この曲を聴け!
netalさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 101-200

MyPage

netalさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順
0 | 1 | 2 | 3 | 4
モバイル向きページ 
netalさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 101-200

0 | 1 | 2 | 3 | 4


DEATHSPELL OMEGA - Kénôse ★★★ (2014-12-14 21:27:12)

混沌を表現しているどころか、混沌をそのまま音にしてスピーカーから新たな混沌を生み出し、一方で人間の理性や感情を御しにかかるような自由自在のリフ捌き、
それが本当に驚異的としか言いようがない凄まじさである。
ブラストを軸にしたブルータリティと複雑怪奇なリズムワークのドラムと絡み合い、
トレモロや神秘的なクリーンギター・アルペジオ等々を緻密に組み合わせた神がかったフレーズワークを魅せてくれる。
①6:46からの金物を絡めた極限までに背徳的なリフワークを始め、筆舌に尽くしがたいものがある。

EPではあるが、3曲36分(Yesの『Close To The Edge』より僅かに短いだけ)という実質的にはフルレングスといってよい大作である。
しかしながら、テンポやトーンの落差の付け方あるいはリフの変動など、36分をコントロールしきるテクニック&アイディアも実に優れていて、全くだれることはない。

歌詞については、前作以上に抽象的かつ難解だが、3rd~5thの付記という事で、それに関連したような言及がなされている(と思われる)。
神の教義と人間の理性の関連(3rd)とか、神がもたらす災いや人間の行動原理に与える影響(5th)等が一例。
…相変わらず、歌詞を全部訳してみたはいいが、全ては理解できていない筈ですけどね。

兎に角、今年買ったアルバムの中で最高の作品で、更には今迄聴いた全てのアルバムの中でも5本の指に入るレヴェル。
メタル史上でも最高傑作に近い作品であり、EPに関して言えばメタル史上最高の作品であろうかと思う。

気に入り度…99/100

おすすめ…Ⅰ


DEATHSPELL OMEGA - Si monvmentvm reqvires, circvmspice ★★★ (2014-12-13 23:01:54)

プリブラ路線を芸術の域まで高め、一方でカオティックさの強い以降の作品にも通ずる不穏なコードワークも聴け、
簡潔に言えば彼らの両面における最高に近い(あるいは真に最高の)パフォーマンスを示したアルバム。
両方の要素において凄まじいレヴェルだが、特に圧倒的なのは宗教音楽を極限まで悪用したような邪悪で荘厳、そして背徳的なリフの数々である。
78分(「拷問」とは人によっては正にそうであろう)という長さ、難解な歌詞等々、リスナーを寄せ付けない作品でありながら、
曲&アルバム全体の展開の素晴らしさも相まって、(ブラックメタラー限定で)全く嫌に思わせないクオリティを誇る。
特に②⑩⑪のリフはブラック史上最高に荘厳で、背徳的で、感動的なリフだと思う。

あと宗教用語満載の難解な歌詞について、神学etcに疎い身ながら簡潔かつ部分的に考察してみると、
おそらく神の教義に左右されない人間の本来持つ思惟や理性の力を象徴するものとしてサタンを描いているのではないかと思った。
サタニズムを形而上学的に描いたという触込み、「碑求めば汝が周りを見よ」とのタイトル等々からそう推測。
…尤も、歌詞を全部訳してみたはいいが、彼らの意図全てを理解できたなど微塵も思っていないけれども。

…結局の所、歌詞の事を脇に置き、音的な部分だけみても素晴らしいアルバムである事には違いない。
邪悪で荘厳、そして背徳的なリフが襲い掛かる至高の78分である。

気に入り度…96/100

おすすめ…Jubilate Deo (O Be Joyful In The Lord)


QUO VADIS - Day Into Night ★★ (2014-12-08 18:41:02)

デスメタルの名産地、カナダはケベックのメロデス/テクデス。2nd。

メロデス時代のCarcassからおどろおどろしさを抜き、よりシャープにした印象のアルバム。
リフやリードはメロディックではあるが、メロデスらしい哀愁や泣きの込められたものは少なく、
それよりはどちらかというとスラッシュや正統派メタル的な勇壮で高揚感を煽る感じである。

また、どの楽器陣も中々の力量だが、特にドラムが素晴らしい。
細かな金物使い、緻密に刻まれるリフにユニゾンしたバスドラ連打など、曲の高揚感の底上げに多大な貢献をしている。
ケベック産デスメタルと言えば、CryptopsyやGorguts等変態・バカテクなバンドも多いが、このアルバムではテクニックが純粋に疾走感やシャープさに向いている印象である。

とまあ、こういった意味で、メロデス然とした泣きを求めるには不向きな作品ではあるが、緻密に刻まれるリフが心地良く、スラッシュに近い快感を味わえる作品だと思う。

気に入り度…81/100

おすすめ…Element Of The Ensemble, Part III: Absolution


NASUM - Helvete ★★ (2014-11-23 21:02:26)

切れ味あるキメを時折かましながら、圧倒的なテンションのスクリームヴォーカルとブラスト/スラッシュビートを軸にした爆走で畳み掛ける、
グラインドコアの王道を快走するアルバム。
全てを薙ぎ倒す暴走感・暴力感たっぷりのサウンドにヘドバン必至である。
他のバンドとは明らかに違う個性や曲毎の違いはあまり無いが(曲毎の違いの無さはグラインドの性故仕方ないが)、
爽快感すらある圧倒的なテンションに身を委ねればそんな事は全く気にならなくなる。
激しく・速く・重くという、グラインドコアの全てが高品質で襲い掛かる素晴らしき35分。

気に入り度…86/100


MY DYING BRIDE - Turn Loose the Swans - The Songless Bird ★★ (2014-11-22 21:10:51)

チョーキングや2:42からのオリエンタル風味のメロディ等、面白い技巧とメランコリックさがグッド。


MY DYING BRIDE - Turn Loose the Swans - Your River ★★★ (2014-11-22 21:07:50)

4段構えのイントロや焦燥感ある金物とベースが巧みに感情を煽る名曲。
>>1の「何か、いても立ってもいられないような暗い衝動」というのは言いえて妙だと思う。


KRALLICE - Years Past Matter - IIIIIIIIIIII ★★★ (2014-11-17 22:53:06)

間違いなくKralliceを代表する名曲。
最初からクライマックスレヴェルの極上リフの嵐でどのパートも凄まじいが、ドラムが消えてトレモロだけが虚しくしかしこの上なく美しく響き、天上へ向かうような旋律へと繋ぐ14:55からが格別。
2ndの神曲『Monolith Of Possession』レヴェルと迄はいかないが、Kralliceの醍醐味を存分に味わえる。


KATHARSIS - VVorldVVithoutEnd ★★ (2014-11-16 20:56:08)

全てを地獄の業火に飲み込み、至る所荒廃のみが残る世界に変えてしまうような破滅的なリフ&旋律の嵐が凄まじく、
混沌或いは邪悪といった様相が音のあらゆる所から迫ってくる真性ブラック。
「まともに」リフを展開していったり、印象的なフレーズを聴かたりといった要素のあまり無い、
瓦解寸前といっても過言ではない曲展開に関しては少々聴き疲れを感じる所もあるが、
破滅的雰囲気を更に引き立たせてもいて十分許容範囲である。
加えてエフェクトの強くかかった狂気のヴォーカルやブラックにしてはある方の十分な音圧もやはり破滅的な雰囲気を高めていてグッド。
また、⑥の悪魔の軍勢の行進曲の如き荘厳さ邪悪さを高めていくパート等、印象的なフレーズを聴かせたりまともな曲展開で進行したりするパートもハイレヴェルである。

