この曲を聴け!
ダイアスパーさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 201-260

MyPage

ダイアスパーさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 201-260
0 | 1 | 2
モバイル向きページ 


アーサー・C・クラーク - 都市と星 ★★★ (2011-12-21 05:08:56)

中篇「銀河帝国の崩壊」をリメイクした、これまたSF史上に屹立する金字塔。「銀河帝国の崩壊」と聞くと思わずスペース・オペラを想像しそうなものだが、スターウォーズ系統によくある、地上でやっても大して変わんないような凡庸な権力争いなんぞは、ブチキレてた当時の御大の眼中には全くない。

そこにあるのは延々たるパラダイム・シフト。認識の地平の爆発的な拡大。それを読みやすい娯楽作品として、徹底して練磨した手腕も圧巻だ。

そのほとんど暴力的なまでに鮮烈なビジョンには唖然とさせられる。これが1956年の作品…?意味が分からない。眩暈がする…もうだめだ。説明できない。とりあえず読め。話はそれからだ。


アーサー・C・クラーク - 幼年期の終わり ★★★ (2011-12-21 05:01:16)

SF史上ベストワンにも度々挙げられている、名作中の名作です。どんだけメカや宇宙船がかっこいいのか、どれどれ?と期待して読むと確実に心臓を貫かれます(笑)

それくらいインパクトがあります。絶対にあなたの想像と違う方向へ話が進みます(笑)

科学の礎を確かに感じる筆致でありながら、そのビジョンの大半は「幻視的」という言葉が最もピッタリとくる作品です。ほんと御大、あんたどんなドラッグやったらこんな凄まじい作品が書けるんだ!!

書いた人の正気を疑うほど凄まじい文章というものを、僕は初めて読んだ。この作品はSFにとどまらない、全ての小説の読者層に読んで欲しい、名作中の名作、傑作中の傑作!!


イエロー・マジック・オーケストラ (YMO) ★★★ (2013-09-12 05:18:12)

音楽グループなんだけど、なんとなく「現象」って感じがする三人。圧倒的な情報量と、シュールすぎるノリで、一気に畳み掛けてくる物凄いパワー。今の音楽ファンでも充分に虜になれるはず。

世界の音楽の歴史の中でも、本当に特異点というか、個性という点でズバ抜けたものを持っていたグループだと思います。結果的には大ブームを巻き起こし、莫大なセールスを記録したわけだけれど、本来ならこの人たちの存在感は「アングラ」として括られてもおかしくないタイプのものだと思う。

ひねくれていて、おちゃめで、飄々としていて、ときどきヤケに手厳しくて、ぶっ壊れているのに、物凄く厳格でもある。音楽性のみならず、存在も含めてサイケデリックの極致を突っ走った怪物的なグループだと思います。


イエロー・マジック・オーケストラ (YMO) - After Service ★★★ (2013-05-19 12:40:40)

「つかみどころのない暗さ」に賛否が分かれたということだそうだが、「つかみどころのない暗さ」以外のことに興味がない僕にとっては、当然のように理想のアルバム(笑)。

YMOの全盛期の音の方が、僕にとっては違和感バリバリで、「洋楽好きなリスナー達が、どうしてこんなJ-POPみたいなメロディのフュージョンに、揃ってハマったんだろう?」と思っていた。

しかしこの作品辺りから本格的にこのバンドの業の深さが分かり始めて、逆に遡ることで全体の作品を評価できるようになった。

何はともあれこの作品の暗黒具合と、自由奔放な実験精神、そしてそれを超えるほどの異常なほどの自信は凄まじいものがある。

ニューウェーヴの攻撃的な側面だけが凝縮されたような、猛烈にとんがった名作だと思う。


イエロー・マジック・オーケストラ (YMO) - BGM ★★★ (2013-06-08 21:44:33)

いかに攻撃的な楽曲を意図的に集めたバンドとは言え、それはやはりポップソングとして成立しうる範囲での話・・・と高をくくっていた自分に真の驚きを与えてくれた楽曲。

こういう異常なトラックを(ドラムにディレイを使用したとは言え)平然と仕込んでくるあたりにYMOというバンドの恐ろしさがあると思う。

ちなみにYoutubeには長いこと原曲がアップロードされず、フラストレーションがたまって、結局自分でアップした(笑)


