'76年の作品。プログレ・ハードバンドとしてのKANSASの人気を決定的なものにした1枚。 1曲目「Carry On Wayward Son」は、哀愁漂いつつもプログレッシヴな1曲。圧巻は8曲目の「Magnum Opus」。まさに"超大作"で、プログレ・ハードの真髄をあますところなく聴かせてくれる。 本作は次作の『POINT OF KNOW RETURN』と対になる作品で、ぜひあわせて聴いてもらいたい。傑作。
アメリカン・プログレ・ハードの雄峰がシカゴにあるとすれば、カンサス州ウェスト・トペカは大山脈の端にあたる。KANSAS。アメリカン・プログレ・ハードを代表するもう一つのバンド。 KANSASの創出する音楽の特徴は、ポップでありながら複雑な構造をもつ楽曲構成が挙げられるが、なによりもギターとソロを分け合うのがヴァイオリンであるというのが、最大の売りであろう。 ギターとヴァイオリンのスリリングな応酬が、プログレ・ハードの醍醐味を味わわせてくれる。 本作は'78年に発表されプラチナムに輝いた、KANSASの5作目。 1曲目のタイトル曲、「Point Of Know Return」と2曲目の「Paradox」は永遠の名曲。7曲目「Dust In The Wind」は、この曲を知らないのは罪であると言いたくなるほどの名曲。 捨て曲皆無。傑作。
'76年発表の、9作目。 前作『狂気』の大ヒットがプレッシャーとなり、相当な難産の末にリリースされた。が、結果として歴史に残る傑作が産みだされた。 幽玄さ漂うプログレッシヴブルース「SHINE ON YOU CRAZY DIAMOND」は勿論、4曲目の「あなたがここにいてほしい」(あえて邦題で書かせてもらう)は名曲中の名曲。特に④は、元リーダーで精神を病み脱退したシド=バレットに捧げられ、涙なくしては聴けない。
MOTORHEADはこのアルバムで初めて聴きました。名作と言われる『ACE OF SPADES』を凌駕する超名盤だと思います。 前半に血管がぶち切れそうなほどテンションの高い曲が集中しているあたり、なんとなくAEROSMITHの『PUMP』に似ています。 圧巻は①から④で、いやもう疾風怒濤のごとく駆けまくり、グウの音もでないほど打ちのめされます。"凄え"の一言に尽きますね。
はっきり言って大好きです。 確かに長尺の曲が多く、疾走系の曲が少ない。しかし、飽きない。眠くならない。聴けば聴くほど味が出る。奥の深いアルバムです。 確かに欲を言うと①はちょっとインパクトが弱い。しかし、②以降本当に力の入った(主題が明確でアレンジが良く練られた)楽曲が続きます。個人的には②、⑤、⑦、⑨が気に入ってます。 印象としては『SOMEWHERE IN TIME』に似ているな(曲展開が複雑でプログレッシブ風の味付けもされているという意味で)と思いました。 ギターにエッジが戻ってきたのもグッド。『NO PRAYER FOR THE DYING』以降前作に至るまで、どうもギターの音がしょぼい様な気がしていたので。 ここ10年のメイデンの中で一番のおすすめ。