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帰ってきたクーカイさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 401-436
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帰ってきたクーカイさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 401-436
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VELVET REVOLVER - Libertad ★★★ (2012-06-22 20:05:15)

 今になって、結構良く聴いている。1stより好きかな。
 何故、今になってマイブーム到来になっているかっていうと、これまた今更ながらSTPの復活作を聴いてその出来の良さに、スコット君の歌メロ組立の上手さに感服したためである。
 現時点で、スコット君はVELVET REVOLVER(以下「VR」と書く)に復帰することもやぶさかではないようだが、もう止した方が良い。スコット君は天才だが、いわゆる“プロのミュージシャン”ではないのだと思う。プロは、自分達の活動や創作物が、どれだけ多くの人間(LIVEを楽しみに待っているファンは勿論のこと、ツアーに帯同するクルーや、アルバム制作に関わる人間も含めて)に影響を与えているか考えるし、自分たちの動かしている機械を、なるべく調子良く動くように留意する。
 スコット君にはそのへんの配慮が(全く)できないんだと思う。それはSTPの頃から変わらず(STPは4th発表後ツアーに出られなかった)、スラッシュはそういうところを許せない(そもそもAXLと反りが合わないのは、そこのところだ)。
 だが、正直VRはスコット君がその魅力の半分を担っている、と私は思う。
 スコット君のような歌メロを考えられる人間は他に居らず、スコット君以外のVo.を入れるのなら、それはもはやVRではない。

 VRはもう解散すべきだと考える。


WHITE LION - Pride ★★ (2015-02-12 21:42:04)

 さて。最近の楽しみの一つは、発表当時(主に購入費用が無いなどの理由で)スルーしていた作品を、中古盤屋でゲットすることである。
 もちろん、誰も知らないような作品で、「これは買っとかなアカン(俺が聴かずして誰が聴く)」というのは買っているわけだ。スルーしたのは、「皆、良いって言っているけど、俺は・・・まぁ、いいか」という作品だ。本作もそのパターンにカテゴライズされる。

 こういうのを聴くと、たいがい思うのは、「発表当時に聴いておくべきだったな・・・」ということである。それは、「こんなに良かったんならもっと早く聴けば良かったな」、ということは稀で、「発表当時に聴いておけば、もっと良かったんだろうな」ということが多い。本作は後者。
 一番上で定ちゃんさんが書いておられるとおり、ヴィトのギターはエディ・ヴァン・ヘイレンを想起させる。楽曲も発表当時だったら超格好良かったんだろうな、と思うのだが、それから30年ほど経っていると、他に色々良いものを聴いているので、そんなに感動しない。もったいないわけである。

 Vo.の粘着質で一本調子な歌が、まぁクセになるっちゃあなる。ヴァン・ヘイレンと似ていてコーラスの部分にキャッチーなメロディを配しているので、それがフックだ。
 でも、やっぱり私的には一番の聴きどころはヴィトのギターかな。

 倅が背後で「早く終わらせろよ」という顔して待っているので、ここでお仕舞い。


WHITE WIZZARD ★★ (2011-06-11 17:51:39)

驚きである。
このバンドが無視されているとは。
『OVER THE TOP』を聴いたが、かなり良い。
NWOTHMの中でも、ENFORCERと並んで最も有望視されているバンドだ。
IRON MAIDENが好きなら、聴くべきだと思う。決してパクリではないし、ともかくスティーヴ・ハリス並みのベース・ランニングに感動するから。
正直、2枚目のフルレンスがとても楽しみだ。


WHITE WIZZARD ★★ (2011-06-13 00:28:20)

ありゃりゃ。
それは残念。
でも、基本ベーシストが信念の人っぽいので、まだまだ有望株だと...。
頑張れ!