イエロー・マジック・オーケストラ (YMO) - イエロー・マジック・オーケストラ (Yellow Magic Orchestra)(US盤) ★★★ (2013-09-12 05:07:23)

サイバーパンク発祥以前の作品だけど、サイバーパンクな雰囲気をもったアルバムですね。インパクトのあるジャケットの絵も、やや無個性なオリジナル盤よりも、そうした雰囲気をよく体現していると思う。

アレンジは細野にしてみると、あんまり納得が行っていないみたいだけど、こっちのほうが好きという人もいて、なかなかフクザツ。

結果的にはアメリカで結構売れて(ビルボード最高81位)、日本での逆輸入ブームの切欠としては、上々のスタートを切れた作品ではないかと。


イエロー・マジック・オーケストラ (YMO) - テクノドン (Technodon) ★★★ (2013-09-12 05:25:39)

確かに物凄く地味な作風で、「現象」としてのYMOの再結成盤としては、ファンの期待に答えられなかったのも、仕方が無い部分がある。しかし、中古屋のワゴンに大量に並んでいるのを100円で買って聴くにはもったいないほどの良作でもあると思う。

落ち着いた大人のグルーヴの中にも確実に、あのシュールとサイケデリックが封印されている。作った本人達がひたすらに嫌悪するのは、何より当時の人間関係がまだ修復不全だったからで、音の方には一切の妥協がないように思われる。

いわゆるスルメ盤ですね。二十年経って、やっぱり名作だったと思う。


ストレイテナー ★★ (2013-04-13 04:41:43)

洋楽対応の楽曲を作るグループだと思います。一方でJ-POP的な頑固なメロディ志向も持ち合わせているので非常に評価が混乱するところですが、90年代のブリティッシュ・ロックが好きな人なら、一定の評価を与えることができるでしょう。

ただし、洋楽聴きなれた耳からすると個性は無いです。


ブルース・ブラザース ★★★ (2013-05-19 11:51:13)

やたらと深刻ぶった批評筋のオールタイム・ランキングには、コメディ映画はほとんど登ってこない。しかしこの作品に限っては、最初から最後まで圧巻の「名作感」がみなぎっていると言っても過言ではない。

アメリカのルーツ・ミュージックの大御所たちを多数迎えた、汗臭く泥臭いグルーヴが全編を支配し、その楽しさと問答無用の迫力はまさに「アメリカってすげぇ!」の一言。

ジェームス・ブラウン、ジョン・リー・フッカー、キャブ・キャロウェイ、レイ・チャールズなどがノリノリの演奏を繰り広げてくれるが、特に中盤で登場するアレサ・フランクリンが歌う「Think」の爆発的な迫力には唖然とさせられる。

終盤のバカバカしいカーチェイスと、重力の法則を無視したようなメチャクチャな台数のカークラッシュなどは、1980年という時代を考えれば凄まじい代物。数々の楽しいゲスト出演者などを見つけるのも楽しみどころ。

ここまで「楽しさ」に根拠のある映画が他にあるだろうか?


ブレード・ランナー ★★★ (2011-12-21 05:59:08)

「2001年宇宙の旅」と並び、SF映画の歴史に屹立する真の金字塔です。この作品の素晴らしいところは、映画では描くのが難しいと思われる「名作SF小説に特有のセンス・ワンダー」を、真に作品のテーマとして昇華することができたことじゃないでしょうか。

もちろん作品の真の主役は、何よりもその圧倒的な世界観。暗闇にぼうっと浮かび上がる高層ビル群、空を飛ぶ車はテカテカと色とりどりの警告灯をともし、耽美的かつ退廃的な未来世界の上空を横切って行きます。

監督リドリー・スコットの天才的なビジュアル・センスが発揮されている最後の作品とも言えると思います(これ以降は、いくつかの佳作はあるものの、どこか職人じみたお行儀の良い一流監督に成り下がってしまって残念!)。


ベルリン 天使の詩 ★★★ (2012-10-13 08:47:03)

1988年ドイツ映画。

前作「パリ、テキサス」でカンヌ映画祭を制したヴィム・ヴェンダース監督が挑んだのは、一転して自国の最大の暗部でもある西ベルリンでの全編ロケ作品だった。

といって政治色ばかり強い理屈っぽい作品では全くなく、中年を迎えた天使が人間の女性に恋をして凋落していくファンタジックな作品だ。

人間として生きることの儚さと美しさを、手で触れるほどのリアルさで思い知らせてくれる、映画史上最高の作品だと思う。

初めて見てから十数年、いまだにこの映画を超える感動に、僕は出会っていない。


メイド・イン・ホンコン ★★★ (2013-05-19 11:43:26)

