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CRYPTOPSY - None So Vile - Orgiastic Disembowelment ★★ (2013-02-18 19:36:26)

リフとブラストが一体となって襲いかかる前半のパートのブルータリティが凄まじい。


CRYPTOPSY - None So Vile - Phobophile ★★★ (2012-05-22 22:06:06)

イントロのピアノ→ベース→本編の流れは見事。
うっすらと叙情的で荘厳さすら感じるフレーズも良い。
名曲ぞろいのアルバムの中でも最高の一曲。


CRYPTOPSY - None So Vile - Slit Your Guts ★★ (2012-07-15 13:39:44)

イントロな摩訶不思議なリフが印象的。
変態的なのに聴き易いある意味凄い曲。


CULT OF FIRE - मृत्यु का तापसी अनुध्यान ★★★ (2015-03-11 16:53:22)

チェコのブラックの2nd。

メロディックで比較的オーソドクスなブラックをベースに、ブラックメタルの凍えるようなカルト性とオリエンタルな神秘性という二つの宗教的要素が上手く混ざる。
宗教的な旋律を悪用したブラックという事で、DSOの3rdにも通ずる所があると思う。

リフに関しては、トレモロフェチ歓喜のメロディックなトレモロもブルータルなリフも両方素晴らしく、バランスも良い。
また、所々用いられるシタール(かな?)や荘厳なシンセ等のアレンジも過不足無く、しかも良い意味での胡散臭さを醸していてこれまたグッド。
ヴォーカルは普通のがなり声を主体とするが、バックの旋律の御蔭で何か死と悟りとへ誘う呪文の様にも聴こえる。
個人的にではあるが、神秘的なクリーンギターを主体とする⑧を聴き終えた頃には、
内的な精神世界に新たな境地が生まれそうな感じであった(ヒンドゥー教の事はよく知らないけれども)。

オリエンタルな要素を配したブラックとして、かなり高品質なアルバム。
ドラムのTom Coronerは同じくオリエンタルなプログレデスバンドLykathea Aflameでも演奏しており、東洋の音楽への造詣が深いのかもしれないが、
それをブラックに巧みに落とし込む力量に感服できる作品である。

気に入り度…92/100

おすすめ… संहार रक्त काली(①)


CULT OF FIRE - मृत्यु का तापसी अनुध्यान ★★★ (2015-03-11 16:59:57)

なお、タイトルはヒンディー語で「Mr̥tyu kā tāpasī anudhyāna (英語:Ascetic Meditation of Death)」、各曲のラテン文字表記と英訳は
1. Samhāra rakta kālī (Black Blood Slaughter)
2. Astitva kī citā (On the Funeral Pyre of Existence)
3. Śava sādhanā (Silence Bodies)
4. Kālī mā
5. Mr̥tyu hī satya hai (When Death Is All)
6. Mr̥tyu kā vībhatsa nr̥tya (Gruesome Dance of Death)
7. Khaṇḍa maṇḍa yōga
8. Divya prēma kī jvālā sē dagdha (Burned by the Flame of Divine Love)
だそうです。
(Encyclopaedia Metallumより)


CYNIC ★★★ (2012-12-13 16:47:48)

新作となる3rdアルバムのレコーディングに入った模様。


CYNIC - Focus ★★★ (2012-12-12 23:50:36)

ジャズ・フュージョンをベースにメタルの攻撃性や民族音楽的な要素を導入した独特の音楽性。
変拍子の多用や複雑な展開、テクニカルな演奏というプログレのお約束の要素も確かに強い。
だが、ヴォコーダーの使用などにより形容し難い浮遊感を生み出しており、単なるプログレの範疇を超えた唯一無二のサウンドを堪能できる。
ちなみに、デスメタルとも言われることがあるが、デスヴォイス以外デス要素はほとんど皆無である。
メタルとしてのカタルシスは得難く、聴く人を選ぶアルバムだとは思うが、おそらく後にも先にも唯一無二の存在であり続けるであろう大名盤。

気に入り度…98/100

おすすめ…How Could I


CYNIC - Focus - Celestial Voyage ★★ (2013-08-24 13:38:54)

変態チックにうねる、浮遊感のあるリフが面白い。


CYNIC - Focus - How Could I ★★★ (2013-02-19 16:27:13)

イントロの不穏な旋律とこれでもかとばかりに矢継ぎ早にリフを変えてくる本編。
これだけで名曲確定だが、エンディングの終焉に向けてフェードアウトしていくギターソロは今まで聴いてきた中で最も劇的なギターソロの一つで、
これが曲を更にドラマティックに仕上げている。
大名盤を締めくくるに相応しい神曲。


CYNIC - Focus - I'm but a Wave to... ★★ (2013-07-29 19:46:58)

神秘的なイントロも一転してうねるメタルパートも素晴らしく、しかも全く破綻してないのが凄い。
タムやリフにシンクロさせた金物の使い方もオシャレ。


CYNIC - Focus - Uroboric Forms ★★ (2013-04-18 13:51:02)

攻撃的な蠢くリフが印象的なアルバム中最もデスメタルらしい曲。
ラストではCynicにしては珍しい疾走パートも聴ける。


CYNIC - Focus - Veil of Maya ★★★ (2013-05-29 20:44:09)

唯一無二の神秘性と浮遊感が何とも形容し難い雰囲気を醸し出していて素晴らしい。
アルバムのしょっぱなから彼ら特有の世界に存分に浸れる。


CYNIC - Traced in Air (2013-02-20 21:39:57)

大名盤Focusで見せたような摩訶不思議で地球外生命体が蠢くような独特の世界観、そして複雑な楽曲を難なくこなす演奏陣は相変わらず素晴らしい。
前作と比べ歌メロとギターソロのメロディが少し分かり易くなった気がするが、何ら世界観を損ねてはおらず、「Focus」に衝撃を受けた人なら(勿論「Focus」未聴の人も)間違いなく楽しめる。
「How Could I」級のインパクトがある曲はないけれども、アルバム全体を通してクオリティの高い曲が揃っているので殆ど問題なし。

おすすめ…Integral Birth


CYNIC - Traced in Air - Evolutionary Sleeper ★★ (2013-04-18 23:45:28)

浮遊感を感じさせるギターフレーズが印象的。
後半のスローになってからの展開とギターソロが素晴らしい。


DARK ANGEL - Darkness Descends ★★ (2011-05-24 14:42:21)

スラッシュの中でも最も速く、アグレッシヴな部類に入るアルバム。
bpm200代中盤はザラの暴力的ですらある疾走パートをメインとし、そこにリフの嵐や発狂ヴォーカル、そして名手Gene Hoglanの超絶ドラムが襲い掛かり続ける。
他の有名な曲で例えると、Slayerの最速曲の一つ『Necrophobic』(bpm248)と同等かそれ以上の速さ・アグレッションを誇る。
ゴリゴリとしたリズム隊の音も心地良く、「緩急」のつけ方も上手い。