WHITE WIZZARD ★★ (2016-04-11 21:19:08)

 そう言えば最近見ねえなぁ。どうしてんだ?
 と、FACE BOOKを覗いてみた。

 現メンバーは二人だけ。しかもジョン・レオンがヴォーカル、リズムギター、ベース。もう一人はリードギター。
 なんかもうソロ・プロジェクトで良いんじゃね?という感じだ。

 とりあえず頑張れ。石の上にも三年だ。すでに活動を始めてから余裕で三年以上経っているが。


WHITE WIZZARD - Flying Tigers ★★ (2011-11-03 03:05:20)

 結論から先に。
 この2ndアルバムはなかなかの力作です。
 しかし、制作体制がえらいことになってます。結局、1stアルバムで歌っていたVo.は1st発表後「長期のツアーには出たくない」と言ってバンドを辞めてしまうらしいのですが、紆余曲折を経てこの2ndで再び歌っています。また、2人のギタリストも脱退。本作ではBでリーダーのジョン=レオンがギターを弾いています。まるでFOO FIGHTERSの3rdアルバムのような壮絶な状況になっています。それでも内容的には充実しており、よくもまぁ、ここまで作り上げたなぁと。
 ジョンはベースがとても上手いのですが、ギターもそこそこ聴かせてくれており、逆に自分のベースのフレーズを知ったうえでギターを弾いているので、楽曲の整合性が高まっているような気も。さすがにピロピロと速弾きはしませんし、基本、ツインリードもないのですが。
 しかし、Vo.はやっぱりツアーがダメらしく(ジョンと一緒に居るのが嫌なのか?)、再脱退。「あんた、サンクスリストに、“ツアーで会おう”って書いてんじゃん!」とつっこみを入れたくなりますが、仕方ありませんね。
 このような状況下であるにも関わらず、作品としては1st~5thの頃のIRON MAIDENを少し思い出させる、また一段階成長した出来になっています。疾走する曲があり、スケールが大きく、いくつかの展開を持つ曲もあり。
 志を同じくしたメンバーにより、安定した活動が出来ることを願うばかりです。


WHITE WIZZARD - Over the Top ★★ (2011-10-29 22:50:05)

 昨日、2ndの取り寄せを店にお願いしてきました。
 聴くのを楽しみにしているのですが、とりあえずこの1stについて。
 全体的な雰囲気は、IRON MAIDENの3rdに似ているなぁと、思います。楽曲の野暮ったさ加減が、MAIDENの作品とは大きく異なるのですが、新人バンドだし、またそれが良い味だったりしますよね。
 ベースの走り具合は、本当にスティーヴ=ハリスにそっくりです。
 楽曲の完成度が高くなれば、かなりの有望株だと思っていたのですが、Vo.が変わったとのことで、そしてまた、2ndは音楽性が少し複雑なものになったとの話もあり・・・。一足飛びで最近のMAIDENのような音楽性になっていたら・・・。と考えると少し怖いのですが。どうなっていますかね。


WHITE WIZZARD - The Devils Cut ★★★ (2013-08-21 18:59:20)

 ご祝儀で三ツ星(本当は2ツ星半くらいかな、と)。
 ENFORCERも3rdまで付きあっているので、このバンドの3枚目も聴かなきゃならんだろう。
 内容は、疑いなく現時点での最高傑作である。個人的には、1stが78点、2ndは70点、そして本作は85点くらいは進呈したい気分である。
 新Vo.はロニー・ジェイムズ・ディオの従兄弟らしいのだが、この男がかなり良い。前任の、あの出たり入ったりと忙しかったワイアットは、どことなく素人くさい歌いまわしが今一つだったが、新Vo.の存在感はすでにメジャー級だ。
 その男の名はジョセフ・マイケル。太い低音から、紙を引き裂くような高音まで、自在に操る。上手い。ワイアットが消えてくれて良かった。
 それに、新加入のG.二人も良い仕事をしている。ツインリード、速弾き、前作で物足りなかった要素が、今回はテンコ盛りだ。
 まぁ、あえて苦言を呈すれば、本作の収録曲は、ジョン・レオンがほぼ一人で書いているので、良い曲もある(そして他の曲もおおむね、「おっ!良いじゃないの?!」と興味深く聴ける)のだが、やはり一定の限界を超えられていないように感じる。
 次作が、勝負だ。本作と同じメンバーでライヴをガッツリやって、観客のリアクションから是非多くのことを学び取って欲しい。我々リスナーが何を望んでいるのかを。
 このバンドはまだまだこんなものじゃあないと思う。4thが今からとても楽しみだ。
 あ、そうそう。悪いんだが、紫を基調とするアートワークデザインは、正直下品だ。高貴な色はとても扱いが難しいのだ(しかも今回はよりによって+蛍光グリーン)。次作からは色遣いを変えて欲しいな。

