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OL, MORKE OG DEPRESJON
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解説 - OL, MORKE OG DEPRESJON
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-05-08 10:14:26)

2008年発表のデモ。2010年にボーナス2曲入りで再発。

鬱ブラックの代表格、SHININGのメンバーとしても有名なKvarforth氏の参加するバンドと言う事で、カルトな音楽性を予想してしまいますが…実際には、ごく真っ当なメタルの手法で描かれた、ダークなブラックメタル。刻みリフを中心に据え、聴き手の不安を煽ったり、極寒の地に放り出したり、悲しみの渦に取り込むようなメロディをドラマ性たっぷりに聴かせるスタイルは、マイナスのオーラ全開とはいえ、メタル聴く人なら誰でも唸る質の高さがあると思う。

…結構ブラックって、音像や作風自体が重視されていて、アルバム全体では超個性的な名盤クラスでも、1曲1曲の個性自体は薄いことも少なくないんですが、このバンドは「楽曲至上主義」と言えるくらい、曲自体の作りが丁寧だと思う。例えば2曲目、アコギが悲しみの極みみたいなフレーズを弾いて、それをトレモロが引き取るエンディングは感動を覚えるほどにドラマティック。SE的な使われ方で、曲の枢軸には余り絡まないとはいえ、アコーディオンやサックスを効果的に導入してるのも面白い。

また、言うまでも無い事ですが、相変わらずKvarforthのパフォーマンスは素晴らしい。ブラック的がなり声からアジアの喉歌を思わせる声ドローンっぽい不気味な声、耳をヤスリで削るようなノイジーなウィスパー、朗々と歌い上げようとするも狂気が混じってくるクリーンなど、この人の声の幅は本当に広い。曲が求める感情の流れを、リアルな狂気を持って演じきってる感じ。アートワークの彼の笑顔はマジで怖い(笑)。

…と書きましたが、思い返してみればKvarforthの参加してるバンドって、SHININGを始めとして、どれも「狂気だけ」を売り物にしている訳ではない、音楽としての真っ当さがあるんですよね。ライブで客に剃刀渡したり、失踪して路上生活送ったりと言ったエピソードとは裏腹に、アーティストとしてはごくまともな人なのかも。



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