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netalさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 201-300

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OPETH - Still Life - White Cluster ★★ (2013-06-19 21:17:08)

前6曲と比べると、アグレッションが前に出過ぎて耽美性を欠いている点は個人的に少し不満。
しかし良曲には違いなく、目まぐるしい展開を違和感なく聴かせる手腕は健在。
救われぬ主人公とメリンダの無念をひしひしと感じさせてくれる。


OPETH - Morningrise - The Night and the Silent Water ★★ (2013-06-16 22:07:50)

Opethで最もギターメロディが物悲しい曲の一つだと思う。
ジャケットのような波一つない水面を想起させる曲。


NEGURA BUNGET - OM ★★★ (2013-06-15 21:03:48)

ルーマニアのフォーク/プログレッシヴブラックの4th。2006年。

メタリックな刻みとアトモスフェリックなトレモロを巧みに使い分けたメタルリフ、陶酔感を誘うアンビエントパート、更にはあからさまだがしかし違和感の無い民族音楽やアンニュイな旋律まで…
という様に様々な要素が登場し、単なるフォーク/プログレブラックに留まらない、実に独創性溢れる作品である。

そういった要素の使い方にある種の理不尽さもあるが、この作品の場合はその理不尽さが気にならない。
むしろその理不尽さがよりアルバムの雰囲気を多様にし、意味深なルーマニア語のタイトル「人間」を理不尽な存在に陥れ、
言語や知的概念を超越したかのような曖昧な世界に誘っているかの様である。

どの曲やどのパートがどうこうよりもアルバム全体で味わう作品だが、特筆すべき点を挙げるとすれば、実に素晴らしい仕事をしているシンセであろう。
世界を儚く包む様な、非常に美しい旋律により独特な世界観に貢献している。
勿論、要所で聴けるアトモスフェリックなトレモロをはじめとする他のパートも良い。

非常に独特な雰囲気ゆえ、人に普通にお勧めできるアルバムではないが、嵌れば只管嵌るであろう作品。

気に入り度…91/100

おすすめ…Țesarul de lumini


NECROPHAGIST - Epitaph - Epitaph ★★ (2013-06-14 22:31:03)

疾走感が際立つ、彼らの中では割と聴き易い一曲。
ブラストと2ビートをツーバスと共に巧みに使い分けたドラムが心地良い。


NECROPHAGIST - Onset of Putrefaction - Fermented Offal Discharge ★★ (2013-06-12 15:46:30)

不気味なベースソロからの疾走が心地よい。
終盤のネオクラギターソロも素晴らしい。


MELECHESH - Emissaries - Rebirth of the Nemesis (Enuma Elish Rewritten) ★★ (2013-06-11 15:56:39)

オープニングの荘厳なリフからやられた。
キメのメロディのところで一度疾走を抑えてメロを強調する展開もニクい。


KEEP OF KALESSIN - Armada - Vengeance Rising ★★★ (2013-06-10 18:40:11)

0:26辺りからの、BPM約270のミュートしたトレモロリフがツーバスと合わさって恐るべき迫力を生み出している。
爆撃を彷彿とさせる凄まじい刻みである。
これをきっちり合わせられる演奏陣はやはり尋常じゃない。


ISIS - Panopticon - Grinning Mouths ★★ (2013-06-09 20:15:19)

随所で鳴り響くメロディックなベースが印象的。


INSOMNIUM - Above the Weeping World (2013-06-08 21:06:39)

フィンランドのメロデスの3rd。2006年。

初期In Flamesらの築いた正統派メロデスを忠実にやっており、それに土着的な雰囲気を仄かに醸し出すメロディを取り入れたスタイル。
曲展開の荒さ等気になるところはいくつかあるが、全体としては中々良質なメロデスであり、メロデスファンは聴いて損はないかと思う。

おすすめ…Mortal Share


EMPEROR - Prometheus: The Discipline of Fire & Demise - He Who Sought the Fire ★★★ (2013-06-07 19:08:35)

激しく展開していく中、何度か切れ込んでくるギターソロのメロディが儚くも美しく素晴らしい。
ブラストも多く、アルバム中一番ブラックらしい曲。


DIMMU BORGIR - Enthrone Darkness Triumphant - Mourning Palace ★★ (2013-06-03 16:57:25)

Enperorとは一味違う厳かさを感じるメロディが素晴らしい。
アルバムを通してこういう曲をやってくれたらもっと良かった。


DECAPITATED - Winds of Creation - Human's Dust ★★ (2013-06-02 15:05:07)

随所に披露される豪速ブラストの粒の揃った甲高いスネアが心地良く、素晴らしい。
デスメタルのブラストかくあるべしと思うのは自分だけだろうか。


DEATH - The Sound of Perseverance - Voice of the Soul ★★★ (2013-06-01 19:17:12)

究極のギターインスト。
掻き毟る様な激情のエレキギターとピッキング音まで聞こえる物悲しい迫真のアコギが絡む神曲。
『Voice』というタイトルではあるが、言葉は要らない、Chuckの手から放たれる極限までエモーショナルなギターが何よりも雄弁に凄まじさを物語っている。


DEATH - Individual Thought Patterns - Overactive Imagination ★★ (2013-05-31 21:47:08)

怒涛のツーバスを絡めた疾走を含むストップ&ゴーで翻弄し、熱いツインギターでトドメ。
Deathの真骨頂が炸裂する名曲。


Be'lakor - Stone's Reach ★★ (2013-05-31 01:02:04)

