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でぃーさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 1-57

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でぃーさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 1-57
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ABBA - Ring Ring ★★ (2011-12-18 16:01:21)

彼らの1st。本国当時はまだABBAというグループ名もなく、ベニーとビョルンのユニットという活動形態で、本国盤のLPでもビョルン、ベニー&アグネタ、フリーダという表記であった。'73年のユーロヴィジョン・コンテストで高い評価を受けた「RING RING]を始め、このバンドの最初の楽曲であり、ポルノ映画の主題歌になった「She's My Kind Of Girl 木枯らしの少女」など初期のシングル・ヒットが詰まったアルバム。まだまだプロジェクトの域を出ず、後年の女性ツイン・ヴォーカルを主体としたディスコ・チューンをやるバンドとしての作風はなく、ベニーやビョルンがメイン・ヴォーカルを取る楽曲も少なくない。


ALCEST - Les Voyages de l'âme ★★★ (2012-03-31 23:00:29)

彼らの3枚目。基本構成は相変わらずのシューゲイザー・ブラックで、メランコリックなメロディとシューゲイザーの淡い幻想的な雰囲気を、ブラック・メタル特有のトレモロ・リフで構築したサウンド。全体的にメタル色が減衰し、唐突なブラストやナイジー(Vo/G/B)のシャウトもほぼなし。ノイジーなギターとは裏腹な、メランコリックで幻想的なナイジーのヴォーカルを存分に堪能できる。


ANGEL DUST ★★ (2011-10-15 17:21:04)

'80年代のジャーマン・スピード/パワー・メタル・バンドを語る上で欠かせない5人組。後年RISKに加入するメンバーやSCANNER、REACTORに加入するメンバーなどが在籍したことで有名だが、'80年代に残した2枚のアルバムはいずれも名盤であることでも有名。
当時のジャーマン・シーンの中では突出して楽曲の整合性が高いバンドで、スピード/スラッシュ・メタルの疾走感とパワー・メタルのドラマ性をうまく両立させた音楽性を見せ、後年のPARADOX辺りにも近い音を聴かせてくれた。復活後は勢いが失速したようなので、初期2枚はスラッシャーなら持っておきたいところ


ANGEL DUST - To Dust You Will Decay ★★★ (2011-08-07 21:51:15)

ジャーマン・スピード・メタルのお手本バンドの2枚目。
前のめりのリズムと音数の多いリフ、メロディアスな歌メロというAGENT STEEL辺りにも通じるスピード/スラッシュ。
当時のHELLOWEENなんかよりもよっぽど高品質な楽曲は名盤と呼ぶに相応しい。

なぜか正規再発が一切されない幻の名盤。DISASTER Recordsなんてマイナーなところからアルバムが出ていたこともあって、版権がどこに行ったか不明という噂も。

LPよりもCDは2曲多いが、リプロ盤の中にはLPからのコピー盤もあるようなので注意が必要。


APOCALYPSE ★★ (2010-12-05 10:31:31)

スイスの5人組スラッシャー。UK産と間違えられることも多かったのは1stがUNDER ONE FLAGレーベルの配給を受けていたからだったが、本拠はスイスのジュネーヴ。1stは当時METALLICAの4thを手掛けていたフレミング・ラスムッセンがミックスを手掛けている。
'90年のMETALLICAのスイスでのライヴでは前座を務めるなどしたようだが、やがて活動停止。'93年にはMMP Recordsなるところから2ndを発表したものの、解散している。

上記にあるペーター・トールスロンドが参加していたのはデンマークのAPOCALYPSEであり、こちらには参加していない。


ARTILLERY - One Foot in the Grave, the Other One in the Trash ★★ (2012-05-06 20:57:39)

彼らの公式ライヴ盤。DVDとの2枚組で発売されており、'08年3月8日のポーランドでのライヴを収録。新ヴォーカルのソーレン・ニコ・アダムセン(Vo)加入後すぐのライヴではあるが、前任のフレミング・ランドルフ(Vo)にも劣らない幅の広い表現力を見せてくれる。バックのメンバーもブランクはあってもそこは長年知った仲ということもあり、大きなミスもなく、しっかりした演奏を見せてくれる。楽曲も過去の代表曲は一通り並んでいることもあり充分に満足できる出来。


ATHEIST - Jupiter ★★★ (2011-04-03 17:48:28)

彼らの4枚目。音の傾向としては実験性に溢れた前作から比べると、2ndの正常進化といった趣。テクニカルでアグレッシヴなリフと、ジャズの要素を強くもたせつつも、デス・メタルらしいブルータリティーを堅持させたリズム。前作で見せたサンバやジャズの大胆な導入といった実験性は薄いが、本作でもアンサンブルの妙技は健在。フラッシーなギター・ソロと変拍子や複雑な展開が交差し、渾然一体となってスピーカーから吐き出される様は、10数年のブランクを一切感じさせない。


