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クーカイさんの同意された発言一覧 1-9
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クーカイさんの同意された発言一覧 1-9



ENUFF Z'NUFF - Strength ★★ (2005-08-07 22:06:00)

捨て曲無し。
耳に残るメロディ満載。
'91年という発表当時は、そろそろHM/HR勢には厳しくなってくる頃なのだが、非常に良く頑張っている。
個人的に最も気に入った楽曲は11曲目の「BLUE ISLAND」。サビのメロディがたまらなく良い。アメリカン・ハード・ポップの良心をここに見いだしたといっても過言ではなかろう。
余談だが、歌詞は結構暗い。別れの歌が多いし。
でも、結婚して子供が出来るとわかるが、なかなか「相手に対する愛情が冷めた」という理由だけで別れられないのが実際だと思う。結構ハードな喧嘩を妻と繰り広げ、「てめえとはもう離婚だ!!」と怒鳴ることがしばしばあり、言っている時は8割以上本気で言っているのだが、やっぱり別れられない。そういう意味で「子は鎹(かすがい)」という言葉は現代にも生きている。
っていうか、いくら喧嘩をしようが変わらないものというのも存在している。
今、思いっきり怒鳴りあえるのは、考えてみれば妻(ヤツ)だけだからな。
でも、全く喧嘩することの無い伴侶にも憧れていたりして(笑)。
すいません。音楽に無関係の話で(苦笑)。

同意者: usaneko


HELLOWEEN - Keeper of the Seven Keys, Part I ★★ (2002-10-06 11:57:00)

'87年発表。日本デヴュー1作目。
最初に書いておくが、私は「ジャーマンメタル」とか「メロディック・スピード・メタル」とか「ネオ・クラシカル」とか「北欧メタル」などに分類されるHMが苦手である。嫌いというのではない。単順に苦手。どこが苦手なのかについては、HAMMERFALLの2ndのところで書いたので繰り返さない。
しかしこの1stと続く2ndは、発表当時それはもう狂ったように聴いた。
正直なところIRON MAIDENの後継者はこのバンドしかいないと信じたものだ。この1stに限って言えば、②や③、⑥の持っているメロディは、ハードかつキャッチーという抜群なバランス感覚を誇示しているし、なにより7曲目の「HALLOWEEN」。この曲のリフはもう誰が何と言おうが、絶品である。格好良い。
個人的にこのバンドは、「ジャーマン・メタル」の一つに括ってはいけないと、今でも思う。
しかし、未聴の3rdと7thはコメント出来ないが、4thはメンバー間の葛藤や断絶したコミュニケーションが露呈し作風が散漫。5thと6thはVoがキスクからデリスに替わり、音楽性がまとまり曲のレベルも全曲かなり高いものになったものの、プロダクションが今一つ(ギターのエッヂが丸められている気がして仕方がないし、他の楽器との分離がおそろしく悪い。全部まとまって聴こえてしまう。特に6thに顕著)。
8thはようやくまともなプロデューサー(ロイ=Z!)がついたにも関わらず、やたらヘヴィでダークな作風(どうしてだろ。何故世間の流行とワンテンポ遅れてそんな風にしたかったのか。辞めさせられたメンバーのせい?本当?)で、本来の持ち味を生かせず。
3rd以降かなりの不遇をかこっているのである。
なんとかして彼らをメジャーなバンドとして世間に認知させ、アメリカを除く(苦笑)ワールドワイドな成功(今まで以上に。彼らにはその価値がある)を掴み取ってもらいたいと思うのだが・・・。

同意者: 名無しと名乗るもの


KING CRIMSON - Vrooom ★★ (2001-08-09 22:50:00)

