なんと、SCORPIONSが活動を終了するとの声明をオフィシャルサイトを通じて発表したそうです・・・! 3月に最新アルバム『STING IN THE TAIL』を発表するのに続き、数年かけて5大陸を巡るワールドツアーを行って、そして活動を締めくくるとのこと・・・。 これは驚きました・・・。ちょっと言葉が出ませんね・・・。 確かに彼らは大ベテランバンドですが、まだまだ元気にやっていくだろうと当たり前のように思ってましたから。 まだ先の話とは言え、やっぱり寂しいなぁ・・・。
"Teaser"タイプの、キーボードが効いたポップな曲。 なんだけど、ヴァース・ブリッジは意外と哀愁が。 そんな好きな曲ではないんだけど、ギターソロはとっても素晴らしい! メロディ・展開が練ってあるし、初期インギーの真骨頂でしょう。 "Island In The Sun"っぽいフレーズも(いい意味で)気になりますね。
前半の約1分のギターソロ部分がイントロの"The Cage"で、以降が"If You Believe"という構成です。 その"The Cage"は、ドン・エイリーがプレイする、JUDAS PRIESTの"A Touch Of Evil"を思わせるフレーズを含むキーボードをバックに、ダリオの抒情性と激情とを湛えたギタープレイがフィーチュアされています。 "If You Believe"は穏やかなバラードで、トニーの美声が映える~。
重量感があってパワーを感じさせますね。 少々長尺なこともあって後半では少しダレるかもしれませんが、なかなかの出来だと思います。 特に"Beast Of Man"・"Sinister Mephisto"・"Dark Of The Sun"などは名曲ですね。 ただ、自分は先に3rdを聴いてヨハンの表現力のあるヴォーカルに惚れこんだんですが、このアルバムではどうも一本調子に聞えてしまうのが残念。 アルバムとしての完成度は次作のほうがだいぶ上回ってると思いますが、このアルバムにも独特の良さがありますね。
そして歌詞もまたすごくいいんだよな、これが。特に一番最後で静かになってからのとこが。 「Another time, another day, I would never have turned you away. Does it matter? Anyway, now you're gone.」 「もし他の機会、他の時だったなら、俺は決してお前を行かせたりはしなかった。でもそれがどうしたっていうんだ?いずれにせよ、もうお前はいなくなってしまったんだ。」 ホント切ない…。泣かせるわ…。
80年代のロニー在籍時のオープニングナンバーの"Neon Knights"・"Turn Up The Night"のような分かりやすい疾走曲とは180度異なり、へヴィで重々しく、威厳を感じさせるような曲です。 バックのサウンドが消えたときに残る、ロニーの粘っこくも怒りに満ちたヴォーカル、これのインパクトがとても強い・・・。 終盤でギターソロからスピードアップしますが、ここもまたイイ!