BLACK SABBATH - Born Again ★★★ (2011-10-31 00:53:49)

彼らの11枚目。元DEEP PURPLEでGILLANにいたイアン・ギラン(Vo)を迎えて制作されている。当時某HM専門誌のおかげで日本での評判は散々で、パープル信者、サバス信者両者から敬遠された曰くつきのアルバムである。
しかしながら内容はかなりいい。ロニー時代の音楽性は一時棚上げし、いつになく攻撃的な楽曲で占められている。
愁眉なのは再発盤のイアンを迎えてのライヴである。暴れまわるリフ、カッチリとしたペヴ・ペヴァン(Ds)のドラム、いつも以上に暴れるギーザーのベース、そして予想以上にハマっているイアンのヴォーカル。当然客の反応も最上である。選曲はイアン期の楽曲と、初期サバスの代表曲、そしてSmoke On The Water。特に初期サバスの楽曲のイアンのハマりっぷりは凄まじく、CANDLEMASS辺りのエピック・ドゥームにも通じる正統派ドゥームを見せてくれる。
先入観を取り払って聴くことが必要なことがこれほど重要な作品はないである。


BLACK WIDOW ★★ (2011-06-26 10:18:53)

イギリスの伝説的なハードロック・バンド。BLACK SABBATH同様初期においては悪魔主義を前面に打ち出したライヴで耳目を集めた。ただ、あまりに過激なライヴにより批判も集中。その後は悪魔主義から離れたが、結局イメージを打破することもできずに解散している。
音は普通のブリティッシュ・ロックで、1stはサイケやプログレの影響が見られ、BLACK SABBATHのようなハードロック色はない。


BURZUM - From the Depths of Darkness ★★★ (2012-04-01 19:37:36)

彼の再録アルバム。基本は1st[BURZUM]の全編再録で、おまけのように2nd[DET SOM ENGANG VAR]から選曲されている。新録されているのはインストの小曲のみ。
まずプロダクションが旧来のアルバムに比べると段違いにいい。音の分離もしっかりとしており、音圧もしっかりと出ており、ギターのリフとヴォーカルが分離されていなかった1stのプロダクションがいかに酷かった再認識できるだろう。サウンド全体が現代仕様にアップデートされていることもあって、本当に初期のプリミティブ・ブラックという感じではなくなってはいるが、最近のブラックが楽しめれば充分に満足できる。


BURZUM - Umskiptar ★★★ (2012-08-13 11:01:52)

彼の9枚目。ここ数作では初期プリミティヴ・ブラックにアンビエント・ブラックを混ぜたような作風を見せていたが、本作での方向性は4thに近い。ノイジーなギター・リフとベース、キーボードでメロディを奏でつつも、ブラストはなくアンビエント色の強い楽曲が並ぶ。当然疾走楽曲はなし。相変わらずヴォーカルは多彩でクリーン・ヴォイスや語りまで投入。初期ゴシックの実験性をBURZUMっぽく料理したアルバムと言え、アルバム後半にはドラムも排除するなどアンビエント・ブラックの実験性全開。寒々しい欝メロディが素晴らしいアルバムに仕上げている。


CHASTAIN - Voice of the Cult ★★ (2011-08-19 22:22:47)

デイヴィッド・T・チャスティン主導のバンドの4枚目。面子は前作と変わらず。
音楽性は基本変わらない様式美パワー・メタル。「女ロニー」の異名を持つレーザー・レオーネのパワフルなヴォーカルと、デイヴィッドのテクニカルでメロディアスなギターが特徴と言えるだろうか。
ギタリスト主導のバンドとは思えないくらいに、ギターよりもヴォーカルが中心に置かれ、デイヴィッドが前に出てくるのはソロぐらい。どっかのデブに見習わせたいぐらいに楽曲に合ったソロしか弾かないのは素晴らしい。
楽曲もオーセンティックな様式美パワー・メタル一直線で、アメリカのバンドとは思えないほど泥臭い。METAL CHURCHとか好きならまずドストライクな音だろう。

国内盤は廃盤だが、帯無しならさほど入手は困難ではない。また前作との2in1で一時期再発していたが、こちらも廃盤。デイヴィッドのサイトから個人輸入するしかないようなので、そろそろ再発してもいいかな


CORONER - Death Cult ★★★ (2014-03-30 11:55:04)

'85年発表の彼らのデモ。左に出ている13曲入り版CDはブートで、正規再発は'14年に1500枚限定、7曲入りのフォーマットで行われている。

オリジナルのテープは4曲入り。ヴォーカルはCELTIC FROSTのトム・G・ウォーリアー。既にこの頃から変態的なリフと複雑なリズムを軸にした技巧派スラッシュを展開。まだまだ随所にCELTIC FROST的な匂いは見せながらも、ドロっとした質感を持たせたスラッシュを展開している。