'94年発表。
「メタル・クリムゾン復活か」と期待をあおりつつ、「しかしエイドリアン=ブリューがいるぞ・・・」と一部で"実はディシプリン・クリムゾンなのでは"と不安感もあおった(いや、逆に期待した人もいるかもしれんが・・・)後、満を持して発表されたミニ・アルバム。
発表当時、ダブル・トリオ編成が興味をかきたてた。「おいおい、ギターとベース(一方はスティック)とドラムが二人ずつ?どんな曲聴かせてくれんだよ!」とかなり興奮して聴いた覚えがある。
一聴した感じは特に奇抜ではないのだが、聴きこむうちに音とリズムの絡み合いを堪能できるという限りなく奥の深い作品。「VROOOM」のメタリックなうねりが耳に心地よい。
ちなみに、このミニ・アルバムの発展形が『Thrak』である。こちらも必聴。

同意者: 光秀


METALLICA - Metallica ★★ (2002-05-03 01:54:00)

実はちょっと評価に苦しむ作品。いや、名盤であることは疑いない。それに私はこの作品が好きだ。「ENTER SANDMAN」をたまにカラオケで歌うことすらある。
だがしかし、この作品がリリースされたことによってHM界に与えた影響力を考えると、素直に「大好きです!死んだら棺桶に入れてください!」と言えないのである。
いや、わかっている。彼らは悪くない。ヘヴィかつグルーヴィな音にシフトしたのは、売れ線を狙ってやったことではないし、ジェイムズの歌が上手くなったことは歓迎すべきことなのだ。
それでも私は言いたい。本作のリリース後、疾走する昔ながらのHM・HRがほとんど壊滅状態に陥ってしまったのだ。猫も杓子もヘヴィ、ダーク、グルーヴィ。全くUSの音楽業界が腐り果てているのを目の当たりにする思いだった。そりゃALICE IN CHAINSとかお気に入りのバンドが浮上できたのは嬉しかったけど、みんながみんな同じような音楽やらなくてもいいじゃん。というわけで、逆恨みに近い複雑な思いを抱かせた本作は、傑作なんだけどちょっと憎い一枚。

同意者: GOD


METALLICA - …and Justice for All ★★ (2002-05-03 01:35:00)

初めてアルバム単位で彼らに接した、思い出深い作品。
1曲目が始まった途端、「うわ、凄え!」と思った。ヘッドフォンで聴いていたのだが、ジェイムズのリズムギターが目茶苦茶低い音域までカヴァーしていて、ウォンウォンいって聴こえてきたからだ。もうこの瞬間に彼等の音楽が異端であることがわかった。
しかし、どうしたことか彼らはその過激な音楽性と反比例するかのように、どんどん巨大な存在になっていった。「ONE」のヴィデオ・クリップがきっかけだったとか、3rdで注目されていた社会的事象を鋭く切り取った歌詞世界が、いよいよ注目されるようになったのだとかいわれていたが、そんなことはどうでも良かった。アンダーグラウンドの代表のようなバンドが、突然メインストリームになっているのだ。ただただそれが痛快だった。
当時ジェイソン加入後初の作品ということで、熱狂的なクリフファンが「つまらねえベースライン弾いてんじゃねえ。ジェイソンやめろ」とB!誌で吼えたけっていたが、「ベースの音、聴こえるか?」と、もの凄く不思議に思った。というわけで、本作はベースがほとんど聴こえません。それでも、名作。

同意者: ピンクサターン


NIRVANA - In Utero ★★ (2002-07-28 00:55:00)

'93年発表。スタジオ作として通算3枚目。
実はここ数年本作を聴くことはない。
理由は単純。聴いていると死にたくなってくるから。
発表当時、良く聴いていたのは6曲目の「DUMB」と12曲目の「ALL APOLOGIES」だった。
スティーヴ=アルビニの作った音は、ザラザラした質感を持ち生々しい。前作の持っていた音の整合感は喪失したが、ロックが本来持っていた生きることに対する嘆き、悲しみ、怒りを表現するのに、これ以上の音はなかろう。そしてカートの歌声。詩。
ロック史上に名を残す傑作アルバムであるとともに、呪われた人の生を、切り裂いた腹から臓物を掻きだすように告発した作品。
そしてカートは子宮へと帰っていった。二度と生まれてくることは無い。

