ゲイリーのギタリストとしての最大の特長と言えば、ジャズロック、フュージョン、ブルーズ、から、ハードロック、へビーメタル、時にはロックンロールのような曲まで、実に幅広い音楽性を持ち合わせているという所。 それに最近ではいわゆる「速弾き」に代表されるような技術的に優れたギタリストは世界中に沢山いると思うが、この人ほど感情のこもったメロディーを弾ける人はあまりいないと思う。 しかもギターだけでなくヴォーカルまでこなしてしまう。 特に80年代のHM/HRをやっていた時代はスゴかった。 ハードな曲では鬼神のごとく弾きまくるマシンガンピッキングで圧倒したかと思えば叙情性たっぷりのバラードで涙を一滴残らずしぼり取らんばかりの泣きのギターを聴かせる。 特に僕はこの泣きのギターをフューチャーしたバラード系の曲が大好きなのだ! こういった曲はHM/HRからブルーズへ傾倒していった90年代からも更にみがきがかかる。 しかしその器用な性格が逆に作用してしまうこともあり、最近ではまったく別の世界へ行ってしまっていて、ライヴでも80年代の曲はあまり演湊してくれない。 ひょっとしたら幅広い音楽性を持っている彼にとって80年代にやっていた事は単なる気まぐれだったのだろうか? もう永遠にHM/HRの世界には帰ってきてくれないのだろうか? ゲイリ~~ カムバ~~~ック! ところが次のアルバムではまたアイリッシュ系の作品になるみたいではないか! それが「WILD FRONTIER」のようなHR作になるかどうかはわからないが・・・ う~ん、期待大! アウトランダーズがMDで作ったゲイリームーアBEST! Vol 1 1.BACK ON THE STREETS 2.YOU 3.HIROSIMA 4.NUCLEAR ATTACK 5.DON'T TAKE A LOSER 6.END OF THE WORLD 7.ROKININ EVERY NIGHT 8.VICTIMS OF THE FUTURE 9.MURDER IN THE SKIES 10.OUT IN THE FIELDS 11.OVER THE HILLS AND FAR AWAY 12.WILD FRONTIER 13.THUNDER RISING 14.BLOOD OF EMERALDS Vol 2(バラード編) 1.SONG FOR DONNA 2.I LOOK AT YOU 3.REST IN PEACE 4.ALWEYS GONA' LOVE YOU 5.FALLING IN LOVE WITH YOU 6.EMPTY ROOMS 7.THE LONER 8.CRYING IN THE SHADOWS 9.STILL GOT THE BLUES 10.STORY OF THE BLUES 11.ONE DAY 12.BLUES FOR NARADA 13.LIKE ANGELS
やっぱゲイリーのバラードは最高っす ! もっと入れたい曲はたくさんあるけど74分MDで作るとこんな感じです。 他にたまに入れ変えて聴いてる曲は、FRIDAY ON MY MIND、TAKE A LITTLE TIME、 PARISEENNE WALKWAYS、STRANGERS IN THE DARKNESS、など。
デビュー当時のアグレッシヴなデスナンバーが復活しているとはいえ、もうあの頃の血の涙が流れんばかりの美線律メロデスナンバーは無い。 「REROUTE TO REMAIN」はどうしても好きになれないけど、本作では幾分メロディアスなギターが増えたので結構好きかも。 ただ、前半に良い楽曲を並べすぎて、後半がやや弱い感じがするのがやや残念。
前作よりも更に深くブルーズに傾倒していってホーンセクションなども目立ってきてHM/HRファンの人達には少々きつい内容かもしれない。 しかし、あいかわらず泣きのメロディーは健在で、特に「STORY OF THE BLUES」は個人的にゲイリーのバラードの中でベスト3に入るほど好きな曲で最後のギターソロは感動ものです。 地味だけど聴けば聴くほど味のある作品です。
ゲイリーにとって「BACK ON THE STREETS」がHM/HR時代のオープニング的作品だったとすれば、この作品はHM/HR時代のエンディングを告げるべき作品のように思える。 アイリッシュ魂溢れる叙情大作「BLOOD OF EMERALDS」そして最後の壮大なインストを聴き終えると感慨深い気持ちになってしまう・・・
シーケンサー、シモンズドラムスなどモダンテクノロジーを導入しているが、なかなか良い曲が揃っていて、特にゲイリーとフィルライノットがデュエットした「OUT IN THE FIELDS 」はこのアルバムの中でとびぬけて素晴らしい名曲。 「MILITARY MAN」はフィルライノットがヴォーカルのTHIN LIZZYっぽい曲。 できれば「OUT IN THE FIELDS 」以外は全曲グレンヒューズに歌ってほしかった。 リメイクした「EMPTY ROOMS」はソロが短かくカットされていてイマイチの出来。 評価は低いみたいだけど今となっては、このアルバムの実験的なモダンテクノロジー導入はゲイリーの次へのステップだったと思えばなっとくできる内容ではある。
オペラ作ということでどの曲も歌メロがとにかく素晴らしく後半の9、12、13、あたりの盛り上がりが凄い。 特に本作の目玉は元HELLOWEENのマイケルキスク(vo)が参加しているということで、トビアスサメットとのデュエットは鳥肌ものというか最近ではすっかり別世界の人になってしまっている彼が再たびバリバリのメロスピチューンを歌っているということだけでも感動する。 まさに「KEEPER OF THE SEVEN KEYS PAT3」という感じの傑作。