ボートラ扱いで収録されている5曲目、6曲目は'88年、'89年に発表されたNOISE Recordsのコンピ・アルバム[DOOMSDAY NEWS]シリーズに提供された楽曲。両方ともアルバム未収録だったはず。5曲目は2作目のアウトテイクと思われるが、6曲目は適当に作った感が否めない。

アイテム的にはコレクター・アイテムな代物だが、彼らの初期のドロっとした質感を持ったスラッシュが好きなら即買いのレベル。


CYNIC - Carbon Based Anatomy ★★ (2012-01-29 18:32:27)

彼らの「RE-TRACED」に続くEP。タイモン・クニデール(G)とロビン・ジールホルスト(B)が脱退、バンドはポール・マスダヴィル(Vo/G)とショーン・レイナート(Ds)のプロジェクトに移行、本作ではサポート・メンバーとしてかつてのメンバーであるショーン・マローン(B)を迎えている。

音的には相変わらずという感じ。手数の多いドラムに曲を引っ張るようなベース、クリーン・アルペジオを主体としたリフ、膜がかかったようなヴォーカル。

もっとも、上記の感想はタイトル・トラックぐらいにしか当てはまらない。タブラとシタールを用いたオリエンティックな小曲、マス・ロックみたいな楽曲と、これまで以上にメタル色が薄めに仕上げられており、再結成当時にキンクリのDICIPLINEにハマっていたというだけあって、方向性が多様化した印象。プログレ・デスというよりはMARS VOLTAのようなポスト・ロック/プログレという括りのほうが理解しやすいだろう。早くアルバムを出してほしいところ。


ENSLAVED - Below the Lights ★★ (2012-01-29 18:58:28)

彼らの7枚目。基本路線は5th以降のプログレ・ブラック路線を貫いている。相変わらずドラマティックでメロディアスな楽曲は、細かなリズム・チェンジを繰り返しながら進行する。ブラック・メタルらしい単音トレモロ・リフを効果的に配しているが、IMMORTALというよりはSATYRICONの方向性に近いか。浮遊感誘う楽曲とアグレッションをキチンと同居させ、クリーン・ヴォーカルとグロウルをうまく切り替えている。前作よりも明確な疾走パートを演出し、実験性を減衰させたおかげで大分聴き易くなった印象。


ENSLAVED - Blodhemn ★★ (2011-10-02 17:47:11)

彼らの4枚目。前作同様ストレートでアグレッションに満ちた楽曲が並ぶ。前作からシンフォニック性を極力排除し始めていたが、本作ではそれがさらに徹底され、プリミティブ・ブラックに近づくという珍しい現象を起こしている。
緩急取り混ぜた剛直なリズムと、ブルータルなリフ、必要最低限のソロというバックにクリーン・ヴォーカルとグロウルが被さる。前作ではまだまだ大作主義が見えたが、本作では一切棚上げしたのか、コンパクトながらドラマティックな展開を持たせた楽曲が並ぶ。頭から尻まで全編疾走楽曲で占めており、わかりやすいアルバムに仕上げている。


ENSLAVED - Mardraum: Beyond the Within ★★ (2011-10-02 18:35:14)

彼らの5枚目。前作までのストレートな疾走ブラックから一転、プログレッシヴでアヴァンギャルドな方向性を模索し始めた作品と言える。唐突な楽曲展開、クリーン・トーンを使ったギター・パート、ヴォーカル・パートの減衰、10分を越える楽曲。マンネリ打破というには多すぎる様々な要因の導入は、この作品を分かり難くさせている。
基本はこれまでの疾走ブラックで従来のメロディアスでドラマティックな作風ながら、一筋縄ではない楽曲展開や、メロディの導入によりかなり実験的な作品に仕上げている。


HIGH ON FIRE ★★ (2011-08-22 17:29:28)

元SLEEPのマット・パイク(Vo/G)を中心に結成されたストーナー・バンド。SLEEPのドゥーム/ドローンの要素をOMが持っていき、マットが守ったのはパンクやメタルのテイストだった。おかげで作品を重ねる毎にSLEEPからの影響から脱却。MOROTHEADとVENOMとBLACK SABBATHのごった煮な音楽性を提示し続けている。


IHSAHN - Eremita ★★★ (2012-08-18 21:53:40)

彼の4枚目。SPIRAL ARCHITECT組が多忙により不参加、代わりにLEPROUSのメンバーを使ってレコーディングされている。序盤こそストレートなメタルになったかなと思ったが、その後はいつも通りのエクストリーム・プログレッシヴ・メタル路線。シンフォニック・ブラックあり、アヴァンギャルド・ゴシックありのヴァラエティ豊かな内容。相変わらずの不穏なメロディと、狂気を体現するかのようなサックス・メロディを軸に楽曲は展開。リフは前作よりも重量感は抑え目ながら十分なアグレッションを確保しており、これに変幻自在のリズムと表現豊かなヴォーカルが合わさる。メタルらしい楽曲もあるが、むしろギター・ソロなどで見せるジャズ的な方向性を見るに、プログレ度合いは強まったと言っていいかもしれない


