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THE OLDER ONES
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2011-05-20 00:37:25)

90-92年の音源を集めたコンピ盤。99年発表。
Abbathは1-3曲目(90年)、Vargは4-7,11曲目(91年)に参加してます。

いくらブラック界の大御所が関わっていたって、EMPERORの「Wrath of the Tyrant」、LIMBONIC ARTの「1995-1996」のように、後に大成するバンドでも音質が純粋にショボい作品を出してたりするので、今作を購入するにあたっても身構えてしまったんですが…あれ?普通に聴けちゃうんですけど。むしろ、アングラなデスメタルでは全然良質な部類に入る音なのでは…。

スタイルは、まだブラックメタルに派生しきってない感じのデスメタルですね。
ところどころブラック的なトレモロも垣間見えるものの、寒々しさよりデスのドロドロ感が強い感じ。何気に緩急もしっかり付けられているし、ベースが高音域のトレモロで毒々しいフレーズを弾いたり、リフとリズムの絡みが酩酊感を演出したり、結構アイデア勝負な感じで聴き応えあり。

特に、90年の音源はAbbathの極悪な噛み千切り声も相俟って、CADAVER INCすら想起させるような炸裂感すらあると思う。そこまで速くないですけど、代わりにダーティで毒々しい感じが強いですね。ただ、91年の音源ではドラムがRAWかつギターがよりノイジー、92年の音源は篭もり気味と、何故か新しい音源の方が音が悪いのが謎です。まあ、聴けないほどじゃないですけど。

資料的な価値だけでなく、アンダーグラウンドなメタルが好きな方なら普通に楽しめてしまうであろう作品。個人的には90年の音源が一番好きだし、熱心なBURZUMやIMMORTALのファンの方以外も是非チェックしてみてはどうでしょうか。



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