全体的な完成度としては,個人的には最高傑作の次作の『VULGAR DISPLAY OF POWER』には劣るが, PANTERA屈指の名曲①"Cowboys From Hell",⑤"Cemetery Gates"を収めてる点だけで必聴モノと思う。 それに加えて、次作以降ではほとんど聴くことができなくなる、④"Heresy"や⑥"Domination"などの、 正統派寄りのスピードメタルもとてもカッコいいし、モダン系が苦手な人でも聴きやすいのではと。
前作の『THE DARK SIDE OF THE MOON』よりもわかりやすいと思います。 SEもあまり使ってないし、楽曲は長いながらも複雑さは感じさせません。 大作"Shine On You Crazy Diamond"を1曲目と5曲目に配置し、"Welcome To The Machine"・"Have A Cigar"・"Wish You Were Here"の3曲を挟むという構成。 その"Shine On You Crazy Diamond"はとても胸に迫りくる曲で、ギルモアの泣きのギターが大きくフィーチュアされてます。サックスもいいし、とても感動的です。 間の3曲もそれぞれ個性的で魅力があります。キーボードも随所に効果的に使われてます。 聴いてて不思議な気分にさせられる作品。 別世界に連れて行ってくれる。
新曲の①"Only The Children Cry"・②"Who's Life Is It Anyway"はどちらも素晴らしい曲です。 ①は色気のあるリードギターが光る、メロディアスで哀愁のある名曲。 ②はアップテンポのカッコいいハードチューン。 リメイクの③"A Moment In Life"・④"Turn The Tables"は、 オリジナルは未聴なので比べられませんが、いい出来だと思います。 新ヴォーカリストのマーク・トンプソン・スミスは無難という感じかな。これ1枚で脱退してしまいますし。 4曲で20分だけのミニアルバムですが、なかなかいいと思いますよ。 ちなみに自分はこれが初PRAYING MANTISですが気に入ったので(特に①)、 『A CRY FOR THE NEW WORLD』も聴いてみたいと思いました。
②"Back To Back"をはじめとして、熱い正統派HMの真髄を、これでもかと見せつけてくれます。 かと思えば、④"Waitin' For The Time"・⑧"A Place In The Night"のような、 センスを感じさせるポップテイスト溢れる曲もさらっと書いてしまう。 1stフルアルバムでこの完成度は凄いですよ。
HMファンが熱くなる要素をこれでもかとばかりに盛り込んだ勝負曲。 そして、見事にHMアンセムとも言うべき曲に仕上げているのですから、本当に素晴らしいです! ちなみに自分が一番好きなところが「And they will fight!!!」でキメルところで、 ここはいつどこで聴いても、ジャストで勢いよく手を斜めに切って、己に酔ってしまいます(笑)。
フレディの死後に残ったメンバーにより制作されたアルバム。 ②"Made In Heaven"・⑥"I Was Born To Love You"はフレディのソロアルバムから、⑦"Heaven For Everyone"はロジャーのバンドのアルバムから、⑧"Too Much Love Will Kill You"はブライアンのソロアルバムから、というように完全なオリジナルアルバムではないものの、1つのアルバムとして貫かれてるように感じる。 ⑥"I Was Born To Love You"以外はどれも静かで美しい曲ばかりで、悟りを開いたかのようでもあり、聴いてると心が浄化される・・・。 最後の20分以上の環境音楽のようなシークレットトラックは正直どうかとも思ったりもするが、とっても感動的なアルバムだと思う。