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With Hearts Toward None

Crushing the Holy Trinity Splitや現在までのEP、1stとメロディセンスとか良いんだけど何か物足りない・・・と思っていて今までこの2ndはスルーしていたんですが自分が馬鹿だった・・・
図太いが決してクリアになり過ぎない絶妙な音質に初期作の頃のメロディが更に開花した必殺級のトレモロ、非常に威厳のあるヴォーカルと何処をどう取っても至高なトゥルーブラックメタル!!
今まで感じていたモヤモヤ感が全て吹き飛んだと同時に、「こういうのが聴きたかったんだよ!」と久しぶりに心底思ってしまった。ほんと馬鹿みたいに素晴らしいです。
はやりブラックメタルでしかこういう独特の陶酔感は味わえないなと実感しました。

星をみるひと ★★★ (2013-10-13 02:14:26)


With Hearts Toward None

2012年発表の2nd。

これはヤバい!!このバンドって、今までは「知る人ぞ知る」くらいの知名度のバンドだったという認識なんですが、この作品を以ってジャンルの代表格のバンドと肩を並べるくらい、魅力的なバンドに成り上がったのではないでしょうか…ほんと素晴らしいアルバムですよ、これ。

作風的には、今までの集大成という感じで、前作「Groza」で見せた、音質を太くすることでWATAINやCRAFT辺りに通じる、どす黒い邪悪さも保ちつつ、初期作品のメロウなトレモロも再び多く取り入れ、より聴き手の耳を惹く力をアップさせたような作風。ヴォーカルもドスの効いたがなりで、威厳すら漂わせる存在感を放っており、非常にかっこいい。

プリミティブブラック的な執拗な反復で聴き手をトランス状態に導きつつ、時にファストブラック以上の怒涛の狂った疾走を、時に激メロウかつ邪悪の哲学を脳髄に叩き込むようなトレモロを聴かせる展開も、カルト風味を醸し出しつつドラマティック。メロウなトレモロを用いていない部分でも、リフの歪め方が巧いせいで、辺りの情景が焦土に変わっていくような荒涼感を覚えるほど。

最早WATAINやOFERMODが目指した、ダイレクトな暗黒性を引き継ぎつつ、プリミティブブラックの手法による催眠性も同化させた、モンスター的な作品と言っても過言ではないのでは。リフの反復で聴き手をトランスさせ、理性の抵抗を奪ったところでサタニズムを説く、非常に危険なアルバム…マジでそんな風に思えてきます。しかしこれだけの作品を出したとなると…MGLAが皆に見つかってしまう(笑)。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-11-01 22:33:07)