リフに関して、ベイエリアの様にクランチの効いたリフではなく、音の壁の如く密度の高い蠢く感じのリフである。
また、ドラムの疾走においても、高速スラッシュビートが余りの速さにブラストに漸近しつつある。
そういった点から、 スラッシュではあるけれども、デスメタルに片足を突っ込んだようでもある。

強引な展開など気になる点もあるが、(スラッシュにおける)暴虐性、スピード共に究極に達した、「スラッシュの裏名盤」。
「とにかく激しいスラッシュが聴きたい」という人にお薦めである。

気に入り度…86/100

おすすめ…The Burning Of Sodom


DARK ANGEL - Darkness Descends - Darkness Descends ★★ (2012-07-15 18:49:58)

1曲目から容赦なくシュレッドなリフの嵐。
イントロから徐々に加速していく展開が良い。


DARK ANGEL - Darkness Descends - Merciless Death ★★ (2011-06-16 23:25:12)

We'll give merciless ... DEATH!
ここのドンのヴォーカル…狂いすぎ…


DARK ANGEL - Darkness Descends - Perish in Flames ★★ (2012-10-31 16:44:50)

ラストを飾る曲だが、全くテンションを落とすことなく攻めてくる彼ららしさが存分に発揮された曲。
弦を掻き毟るようなギターソロの後終わるかと見せかけてまた爆走する展開もいい。


DARK ANGEL - Darkness Descends - The Burning of Sodom ★★★ (2011-05-24 14:28:22)

超暴力的。全てのパートが完全に発狂している。bpm284らしく、今の基準でも激速である。


DARK TRANQUILLITY - Damage Done (2013-02-21 21:51:27)

全体を通して攻撃性と叙情性を併せ持ったリフがまあまあ良い。
…けれどもThe Galleryのような慟哭のメロディや攻撃性、激情的なヴォーカルが好きな自分にとっては正直物足りないし、少々面白みに欠ける。
特にリードギターを始め、泣きのメロディや攻撃性をもっと主張して欲しかった。

おすすめ…The Treason Wall


DARK TRANQUILLITY - The Gallery ★★★ (2012-11-04 19:09:22)

リフに重さがあまり無いが故に、美麗な単音メロが浮いた様に聴こえるという意味で、メロデスにしては少し特異なスタイルと言えるかもしれない作品。
複雑な曲展開やリズムが少し見られる事もあり、プログレっぽい趣も僅かに感じられるが、浮いた感じと相まってやや散漫な所もある。
しかしながら、肝心の美メロの出来が散漫な所を補って余りある程に素晴らしい。
慟哭度もかなりあるが、メロデスの確立者で慟哭を武器にするIn FlamesやAt The Gates辺りと比べて、より高貴さとか耽美性みたいなものを感じる。

名シンガーMikal Stanneのデス声もグッド。当時世界一美しいとも言われたそうだが、その名に恥じぬ激情表現の上手さである。
8.の畳み掛けるような慟哭ヴォーカルを聴いてみて下さい。

最後に、全体で聴いても非常に良いのだが、特に①、③、⑧というメロデス史上に残る3曲が珠玉で、この3曲だけで十分過ぎる程に元が取れる。
この3曲だけの為に買っても損は全くない、というのも言い過ぎではないと思う。

気に入り度…91/100

おすすめ…Edenspring


DARK TRANQUILLITY - The Gallery - Edenspring ★★★ (2013-02-21 00:14:47)

Punish My Heavenと双璧を成すメロデス最高の名曲の一つ。
Punishも凄まじいが、泣き度と美しさに関してこの曲は更に上を行くと思う。


DARK TRANQUILLITY - The Gallery - Lethe ★★★ (2014-02-18 20:06:43)

PunishとEdenspringだけでなく、この曲も忘れてはならない。
アルバム最高峰の慟哭を味わえる名曲。


DARK TRANQUILLITY - The Gallery - Punish My Heaven ★★★ (2012-12-14 00:38:55)

悶絶必至の慟哭メロディと暴虐性が恐ろしい程見事に絡み合っている。


DARKTHRONE - Transilvanian Hunger (2012-05-06 18:28:04)

低音質&起伏の少ない展開というプリミティヴブラックを代表するアルバム。
他の要素を一切排した寒々しい闇が空気を支配する。
また、低音質といっても、一曲ごとの長さもアルバム全体の長さもさほど長くないことが相まり、聞き辛さはない。むしろブラックにしては聴き易い方。
ただ、プリミティヴにこんなこと言うのは野暮かもしれないが、個人的はその単調さは聴き込んでいくと飽きに変わってしまった…
あくまで好みの話なのでこれから聴こうとする人はあまり気にしないで下さい。

ちなみに、後半4曲の作詞はBurzumのカウント。

おすすめ…Transylvanian Hunger


DARKTHRONE - Transilvanian Hunger - As Flittermice as Satans Spys (2012-07-15 20:30:19)

暗さと不気味さはアルバム中随一。
ベースの旋律が良い具合に(?)不気味さを演出している。
歌詞は英語なので少しは聞き取り易い…かも。


DARKTHRONE - Transilvanian Hunger - Transilvanian Hunger ★★ (2012-05-25 14:30:12)

アルバム中最も単調で、寒く、荒涼とした曲。
展開がなくとも、リフだけで曲が成り立つことを証明してみせた曲である。


DAWN - Slaughtersun (Crown of the Triarchy) ★★★ (2015-07-14 20:28:25)

スウェーデンのメロディックブラック/デスの2nd。
近年Dan Swanö氏のリマスターで、Century Mediaより再発。

メロディックなスウェディッシュブラックと言えばDissectionであるが、毛色は違えど遜色無い名盤だと思う。
それ程ブラックらしい寒々しさや邪悪さがある訳ではないが、強烈な陽光に照らされた海洋に覆われた世界の開闢の蠢きに直面する様な、荘厳さすら醸すメロディが超一級である。
加えて、単調にトレモロや刻み等一辺倒に終わらず、リフレインの長さと使い分けも的確で、
インストの③を除くと平均10分近くある長尺性も苦にさせず、寧ろメロディを損ねずに陶酔感や退廃を演出している。

この辺の絶妙さといい、急に雪崩込む様なフィルによる切り返しを多用するドラムといい、Weakling辺りに通ずる所があるが、
彼らの様なバンドに影響を与えているのかもしれない。
そういう訳で、長尺なブラックやアトモスフェリックなブラックが好きな人はより気に入りそうなアルバムではあるが、メロディの素晴らしさだけでも味わう価値はあると思うので、純粋なメロブラ好きにも少なからず気に入る所があるであろう。

気に入り度…95/100

おすすめ…The Knell And The World


DEATH - Human (2013-02-21 23:34:15)

初期の比較的ストレートなオールドスクールデスから後期のテクニカルデスへと移る過渡期のアルバム。
そのためか、テクニカルな面よりもデスメタルらしい攻撃性やグロさが以降の作品と比べると色濃く出ている(勿論この時点で既に十分テクニカルだが)。
Steve DiGiorgioの不気味なベースの音色もそれに拍車をかけている。
一方で、時折挿入される流麗なリードギターや複雑な曲展開は既に違和感なく導入されており、後期路線の基盤も感じた。