1997年、インディーズ不毛の地と呼ばれた香港に、一つの傑作が誕生した。主演は路上でスカウトされて本作に主演し、現在でも数々の香港映画に出演するスターとなったサム・リー。

この作品は、香港の貧困層における少年達の典型的な悲劇を描いている。しかし、そこには社会学的な冷徹な視野ばかりが存在しているわけではなく、飽くまでも青春の群像劇として登場人物の心理に寄り添っている。

奔放に躍動する主人公達の肉体と裏腹に、そのにわか作りの共同体が、最初から崩壊の色、いわば儚さを備えているところが切ない。公開当時はティーンエイジャーの間で大きな話題を呼び、大ヒットを記録した作品だが、現在では忘れられているのが悲しい。

個人的には映画史上に残る名作だと思う。


悪魔のいけにえ ★★★ (2013-08-14 18:29:48)

1974年公開のアメリカ映画。予算はわずか8万ドル、当時の基準で言っても、とても商業映画とは思えない、極限の低予算映画である。しかし、これがデビュー作である監督のトビー・フーパーの才気と、撮影現場の劣悪な環境、それに起因するスタッフ・出演者の真に迫った精神異常が作品にそのまま反映され、映画史上稀に見る「本物のキ●ガイ映画」が誕生した。

ワゴン車に乗って旅をする、ヒッピー風の若者の一団が、テキサスのド田舎に住む狂人一家の手にかかって、次々と虐殺されるというストーリー。しかし後のB級ホラーに定番のスプラッター描写は、わずかに2カット程度しか存在しない。

狂いまくったデザインセンスや色彩感覚、徹底してリアルな演技(いや、これは演技じゃないのかもしれない・・・)、不快すぎる情景カットに、ぶつ切りで意味不明な音楽など、様々な方法を駆使して、「映画史上最も怖い」と評されるホラー映画が誕生した。

通常の劇場用35mmではなく、学生映画や自主映画で使用される16mmフィルムで撮影されたせいか、画質の粗い。それが、この作品の異様なリアリティに一役買っている。終盤はカメラの故障で、前半よりさらに画質が悪化して楽しませてくれる。

パッケージに描かれたレザーフェイスの顔面マスクの造形だけでもそのヤバさが理解できるとは思うが、後の「13日の金曜日」や「エルム街の悪夢」のようなコケ脅しではない、本物の恐怖を味わえる作品だと思う。


外道 - 不明 ★★★ (2012-10-13 07:41:54)

「香り」のヤケクソめいた破壊力にはマジでしびれる!!

時代がかった不良の野次とかは大友克洋の漫画みたいで面白い!!

そして荒っぽいリフに乗って「げーげーげー!外道!!」と吐き捨てるヴォーカルはもう完全にイッてしまっている。


高橋幸宏 ★★★ (2012-10-13 09:39:11)

サディスティック・ミカ・バンドのドラマーとしてイギリス・ツアーも行ったが、当時はさほど注目された存在とは言いがたかったが、ソロ・デビューを経てYMOのドラマーとして一躍日本中の人気者になり、その影響力は二度の世界ツアーによって世界のロック・シーンにも及ぶこととなった。

YMO最大のシングル・ヒットであるRYDEENを作曲したこともさることながら、バンドのファッションも含めたニュー・ウェーヴ的側面を一身に背負っていた点も見逃せない。

ソロではその世界観が徹底的につきつめられ、ダンディかつ植民地主義的なデカダンスも感じさせるその音楽性は、見た目の線の細さからは計り知れないほど強固で大胆である。

また、自らを自嘲的に「太鼓持ち」と称するぶっ壊れたユーモア感覚もなかなかのものだが、細野晴臣と坂本龍一という日本音楽史上屈指の天才奇人の仲を取り持つ上でも重要な役割を果たし続けている。

再々結成以後の現在のYMOのエレクトロニカ的な音楽性を主導しているのも、暗に高橋であると思うのは僕だけではあるまい。


高橋幸宏 - Neuromantic - Something in the Air ★★★ (2013-06-08 21:57:50)

