱり「ジャーン」と発光するし・・・。
ぜひ見ろとは言いませんが、見る機会があったら笑ってください。
あ、そうそう。曲は軽快な良質ギターポップで、結構好きです。


BLUR - Modern Life Is Rubbish ★★ (2005-09-24 23:13:00)

まずはERORINさんに感謝。
追加してくださって有難う御座います。私も書き込みさせてください。
この間、追加しようと思ったら、基準から外れてしまい、どんなバンドも追加出来なくなってしまっていたのでした。
それで、BLURです。
正直なところ、バンドとしてはOASISより好きでした。
過去形なのは、最近の路線が少し好みではないからです。
この2ndは最も好きな作品です。
なによりブリティッシュ・ロックの薫りがプンプンする。
楽曲では1曲目「FOR TOMORROW」、7曲目「CHEMICAL WORLD」が特に好きです。なんて言うか、いい年したおっさんが書くのもどうかとは思いますが、聴くと切なくなります。
他の楽曲も質は高く、似たような曲調のものが多少ありますが、上手く並べられているので飽きずに聴けます。なにより私はその似たような曲調の楽曲達が大好きで・・・。
雑誌の連中等が「ブリット・ポップ」などとカテゴライズしたことは、当時も今も気に入りませんが、このバンドがポップセンスに優れていることは疑いありません。
ハードな楽曲しか受け付けない人には無理に勧めませんが、良いROCKを聴きたい人には大いにお勧めできる傑作アルバムです。


BLUR - Modern Life Is Rubbish - For Tomorrow ★★ (2005-10-16 22:40:09)

私もこの曲が大好きです。
本当の名曲はジャンルはどうあれ、聴くと別世界に連れて行ってくれます。この曲は勿論ロンドンに連れて行ってくれます。
ブリティッシュならではの湿り具合、哀しげな感じ、少し皮肉で、それでいてわずかばかりの希望も見いだせるこの曲は、名曲です。


BLUR - Parklife ★★ (2005-09-24 23:26:00)

'94年発表。3rdアルバム。
おそらく、本作をBLURの最高傑作に推す人は多いのではないでしょうか。
私は前作の方が好みですが、本作もかなり良い楽曲が収録されています。
好きなのは3曲目の「END OF A CENTURY」、4曲目の「PARKLIFE」、15曲目の「THIS IS A LOW」などです。
ただし、本作からGの割合が急速に減少していったため、後にギタリストが脱退してしまいます。本作発表後の来日公演をクラブチッタ川崎で観ましたが、ライヴはロックでしたね。
余談ですが、男の観客が少なかったため、後ろの女の子達がブーブー言っていたのには申し訳ないことをしました。そりゃあ、でかいのが前にいるとねえ。今は大人だから多分後ろで観てるでしょうね。


BLUR - The Great Escape ★★ (2005-09-24 23:41:00)

'95年発表。4作目。
このあたりから、「あれ?ちょっとやりすぎなんじゃあ・・・」と思いはじめました。
ロック的エッジはますます減退してしまい、多分ギタリストもかなり居ずらくなっていたのではないでしょうか。その鬱憤が5thで爆発するのですが・・・。
個人的にはバンド本人が3rdのころの自分達のパロディを作ったように思えました。それもかなりディフォルメしたものを。という訳で、作風は完全にポップです。
しかし完成度は非常に高い。ある意味「ブリット・ポップ」とカテゴライズされた彼等のキャリアはここにピークを迎えます。
本作発表後の来日公演を、武道館で観ました。前回がクラブチッタ川崎だったのが、武道館です。この時のライヴが、後にライヴ盤として発表されます。スケールが大きくなったことのみ覚えており、ライヴの様子がいまいち思い出せません。チッタのライヴのほうが当然ながら良かったです。


BLUR - Think Tank ★★ (2005-09-25 00:22:00)

'03年発表。7thアルバム。
デーモンのマリ・ミュージック探訪の旅が少し影響しているのでしょうか。
私は初めて聴いた時に、ピーター=ガブリエルのワールドミュージック的アレンジを施された楽曲を想起しました。はっきり言って、またもや新境地の開拓です。
本作からギタリストが脱退してしまった為、3人で製作しています。やはり、ギターオリエンテッドなアルバムを2作続けても、デーモンとグレアムの間に生じた溝は埋まらなかったのでしょう。
この作品の段階で、BLURとOASISのどちらが私の好みに近いかと尋ねられると、OASISの方が好みです。ただ、BLURはこれからも新譜が出ると購入するでしょうね。2ndや3rdの頃の再来を待っているのではなく、なにかRUSH的な進化する集団になったのが、最近の彼等だと考えているからです。