おすすめ…Flattening Of Emotions


DEATH - Human - Cosmic Sea (2013-05-30 13:28:58)

神秘的で泣きを多少含んだギターが印象的なインスト。
確かにCynicの要素が感じられ、Deathの曲の中では結構異色な方かも。


DEATH - Human - Flattening of Emotions ★★ (2013-04-19 01:26:36)

血なまぐささも感じるデスメタルリフの素晴らしさもさることながら、ヴァリエーションを巧みに変えてくるドラムが曲に彩りを与えている。
イントロのドラムソロを含め、Sean Reinertのドラミングが光る名曲。


DEATH - Individual Thought Patterns ★★ (2013-04-19 13:44:24)

前作「Human」でみせたような洗練されたテクニカルデスメタル路線はそのままに、本作はよりスラッシュや正統派メタルに近づいた作品となっている。
後期Deathの中では最も疾走感に溢れ、矢継ぎ早に繰り出されるリフの快感に浸れる、ある意味で最も「熱い」アルバム。

まずリズム隊。Geneの怒涛のツーバスが生み出す疾走感と前作以上に主張が強く不気味な音色で魅せるSteveのフレットレスベースが素晴らしい。
そして何より熱いのがChuckとAndy LaRocqueによるツインギターである。テクニカルなリフにメロディックながらも甘すぎないソロとこれまた素晴らしい。
緩急自在の複雑な展開や変拍子を違和感なく聴かせる手腕も流石。

孤高さと冷徹さ、そしてドラマティックさの強い6th、7thの方が好きではあるが、こちらのアグレシッヴさとテクニカルさの絶妙な調和もやはり良い。
点数の差は、もはや作風に対する趣向のみである。

気に入り度…89/100

おすすめ…Overactive Imagination


DEATH - Individual Thought Patterns - Out of Touch ★★ (2013-07-19 16:39:19)

ストップ&ゴーで聴き手を翻弄しながらも整合性を失わないDeathお得意の手法が光る。


DEATH - Individual Thought Patterns - Overactive Imagination ★★ (2013-05-31 21:47:08)

怒涛のツーバスを絡めた疾走を含むストップ&ゴーで翻弄し、熱いツインギターでトドメ。
Deathの真骨頂が炸裂する名曲。


DEATH - Symbolic ★★ (2011-11-05 21:32:52)

テクデスといえどプログレッシヴスラッシュとでも言おうか、そんな感じを受けた。
⑨以外は全て7分未満とそれ程長尺ではないが、頻繁なテンポチェンジ、複雑なリフと曲展開のおかげで非常に難解にも思える。
切り返しの多さやリフの繋ぎに多少難は残るものの、逆にドラマティックな曲展開でも魅せてくれるようになり、更なる進化が伺える。
勿論、Chuckの十八番、時折切れ込んでくる独特の哀愁あるメロディも相変わらず素晴らしく、
凄腕Gene Hoglanのドラムもアグレッシヴでありながら、それだけでなく金物の使い方やフィルも非常に細かく絶妙である。
⑦のバックで鳴っている、光の乱反射の如き繊細な金物を始めとする巧みさが曲に彩りを添える。

という訳で、Deathの素晴らしさを存分に味わえるアルバムであるが、独自性というか、雰囲気としてはどことなく冷たく、閉鎖的であるように思う。
泣きのメロディさえも乾いた感じで、殺伐さが精神に圧迫を強いるようである。
正に⑤のラストにおける印象的な歌詞の如く、「We are enslaved now…」。

気に入り度…90/100

おすすめ…1,000 Eyes


DEATH - Symbolic - 1,000 Eyes ★★★ (2012-05-26 15:54:28)

サビの美しくも悲しいリードに「衆目の目に囚われている」哀愁が集約されている。
「We are enslaved now」の叫びとツーバス連打のエンディングもドラマティック。


DEATH - Symbolic - Empty Words (2012-12-14 14:07:21)

哀愁を感じさせながらも重厚なミドルパートから徐々に疾走へ持っていく展開が良い。


DEATH - Symbolic - Symbolic ★★★ (2012-07-15 23:17:01)

スロー~ミドルの重厚なパートと疾走パートを変幻自在に使い分けた展開が見事。
あとこの曲でのGeneのドラムは複雑なリズムワークをしながらも小技が効いていて殊更にテクニカルである。

ところで、何故上の人達の星は消えてるんだろうか?本当はもっとポイント高い曲のはず。


DEATH - Symbolic - Without Judgement (2013-02-23 00:36:41)

独特の哀愁リードでためてからこれまたかっこいい疾走するサビへ移る展開が好き。


DEATH - Symbolic - Zero Tolerance ★★ (2012-11-05 18:22:26)

違和感なく緩急を巧みに使った展開がDeathならでは。
この曲は特にリフの刻みとドラムのセンスあるちょっとしたフレーズが心地良い。


DEATH - The Sound of Perseverance ★★★ (2013-02-23 19:25:02)

Death史上最も攻撃的で悲しい雰囲気を感じさせるアルバムで、それを象徴するかのように、Chuckの金切り声ヴォーカルが攻撃的で悲痛感さえ漂わせている。
そして何より特筆すべきは曲やリフの完成度と複雑さである。
切り返しが多く起伏に富む冷徹なリフ捌きの一方で、感情をすこぶる昂ぶらせるフレーズを随所に挟む展開には一瞬たりとも無駄がなく、テクニカルデスの究極とも言える出来である。
今後同路線でこの作品を超えるものは、Chuck亡き今ではもう出ないだろう。
また今作のメンバーはChuck以外のメンバーは歴代の名手に比べると知名度では劣るが、肝心の演奏は全く問題なく、スプラッシュの使い方とか個人的に気に入っている。

Death史上最高傑作であり、メタルの極致に至った作品の一つだと思う。これを聴くとChuckの死は余りにも惜しいと思わざるを得ない。

気に入り度…96/100

おすすめ…Voice Of The Soul


DEATH - The Sound of Perseverance - Painkiller ★★ (2013-07-20 16:06:15)

言わずと知れたJudas Priestのカヴァー。
Chuckの叫びがブラック並かそれ以上にヒステリックで、攻撃性が2割増位になっている。
個人的に原曲より好きである。


DEATH - The Sound of Perseverance - Scavenger of Human Sorrow ★★★ (2013-04-19 22:51:38)

悲哀を撒き散らしながら展開していくギター、恐ろしく複雑なドラムビート。
8分の9拍子による冷徹な刻み等、聴き所満載であり、中後期Deathを特徴づけるこれらの要素が極まった曲。
初めて聴いた時なぜか怖くなった。


DEATH - The Sound of Perseverance - Story to Tell ★★ (2013-08-27 19:13:27)

気高ささえ漂う叙情的なギターが素晴らしい。
全楽器が何度か止めてからまた主題に戻っていくなど展開でも翻弄してくれる。


DEATH - The Sound of Perseverance - Voice of the Soul ★★★ (2013-06-01 19:17:12)