IN FLAMES - Sounds of a Playground Fading ★★ (2011-09-18 14:54:32)

彼らの10枚目。大きな方向性の転換もなく、これまでの方向性を踏襲した作品。リフやメロディには近作の焼き直しかと思えるような面も少なくなく、本格的なネタの枯渇具合が見られる。一方で、前作から見られるギター・ソロへの加重の賭け具合がさらに増しており、イェスパー脱退後の新体制がツイン・リード体制でいくことがはっきりと見てとれる。
大きな変化や冒険に富んだ楽曲がない一方、予測はついてもクオリティは一定以上の楽曲が並ぶので、安心して聴ける。とはいえ楽曲のインパクトは薄い。


JEFF LOOMIS ★★ (2012-08-19 10:36:11)

NEVERMOREのギタリストと知られる彼のソロ。MEGADETHのオーディションに合格しても年齢を理由に加入を断念したり、せっかく加入したばかりのSANCTUARYはすぐに解散したりと長い下積みの末にNEVERMOREで才能を開花。
7弦を使った高速スウィープとスラッシーなリフ、強烈なレガートとハイテクニカルっぷりを遺憾なく発揮しているが、デスやブラック、ゴシックといった従来のソロイストとは異質なリズムを取り込んだ新世代型のギター・ヒーローと言えるだろう


MACHINE HEAD - Unto the Locust ★★ (2012-01-02 11:53:17)

彼らの8枚目。さらに大作志向が強まり、平均6分強の楽曲が並ぶ。コロコロと入れ替わる展開はドラマティック、楽曲はメロディアスと前作の音楽性の延長線上にあるのだが、リフやリズムなどは北欧メロデス、ヴォーカル・パートは最近のN.W.O.A.H.M.と呼ばれるジャンルからのインプットがあるなど、相変わらず流行りを取り入れるのが上手いという印象。特に疾走楽曲におけるリフの借り受けは多く、長尺楽曲をやるHYPOCRISYという印象しか最初は受けなかった。意外と彼ららしさを見せたのは5曲目ぐらいだろうか。全般的に一昔前の北欧メロデスに彼ら流のアレンジを加えてみました的なアルバムに仕上がっており、HYPOCRISYやNAGLFAR辺りが好きなら大過なく受け入れられるだろう。


MAD MAX - Rollin' Thunder ★★ (2011-05-14 18:13:09)

ドイツのメロディ・メイカー、マイケル・ヴォス(Vo)が加入した彼らの'84年発表の2枚目。当時17歳という年齢だったが、前作のB級NWOBHMまっしぐら路線から既にヴォーカル・メロディがよりキャッチーなものに切り替わっているのがよくわかる。この後極上メロハー・バンドへと進化していくのだが、本作ではまだまだNWOBHMを受け継いだ正統派メタル路線を歩んでいる。ヴォーカル・メロディはどれもキャッチーで耳に残るメロディをしており、北欧美メロが好きな人などには最適な音である。


MERCYFUL FATE - Into the Unknown ★★ (2011-06-18 21:22:41)

彼らの5枚目。前作の面子からスノーウィー・ショウ(Ds)が抜けて新たにビャルン・T・ホルム(Ds)が加入している。相変わらずのシアトリカル・メタルだが、KING DIAMONDに比べるとこちらのほうが幾分プログレッシヴな方向性を見せているだろうか。基本はミドル・テンポで進行し、不気味な音色のギター・ソロや独特なファルセットなど彼らの持ち味はそのままと言える。
ただ、類型化の波とKING DIAMONDとの明確な差別化ができないジレンマに苦しめられているように見える。楽曲そのものもミドル・テンポがアルバムの中心で、薄っぺらいプロダクションと相俟って、埃臭いパワー・メタル感が漂いまくっている。
時代錯誤そのものと言えるような'80年代からの変わらないスタイルを貫くのは結構だが、付いていけるのは一部のファンだけだろう。


OPETH - Heritage ★★★ (2012-01-09 11:29:35)

彼らの10枚目。デス声は完全に封印され、アコースティックな色合いが強めながら、従来どおりのブルータリティを発揮する楽曲もあるなど、これまでの音楽性を内包しつつも、プログレ方向にもう一段階シフトした音。従来の大作志向から幾分落ち着いたのか、比較的コンパクトなサイズの楽曲が並ぶ。従来どおりドラマティックでメロディアスではあるが、より幻想的なメロディがフィーチャアされ、幻想プログレのようなサウンドを構築している。


ORPHANED LAND - Sahara ★★ (2012-02-08 00:17:01)

彼らのデビュー作。収録曲の半分は1stデモからということもあり、音楽性は1stデモの方向性そのまま。ドゥーミィーでゴシックかつオリエンタルなメロデス。まだまだ荒削りな面は残るが、独特な中近東フレーズをふんだんに織り込んだ楽曲はどれも完成度が高い。