80年代ニューウェーヴの理想形とも言うべき名曲。YMOでの高橋楽曲と言うと、どこか歌謡曲風味が抜けていない、メロディの点では三人の中では最も垢抜けない部類に入るのだが、逆にアレンジのニューウェーヴっぽさは一番で、その冷たい手触りが、うまいこと中和している。

そのバランス感覚が、ソロの代表作のラストトラックである、この楽曲にもよく出ている。


高橋幸宏 - ニウロマンティック ★★★ (2012-10-13 09:42:40)

高橋幸宏の歌謡ニュー・ウェーヴとも言うべき退廃的な世界観が頂点に達した名盤。そのダンディズム溢れる歌声は、そこはかとなく自嘲気味な英語詞の効果もあいまって、世界基準に到達するハイセンスぶり。

都会的なセンスという点で、YMOの他の二人には出せない味を持った作品だろう。


細野晴臣 ★★★ (2012-10-13 07:26:55)

日本のロックバンドとして初めてローリング・ストーン誌でレビューされた「エイプリル・フール」でデビューし、日本語ロックの世界を切り開いた「はっぴいえんど」を経て、ソロでは「トロピカル三部作」という異形のジャンル不明音楽を開拓し、さらに三十台に突入してなおYMOとして世界を席巻した鬼才中の鬼才。

日本の音楽史に、この男の名あり!!もはや語りつくされた感もある、大衆音楽史上屈指のベーシストにしてソングライター、プロデューサー、オーガナイザーである細野の功績をもう一度、「この曲を聴け!」において語りなおそう!!


細野晴臣 ★★★ (2013-06-08 21:45:55)

なんか文句でもあんのかコラ


細野晴臣 - Cochin Moon ★★★ (2013-06-08 21:53:33)

YMO前夜の1978年に、横尾忠則との連名で発表されたアルバム。

ジャーマン・プログレからの影響が強烈な、サイケ風味に溢れた楽曲で構成されている。

異形の音楽を追求し続けてきた細野が、完全に自己の経験則自体を捨てるという選択肢に走ったことがうかがい知れる。

ある意味ではYMOに到達するために必要なアルバムだったのかもしれない。

今聴いても音の衝撃度は変わっていない。


細野晴臣 - S-F-X - Alternative 3 ★★★ (2013-06-08 21:48:30)

この楽曲の持つ先進性は、今の耳で聴いても素直に凄いと思えるものだと思う。

このアルバムは時代から考えると信じられないほど先進的な楽曲で満ちているが、どこか無邪気に遊んだ結果というような、良い意味の自由度が詰めの甘さとして残ってしまっている部分もある。

しかしこの楽曲に限っては批判する部分が見当たらない。


細野晴臣 - コチンの月 ★★★ (2012-10-13 07:29:43)

横尾忠則との共同名義だが、実質的には細野のソロアルバムである。また、坂本龍一と高橋幸宏のYMOメンツが既にレコーディングにおいて顔をそろえている。

ジャーマン・プログレからの影響が顕著な異形の名盤。サイケデリックの極致を行く音楽性は、現代のエレクトロニカと、そのベクトルを同じにしているようにも思えるが、1978年の時点でここまでのビジョンを見ていた音楽家が世界中にどれだけいただろうか?

ある意味ではYMO以上に先進的で宇宙的な境地に達している奇跡の作品!!!


細野晴臣 - 泰安洋行 ★★★ (2012-10-13 07:34:34)

マーティン・デニーとヴァン・ダイク・パークスからの影響を隠すことなく出しつつも、沖縄音楽を初めとする日本固有の音楽をもごった煮にしたそのサウンドはもはや分類不能。

時代の空気を敏感に感じ取ったサイケデリック風味が、確実に作品の統一感を強化するのに役立っている。

一聴した印象でレイドバックした民族音楽と決め付けてはならない。音のディテールに注意深く耳を傾ければ、そこに通奏低音のような異様な緊迫感が流れていることに必ず気付くはずだ。


山下達郎 ★★★ (2013-04-13 04:46:42)

バブル的なJ-POPの作者と認知されていますが、実際のところ「レコーディングの魔術師」という呼称が似合いそうな感じ。

ビーチボーイズのブライアン・ウィルソンからの絶対的な影響の下に、現代的に作りこまれた箱庭的な音世界を構築しています。

特徴的過ぎる声質から好き嫌いは分かれると思いますが、大人の都会派音楽マニアのみなさんは、意外と聴いてみるといいかも。


渡辺香津美 ★★★ (2013-04-13 04:51:36)

