タイトル曲、South Of Heavenなどに代表されるとおり、前作とは対照的に彼等のへヴィな部分に焦点を当てた実験的な作品。 今ひとつ冴えの見られない内容、との評価を下されることが多いが、その後のライヴにおいて、 本作からの楽曲が重要な意味を持つことになったのは明らかであり、そういった意味で今こそ改めてその意義を問われるべき作品だと思います。
恐らくバンド史上、最もキャッチーな作品じゃないだろうか。 MEGADETHで例えると「YOUTHANASIA」的なポジションか。 初期から追い続けてきたコアなファンは敬遠するかも。 しかし、楽曲がイイのだ。 全12曲ハズレ曲がない。 ロッキー・ジョージのギターもロバート・トゥルジロのベースも文句なしにカッコいいし、 マイク・ミューアの気の抜けた歌メロも健在である。 ③Nobody Hearsや⑤Monopoly On Sorrow、⑨I'll Hate You Betterなどは新境地を開拓した成功例だったと思う。
攻撃的なギターサウンドが宙を舞い、サイケデリックな空間を作り出してる。 黒人社会から飛び出しロックに取り組んだ彼の音楽がドラッグというフィルターを通し如実に浮かび上がる。 Little Wingはエリック・クラプトンにカヴァーされ、If Six Was Nineは映画「イージーライダー」でも使用された。 ワウワウを利かせたノイジーなギターと共に、彼の存在自体が万人の度肝を抜く。強烈。
名実共にURIAH HEEPの名を世界に知らしめた3rd。 リフやスライドギターをフューチャーしたLook At Yourself、アップテンポのTears In My Eyes、隠れた名曲Shadows Of Grief、 ブリティッシュハードロックの名作バラードと言われるJuly Morningなど、完成度の高い作。 ハイトーンのコーラスとキーボードを主体としたアンサンブル重視の音楽性。 シンセやオシビサのパーカッションによるアフリカンリズムの導入といった実験も成功している。 個人的にお薦めはI Wanna Be Freeの終盤の故デヴィッド・バイロンの絶叫。