オーストラリアのメロデスの2nd。

豪州産、ということで未知数であったのだが、聴いてみると北欧メロデスの良盤、名盤にも引けを取らないと感じた。
暗さを含みつつも美しいメロディが印象的で、デスメタリックな慟哭や激情といった扇情的な要素よりも、空や海を何となく想起させる壮大なサウンドを主体とする。
また、多くの曲が7分以上あるという長尺性、ユニゾンを絡めたテクニカルな演奏、リフを大目に繋いでいく展開等、プログレ的要素も強い。
ラストの曇天へと昇華していく様なアウトロ等は良いが、一方でリフを捏繰り過ぎだったり、決めのフレーズが足りなかったりと、ダレる部分もあるのは残念だったが、
美しく耽美的とも言える雰囲気は結構気に入ったので、それ程気にはならなかった。
メロデスに扇情力を求める人には不向きなアルバムであるが、ダークさと美しさをメロデスに求める人にはお薦めできる良質なメロデスである。

気に入り度…84/100

おすすめ…Countless Skies


DEATH - Human - Cosmic Sea (2013-05-30 13:28:58)

神秘的で泣きを多少含んだギターが印象的なインスト。
確かにCynicの要素が感じられ、Deathの曲の中では結構異色な方かも。


CYNIC - Focus - Veil of Maya ★★★ (2013-05-29 20:44:09)

唯一無二の神秘性と浮遊感が何とも形容し難い雰囲気を醸し出していて素晴らしい。
アルバムのしょっぱなから彼ら特有の世界に存分に浸れる。


CORONER - Punishment for Decadence - Masked Jackal ★★ (2013-05-28 16:51:42)

複雑ながらも違和感のない展開、刻みリフとキャッチーなコーラスが映える一曲。
ギターソロと共に疾走するパートも素晴らしい。


BURZUM - Hvis lyset tar oss ★★★ (2013-05-27 14:11:02)

邪悪であるとか寒々しいとか、ブラックの負の側面を表す言葉はいくつもある。
だがこのアルバムは、ポジティヴだとかネガティヴだとかそういう次元を超え、希望や喜びが概念ごと消え失せた世界、光無き闇、虚無感といったものしか感じない。
いくつかのフレーズを繰り返すだけという単調極まりない内容だが、
ミニマルでありながら恐ろしいほどに幻想的な闇に包まれたギターリフとシンセのフレーズ、そしてCountの泣き叫びが、闇と無のみが存在するある種美しい世界を作り上げている。
あまりの虚無感に、聴いていて精神を内側からえぐられる感触さえ覚えた。

②や③はWeakling辺りに通ずる要素を感じるが、その手のブラックに強い影響を与えた事を思わせる。
…この作品を作った時Countの精神状態は極限までイっちゃってたのかもしれないなぁ、などと思ってしまう、そんな作品である。

気に入り度…95/100

おすすめ…Det som en Gang var


BARREN EARTH - Curse of the Red River (2013-05-25 14:10:17)

フィンランドのメロデス/プログレッシヴの1st。2010年。
Swallow The SunのMikko Kotamäki、MoonsorrowのMarko Tarvonen等が参加。

全編にわたってミドル~スローで統一されており、叙情的で薄暗い世界観を基調としていて、Opethと似ているという意見が多いのも頷ける。
時にアコギやフルート等を用いてフォーキーな要素や霊的なメロディを繰り出してきており、これも効果的だ。
また、Opethと似ている要素が多いのも確かだが、この作品ではOpeth程曲を静と動を大きく使い分けることはせず、
メロデスの生み出す暗く叙情的な世界で一貫されており、独自性もしっかり見せてくれる。

おすすめ…Curse Of The Red River


AT THE GATES - Slaughter of the Soul - Unto Others ★★ (2013-05-23 13:39:44)

後ノリのヘヴィリフが素晴らしい。
Suicide Nationでも感じたが、このアルバムは後ノリのリフの使い方が本当に上手いと思う。


ATHEIST - Unquestionable Presence - The Formative Years ★★ (2013-05-21 14:57:55)

疾走部分のヘヴィな刻みリフが中々にかっこいい。


THE CROWN - Deathrace King - Deathexplosion ★★★ (2013-05-16 20:30:17)

クソかっこいい曲揃いのアルバムの中でも最高のかっこよさを誇る曲。
爆走に乗るクソかっこいい刻みリフが実に心地よく、ヘドバンせずにいられない!


OPETH - Watershed - The Lotus Eater ★★ (2013-05-11 14:27:39)

ブラストの導入が意外だったが、中々に効果的だと思う。
またリフとユニゾンするキーボードが素晴らしい。


OPETH - Deliverance - Deliverance (2013-05-10 22:20:44)

4分近くあるエンディングを含め、やや無駄な点があるのは気になる。
が、ブルータルな刻みリフも心地よく、暗黒世界の表現力は十分である。


OPETH - Still Life - Serenity Painted Death ★★★ (2013-05-09 23:51:14)

獰猛で重厚な暗黒リフと泣きのギターソロが素晴らしい。
メリンダの死に罪を感じ、救いようのない心情に苦しむ主人公の心情を見事に表現している。


OPETH - Morningrise - Advent ★★ (2013-05-07 16:56:46)

時に霊的に奏で、時に泣くリード、そしてそれと対比される妖艶極まりないアコギが映える曲。


OBSCURA - Omnivium (2013-05-05 15:08:18)

