この曲を聴け!
絶叫者ヨハネさんの発言一覧(掲示板) 1-7
MyPage

モバイル向きページ 
絶叫者ヨハネさんの発言一覧(掲示板) 1-7



ヘヴィメタル/ハードロック - らくがき帳(掲示板) - 【絶望音楽】を教えてください (2006-02-26 01:54:00)

そうですね、一口に絶望音楽といっても、「絶望の種類とその形態」にも色々なパターンがあるので結構難しいんですが、とりあえず幾つか典型的な絶望のタイプへ特化した作品を挙げておきます。まず第一弾は以下の面々。

激情系絶望音楽
Sentenced / 「Cold White Light」
ご存知「自殺メタル」のSentencedです。これは説明不要、絶望音楽の定番です。
割りと聴いて楽しめる(エキサイト)できるのがポイント。

宗教系絶望音楽
The 3rd and Mortal / 「Tears Laid in Earth」
音はゴシック系ですが、神秘性が段違いです。
北の大地の地下を流れる「母なる暗黒の大河」という雰囲気です。
「魂の暗夜」、信仰を失った修道士とか、神に見捨てられたと感じるシスターとかが味わう、
「魂の激痛」のようなものを感じます。
自分が絶対に救われない存在であるとを完璧に思い知らされるような
絶対的絶望の世界です。自殺よりさらに悲惨な状態を描いたような音です。

狂気系・宇宙系絶望音楽
Klaus Schultze / 「Irrlicht」 「Cyborg」
ドイツの実験型プログレ、初期型シンセ&オーケストラによる独演ですが……。
これは基本的に拷問用音楽です。音色が発狂してます。これを聴き続けると寿命が縮まります。
砂の惑星に一人取り残されたとか、暗黒の地下牢に死ぬまで閉じ込められるとか、
そういうイメージの凄まじい孤独感と絶望感です。70年代のシュルツェ氏はまぎれもなく
音楽史上最悪(ほめ言葉)のアーティストの一人でした。


ヘヴィメタル/ハードロック - らくがき帳(掲示板) - 2000年以降の名盤 (2006-02-18 23:05:00)

続き

一応、普通の意味で「名盤」として認知されるには、一定数の人たちの間(特に有名なミュージシャン、その道の専門家、メディアに関わる人たち)で「こりゃすごい」という、その作品の価値についての共通した理解が成り立つ必要があり、単に一人の聴き手がイイ、感動したというだけではHMの(ロックの)の名盤ということにはなりません。規模の差こそあれ、どんなジャンルにも、その背後には必ずそのジャンルの作品を聴いて評価を降す一定の人々(つまりファン)が存在しており、その人たちの間(その中でも特に発言力のある人たち)での一般的な評価が、その作品がそのジャンルの名盤とみなされるかどうかの決め手となるようです。

そしてそのような評価が確立されるには、一般に純粋な音楽そのものの出来より(もちろんこれも重要な要素ですが)、商業的な成績(ムーヴメントの火付け役になるのは広く認知される=売れることが必須)、その音楽と時代状況との相性(タイミングの良し悪し)、権威筋の後押しの有無、「新しい」「先端の」音だという感覚の有無(実際に新しいかどうかは問題ではない、あくまでこれは斬新だぞという「印象」)などが重要な要因として絡んでくるようです。だから雑誌などで名盤と讃えられているからといって、どれも今の(あるいは当時の)耳で聴いて音楽的に優れている、というわけではありません、つまり必ずしも

「歴史的な」名盤=音楽的な意味で優れた作品、というわけではない

というのがポイントだと思います。つまり歴史的な意味での評価と音楽的な意味での評価とはあくまで別、と考えた方がよいと思うのです(普通この両者はごっちゃにされていますが)。

しかも単に演奏や音質の良し悪しを超えた音楽的な出来ということになると、そこには個人の感受性の質と傾向という要素が必ず入ってきます。ある人にはあるタイプの音楽を理解する素質はあるが、別の音楽に対してはそれほどでもないor全然ない、というのが普通です。
例えば、同じへヴィなロックという枠の中でも、伝統HMを中心にして聴くリスナーのかなりが、いわゆるミクスチャー系のへヴィロック、特にラップ/ヒップホップ色の強いサウンドの魅力を理解することができない、というのは比較的良く知られていると思います。また、さらに極端な例を挙げれば、Judas Priestの音楽の素晴らしさを熱く語る人が、Iron Maidenの音楽の関してはどこがいいのかわからない、ということもあります。
こういう部分はほとんど、そのアーティストと聴き手との間の相性というか、化学反応のようなものだと思います。だから必ずしも、歴史的名作だから、有名HMバンドが例外なく好きになる、ということは、ありえないと思います。特に80年代、70年代と時代が離れるにつれ、音質、録音、な楽曲センスあらゆる面で現代のリスナーの感性との距離が出てきますし。