BON JOVI - Bounce ★★ (2002-09-16 05:34:00)

'02年発表。スタジオ作として通算8作目。
前作『CRUSH』の作風に対しては、出来の良さは認めるがどうも個人的に納得がいかなかったので(理由はほぼこたろうさんと同じ)、本作に対しては並々ならぬ期待と不安を抱いて発売を待っていた。
はっきり言う。本作は傑作である。
なによりハードな曲がまた戻ってきたのが嬉しい。しかもそれらはどれもガッチリとフックを持つ名曲・佳曲である。①・②は歌詞の内容もメロディも文句のつけようがない名曲で、⑦・⑪も素晴らしい。また、バラードも充実しており、要所要所で作品の流れにきっちりとアクセントを付けている。一度聴き始めると、あっという間に最後まで聴いてしまう。これはアルバムトータルでの完成度の高さを物語っている。
本作の製作に臨み、彼等が作ろうとしたものは一言で言うと「9/11の事件から1年経つ今、人々を勇気づけ、元気づける作品」だったそうだ。"自分達に出来ることはなにか"を見据えた時、そのような結論に達したのだそうだ。なによりジョン達のこうした思いに感銘を受けるし、彼らの目的は見事に達成されている。このバンドはまだまだ信用できる。


BON JOVI - Crush ★★ (2002-08-19 23:51:00)

今回の遠出で持っていった(同じく持参したのはRAINBOWとDEF LEPPARD、U2)。購入当初も、「う~ん・・・。ちょっと渋いなあ」と、評価は後回しにしていたのだが、今回はじっくり聴けると思い、持っていった。
でも、やっぱり渋すぎる。渋いのが悪いとは言わない。泥臭いのもかまわない。しかしおとなし過ぎやしないか。
確かに『THESE DAYS』で本格的に追求し始めた路線が、ほぼ彼バンドの理想に近い形で具現化されている。成功はしているのだ。だが、それで良いのだろうか。
私は、このバンドのことは「ポップ職人」だと思っている。タイプは違うが同様のバンドとしてはAEROSMITH、DEF LEPPARDなどが挙げられる。しかし、今挙げた2つのバンドとBON JOVIとの決定的違いは、良い曲に対する貪欲さにややかける点である。「そこそこ良い曲」で満足してはいないだろうか。「IT'S MY LIFE」は良い曲だ。だが、それだけで終わってしまっては異様に食い足りなさを感じてしまうのだ。
3rd、4thの頃に戻れとは言わないが、最近の彼らは少し肩の力を抜きすぎている。だいたい、作風がジョンのソロ作とほとんど同じではないか。BON JOVIという「バンド」に拘るなら、もう少し自分達の持ち味についてメンバー同士で喧嘩するくらい話し合って欲しいと思う。彼等の凄さはこんなものではないのだ。ちょっと(自分達にとって)居心地の良い場所に居すぎている。(遅いけど)猛省を促しつつ、そのうち出る新譜を大いに期待して待ちたい。
頼むぞ。


BON JOVI - Have a Nice Day ★★ (2005-09-21 22:45:00)

今も聴きながら書き込んでいますが、かなりの名作だと思います。
1曲目のシングルカット曲も、焼きなおしっていうよりは同系統の楽曲で雰囲気の異なる曲をよく書いたなってかんじです。
1曲目でぐっと掴み、2曲目以降も良い曲を絶妙の配置で聴くことができます。
『BOUNCE』はゴリゴリ感が好きだったけれど、本作は4thに見られたような自由奔放さが戻ってきて、それも非常に好きですね。一聴してすんなり好きになり、二聴目以降も新たな旨みがどんどん見つかるというか。
重ねて書きますが、名盤。えらい。よく作った。


BOSTON - Boston - Foreplay / Long Time ★★ (2002-12-21 00:12:38)

BOSTONには多くの良い曲があるが、この曲は最高である。一番好きだ。
なによりも「FOREPLAY」の部分。痺れる。プログレハードバンドとしての面目躍如たるものがある。そして続く「LONG TIME」。「FOREPLAY」で物凄く深遠なものを垣間見た気がしたので、何を歌っているのかと思いきや・・・。
「長い付き合いだった。
俺は行くぜ 」
家出する男の歌だった・・・。
だが、これもまたポップで明るくてカラッとしていて良いのだ。
まあ、いろんな意味で最高の一曲。


BRIDES OF DESTRUCTION - Here Come the Brides ★★ (2003-12-29 16:27:00)

