「メロディック」、「キャッチー」、「産業ロック」などのチープな形容はおよそ似つかわしくない、深みのある曲がズラリと並ぶ名作。計算されつくされた曲運びと分厚いコーラスは、聴き易いという印象よりも芸術品に出合ったような感動を覚える。歌詞以上に音自体が説得力を持つアルバムというのは希少だ。疾走感あふれる「Weballertgy」、「San Sebastiian」、「wolf&reven」、3拍子と4拍子を巧みに使い分けた「Black Sheep」、悲しく切ないバラードナンバー「Last Drop Falls」、「Tallulah」・・・。秀逸なジャーマンメタル以上の変幻自在な曲の展開・構成を提供するこの1枚は、S.Arcticaのアルバムの中でも最高傑作だと思います。
70年代エアロスミスの決定盤が『ROCKS』ならば、80年代エアロスミスのそれは『PUMP』である。 このアルバムの1stカットシングルかつライブで定番な曲「4.Love in an elevator」の、うねるようなJOEのリフとゴージャスな曲の展開でノックアウト。 その他、シングルカットヒット曲としては「5.Monkey on my back」、「7.Janie's got a gun」、「9.Other side」、「14.What it takes」とどれをとっても大ヒットした。 全体を通しで聴いてもバランスのよいアルバムで、飽きがこない。 90年代における最高のハードロックアルバムの1枚であることには間違いない