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SPEED OF SOUND (1998年)
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SPEED OF SOUND
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解説 - SPEED OF SOUND
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 失恋船長 ★★★ (2011-04-03 17:41:23)

2000年を前にしてリリースされたアルバムです
タイトルが示すように原点回帰とも言うべき自らが世に示したスピードメタルナンバーを強烈に繰り出しています。音質の悪さも気にならない爆裂感と重量感を帯びた疾走感はたまりません。
徹頭徹尾HM/HRに拘った作風に彼らの心意気を感じながらも「売れないな」と呟きましたね。
けたたましく喧しいサウンドにメジャー感など皆無、時代錯誤と揶揄されるヘヴィメタル極まりない豪快なサウンドに賛辞を送ります。メロディックでもなければ分かり易い泣きもない、でも無骨なまでも男前なバリバリHM/HRサウンドに身を乗り出さずにはいられません。全てをなぎ倒し破壊する強靭なリズムプレイは驚嘆あるのみ、リップスのドスを効かせた歌唱に時代への挑戦とこれしか出来ない不器用さに敬礼。ANVILファンならずとも効いて欲しい正統派な一枚です




2. 火薬バカ一代 ★★★ (2020-10-19 23:53:19)

ドキュメンタリー映画で再ブレイクの切っ掛けを掴んだANVIL。それは単に幸運が転がり込んできたのではなく、メタル冬の時代である90年代にも挫けず、また「お、まだやってんかい」ってな無神経な輩(俺ですが)の言葉にも心を折られることなく、ヨーロッパに活路を見い出して地道にアルバム・リリースとツアーを重ねた時期の踏ん張りがあったればこそ。
本作はミュージシャン稼業だけでは家族を養っていけないので、それこそリップス(Vo、G)が給食のおじさんとしても糊口を凌いでいた時期(’99年)に発表された9thアルバム。ここに託されているのは、ダンプカーが屋台や通行人を蹴散らしながら爆走するアクション映画のカーチェイス・シーンを彷彿とさせるパワー・メタルで、ぶっちゃけ『SPEED OF SOUND』という直球極まりないタイトルと、翼とジェット・エンジンを装着した金床(ANVIL)が空飛んでるという底抜けにゴキゲンなアートワークが全てを物語る通りの、ヒネリも何もないサウンドです。良い意味で。
バラードには目もくれず、終始肩をいからせまくりの楽曲からは、80年代ANVILサウンドの魅力の一端を担っていた「メロディのキャッチーさ」が薄れてしまっていて、そのせいかリップスのVoやG以上に、ロブ・ライナーの猛烈なドラミングの方が目立っていているという。特にブラスト・ビートまで飛び出す⑤(キャプテンの解説によれば元ネタはTERRORIZERらしいのですが)は本編のハイライト的インパクトを放っていますよ。
「夢を諦めない」ド根性とエネルギーが濃厚に渦巻くパワフル極まりない1枚。迂闊に手を出すと胃もたれ必至なので胃腸薬片手にどうぞ。



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