 も一つ忘れてた。ボーナストラックはZeppの「移民の歌」。これの完コピ。それだけでもジョセフの実力のほどがわかろうというもので。 


WHITE WIZZARD - The Devils Cut - Kings of the Highway ★★★ (2013-08-21 19:07:45)

 これ、結構良いんだわ。
 ツインリードで格好良いメロディがすっと入れられている。
 ジョンは「シンプルなロック曲」みたいな言い方をしていたけれど、こういう、格好良いメロディや格好良いリフを持った曲が、もっとレパートリーに増えると、ライヴも盛り上がるんじゃね?
 だって、「The Trooper」みたいな曲がガンガン演奏される、3rd・4th発表時のメイデンのライヴ、見たいよね?本家がもうやってくれないんだから、絶対需要はあると思う。


WHITESNAKE - Come an' Get It ★★ (2014-10-24 18:15:18)

 '81年発表。4枚目のスタジオ・アルバム。
 楽曲の出来に着目すると、一作前のスタジオ・アルバムである『Ready An' Willing』に軍配が上がるように思う。だが、本作は演奏面でピリッと緊張感があるというか溌剌としているような気がして好きだ。
 確かにアナログではA面に当る前半に良い曲があるように思うが、個人的には後半の楽曲が好きだ。ブルーズベースのHRって、こうでなくっちゃなぁ、と聴いていて思う。中でも「Child Of Babylon」が一番好きかな。
 ジャケットのエロさは「エロくて良いね(ロックだね)!」というより「・・・まったく。しょうがねぇなぁ(苦笑)」という感想を持つのだが、そこは我が国日本。修正されずに発売されている。流石、明治時代に道から見えるところで若い女性が堂々と行水していて、欧米から来ていた人が驚いた国である。性に関してある意味無防備なお国柄については、たまに考えておいても良いかもしれない。良い・悪いの二元論だけではなく。
 歌詞の内容も、あらゆるラヴ・ソング(バラードじゃなく)が揃っており、WHITESNAKEのアルバム以外のなにものでもない。

 いまさら繰り返すまでもないが、名盤である。


WHITESNAKE - Forevermore ★★★ (2011-11-12 15:44:04)

 個人的には、印象的なリフでグイグイ引っ張っていく曲が多い前作が好みなのだが、本作も十分聴き応えがある。特に⑨以降の流れは圧巻で、本編ラストのタイトルトラックはとどめの一撃である。そのスケール感といい、緩急のつけ方といい、申し分ない。
 前半も、DCのヴォーカルメロディで聴かせる曲が主体なのだが、これが味わい深い。二人のギタリストもとても良い仕事をしている。
 もし、本作がWhitesnakeのラストアルバムになったとしても、DCは“最後までアーティストとして一切手を抜かなかった”と胸を張れるだろう。だが、本作の充実は、当然のことながら次作を期待させる。
 ラストはまだしばらく後ではないか。本作を聴いて、そう思う。希望的観測ではなく、それは確信に近い。

 


WHITESNAKE - Good to Be Bad ★★★ (2011-11-10 00:21:32)

 2008年発表。10作目のオリジナル・スタジオ・フルアルバム(って帯に書いてあった)。
 ここんとこ、なんだか気になって引っ張り出し、聴いていた。
 購入時の印象も悪くはなかったのだが、改めて“充実作”だと思う。
 捨て曲が無いし、リフが格好良い曲、スピーディーな曲、しっとりと歌い上げられるバラードまで入っている。そしてベースにあるのはブルーズだ。
 '80年代後半のあの2作品(の特に白い方)の要素と、'70年代の諸作品の要素を上手く調和させ現代風にアレンジしており、古臭さを感じさせないのは流石である。
 21世紀の名盤と言ってなんら遜色なかろう。


WHITESNAKE - Ready an' Willing ★★★ (2014-10-28 22:58:31)