従って歴史的な意味での名盤に関しては、「○○は名盤」という評価が一定の人々の間で共有され、通用しているという意味において、ある程度の客観性がありますが、純粋に音楽的な観点からの名作に関してはまったくこの限りではありません。ようは何が音楽としてよいかを計る物差しは結局(たまたま音楽的感性が似ている人同士ならある程度は参考になるものの)一人一人の耳しかないわけです。そういう意味では、Usher-to-the-ETHERさんの感じ方はまったく当たり前でとても健全だと思いますよ。


ヘヴィメタル/ハードロック - らくがき帳(掲示板) - HM/HRの初体験 (2006-02-02 23:01:00)

今を去ることおよそ十年前のある日、店先でたまたま見かけた一枚のCD。
ジーンズを履いたミイラ人間が、悪魔を操り人形にしている奇怪なジャケ絵に、「魔力の刻印」なるものものしいタイトル、やけにリズミカルでインパクトのある「アイアンメイデン」なるバンド名。
「これは何かあるに違いない。是非買ってかえりなさい」
緑色の小悪魔が私の耳元でそうささやきました。
こういう偶然の成り行きで、Iron MaidenのNumber of The Beastを買ったのがメタル初体験というより、洋楽ロック初体験にして本格的な音楽人生のプロローグ。それまでたまにクラシックやゲーム音楽を聞くくらいで普通のロックやポップスには関心がなかったのにその日だけは何故か違いました。まわりにも音楽好きな人はいなかったのに。やはり運命の手引きによるものでしょうか。
ちなみにこのバンドがやっているような音楽を称して「メタル」と呼ぶ、というのは後で知りました(ついでに、やけに熱い解説を書いている伊藤正則なる男が何者なのか知ったのはさらにずっと後。)
これと次に聴いたSomewhere in Timeで完全にMeidenの足元にひざまずく身になり、アルバムを聴きまくりました。十年前というとちょうどJ-POPやメロコアの全盛期で、メタルが冬の時代だったそうですが、私には黄金時代の到来、やれSpeedだイエモンだグリーンディだとのたまう級友たちにひとり「Iron Maidenという神のごとき素晴らしいバンドが……」と布教に励んでいました。
自然、他のHMバンドも聴き始め、やがてメタル以外のロックにも興味を持つようになり、どんどん聴く音楽の幅が広がっていきましたが、やはり自分の原点はこれ。

もし、あの日あのアルバムと出会っていなければ今これを書いてる私はなかったかもしれない。これはもう前世に積んだカルマとか、宿命のなせる技だね。


ヘヴィメタル/ハードロック - らくがき帳(掲示板) - 好きなヴォーカリストベスト3 (2006-03-05 00:00:00)

三人に絞るのはなかなか難しいのですが、とりあえず順不同で
デヴィッド・ドレイマン(Disturbed)
ハンズィ・キアシュ (Blind Guardian)
ポール・ディアノ(ex. Iron Maiden, Killers)

次点はレイン・ステイリー (ex.Alice in Chains 故人)、ブルース・ディッキンソン (Iron Maiden)
ジェフ・テイト(Queensryche)あたり、
特別賞としては作詞センス込みでアンダース・フリーデン(In Flames)で決まり。
非HMではジョン・アンダーソン翁(Yes)をぜひ入れておきたいところです。

基本的にハイトーン型よりも吐き捨て型の方が好きなので、かくあいなりました。歌唱力よりも表現力(インパクト)重視で、単に上手いシンガーよりも、楽曲を引きたてる個性的な声質と唱法の持ち主に惹かれます。上に挙げた人たちは、他人にはほとんど真似できないような声の人ばかりです。


ヘヴィメタル/ハードロック - らくがき帳(掲示板) - IRON MAIDENで好きな曲 (2006-03-18 00:42:00)

たった10曲!!、Maidenから!!、そんな殺生な!!、
涙を飲んで、振るい落とす(選ぶというより何を落とすかだよね、この場合)と……。

Sanctuary (1st)
Charlotte The Harlot (1st)
The Prisoner (3rd)
Sea of Madness (6th)
Stranger in a Strange Land (6th)
Bring Your Daughter to The Slaughter (8th)
Judas Be My Guide (9th)
Sign of The Cross (10th)
Futureal (11th)
Out of Silent Planet (12th)


今さら言うまでもない名曲(Hallowed〰、Aces High, Fear of the Darkなど)
はあえて外したのに、……おおおおっっ、全然足りません(涙)。
Maidenの場合、名曲でない曲を探した方が速いような……


ヘヴィメタル/ハードロック - らくがき帳(掲示板) - 死にたくなるような駄作 (2006-03-05 16:54:00)

10 (Ritchie Blackmore's )Rainbow の「Rainbow Rising」「Long Live Rockn'Roll」「On Stage」