破滅とかそんなワードを何度も言ってしまったが、そう言いたくなる位にえらい「ぶっ壊れっぷり」。
人を選ぶには違いないが、嵌る人は心地良く浸れるだろう。

気に入り度…84/100

おすすめ…Eden Belovv


ESOTERIC - Subconscious Dissolution Into the Continuum ★★★ (2014-11-14 22:05:54)

フューネラルドゥームとしては大きく枠を外れた作品ではないが、
美メロと圧倒的へヴィネスを両立するギター、グォンという響きで蠢き空間を埋めるベース、的確に意識を刺激するドラムのいずれのパートも素晴らしい。
フューネラルでありながら、絶望など負の感情に通ずる要素はあまり感じられず、神秘的或いは超越的な存在の荘重さ、深淵に引き摺りこまれる様な感覚みたいなものを感じた。
16分、12分半、17分という、長尺の本編3曲はどの曲も押し並べて素晴らしく、聴き通す時苦にならないが、
敢えて言えばイントロの美メロや後半の刻みリフへの盛り上げ方が見事な②が最も気に入った。

「Subconscious」(無意識)というタイトルの単語、「As times extinguishes us, so we became it」というブックレット裏表紙の文章などから、
死に際して自らの意識が時の流れと集合的無意識の中に消えてゆき、その一部となる、
みたいな状況が描かれているのではと思った(人々の意識は皆繋がっているみたいな話もありますしね)。
③の14:30からの引き摺る様なフレーズから、人間の認識できる意味を失い、何者であるか曖昧で抽象的な存在を表したような約5分のインスト④への展開が顕著にそれを表しているかと。
以上、心理学を知らぬ者が音と字面による推測だけで書く戯言的蛇足でした。

気に入り度…95/100

おすすめ…The Blood Of The Eyes


BURZUM - Hvis lyset tar oss - Inn i slottet fra drømmen ★★ (2014-10-29 01:20:59)

「In The Castle Of The Dream」
②に続く陰湿で「まともな」ブラック。
後半の物哀しい旋律が何とも美しい。


BURZUM - Hvis lyset tar oss - Hvis lyset tar oss ★★ (2014-10-29 01:20:21)

「If The Light Takes Us」
怨念を彷彿とさせる陰湿かつ執拗なギターが聴いていて(良い意味で)嫌になる。
一番「まともな」ブラックらしい曲。


ASH BORER - Cold of Ages ★★ (2014-10-19 22:19:16)

靄の掛かった様な、アトモスフェリック・トレモロによる陶酔感、
及び神秘的だが不穏な物質で空気を切り裂くような感触を持つこの手にしてはノイジーなギターが心地良いアルバム。
アンビエントパートや神秘的なシンセを主体にしたパートが少なからずあるとはいえ、1曲平均15分オーヴァーであり、一つ一つのフレーズのリフレインに多く時間を取っている。
冗長さが無いとまでは言えないが、個人的には十分許容範囲内であり、かつアトモスフィアの増強にも繋がっているので問題は無い。

リフレインの多さや大作主義な部分等、今は亡きWeaklingに似ている部分もあるが、
彼らに比べると陰鬱さを始めとするネガティヴィティは薄く、よりアトモスフィアの醸成に重点を置いているのが特徴である。
そのアトモスフィアによって、抽象的かつ超越的な何かを描いているように感じた。

カスカディアンの中でも有力な作品として名高いようだが、それも納得のクオリティを持つ良盤である。

気に入り度…89/100

おすすめ…Convict All Flesh


ULCERATE - Everything Is Fire ★★★ (2014-10-16 23:52:17)

デスメタリックな蠢く低音リフとブラック的なトレモロも交えた高音リフが主とするが、このリフ捌きが本当にえげつない。
自由自在に荒れ狂う様は、さながら人の統制に余る天変地異の蠢きのよう。
更に、単体でもえげつないリフがカオティックな展開とブルータルかつ手数の凄まじいドラムに乗って複雑に絡み合う様は圧巻で、
強大な外力により急速に変異していく生命体の如しである。
特にブラック的なフレーズの使い方が実に印象的で、不穏さは勿論デスメタルらしからぬ神秘さすらも漂わせている。

そういった意味でDeathspell Omegaに通ずるものがあるが、
ことリフ捌きに関して、4th以降のDSOを軽く凌駕しているはおろか、『Kénôse』にさえも匹敵する凄まじさである。
リフ捌きだけでなく、曲展開の方も混沌としていながら決して飽きさせず、凄まじいリフ捌きに対する違和感も無い。
人を選ぶアルバムではあろうが、個人的には芸術の域にまで昇華された、衝撃的なテクデスであると思う。

気に入り度…96/100

おすすめ…Drown Within


THE FACELESS - Planetary Duality - Prison Born ★★ (2014-10-16 21:49:13)

荒れ狂う楽器陣が心地良い、ブルータルな良曲。
特にサビのギターとバスドラのユニゾンが圧巻である。


THE CROWN - Deathrace King - Blitzkrieg Witchcraft ★★★ (2014-10-16 10:01:35)

爆走は勿論、シンガロング必至の熱いコーラスとノリが爽快な名曲。


SVARTIDAUƉI - Flesh Cathedral - Sterile Seeds ★★★ (2014-10-14 23:49:10)

他曲に比べて疾走が少ない曲だが、その分陰湿でカルティックな雰囲気が濃く、どす黒さ割増である。
どの曲もどす黒くて非常に良い本作でも一際素晴らしい名曲。


SECRETS OF THE MOON - Carved in Stigmata Wounds ★★ (2014-10-14 00:25:09)

ドイツのブラックの2nd。2004年。

メロディックで不穏なムードを放つトレモロとメタルとしてのダイナミズムを両立した良盤で、
この点Watainあたりを彷彿とさせ、ブラックに留まらずエクストリームメタルとして良質な作品と言える。
しかも、③の前半で聴ける、ブルータルな刻みをバックに魔的なトレモロの魔的なトレモロで魅せるパートなど、フレーズそのものに加えて合わせ方も上手い。

粒の揃ったブラストや効果的なフィルを連発する心地良いドラム等楽器陣の力量も中々で、
複雑なリズムのパートを違和感なく聴かせている点、デスメタリックで冷徹な刻み等が凄みを与えている。
1曲当たりのランタイム&アルバム全体のランタイム(全約72分)が長く、⑤辺りは曲展開が凝り過ぎなどとは思うが、
一方では不条理さを醸すプログレッシヴさを与えてもいて、大きくはマイナスになっていない。

気に入り度…87/100

おすすめ…Carved In Stigmata Wounds


NEUROSIS - Times of Grace ★★★ (2014-10-08 23:33:59)

