このアルバム、誰も書き込んでないけど、俺は大好きっす!初っ端の「BE ALL,END ALL」 からしてカッコいいヨ。全篇に渡り、チャーリー・ベナンテの引きつり気味の凄いドラムが聴ける。これがまた凄いんだ!それに、削岩機の音のような破壊力のあるリフがイイ。ジョーイ・ベラドナの「歌」の要素が、初期の作品と比べると後退した感じはあるが、それでもしっかり歌ってるし、いい歌メロも聴かせてくれる。全体を通すと、スラッシュ/ハードコアのクロスオーヴァーした音の中に、ほんの少しヒップホップの要素が入ってきている感じがする。正統派HMの色を少し残す「BE ALL,END ALL」「WHO CARES WINS」や、ひねくれたメロディーが妙に耳に残る「MAKE ME LAUGH」、ハードコア色の強い「OUT OF SKGHT,OUT OF MIND」「SCHISM」、そしてTRUSTのカヴァーの「ANTISOCIAL」辺りが特に好きだな。
「INQUISTION」から「BANISH FROM SANCTUARY」への流れは、いわゆるジャーマンメタルのお決まりのパターンだね。「INQUISTION」はお経みたいだけど(笑)!「BANISH FROM SANCTUARY」は名曲!狭いダイナミクスレンジの中に、雄々しいメロディーを詰め込んで、物凄いスピードでつっ走る!そしてとどめはあのクワイア・コーラスだ!他の曲も同様の魅力を持ってるが、コーラスに至るメロディーが、その後のアルバムと比べて弱く、勢いで押しまくる感じだ。でも、最近の緻密さとは違った荒々しさが、このアルバムの魅力かも!?インスト「BEYOND THE ICE」もいけてるよ!
個人的には、彼らの最高傑作は「SOMEWHERE FAR BEYOND」だと思っているが、その次の作品である本作もなかなかの名盤である。基本的に前作の延長線上にある作品なんだけど、曲の展開がより複雑になっている。特にタイトル・チューンの作り込みは凄い!ドラムまでを含めた音の絡み合いが、今まで以上に濃密だ。それは他の曲でも同じ事が言える。確かにアルバム全体の勢いやパワーは落ちたけど、それは「ドラムの変化」によるところが大きいんじゃないかな。今までは、どちらかというとパワー&スピード重視で、「リズムを刻む為」に叩いていた感があるが(これもかなり好きだけど)、本作ではドラムで「メロディーを奏でる為」に叩いているように思う。タメを効かせ、緩急をしっかりつけたそのドラミングは、それまでの作品と比べて物凄く進歩していると言えそうだ。とっつきにくくなった印象もあるけど、「I'M ALIVE」「THE SCRIPT FOR MY REQUIEM」といった激烈スピード・チューンも盛り込まれてるし、従来の魅力を失ってしまった訳じゃない。独特のクワイヤ・コーラスも(これもまた良く練られている)、惜しげもなく使われる美旋律も健在だ。理解するのに少し時間のかかるアルバムではあるけど、聴く度に発見のある、素晴らしいアルバムだ。
このアルバムは凄い!何度聞いても「スピード・パワー・メロディー」の洪水にやられるよね!このアルバム(というかBLIND GUARDIAN自身)の凄いところは、一つの曲に惜しげもなく違うメロディーをつぎ込んでるところだと思う。3rdあたりから見られる手法なんだけど、このアルバムからは特にそれが強いね。サビのコーラスに至るヴァースのフレーズを、1番、2番・・・(この言い方が正しいかは分からないけど)で変えている。だから、一つの曲なのに、それぞれが組曲のようなドラマ性を持ってる。しかもその一つ一つのフレーズの質が高い!メイン・ソングライターであるハンズィとアンドレの、並々ならぬ才能を感じるね。どの曲も隙がなくて素晴らしい。個人的に好きな曲を挙げると「TIME WHAT IS TIME」「JOURNEY THROUGH THE DARK」「BLACK CHAMBER」「QUEST FOR TANELORN」「ASHES TO ASHES」「THE BARD'S SONG」「SOMEWHERE FAR BEYOND」とまぁほとんど全曲になっちまう(笑)!そん位凄いアルバムです!発売から10年も経つのに、未だに毎日のように聞いてます。 ん?っていうことは3000回以上聞いてるんかぁ!!?おぉぉ~そりゃ凄え!自分でも関心しちまうよ(笑)!