これ、いいよぉ~。
確かに一撃必殺の大傑作ってなわけではないけれど、じわじわ利いてくる良作だね。
冒頭のスピードナンバーが気に入れば、もうBODの虜でしょう。
Voのロンドンはかなりの個性派。1曲目の東洋音階風で微妙に難しいメロディも、まったく危なげない。良いパフォーマーだと思う。
ニッキーのコメントでは、なんだかこのバンドに関してはしゃかりきになって働くつもりはないようなことを言っていたけれど、是非ライヴをやるべきだし、馬車馬のように働くべきだと思う。
頂点取れんじゃないの?下手するともう一度。


BRIDES OF DESTRUCTION - Runaway Brides ★★ (2005-10-10 21:52:00)

完成度が高いかと問われる。高くないと答える。
名曲ばかりが収録されているかと問われる。違うと答える。
嫌いなのかと問われる。
大好きだと答える。
ニッキー不在の2ndだ。音楽性はとっちらかっており、1stのような統一感はない。
狙っているのはVELVET REVOLVERと同様のところで、パンクやハードコア、'70年代・'80年代HRを起源とするラフなハードロックに、ちょっぴりモダンな味付けをしたものである。ただし、VRと比較するとかなり荒削りだ。
傑作ではない。しかし私はこの手の音楽に弱い。ツボにはまる曲が少なからずあった。ジンジャーが絡んだものにもそうでないものにも。
完成度は高くない。だが、この荒々しさも魅力だ。
私はこのバンドを支持する。ぜひとも継続的な活動を活発なものとして欲しい。


BRUCE DICKINSON - Accident of Birth ★★ (2002-03-11 23:05:00)

'97年発表。ロブ=ハルフォードにとっての『RESURRECTION』と同様の位置付けができると思う。いわゆる復活作である。ただ、ブルースの場合は決して駄作は発表してこなかったので、このアルバムでHMのフィールドに"帰ってきた"時には嬉しい反面「無念だったろうな・・・」と少し同情を覚えた。
しかしそれは余計なお世話だった。今のブルースはMAIDENにいることをこの上なく楽しんでいるようだし、HMが嫌になってMAIDENから抜けたのではないことが明白だ。
さて、本作である。徹頭徹尾HM。しかも相棒にエイドリアン=スミスを呼んでいる。鬼に金棒とは正にこのことだ。MAIDEN時代からこの2人が書いた曲はキャッチーでハードでスピーディーな名曲が多い。なかでも聴き所は6曲目の「ROAD TO HELL」。やった本人も「あまりにMAIDENっぽかったので収録するかどうか迷った」と言っていたが、こんな名曲を闇に葬り去るなどとんでもない話だ。収録して大正解である。


BRUCE DICKINSON - Alive in Studio A ★★ (2002-03-11 22:53:00)

'95年発表の2枚組みライヴアルバム。1枚目はスタジオライヴ、2枚目はマーキーで収録されたもの。よって1枚目は既発の曲をこの当時固まっていた"新バックバンド"(後日SKUNKWORKSに発展)によって再演・再録したという趣き。ライヴの面白さは断然2枚目のほうが上。
次作の『SKUNKWORKS』は曲がいまいちだった。だが、演奏的にはそれほど悪くなかったことを本作を聴いて思う。
本ライヴでの演奏はどちらかというとHM起源の演奏ではなく、ヘヴィロックやオルタナティヴに影響を受けたものだ。だがそれがかえって曲に新しい生命を吹き込んだような気がする。同様な内容のCDが2枚で少々価格的に高めだが、買って損はなかったと思わせられた力作。


BRUCE DICKINSON - Balls to Picasso ★★ (2002-03-11 22:41:00)

'94年発表。ソロ2作目。
この人の場合何がえらいかって歌が上手いこともさることながら、格好良いフックやリフを"知っている"ということが偉い。従って本作も当然のことながら佳曲、名曲が多い。特にのけぞったのは⑤と⑨。⑤は引きずるように重いリフながらもキャッチー。⑨はとにかくリフが格好良い。しびれる。もちろん①や⑥、⑩も忘れてはならない。聴きどころ満載の名作。


BRUCE DICKINSON - Scream for Me Brazil ★★ (2002-03-11 23:19:00)