ORPHANED LAND - The Beloved's Cry ★★ (2012-02-07 21:36:06)

オリジナルは'93年発表の彼らのデモ音源をCD化したもの。'99年にイスラエルのM.D.M.A. RecordsがCD化し、'11年にドイツのCYCLONE EMPIREレーベルが結成20周年で再発を行なっている。この当時はドゥーミィーなメロディアス・デスというスタイルで、ゴシックの要素も併せ持ったサウンド。デス声、クリーン・ヴォイス、フィメール・コーラスを投入したヴォーカル・ライン、OBITUARYタイプのドゥーミィーなデス・サウンド、ゴシックと中近東メロディを見事に融和させたサウンドで、後の音楽性の片鱗が見えるが、この当時はAMORPHISのオリエンタル版という感じの音。


PAIN OF SALVATION - Road Salt Two ★★ (2012-02-04 18:50:15)

彼らの8枚目で前作から続くコンセプト・アルバムの完結編。全体的に曲調が落ち着き、ダークでメランコリックなメロディとダニエル・ギルデンロウ(Vo/G)のエモーショナルなヴォーカルが特徴。フォークロアを差し込んだり、サウンド・コラージュを施したりと本作でも実験性は健在。前作でも見せたメロディがそこかしこに登場したりと世界観の統一がしっかりとしたプログレという印象。メタルらしいアグレッションや爽快な疾走感、圧巻のインター・プレイという要素は一切なく、終始雰囲気重視のプログレが進行する。メタルというよりプログレという捉え方のほうがわかりやすいと思う。


PARIAH - Unity ★★ (2011-02-20 09:45:33)

彼らの3枚目。前作から一端解散しており、スティーヴ・ラムゼイ(G)とグレアム・イングリッシュ(B)はSABBATのマーティン・ウォーキアー(Vo)とSKYCLADを結成して活動していた。

音的にはBLIND FURYに近い柔らかさを持ったパワー・メタルである。スラッシーでメロディアスなリフと流麗なツイン・リード、堅実なリズムに支えられたNWOBHMの息吹を感じられるパワー・メタル。
過去2作のようなガッツリとしたスラッシュではなく、比較的彼らの作品の中でもメロディアスな部類に入ると思うが、出来は極上。中古はレア盤扱いなので小まめにヤフオクをチェックすることをオススメする。


POISON - Flesh & Blood ★★ (2012-02-05 14:43:13)

彼らの3枚目。前作よりもプロダクションが向上、音質も良くなっており、楽曲の幅も広がっている。時流に乗ってブルーズ方向に楽曲の方向性は振れており、これに生来のノリの良さが加わって楽曲の質を1段階ほど引き上げることに成功している。ノリの良さやポップでキャッチーな方向性は従来どおりだが、ようやくそれ以上の引き出しが出来上がった作品


POISON - Look What the Cat Dragged In ★★ (2012-02-05 13:17:49)

L.A.メタルを代表するバブル・ポップ・アルバム。徹頭徹尾明るくキャッチーなパーティ・ロック。KISS直系の、ちょっと泣かせるようなメロディも差込つつ展開するわかりやすさは、L.A.メタルのお手本のようなサウンド。演奏力の怪しいところまでKISS直系じゃなくてもよかったのに。


POISON - Open Up and Say... Ahh! ★★ (2012-02-05 14:15:06)

前作よりも楽曲のヴァラエティが増え、ノリだけで押し捲った前作よりも音楽的な成長が見える2枚目。楽曲の質はどれも似たり寄ったりだが、シングル・ヒットはさすがにそこそこの出来。前作ほどの演奏力のヤバさは感じない


PROPHET ★★ (2011-09-25 23:24:02)

アメリカのメロハー・バンド。結成は'76年で後にNUCLEAR ASSUALTに加入するスコット・メタクサス(B)を中心に、後にDANGER DANGERに加入するテッド・ポーリー(Ds)、ジョー・ズジョコウスキー(Key)、ケン・ダブマン(G)、BON JOVIのアレックス・サッチ(B)、リッチー・サンボラ(G)とMESSAGEをやっていたこともあるディーン・ファザーノ(Vo)という面子で'85年にデビューを飾っている。
なかなか面子が固定せず3枚のアルバムを出しているが、初期はプログレ・ハードとメロハーの中間路線をいく音楽性だったものの、作品を重ねるにつれてメロハーからポップ・メタル路線へと路線を変化。3rdに至っては2ndのアウトテイクに新曲を足して発表するという落ちぶれっぷりをみせてメロハー・ファンを泣かせた。1stはメロハー史上に残る名盤


RAMMSTEIN - Made in Germany 1995-2011 ★★ (2012-02-06 11:22:21)

