痛快パンク・チューンのオンパレード。込められた衝動エネルギーは半端じゃない。
結果論とはいえ、最後にこういうアルバムを残すなんて、coolすぎるぅ～。

'99年発売。シングル曲等のポップな曲を集めた"SOFT DISK"と、文字通りの"HARD DISK"による2枚組ベスト盤。
彼らのCDを体験したのはこれが初めてだったのですが、それまで彼らのシングル曲しか知らなかった私にとって、"HARD DISK"のカッコ良さは衝撃的で痺れまくりでした。そして、清春ってこんなにもカッコいいボーカリストだったんだ、と思い知らされたり。それでいて"SOFT DISK"で聴かれるポップセンスも素晴らしいものがあり、すっかり後追いファンになってしまいました。
というわけで、彼らの事を知るには最高の作品です。シングル曲を集めたベストも出ていますが、絶対にこっちを勧めます。

原曲もいいけど、やっぱりこっち。
このスピード感がタマラナイ! さりげなく耳に残るメロディもいい。

狂気の激走曲。イカレすぎ!

とにかくカッコいいったらありゃしない。
おどろおどろしいベースラインが印象的。

オリジナルアルバムから敢えて一枚選ぶとしたら、これ。
アルバム毎に音楽性を変えていった彼らですが、このアルバムは『feminism』で極めたポップ路線と、後期のパンキッシュな路線が同居しています。そのごちゃ混ぜ具合といい、やたらと打ち込みを多用している事といい、いい意味でも悪い意味でも"猥雑"という印象ですが、結局はこのバンドの魅力はそういう所にあったのだと思うのですよ。一つの所に落ち着く、という事を嫌うというか。だから、一番の代表作もこれなんじゃないかな。
個人的には捨て曲なし!

デジタルちっくなパンク・チューン。独特なシーケンスサウンドが好きです。人時のベース、清春のシャウトもとことんカッコいい!

この曲の哀愁漂うメロディラインが好きなので、ちゃんと歌ってるスタジオ版の方が断然好きです。
各種シーケンスも曲の雰囲気を盛り上げていて非常に良い。本当に救いを求めているかのような空気が伝わってきます。

2人のポップ・サイドを前面に押し出した作品。
「心臓」～「解凍実験」というダークな冒頭から哀愁ポップ「feminism」への流れは、過去からの脱皮を試みようとする彼ら自身のようで、非常にドラマティックです。後にハードにリメイクされる「Unlearned Man」や「カマキリ」といった曲も有るけど、全体的にはポップな曲が満載。「軟弱だ」と思われるかもしれないけど、私的にはなかなかの好盤です。

『feminism』のポップな世界への導入となるこの曲はとことんダーク!
でも、この混沌とした音世界は純粋にカッコいいと思えます。

Dir en greyの「残」の元ネタであり、京のルーツといえるような曲。
あーもう、頭がおかしくなりそうなほどにヤバイよ、これ(^^;。