前にも書いたが、この曲があったからこそ、このバンドに惚れこんだ。 おちゃらけていながら、妙に格好良い。リフにフックがあるし、歌メロのサビもポップだ。 こういう曲があるから、1stの「HALLOWEEN」や2ndの「KEEPER OF THE SEVEN KEYS」のような大曲も一層映える。なにより、こういうことをやっていた連中が居なかったんだよな。 思い出深い一曲。
'91年発表。1stアルバム。 正直、私個人としては「POPSCENE」を発表し、2ndで化けてからの彼等により愛着を感じるのですが、本作にも良い楽曲があります。1曲目の「SHE'S SO HIGH」も良いのですが、2曲目の「THERE'S NO OTHER WAY」と3曲目の「BANG」がお気に入りですね。 特に「THERE'S NO OTHER WAY」はヴィデオ・クリップも少し笑えますね。歌詞が全く関係無い内容なのだけれど、シュールです。「BANG」は歌詞の内容が少し深い・・ような気がします。気のせいかもしれません(笑)。
'94年発表。3rdアルバム。 おそらく、本作をBLURの最高傑作に推す人は多いのではないでしょうか。 私は前作の方が好みですが、本作もかなり良い楽曲が収録されています。 好きなのは3曲目の「END OF A CENTURY」、4曲目の「PARKLIFE」、15曲目の「THIS IS A LOW」などです。 ただし、本作からGの割合が急速に減少していったため、後にギタリストが脱退してしまいます。本作発表後の来日公演をクラブチッタ川崎で観ましたが、ライヴはロックでしたね。 余談ですが、男の観客が少なかったため、後ろの女の子達がブーブー言っていたのには申し訳ないことをしました。そりゃあ、でかいのが前にいるとねえ。今は大人だから多分後ろで観てるでしょうね。
'88年発表。ライヴ盤としては3作目。通算15作目。 本作は映像作品もあるのだが、それを観て私はRUSHに完全にはまった。 お茶目なイントロのアニメーションの後、「THE BIG MONEY」で並んで演奏するアレックスとゲディの格好良さには痺れた。 アレックスがソロを弾きまくる姿、ニールの神業と言うしかないドラミングも良かったが、それよりもなによりも、ゲディの八面六臂の活躍には本当に惚れた。 Vo.をとりながら、ベースでテクニカルなフレーズを決めるだけでなく、歌いながらキーボードを弾き、足はフットベースを踏んでいる。まいったまいった。テープも使っているんだろうが、彼等は筋金入りのライヴバンドである。 というわけで、CDも良いが映像の方もお勧め(まあ、『RUSH IN RIO』のDVDもあるけど)。
3rdから5thにかけてのMAIDENって本当にすごいと思う。 勿論6th・7thあたりの成熟してきた時期の名盤も捨てがたいが、3rdと本作は名曲ばかりを収録した名盤だ。私的にはアルバム1枚につき地味な曲が1曲(前作だと「GANGLAND」、本作だと強いて挙げれば「QUEST FOR FIRE」か?)あるかなと思うけれど、それも他の超名曲群と比較すればの話で、結局のところは捨て曲なしの名盤と評価したい。 そこで、本作だが、『荒鷲の要塞』から題材をとった1曲目に始まり、2、3、4と『LIVE AFTER DEATH』でもお馴染みの名曲3連発、とどめに5曲目「THE TROOPER」が来た日にゃあ、もう。悶絶ものです。 「THE TROOPER」。ツインリードの絡みといい、その疾走感といい。最高の1曲である。正直なところMAIDENを代表する曲を一曲だけ選べと言われたら、この曲か「THE NUMBER OF THE BEAST」だな。
AC/DC初体験は『BLOW UP YOUR VIDEO』だったのですが、遡って聴こうとしたときに初めて手にしたのがこの作品でした。 Vo.がブライアンになってからの一作目ですが、鎮魂の鐘などボンに対する痛切な思いを感じるヘヴィな作品であると共に、タイトルトラックなどにみられるある意味キャッチーなリフワークが秀逸な名盤です。 AC/DCで最も好きな作品は?と訊かれると、本作を挙げますね。
