AT VANCEって名前ぐらいは知っていましたが、殆ど興味有りませんでした。でも雑誌でエラく褒めてたので、「まあ、試しに買ってみるか。」と殆ど期待せずにこのアルバムを購入しました。 そしたら…、目茶苦茶良かった!得した気分です。ネオクラシカル系では有りますが、どの曲もキャッチーで、なおかつコンパクトに纏まっているのでとても聴きやすいです。 個人的には、最初から最後迄一曲も飛ばさずに通して聴ける数少ないアルバムの一枚です。
SOUNDGARDENもRAGE AGAINST THE MACHINEも聴いた事は有りませんが、このアルバムは確かにハードロックです。 購入する前はかなり迷ったし、ジャケットやアートワークも何かメタルのCDには有り得ないセンスって感じだったので、聴く迄は半信半疑でした。 1曲目の冒頭を聴いて「あっ…、失敗したかも…?」と思いましたが、曲に入ると結構ブルージーでメロディアスなハードロックで安心しました。とは言っても決して懐古趣味ではなく、現代的な要素も含まれています。恐らくバンドにとっても「ハードロックをやっている」という意識はなく、結果として近い物が生まれたという事だと思われます。 voがイイですね。私なんかはロバート・プラントを思い出しました。
このアルバムから総てが始まったのですね…。 2nd以降のアルバムに比べると荒削りな印象が強いのは否めませんが、この有無を言わせぬ勢いが堪りません。しかも、この時点で「場面展開の多い曲構成・テクニカルなギターとキーボードの旋律バトル」といったCHILDREN OF BODOMの個性を形成してしまっているあたり、やはり只者ではありません。 この当時まだアレキシは10代だったというんだから…全く大したモンだ。
過去「TIME TO DIE(ミニアルバム)」「GETE OF TRIUMPH」を聴いて、間違い無く高水準なんだけど…どうにも好きになれない音だという印象を持っていました。それでも気になる存在だったので今作を購入。 その感想ですが、なかなかいい感じだと思います。結構好きなアルバムです。相変わらず演奏面は高度で複雑なのですが、歌メロがとても耳を惹くんですよ。所謂「キャッチー」ってヤツですね。しかも、それを歌ってるvoが上手い。まあ、何しろ「グラハム好き」な自分としては、この手のガナリ系voにはついつい熱くさせられてしまうのです。 あと、ギターの音像が結構ヘヴィーなんですよ。「ストラト系のギターでもこんな風にならせるもんなんだ…。」と感心しました。 メロディアスなのが好きな方なら聴いて損は無いと思います。