 本アルバムは、このバンドにおける'70年代的手法の総決算だと思う。
 本当に、しみじみと聴ける。こういうの大好きだ。ウェットなブリティッシュ・ハード・ロック。

 名曲が多い。「Fool for Your Loving」、「Ready an' Willing」、「Blindman」、「Ain't Gonna Cry No More」、「She's a Woman」。
 中でも「She's a Woman」が好きだ。ジョン・ロードの頑張りようはまるでパープル。そのような意味では、Whitesnakeって、Deep PurpleとFREEを足して2で割ったようなバンドだな、などと思ったりもするのだが、それは多分誤りなのだ。「Fool for Your Loving」を聴いていると、やはりこの音楽世界はデヴィッド・カヴァーデイルによるオリジナルの世界観なのだと思う。
 テンションの高さは次作の方が上のような気がするが、楽曲が粒揃い(のみならず名曲も含む)ということで、やはり本作が前期Whitesnakeの代表作であろう。


WHITESNAKE - Slide It in(US) ★★ (2014-10-19 17:50:24)

 『SLIDE IT IN』。名盤である。
 私は日本盤の方を先に聴き、その後しばらく経ってからこのUSリミックス盤を手に入れた。
 上ですでに複数の方々が言及されているとおり、ジョン・サイクスの色はあまり作品に反映されていない。それはある意味当然で、すでに作品として完成しているものに手を加えるといっても、限度がある。
 その代わりというわけでは全然ないのだが、音の違いはわかりやすい。
 こちらの方はドラムがいわゆる(と言っても若い人にはわからないかもしれない)「ドン・シャリ」の音だ。そしてエコーがかけられており、こういう音作りは極めて‘80年代(後半)的だと個人的には感じる。
 日本盤の方は音作りからすると、‘70年代的と言って良いだろう。もっとも誤解されると困るので付け加えておくと、‘80年代半ば以降のHM/HRの全てが「ドン・シャリ」でエコーがかけられていたわけではないのだが。
 故に、日本盤とUSリミックス盤のどちらが好きか、というのは単純に好みの問題だと思う。ストレートにブルージーなHRを聴きたいときは日本盤を聴くし、'80年代を懐かしみたい時はUSリミックス盤を聴く。
 どちらも味わい深いですね。
 


WHITESNAKE - The Purple Album ★★ (2015-06-17 19:22:24)

 ちょっとこれはコメントが難しかった。
 でも、基本的には良く出来たアルバムだと思うし、リリースする価値も十分あったと思う。
 自分が「今一つだな・・・」と思う曲についてのコメントは差し控える。オリジナル・ヴァージョンを唄った当の本人が演っているわけだし、40年も経って同じキーで唄えるはずがないのは、もう仕方がないことだ。それに、「キーを下げなきゃいけないから、今回は外そう」と言えない曲が存在しているのは事実である。DCが唄うDPの曲で、「え?なんでこの代表曲を歌わないの?」と言われるくらいなら、きっちり唄っておいた方が良いに決まっている。ま、そういう意味では本作の選曲は潔いのだ。

 出来が良い曲について語る。例えば4曲目「Sail Away」。聴いていて、「オリジナル・ヴァージョンって、むしろこっちなのかもな」と思った。『Burn』収録の“本当の”オリジナル・ヴァージョンは、ずーっと昔から聴き馴染んでいるので、「そういうもん」みたいな感じなのだが、あえて言えば何か無理にファンキーなアレンジが逆にクセになるという“迷曲”に近い名曲である。他にも、5曲目「The Gypsy」とか、8曲目「Holy Man」とか、11曲目「Soldier of Fortune」とか、本作収録ヴァージョンの方が“聴かせる”ケースが多々見られる。

 企画盤だし、個人的に「これに対する評価については・・・保留」という楽曲も収められているため、「名盤」「傑作」とは言えないまでも、「俺は好きっすよ」「なかなか聴かせますぜ」ってなところか。


Wham! - Fantastic - Bad Boys ★★ (2016-06-26 18:25:00)

 洋楽を聴き始めの頃からHRやHMにハマっていたわけではない。
 なにせ初めて購入したアルバムがSTYXだった。メロディアスでフックがある楽曲っていうのは良いものだ。