前作で聴き手の精神を徹底的なまでに破壊し、瀕死寸前にまで陥らせた彼らであるが、今作において遂にライフポイントをゼロに至らしめてしまった。
破壊され、荒んだ心を癒すかの様な①で始まり、タイトル通り「優美なる時代」を味わえるかと思いきや一転、
②の鬼の様に精神を跡形も無く磨り潰す刻みリフからは純然たる荒廃世界が拡がってゆくのである。
爆ぜたくとも爆ぜる事の出来ない燻る火のような禁欲的サウンドであり、良い意味でタイトル詐欺です。
またストリングス等による美しい旋律も前作同様あるのだが、余りにも儚く、逆に荒んだ世界を浮き彫りにしている様に思える。

前作とは違って10分超の曲が無く、少しコンパクトになった作品ではあるが、物足りなさは無い。
前作で巧みに使われた反復による精神浸食が減り、リフレインが単に冗長に終わっている部分もあって、前作には個人的に少し及ばないが、
それでも名盤と呼ぶべきアルバムだと思う。

気に入り度…92/100

おすすめ…The Doorway


KRALLICE - Years Past Matter ★★ (2014-10-03 19:46:59)

アメリカのブラックの4th。2012年。

Krallice=トレモロという式は、現状の最新作たる今作でも崩れなかった。
やはりというべきか、他とは一線を画す狂おしい程にメロディックなトレモロがアルバムのほぼ全体を覆っていて、クオリティの面でも一級品である。
前作ではリフをしっかり聞かせるパートとトレモロが複雑に乱舞するパートが割と分かれていたように思うが、今作ではフレーズ自体も繋げ方も複雑な傾向が少し強い。
メロの面では神秘的かつ抽象的なものが多くなった。

トレモロの複雑な絡みは圧巻と言わざるを得ないが、一方でちょっと聴き辛さを覚える所もある。
しかしながら、神秘性や陶酔感を高めてもいて、差し引きでは大きくマイナスではないかと。

尚、なぜかセルフリリースであり、CDはあまり出回っていない模様。
自分もAmazonで買ったmp3で聴いたクチだが、一度CDでも聴いてみたいものである。
次はProfound Loreでちゃんと出してほしいものです…

気に入り度…88/100

おすすめ…IIIIIIIIIIII(最終曲)


ANEKDOTEN - Vemod ★★ (2014-09-01 19:38:21)

King Crimson直系のプログレに、北欧的な叙情性を加えた音楽。
自分自身、プログレを聴いた量がそこまで多くないので確実な事は言えないが、簡潔に言えばこんな感じだろうか。

「動」の部分では難解ではないがタイトな演奏による不穏なムードが味わえる。
テクニカルさや奇抜さよりもタイトさに重点を置いている点が個人的には好印象。

そして何より魅力的なのが「静」の部分。
メロトロンやチェロ、アコギ等、方法自体は新しくないが、哀愁や迸る悲しみを存分に感じさせる素晴らしいメロディの宝庫である。

最後に一つ、日本盤ボートラの『Sad Rain』はボートラにするには惜しいクオリティ。
こちらを正規のエンディングに持ってくるほうが個人的にはベターである。

気に入り度…88/100

おすすめ…Karelia


YES - Close to the Edge - Close to the Edge: I. The Solid Time of Change / II. Total Mass Retain / III. I Get Up I Get Down / IV. Seasons of Man ★★★ (2014-08-28 01:35:49)

ユートピア的な壮大な世界観を感じさせる名曲。
美しい光を想起させるチャーチオルガンの荘厳な響きを聴かせる第三部が特に圧巻である。
アルバム最大のハイライトだと思う。


WATAIN - Lawless Darkness ★★ (2014-08-20 23:36:11)

妖しくメロディックなブラックをベースに、スラッシーなリフの切れ味や疾走感、更にはロックンロール的なノリの良さをも取り入れたスタイル。
シンガロングやギターソロ等ブラックでは珍しい要素も多分に盛り込みながら、いずれの要素も打ち消しあう事無く聴かせる点が素晴らしい。
10曲73分と長めで冗長な所もあるが、押し並べてフレーズが良いが故にあまり気にならない。

ブラックとしても、様々なメタルの良い所を凝縮したエクストリームメタルとしても質が高いアルバムで、
ブラックの良さを殆ど消さずにキャッチーさと両立できている作品の好例になっている。
そういう意味では、スタイルは違うがKeep Of Kalessinの『Armada』等と同様、21世紀のブラック像の一つを示した作品と言っても過言ではないと思う。

気に入り度…85/100

おすすめ…Malfeitor


SVARTIDAUƉI - Flesh Cathedral ★★★ (2014-08-04 22:54:56)

瘴気をそのまま音にしたかのような音で、聴いていて思い浮かんだのは濃い霧の漂う荒れ果てた墓場とかそんな感じ。
どす黒い音塊で迫るリフ、ややメロディックながらも精神融解を誘うようなギターワーク共に素晴らしい。
特に随所に挟まれるメロディックなフレーズが最も気に入った点。陰湿なトレモロの中に現れる神秘的なアルペジオ等、実に魅力的である。
この点において、『SMRC』以降のDeathspell Omegaにも通ずる所があるが、向こうの神性を表現するような感じとは違い、こちらはどす黒さを更に高めているという印象。

ギターワークが優れているだけでなく、ヴォーカルやリズム隊に関しても、音量・音質及び力量のいずれも十分である。
潰れたがなりヴォーカルはあまり前に出ては来ないけれど、怨念を持った悪霊が呪いに来るみたいで不気味。
展開に関しても、全曲10分超、総ランタイム約56分という中々の長さでありながら、だれる所は殆ど無い。

バンド名はアイスランド語で「黒死病」の意。この作品は、そんなバンド名に恥じぬどす黒さである。
まだ2010年代半ばではあるが、既に2010年代ブラックの必聴盤の一つに挙げてもいい作品だと思う。

気に入り度…93/100

おすすめ…Sterile Seeds


Sigur Rós - Ágætis byrjun - Hjartað hamast (bamm bamm bamm) ★★★ (2014-08-02 00:23:09)

ストリングスを巧みに用いた曲展開が絶妙な曲。
寂しげなヴォーカルとベース、焦燥感を駆り立てる金物が主体のパートから、光溢れる世界に到達したかの如き歓喜を感じるストリングスパートへの展開は圧巻。
外したいというのが嘘みたいな名曲。


KYUSS - Welcome to Sky Valley - Whitewater / Lick Doo ★★★ (2014-06-03 17:41:38)

3分過ぎからのエンディングが個人的にアルバムで最も気に入っているパート。
トライバルなタムを交えながらギター、ベースによって演出される叙情と陶酔感が素晴らしい。
夕焼けの砂漠のような乾いた感傷めいたものを感じる。


KRALLICE - Dimensional Bleedthrough ★★ (2014-06-02 23:49:33)

ほぼトレモロ一辺倒により神々が降臨する霊峰の如き凄まじいアトモスフィアを演出してみせた大傑作3rdに比べると、
今作は攻撃性や激情的なメロディ等メタリックな要素が強いのが特徴。

彼らの場合トレモロに外れがある筈がないのだが、このアルバムもその例に漏れず高品質なトレモロが堪能できる。
ただ問題はそれをどこまで曲の中で活かせているかであり、その点については彼らがこれまでにリリースした4枚に関してばらつきがあると思う。
この作品ではリフの繰り返しが少しくどく(あくまで3rdに比べればではあるが)、減点ポイントになってしまっている。

