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DER TAG AN DEM DIE WELT UNTERGING (2010年)
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DER TAG AN DEM DIE WELT UNTERGING
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解説 - DER TAG AN DEM DIE WELT UNTERGING
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-03-28 22:17:18)

2010年発表の2nd。
特価だったので買いましたが、凄過ぎますね、これ。

音楽的には、ミッドテンポ、グルーヴ重視のキーボード入りデスコアという感じですが、まずキーのセンスが素晴らしい。サイバー系の音色でアーバンな雰囲気を醸し出したり、ストリングス系でクラシカルなメロディを奏でたりしてますが、その合わせ方が絶妙で、まるで破滅する街の中を彷徨っている悪夢を見ているような、シリアスだけどどこかキッチュな、凄く独特のムードを醸し出しています。

根幹となるリフも、時にメロブラ的な不穏さを醸したり、時にメロデス的な高揚感を生んだりしつつも、全体を通してヘヴィな音色で実に心地よいです。悪夢のような世界観も、このヘヴィネスがあるからこそ表現できているのかと。ただ、唯一惜しいのはドラムの音作りですね。モダンにしたいのは分かるけど、打ち込みのようなガチャガチャした音になってるように聴こえる。まあ、全体からすれば些細な事ですが。

そして何よりも感銘を受けたのが、あまりにも凄絶なヴォーカルワーク。
「Wolf’s Lair Abyss」期のMAYHEM風の粘着質な絶叫と、OCEANO並みにイカツイガテラルを両方使いこなしてます。それも他のバンドのお手本となるくらい高いレベルで。特にガテラルの方は聴いててこっちまで胃がせり上がってきそうなグロさ。まだ新人と言えるキャリアですが、ベテランのデスメタルバンドのヴォーカルを蹴落とさんばかりの凄まじさがある。

このバンドは2007年結成らしいですが、出音の方はクオリティ、ムード共に明らかに一流レベルです。モダンなエクストリームメタルが好きであれば、是も非も無く一聴すべきバンドであると思います。



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