ドイツのテクニカル/プログレッシヴデスメタルの3rd。2011年。

基本的に前作を踏襲し、摩訶不思議で神秘的なリードを軸に複雑に展開していくテクデス。
前作との違いを挙げるとすれば、露骨な変拍子やリズムチェンジが減り、デスメタリックな攻撃性がやや強まっているのが特徴で、
前作でメタルらしい攻撃性が少ないと不満に思った人は今作の方が気に入るかもしれない。
泣きのギターをこれまで以上にフィーチャーした①、ミドルテンポで重厚な③等新機軸も幾分か見られ、アイディアが枯渇していないことを見せつけている。
ただ、前作の「The Anticosmic Overload」級のクオリティとインパクトがある曲がなく、その点はやや不満だった。

おすすめ…Septuagint


OBSCURA - Cosmogenesis - Noospheres ★★ (2013-05-05 11:56:28)

摩訶不思議でスペーシーなフレーズが印象的な曲。
疾走をやや抑えめにし、メロディを引き立たせている点も好印象。


NECROPHAGIST - Epitaph - Diminished to B ★★ (2013-05-04 18:56:18)

拍子が目まぐるしく変わるハーモニクス入りのテクニカルリフが印象的。


NECROPHAGIST - Onset of Putrefaction - Foul Body Autopsy ★★ (2013-05-02 21:01:56)

ブラストに乗せて荒れ狂う超絶テクニカルリフが凄まじい。
上の方のリフがソロ化してるというコメントは言い得て妙だと思う。
2分足らずの短い曲だがインパクトは抜群だ。


MELECHESH - Emissaries ★★ (2013-05-01 22:05:27)

クサい域に達した濃ゆく印象的なエスニックメロディが随所に聴けるエクストリームメタル。
ブラックとして認識される事が多いバンドではあるが、かなりデスメタル的な要素もあり、両者の中間というのが妥当だろうか。
何かとノリが良く、胡散臭い感じもするが、ブラック的な陰鬱さや寒々しさが殆ど無い御蔭もあり、違和感は無い。
むしろ中近東の神秘的なメロディとマッチしていて、これはこれでありである。
エヌマエリシュとかそんなワードを多発する歌詞といい、標語的に言えばエクストリームメタルによる「新ギルガメシュ叙事詩」みたいな感じか。

BehemothやNileが引き合いに出される事が多いが、個人的には彼らよりも好き。過剰な迄のエスニックさが濃ゆくて堪らない。
Orphaned Land等もそうだが、イスラエルという本場産はやはり空気の濃さが違うww

気に入り度…86/100

おすすめ…Rebirth Of The Nemesis


KEEP OF KALESSIN - Armada - Armada ★★★ (2013-04-30 21:34:58)

サビのリフの何と悲しく荘厳なことか…
ブラックで一番好きなリフの一つ。


ISIS - Panopticon - So Did We ★★ (2013-04-30 18:42:16)

ヘヴィな轟音リフとクリーンなギターメロディを巧みに使い分けた独自の世界観が映える曲。
曲名と共に抽象的だが美しい雰囲気を味わえる。


IN FLAMES - Whoracle - The Hive ★★ (2013-04-28 17:57:18)

Jesperお得意のドラマティックな泣きのギターソロが素晴らしい。
そのギターソロに至るまでも、疾走する叙情リフからサビで落としてから突入するニクい展開。


EMPEROR - Prometheus: The Discipline of Fire & Demise - The Tongue of Fire ★★★ (2013-04-24 21:35:15)

単独でさえ素晴らしい刻みリフと高音メロディが複雑に絡み合って形成されるリフが凄まじい。
このリフのアイディアだけでも、Ihsahnの天才ぶりを思い知らされる。


EMPEROR - Anthems to the Welkin at Dusk - The Wanderer ★★★ (2013-04-24 18:55:50)

荘厳なメロディを聴いていると、本当に魂をどこかへ連れ去られてしまいそうな曲。
Emperorはインストまで完成度が高い。


DECAPITATED - Winds of Creation - Winds of Creation ★★★ (2013-04-20 14:02:14)

イントロの終わりを告げるスプラッシュ2発からのブルータルな刻みリフが素晴らしすぎる。
今まで聴いたデスメタルのリフで一番好きかもしれない。


DEATH - The Sound of Perseverance - Scavenger of Human Sorrow ★★★ (2013-04-19 22:51:38)

悲哀を撒き散らしながら展開していくギター、恐ろしく複雑なドラムビート。
8分の9拍子による冷徹な刻み等、聴き所満載であり、中後期Deathを特徴づけるこれらの要素が極まった曲。
初めて聴いた時なぜか怖くなった。


DEATH - Individual Thought Patterns ★★ (2013-04-19 13:44:24)

前作「Human」でみせたような洗練されたテクニカルデスメタル路線はそのままに、本作はよりスラッシュや正統派メタルに近づいた作品となっている。
後期Deathの中では最も疾走感に溢れ、矢継ぎ早に繰り出されるリフの快感に浸れる、ある意味で最も「熱い」アルバム。

まずリズム隊。Geneの怒涛のツーバスが生み出す疾走感と前作以上に主張が強く不気味な音色で魅せるSteveのフレットレスベースが素晴らしい。
そして何より熱いのがChuckとAndy LaRocqueによるツインギターである。テクニカルなリフにメロディックながらも甘すぎないソロとこれまた素晴らしい。
緩急自在の複雑な展開や変拍子を違和感なく聴かせる手腕も流石。

孤高さと冷徹さ、そしてドラマティックさの強い6th、7thの方が好きではあるが、こちらのアグレシッヴさとテクニカルさの絶妙な調和もやはり良い。
点数の差は、もはや作風に対する趣向のみである。

気に入り度…89/100

おすすめ…Overactive Imagination


DEATH - Human - Flattening of Emotions ★★ (2013-04-19 01:26:36)