「神様に向かって中指を突きたてよう」シリーズ第三弾。今回のターゲットは様式美の神Rainbowです。リッチー・ブラックモア大先生を深く敬愛してやまない、思慮分別をわきまえた全国の古参メタラーの皆様、どうも申し訳ございません。若輩者の世迷い言として聞き流してくださいませ。

でもこの神様は安定の悪いブリキのハニワのようです。後ろからちょっと突っつけば、すぐパタンと倒れそうです。しかしこの凶悪なまでのダメさ加減はただごとではありません。私が聴いた上の三枚は、そろいもそろって手の施しようのない駄作ぞろい。好きな曲はおろか、まともに聴ける曲すら一曲もなく、レコード店などで彼らの曲がかかっている(これがよくあるんです)だけで即逃走したくなるほどです。もはや向かう所敵なしの勢いと貫禄で、長らくMy鬼門バンドの座に君臨しておられます。

私としてはこれに敬意を表しまして、この方々には「わが駄作界の頂点に輝く偉大な黒い虹」との称号を献上申しあげたいと思います。これほどまでにつまらぬ音をだしながら、これほどまでに讃えられ尊崇されている、という驚くべき事実に私としましては驚異の念尽きることございません。(なんでも上の「Rising」が昨年B!誌上で栄えある「HM/HR史上の名盤第一位」に輝きあそばれたそうですが、何とまたおめでたいことです。くだんの雑誌の読者様方の平均年齢はお幾つほどになられるのでしょうか?、それともこの方々の殊勝な崇拝者として知られる現編集長さまが何か特別な「ご配慮」申し上げたのでしょうか?)

なお同じ様式美でもBlack Sabbathはよいと思いますし、「TYR」に至っては私的に「世の終わりまで語り継がれるであろう伝説の名盤」ですので、様式美自体が苦手、というわけではございません。しかし、しかし、この方々の音楽に惹かれることは残念ながら毛虫の柔毛ほどもありません(ついでに申し上げれば、Voのロニー様率いるDioも同様でございます。)。

なぜにここまでひどい虹アレルギーなのか、私としても皆目見当がつきません。録音が古くて、音の輪郭がぼけているとか、アレンジが悪くてまとまりがない(大先生のギターがでしゃばりすぎです、いくら巧くともこういうことを平然とやるギタリストは嫌いです。)とか、リフが弱くて曲が全然印象に残らない(私の耳にそれと認識できるようなリフが絶無。Sabbathとの違いはここですね)とか、思いつく理由は幾つかあるのですが……。

強いていえば、楽曲からメロディがほとんど聴こえてこないのが重要な点でしょうか。たまにKeyの美しい音色が聞こえてきますが、明確な旋律はおろか、曲全体としてのメロディ感なり和声感なりがほとんど感じられません。まるでひな人形のお姫様のように無表情です。まるで鉛色をした独房の壁をぼんやり見つめているような不毛感に襲われます。
これに比べるとBrutal TruthやMorbid Angelの方がまだ「メロディアス」で「ムーディ」に聞こえてしまいます。一体何故でしょう? 私は特定アーティストの曲に対してのみ、不感症になるという神経の病気にかかっているのでしょうか? これは大いなる謎です。


ヘヴィメタル/ハードロック - らくがき帳(掲示板) - イントロだけでノックアウトされた曲は? (2006-02-07 00:37:00)

一つだけ挙げさせていただくなら、Blind Guardianの「Somewhere Far Beyond」
これ意外は考えられません!!!!

衝撃の余りしばらくの間完全に沈黙させられました。カッコいいとかインパクトがどうとか
言う次元を超えて、それまで知らなかった未知の感情を目覚めさせられた、
という感じです。
時間にしてわずか数秒の間の、数個の和音とメロディの中に、何億年もの時の積み重ねと
幾億光年もの空間の広がりが凝縮されているような途方もない響き、何か深遠なものが
そこに宿っていることを感じさせるハーモニーなのです。

まるで「全人類の苦悩と挑戦」とか「運命」「悲劇」「勇気」「崇高さ」
「人の尊厳」「もはや希望は死に絶えた、にもかかわらず、それでもなお」
とかいう大時代的な理念(ヴェートーヴェンやワーグナーが好んで取り上げて
いたような、重々しくて古びたテーマ。今の時代には滅多に取り上げられない。)
がそのまま音になったかのようです。しかも凡庸なHMによくあるこけおどしではなく、
異常な力と真実味をもったリアルなものとして。
そういった理念や感情が単なる言葉でも、中味のないきれいごとでもないということを教えてくれたのがこの曲の、このイントロだったのです。

こうして彼らは私の中で伝説となり、音楽を介して言葉に生命を吹き込むことができる文字通りの魔法使いとなったわけです。