彼らのベスト・アルバムと各シングルB面に収録されていたリミックス・トラックを集めたアルバム。MESHUGGAHやデヴィン・タウンゼントなどメタル系のアーティストや、PET SHOP BOYS、WESTBAM、LAIBACH、SCOOTERなどインダストリルやハードコア・テクノ、テクノ・ポップのアーティストまで多彩な顔ぶれのリミックス・アルバム。バンド系のリミックスは割と原曲に忠実だが、やはりテクノ系のユニットは完全解体されたものが多い。どのリミックスも原曲のインダストリアル色は残しつつ、好き勝手にやっているのでファンならずとも楽しめるだろう。


RAZOR - Open Hostility ★★ (2011-12-11 10:59:23)

彼らの7枚目。ボブ・レイド(Vo)、デイブ・カルロ(G)、ボブと一緒にSFHにいたジョン・アームストロング(B)、ロブ・マイルズ(Ds)という編成で制作されたアルバム。レコーディング時にロブが足の怪我をしていたことから、デイヴがドラムはプログラミングした模様。

初期の頃のMOTORHEAD直系の疾走スピード・スラッシュに近いのだが、さすがに当時に比べると演奏力も上がっており、刻み倒すリフと前ノメリのドラムという従来のスタイルがさらに磨きぬかれた作品。一方でドラムがあまりにもカッチリしすぎてしまい、初期の破天荒さが薄れた作品でもある。ただ、力押しで疾走するサウンドは初期カナディアン・スラッシュの血脈を守った素晴らしいもの。リズムの噛み合せが良過ぎて逆に違和感がある不思議なアルバム。


SAINT VITUS ★★★ (2011-09-04 16:09:32)

アメリカは西海岸出身のドゥーム・メタル・バンド。TROUBLE、THE OBSSESSED、PENTAGRAMらと共に'80年代アメリカン・ドゥームを支えたドゥーム界の巨人と言えるだろう。
所属していたレーベルがハードコア系のレーベルだったこともあり、USハードコアとも繋がりが深く、特に初期に置いてはサバスとUSハードコアが混ざったような不思議な音を出していたのが特徴的。
'80年代に発表した5枚はドゥーム好きなら必聴の名盤揃い


SAINT VITUS - C. O. D. ★★ (2011-11-27 11:55:02)

彼らの6枚目。酩酊感が強くなり、重量感を前面に押し出して剛直なリフと強靭なリズムで押し捲る音。クリスチャンの声は軽めでスコットの声にも近いが、スコットよりは明るめだろうか。パワフルなリズムと棍棒を振り回すような豪快なリフは健在で、意外にいい。
ドン・ドッケンはデイヴと同級生だとかで、その縁でプロデュースが実現したらしいが、音の作り方はDOKKENぽさは感じられないので安心していい。


SAINT VITUS - Live ★★ (2011-11-27 10:58:18)

彼らの唯一のオフィシャルなライヴ盤。オリジナルは'90年発表だが、'05年にSouthern Lordレーベルが再発を行なっているので比較的手に入りやすいか。

内容はワイノ在籍時の楽曲が大半を占める全盛期にライヴ。直しも行なっておらず、観客の歓声もそのまま収録されている。充分な演奏力を持ち、デイヴのリフ構築が見事なことが改めて証明されている。ワイノのヴォーカルも安定しており、名盤と呼べる出来


SARCOFAGO - Inri ★★★ (2011-02-26 16:45:39)

ブラジルの元祖ブラック・メタル。
元SEPULTURAのワーグナー・ラモウニール(Vo/G)を中心に結成されており、後のSEXTRUSHのメンバーも在籍した南米スラッシュを語るうえで避けて通れないバンドのデビュー作。

ドタバタしたブラスト、DESTRUCTION並みのチリチリとした音色のギター・リフ、雄叫びのようなヴォーカルというアングラ路線一直線な音。コープス・ペイントにガンベルトという出で立ちや、劣悪な音質と最初から最後まで突っ走る前のめりなサウンドはスラッシュというよりはプリミティブ・ブラックに近い。

後のプリミティブ・ブラック勢に多大な影響を与えた名盤である。


STORM ★★ (2011-10-08 16:42:12)

ノルウェーのフォーク・ブラック・ユニット。
SATYRICONのサティアー(Vo/G/B)、DARK THRONEのフェンリッツ(Ds)、THE 3rd And THE MORTALのカリ・ルエスレッテン(Vo)の3人で結成されており、フェンリッツがやっていた一人フォーク・ブラックISENGARDの唯一のアルバムと前後して発表された。ISENGARDとの共通項も多いのでそちらも是非。


STORM - Nordavind ★★★ (2011-10-08 16:50:59)

ノルウェーの伝統的なフォーク・ソングをブラック・メタル化したペイガン・メタルの名盤。ケルティックな歌メロを軸にした楽曲はどれもコンパクトながら、勇壮かつ悲哀に満ちたメロディを紡いでおり、これにフェンリッツとサティアーのツイン・ヴォーカルが乗る。カリのソプラノは添え物程度だが、非常にいい味を出しており、妖しさ満点。ペイガン・メタルが好きなら揃えておきたいアルバム。