究極のギターインスト。
掻き毟る様な激情のエレキギターとピッキング音まで聞こえる物悲しい迫真のアコギが絡む神曲。
『Voice』というタイトルではあるが、言葉は要らない、Chuckの手から放たれる極限までエモーショナルなギターが何よりも雄弁に凄まじさを物語っている。


DEATHSPELL OMEGA ★★★ (2016-10-01 19:54:22)

11月8日に新譜『The Synarchy Of Molten Bones』がリリースされるそうな。
http://www.noevdia.com/news/
総再生時間約29分ということで、ミニアルバムぽい感じですが。


DEATHSPELL OMEGA - Fas - Ite, Maledicti, in Ignem Aeternum ★★ (2015-01-24 02:28:27)

三部作の二作目で、アルバムタイトルは「神法―呪われ、永劫なる業火へ」という意。

3rdでは濃密であったブラックらしい寒さや荘厳さは大分減り、
異形の神を讃え、蠢く蟲を呼び出すが如きカルティックさやカオティックさが、これに先立つEP『Kénôse』にも勝る程に際立つようになった。
予測不可能なリズムと奇怪なリフ捌き、そして不条理に変わる曲展開等々を以て聴き手を翻弄し、精神を思索と混乱の狭間へと誘う。
硬質かつ激速なドラムも凄まじく、神の偽りへの糾弾或いは神の無慈悲さを象徴するかのようである。
フレーズの切替が唐突過ぎて悪い意味で違和感を覚えたり、静パートが長過ぎる所も少なくなかったり等、三部作の中では粗が目立つとはいえ、
アヴァンギャルドさとブルータリティを両立したブラックを求める人には堪らない作品。

さて、三部作の二作目という事で、相変わらず歌詞も難解であるが、今作の大意としては
「神は現世において人間に苦行を与え(②)、その為に人間は救済を求めて信仰を抱く(③)。
それに抗う者は、周りから孤立した存在として、試練を生きて受けねばならない(⑤)。
故に神に通ずると称する者は、『屍の如く絶対服従を誓え』と人々に説く(①)。
しかし、真の救済とは苦痛を破壊する事により得られるものであるから、それを与える神とは、打破し決別すべきものである(④)。
即ち、神が人間に与える苦痛とは単なる死と恐怖でしかない(⑥)。」
みたいな感じかと思われる。
苦行による信仰の無益さ、であろうか…

気に入り度…85/100

おすすめ… Bread Of Bitterness


DEATHSPELL OMEGA - Kénôse ★★★ (2014-12-14 21:27:12)

混沌を表現しているどころか、混沌をそのまま音にしてスピーカーから新たな混沌を生み出し、一方で人間の理性や感情を御しにかかるような自由自在のリフ捌き、
それが本当に驚異的としか言いようがない凄まじさである。
ブラストを軸にしたブルータリティと複雑怪奇なリズムワークのドラムと絡み合い、
トレモロや神秘的なクリーンギター・アルペジオ等々を緻密に組み合わせた神がかったフレーズワークを魅せてくれる。
①6:46からの金物を絡めた極限までに背徳的なリフワークを始め、筆舌に尽くしがたいものがある。

EPではあるが、3曲36分(Yesの『Close To The Edge』より僅かに短いだけ)という実質的にはフルレングスといってよい大作である。
しかしながら、テンポやトーンの落差の付け方あるいはリフの変動など、36分をコントロールしきるテクニック&アイディアも実に優れていて、全くだれることはない。

歌詞については、前作以上に抽象的かつ難解だが、3rd~5thの付記という事で、それに関連したような言及がなされている(と思われる)。
神の教義と人間の理性の関連(3rd)とか、神がもたらす災いや人間の行動原理に与える影響(5th)等が一例。
…相変わらず、歌詞を全部訳してみたはいいが、全ては理解できていない筈ですけどね。

兎に角、今年買ったアルバムの中で最高の作品で、更には今迄聴いた全てのアルバムの中でも5本の指に入るレヴェル。
メタル史上でも最高傑作に近い作品であり、EPに関して言えばメタル史上最高の作品であろうかと思う。

気に入り度…99/100

おすすめ…Ⅰ


DEATHSPELL OMEGA - Mass Grave Aesthetics - Mass Grave Aesthetics ★★★ (2015-01-25 20:34:07)

19:43という大作の中で、DSOの十八番、カオティックと退廃が渦巻くリフが存分に味わえる名曲。
瘴気が人間の理性と感情を黒く染め、狂気に駆られた人々によって世界が荒廃していく様を見ているようである。


DEATHSPELL OMEGA - Paracletus ★★★ (2015-01-24 22:24:33)

三部作の最終作。アルバムタイトルはギリシャ語で「聖霊」の意とのこと。

10曲43分という短さは意外であるが、曲間が繋がっていたり歌詞カードの歌詞が歌っている順になっていなかったりと、
アルバム1枚で一つの作品として聴かせる意図が感じられ、そういう意味では確かに大作志向とも言える。
内容に関しては、4thで見せた予測困難なリズム&リフワークを継承しつつ、『Kénôse』の人の理性を犯すような背徳性と混沌とを上手くミックスしたものとなっていて、
歌詞にもあるが、神格を帯びた存在が破滅の存在に変わっていくような不条理がアルバム全体から迸っている。
曲展開の唐突さが僅かに残ってしまったのは残念であるが、
前作で不満の素であった静パートの多さは改善され、『Kénôse』のような神秘性の発露に回帰したのは個人的に嬉しいところである。

やはりと言うべきか、今作も歌詞は難解。大意は、
「信者達は、救済を求めて聖霊を呼ぶ(①)。
しかし、地に堕ち苦しむ聖霊は人々を守護する事ができず、人々は恐怖に怯え続ける(②)。
地に堕ちたと言えど、聖霊の神格は不変で、苦痛を抱き叛逆を決した聖霊が破滅を齎す(③)ので、再び人々は救済を祈り、神格は分裂しようとする(④)。
かくして人々は真実を語らぬ神により錯覚を起こし、信仰を持ち救済を望む者と荒廃の中に生き続ける者とに分かれていく(⑤)。
信者達による再びの救済を求めて呼ばれた(⑥)聖霊は、神格を持ちながら、荒廃を望む者となっていた(⑦)。
その最中で荒廃を強いられた者の心には世界の破綻の火種が燻っていく(⑧)。
遂には荒廃に耐えられぬ者達の叛逆により神の秩序は崩壊する(⑨)。
結局、世界から信仰を持つ者がいなくなり、世界は神にとっての『地獄』となるのであった(⑩)。」
『Kénôse』で言及された神性放棄と深い関連がありそう。

三部作のフィナーレとして相応しいアルバム。
内容も歌詞もマンネリに全く陥る事無く、かつクオリティを保ったまま三部作を完結させた彼らの凄みを余すことなく味わえる作品である。

気に入り度…93/100

おすすめ…Abscission


DEATHSPELL OMEGA - Si monvmentvm reqvires, circvmspice ★★★ (2014-12-13 23:01:54)