「SOMEWHERE FAR BEYOND」のラジオCMで、この曲のコーラス部分が一瞬だけ使われてた。それを聞いて、次の日にはレコード屋に走ったさ(笑)!そのくらい凄え曲だと思う。このコーラスはとにかく耳に残って離れなかったヨ。それにそこに至るまでのメロディーも練られてて、何度聞いても飽きることがない。とにかくいいヨ!
いやぁ~しびれるアルバムだね!とにかく疾走・パワー・メロディーの宝庫だ!「TRAVELER IN TIME」「WELCOME TO DYING」「LOST IN THE TWILIGHT HALL」の3曲は、BLIND GUARDIANの代名詞みたいな曲だ。メロディック・スピードメタルが好きなら必ず聴きなさい(笑)。独特の雄々しいコーラスは、2ndよりさらに強調されるようになった。CD聴きながら、思わず曲とともに叫んでしまいそう!たとえ周りに誰かがいても(笑)!
弟が正解です(笑)。このアルバムでのヴィニー・アピスのドラム、個人的にはかなり好きっす!まさに「ダブル・ストロークの鬼」って感じ。この頃のディオのヴォーカルは滅茶苦茶パワフルで艶があって、神々しささえあった(今も素晴らしいけど)。曲も「STAND UP AND SHOUT」「HOLY DIVER」「DON'T TALK TO STRANGER」等など名曲だらけだ!勿論「CAUGHT IN THE MIDDLE」も!
このアルバムは・・・言葉にならないっす!それだけ衝撃的なアルバムだった。全曲素晴らしい作りこみで、計算された美しさに満ちている。そしてそれを素晴らしいテクニックで演奏している。「METROPOLIS-PART1」には特に度肝を抜かれた。「UNDER A GLASSMOON」「PULL ME UNDER」「TAKE THE TINE」・・・とにかく凄い!それに個人的には、HR/HMのスロー・バラードって、お手軽に作られた感じが強いものばかりで大嫌いなのだが、「ANOTHER DAY」に代表される本作のスロー・ナンバーはそんな感じが無くていい。ただ「LEARNING TO LIVE」だけはどうしても分からない。分からない中でも一つだけ分かるのは、「この曲も凄い」って事(笑)!超名盤だよ!
とんでもない曲だヨこれ!「こりゃ打ち込みだろ~」とツッコミたくなるような(勿論打ち込みでは無い)物凄いプレイの連続!ギターとキーボードによる、超ハイスピードのユニゾン・プレイや、どうやって弾いてるのか分からないほどのベース・ソロ、変拍子バリバリのドラム、そしてそんなバカ・テク集団に引けを取らない巧いヴォーカルと、メンバー個人個人の見せ場が満載だ!でもそれだけじゃない。ハッとするような複雑な曲展開の中に、美しい旋律が散りばめられている。俺が初めてこの曲を聴いたのは、この曲が「POWER ROCK TODAY」で初めてオン・エアーされた時なんだが、興奮のあまりラジオを振り回しちまったっす(笑)!何しろこんな凄い曲は聴いた事無かったし、それくらいの感動がある曲だから。今聴いても全く色褪せてない。素晴らしい曲だヨ!
全体的には「ちょっと前衛的になりすぎたかなぁ~」ってな感じのアルバム。「TRIBUTE TO THE PAST」「LAST BEFORE THE STORM」「FUTURE MAD HOUSE」あたりは名曲だね。ただちょっと分からない曲も多くて、その辺はつらいトコかな。とはいっても、粒の細かい音を詰め込んだカイ・ハンセン独特の手法は生きていて、テンションの高さはかなりのモンだと思う。
出だしからハイテンションで突っ走ってしまう!「ウォーきたきたきたーッ!!」って感じの曲。この曲を聴いて、HELLOWEENの初期の名曲「RIDE THE SKY」を思い出したのは俺だけじゃないはず。荒々しさとメロディーを共存させた、まさに名曲っしょ! 因みに29さん、「NIGHTBREAKER」も買いましょう(笑)!
いいアルバムだと思うヨ。確かに典型的なメロディック・スピードメタルを期待してると、アメリカナイズされたルーズな楽曲に肩透かしを食らうけど、ウリ・カッシュの手数の多いドラムが楽しめる「AS TIME GOES BY」や、リフでガツガツ押してくる「ONE WITH THE WORLD」なんかはかなりいいし、アコースティック・ギターを使った「SPIRIT」もグー!捨て曲もあるけど、駄作、問題作扱いするのはどうかなぁ・・・。
スティーブ・グリメットはやっぱ上手いなぁ~!LIONSHEARTで聴かせてくれるヴォーカルより荒々しく、とがった感じだ。最後の「SEE YOU IN HEEELLLL!!!」という超絶シャウトが、思わずガッツポーズを誘う!曲自体も「いかにも正統派」という感じのアップ・テンポの佳曲なんだけど、スティーブ・グリメットのヴォーカルに敬意を表して星一つ追加です!