YMOの最初の世界ツアーのサポートギタリストとしても、鬼のようなギターテクニックを披露していましたね。テクノバンドとしてのYMOが認知されていなかった当時のアメリカでは、田舎の方の会場では渡辺のギターソロが一番盛り上がったなんて会場もあったようです。初期YMOのフュージョン的な音作りにはピッタリでしょう。

ただし同ツアーを収録したライブアルバム「公的抑圧」では、音楽会社の大人の事情で渡辺のギターチャンネルは全部カットされています。

後に発売された「フェイカーホリック」というライブ盤には、収録されているのでそちらを聴きましょう。


平沢進 ★★★ (2011-08-17 02:08:45)

デビュー当時は電子音楽に片足突っ込んだパンク。
その後、プログレに片足突っ込んだニューウェーヴに移行。

いずれもマニアックな作風だったが、90年代に入ってソロ活動を始めると、テクノとアンビエントと東洋音階を絶妙にミックスした異様に壮大な世界観をもった音楽性にシフト。

歌メロは独創的ながらも非常に聴きやすくなり、新たなファンを大量に獲得した。ここから先、バンドとソロを含めて膨大な作品群をリリースするが、全てが徹底した作風に貫かれ、しかもクオリティが完全に保たれている。

ほとんど神レベルの作曲能力、歌唱力、アレンジ力、そして作品量、世界観・・・言葉もでないほど圧倒的だ。この男、まさに天才。それ以外の言葉が思い浮かばない。


平沢進 - Aurora ★★★ (2011-12-23 16:59:05)

4th。非常にアンビエント的で沈静した耽美な雰囲気を感じる作品。遠大な大洋に響き渡るような、スケールの大きいサウンドが圧巻だ。このアルバムあたりから本格的に神がかってくる。


平沢進 - Aurora - 風の分身 ★★★ (2011-12-23 17:01:26)

「オーロラ」がいわゆる必殺曲だとしたら、これはよく作りこまれた曲に入るだろう。明快なメロディとストレンジなアレンジが、不思議と融合し、そこに厳かで優しい歌声でひっそりと寄り添う。

ここでも平沢の作り出す世界はゆるぎない。


平沢進 - Blue Limbo ★★★ (2011-12-23 17:16:31)

やっと吹き荒れる「神盤」の連打が収まり、少しずつ人間的なポップサイドが回復しつつある作品。だが、それで「普通」になるほど平沢が業の浅い人間であるわけがない。

ぎっしりと詰め込まれた名曲、メロディの洪水。聞かずに死ねるか。


平沢進 - Blue Limbo - Ride the Blue Limbo ★★★ (2013-05-15 07:26:48)

大和久CG神によるPVが完全にイッてしまわれていて笑えるが、曲は文句なしのクオリティ、平沢印とも言うべき完璧なメロディ・構成・アレンジ・変態性に大満足。


平沢進 - Blue Limbo - 高貴な城 ★★★ (2011-12-23 17:19:19)

壮大で勇壮な作品。魂の底から平和を訴えるメッセージ。そこには仲良し的な共感の輪も、ポリティカリー・コレクトな言葉も全くないが、雄大で透徹した視野と人間としての尊厳の叫びがある。


平沢進 - Ice-9 ★★★ (2011-12-27 03:36:10)

この人、ギターもくそうめーっす。

でもギターはもう飽きたので弾きたくないそうです。もったいない。


平沢進 - Ice-9 - ユーラシア21℃ ★★★ (2011-12-27 03:31:40)

(爆)

Dr.Strangeloveさんの絶妙な指摘どおり、ロバート・フリップの作品に酷似してますね(とくにフリップ&イーノに)。

でも、なんだろう、やっぱり平沢は平沢だと思わせるアレンジがある。かっこいいなぁ。最高!