'99年発表。ライヴアルバム。すでにライヴアルバムをものにしていた彼らだが、本作の布陣は完璧である。エイドリアン=スミスにロイ=Z。
ライヴ盤を買うのは何故か?オリジナルヴァージョンでは聴けないプラスαを期待して買うわけだが、本作はそういう意味で期待を裏切らない。私は正直なところ『THE CHEMICAL WEDDING』は嫌いではないのだがあまりにも重すぎ、暗すぎたため少々苦手だった。しかし、本作での『THE CHEMICAL~』収録曲はなんと素晴らしく格好良いことか・・・。
全ての曲がヴァージョンアップしている、ライヴアルバムのお手本のような作品。


BRUCE DICKINSON - Tyranny of Souls ★★ (2005-06-23 22:39:00)

気づいたら7年振りのスタジオ作だって。うひゃあ。
ブルースはここのところアートワークの趣味が良いよねえ。前作でウィリアム=ブレイクを使ったときも「おおお・・」と思ったけれど。今度はメムリンクだって。「THE MOUTH OF LEVIATHAN」って書いてあるから、「レヴィヤタン(リヴァイアサン)の口」っていうのが絵の題名みたいだね。レヴィヤタンは大魚の姿をした悪霊(悪魔)とされているから、曲名を書いたバックカヴァー(で良いのか?)であんぐりと口をあけて人々を飲み込もうとしているのがそれだと思う。
内容については、素晴らしいの一言。これまでに発表した諸作品の中でも最高峰に位置すると思う。①から②への流れも良いし、とりあえず聴き始めたら止まらなくなる。②と⑤と⑦が今は特に好きだな。他のも今後大いに気に入る可能性が高い。
でも、上でヤング・ラジオさんが言っていることもわかる気がするな。やや異なるけど、私的には「問答無用の一曲!」っていうのが欲しかったかな。それを望むのはものすごく贅沢だけれどね。ともあれ名盤!ブルース、お疲れ!


BRYAN ADAMS - 18 Til I Die ★★ (2005-03-26 23:45:00)

前作はもろLEPPSだったが、楽曲の質の高さと結構HRちっくな曲の存在で愛聴していた。
それに較べ本作は購入当初ものすごく地味に思えたため、あまり聴きこむことをしなかった。
しかし、ここにきてまた引っ張り出して聴いている。しかもひんぱんに聴いている。
結構良い作品だ。というのが今の感想。前作より土っぽく、それでいてフックを持った楽曲。落ち着いた感じもまた良し。こういうのも良くなってきたねえ。


BUCKCHERRY - 15 ★★ (2005-10-10 22:04:00)

3rd。
復活作。
実はこのバンドのことは2ndで見限っていた。
ロックに聴こえなかったからである。2ndは何度聴いてもロック寄りのファンパンクに聴こえて仕方がなかった。ファンパンクは嫌いではない。だが、ファンパンクが聴きたければそっちの方のバンドを聴く。
今回の作品で心に訴えるものがないなら、もうこのバンドを聴くのはよそうと思っていた。
だが、良い。多少やんちゃなストーンズみたいに思えた。バンドの本質が非常にわかりやすく捉えられる。思わず2nd、1stも改めて聴きなおした。あの苦手だった2ndがすんなり聴け、しかも結構楽しめた。目の霞みがとれた気分だ。さっぱりした。
自らの最も得意とするものを、気持ちよく聴き手に提出したという意味において、本作は良盤である。これが彼等の最高傑作だとはまだ思えないが、非常に楽しめる、良いアルバムだ。


BULLET FOR MY VALENTINE - Bullet for My Valentine ★★ (2005-10-10 22:17:00)

某誌のサンプルCDに収録されていた新曲が結構格好良かったので、とりあえずこの日本編集盤を買ってみた。
というのは、B!誌のインタヴューでメイデンをリスペクトし、自らをHMバンドと公言する姿勢に非常に好感を覚えたからだ。
本盤収録の楽曲はどれもなかなかの仕上がりで、ますます好感度が高まった。だが、新作収録の楽曲の方が良く出来ていると思った。
1stは必ず買う。


BULLET FOR MY VALENTINE - The Poison ★★ (2005-10-29 22:18:00)

買いました。予告したとおり。
インストゥルメンタル主体の楽曲構成で、ツインリードのハーモニーが印象的なのはメイデン直系と言って良いと思います。
本作を評価する際のポイントとして、サンプルCDで聴いた「SUFFOCATING UNDER WORDS OF SORROW(WHAT CAN I DO)」を超えるか、もしくは同レベルの楽曲が何曲収録されているのかが最も気になるところでした。
大丈夫。合格です。
冒頭のイントロがもうかなり美味しく、②もなかなか格好良い曲で、③はミニアルバムでお馴染み、④で少し雰囲気を変え、⑤で再び疾走、⑥以降、後半になると更に良くなります。
メイデンのリズム隊がスラッシュメタル仕様になったような感じで、⑤を初めて聴いた時に感じたエモコア・メロコアの影響や、曲調がロックンロールだというのは間違っていたことを確認しました。これはHMです。
また楽しみな新人が出現しました。この路線を貫くというのなら、どこまでもフォローします。