血なまぐささも感じるデスメタルリフの素晴らしさもさることながら、ヴァリエーションを巧みに変えてくるドラムが曲に彩りを与えている。
イントロのドラムソロを含め、Sean Reinertのドラミングが光る名曲。


CYNIC - Traced in Air - Evolutionary Sleeper ★★ (2013-04-18 23:45:28)

浮遊感を感じさせるギターフレーズが印象的。
後半のスローになってからの展開とギターソロが素晴らしい。


CYNIC - Focus - Uroboric Forms ★★ (2013-04-18 13:51:02)

攻撃的な蠢くリフが印象的なアルバム中最もデスメタルらしい曲。
ラストではCynicにしては珍しい疾走パートも聴ける。


CORONER - Punishment for Decadence - Shadow of a Lost Dream ★★ (2013-04-17 23:27:27)

アグレッシヴな刻みリフがかっこいい。
疾走感、そしてもちろんイヤミを感じさせないテクニカルさもある比較的ストレートなスラッシュチューン。


ATHEIST - Unquestionable Presence - Mother Man ★★ (2013-04-17 14:43:32)

オープニングからトリッキーかつ手数の多いドラミングで魅せてくれる名曲。
1:52辺りから始まるファンキーなギターソロも素晴らしい。


ALCEST - Souvenirs d'un autre monde - Sur l'autre rive je t'attendrai (2013-04-16 18:42:54)

ノイジーながらも清浄なトレモロリフと女性ヴォーカルが合わさっていいムードを作り出している。
終盤の静かなパートになってからのしっとりとしたギターメロディも良い。


TOOL - 10,000 Days - Vicarious ★★ (2013-04-13 18:05:38)

Toolにしては分かり易いリズムとフレーズが多く、前作までのような不穏さは薄いが、ストレートな曲やってもかっこいいことを思い知らされる。歌詞はやや過激だが。


TOOL - Ænima - Stinkfist ★★ (2013-04-12 21:00:25)

ミドルテンポの重厚なリフとドラミングが心地良く、見事。
得体の知れなさとキャッチーさを兼ね備えた名曲。


THE FACELESS - Planetary Duality (2013-04-12 14:11:50)

アメリカのテクニカルデスメタルバンドの2nd。2008年。

テクニカルながらもグルーヴィーなリフが心地良く、曲もコンパクトでダレる所もあまりない。特に1.等で聴けるリフとバスドラのユニゾンが素晴らしい。
摩訶不思議でスペーシーなギター、複雑な曲展開やテンポチェンジを難なく聴かせてくれる点も良い。
そういった意味では全体的に良質なテクデスである。

…なのだが、欲を言えば突き抜けた個性が欲しかった所。
ヴォコーダーの使用等もあり、Cynicなどプログレ・変態系からの影響をかなり受けていると思われるが、味付け程度であって、それ程作品の個性を出すには至っていないと思う。
要はこの手の流麗なメロディを取り入れたテクデスの枠内に留まってしまっている。

ただそれを気にしなければ良質なテクデスなので、テクデス好きは聴いて損はないアルバムである。

おすすめ…Prison Born


THE CROWN - Deathrace King ★★★ (2013-04-12 01:30:32)

デスラッシュの爆走感(疾走すら生温い)と攻撃性、そしてロックンロールのノリを見事に融合させた傑作。
⑤と⑨を除き全て爆走曲だが、圧倒的な爆走感とクソかっこいいリフのおかげで全くダレない。
加えて捨て曲もなく、非疾走の2曲も悪くないし、爆走曲に関しては全曲良~名曲クラス。
世界一ヘドバンに相応しいアルバムと言っても過言ではないと思う。理屈は不要、未聴の人はすぐにでも買って全力でヘドバンすべし。

気に入り度…92/100

おすすめ…Deathexplosion


SLAYER - Reign in Blood - Reborn ★★ (2013-04-11 13:08:28)

ヴォーカルの早口が凄まじい。
リフもグロいのにかっこよく、アルバムの中では地味な方だが十分に良曲。


SACRAMENTUM - Far Away From the Sun (2013-04-10 22:55:24)

スウェーデンのブラック/デスメタルバンドの1st。1996年。

寒々しく邪悪なブラック/デスといえば、Dissectionが有名だが、このアルバムは彼らに引けを取らないクオリティを持っていると思う。
Dissectionは吹雪を彷彿とさせる破滅的で官能的な寒々しさを特徴とするブラック/デスだとすれば、
こちらはよりブラックらしい邪悪さが強く、時に勇壮なメロディも見せてくるよりストレートにブラックらしい音楽性である。
あまりドラマティックな展開を見せたり、印象的なギターメロディを挟んだりはせずに、小細工無くリフをつなげているところもブラックらしい。
ただ、リフの変化のみに展開を頼る、強引な曲展開が多くなっているがゆえに、曲全体やアルバム全体としてややダレる点は少し気になった。
とはいえ、オールドスクールな北欧ブラック/デス好き、Dissection好きには普通にお勧めできる作品である。

おすすめ…Cries From A Restless Soul


OPETH - Still Life - Face of Melinda ★★★ (2013-04-08 00:06:39)

ブラシスティックやフレットレスベースを効果的に用い、アコギも絡めたブルージーで叙情的なクリーンパート。
悲劇を予感させる実にダークで悲しいヘヴィパート。
毎回聴く度、この切替に鳥肌が立ってしまう。


OPETH - Watershed - Heir Apparent (2013-04-02 22:06:07)

引きずるような重いリフが良い。
ダークなデスメタルパートからダークさを残しつつも仄かに叙情的なメロディを聴かせる展開が何となく3rdのApril Etherealを彷彿とさせる。