そういうわけで3rdに比較するとどうしても劣ってしまう今作ではあるが、それでもお薦めしたいのは神曲7.の存在故。
この曲の為だけにアルバムを買ってもいいレヴェルである。
また、他の曲も良い曲が多く、トレモロフェチを唸らせるに足るクオリティがある。
3rdに及ばないというだけで、全体的には十分聴く価値のある作品。

気に入り度…85/100

おすすめ…Monolith Of Possession


KING CRIMSON - In the Court of the Crimson King - The Court of the Crimson King (including The Return of the Fire Witch and The Dance of the Puppets) ★★ (2014-05-30 17:28:37)

叙情的なアコギとメロトロンで魅せる曲。
荘厳でシアトリカルな雰囲気が強いように思う。


KING CRIMSON - In the Court of the Crimson King - Moonchild (including The Dream and The Illusion) ★★ (2014-05-30 17:28:03)

長いインプロヴィゼーションが印象的な曲。
2:20辺りまでの叙情的な歌で魅せ、以降約10分に亘る幻想的なインプロが楽しめる。


KING CRIMSON - In the Court of the Crimson King - I Talk to the Wind ★★ (2014-05-30 17:16:37)

フォーキッシュなメロディが心地良い。
特にフルートの優しげな音色に癒される。


KING CRIMSON - In the Court of the Crimson King - 21st Century Schizoid Man (including Mirrors) ★★ (2014-05-30 17:13:10)

ジャジーで脱力感も漂う変態曲。
中盤の楽器陣のユニゾンが圧巻。


BETWEEN THE BURIED AND ME - Colors ★★ (2014-05-21 21:09:21)

メロデス/メタルコア的なヘヴィリフと流麗なギターが絶え間なく交差し続け、たまにアンニュイなアレンジやカントリーミュージック等の飛び道具が炸裂してリスナーを翻弄し続ける64分間であり、曲間が繋がっている事、フリー極まりない曲展開、頻繁かつ複雑なリズムチェンジ、これらのおかげでこれから何をしてくるかが予測不可能であり、かつ後から思い出してどのフレーズが良かったか中々思い出せぬ程のカオティックさを生み出していながらも、個々のフレーズ(特に泣きメロ)が優れており、また静のパートや飛び道具が良いアクセントになっていて、幾多の事象が絡み合いながら全体としては一塊で時間を行く複雑怪奇な現代社会の如く、全体としてみればちゃんと一つの体をなしているという離れ業を成し遂げており、複雑な曲展開でさんざん翻弄しておいて必殺の泣きメロで落とすといういわば「ツンデレ」的なカオティックプログレッシヴメタルであって、何か明確に描きたい何かがあるとも思えないアルバムであるが、リフと流麗なギターの連続爆撃に翻弄される快感を味わえるのがこの作品最大の特徴であって、結局の所は、①の美しいピアノから⑧の劇的なギターソロ→ピアノに至るまで、次々と現れるフレーズによる一瞬を楽しみ続ける、これこそがベストの聴き方ではないかと思う。

気に入り度…87/100

おすすめ…White Wall


PAIN OF SALVATION - Remedy Lane ★★ (2014-05-12 20:32:55)

「主人公は幼少期の想い人と結ばれなかった。
時は経ち、新たな想い人と結ばれるも、その妻が中絶、自殺未遂をする。
癒しを得ようとブダペストに旅立ち、二人は愛し合うも、満たされぬ思いは残ったままである。」
こんなシチュエーションのもと繰り広げられる、過ぎた愛や欲望の結果生まれる悲劇の物語(と思われる)。

比較的オーソドクスなプログレメタル(2、4、7、11)、愛にまつわる絶望を感じさせるダークさ(3、6、8、13)、
癒しを求めるような叙情的なメロディ(5、9、12)がバランスよく配置されている。
雰囲気は全体的に暗めで、閉塞感が漂う。4.はリーダーのDanielの妻が流産したという実体験に基づいた曲だそうだが、そのせいかどこか生々しいダークさである。

超絶技巧やキャッチーなメロディ等、Dream Theaterのような分かり易さはやや希薄である。
しかしながら、高い演奏力に裏打ちされた緻密なバッキングが素晴らしく、聴く度に「こんなフレーズを弾いていたのか」みたいな発見がある。
最初に述べたコンセプト以外にも様々な感情や主張が込められており、正直現在でもその全てを正しく拾えたとは全く思わない。
そういった意味でも、聴く度に新たな発見がある良いアルバムだと思う。

気に入り度…89/100

おすすめ…Chain Sling


ORPHANED LAND - Mabool: The Story of the Three Sons of Seven ★★★ (2014-05-09 19:26:45)

旧約聖書の『創世記』、特に「ノアの方舟」をモチーフにした、実に壮大なオリエンタル・プログレッシヴメタル。
民族楽器、アコギ、女声、クワイアetcを用いた豊富なアレンジと泣き度満点のギターによる展開は実にドラマティックで、「映画を観るよう」という意見も納得である。

アルバム前半はへヴィなリフとオリエンタル/泣きのギターを主体としたプログレ。
この時点で既に高品質なのだが、更に凄いのが後半。ギターの情感、そしてドラマティックさが更に高まっている。
特に⑩からの、洪水が世界を破壊していくシーンから再生の象徴たる虹が掛かるシーンに至る所は、メタル史上屈指のドラマティックさだと思う。

気に入り度…96/100

おすすめ…The Storm Still Rages Inside


KYUSS - Welcome to Sky Valley ★★ (2014-05-03 21:48:10)

素面でも心地良い、酔ってたらもっと心地良い(試した事はないが、多分上の皆様が言うの通りなのだろう)、ストーナー(薬中)とは良く言ったものである。
それはさておき、ストーナーの創始者たるKyussの代表作が今作。それだけに留まらず、ストーナー全体をも代表する作品として名高い。

ファズの掛かった篭った音、うねり弾けるリフとリズムが程良い陶酔感を誘い、ロック/メタルとしての純粋なカッコよさも演出している。
リフに追随するだけでないへヴィなベース、扇情的に刻まれる金物とフィルが印象的なドラムも心地良い。

ちなみに、この作品の本当のタイトルは『Kyuss』(セルフタイトル)であって、『Welcome ~』はあくまで通称、らしい。ちょっと蛇足。

気に入り度…90/100

おすすめ…Whitewater


KRALLICE - Diotima - [untitled] ★★★ (2014-05-02 21:48:13)

神の来訪を告げるが如き神聖なイントロ。
2分強と短い無題のインストだが、アルバムを通して聴く際に飛ばしてはならない名曲。


KRALLICE - Diotima - Inhume ★★★ (2014-05-02 21:47:32)

うねる入り組んだトレモロが印象的。
アグレッション強めな曲で、破滅的な雰囲気である。


EMPEROR ★★★ (2014-04-24 10:19:44)

ヴァッケンの前、7月に東京、大阪にて公演が決定したようです(公式Facebookより)。
『In The Nightside Eclipse』20周年の一環との事ですが、その舞台に日本を選んでくれたのは嬉しい限り。
ちなみに、ドラムはヨーロッパ公演ではFaustですが、日本ではTrymになるみたいです。


