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BATTLE HYMNS MMXI (2010年)
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BATTLE HYMNS MMXI
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解説 - BATTLE HYMNS MMXI
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 火薬バカ一代 ★★★ (2011-02-05 20:01:04)

アルバム・タイトルと、マッチョな色使いで上書きされたアートワークが物語る通り、'82年発表のデビュー作『BATTLE HYMNS』を現代の録音技術とメンバーの技量を持って録り直した作品。
一瞬「何で今?」と首を捻ってしまったが、元々『BATTLE~』は貧弱なサウンド・プロダクションが足を引っ張っていた作品ゆえ、このリレコーディングはファンとしては願ったり叶ったり。
デビュー当時とは比較にならない貫禄と説得力に思わず平れ伏すエリック・アダムスのVo、豪快且つ強靭なジョーイ・ディマイオのB、ロス・ザ・ボスよりもHM度の高いGプレイでサウンドを引き締めるカール・ローガン、そして威厳溢れるドラミングで、嘗ての己を遥か彼方へと吹き飛ばしてみせたド二ー・ヘムズィクの存在を得て、一層のドラマ性と鋼の如き硬質感を獲得した収録曲の数々は、聴いてるだけで無心に頭を振りたくなるカッコ良さ。
重厚感をいや増して蘇った⑥の中盤に挿入されるナレーションが、オーソン・ウェルズからクリストファー・リー(じき90歳なのにHMのソロ・アルバムを作っちゃうハリウッド屈指の美声俳優)へと変更された点を除けば、全体的なリメイク作業は聴き馴染んだアレンジを活かす方向で進められているが、名曲⑤⑧のアレンジについてはライブ・バージョンに準拠。クドイぐらい引き伸ばされた大仰なエンディングには胸が熱くなりますね。(ちょっと笑っちゃいますが)
とにかく、良いこと尽くめで失われた物が何もないという、オリジナル盤を持っている人にも持っていない人も薦め出来る1枚。で、国内盤は出ないの?




2. N.A.ROCKS ★★★ (2011-08-15 01:45:20)

火薬バカ一代さんが言われているように「何で今?」と思ったし更に「何でこれ?」と最初に思いました。一言で言って「あまり有難くない企画」だと思った。しかしMANOWARの新譜を買わずにはいられなかった。当初「買わなきゃ良かったかな~」と思ったが、「MANOWARが良くないはずはない!」と思い聴いたら今までが嘘のように凄く良かった。再録ならBEST選曲でやって欲しいと思う人が多いと思うが、聴けばこれはこれでいいと思う筈。今回の再録の方がオリジナル盤よりMANOWARの高尚さがよく出ていると思う。これはBLACK SABBATHが1STか2NDを再録したようなものだから実は凄い企画だったのだ。



3. 聖なる守護神 (2019-10-27 16:46:19)

(個人的には7th辺りから既に感じてたけど...)特に'00年以降は(ディマイオの)コンポーズ力に限界が見えてきた訳ですが(映像ものも含めライヴ作品を乱発していたことが物語っている)、本作頃には"いよいよ...!?"という事だったのでしょう(ということで、以降も再録作品を発表し続けていく事となる→ディマイオ自らコンポーズ力の枯渇を認めた結果なのだろう)。

個人的には...まず思ったのが"コレはないなぁ"っていうことで、故オーソン・ウェルズの代わりはベテラン俳優のクリストファー・リー...なのですが、(オリジナルを真似てはいるが)少しマヌケな"語り"となってしまっているし、それに起用の発想は一時期ディマイオのレーベル『Magic Circle~』に在籍していた『RHAPSODY』が起用していたことが切っ掛けだったんでしょうねぇ。
名曲"Battle Hymn"においてもクワイア部の"Ohh..."も前記同様随分とマヌケなモノになってしまっているし...(思わず"ナンだヨ...こりゃ"って言ってしまったよ)。
まぁ、この後発表することになる"Kings Of Metal MMXIV"ほどではないが、オリジナルドラマーの方が、2代目よりも完全にヘタだったのもどうかと思うしな。
音云々なら’01年にリマスター化限定盤として発売された"Silver Edition盤"(ジャケイラストが銀色と黒色の2色配色盤)をおすすめしたい。
個人的には...この手の再録ってのはあまり興味が沸かないってのが正直なところ。だって、作品ってのはヤッパリその時の様々な状況/環境などなど"色々なこと!?"が重なり合って生み出されるモノだと思うんで...。

結局、聴き終えて最後に感じるのは..."やっぱりヤメとけばよかったのに..."と感じてしまうでねぇ(苦笑)。




4. 失恋船長 ★★★ (2019-12-17 02:00:42)

個人的に、再録モノにさほど興味はないのだが、オリジナルの背景を考えると、今作のもつ意味合いは大きい。ライブでも演奏される代表曲も多いだけに、ファンならずともトライする価値のある話題性はあった。今の世の中は、わざわざ音源を買わなくとも定額制のサービスや、無料で聴ける環境も整っているだけに尚更であろう。

かつての稚拙なプレイをやり直す事により、名誉を挽回した形となった今作。ベースを筆頭にリズム隊は見事にリベンジを行った。ロス・ザ・ボスはいないが、オリジナルの味を損なわないが、新たある解釈を加えたギタープレイなど、プチモデルチェンジを行い、新録の成功をアピールしているように感じる。とはいえ、もっと冒険しても良いのではという意見があったのも頷ける仕様ではあるのだが、こうして、自分達のブランドから一ミリも逸脱する事を許さない閣下の頑な精神性が宿っていると解釈すれば、問題はないだろう。
とにかく、軽快なロックナンバーは地に足が着いた、当然、貫禄度も増している。メタリックな素養が増したのだが、もっと古典的な音色で現代的にアップデートして欲しかったというのが、コアなファン層の意見だった。

円熟味を増したエリック・アダムスの歌声は、ここで聴ける荒っぽいメタルサウンドに、より一層の深みを与えている。彼の声無くしてマノウォーサウンドは成し得ないだろう。
名優クリストファー・リーの客演も、どう聴いても素晴らしい。



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