OPETH - Deliverance - Wreath ★★ (2013-04-02 16:44:52)

聴く者を死に誘うようなどす黒く歪んだリフが素晴らしい。
終盤の霊的なクリーンヴォイスを交えながら展開していくパートも良い。
どす黒さや邪悪さはBlackwater Parkの曲群以上だと思う。


OPETH - Blackwater Park - Dirge for November ★★★ (2013-04-01 21:08:36)

Opethにしては短く、展開も少ない曲だが、陰鬱な闇に満ちた世界を描き出す絶望的極まりないリフの繰り返しがたまらない。
このアルバムは死を連想させる曲が並ぶが、この曲がその最たるものだと思う。


OPETH - Still Life - Moonlapse Vertigo ★★★ (2013-03-31 23:07:23)

イントロを始め、精神を暗黒面に叩き落としそうなメロディが素晴らしい名曲。
中盤のブルージーなパートが終わった後からの畳み掛けが凄い。


OPETH - Morningrise ★★ (2013-03-30 21:55:15)

僅かにメロデス的な音楽性を残し、以降のOpethとは趣の異なる作品であるが、静と動の対比による独特の耽美的かつ幽玄な暗黒世界は既に確立されている。
幽玄な色合いの強さという面で5thと比較できるが、デスメタル的なへヴィさが殆ど無い所為か、5thの死を感じさせる官能的な幽玄さとは異なり、今作の幽玄さはより霊的で儚さをも感じさせる。
特に静パートの幽玄さを高め、静謐な領域に人気の侵入を拒むかのようなアコギが非常に妖艶で素晴らしい。

20分強という現状のOpeth史上最長曲④を始め、全曲10分超となっており、冗長さは多少あるもののあまり気にならない。
…流石に20分を纏め切れる制御力までは足りないけれども。

気に入り度…87/100

おすすめ…Advent


OBSCURA - Cosmogenesis - Orbital Elements (2013-03-30 16:59:19)

フレットレスベースの妖しい音色と宇宙的なギターが印象的なインスト。


NECROPHAGIST - Epitaph - Stabwound ★★★ (2013-03-30 00:51:27)

疾走感抜群な上に荘厳さすら感じるスウィープ&ギターソロ。
テクニカルなだけでなく、メタルとしての熱さもNecrophagistは持ち合わせていることを証明する名曲。


NECROPHAGIST - Onset of Putrefaction (2013-03-29 22:31:26)

自分は2ndを先に聴いたが、作曲面ではまだ煮え切らないものの、この1stからして恐ろしくテクニカルなリフと随所に挿入されるスウィープギターは既に完成の域に達している。
本当にMuhammadは凄まじいギタリストである。
次作と比べてデスメタルらしい攻撃性が少し強く、生粋のデスメタラーにはこちらの方がウケが良いかもしれない。
ちなみにこの作品では、Muhammadはベース&ドラムプログラミングまでこなしている。

星1つなのは、次作とかぶる要素が多い為であって、クオリティはやはり高い。
2ndと共に、テクデスを代表する作品だと思う。

おすすめ…Foul Body Autopsy


MEGADETH - Rust in Peace ★★ (2013-03-28 23:37:42)

緻密かつシャープなリフを中心に展開していくスラッシュに、Martyのオリエンタルな叙情的ギターソロが上手く合わさっている。
最初甲高いヴォーカルが好きになれなかったこともあり(今もさほど好きではないが)、良いアルバムだとは思えなかったが、最近聴き直して良さに気づいた。
広くインテレクチュアルとも称されるテクニカルスラッシュの代表的作品。

気に入り度…84/100

おすすめ…Tornado Of Souls


MAYHEM - De Mysteriis Dom Sathanas - Buried by Time and Dust ★★ (2013-03-28 17:45:03)

Hellhammerの長時間ブラストが凄まじい。ただひたすら無慈悲である。


KEEP OF KALESSIN - Armada ★★★ (2013-03-25 01:07:44)

リフがあまりにも素晴らしい…
ブラックらしい荘厳でメロディックなトレモロリフに加え、スラッシュ・デス的な高速刻みリフも多用されており、いずれも超高品質。
他のブラックとは一線を画す緻密で猛烈なリフ捌きが実に心地良く、リフの良さに関して、今まで聴いてきたメタルの中でも最高クラスである。
あまりのリフの素晴らしさに、初めて聴いた際、最終曲Armadaを聴き終えた時に涙腺が緩んでいるのを感じてしまった。
リフのシャープさを引き立たせるドラムも凄腕で、ブラストもバスドラ連打も非常に速く、かつ音の粒が揃っており、これまた素晴らしい。
音質も良い意味でブラックらしからぬクリアさで、ギターリフを引き立たせる理想の音質である。

確かに真正ブラックではない。が、この作品を聴けばそんなことはどうでもいいことだと感じるはず。
ブラックメタラーだけでなく、(ほとんど)全てのエクストリームメタラーにおすすめできる大名盤である。

気に入り度…94/100

おすすめ…Armada


JUDAS PRIEST - Painkiller (2013-03-23 21:45:47)

硬質で攻撃的なリフで疾走するというヘヴィメタルの基本を最も体現したアルバムの一つである(当時隆盛を誇ったスラッシュのような刻みリフも多少あるが。)
最早自分がこれ以上語るまでもない、メタルゴッドの最高傑作。

おすすめ…Painkiller


ISIS - Panopticon ★★ (2013-03-23 17:57:28)