BORIS - Flood ★★★ (2014-04-15 23:22:36)

日本のドローン/ストーナーの傑作。トラックは4つに分かれているが、実質は70分強の超大作1曲のみである。
心地良いクリーンギターとへヴィで精神を飲み込むようなドローンあるいはスラッジ的なリフの両者において質が高く、展開もだれていない。
各フレーズやトラック毎に聴いても素晴らしいけれども、やはり通して聴くのがお薦め。70分間精神をどこかにトリップさせられます。
それだけでなく、何かストーリー性も感じる。
「荒波に揉まれて無人島に漂着する。その漂着先で孤独を感じる内に、人間や世界、自分という存在等について思索を巡らせ、達観の境地に達する。」
みたいな。

気に入り度…91/100


人間椅子 - 黄金の夜明け ★★ (2014-04-08 23:15:03)

和風旋律をもフィーチャーしたサイケデリックでへヴィなリフと、何となく気怠いヴォーカルが印象的。
独特なおどろおどろしさ、不条理さ、そして退廃を演出し、何とも言えぬ淀んだ空気を感じさせる。
それだけでなく、スラッシーなリフや叙情的なアコギ等も良いアクセントとして働いていて、曲展開の方でも飽きさせない。
方言や和歌等を用いた、シニカルでユーモラスな歌詞も面白く、曲の雰囲気と相まって、何というか、耳で聴く怪談やブラックジョークの様である。

70年代のHR/HMやプログレ、そしてトラディショナルドゥームを和風に捻って再構築した作品とも言える、そんなアルバム。
個人的に、これらのジャンルに格別詳しくはないけれども、ドゥーミーな①③⑤⑦⑪は特に気にいったし、他の曲も中々の出来かと思った。

気に入り度…82/100

おすすめ…黄金の夜明け


NEUROSIS - Through Silver in Blood - Aeon ★★★ (2014-03-24 23:17:58)

ストリングスとピアノによる何とも物悲しいイントロにそれを全てぶち壊すへヴィリフ。
タイトルの「Aeon」とは、ネガティヴィティにまみれた永劫なのだろう。


KRALLICE - Diotima - Dust and Light ★★★ (2014-03-14 21:51:47)

エコーの掛かったギターの放つアトモスフィアが凄まじい。
物凄い神々しさを帯びて展開する様は、言うなればギターによるオーケストラか。


KING CRIMSON - In the Court of the Crimson King - Epitaph (including March for No Reason and Tomorrow and Tomorrow) ★★★ (2014-03-13 22:42:54)

恐ろしいほどに渋く物悲しいメロトロンとアコギが感動的な神曲。
特に、ヴォリュームが上がりながら迫るメロトロン、それが砕け静寂の中アコギが響くという3:50からの展開はあらゆる音楽の中でも最高の瞬間だと思う。


FUNERAL MIST - Salvation - Circle of Eyes ★★ (2014-03-08 00:14:23)

12分にわたって陰湿極まりないリフが堪能できる、プリミティヴ風拷問ブラック。
邪悪なものに四方を塞がれ、内面までもやられてしまった絶望を感じる。


EMPEROR - Prometheus: The Discipline of Fire & Demise - Empty ★★★ (2014-03-04 17:53:52)

シンセとハーモニクスが何重にもわたって聴き手の感情を煽る名曲。
アルバムの中では明るい方のメロディもフィーチャーしているが、全然違和感がない。


DARK TRANQUILLITY - The Gallery - Lethe ★★★ (2014-02-18 20:06:43)

PunishとEdenspringだけでなく、この曲も忘れてはならない。
アルバム最高峰の慟哭を味わえる名曲。


BURZUM - Hvis lyset tar oss - Tomhet ★★★ (2014-02-17 23:25:18)

「Emptiness」
生命はおろか、物質的存在が全て消え失せ霊魂のみが残る世界…
言葉や存在を超越した世界を感じる名アンビエントである。


AHAB - The Call of the Wretched Sea ★★ (2014-02-08 20:56:48)

狂気に駆られたエイハブ船長と乗組員達がモビーディックを捕らえようとするシーンが中心となって描かれている訳だが、
それを象徴するかのような空間のある歪んだへヴィリフとその背後でうっすらと聞こえる幽玄なメロディが印象的である。
曇天と濃霧の中で生まれる狂気のシーンが目に浮かぶようだ。
不穏で陰鬱な雰囲気が捕鯨に執心する船長の心情を、幽玄なメロディがどこか悠然とした白鯨と大洋を象徴しているのだろうか。

小曲④を除き全曲10分前後であり、聴き通すのは少しきついが、フューネラルの好きな方、不穏で幽玄なムードに浸りたい方にお薦めできる作品である。

気に入り度…89/100

おすすめ…Below The Sun


THE LEGION - Unseen to Creation ★★★ (2014-02-02 15:25:02)

一言で言って寒い。とにかく寒い。
Dissection辺りが猛吹雪によって体温を徐々に奪って命を奪う感触だとしたら、
こちらは死の実感を与える間もなく永久の氷漬けにされ、地獄の最下層に流れる川コーキュートスに逝かされるようなイメージ。
それをアルバム全編に渡り感じさせ、寒々しいブラックが好きな人には堪らないだろう。
無慈悲さを感じさせる刻みリフ等も上手く使われていて、寒々しいトレモロ一辺倒にならずに、飽きる事無く聴き通せる点も素晴らしい。
Emilのドラムは文句無し。豪速ブラスト、切れ味鋭いフィルや金物使いがアルバムの寒さと無慈悲さを更に高めている。

どの曲も圧倒的な寒さと無慈悲さを誇るが、特に印象に残ったのは②~④と⑦である。
前者はこれだけで名盤確定レヴェルの名曲群。後者はEmperorの1st並みの荘厳なシンセをフィーチャーした曲。

インストの3曲は要らなかったとは思うが、それ以外に関しては個人的にファスト/ブルータルブラックの理想を体現した作品。
ファスト/ブルータルブラックの中でも最も寒々しく、クオリティの高い作品ではなかろうか。

気に入り度…95/100

おすすめ…Redeemer


SUFFOCATION - Pierced From Within ★★ (2014-01-28 00:07:00)

ブルデスの原型として有名な作品の一つ。…ではあるが、手数やブラストの頻度は現在のブルデス基準からするとそれ程ではない。
ストップ&ゴーを多用した複雑なリズムワークを交えながらも、
潰れ過ぎず、しかしキャッチーになり過ぎない良質なリフやアタック音の強いベース等が作る躍動感もあるという、比較的聴きやすい、良い意味で直球のデスメタルである。

気になった所を挙げるとすれば、曲展開に若干整理がついてなく、見せ場となるパートが不足している点(ブルデスには良くある事態ではある)。
しかしながら、それを補うに足る上記要素が随所に配されており、聴いていて退屈に思うことはあまり無かった。

気に入り度…81/100

おすすめ…Pierced From Within


KRALLICE - Diotima - Diotima ★★★ (2013-12-23 01:02:59)

呪縛から解き放たれたような歓喜や恍惚を感じさせるリフが印象的。
良い意味でブラックらしからぬ華麗さである。


KING CRIMSON - In the Court of the Crimson King ★★★ (2013-12-19 22:03:34)