同意者: knkngkgk


NIRVANA - Nevermind ★★ (2001-07-08 18:55:00)

"彼"が死んだと知った時、「何故死ねるのだろう」と思った。ドラッグが彼を殺したのだが、愛する妻や娘に対する思いは、ドラッグなど凌駕すると私は思ったのだ。
だが、脳内に満ち満ちた唾棄すべき化学物質に死をほのめかされ、彼は逝ってしまった。それが現実だ。
本作はNIRVANAのメジャーデヴュー作にして最大のヒット作だ。1stはあまりにもダークで、かつ破滅的。ほとんど自慰行為に近い(それでも見るべき楽曲はあるのだが)。3rdは本作の成功で反動的に(必然的に)1stの世界観に半分戻ってしまった。NIRVANAの作品で、本作は一番とっつきやすい。
大ヒットしたのも当然だ。時流が鬱を求めていたし、比類なきポップセンスが破壊的にラウドなギターで表現されていたのだ。
耳になじむメロディーを持つハードな楽曲。歌詞はこの上なくダーク。'90年代初頭、皆が望んでいたものがこの上ない形で与えられた。
しかし、この作品が"彼"にドラッグを買う金を無尽蔵に与えたのも事実だ。金を出したのは誰だ?それだけでなく"彼"に人生を幸福に生きるうえで無用のプレッシャーを与えたのは?
・・・我々だ。我々が"彼"を殺したのだ。
本作を聴くと、どうしても"彼"に伝えたかった言葉を思わずにはいられない。
中島らも氏が(うろ覚えだが)こんなことを言っていた。人生には20年、もしくは30年に1回"生きていて良かった"と思う瞬間があるのだと。その一瞬のために生きているのだと。
妻子を得て私も思う。らもさんの言うとおりだぜ。カート。

同意者: knkngkgk


RUSH - 2112 ★★ (2001-09-09 23:51:00)

'76年発表。4作目。
20分を超える大作「2112」を収録。初期RUSHの代表作にして、傑作として数えられる一枚。
RUSHが最もHRバンド然としていた時期の作品で、ここでニール=パートの大作志向が大きな花を咲かせた(ニール加入後の2作目以降、組曲が収録されるようになっていた)。
「2112」は7部構成になっており、現在の文明が崩壊した後の西暦2112年にギターを再発見した一人の若者の物語を、スリリングな演奏と劇的な展開で表現した曲である。一つに統一された宗教の司祭達が支配する地球は、個々人の個性が抑圧され閉塞感で満ち満ちている。そんな世界の中で、若者は発見した美しい音色を出す楽器の素晴らしさを説くのだが・・・。
ぜひ訳詩を読みながら聴いてもらいたい。
2曲目以降はRUSHらしいひねりの利いた楽曲が並ぶ。まだ荒削りな面が多いが、彼等独特のポップセンスの萌芽が見られる佳曲が聴ける。

同意者: RIOTアザラシ


SKID ROW - Slave to the Grind ★★ (2003-02-16 00:45:00)

'91年発表。2nd。
他の所で様々な方が言われているとおり、私も作品トータルの出来では1stに軍配が上がるように思う。好きな曲の数も1stの方が多いし。
しかし、1stから3rdまでのうちで(どれも大好きだが)最も好きな1枚を選ぶとなると、この2ndを選ぶ。ヘヴィな部分とキャッチーな部分が絶妙なバランスで共存している、非常に男っぽい作風のHRを体現した本作は傑作である。
そして何よりもタイトルトラックの存在。2曲目に配されたこの曲は、いまだに聴くと総毛立つような興奮を覚える。私は3rd発表後のライヴを見たことがあるが、やはりオープニングはこの曲だった。ちなみにライヴでのバズは大変上手かった。不世出のエンターテイナーであり、優秀なヴォーカリストであった。
この2ndの路線でせめてもう1枚作ってくれていたら・・・。本作を聴く度にそう思わずにはいられない。

同意者: LAメタルこそ我が起源