私のYES初体験はトレヴァー=ラビンが加入した後の『90125』に収録された、「OWNER OF A LONELY HEART」だったのですが、後追いで本作を聴いた時には固まりましたね。 あまりの凄まじさに。 こんな作品初めてだったし。特に、皆さん挙げられていますけど「ROUNDABOUT」には驚いたのなんの。 だって、全員がやりたい放題し放題で、歌いまくり、弾きまくり、叩きまくりなのに、楽曲の持つ統一感というか整合性というか。それでいて、目も眩むような一大スペクタクルが展開されるんですから。8分半が短く感じられたもんです。だから繰り返し聴いていました。 この曲だけでなく、「LONG DISTANCE RUNAROUND」とか、「HEART OF THE SUNRISE」とか、忘れてはならない「MOOD FOR A DAY」とか、名曲がひしめく本作は、言うまでもなく名盤です。 それに、ここだけの話ですが、「プログレッシヴ・ロックって聴いてみたいんだけれど」と言われたら、私はあまり迷わず本作か『CLOSE TO THE EDGE』をお勧めするでしょうね。プログレって本当に色々なものがあるけれど、「今まで聴いたことがないものが聴ける=別世界に連れて行ってくれる」という観点から判断すると、本作と次作の効能は折り紙つきです。効きますよ。これ。
発表当時はそりゃあ、自称「コアなメタルファン」達からは蛇蠍のごとく嫌われていたと思いますよ。かくいう私もその一人。 なにせ当時の聖典B!誌の編集長さんがバンドのスタンスについてマジ切れしていたし。でも、当時のHMを巡る状況を思い返すと、それも当然の反応だったと思います。今じゃまたアンダーグラウンドっぽい存在になったから、誰もHMのことなんぞ気にしちゃあいないけれど、当時は本当に一部で馬鹿にされていたし。HMもHMを聴く人間のことも。 というわけで、本作を手に入れたのはつい2日前。 大人になってみると、少年時代に耳にした曲が懐かしいんですよ。それに、このバンドって和製KISSだったってことに気づいたし。悪感情なぞありません。 え?どの曲が懐かしかったのかって? 「蝋人形の館」と「THE END OF THE CENTURY」です。当時、ラジオで結構かかっていたような気がする。売り出していたのはSONYだし。大手は強いよね。 聴いてみたら捨て曲が無いですね。良いバンド、良いアルバムです。
久し振りにこのバンドの新譜を聴いて書き込みをしたくなった。 まあ、前々作あたりからやりたい放題というか、表現力と表現手法が格段に増してきていると考えており、前作もやりたいこととやりかたが非常に良くマッチした好盤と思っているので、最近は比較的高く評価してはいたのだが。 バンドの総合力が増したというか、とても良い雰囲気の作品である。確かに2ndと較べると、わかりやすさという点では及ばない気もする。しかし、バンドも長い道のりを経ており、その時々で実験もして今の状態に到達したわけである。聴き手としては昔作ったものと類似するものを望む気はない。これが今の私のスタンスである。 このスタンスから言わせてもらうと、本作は名盤。 最後の曲のギターはギルモアに似ている。こういうことを鼻につかせずに聴かせてしまうのは、もう十分ヴェテランの証だ。ほとんど「SHINE ON YOU CRAZY DIAMOND」なんだけど、模倣に聴こえんのよ。