変顔ジャケットのせいで、最初は変態的な音楽だと予想してしまいそうになるが、①以外はそんな事はなく、むしろメロディやムードに重点を置いている。
当時リアルタイムで聴いたならともかく、40年以上経った今では先鋭的な所はない。
しかし、完全な後追いの自分にとっては、(当時としては)先鋭的な音楽性はもとより、メロディやムードの素晴らしさ故にプログレの金字塔として聳え続けているのだと思う。

自分が生まれる20年以上も前の作品、しかも1stとは思えない程洗練されていて良い意味で古さを感じない。
収録曲はたった5曲、だが5曲全てが強烈な個性を持っており、それでいて曲単位で見てもアルバム全体を通して見ても無駄が殆どない。

気に入り度…92/100

おすすめ…Epitaph


KEEP OF KALESSIN - Armada - The Wealth of Darkness ★★★ (2013-12-18 17:53:06)

他の曲に比べると、荘厳でダークなリフが主体。
テンションは控え目で、静かな怒り的なものを感じさせる。
ブラストに組み込まれたタム回しが印象的である。


EMPEROR - Prometheus: The Discipline of Fire & Demise - Grey ★★★ (2013-12-15 15:02:08)

イントロを初め、随所で見せる入り組んだフレージングが光る。
苦悩を感じさせるシンセの音色も相変わらず素晴らしい。


EDGE OF SANITY - Purgatory Afterglow - Twilight ★★★ (2013-12-12 20:55:17)

凶暴さと美しさを高次元で兼ね備えたリフが実に印象的。
エンディングでキーを上げ、扇情力を更に高めていく展開も素晴らしい。
Edge Of Sanity史上はもとより、メロデス史上でも最高峰の超名曲。


FUNERAL MIST - Salvation ★★ (2013-12-06 22:54:36)

ブラックメタルの中でも最も邪悪な作品の一つとされるアルバム。
瘴気が全てを破壊していく様なブルータルなブラストパートは勿論、退廃と不浄を祀る様なミドル・スローパート迄、一部の隙も無い邪悪さ。
名手Ariochのヴォーカルも、ドスの効いたがなりや醜悪なスクリーム等、多彩かつやはり凄まじく邪悪。
「最も邪悪」という名声に違わぬ邪悪さで、『Salvation』のタイトルが皮肉以外の何物にも聞こえない。
邪悪さについてしか言っていないけれど、そう言わざるをえない位全ての要素から紛う事無き邪悪が迸り続ける。

あと、これもよく取りざたされることだが、各曲の前後にクワイア等のSEが入っている。
①のイントロの息詰まるように迫る闇等は効果的だが、一方で⑩のアンニュイさを含むアウトロの様に冗長・不要な所もある。
箸休めとしては悪くないかもしれないが、ここについてはもう少し削っても良かったとは思う。

SEや曲展開等雑な所も確かにあるが、 全体としてみれば良質なブルータルブラックである。

気に入り度…85/100

おすすめ…Circle Of Eyes


ARTILLERY - By Inheritance - By Inheritance ★★ (2013-11-28 20:12:24)

疾走感・切れ味共に抜群のリフの刻みが鳥肌もの。
随所に見せるメロディックなリードも素晴らしい。


ARTILLERY - By Inheritance - Khomaniac ★★ (2013-11-28 20:08:09)

オリエンタルなリードが非常に印象的なドラマティックスラッシュ。
当時の世界情勢を考えると致し方ないのかもしれないが、オリジナルの日本盤にこの曲が収録されてないのは残念なことである。


1349 - Beyond the Apocalypse ★★ (2013-11-22 21:24:53)

強烈なブラスト(音量のデカいスネアが凄い)を中心とした名手Frostの爆走ドラム、そして全てを薙ぎ倒すブルータルリフの両者共に素晴らしいファストブラック。
また、ファストブラックという事で邪悪なトレモロも多いが、一方でスラッシーな刻みやはっちゃけたような疾走感もある。
そういう意味ではファストブラックとしての無慈悲さは少な目で、ブラックの中ではキャッチーであるとさえいるが、
アルバムを通して聴くのに飽きさせないようになっていて、マイナスになるどころか良い意味での個性になっている。
②の猛烈で、キャッチーで、ヘドバンせざるを得ないリフ捌き等に代表されるように、
ファストブラックとしての無慈悲さを脇においても、エクストリームメタルとして十分なクオリティ。
勿論、ブラックとしての邪悪さや不穏さを湛えたパートのクオリティも十分である。⑤の不気味な3拍子リフ等、そういうパートでもしっかり楽しめる。

気に入り度…87/100

おすすめ…Perished In Pain


YES - Close to the Edge ★★ (2013-11-18 23:28:18)

たった3曲で37分という長さや芸術性などプログレお約束の要素を多分に含んではいるが、メロディは非常にキャッチーであり、過度な難解さや冗長さは殆ど感じられない。
更に凄いのが、バンドアンサンブルで各人が複雑なフレーズを、しかも独立気味に弾いているのに全体としてちゃんと調和がとれている。
どのパートも常に破綻させず事無く主張し続けられていて、ベースなどはもはやもう一つリフを弾いているんじゃないかと思う程。

個人的にプログレは、どちらかと言えばダークなものが好きという訳で、主観的には90点位に留まってしまう。
しかし完成度が非常に高いアルバムであり、プログレ史上最高傑作の一枚との呼び声にも納得である。

気に入り度…90/100

おすすめ…Close To The Edge


TERRORIZER - World Downfall - After World Obliteration ★★ (2013-11-17 21:36:23)

はっちゃけたようなリズムとブラストを上手くミックスし、初っ端から圧倒的な疾走感を堪能できる名曲。


NEUROSIS - Through Silver in Blood - Purify ★★★ (2013-10-29 19:48:06)

終盤の現れては消えるを繰り返す轟音リフに乗せてエンディングを高みに持ってゆく展開が素晴らしい。
精神を癒しと不安の狭間に誘う。


KEEP OF KALESSIN - Armada - Many Are We ★★ (2013-10-18 21:51:26)

スラッシュ顔負けの強烈な刻みが圧倒的。
スラッシャーにも大変ウケが良さそうな名曲。


EMPEROR - Prometheus: The Discipline of Fire & Demise - Depraved ★★★ (2013-10-17 19:32:40)

不気味なリフが印象的な一曲。
後半部分の舞うようなリードギターの入れ方が面白い。


EDGE OF SANITY - Purgatory Afterglow ★★ (2013-10-14 15:25:02)

メロデスにおけるイエテボリスタイルの確立期直前に当たる1994年の作。
メロデス黎明期ということで、デスメタリックな攻撃性も色濃く残っていて、暗く叙情的なメロディを含みながらもそれだけに頼らず、両者が絶妙に共存している点が素晴らしい。
色気のありながらも漢らしいDan Swanöのヴォーカルも曲にマッチしているし、
部分的に用いられるブラック的なトレモロ、シンセ、クリーンヴォーカルも効果的で、プログレデス的な要素もある。
また、叙情的な曲、ブルータリティを見せる曲、メランコリックロック的な曲といったヴァラエティにも富んでいるので聴き飽きない。
この点で、初期Opethをメロデスに近づけた感じでもある(良く知られた事だが、、Dan氏はOpethと親交が深く、互いに影響を与え合っている仲である)。
⑦のミドルテンポのリフとか、Opethが使っていても不思議ではなかったりする。
現代にも通用する、メロデスのプロトタイプにして必聴盤の1枚。