平沢進 - Sim City ★★★ (2011-08-22 14:11:25)

貫かれた東南アジアSFのような世界観と、徹底したアレンジの変態性、そしてそれらをもってしても押しとどめることのできない、哀愁のメロディの奔流・・・。

言葉も出ないほど素晴らしい。


平沢進 - Sim City - Kingdom ★★★ (2013-04-12 03:59:45)

Switched On Lotusのバージョンの方が好きな感じもするが、いずれにしても名曲。初期Pに通じるような独特のリズムのメロからは想像もつかないような、圧巻のサビへ突如として展開する名曲。

ライブではいきなりサビから歌うのでびっくりする。


平沢進 - Sim City - Sim City ★★★ (2011-12-23 17:04:24)

ふしぎな抱擁感の中に身を投げたくなる名曲。エロティックだが、どこか神々しい感じのする、この混在した感覚は平沢だけが表現しうる桃源郷。


平沢進 - Sim City - 環太平洋擬装網 ★★★ (2013-04-12 04:02:51)

うつくしいけど、ちょっとこわいめいきょく


平沢進 - Siren ★★★ (2011-12-23 16:41:24)

最高傑作に挙げる人も多いアルバムだと思う。南国の美しい情景が眼に浮かぶような、非常に神秘的な多幸感にあふれた作品。


平沢進 - Siren - Siam Lights ★★★ (2011-12-23 17:06:47)

神秘的で沈潜した雰囲気のある圧巻の名曲。聞いていると神々の世界に迷い込んだ気持ちになる。


平沢進 - Switched-On Lotus - Switched-On Lotus ★★★ (2011-12-27 03:34:23)

これはヤバイ! 神曲!!
やっぱやってくれますね ^^;

リミックス・アルバムなんちゅーと、大抵のアーティストはよく知らないDJさんとかに仕事丸投げなんてのが多いですが、平沢さんの場合は友達がいな…

まあ事情は知りませんが、多分人件費が足りな…

ともかく素晴らしい。こういう凄い曲を必ず入れてくれるから信頼できる。俺は一生馬の骨!!


平沢進 - このゆびとまれ - 地球ネコ ★★★ (2013-05-16 06:55:03)

一部の少年少女にトラウマを植え付けたと評判の必殺曲(笑)。ボックス・セット「HALDYN DOME」に収録されたバージョンでは、平沢自身がヴォーカルを取っている。

ちなみに自動リンク動画では「夢の島思念公園」と「地球ネコ」がマッシュアップされたものが紹介されているが、この二曲が似ているのは偶然ではない。

「夢の島思念公園」は今敏監督のアニメシリーズ「妄想代理人」の主題歌として平沢に発注されたものだが、今監督自身が「地球ネコっぽい曲を希望」したらしい。

周知の事実だとは思うが、今敏監督は平沢進の大ファンで、自作映画の主題歌とサントラを何度か依頼している。


平沢進 - サイエンスの幽霊 ★★ (2011-12-23 16:51:53)

壮大さが突き抜けた感触がする。哀愁も深みを増している。名曲もいくつか収録されている。素晴らしいアルバム。


平沢進 - サイエンスの幽霊 - フィッシュ・ソング ★★★ (2011-12-23 16:48:04)

簡単そうに見えて、物凄く変なタイム感のリズム(笑)

それはともかく、とても哀愁の効いた素晴らしい名曲。歌詞は水の中の世界の話。


平沢進 - ビストロン ★★★ (2013-04-12 03:50:48)

平沢に一人でPやらせた結果がこれだよ!という圧巻のテンションで暴走する超絶作。

90年代のPモデルの文脈に沿った作風で貫かれているが、アレンジはハイテンションの極限に到達し、メロディはPモデルよりずっと豊かだと思う。

小西の楽曲に垣間見えるような「正常さ」が皆無で、徹頭徹尾、平沢の危険な世界観が貫かれている。

ソロアルバムの大人しさに慣れている人にこそ聞いてもらいたい、名作中の名作だと思う。


平沢進 - ビストロン - Big Brother ★★★ (2013-04-12 03:52:28)

凄まじい音数で圧倒する、情報量過多な異形の音塊。

どこか平沢自身の佇まいにも通じる独裁者の姿が幻視できる。


平沢進 - ビストロン - 暗黒πドゥアイ ★★★ (2013-04-12 03:53:32)

Bメロの開放感が圧倒的な作品。サビの偽装ソプラノの強烈な印象も忘れがたい。


平沢進 - ビストロン - 巡航プシクラオン ★★★ (2013-04-12 03:54:23)

平沢ソロのイメージも強い名曲。イントロから炸裂する東洋音階のリフが耳に残って離れない。


平沢進 - ビストロン - 二重展望3 ★★★ (2013-04-12 03:55:22)