プリブラ路線を芸術の域まで高め、一方でカオティックさの強い以降の作品にも通ずる不穏なコードワークも聴け、
簡潔に言えば彼らの両面における最高に近い(あるいは真に最高の)パフォーマンスを示したアルバム。
両方の要素において凄まじいレヴェルだが、特に圧倒的なのは宗教音楽を極限まで悪用したような邪悪で荘厳、そして背徳的なリフの数々である。
78分(「拷問」とは人によっては正にそうであろう)という長さ、難解な歌詞等々、リスナーを寄せ付けない作品でありながら、
曲&アルバム全体の展開の素晴らしさも相まって、(ブラックメタラー限定で)全く嫌に思わせないクオリティを誇る。
特に②⑩⑪のリフはブラック史上最高に荘厳で、背徳的で、感動的なリフだと思う。

あと宗教用語満載の難解な歌詞について、神学etcに疎い身ながら簡潔かつ部分的に考察してみると、
おそらく神の教義に左右されない人間の本来持つ思惟や理性の力を象徴するものとしてサタンを描いているのではないかと思った。
サタニズムを形而上学的に描いたという触込み、「碑求めば汝が周りを見よ」とのタイトル等々からそう推測。
…尤も、歌詞を全部訳してみたはいいが、彼らの意図全てを理解できたなど微塵も思っていないけれども。

…結局の所、歌詞の事を脇に置き、音的な部分だけみても素晴らしいアルバムである事には違いない。
邪悪で荘厳、そして背徳的なリフが襲い掛かる至高の78分である。

気に入り度…96/100

おすすめ…Jubilate Deo (O Be Joyful In The Lord)


DECAPITATED - Nihility (2013-02-26 16:32:22)

前作に引き続き上質なテクデスを披露しているが、よりテクニカルで無機質になった。
疾走パートが少し減り、デスメタルとしての純粋なかっこよさが減り、バスドラの音質が軽いのはやや残念である。
が、楽曲が20歳位で作ったとは思えない程しっかり練られているのでこれはこれで良い。

おすすめ…Nihility (Anti-Human Manifesto)


DECAPITATED - Winds of Creation ★★★ (2013-02-25 20:54:53)

1st、しかも当時メンバーは全員10代でありながら、テクニカルさ、ブルータリティ、そしてかっこよさいずれの面でも高品質のリフ、甲高いスネアが心地良い粒の揃ったブラスト等、
既に極めて完成されたテクデスを見せている。
リフの素晴らしさだけでなく、それを引き立たせる曲展開やアイディアも当時新人だったとは思えない完成度。
個人的にはテクデス史上最高の作品の一つだと思う。

気に入り度…92/100

おすすめ…Winds Of Creation


DECAPITATED - Winds of Creation - Human's Dust ★★ (2013-06-02 15:05:07)

随所に披露される豪速ブラストの粒の揃った甲高いスネアが心地良く、素晴らしい。
デスメタルのブラストかくあるべしと思うのは自分だけだろうか。


DECAPITATED - Winds of Creation - The Eye of Horus ★★ (2013-07-23 14:25:24)

不気味ながらもグルーヴィーなリフのかっこよさは相変わらず。
高速ピッキングのリフをストップ&ゴーをもって巧みに展開していくところがおもしろい。


DECAPITATED - Winds of Creation - Way to Salvation ★★ (2013-08-27 21:00:07)

不気味に蠢くブルータルなリフがかっこいい。
ブラストやスラッシュビートとの絡みも素晴らしい。


DECAPITATED - Winds of Creation - Winds of Creation ★★★ (2013-04-20 14:02:14)

イントロの終わりを告げるスプラッシュ2発からのブルータルな刻みリフが素晴らしすぎる。
今まで聴いたデスメタルのリフで一番好きかもしれない。


DEN SAAKALDTE - All Hail Pessimism ★★★ (2015-07-16 19:55:09)

スウェーデンのブラックの1st。
ShiningのNiklas Kvarforthや1349のSeidemannが参加。

ShiningはⅣとⅤを聴き、個人的にプログレ具合が過剰で物足りなく感じたが、こちらは純度の高い紛う事無き鬱ブラック。
純粋なディプレッシヴブラックまでとはいかないが、
精神を黒く染め上げ別人格に変えてしまうようなトレモロや毒ガスを凝縮したかのような刻み等印象的でありながら確実に精神を蝕むフレーズを味わえる。

また、ブラックにしてはノイジーさの少ない音質であるが、芯の通った重厚な音で、それが妙な迫力と陰鬱さを放っており、この手のブラックとして理想的な音質だと思う。
更には、 ③の感情が消え失せていく苦しみの様な物悲しいギターソロ等、普遍的なメタル要素がありながらも、十分な鬱度や濃い瘴気を放っている点も素晴らしい。

インストの①、⑤、⑨はなくても差支えないと思うが、Shiningと共通する所であるNiklasのヴォーカルとプログレ要素が適度に配置されているのも良い。
ドスの効いたがなり声やデス声とノーマルの中間の様な醜いヴォーカル等元々えぐいヴォーカルが優れたリフワークのおかげで更にえぐみを増している。
狂人の心が一瞬狂気を保たまま休息をとるようなピアノや退廃感を煽るブラスも、曲の暗黒性や流れを壊すことなく適度に挿入されている印象。

ShiningのⅣ辺りを聴いてもっとブラック成分が欲しいと思った方は是非。
エクストリームメタルとしての品質をも併せ持った、超高品質な鬱ブラックである。

気に入り度…92/100

おすすめ…La Vinteren Vare Evig


DESOLATE SHRINE - The Sanctum of Human Darkness ★★ (2017-05-20 18:52:37)

禍々しく蠢くリフが中々に凄絶で、悪夢とか終末の正解とかをそのまま音に封じ込めたかのようなデスメタル。
ブラストはあまり多くなく、ドゥーム程ではないにせよ、ミドルスローを主体とするが、それ故にどす黒さや圧殺感が増している。
時折挿入される不穏なアルペジオ等、宗教色の強いブラック的な要素も良いアクセントに。

Portal等に比べればどす黒さは薄目ながらも、暗黒デスとしてのクオリティは十分。
Ulcerate等が好きな人あたりは聴いてみるとよいかも。

気に入り度…8.5/10

おすすめ…Plane Of Awake: Dreams Over The Angel-Serpent Tower


DESTRUCTION - Release From Agony ★★★ (2015-09-28 22:24:22)

入り組んだリフワークと恐怖を駆り立てる狂気のリード&ギターソロが実に印象的な、テクニカルスラッシュ。
ただ緻密なだけでなく、孤独が転じて極度の人間不信に陥る寸前の様な②のギターソロ等、「精神を病む」スラッシュでもある。
しかも、各フレーズは複雑かつネガティヴな感情を煽るものながら、曲展開も破綻なく、曲もコンパクト(最長6分46秒)で、リフの連打を味わえる最適なものとなっている。