'72年発表。7枚目。第Ⅱ期のメンバーでは3枚目にあたる。 こう言っちゃなんだが、この作品に対する思い込みは半端ではない。 私のDP開眼は『FIREBALL』だが、それは親友Kから貸してもらったテープによってだった。そのとき、テープのもう片面にMOTLEY CRUEの『SHOUT AT THE DEVIL』が入っており、DPもMOTLEYも大いに気に入ったものだった。 その後、自分のこづかいで買ったレコードが、本作と『IN ROCK』である。 本作を買ったのは、ひとえに当時(中学二年生だった)聴いた、THE ALFEEの坂崎氏(ってバンド名のつづりと、お名前があっているだろうか。間違っていたら失礼!)がDJをやっていたラジオ番組で流れた「HIGHWAY STAR」のライヴヴァージョン(無論『MADE IN JAPAN』収録のものだ)がとてつもなく格好良かったからだ。 このような格好良い楽曲が存在して良いのだろうか! 当時の私はすっかりDPの虜となってしまった。 本作は確かに音がモコモコしている。それは、製作環境が理想的なものではなかったからであろう。というのは、本作はレコーディング予定地が火事で燃えてしまったため、急遽ROLLING STONESのモービルユニットを借りてホテルで録音したためだ。だが、DPが凄いのはそのハプニングを「SMOKE ON THE WATER」という名曲に昇華させてしまったことだ。 製作の過程からして、ロックである。 声を大にして言いたいが、これがロックだ。ハードロックだ。 収録された全曲が名曲だ。これを聴かないで死んではいけない。絶対にだ。
'90年発表。6曲入りミニアルバム。 『KERRANG!』誌でALBUM OF THE YEARの第2位に選ばれたこの作品は、1st発表後ライヴを重ね、よりタイトになったバンドの上り調子な状況をパッキングした熱い一枚である。 2ndアルバム以降、楽曲配置で生まれる緩急のつけ方や、一曲一曲の完成度の高さで作品の質を高めることもおぼえた彼等だが、本作では4曲目にしっとり系の曲を入れた他はゴリゴリのHRである。とにかく勢いと迫力に満ちている。「若いって良いなあ」などと遠い目をして馬鹿なことをほざきたくなるほどだ。 「これが最高傑作だ」という人も多いかもしれない。もし、そうでなくても、「最高にいかした作品」であることは間違いない。
'78年発表。ライヴ盤。 初めて購入したエアロがこれだった(ん?『PUMP』が先か?聴き始めたのは『ROCKS』と『PERMANENT VACATION』からだが)。 というのは、ラジオで聴いた「BACK IN THE SADDLE」のライヴヴァージョンがあまりにも格好良かったから。 「BACK IN THE SADDLE」はスタジオヴァージョンも、鉈をぶん回すヘヴィさに痺れたもんだが、ライヴヴァージョンはさらにグッとくるねえ。 へたなベスト盤買うより、このライヴ盤聴いた方が良いと思う。HRの醍醐味どころかロケンローの真髄にも触れることが出来る本作は、勿論名盤。
'76年発表。ソロ8作目。スタジオアルバムとしては6作目。 第Ⅰ期RCA時代のラストを飾る傑作アルバム。 全編を通してピンと張った緊張感がたまらない。名曲「KICKS」、「CONEY ISLAND BABY」を含む。特に「KICKS」はシンプルなリフの反復に徐々に凄みを増していくルーのヴォーカルがのり、本作のハイライトと言えよう。
いやあ、素晴らしい出来じゃないですか。これ。 昨日購入したばっかりなんですけれど、思わず車内で繰り返し聴いてしまいました。後部座席の息子と娘からブーイングです。「うるさい」だって。 なんと言っても、事実上の冒頭である2曲目「BACK IN YER FACE」が格好良いですね。マイケルのあの大傑作ソロアルバムを思い出しちゃったな。この曲が確か1stシングルでしょ?その意気や良し!というくらい勢いのあるハード・ロケンローです。 他にも④を聴いて、「ああ、この雰囲気。1stじゃん!」とか、⑧や⑫のハードな楽曲もグー(死語?)だし、⑩や⑰のバラード系もグッときましたよ。 こうして考えてみると、本作はショーだね。緩急もあるし、いくつか山場があるし。 それに、1stから本作までダイレクトにつながるものが感じられるというのも凄いな。やはりHANOIは唯一無比なんだね。 名作です。