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UNDERWATERMOON (2010年)
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UNDERWATERMOON
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解説 - UNDERWATERMOON
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2010-12-23 22:35:34)

2010年発表の2nd。

既に評判になってますが、またしてもシンフォブラックの傑作の登場ですね。
印象的なフレーズをそこかしこに鏤めつつ、過不足無く絡み合うギターワーク&シンセワーク、クリアかつ重厚な一級品のプロダクション、シンフォ系でもトップレベルのメロディセンス…と、出音だけを聴いても凄まじくクオリティの高い作品ですが…割と音の絢爛さ、フレーズのかっこよさで押す傾向のあるシンフォ系バンドの中で、このバンドは「展開美」「構築美」をかなり重視しているのが素晴らしいです。

メロディのパターンも多く、ヴァイキング的な勇壮なものもあれば、ゴシック的な沈痛な泣きメロあり、プログレ的な幽玄なものもありで、それらを歌詞のエピックな世界観と絡めて的確に展開させる、作曲能力/楽曲構築能力には鬼気迫るものがあると思う。世界観の語り部たるヴォーカルが、ハイピッチ~グロウルを使いこなし、感情を込めたクリーンも聴かせる実力者であるのも、説得力ある曲作りに多大な貢献をしてますね。

また、2曲目の静寂パート前のソロ回し部分や、3曲目の「AWAY, AWAY, AWAY!」パートに代表されるように、エクストリームメタルの強靭さと、プログレメタルのテクニカルさを備えた展開を設けているのも特徴で、これがいわゆる「行儀の良い音」に落ち着かず、更なる「凄み」を以って圧倒してくる作風に繋がっている気がします。ちなみに、イスラエル出身ですが、辺境的な要素はほとんどありません。めっちゃメジャー志向な音です。

「展開美」「構築美」で聴かせるシンフォブラックだと、まずCRADLE OF FILTHが思い浮かびますが、はっきり言ってCOFの新作よりもこっちの方が、聴き手の印象に焼きつく、インパクトとエネルギーを持った曲作りが出来ていると思う。私はこの作品で彼らを知りましたが、他のブログなどを見るに、耳聡い人は1stの時点で既にチェック入れてるみたいですね。私ももっと頑張らなければ…。



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