轟音リフとクリーンギターの浮遊感あるメロディによる、独特で抽象的な世界観が印象的である。
クリーンパートでは、 清浄だが儚く捉え所のないサウンドが中心となっていて、精神を支配されて感情が抜け落ちたかの様な人間の空虚を象徴している。
一方で轟音が社会の見えざる闇みたいなものを想起させ、アルバム全体が空虚と化した人の精神や社会を表現している様に思われる。

曲展開の方は、淡々としたスロー~ミドルのインスト中心で、同じフレーズの反復又は僅かにフレーズが変化していくパートが殆どである。
その為か、私の場合睡眠不足で聴いていると確実に催眠効果をもたらしてしまうのだが、世界観がよく作り込まれており、問題無し。
むしろもっと浸っていたい陶酔感を感じさせるという点では、ミニマルなフレーズを繰り返すのがプラスになっていると思う。
手数は少ないが溜めの効いたドラム(スネアのタイミングが絶妙) やベースによる副旋律もあって、単調ではあれど退屈さを感じさせる場面は殆ど無い。

気に入り度…88/100

おすすめ…So Did We


IRON MAIDEN - The Number of the Beast ★★★ (2013-03-22 23:20:05)

Clive Burrへの追悼を込めて…

つんのめりそうな疾走感満点のリズム隊に、ノリが良く時に勇壮な時に叙情的なリフとメロディ、そしてBruceのパワフルなヴォーカル。いずれも高品質である。
確今の基準からすればやってること自体は真新しいものでもなく、個人的にダレるところもある。
が、正統派メタルの最高峰とされる作品を、30年以上前既に完成させていたのは凄いと言わざるをえない。

気に入り度…91点

おすすめ…Hallowed Be Thy Name


IN FLAMES - The Jester Race - December Flower ★★★ (2013-03-19 23:13:37)

1:26からのギターソロ、これに尽きる。
師走の花(雪の詩的表現か?)の如く、実に華麗で美しく、ドラマティック。
勿論慟哭リフもたまらない。


FUNERIS NOCTURNUM - Pure Satanic Blasphemy - Kuolontoive ★★ (2013-03-19 22:21:46)

1:22辺りのを始め、いくつかの箇所でツーバスの速度が尋常じゃなくなっている。速すぎて音の隙間がない。
Dracoは悪魔である。


EMPEROR - IX Equilibrium - An Elegy of Icaros ★★ (2013-03-07 20:03:40)

イカロスの嘆きを代弁したかのようなIhsahnの苦悩に満ちたヴォーカルがクリーンとスクリーム共々素晴らしい。


DREAM THEATER - Images and Words - Metropolis, Part I: The Miracle and the Sleeper ★★★ (2013-03-03 02:15:02)

中盤のカオティックパートや曲展開の必要性・必然性はあまりないかなとは思うが、メロディ、リフ共に良い。
ただ、変拍子使いまくりの曲を難なく演奏しきるテクニックは流石。8分の12だの8分の9だの本当に目まぐるしい…
(追記)久しぶりに聴いたら、中盤のカオティックパートに改めて圧倒された。あるべきパートですわ…


DISSECTION - The Somberlain - Heaven's Damnation (2013-02-27 20:04:20)

疾走パートのメロディが素晴らしい良曲。


DECAPITATED - Nihility (2013-02-26 16:32:22)

前作に引き続き上質なテクデスを披露しているが、よりテクニカルで無機質になった。
疾走パートが少し減り、デスメタルとしての純粋なかっこよさが減り、バスドラの音質が軽いのはやや残念である。
が、楽曲が20歳位で作ったとは思えない程しっかり練られているのでこれはこれで良い。

おすすめ…Nihility (Anti-Human Manifesto)


DECAPITATED - Winds of Creation ★★★ (2013-02-25 20:54:53)

1st、しかも当時メンバーは全員10代でありながら、テクニカルさ、ブルータリティ、そしてかっこよさいずれの面でも高品質のリフ、甲高いスネアが心地良い粒の揃ったブラスト等、
既に極めて完成されたテクデスを見せている。
リフの素晴らしさだけでなく、それを引き立たせる曲展開やアイディアも当時新人だったとは思えない完成度。
個人的にはテクデス史上最高の作品の一つだと思う。

気に入り度…92/100

おすすめ…Winds Of Creation


DEATH - The Sound of Perseverance ★★★ (2013-02-23 19:25:02)

Death史上最も攻撃的で悲しい雰囲気を感じさせるアルバムで、それを象徴するかのように、Chuckの金切り声ヴォーカルが攻撃的で悲痛感さえ漂わせている。
そして何より特筆すべきは曲やリフの完成度と複雑さである。
切り返しが多く起伏に富む冷徹なリフ捌きの一方で、感情をすこぶる昂ぶらせるフレーズを随所に挟む展開には一瞬たりとも無駄がなく、テクニカルデスの究極とも言える出来である。
今後同路線でこの作品を超えるものは、Chuck亡き今ではもう出ないだろう。
また今作のメンバーはChuck以外のメンバーは歴代の名手に比べると知名度では劣るが、肝心の演奏は全く問題なく、スプラッシュの使い方とか個人的に気に入っている。

Death史上最高傑作であり、メタルの極致に至った作品の一つだと思う。これを聴くとChuckの死は余りにも惜しいと思わざるを得ない。

気に入り度…96/100

おすすめ…Voice Of The Soul


DEATH - Symbolic - Without Judgement (2013-02-23 00:36:41)

独特の哀愁リードでためてからこれまたかっこいい疾走するサビへ移る展開が好き。


DEATH - Human (2013-02-21 23:34:15)

