5thのSerpent Smile~以降の作品の中では最も初期の音に近いかも。 何が違うってギターソロが増えたんです。待ってたよピーター。 さらにクリーントーンを用いたインストを真ん中に配置しているのも好感触。 ただ、まだもう一息という感じはする。 血湧き肉躍るようなリフは足りないし、コレという歌唱もない。 Release The Painより興奮する曲、Hell Is HereとBark At The Moon(カバーだけど)に肉薄するギターソロの再来を待つ。
疾走メタルチューンが少なく、ポップ寄りになったのが結果としてファンを裏切る形に。 ただ、ファンの求めるものではなかったが、収録曲はいずれもひとクセある良曲揃いだと思う。 中でも⑤HM Hamstersと⑥Goin HomeはRise and FallやDr.Steinのような明るさとコミカルさがあり、個人的にはかなり気に入っている。 そして新参者のグラポウが一番メタルな曲を書くという、妙な展開を見せた。 それが⑦⑧⑩で、このサイトでも人気が高い。 また、エクスパンデッド・エディションに収録のShit And Lobster、You Run With The Packはマーカス作曲で、めちゃ良い曲である。
米国においてEvanescenceがブレイクしてしまった後、フィンランドのバンドマン達は怒りを隠せなかった。 「おいおい!あんなもんでよかったらいくらでも作れるぜ!」 THE RASMUSやTO/DIE/FORやENTWINEやHIMは本気を出した。NEGATIVEなんて新人も現れた。 エヴァネス事変(2003)の後、フィンランドのゴシック・ロック界は良盤を多く生み出すに至ったのである。
そんで完全にイェロッテ無双なわけですが、さすが長くINFLAMESを支えてきた男。作曲能力は高い。 しかしこのアルバムにおけるMVPはアンダース。歌の扇情力は過去最高かと。 表題曲でありオープニングトラックの①SOUNDS OF A PLAYGROUND FADINGのサビは極上。 シンセやプログラミングも目立つが、少し前から使っていたので今更特筆することもないか。