SUFFOCATION - Blood Oath ★★ (2010-07-11 17:57:00)

彼らの6枚目。前作から取り入れられた重量感のあるブルデスで、スピードは全体的に遅め。
ブラストは少ないが、リフの傾向はCANNIBAL CORPSE辺りのそれと遜色のない強烈さを持つ。一方でギター・ソロはメロディアスでコンパクト。ここぞという時の怒涛の叩き込みはさすが。


TEETH OF LIONS RULE THE DIVINE ★★★ (2012-02-04 19:44:44)

Cathedralのリー・ドリアン(Vo)、GOATSNAKEのグレッグ・アンダーソン(G/B)、BURNIG WITCHのステファン・オマイリー(G/B)、元IRON MONKEYのジャスティン・グリーヴ(Ds)という英米ドゥーム界の有名人によって結成されたスーパー・プロジェクト。まさかこの後グレッグとステファンがSUN O)))で一部に大人気になるとは予想もできなかった。


TEETH OF LIONS RULE THE DIVINE - Rampton ★★★ (2012-02-04 20:27:07)

ドローン・ドゥームの名作。劣悪な音質、ノイジーなことこのうえないギターとベース、重量感だけを追い求めたようなドラム、CATHEDRALよりも遥かに禍々しいヴォーカルとアングラ臭は全開。音楽的にはSUN O)))にドラムとヴォーカルが乗ったサウンド。SLEEPの3rd[DOPESMOKER]ともよく比肩されるが、こちらのほうが楽曲展開が多くよりノイジーでドローン色が強いのが特徴。この世の絶望と悪意を全て凝縮したような禍々しさは天下一品


THE AGONIST - Prisoners ★★ (2012-09-22 18:40:35)

彼らの3枚目。新たにパスカル・ジョビン(G)を加え、今まで同様CRYOTOPSYのクリスチャン・ドナルドソン(G)のプロデュース。

相変わらずコロコロと入れ替わるグロウルとクリーン・ヴォイス、この手のジャンルにありがちなサビでやたらとわかりやすい歌メロを入れるアレンジ、グルーヴィーながら時折ブラストまで混ぜるメロデス譲りのリズム・セクションと従来の方向性に変化なし。テクニカルなリフ・アレンジやサビでのわかりやすさなどどことなくSOILWORKを想起させる。

前作で見せたクラシック要素の導入は今回は歌メロやリフ・メロディに見られるのみ。全体的にアグレッションとブルータリティに重点を置いており、メロデス譲りな疾走感が味わえる。


THE MARS VOLTA - Noctourniquet ★★★ (2012-07-08 16:07:13)

彼らの6枚目。オマー・ロドリゲス・ロペス(G)とセドリック・ビクスラー(Vo)が元いたAT THE DRIVE INが再結成することに伴い、今のところ最後のスタジオ作になるとアナウンスされている。
基本前作からの踏襲ながら、カオティックな要素は薄めで、これまでの音の洪水で埋め尽くすようなサウンドから一歩引いた印象。全体的にダブステップを中心としたエレクトロニカの要素が強めとなり、虚無感と浮遊感が全体を覆うアルバムに仕上がっている。


TOM ANGELRIPPER ★★ (2011-07-31 17:26:26)

SODOMのリーダー、トム・エンジェルリッパー(Vo/B)の立ち上げたソロ・プロジェクト。ドイツでは一般的にはONKEL TOMで通っているようで、SODOMよりもこちらのほうが通りがいいらしい。
始めたのは'96年で、丁度SODOMが活動停止に陥り、面子集めをしていた時期。最初からドイツ各地の酒飲み歌を集めてカヴァーするというコンセプトで始まっているが、当初は完全にネタだった模様。まさかSODOMより人気になるとは思ってなかったに違いない。


TOM ANGELRIPPER - Ein Schöner Tag... ★★ (2011-07-31 17:31:20)

彼の1stソロ。ドイツ国内の酒飲み歌をSODOMがカヴァーしたらというコンセプト。当然歌詞はドイツ語、歌詞の内容もとにかく「ビールを飲め!吐くまで飲め!」みたいな内容ばかり。音はSODOMに準拠し、パンキッシュなスラッシュというスタイルが大半。ザクザクとしたリフとヨルグ・マイケル(Ds)のアタック音の強いドラム、トムの暑苦しい体育会系ヴォーカルというスタイル。
今ならメロコアっぽいと言われるような陽気だがザクザクとした音が聴ける。

ちなみに、大昔テイチクから日本盤がでていた。


TOM ANGELRIPPER - Ein Strauß bunter Melodien ★★ (2011-07-31 18:48:03)