緻密なリフな連打の齎す快感と同時に、滲み出る不穏さや狂気をも味わえるという、大好物な要素が詰まったアルバム。
個人的な好みではあるが、スラッシュの中でも5指に入ってもおかしくないさえ思う。

気に入り度…91/100

おすすめ…Release From Agony


DIMMU BORGIR - Enthrone Darkness Triumphant - Mourning Palace ★★ (2013-06-03 16:57:25)

Enperorとは一味違う厳かさを感じるメロディが素晴らしい。
アルバムを通してこういう曲をやってくれたらもっと良かった。


DIR EN GREY - UROBOROS ★★★ (2015-05-26 19:55:16)

ある意味普通のブラックをも凌駕するカルト性と息詰まる狂気が内包された空気が非常に印象的で、トライバルなメロディやリズム、
過剰な迄の七色ヴォーカル(クリーン、ガテラル、スクリーム、ホイッスル…etc、同種のデス声でもピッチがかなり変わる)がそれらを演出している。
この手の作品では蛇足になりがちなキャッチーな歌メロやリフさえも、後の苦痛への布石かと思わせる位、全体的に密閉された雰囲気である。
『冷血なりせば』の中盤など、DSOの『Fas ~』あたりにも匹敵する、半狂乱の人の手により構築されたカルトじみた具現化された闇を放っていると思う。

加えて、絶妙なタイミングで引き、清浄さと不穏さを併せ持つ美麗なメロディで魅せるなど、曲展開も絶妙。
特に事実上の1曲目でありながらアルバム中最長たる『Vinushka』は、展開含めこのアルバムの美点全てを味わえる名曲である。

どのジャンルがとかではなく、様々なジャンルの良い所全てを消化した上で独自のメタルに昇華した名盤。
以前V系だったとか偏見に晒されがちなバンドだが、偏見で聴かぬには余りに勿体無い作品である。

気に入り度…91/100

おすすめ…Vinushka


DISEMBOWELMENT - Transcendence Into the Peripheral ★★★ (2016-09-23 23:36:30)

フューネラルドゥームの先駆け的な作品。
ヘヴィなパートは全てを泥沼に引きこむが如く凶悪さでありながら、それを一旦忘れさせる様な、時にアンビエント調にもなる神秘性が共存している事が特徴。
それらの対比がへヴィパートの圧迫感を強調し、得体の知れない圧迫感を産み出している。
この点、Evoken辺りを想起させ、暗黒性以外も孕んだフューネラルドゥーム好きには堪らない作品だろう。
耳を適度に刺激する、ジリジリとしたギターの音色も美味。

ただ、このアルバムが他と違うのは、ブラストで疾走さえする等、デスメタル要素を強く残しているところ。
それが違和感無く溶け込み、寧ろ混沌性や暗黒性を強めている所は、
四半世紀近く経ってもこのアルバムが歴史的資料に留まらない名盤であり続ける要因では…などと、個人的に思った次第である。

気に入り度…93/100

おすすめ…The Tree Of Life And Death


DISILLUSION - Back to Times of Splendor ★★ (2016-03-05 22:37:49)

一言で言うと、エスニックな香り漂うテクニカルリフを主体とするプログレッシヴメロディックデス…だろうか。
リフ&メロディ、そして良い意味で胡散臭いクリーンヴォーカルが印象的で、エジプト神話の世界にでもトリップさせられそう。
曲展開が分かり易くはなく、立て続けにリフを浴びせる感があるが、
④の中間部、ブラスト→SE→トライバルという流れなど、時折気の利いたアクセントが用いられるなど、だれる迄はいっていない。
必殺のフレーズに向けて盛り上げていくよりかは、アルバム全体を流れる世界観を味わうタイプか。

個人的には、モチーフを除けば、音楽的に似たようなタイプである有名株Persefoneに比べても、引けを取らないと思った。
プログレメタラーにもっと知られてもよいのではないだろうか。

気に入り度…90/100

おすすめ…...And The Mirror Cracked


DISSECTION ★★★ (2012-04-02 20:36:28)

発言が思ったより少ない…クオリティに反して知名度はあまりないのだろうか。

彼らはブラックと言われることも多いが、トレモロリフやブラストの使用、サタニックかつ冷たいメロディ以外はメロデスにも近いものがある。1stのあのライナーノーツでもデスであると紹介されていた。

そんな彼らの最大の特徴はメロディが邪悪で冷たい、かつ実に美麗であること。これらの要素を、ほぼギターのみでここまで上手く表現できているバンドはそうそうない。


DISSECTION - Storm of the Light's Bane ★★★ (2011-09-24 01:54:15)

比較的オーソドクスなメロブラにメロデスにも通ずる流麗なメロディを多く配したもので、個人的な感触としては、メロブラ対メロデス=7:3位かと。
どのフレーズも寒々しく、邪悪で、かつ美しい。これらの要素が奇跡的な融合を果たした実に素晴らしい作品である。
猛吹雪の中で徐々に体温を失い、眠る様に(サタニストとしての)安らかな最期を迎えるといった、Jonの死に様の如しとも言えそうなイメージが喚起される。

実質6曲だが、
・残酷さすら感じるギターの刻みと疾走による烈しさを味わえる②と⑤
・ストレートに寒々しく凍えるブラックメタルである③と⑦
・ミドルによる鬱蒼とした暗黒性とドラマティックさの光る④と⑥
というように曲毎に強烈な個性があり、また各曲においてもテンポの変化やアコギの導入などを巧みに用い、ドラマティックでアルバム全体でも飽きのこない構成になっている。
流麗なギターと言っても派手なギターソロ等は無いが、代わりに必殺の叙情メロが随所に配置され悶絶必至である。
②の6:20からのパートや③の3:26からのパートをはじめ、枚挙に暇がない。

最後に、デスかブラックか、ジャンル分けで論争の起きる事もあるアルバムであるが、
トレモロによるメロディ・バッキング、ブラスト/スラッシュビートによる疾走がメインであること、シャーというギターの音感から、
個人的にはどちらかというとブラックであると言ってよいと思う。
しかしそれ以上に、結局の所ジャンル分けの正当性がどうでもよくなる程の大名盤である事は言っておきたい。

気に入り度…99/100

お薦め…Night's Blood


DISSECTION - Storm of the Light's Bane - Night's Blood ★★★ (2012-01-17 17:08:16)

Dissectionといえばこの名曲。
とんでもなく美しく邪悪なメロディに疾走感と全てが最高かつ完璧。
中盤の静かなアコギから徐々に盛り上がり、終盤また疾走する展開は鳥肌ものである。


DISSECTION - Storm of the Light's Bane - Retribution - Storm of the Light's Bane ★★ (2012-10-12 20:13:03)

アルバム中最も攻撃的な曲だが、それでも寒々しさを失っていないのは流石。
スラッシュにも通ずるような刻むリフが時折出てきて良いアクセントになっている。


DISSECTION - Storm of the Light's Bane - Soulreaper ★★★ (2012-06-29 14:50:15)

