なんか懐かしい雰囲気だなと思ったら、イングヴェイのアマチュア時代の曲のメロディー(海賊盤で結構出回っているので聴いてみるべし)がコンバートされている。「WAR TO END ALL WARS」のなかの隠れた名曲。サビのメロが素晴らしい。中間部のキメパートも毎度おなじみのスウィープでないのが新鮮だ。 惜しむらくはとてつもなく悪い音質。これだけ音が悪くちゃ大抵 の人はこの曲を聴きこむのに抵抗があるだろうなぁ。多分それがこの曲のポイントが低い原因。音質はこの際ガマンしてぜひ聴くべし!
前作「GRIN AND BEARIT」を最も悔いた人物は他ならぬクリス・インペリテリ本人であった。当時売れ線のスタイルであったファンクに乗った結果、クリス独自の"イングヴェイとは違う"ネオクラシカルスタイルに魅力を感じていたファンの多くが離れていってしまった為である。リアルタイムで体験した訳ではないが、僕自身も離れて行ったファンの一人である。インペリテリの曲はもうどーでもいいやと本気で思ってしまった程だ。 しかしクリスは元のスタイルを引っさげ帰って来てくれた。それがこのミニアルバムである。一曲目「VICTIM OF THE SYSTEM」のスピーディーなリフが耳に飛び込んで来た時どれほど心が躍ったことか。スピードピッキング満載のネオクラシカルナンバー「GLORY」のスリリングさにどれほど感動したことか。 この作品は、世界最速ギタリストの面目躍如のソロプレイだけでなく、クリスのリフメイクのセンスも素晴らしい作品だ。インペリテリから離れていってしまったファンの皆さん、もう一度インペリテリの作品と向き合って欲しい。その価値は十分にある。
アルバムジャケに「RacerX with Paul Gilbert」と書かれているとおり、このアルバム発表当時若干19歳だったポール・ギルバートの驚異的なスピードとテクニックを世に知らしめるべく製作された作品。この作品はシュラプネルのマイク・ヴァーニーの企みどうり、メインはポールのギターテクニック。そのため楽曲ほうは若々しいと言えば聞こえがいいが、ぶっちゃけまだまだ発展途上の感が否めない。だがそんなことはどうだっていいのだ!!そんなことなど全く気にならないぬほど、ここで聴かせるポールのギタープレイは凄まじいんである。 僕がこの作品を聴いたのはかなり遅く速弾きギタリストの大御所イングヴェイ、世界最速の称号を授かったクリス・インペリテリ、至高の天才ギタリスト、ジェイソン・ベッカーを体験した後だった。そのため余ほどのことがない限りギタープレイで衝撃を受けることはないだろと思っていた。(残念ながら僕はMr.BIGのロックンロールよりのポールのプレイにどうしても馴染むことが出来なかったためポールのプレイはほとんど聴いてこなかった。)だがしか~し!!何気なく中古ショップで「安かったから」という安易な理由でこの作品を手に入れた僕は、ここで聴かせるポールのギタープレイに完全にノック・アウトされてしまった。インストナンバー「FRENZY」での怒涛の超テク&スピードの嵐は驚嘆しを通り越してもう笑うしかなかったし、「STREET RETHAL」ではディ-プ・パープルを想起させるリフを問答無用のスピードで弾き倒し、「HOTTER THAN FIRE」の特大スィープの嵐にぶっ飛ばされ、「Y.R.O.」でのイングヴェイのもろパクリも清々しいほどだ。 ポール・ギルバートはMr.BIGでしか聴いてないよ、という方はぜひ聴いて頂きたい。彼のルーツはここにある。そして16年の時を経た今でもロックギターテクニックの最高峰に君臨する作品である。
非常に楽曲重視なアルバム。「Hunting High And Low」の出来は歌メロ、リフとも過去最高。これぞ北欧メロディックメタルの真髄といった感じに仕上がっている。 ティモのこれまでのギタースタイルはテクニカルな弾きまくり系だが、それが完全に抑えられている。 ティモは確かにギターが上巧い。しかし弾きまくり系の大御所ギタリスト達に並ぶほどの腕ではない。それを理解したのかどうかは分からないが、ソングオリエンテッド&メロディアスに徹したこのアルバムでのギタープレイはかなり好印象。 ところで「Mother Gaia」はなんか演歌っぽく聴こえて、とても可笑しかった。
Sonata Arcticaにパクれていまう程、リフがカッコイイ曲。イングヴェイお得意のペダルフレーズ、いかにも"らしい"ハーモニックマイナーによる怒涛のソロが聴けます。 「Magnum Opus」はイングヴェイ本来の力量の60%程しか発揮されていない問題作(マイクのVoが最大のネック)だが、この曲と「Fire In The Sky」だけは例外。
このレビューを書きながら、今改めてこのアルバムを聴いてます。しかしやはりどう聴いても、音質は"最悪"に悪いです。↑のレビューでエリカ・フォンティーヌさんがおっしゃられているとおり、一曲目のイントロの叫びからして「音質悪いぜーーーーーーーー!!!!」といってるようにしか聴こえないという意見に激しく同意ですw「Masquarade」、「Miracle Of Life」、「Wild One」、「The Wizard」、といったせっかくの名曲もこれじゃ台無しですよ。2500円出して買う価値はないので、聴きたければ中古で買って聴くのをオススメします。
I would die for my king and my land~♪(王と祖国のためなら死んでもいい~♪)クサ過ぎる、なんてクサい歌詞なんだっ!! そこが最高なんだけどねっ!!これはイングヴェイの疾走曲の中では最高傑作でしょう。中間部の構築美を感じさせる超速ロングソロはまさに王者イングヴェイの面目躍如!そしてマークの超絶ヴォーカルもスゲェぞ!!オレたちはこんな曲を待っていた。 イングヴェイはバラードなんかよりもこういった曲にもっと力をいれるべきだぜってのは勿論オレだけじゃないよなっ!?
CHILDREN OF BODOMのアルバムの中では個人的ベスト!当然だが捨て曲一切なしの様々なヴァリエーションの曲が楽しめる。アレキシはギタープレイだけでなく音楽理論もちゃんと勉強してきている努力家で、緻密な音楽理論と柔軟な発想で各曲とも細部に至るまで構築されている為、聴く度に新たな発見がある。特筆すべきはやはりキーボードでしょう。デスメタルとこれほど相性のいいキーボードサウンドはこれまで聴いたことがないですな。しかし様式美な曲調にデスヴォイスが乗るだけでこんなにカッコイイとは・・ デスメタルだから・・・とかいって敬遠してるヤツこそ聴くべき。最初はデスヴォイスはノイズだと思えば問題ないっしょ。