初期の比較的ストレートなオールドスクールデスから後期のテクニカルデスへと移る過渡期のアルバム。
そのためか、テクニカルな面よりもデスメタルらしい攻撃性やグロさが以降の作品と比べると色濃く出ている(勿論この時点で既に十分テクニカルだが)。
Steve DiGiorgioの不気味なベースの音色もそれに拍車をかけている。
一方で、時折挿入される流麗なリードギターや複雑な曲展開は既に違和感なく導入されており、後期路線の基盤も感じた。

おすすめ…Flattening Of Emotions


DARK TRANQUILLITY - Damage Done (2013-02-21 21:51:27)

全体を通して攻撃性と叙情性を併せ持ったリフがまあまあ良い。
…けれどもThe Galleryのような慟哭のメロディや攻撃性、激情的なヴォーカルが好きな自分にとっては正直物足りないし、少々面白みに欠ける。
特にリードギターを始め、泣きのメロディや攻撃性をもっと主張して欲しかった。

おすすめ…The Treason Wall


DARK TRANQUILLITY - The Gallery - Edenspring ★★★ (2013-02-21 00:14:47)

Punish My Heavenと双璧を成すメロデス最高の名曲の一つ。
Punishも凄まじいが、泣き度と美しさに関してこの曲は更に上を行くと思う。


CYNIC - Traced in Air (2013-02-20 21:39:57)

大名盤Focusで見せたような摩訶不思議で地球外生命体が蠢くような独特の世界観、そして複雑な楽曲を難なくこなす演奏陣は相変わらず素晴らしい。
前作と比べ歌メロとギターソロのメロディが少し分かり易くなった気がするが、何ら世界観を損ねてはおらず、「Focus」に衝撃を受けた人なら(勿論「Focus」未聴の人も)間違いなく楽しめる。
「How Could I」級のインパクトがある曲はないけれども、アルバム全体を通してクオリティの高い曲が揃っているので殆ど問題なし。

おすすめ…Integral Birth


CYNIC - Focus - How Could I ★★★ (2013-02-19 16:27:13)

イントロの不穏な旋律とこれでもかとばかりに矢継ぎ早にリフを変えてくる本編。
これだけで名曲確定だが、エンディングの終焉に向けてフェードアウトしていくギターソロは今まで聴いてきた中で最も劇的なギターソロの一つで、
これが曲を更にドラマティックに仕上げている。
大名盤を締めくくるに相応しい神曲。


CRYPTOPSY - None So Vile - Orgiastic Disembowelment ★★ (2013-02-18 19:36:26)

リフとブラストが一体となって襲いかかる前半のパートのブルータリティが凄まじい。


CORONER - Punishment for Decadence ★★ (2013-02-18 17:11:21)

MegadethやAnnihilator等と並び、テクニカルスラッシュの金字塔の一つ。

普通のスラッシュと比べると、強烈な刻みによるリズム感やストレートな疾走感は若干少なく、
音階が変態チックにせわしなく上下するテクニカルフレーズとオーソドクスな刻みを組み合わせたリフを主体とするテクニカルスラッシュである。
加えて曲展開もせわしないが、リフに十分なフックがあり、徒なテクニカルさを微塵も感じないのが好印象である。
こういうバンドだと妙な切り返しの多さが気になったりするものだが、このアルバムではそういう無駄な切り返しが殆ど無い。
逆にテクニカルリフの創り出す流れが、強引そうで違和感の無い独特な勢いを生んでいる。

気に入り度…83/100

おすすめ…Arc-Lite


CARCASS - Heartwork - This Mortal Coil ★★ (2013-02-17 23:49:17)

リフの刻み方が良い。こういう高速刻みリフは好きだ。


BEHEMOTH - Demigod ★★ (2013-02-17 20:24:11)

中近東チックな旋律と全てを力でねじ伏せるような圧倒的重厚感を放つリフが印象的である。
暴虐性よりも重厚なグルーヴや不穏で時に荘厳な雰囲気の方が重視されており、デスメタルにしては聴きやすい部類。
演奏力も高く、特にInfernoの手数・迫力共に十分なドラミングが素晴らしい。粒の整ったブラストは圧巻である。
ハイライトと言えるような強い印象を受けるフレーズが少なく、ミドル・スローパートの一部に物足りなさもあるものの、
曲の長さは⑩以外5分未満とコンパクトであり、アルバムを通して聴くことを考えるとあまりマイナスにはならないかと思う。

気に入り度…82/100

おすすめ…Sculpting The Throne Ov Seth


AT THE GATES - Slaughter of the Soul - Suicide Nation ★★ (2013-02-17 16:20:34)

アクセントの付け方が独特なリフが良い。
勿論疾走感とかっこよさは健在。


ATHEIST - Unquestionable Presence (2013-02-16 23:45:49)

ドラムの手数と自由度の高さが何より印象的。もはやギター以上にリードをとっているんじゃないかと思えるほどで、特に予測不能なスネアと音色の多いタムが聴いていて面白い。
曲展開の方もそれに呼応するかのように自由度が高いが、必然性や展開の妙といった要素は殆どなく、一聴すると乱雑にも思える。
だが、その自由度の高さこそこのアルバムの最大の魅力であって、その点はあまり気にならない。
オールドスクールデスらしいかっこいいリフや良い意味でメタルらしくないファンキーなギターソロも随所で見られる。

おすすめ…Mother Man


ARCTURUS - The Sham Mirrors - Star-Crossed ★★ (2013-02-16 22:11:00)

イントロの非常に綺麗で星の輝く夜空を想起させるエレキピアノが素晴らしい。
本当にこのアルバムでのSverdの貢献度を痛感できる。


ALCEST - Les Voyages de l'âme - Les Voyages de l'âme ★★ (2013-02-15 21:56:41)

