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APOCALYPSE IN YOUR HEART (2011年)
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APOCALYPSE IN YOUR HEART
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解説 - APOCALYPSE IN YOUR HEART
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-06-11 10:11:12)

2011年発表の2nd。

一口に鬱ブラックと言っても、ひたすらにスローでネガティビティを巻き散らしていくもの、不条理な展開で日常の風景を捻じ曲げるものなどさまざまなスタイルがありますが、このバンドは丁寧かつドラマティックに鬱感情を描いていくスタイルですね。リズム面でもスローパートだけではなく、1曲目からファストブラック並のスピードで疾走してますし。

こんなバンド名だと、メロディも如何にも呪い殺してやりたそうなドロドロしたものを想像しますが、意外にもメロディは儚くて幻想的で、シューゲイザーブラック好きにもアピールできそうなほど。それが頻繁に現れる、眠りを誘うような優しいギターの残響と合わさると、ほんと脳波が操られそうになります。ただ、ヴォーカルはバンド名通りの、肺に溜まった空気を全て憎悪に換えて吐き出すような絶叫ですが。

トレモロでハモりつつ疾走してみせたり、アルペジオで溜めた後暴発するようにトレモロで切り込んだり、時にダイナミックと言えるくらい、曲の展開はドラマティックで、バラエティにも富んでると思う。ただ、一部でLIFELOVER的なロック風リズム+刻みリフ+メランコリックなピアノ…という展開があったのは少し驚きました。この表現、鬱ブラックのスタンダードとなりつつあるんでしょうか。

鬱ブラック、特に一人ブラックの中には、敢えて共感を拒みつつ自意識をひたすら垂れ流すような、カルト極まりないものも多いですが、このバンドはバンドスタイルで演ってるせいもあるのか、エクストリームメタルとして非常に丁寧な仕上がり。如何にもOSMOSE産って感じ。鬱ブラックに興味があるけど聴いた事のない人、SHININGやFORGOTTEN TOMB辺りの基本バンドしか知らない人でも楽しめる一枚かと。



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