確かにカヴァーデイルの声の衰えは否めないけどCOVERDALE・PAGEの時と比べれば全然平気です。④のようなしっとりとしたディープヴォイスはやっぱり最高。 ダグのギターはサイクスのパクリかと思うくらい似ている所があるけど、この人ってもともとこういうプレイをする人なの?(彼の他のバンドでのプレイを聴いたことが無いので・・・) 2枚組みライブ盤「LIVE IN THE SHADOW OF THE BLUES」に収録されていた4曲以上のクオリティの楽曲を期待していたけどそれは無かった。 でも飛ばしたくなるような駄曲も無く、安心して聴ける作品です。
ハードコア的な要素が減少したものの、勢いはそのままに重量感溢れるヘビーな楽曲が揃っている3rd。 オープニングの「JUST LIKE SOMETHING FROM HELL」は名曲「THE WAR DRAGS EVER ON」にもひけをとらないカッコ良さ。 アルジーのタメの効いた歌唱が良い味を出している。 ⑤と⑥のサビがちょっとヘンテコ(笑)なのと、未発表曲の⑧が余計だけど、次作「HONOUR&BLOOD」同様にドラマチックで「男の哀愁」を感じる楽曲が並ぶ傑作です。
KING DIAMONDが様式美な北欧メタルサウンドなのに対し、MERCYFUL FATEは70年代のブリティッシュHRの影響を強く感じる(特に泣きのギターソロ)正統派メタルだと思う。 キングの声は嫌いではないけど、もしこのバンドの曲をロブハルフォードが歌ったらどうなる・・・と思ってしまうときがある。
自主制作盤の1st「LIGHTNING TO THE NATIONS」に、当時のシングル音源7曲をボーナストラックとして加えてリマスターしたもの。 B!誌の「名リフアルバム50選」を見ていたら上位にランキングされているお約束的有名アルバムがならぶ中で、このアルバムが3番目にランキングされているのを見て正直「なに?これ!!!」と思ったほどノーチェックだった・・・ メジャーデビュー作の2ndと2曲だぶっているし、自主制作でリリースした他の曲はそれほどでもないんだろうと思っていたのが大きな間違いだった。 メジャーデビュー後のおとなしい楽曲群と違い、いかにもスラッシュ勢達に影響をあたえそうなラフで切れ味するどいリフが満載のかっこいい曲ばかり。 MAIDENの1stと並んでHRをHMへと進化させた歴史的名盤でしょう。 それにしてもこれ、リマスターしてもこの音質とは・・・(④なんて歪んでヨレヨレしてる) もともと自主制作だったのでしかたないんでしょうけど。
82年発表のメジャーデビュー作。 METALLICAがカヴァーしたドラマチックな超名曲「Am I Evil?」が聴きたかったので購入。 この曲大好きなんだけど・・・なんかこれだけ浮いてる気がする。 NWOBHMのバンドにしてはヴォーカルは貧弱だし演奏にアグレッシヴさがあまりないのでインパクトに欠ける。 でも、じっくり聴き込めば歌メロの良さやリフのかっこよさがジワジワとわかるスルメ盤。 なお、④と⑦は80年発表の1st「LIGHTNING TO THE NATIONS」と、同作品をリマスターして再発された「THE WHITE ALBUM」にも別テイクで入ってます。
メジャー感バリバリの全米における出世作 最初に聴いた時はやたらとキャッチーなサビとメロディーに違和感があったけど、最近は彼らの作品ではこれが1番のお気に入りです。 デス特有のダークな雰囲気は無くなってしまったけど聴きやすいという点ではメロデス入門者におすすめデス! 特に「PINBALL MAP」「ONLY FOR THE WEAK」「SWIM」が大好きデス!!!最高デス!!!
このアルバムは僕のようにメタル歴が長い人よりも初心者の人の方が余計なジャンルうんぬんの先入観が無くてすんなり好きになれるかもしれない。最低限パンクっぽいロックンロールとメロスピの両方が好きじゃないとなかなか好きになれないかも。 オープニングの「BEAST AND THE HARLOT」を聴いた時から好き嫌いは別に驚きの連続で、メロデスっぽいデス声コーラスで始まったと思いきやロックンロールっぽいヴォーカルで「あれ!」と思っているといきなりピロピロギターが炸裂 !、基本的にはメロスピなのか?と思いきやNOFX ばりのメロコアっぽい曲調とスカスカなドラムで混乱状態に・・・ そして、ガンズっぽいバラードの「SEIZE THE DAY」でやっとひと息したのもつかの間、後半でもANNIHILATORばりのスラッシーなリフがあったり、QUEENばりのコーラスがあったり、オーケストラパートや初期IRON MAIDENのようなプログレっぽい複雑な展開もあって、思わず「なんだこりゃ!」(松田優作ばりに)と、叫んでしまいたくなった(笑) でも、なんだかんだで混乱状態ながらも毎日のように聴き込んでいたらかなりハマってしまいました。(個人的にはメイデンの新作を押しのけて今年のベストアルバム候補ナンバー1かも?) 聴き込めば聴き込む程このアルバムの魅力に夢中になるし、(やっぱメロディーがいいんです!!!)とにかくこの引き出しの多さは驚異的。 まだ平均年齢が20代前半ということなので今後の成長が凄く楽しみ。 おそらくこいつらがHM/HRの新世代ヒーローになるんでしょう。