メロディの暗さ、荘厳さはアルバム中一番。
緩急の付け方も良く、終盤の一度テンポを落としてからまた疾走するパートなど展開も秀逸である。


DISSECTION - Storm of the Light's Bane - Thorns of Crimson Death ★★★ (2012-07-16 19:46:38)

勇壮でありながらやはり寒々しいリフが印象的。
展開が非常にドラマティックで、それを演出しているドラムが素晴らしい。
中盤のスクリームからブラストを伴って邪悪さを撒き散らしながら疾走するところが鳥肌もの。


DISSECTION - Storm of the Light's Bane - Unhallowed ★★★ (2012-05-28 11:55:07)

このアルバムは良メロディの宝庫だが、この曲は特に良いメロディを持っていると思う。
特にイントロのブリザードリフと中盤の艷やかで悲しいギターソロが素晴らしい。


DISSECTION - Storm of the Light's Bane - Where Dead Angels Lie ★★ (2012-05-06 20:04:09)

スローテンポだが、その分綺麗なメロディがより際立っている。
イントロのツーバス連打パートや「Die!!!」という叫びの後のパートのトレモロの使い方が素晴らしい。


DISSECTION - The Somberlain ★★ (2012-05-27 15:29:47)

日本盤ライナーノーツのフレンドリーな口調は兎も角、ハイクオリティなメロディックブラック/デス。
大名盤たる2ndは猛吹雪を彷彿とさせる極寒さを特徴とした作品であったが、今作では寒々しさはブラックにしては標準レヴェルで、邪悪さもそれ程ではない。
代わりに、陰鬱で夜や悪夢を想起させる旋律が多いわけだが、あくまで「2ndに比べて」メロディの質が異なるだけであり、1stにして抜群のメロディセンスを発揮している。
後半の物足りなさや曲展開の粗さ等気になる点もあるが、2ndと同様にメロブラ好き必聴の1枚である。

気に入り度…85/100

おすすめ…The Somberlain


DISSECTION - The Somberlain - A Land Forlorn ★★ (2012-12-14 20:52:16)

ツーバスと絡めたもの等トレモロの使い方がなかなか秀逸な曲。
流石に名曲の前2曲に比べれば劣るが、叙情性と暗黒性は相変わらず。


DISSECTION - The Somberlain - Black Horizons ★★ (2012-07-16 17:28:02)

8分を超えるアルバム中最長曲だが、全くダレていない。
中盤の夜を想起させる多重構成のパートがツボ。意外なクリーンヴォイスと思しきところも綺麗。
邪悪なヴォーカルの表現力も素晴らしい。


DISSECTION - The Somberlain - Frozen ★★ (2012-11-06 18:26:28)

暗く寒々しいメロディが素晴らしい。
スネアロールを絡めたイントロや終盤のギターソロなど短いながら聴きどころ満載な曲。


DISSECTION - The Somberlain - Heaven's Damnation (2013-02-27 20:04:20)

疾走パートのメロディが素晴らしい良曲。


DISSECTION - The Somberlain - The Somberlain ★★★ (2012-01-06 01:34:30)

Night's Bloodと並ぶDissectionの名曲。
夢の中に出てきたというギターメロディだが、鳥肌が立つほど美しくメランコリックで、まさに悪夢を想起させる。
Dissectionの素晴らしいメロディセンスが最もよく発揮された曲だろう。展開共々素晴らしいの一言。


DOES ★★ (2012-07-17 21:01:10)

ストレートながら和風で郷愁あるメロディが特徴。
アニメ「銀魂」が好きな人にはお馴染みだろう。


DOES - The World's Edge (2012-07-17 21:11:45)

2009年発売の3rd。

彼らの作品の中で最もシンプルなロックにこだわった作風。
それ故に、これまで以上にDOESの真骨頂であるソリッドな音と重厚なアンサンブルが際立っている。
郷愁を誘う、歌謡曲を一部彷彿とさせるような歌メロの質も高く、日本語の響きにこだわった詩的な歌詞も味がある。

おすすめ…曇天


DREAM THEATER - Images and Words ★★ (2012-12-15 13:47:23)

重厚なメタルサウンドとプログレッシヴさ、メロディいずれも高品質である。
流石にだれるところが無いとまでは言わないが、複雑な曲展開や変拍子、超絶技巧に関して過不足無く仕上げている点も良い。
これらのバランスが優れているおかげで、過度な難解さを感じさせることなく楽曲を聴かせている。
プログレメタル基本の1枚として十分なクオリティがあると思う。

気に入り度…82/100

おすすめ…Metropolis, Pt. 1: The Miracle And The Sleeper


DREAM THEATER - Images and Words - Metropolis, Part I: The Miracle and the Sleeper ★★★ (2013-03-03 02:15:02)

中盤のカオティックパートや曲展開の必要性・必然性はあまりないかなとは思うが、メロディ、リフ共に良い。
ただ、変拍子使いまくりの曲を難なく演奏しきるテクニックは流石。8分の12だの8分の9だの本当に目まぐるしい…
(追記)久しぶりに聴いたら、中盤のカオティックパートに改めて圧倒された。あるべきパートですわ…


DRUDKH - Autumn Aurora (2012-04-16 21:14:45)

ブラストや大きな展開はなく、トレモロリフとキーボードによる繊細かつ雄大なメロディをミドルテンポで奏でている。
同じフレーズの繰り返しによって、アルバム全体がかなりアトモスフェリックなものとなっており、聴いていると陶酔感を覚えてくる。
そういう面ではアンビエントに近い音楽性とも言える。
この手のブラックにありがちな荒涼感はあまりなく、晩秋~初冬という情景の美しさや温かみのほうが鮮明に出ていて、聞いていて心地良い。

ちなみに歌詞は公表されていないようだが、歌詞が分からずとも十分楽しめる作品である。

お薦め…The First Snow


DRUDKH - Autumn Aurora - Summoning the Rain ★★ (2012-07-18 19:19:36)

単調さが欠点かとは思うが、うっすらと聞こえるシンセの雄大なメロディは素晴らしい。


DRUDKH - Autumn Aurora - The First Snow ★★ (2012-06-01 14:12:12)

曲の間ほぼずっと単一のフレーズの繰り返しだが、飽きはこない。
むしろ晩秋が終わり、冬に突入するということを表現するのに一役買っている。
曲調も過度に寒々しくはなく、アルバムの流れに合っている。


EA - Ea Taesse ★★★ (2015-12-23 15:29:44)

アメリカのバンド又はプロジェクトだと言われるフューネラルドゥームの1st。

延々と続くスローテンポ、歪みジリジリとした音色のギター、3曲で54分強という長さ等、基本となるツールは通常のフューネラルドゥームのもの。
しかしながら、通常のフューネラルドゥームと比して、暗黒性が薄めで、代わりに、神秘的な要素が多くを占める。
アートワークにて「EA TAESSE IS BASED ON THE SACRAL TEXTS OF ANCIENT CIVILISATIONS.」とあるが、
これが示唆する通り、失われた古代文明への憧憬や畏怖を強く感じさせている。