彼の3枚目。前作よりもトムのオリジナル曲は少なく、恐らくドイツ国内のアーティストのカヴァーが中心だろうと思う。キーボードやアコーディオンなどが導入され、これまでのパンキッシュでスラッシーな音からより間口を広くしたサウンド。
パーティ・ロックをSODOMの音でカヴァーしたらこんな風になりましたという感じの音。
楽曲のヴァラエティは豊富で、珍しくトムがバラードを歌う場面もあるなど、聴き応えは充分。


TOM ANGELRIPPER - Ein Tropfchen Voller Gluck ★★ (2011-07-31 18:14:34)

前作の好評を受けての2作目。基本的には前作と何ら変わったところはないのだが、前作よりもさらにパンキッシュに仕上げている。元ネタを知っているとニヤリとできるリフやリズムを所々に突っ込む遊び心もあり、前作よりも曲作りは自由にやったようだ。
本作ではカヴァーは最初と最後のメドレーぐらいのもので、残りは全てトムのオリジナル楽曲ばかり。SODOMと違ってかなり陽気な曲調をしたものが多く、SODOMのファンなら聴いておいて損はない。


TRIPTYKON - Shutter ★★★ (2011-06-26 09:46:42)

彼らのEP。アルバムから3曲、ライヴ・トラックが2曲という編成。ライヴ・トラックにはDARK THRONEのノクターナル・カルトが参加したテイクがそのまま採用されている。

アルバムからの流れなので、葬式ドゥームにも通じる暗く重い音。重量感のあるリフとグルーヴィーなリズム、呪詛を撒き散らすかのようなヴォーカルという従来の復活CELTIC FROSTからの音楽性をそのまま継承した音。闇より黒い、ただ妙にヌメっとした質感を感じさせるサウンドはやはり邪神


ULVER - A Quick Fix of Melancholy Ep ★★ (2011-08-28 17:48:05)

彼らの'03年発表の4曲入りEP。基本打ち込みのノイズ・アンビンエントで、ここ数作で見られる実験性をいかんなく発揮し、反復するメロディを軸にノイズをのせていく手法。本作では久しぶりにトリックスター・G(Vo)が歌っている。方向性としては獄中録音時代のBURZUM辺りとも被る方法論だが、あちらよりもサウンド・コラージュや打ち込みなどは凝っており、万人受けするような音。一見万人受けだが、メロディは暗鬱としており、やっぱり精神性は昔とあんまり変わってないのがよくわかる。


ULVER - Wars of the Roses ★★ (2011-10-23 11:49:36)

彼らの10枚目。相変わらずのアヴァンギャルド路線で、1曲目ではいきなりニューウェーブ風な楽曲を見せてくれる。以降も前作のワールド・ミュージック路線やアンビエント・テクノ風な楽曲など、後期音楽性の集大成。アンビエントにトリップ・ホップ、エレクトロニカなど現代音楽の塊のようなサウンド。後半の14分の大作はキース・ワードロップが'97年に上梓した詩に、アンビエントな楽曲を載せたもの。


UNRULY CHILD ★★★ (2011-08-28 18:34:10)

アメリカのメロディアス・ハードロック・バンド。元KING KOBRAでその後SIGNALをやっていたマーク・フリー(Vo)、元HURRICANEのジェイ・シェイレン(Ds)、元STONE FURYでその後WORLDTRADEにいたブルース・ゴーディ(G)、元WORLDTRADEのガイ・アリソン(Key)というメロディアス・ハードや産業ロックの豪華面子で結成されたバンドだったが、その面子の豪華さとは裏腹に1stアルバム発売後一週間で契約を切られるなど、悲惨な運命を辿ったバンドだった。また発表されたアルバムはどれも非常に高クオリティで、メロハー、産業ロック、ハードポップが好きな人ならマストなバンドである。


WINDIR - Arntor ★★★ (2011-07-23 20:12:33)

'99年発表の2枚目。キーボードの導入により格段にドラマ性と叙情性が高まり、演奏能力の向上により、これまで以上に展開にパターンが増えている。前作よりも勇壮かつメロディアスな作品。


WINDIR - Soknardalr ★★★ (2011-07-23 19:05:34)

'97年発表の1stアルバム。音の傾向としてはMITHOTYNにENSLAVEDを混ぜたようなヴァイキング・メタル。勇壮かつ哀愁に満ちたメロディをブラスト込みのメロディアスなブラック・メタルで畳み掛ける音。
ブルータルでアグレッシヴながら、ブラック・メタルらしさよりは普通のヴァイキング・メタルにDARKTHRONE辺りのプリミティブ・ブラックが混ざったような感じが強く、リフの作り方はブラック・メタルらしくない細かい音使いを見せる。
北欧の厨二男子が自らの理想のヴァイキングを描いた、実に臭い作品


特撮 - オムライザー ★★ (2011-10-16 18:43:35)

彼らの4枚目。前作から比べると楽曲のヴァラエティも増え、音楽性が拡大、ジャズのシャッフル・リズムの導入、変拍子を多用したプログレ志向の楽曲など、全体的に筋少的なカオスな音楽性を見せた作品。