ほぼインストの導入曲だが、一瞬にして平沢の世界に引き込まれる凄まじいトラック。


平沢進 - ヴァーチュアル・ラビット ★★★ (2011-12-23 16:55:13)

三作目。壮大さも哀愁も相変わらず突き抜けている。随所に見えるプログレ的な変態性も楽しい。特に8の「死のない男」の衝撃的な超展開には、眩暈がする。


平沢進 - ヴァーチュアル・ラビット - 死のない男 ★★★ (2011-12-23 16:56:40)

こういう極まって変態的な曲を、しっかりと聴けるレベルにまで作りこめるところが、平沢の天才たる所以ではないだろうか。本当に何百回聞いても飽きない、すさまじい作品。ジャンル分類不能の超絶展開に失神必至。


平沢進 - 救済の技法 ★★★ (2011-12-23 17:10:26)

もはや才能がダダ漏れになって、全方位無敵と化した平沢による完全なる「神盤」。圧巻の世界観、尽きるところを知らぬメロディ、ピュアで神々しい歌声…。一体音楽にこれ以上の何を求めることができるのか?

初めて聞いたとき、あまりの凄まじさに忘我の境地へ旅立ってしまったリスナーも多いはず。


平沢進 - 救済の技法 - ナーシサス次元から来た人 ★★★ (2011-12-23 17:11:34)

圧巻。


平沢進 - 賢者のプロペラ ★★★ (2011-12-23 17:13:12)

徹底して美しいアルバム。この時期の平沢は充実が度を過ぎて、もはや紹介する言葉が思いつかないレベルに達している。


平沢進 - 時空の水 ★★ (2011-12-23 16:49:55)

ソロデビュー作。ソロの作風の基礎は固まっていて、Pモデル未体験者にはこれでも充分衝撃的なアルバムだろう。

だがその後の神がかった時期を知る我々には、平沢の真価はこんなものではないと思える。


平沢進 - 時空の水 - フローズン・ビーチ ★★★ (2011-12-23 16:46:20)

壮大で勇壮な雰囲気のある曲。かっこいい。


平沢進 - 点呼する惑星 ★★★ (2011-08-22 14:09:45)

完全に個性と作風を確立し、他の追随を許さないレベルに達した人間にバリエーションなど必要ない。

いつもどおり完全無欠の平沢節がここにある。買うしかない。


平沢進 - 配線上のアリア ★★ (2013-06-08 22:15:42)

初期の実験的な電子音楽系の楽曲が集められたアルバム。どっかで聴いたよなシンセ・ポップが並んでいるが、あくまでもアングラ的なジャーマン・プログレへの接続を感じさせる音に拘っている点に好感が持てる。

よく歴史を勉強しているのである。


平沢進 - 白虎野 ★★★ (2011-12-23 17:22:32)

嵐のような東南アジア世界が通り過ぎ、前作のポップサイドも再び遠のいたが、今度はSF要素とアレンジの凝集性が異常な反応を見せ始めている。

この引き出しの多さと、それに違和に転化させない整合性の高さ、バランス感覚。平沢の頭脳派の側面が最もよく現れた作品。当然ながら捨て曲なし!


平沢進 - 白虎野 - 確率の丘 ★★★ (2013-04-12 03:47:15)

平沢ソロの文脈に沿った作品だが、ズバ抜けて完成度の高い名曲だと思う。アレンジの変態性はやや控えめだが、感情豊かなヴォーカルの表現力とメロディが圧倒的。


冷たい熱帯魚 ★★ (2013-02-03 23:57:35)

普通の映画なら絶対に二の足を踏むところで、さらにアクセルを底まで踏み抜く圧倒的なバイタリティを持った作品だと思う。それだけに見る人によっては、嘔吐を催すくらい強烈な場面がいくつもある。

作品の構成には甘さも残るし、一部のシーンでは作品全体のリアリティ・レベルと乖離している。つまり完成度という点では、他の名匠の作品群に遥かに劣る。その意味では名作ではないかもしれない。

しかし、映画において、人生において、ごたく抜きの本質論をここまで徹底して直球で表現した映画が今まであっただろうか?グロ耐性のある人なら一見の価値アリかと。

最近コーヒーのCMで、でんでんがこの映画と全く同じと思われるキャラで出演しているのが笑えるが、このキャラクターは実は団塊の世代全体に共通する雰囲気を突き詰めたものであるように、僕には思える。