「魂の旅路」この曲を聴くと本当に魂が昇華していきそうだ。


ALCEST - Écailles de lune - Percées de Lumière ★★ (2013-02-15 00:59:22)

「光の裂け目」それを象徴するかのような4:16からのトレモロメロディが非常に美しい。


ALCEST - Souvenirs d'un autre monde - Printemps émeraude ★★ (2013-02-14 01:08:33)

泉から湧き出る穢れ無き水のように澄んだメロディが非常に美しい。


AGALLOCH - Ashes Against the Grain - Fire Above, Ice Below ★★ (2013-02-13 22:34:27)

物悲しくも美しいギターメロディが素晴らしい。アルバム中最長曲だが、ダレることなく良メロを味わえる。


AGALLOCH - The Mantle - ...and the Great Cold Death of the Earth ★★ (2013-02-13 17:00:59)

アウトロに1曲目と同じフレーズを使っていることから1曲目とセットだと思われる。
時折見せる雄大なギターメロディが美しく素晴らしい。


ULVER - Nattens madrigal: Aatte hymne til ulven i manden - WOLF AND PASSION ★★ (2013-02-12 18:38:28)

イントロとアウトロの月明かりを想起させるフレーズが良い。


TOOL - 10,000 Days (2013-02-12 15:09:24)

前作までの複雑怪奇な音楽性に比べればかなり聴きやすくなった(Toolにしてはだが)。
歌メロがよりキャッチーになり、静の部分でよりストレートに不穏さが表現されていて、「普通の」プログレへ多少接近した作品だと思う。
良い意味でも悪い意味でも気持ち悪さが薄くなったけれども、相変わらず個性と高品質を両立させているのは流石である。

おすすめ…Vicarious


TOOL - Lateralus ★★★ (2013-02-11 18:19:34)

掴み所の難しい複雑怪奇な音と形容し難い不穏な雰囲気が最大の特徴。
普通のメタルのような強烈なリズムやシャープさを伴うのではないミュートの効いたリフの多用、
あるいは音量やスピードを抑え、「隙」を持つフレーズが実に独特である。
タムを効果的に交えてトライバルさを演出したり、繊細さと豪快さを的確に使い分けるテクニカルなドラミングも魅力的。
時にギターと同格に近いリードを魅せながらも複雑なリズムを巧みに演出するベースもグッド
変拍子を始め自由自在に曲を展開するテクニックも凄いが、それ以上に各要素のもたらす陶酔感が素晴らしい。

しかもそういう陶酔感のみならず、キャッチーさ、烈しさ、そして妖しさを併せ持つヴォーカル等によって、躍動感すらも覚える。
先に述べた形容し難い雰囲気と相まって、印象的な人体模型のジャケットの如く、生命の持つ神秘性と活力が有機的に絡み合う、本当に独特な世界を見せてくれる。

あと敢えて不満を挙げるとすれば、インストを始め余計な部分が少なからずある事だろうか。
しかしアルバムの全体に致命的な影響を与えてはいないので、それ程気にならない。

最初はとっつにくいアルバムだが、それをそれを乗り越えればそれ以上の快楽をもたらしてくれる作品である。

気に入り度…91/100

おすすめ…The Grudge


TOOL - Ænima (2013-02-10 21:39:46)

この音楽を何と形容したらいいのか…
ミドルテンポで変拍子を交えながら展開していくプログレッシヴ・オルタナティヴメタル…なのだがその独特さが抜きん出ている。
メロディやリフは割と聴き易いながらも雰囲気が不穏かつ複雑怪奇で、その異形さいびつさがなんとも聴いていて気持ちが悪い(褒め言葉)。
本当に言葉で表すのが難しい音楽だ…

おすすめ…Stinkfist


SWALLOW THE SUN - The Morning Never Came - The Morning Never Came ★★ (2013-02-09 23:06:08)

クリーンヴォイスパートが物悲しく、永遠の雪を想起させるメロディが素晴らしい。
それ以外も素晴らしく、アルバム中最長曲だが全くダレない。


SPAWN OF POSSESSION - Incurso (2013-02-06 15:23:39)

スウェーデンのブルータル/テクニカルデスメタルバンドの3rd。2012年。

NecrophagistやObscura系統のテクデスをより長尺にした感じで、ブルータル度は一般のブルデス等に比べると薄いが、リフや曲のクオリティは全体的に高い。
前述のバンドに比べると、変態的なフレーズや変拍子は多用されておらず、テクデスにしては比較的ストレートで聴きやすい方である。
また、テクデス界隈では有名なギタリストChristian Müenznerが参加しており、彼らしい摩訶不思議で地球外物質をイメージさせるような摩訶不思議なリードギターやネオクラギターソロが随所で発揮されている。
ただ、これはと思うような印象的なフレーズがあまりないのは少し残念なところ。
それが改善されれば更に良い作品を生み出せると思う。

おすすめ…Apparition


OPETH - Watershed (2013-01-22 22:38:08)

今作は女声等今まで無かった要素をいくつか採用しているが、最も大きく変わったのがキーボード及びメロトロンの使い方である。
妖しさの演出だけでなく、時にリードを取ったりリフのメロディを先取りしたりとより多彩になっていると感じた。
相変わらず暗黒性と叙情性が渦巻く世界観は相変わらず素晴らしいのだが、曲展開の良さやそそられるフレーズは以前と比べれば減ってしまったと思う。
雰囲気を作るのに注力しすぎて聴き手を引き込む力が少し足りない気がする。
…と不満も少しあるが、高品質で芸術的な音楽であることは事実なので、普通におすすめできる作品ではある。

おすすめ…The Lotus Eater