アンジェラゴソウを迎えての第2弾。 もともとこのバンドはアモット兄弟のギターサウンドが中心の楽曲だったがテクニック的には最強と思えるメンバーが揃った前作あたりから「バンド」としてのまとまりが出てきたように感じる。 特に今回はリズム隊の活躍が目立つ楽曲が多い。 IRON MAIDENにたとえると前作が「THE NUMBER OF THE BEAST」だとすれば新作は「PIECE OF MIND」のような位置の作品かな? 基本的には前作の延長線上にあるが初期のデスメタル的な激烈さはますます薄れてきてどちらかと言うと正統派メタルから進化したスラッシュメタル的でなんとなく機械的なサウンドになっていて叙情的なギターメロディーが幾分後退しているのがちょっと残念。 それはさておきアンジェラって本当にスゲェ声してるね~こうゆう作風ならヨハンよりも合っているのかもしれない~でもそろそろ普通の声でのヴォーカルも聴いてみたいな~せっかく女の子なんだから女性ボーカルも活かさなきゃもったいない~さすがにデスヴォイスばかりだとあきてくるよ~ 個人的には 2、4、6、10、13、がお気に入り。 特に 4、13、での叙情的なギターメロディーが素晴らしい!
オペラ作ということでどの曲も歌メロがとにかく素晴らしく後半の9、12、13、あたりの盛り上がりが凄い。 特に本作の目玉は元HELLOWEENのマイケルキスク(vo)が参加しているということで、トビアスサメットとのデュエットは鳥肌ものというか最近ではすっかり別世界の人になってしまっている彼が再たびバリバリのメロスピチューンを歌っているということだけでも感動する。 まさに「KEEPER OF THE SEVEN KEYS PAT3」という感じの傑作。
バッドボーイ風なルックスやメタルとロックンロールの要素が混ざっていると言うことで、SKIDROWみたいなサウンドを期待して買ったんだけど、いまいち期待ハズレだった・・・ガンズっぽいバラードの「SEIZE THE DAY」は結構いいと思うけど。 全体の印象としては、メロスピ風ギターのあるメロコアをメタルっぽい演奏でやっている感じかな? でも、これをメタルと言うにはちょっと違和感がある。
このアルバムは僕のようにメタル歴が長い人よりも初心者の人の方が余計なジャンルうんぬんの先入観が無くてすんなり好きになれるかもしれない。最低限パンクっぽいロックンロールとメロスピの両方が好きじゃないとなかなか好きになれないかも。 オープニングの「BEAST AND THE HARLOT」を聴いた時から好き嫌いは別に驚きの連続で、メロデスっぽいデス声コーラスで始まったと思いきやロックンロールっぽいヴォーカルで「あれ!」と思っているといきなりピロピロギターが炸裂 !、基本的にはメロスピなのか?と思いきやNOFX ばりのメロコアっぽい曲調とスカスカなドラムで混乱状態に・・・ そして、ガンズっぽいバラードの「SEIZE THE DAY」でやっとひと息したのもつかの間、後半でもANNIHILATORばりのスラッシーなリフがあったり、QUEENばりのコーラスがあったり、オーケストラパートや初期IRON MAIDENのようなプログレっぽい複雑な展開もあって、思わず「なんだこりゃ!」(松田優作ばりに)と、叫んでしまいたくなった(笑) でも、なんだかんだで混乱状態ながらも毎日のように聴き込んでいたらかなりハマってしまいました。(個人的にはメイデンの新作を押しのけて今年のベストアルバム候補ナンバー1かも?) 聴き込めば聴き込む程このアルバムの魅力に夢中になるし、(やっぱメロディーがいいんです!!!)とにかくこの引き出しの多さは驚異的。 まだ平均年齢が20代前半ということなので今後の成長が凄く楽しみ。 おそらくこいつらがHM/HRの新世代ヒーローになるんでしょう。
82年発表のメジャーデビュー作。 METALLICAがカヴァーしたドラマチックな超名曲「Am I Evil?」が聴きたかったので購入。 この曲大好きなんだけど・・・なんかこれだけ浮いてる気がする。 NWOBHMのバンドにしてはヴォーカルは貧弱だし演奏にアグレッシヴさがあまりないのでインパクトに欠ける。 でも、じっくり聴き込めば歌メロの良さやリフのかっこよさがジワジワとわかるスルメ盤。 なお、④と⑦は80年発表の1st「LIGHTNING TO THE NATIONS」と、同作品をリマスターして再発された「THE WHITE ALBUM」にも別テイクで入ってます。
自主制作盤の1st「LIGHTNING TO THE NATIONS」に、当時のシングル音源7曲をボーナストラックとして加えてリマスターしたもの。 B!誌の「名リフアルバム50選」を見ていたら上位にランキングされているお約束的有名アルバムがならぶ中で、このアルバムが3番目にランキングされているのを見て正直「なに?これ!!!」と思ったほどノーチェックだった・・・ メジャーデビュー作の2ndと2曲だぶっているし、自主制作でリリースした他の曲はそれほどでもないんだろうと思っていたのが大きな間違いだった。 メジャーデビュー後のおとなしい楽曲群と違い、いかにもスラッシュ勢達に影響をあたえそうなラフで切れ味するどいリフが満載のかっこいい曲ばかり。 MAIDENの1stと並んでHRをHMへと進化させた歴史的名盤でしょう。 それにしてもこれ、リマスターしてもこの音質とは・・・(④なんて歪んでヨレヨレしてる) もともと自主制作だったのでしかたないんでしょうけど。