曲の中心となっているのは、古代にトリップするような感覚を醸し出すシンセである。
浮遊感のある音色ではあるが、音の空気を決定付けるものであり、聖歌の様な荘厳な響きが心地良い。

シンセの影響力が強いが故に、アンビエント的に聴こえる所もあるが、それを除けば、暗黒性が薄く、フューネラルドゥームにしては聴き易いと思う。
Esoteric辺りが聴ける人等、意外と多くの人が聴けるアルバムではないだろうか。

気に入り度…95/100

おすすめ… Laeleia


EAGLES ★★ (2016-01-19 21:52:01)

フライ氏が亡くなった。
レミーといい、ボウイといい、最近超大物の訃報が続く…


EDGE OF SANITY - Purgatory Afterglow ★★ (2013-10-14 15:25:02)

メロデスにおけるイエテボリスタイルの確立期直前に当たる1994年の作。
メロデス黎明期ということで、デスメタリックな攻撃性も色濃く残っていて、暗く叙情的なメロディを含みながらもそれだけに頼らず、両者が絶妙に共存している点が素晴らしい。
色気のありながらも漢らしいDan Swanöのヴォーカルも曲にマッチしているし、
部分的に用いられるブラック的なトレモロ、シンセ、クリーンヴォーカルも効果的で、プログレデス的な要素もある。
また、叙情的な曲、ブルータリティを見せる曲、メランコリックロック的な曲といったヴァラエティにも富んでいるので聴き飽きない。
この点で、初期Opethをメロデスに近づけた感じでもある(良く知られた事だが、、Dan氏はOpethと親交が深く、互いに影響を与え合っている仲である)。
⑦のミドルテンポのリフとか、Opethが使っていても不思議ではなかったりする。
現代にも通用する、メロデスのプロトタイプにして必聴盤の1枚。

気に入り度…86/100

おすすめ…Twilight


EDGE OF SANITY - Purgatory Afterglow - Twilight ★★★ (2013-12-12 20:55:17)

凶暴さと美しさを高次元で兼ね備えたリフが実に印象的。
エンディングでキーを上げ、扇情力を更に高めていく展開も素晴らしい。
Edge Of Sanity史上はもとより、メロデス史上でも最高峰の超名曲。


EMPEROR ★★★ (2011-12-18 01:17:25)

自分にとってブラックにはまるきっかけとなり、まだメタル聴き初めて1年ちょいですが、現時点で一番好きなブラックメタルバンドです。
威圧感、邪悪性、破滅的美しさをこれ程までに兼ね備えるバンドはなかなかいないのではと思ってしまいます。
誰か彼らに匹敵するなと思うバンドいたら教えてくれると嬉しいです。


EMPEROR ★★★ (2014-04-24 10:19:44)

ヴァッケンの前、7月に東京、大阪にて公演が決定したようです(公式Facebookより)。
『In The Nightside Eclipse』20周年の一環との事ですが、その舞台に日本を選んでくれたのは嬉しい限り。
ちなみに、ドラムはヨーロッパ公演ではFaustですが、日本ではTrymになるみたいです。


EMPEROR - Anthems to the Welkin at Dusk ★★★ (2011-11-16 23:09:33)

この作品から彼らは単なるシンフォニックブラックを超えた「sophisticated Black Metal Art」を標榜するようになったわけであるが、
このアルバムはブラック成分が依然強く残り、暴虐と邪悪の中に現れる余りに美しい神聖さに、聴いている間ずっと圧倒されっ放しになる。
しかもただ邪悪や神聖であるだけではなく、人間の苦悩に訴えかけるような歌詞、非常に緻密で複雑なフレーズと曲展開も本当に素晴らしく、芸術と呼ぶに相応しい出来である。
4thに比べると、人智を超えたかのような凄まじいリフ捌きは少ないが、代わりと言っては何だが、ブラックとしての凄まじさが充分過ぎる程あり、全く問題は無い。

欠点を上げるとすれば音質だろうか。音の分離が悪くどういうフレーズが演奏されているのかやや判然としない部分が少なからずあるのが難点である(ブラックではましな方ではある)。
しかしながら、あまりにも濃密に繰り広げられる世界のおかげで、殆ど気にならない。
むしろ音質の悪ささえ混沌のエネルギーに変えて、表現の一部をなしていると言えるかもしれない。

気に入り度……100/100

お薦め……Ye Entrancemperium


EMPEROR - Anthems to the Welkin at Dusk - Alsvartr (The Oath) ★★ (2012-11-13 17:44:30)

神曲「Ye Entrancemperium」の繋ぎとしても、純粋に曲としても素晴らしい。
薄暗い闇からファンファーレとともに皇帝が現れるさまが浮かんでくる。
アルバムを聴く時は飛ばさないで必ず聞くべき曲。


EMPEROR - Anthems to the Welkin at Dusk - Ensorcelled by Khaos ★★ (2012-07-21 17:17:02)

抜けられぬ混沌を象徴するかのような凄まじい暴虐的を持つプログレッシヴな曲。
中盤のシンセ主体のパートが壮大で、じわじわと精神に訴えかけてくるような感じである。


EMPEROR - Anthems to the Welkin at Dusk - OPUS SATANA ★★★ (2012-01-10 03:14:39)

オーケストレーションが強調されたおかげで、原曲と比べ邪悪さと冷たさが減った代わりに、荘厳さが増して、原曲とまた違う良さを出している。
ボナストラックではあるが、この曲がアルバムのエンディングでも全く違和感なし。


EMPEROR - Anthems to the Welkin at Dusk - The Acclamation of Bonds ★★★ (2012-06-29 23:28:33)

Emperorにしては珍しくストレートに勇壮なメロディを中心にした曲だが、そのメロディ、特にキーボードが非常にドラマティックかつ感動的。


EMPEROR - Anthems to the Welkin at Dusk - The Loss and Curse of Reverence ★★★ (2012-06-05 21:11:05)

中盤の「This agony~」の、全楽器が一体となって襲いかかるパートにいつも心が持ってかれる。
混沌の中に渦巻く虚しさや苦痛が感じられる。


EMPEROR - Anthems to the Welkin at Dusk - The Wanderer ★★★ (2013-04-24 18:55:50)

荘厳なメロディを聴いていると、本当に魂をどこかへ連れ去られてしまいそうな曲。
Emperorはインストまで完成度が高い。


EMPEROR - Anthems to the Welkin at Dusk - Thus Spake the Nightspirit ★★★ (2012-10-13 17:44:06)

Emperorの中では比較的短く、展開の分かり易い曲だが、キーボードを中心とした気高く荘厳なメロディが素晴らしい。
Ye Entrancemperiumの直後というポジションにありながら全く埋もれていない名曲。


EMPEROR - Anthems to the Welkin at Dusk - With Strength I Burn ★★★ (2012-05-09 18:06:01)

中間部の台詞のパートが妖しく、厭世的でたまらない。
非常にドラマチックな曲で、後半の疾走してからのエンディングは本当に良い締め方だと思う。