BULLET FOR MY VALENTINE - The Poison - Suffocating Under Words of Sorrow (What Can I Do) ★★ (2005-09-07 22:20:29)

まあ、某RO誌を数年振りに買ったらサンプルがついていて、こいつが収録されていたってことなんだが。
一言で言うと、格好良い曲だ。
でも、どんな曲か説明しようとすると、なにか不思議な気分になる。
Vo.はデスまじりのメロコア。
G.はヘヴィメタル。
Ds.はスラッシュっぽいとも言えるし、ジャーマンメタルっぽいとも言えるし・・・。
B.はよくわかんない。
で、楽曲全体の雰囲気はアップテンポのハードロックなんだよ。
それで、格好良いんだよ。
おじさんには不思議。こういうミクスチュアもあったんだな・・・という気分。
多分、アルバムが出たら買うと思う。


CATHEDRAL - Caravan Beyond Redemption ★★ (2003-10-12 03:46:00)

'99年発表。5th。
2nd以降の彼等独特のキャッチーさを加えた諸作品の中にあって最高の出来と評価している。個人的に最も好きな作品。
ただ、GEORGEさんも上でおっしゃっている様に、ドゥ-ムを求めると肩透かしをくらう。かといって普通のメタルかというとそのおどろおどろしさに圧倒される。そういった見方からすると、意外とレコード会社は売り方に苦慮したのではなかろうか。なんとなくこのへんの展開がMEGADETHに似ているなとも思う。
とはいえ、私もパクネさんと同意見。異界への扉を叩く気があるのなら、本作が一番敷居が低い。


CATHEDRAL - The Carnival Bizarre ★★ (2001-06-23 01:03:00)

私は②と⑩が好きです。本当にこの人たちは当代随一のリフメイカーだよね。


CATHEDRAL - The Carnival Bizarre - Electric Grave ★★ (2002-11-19 22:20:15)

'95年発表の3rdアルバムは、5thと同じくらい気に入っている。つまり、私はドゥ-ミーな彼らよりメロディアスな彼らの方が好きなのだ。
この曲は、3rdの中では「HOPKINS」と双璧をなす出来の良い曲だと思う。とにかくリフが格好良いのだ。CATHEDRALの楽曲群の中でもベストソングだと思う(って書いたら1stからのファンの人に怒られるかな?)。


CHEAP TRICK - Busted ★★ (2002-04-06 23:15:00)

'90年発表。13枚目。あの全米で大ヒットした復活作『LAP OF LUXURY』の次作である。
最初に断っておくが、私はあの『CHEAP TRICK AT BUDOKAN』がピンとこなかった人間である。しかも中古盤屋に売ってしまった。だから、正直なところこのバンドの持ち味というものを、ひどく偏った見方で捉えていると思う。
ゆえに、本作も外部ライター大賑わいで、CHEAP TRICKのファンからは評価が低いのかもしれないが、私から言わせてもらえば大傑作である。全曲捨曲無し。どの曲も耳を捉えて離さない良いフックを持っている。しかも抜きん出て出来のいい曲を2曲も含む。ハードポップ路線での代表格が6曲目の「BUSTED」、バラードの代表格が9曲目の「WHEN YOU NEED SOMEONE」である。特に後者に関しては、これまでに聴いたバラードの中でもトップの5曲に入る傑作だと、信じて疑わない。
本作を聴いてしまうと、全米大ヒットの前作が単なるプロローグにすぎなかったと思えてくる。傑作。


CINDERELLA - Night Songs ★★ (2001-09-02 17:18:00)

こういうのって、たまに無性に聴きたくなるよね。
BON JOVIの弟分なんだけど、音的には似ていない。1曲目は"どことなくAC/DCっぽいな"という印象を受けるミディアムテンポの曲だったりする。まあ、ヴォーカリストが金切り声だからそんな風に感じただけかも知れんけど。
世間的には3曲目の「NOBODY'S FOOL」が有名なんじゃなかろうか。この曲は当時MTVにかじりついていた人間なら、誰でも一度以上聴いていると思う。
今聴いても古臭い感じはせず、楽しく聴ける。いいバンドだったよね。いろいろ言われていたけど。