気に入り度…86/100

おすすめ…Twilight


KRALLICE - Dimensional Bleedthrough - Monolith of Possession ★★★ (2013-10-05 22:23:35)

18:44というかなりの長尺である(もっとも、カスカディアンをはじめ、この手のブラックではそこまで珍しくもない)が、一瞬たりとも退屈な瞬間が存在しない。
特に圧巻なのはエンディング。最後の3分で激情的なリフが舞い、ラスト1分で徐々にテンポとヴォリュームを耳鳴りを引き起こすまでに上げ、その余韻を残して消えていく。
その凄まじさたるや、徐々にせり上がる快感に打ち震えて果てるオーガズムにも似た感触。


MAYHEM - Wolf's Lair Abyss - I Am Thy Labyrinth ★★★ (2013-10-05 18:03:34)

Maniacの非人間的極悪スクリーム、Hellhammerの超絶ブラスト、禍々しく邪悪なリフと、全てにおいて素晴らしい。
特にヴォーカル、本当にヤバイ。魔獣の声か。


ARTILLERY - By Inheritance ★★ (2013-10-02 16:15:50)

テクニカルだが聴き辛さを感じさせない緻密なリフが印象的で、MegadethやCoroner等とはまた趣の異なるスラッシュを堪能できる。
中々にパワフルなハイトーンヴォーカルもあって、正統派メタルにも通ずる部分があるとも感じた。
そしてこのアルバム最大の特徴は時折組み込まれてくるギターメロディである。
叙情的なフレーズに加え、中近東を感じさせる神秘的なフレーズもあり、これが素晴らしい。
アルバム後半は少しダレる所があるように感じたが、全体的には良質なスラッシュであると思う。

気に入り度…81/100

おすすめ…By Inheritance


TOOL - Lateralus - Triad ★★ (2013-09-29 20:30:05)

不穏なリフによるカオティックな雰囲気が印象的なインスト。
個人的な意見だが、⑬を除いてこちらをエンディングにしたほうがよかった気もする。


SEPULTURA - Arise - Arise ★★★ (2013-09-23 23:49:50)

圧倒的な疾走感とリフのかっこよさを誇るスラッシュ史上最高峰の超名曲。
ただ刻みまくるだけでなく、緩急をつけた展開やグルーヴを高めるリフ捌き等も面白い。


NEUROSIS - Through Silver in Blood - Enclosure in Flame ★★★ (2013-09-17 21:25:14)

ネガティヴな感情を溜めに溜めて、何かのきっかけでそれが爆発したかのような展開が恐怖を煽る。
アルバム最後にして最もダークな曲だと思う。


NECROPHAGIST - Epitaph - Seven ★★ (2013-09-14 21:26:30)

拍子の解読困難な超テクニカルリフが印象的。
アルバムで一番リズムワークが難しい曲だと思う。


MESHUGGAH - Destroy Erase Improve - Future Breed Machine ★★ (2013-09-09 23:45:37)

変態性を保ちながら、刻みヘヴィリフのかっこよさとグルーヴを引き出すという点においてこれを超える曲はそうそうないのでは。
途中の夢の中で異空間を漂っているようなギターフレーズも個人的にツボ。


KRALLICE - Diotima ★★★ (2013-09-06 01:34:19)

現状、個人的に2010年代最高傑作であり、これからもその地位は揺らがぬであろう大名盤。

ほぼトレモロ一辺倒で情景を紡ぎ出すスタイルで知られるKrallice。
彼らの音楽は、北欧的で純粋なブラックというより、ポストブラック的でブラックの中では異端な、ジャンル分けの難しいものである。
そんな彼らの現状の最高傑作たる今作では、そのセンスが爆発しまくっている。
威厳溢れる霊峰の如き神々しいリフ、華々しく舞う美麗で激しいリフ等、強烈なアトモスフィアを放つトレモロを70分近く絶え間なく堪能でき、トレモロ好きには堪らない作品となっている。

ベースとドラムに関しても、ただリズムをなすだけでなく、要所で主張し曲を更にドラマティックに仕立て上げている。
③などで聴けるリフとシンクロさせたドラム等、曲の威厳を引き立てていて、非常に気に入っている。

曲展開もツボを心得ていて、どこをハイライトにしてもいい位。
欠点を強いて挙げるとすれば、⑤のリフがやや冗長な所があるが、それも陶酔感を誘うという意味では悪くないし、絶対的に見れば十分良曲である。

本当にこの作品には衝撃を受けた。ブラックメタルをもう一段階上のレヴェルに押し上げた芸術的作品だと思う。
そして何よりトレモロ、これに尽きる。
トレモロフェチ必携の一枚。

気に入り度…100/100

おすすめ…The Clearing


KEEP OF KALESSIN - Armada - Winged Watcher ★★ (2013-09-04 20:09:55)

ブラストがなく、疾走パートの少ない曲だが、リフのシャープさは相変わらず。
中盤の大海原を想起させる勇壮なギターフレーズが素晴らしい。


EMPEROR - Prometheus: The Discipline of Fire & Demise - The Prophet ★★★ (2013-09-04 18:06:37)

不吉なイントロから一転、荘厳なシンセとクリーンヴォイスが合わさり慟哭と気高さを演出するパートが素晴らしい。


DECAPITATED - Winds of Creation - Way to Salvation ★★ (2013-08-27 21:00:07)

不気味に蠢くブルータルなリフがかっこいい。
ブラストやスラッシュビートとの絡みも素晴らしい。


DEATH - The Sound of Perseverance - Story to Tell ★★ (2013-08-27 19:13:27)

気高ささえ漂う叙情的なギターが素晴らしい。
全楽器が何度か止めてからまた主題に戻っていくなど展開でも翻弄してくれる。


CYNIC - Focus - Celestial Voyage ★★ (2013-08-24 13:38:54)

変態チックにうねる、浮遊感のあるリフが面白い。


SEPULTURA - Beneath the Remains - Beneath the Remains ★★ (2013-08-23 23:49:21)

美しいアルペジオから爆走へという展開、ベタだがSepulturaがやると本当に映えるなあ…
勿論凄まじい刻みリフで爆走する本編も素晴らしい。


CORONER - No More Color - D.O.A. ★★ (2013-08-23 16:10:53)

疾走に乗せた変態リフと目まぐるしく変わるリズムで聴き手を翻弄する。
Coronerの中でも変態度高めな曲だと思う。


Way to End - Desecrated Internal Journey - At the Threshold ★★ (2013-08-19 22:58:01)

メランコリックで呪術的なトレモロリフが素晴らしい。
下手なメロブラよりもいいリフだと思う。


SEPULTURA - Arise ★★ (2013-08-16 22:02:18)

