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MARROW OF THE SPIRIT (2010年)
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MARROW OF THE SPIRIT
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解説 - MARROW OF THE SPIRIT
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-01-26 18:02:02)

2010年発表の4th。

このバンドは、1stの「Pale Folklore」を持ってましたが…
その頃と比べると大分変化しましたね。一言で言うなら、ポストブラックの繊細さ、情景描写能力を残したまま、一般的なメロディックブラックの聴きやすさを手に入れた感じでしょうか。

オープニングやインストパートに長めの時間を割いたり、情景の描写のためにメジャーなバンドが演らなそうな事も演ってはいるんですが、今作は疾走パートも多く含む、メタルとしてのドラマ性にも富んだ作風で、例えポストメタルに全く理解がない人が聴いても魅了される事請け合い。

特筆すべきはメロディですね。「Pale Folklore」の頃もそうでしたが、このバンドは「フレーズそのものがドラマティック」でありながら、「それが自然に聴こえる」という、なかなか両立できない要素を兼ね備えた、優れたメロディを書くのが上手いと思う。今作は特に普遍的なメロブラに接近しているので、そのメロディセンスがより浮き彫りに。

最初はヴォーカルが掠れ過ぎてて弱いかな、とも思いましたが、これも音・曲展開を自然に聴かせるためと思うと、これはこれでと思うように。今作の疾走パートも、例えブラストを取り入れていたとしても、感じるのは暴虐性でなく、身を切るような風の冷たさですしね。

同じ自然崇拝系ブラックでも、音像志向の強めなWOLVES IN THE THRONEROOMに対し、こっちはメロブラ的フレーズ志向強め。個人的にはメロデス好きにも聴いてほしいですね。極メロディック/ドラマティックなのに情景描写的だし、こういう世界があるというのを是非体験して欲しい。



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