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PROCELLA VADENS (2010年)
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PROCELLA VADENS
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解説 - PROCELLA VADENS
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2010-12-03 18:57:51)

2010年発表の3rd。

タイプとしては鬱系に分類される音を出してますが、この手のバンドにしては珍しく、BURRN!誌で好意的な評価を得ていたり、某タワレコで微妙にプッシュされていたりと、割と注目度は高い模様。

アート系鬱ブラック特有の絶望感の中に美しさが光るメロディと、シューゲイザー系ブラックの儚い中に僅かに光が見えるようなメロディの描く、淡い灰色のコントラストというはっきりした(分かりやすい)美点があることや、低音質や尖った音質ではなく、しっかりした重さもある音質と、トレモロだけでなく時折メタリックさも垣間見せるリフなど、一般メタラーにも受け入れやすい要素が強い事などから、注目を浴びたのかもしれませんね。

特に前者のメロディは素晴らしく、1曲目の子供が見る悪夢の世界に誘われるようなピアノ、5曲目の儚く美しいアコギ中心のインスト、8曲目のシャーマニックな音に乗る女性Voなどは非常に印象に残る。2曲目や6曲目も、この手として最大限のドラマ性を描いた名曲であり、個人的には大推薦。
悪く言えば、ジャンルの良いところを分かりやすく聴かせてくれる、優等生的なアルバムなのかもしれませんが…この手を普段から聴いてる人、これから聴こうとする人の両方に、申し分のアピールが出来る良作なのではないでしょうか。



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