ありゃ??ウリ・カッシュ辞めちゃったんかい!?そりゃ残念だなぁ。あの人のドラム好きだったのになぁ。 HELLOWEENは「MASTER OF THE RINGS」まで(「CAMELEON」以外)しか聞いてない(サボってスミマセン)けど、思い入れのあるバンドだな。いわゆる「ジャーマンメタル」の基礎を作り、HR/HMのファン層拡大に絶大な貢献をしたよね。 でも、このバンドの黄金期は、やはりカイ・ハンセン在籍時代だったんだろうなぁ。カイ・ハンセン、マイケル・ヴァイカート、マイケル・キスクの3つの個性が混ざり合う事で、あの名曲が生み出されたのは事実だからね。カイ・ハンセンが抜けた事で方向性を見失った結果が「CAMELEON」だったんじゃねえかな?少なくとも一ファンである俺からはそう見える。それでもやっぱり、上質のメロディック・スピードメタルを生み出し続けるHELLOWEENは貴重な存在だけど。何とか復活して欲しい。
今のHELLOWEENは絶対書かない曲だよね(笑)!「RIDE THE SKY」や「HOW MANY TEARS」をチラッと聴いて、気に入ったらこの曲も聴いてみよう(笑)!コアな曲調は、好き嫌いが分かれる気がするから。でも、個人的には好きだねぇこの曲。ツーバスの連打も見事!最後にカイ・ハンセンが叫びまくってるよ。
KEEPERS OF THE SEVEN KEYSSは、「Ⅰ」と「Ⅱ」をセットで聴いてもらいたいね。どちらもHR/HM史上に残る名盤だ。「Ⅰ」はカイ・ハンセンのコンセプトの下、ビシッとまとまった作品、「Ⅱ」はカイ、マイケル・ヴァイカート、マイケル・キスクの3つの個性がカラフルに混ざり合った作品という感じ。後のメロディック・スピードメタルの隆盛に与えた影響を考えると、この2作品は偉大だね!「Ⅱ」に関して言うと、やはり「EAGLE FLY FREE」に尽きるだろう。主旋律もギター・ソロもベース・ソロも、全てが「美旋律の宝庫」だ!とにかくカッコいい!他にも「MARCH OF TIME」などの名曲目白押しだ!捨て曲は・・・無いとは言わないけど、それを差し引いておつりが来ちゃうほど、素晴らしい曲が揃ってる。まだ聴いていない人、一日も早く聴いてみよう!
新しいHMの幕開けを告げたアルバム。それまでにも「ルーツ」と呼ぶべき作品はあったが、今ある全てのHMの、直接のルーツはこのアルバムだ。「PROWLER」「IRON MAIDEN」のエネルギーとスピード、「REMEMBER TOMORROW」「PHANTOM OF THE OPERA」のドラマ性、そして「TRANSYLVANIA」のスリリングなインストルメンタル・パート、これら全てが、現在のHMにも息づいている。基本の一枚でしょう!
言わずと知れた超名曲「ACES HIGH」を含んだ超名盤。細か~い文句はあるかも知れないけど、そんな事関係なく、全ての曲が佳曲以上の仕上がりだ!「RIME OF THE ANCIENT MARINER」ははっきり言って長すぎて飽きるが、ヴォーカルのメロディーは秀逸でカッコいい!理屈がいるのはこの曲だけかな。後は理屈のいらない曲ばかり。お勧めのアルバムです!
スティーブ・ハリスのプログレ趣味がもろに出たアルバムだ。「SEVENTH SON OF A SEVENTH SON」はかなり長尺な曲だが、展開に緊張感があるからか、だれた感じがしない。 音自体はシンセサイザーの導入などによって、かなりポップな作りになっているけど、曲そのものはそれまでの流れを正統的に継いでるものばかりだ。「THE EVIL THAT MEN DO」を始め、名曲粒揃い。賛否がかなり分かれてるみたいだけど、俺は好きっす!