基本的には、非常に心地良い溜めの効いた、アグレッシヴ&グルーヴィーなリフで疾走していく前作同様の上質なスラッシュを聴かせてくれる。
スラッシュとはいっても、ベイエリアのクランチの効いたリフよりかは、不気味にうねりながら刻まれるオールドスクールデスに近いものである
(Metallum辺りでもDeath Metalと併記されていたりする)。

前作と違う所を挙げると、疾走パートがやや減った所である。
しかし、今作では前作までの荒削りで無駄な部分がかなり減り、曲に良い意味での起伏があり、その御蔭でリフの良さが前作以上に際立っていると思う。
勿論、 疾走パートでは変わらず爆走してくれるので問題は無く、全体的に進化している。

気に入り度…87/100

おすすめ…Arise


SEPULTURA - Beneath the Remains (2013-08-15 22:32:47)

まだ荒削りな部分も多く、リフの良さを完全に活かしきるところまでは行っていないのは気になった。
けれども、アグレッシヴでかっこいいリフに疾走感と爆走スラッシュの良さが凝縮していて、グルーヴィーなかっこよさもあるのも面白い。
この点については名盤「Arise」に引けを取らず、確かにこっちの方が好きな人がいても変ではない。

おすすめ…Beneath The Remains


NEUROSIS - Through Silver in Blood ★★★ (2013-08-03 00:44:56)

ミドル~スローによるひたすらに重厚なフレーズが、全てを呑み込む底無し沼、或いは全てを焼き尽くす業火の如く蠢き、救いの届かない者の絶望や得体の知れない恐怖を描き出している。
タムによるトライバルさを非常に効果的に交えたドラミングもそれに拍車をかける。

ブラックなどとは違い、ストレートにネガティヴな感情を煽るフレーズはやや少ない(普通の音楽に比べれば充分エグいが)。
けれども、得体の知れない執拗なフレーズの繰り返しが、聴いていてある意味での心地良さと不快感を同時に覚えるという、何とも奇妙な現象を引き起こしてくる。
そこに届かない救いの手を見せるか様な美しく儚いシンセやストリングスが時に揺蕩いながら、劇的な曲展開で感情を揺さぶるものだからもう堪らない。
というか、生半可なブラックなどより聴いていて色んな意味で怖い。70分間の音による拷問である。

今現在所持している中で一番聴いてて「辛い」アルバム。
スラッジ等に耐性のない人が聴いたら間違いなく不快感しか覚えないと思う。そう思う位にキャッチーさの欠片もない、聴き手を試す芸術である。
スラッジメタルの金字塔たるこの作品は、やはり伊達ではなかった。

気に入り度…98/100

おすすめ…Purify


NEGURA BUNGET - OM - Țesarul de lumini ★★★ (2013-07-30 18:30:32)

「Weaver Of Lights(光の織り手)」
神々しささえ感じるトレモロとキーボードのメロディがたまらない。
13分近くある曲だが、全然長さを感じない。


CYNIC - Focus - I'm but a Wave to... ★★ (2013-07-29 19:46:58)

神秘的なイントロも一転してうねるメタルパートも素晴らしく、しかも全く破綻してないのが凄い。
タムやリフにシンクロさせた金物の使い方もオシャレ。


KEEP OF KALESSIN - Armada - Crown of the Kings ★★★ (2013-07-27 14:36:26)

勇壮な高速トレモロリフとブラストが入り混じり、のっけから凄まじいことになっている。
ドラムも疾走感、センスともに素晴らしい。特にリフとシンクロさせたスネア&タムロールが絶妙。


EMPEROR - Prometheus: The Discipline of Fire & Demise - Thorns on My Grave ★★★ (2013-07-25 18:46:28)

皇帝のオリジナル曲ではラストとなる名曲。
暴虐的なリフと大迫力のブラストが入り混じって疾走していくパートの貫禄が凄まじい…


DEATH - The Sound of Perseverance - Painkiller ★★ (2013-07-20 16:06:15)

言わずと知れたJudas Priestのカヴァー。
Chuckの叫びがブラック並かそれ以上にヒステリックで、攻撃性が2割増位になっている。
個人的に原曲より好きである。


DEATH - Individual Thought Patterns - Out of Touch ★★ (2013-07-19 16:39:19)

ストップ&ゴーで聴き手を翻弄しながらも整合性を失わないDeathお得意の手法が光る。


BURZUM - Hvis lyset tar oss - Det som en gang var ★★★ (2013-07-13 23:54:10)

「What Once Was」
チープな音質、ギターノイズ、抑揚無きリズム、そして何よりエグ過ぎるシンセの音色が生気を根こそぎ奪う名曲。
一線を超え切った、完全なる無の境地を見た気がする…


Be'lakor - Stone's Reach - Countless Skies ★★ (2013-07-13 00:08:04)

約10分の長尺曲だが、美メロのおかげで全く気にならない。
特に疾走部の3拍子によるリードが美しい。


BARREN EARTH - Curse of the Red River - Curse of the Red River ★★ (2013-07-12 00:41:17)

フィードバック(かな?)を駆使したイントロのギターメロディがシンセと合わさって不穏な空気を生み出しており、これが素晴らしい。


AGALLOCH - The Mantle - The Lodge ★★ (2013-07-06 18:40:26)

雄大なアコギのリフと後ろで鳴るコントラバスが美しく、心地良い。


Way to End - Desecrated Internal Journey (2013-07-06 00:50:38)

フランスのブラックの1st。2009年。

ブラストによる疾走を時折挟み、ミドル~スローで何かに取り憑かれたような少々トチ狂ったメロディを主体とするスタイル。
中音域のがなり声やグロウルもその雰囲気を盛り立てている。
そういった呪術的な雰囲気から、Deathspell Omegaと似ているという意見もある模様(今のところ自分はFas~を聞きかじった程度なので詳しくは言えないが)。
更に、精神を徐々に蝕むような雰囲気で通すかと思いきや、③のようにメロブラ顔負けの叙情的なトレモロやギターソロも大胆に用いられており、普通のブラックとしても中々に良質。
しかもその質が高いだけでなく不穏な雰囲気を殺していない点も良い。

おすすめ…At The Threshold


IMMORTAL - At the Heart of Winter - Withstand the Fall of Time ★★ (2013-07-05 14:10:09)

ブラストに載せた寒々しいトレモロリフ、正統派/スラッシュ的なかっこいいリフを上手くマッチさせた良曲。


ULVER - Nattens madrigal: Aatte hymne til ulven i manden - Hymn III: Of Wolf and Hatred ★★ (2013-06-29 19:44:36)

寒々しさと荘厳さをも感じさせるリフが素晴らしい。


TOOL - Lateralus - The Patient ★★ (2013-06-28 23:51:15)

イントロのミュートリフからメタリックなパートへ盛り上げていく展開が素晴らしい。
あと終盤の怪しくもほのかに哀愁漂うメロディがあるが、こういうパートがあるおかげでランタイムの長いこのアルバムを飽きずに聴かせているように思った。


THE CROWN - Deathrace King - Rebel Angel ★★★ (2013-06-27 20:16:11)

デスラッシュとロックンロールの融合において、これ以上素晴らしい曲はないだろう。クソかっこよすぎる。


SLAYER - Reign in Blood - Epidemic ★★ (2013-06-27 19:23:22)

リフのカッコよさと疾走感は勿論、Daveの絶妙なスネアフィルが映える曲。