これもまたお勧めだ!シンセ・ギターの導入で音はポップになったが、曲まで変わってしまった訳じゃない。「WASTED YEARS」「HEAVEN CAN WAIT」はポップでキャッチーな曲だが、どちらも素晴らしいメロディーを含んでる。個人的には、後半の名曲「DEJA-VU」が一番好きだなぁ。全編に渡って美旋律が満載!まぁあえてケチをつけるとしたら、ジャケットの所々に出てくる「変な漢字」ぐらいかな(笑)!
もし誰かにIRON MAIDENを聞かせるなら、俺ならこのアルバムを勧めるね!ストレートな曲が多くて聞きやすいし、何より名曲粒ぞろい!「THE NUMBER OF THE BEAST」「RUN TO THE HILLS」「HALLOWED BE THY NAME」といった超々々々々名曲以外も、捨て曲無しの佳曲ばかり。それにブルースのヴォーカルが若々しくていい。今は失ってしまった超人的なハイトーンが炸裂してる!歴史に残る名盤です!
オープニングがとにかく耳について離れない。誰も思いつかないでしょうこのリフは(笑)!そういえば、METALLICAが「GARAGE DAYS RE-REVISITED」でこのリフを(ハチャメチャにして)カバーしてたね。で、そこから始まるメロディーが最高!その中でブルースが素晴らしいハイトーンを披露してる。こんなカッコいい曲があっていいのかって感じだね!
少し意見を・・・。 JUDAS PRIESTの曲は大好きだし、アルバム単位で見ても好きなものは多い。けど俺は、バンドの偉大さは認めつつも、バンドそのものを追いかけている訳じゃない。アルバムも全て揃えている訳じゃないし、曲も合わないものもある。さらにはここ数年、HR/HM自体から離れてもいた。「JUGULATOR」「DEMOLITION」も聴いていない。そんなある意味「部外者」からの意見として聞いて欲しい。 JUDAS PRIESTは今、迷走してるんじゃないかな。それは彼ら自身に責任があるのではなく、シーン全体の流れに巻き込まれているんだと思う。数々の実験を繰り返し、時代ごとの「HMのあるべき姿」を提供し、常に進化してきた彼ら。その進化はまさに「HMの進化」そのものだった。彼らがHMの進化を牽引していたのだ。しかし、80年代中盤より、シーン自体の細分化が加速度的に進み、今やメイン・ストリームがどれかも分からない状態だ。それと同時に、ファンの好みも細分化していく。シーンそのものが迷走し、「究極のHM」の姿を模索する事が難しい時代になってきたのである。「TURBO」「RAM IT DOWN」「PAINKILLER」はその迷走の中で生まれた作品だった。おそらく、ファンの側の頭も固くなっていたのだろう。 実は俺も、もう一度「PAINKILLER」のような作品を期待している一人だ。それはなぜか。やはりそれは素晴らしい作品だったからだ。では、果たしてその頃の作風に戻ることが、本当に「進化を止めた後ろ向きな状態」なのだろうか? まず「PAINKILLER」がなぜあれだけ支持されたのか、俺なりに考えてみた。「SCREAMING FOR VENGEANCE」「DEFENDERS OF THE FAITH」で衝撃を受けたファンが、「シーンの細分化」の中での砦としていたのがJUDAS PRIESTだった。だが「TURBO」「RAM IT DOWN」の2作は、シーン全体を見渡して統一しようという試みの中で生まれた作品である。結果「問題作」となった訳である。そこでおそらく彼らは、細分化された中からもう一度、自分たちの原点を見直したのだと思う。その原点を、当時のスピード&ヘヴィネスと融合させて出来たアルバムが「PAINKILLER」だ。彼らが最も支持されていた「硬派なHM」の部分をデフォルメし、新しいものと融合させたこの作品は、原点回帰の意味合いを強く含んでいるのだ。それが、迷走の中で彼らがこの作品に盛り込んだ、一つの答えだったのだと思う。このアルバムが発売された当時も、恐らく「後ろ向き」と発言した人がいたに違いない。しかし作品そのものの素晴らしさを前に、そんな意見は消えてしまった。今にして思えば、「SCREAMING FOR VENGEANCE」「DEFENDERS OF THE FAITH」も立派な原点回帰の名作だ。原点と新しいものを融合させる・・・これも立派な「進化」である。決して「後ろ向き」になっている訳ではないのだ。 メイン・ストリームがか細くなり、シーンの細分化がさらに進んでしまった今、JUDAS PRIESTにはこのメイン・ストリームをもう一度広げてもらいたいのだ。俺のような外野の人間からは、そこにこそJUDAS PRIESTが目指す「FAITH」があるような気がしてならない。