 それでこの曲。
 想い出がある。
 発売当時、というか日本でブレイクしていた頃、ラジオ番組でかかっていたのを(当時はDJが喋りをかぶらせないで、きれいに楽曲をまるごと流していたのだ。若い人達は信じないかもしれないが、場合によってはアルバム1枚分そっくり最初から最後まで放送する番組すらあった)、エアチェックして学校の昼休みに流した(放送委員だったので)。
 一部の生徒達の中で「あれ?!これWHAMだよ!」と話題になったらしい。
 その後すぐに「昼休みの放送はクラッシック以外かけないことになっているよね?」と職員室から指導が入ったのだが、“誰がやったのか”なんていうつまらない犯人探しはなかった。
 昔の先生方って、保守的だけどある意味さばけてたよな。

 あぁ。そうそう、曲について。
 なんていうか、今じゃ珍しくないのだけれど、当時はこういう踊れるロックって珍しかったような気がする。適度にポップで適度にロックだったし。今聴いても、想い出補正無しに名曲だと思うな。


YES - Anderson, Bruford, Wakeman, Howe ★★★ (2013-04-14 18:53:28)

 はっきり言いますが(書きますが)、YESの作品としてなら本作は高い評価をできません。
 何故か。
 私は、YESの傑作が持つ魅力は、どうにも腑分け出来ない、カオスな状態にあるポップセンス、極めて高度な演奏技術、今にも砕けて粉々になってしまいそうなスリルにあると感じているからです。
 本作はとても質が高い。普通のテクニカル・ロックの中では最高峰にあると思う。私は正直大好きです。
 しかし、腑分けが可能です。収まりが良すぎて、プログレッシヴ・ロックとしてはちょっといただけない。
 私は最盛期のYESの魅力は、楽曲が今にもバラバラに分解しそうな状態で、奇跡的にあり得ないほど完全な姿を保っている刹那的な美しさにあると思う。そして、それがプログレッシヴ・ロックの一つの理想形だったのだと考えます。そういう意味で、本作は昔の自分たちを模写している姿が透けて見えます。
 でも、本作はYESではないのだから良いのです。「ABWH」であり、かなめである「S」が抜けてますから。YESの作品なら80点台ですが、テクニカル・ロック作としてなら90点台の名作だと思います。


YES - Drama ★★ (2011-06-18 00:22:17)

 上で皆さんが書かれている通り、良いアルバムです。
 特に、「光陰矢の如し」にはしびれました。
 まさに「隠れた名盤」。


YES - Fly From Here ★★ (2013-04-14 19:13:25)

 2011年発表。平成25年(2013)年4月の時点で、最新のスタジオアルバム。
 バンド存続の方法論としては、JOURNEYにならい、オリジナル・メンバーのVo.にそっくりな声の新人ヴォーカリストを加入させて製作している。
 これが本当にそっくり。声だけ聴いていると瓜二つ。新Vo.の名はベノワ・デイヴィットと言う。
 ただ、本作の売りはVo.がジョン・アンダーソンに似ているというだけではない。楽曲が良いのだ。少なくとも、あの、キーボードの代わりにオーケストラを入れた前作より、私は好きだ。
 本作は、往時のYESが7割程度復活している良作だと思うのだが、それはプロデュースを『DRAMA』製作時にメンバーだったトレヴァー・ホーンが手掛けているから。そして、タイトル・トラックになっている組曲の元ネタが、『DRAMA』製作時にトレヴァーとジェフ・ダウンズの二人で作った楽曲だから、というのが主な理由であろう。あ、そうそう。本作のKbd.はジェフだ。要するに、『DRAMA』製作時のメンバー編成を変則的に復活させているのだ。
 そういう意味では、VAN HALENの最新作みたいな成立の仕方をしているとも言えるのだが、タイトル・トラックである組曲の持つスリルは、『TALK』に収録された組曲や、本作同様、往時のYES復活が意識された『THE LADDER』収録の楽曲を軽く凌駕していると思う。久しぶりに「YES」を聴いたような気がした。


YES - Fragile - Roundabout ★★★ (2014-08-04 17:32:20)

 今も、背後のコンポから聴こえてきている。
 プログレスの方法論も、現段階では様々なものが出揃っているが、この曲で提示されたテンプレートはいまだに最強な気がする。ブラックジャックで言えば21。ポーカーで言えばロイヤル・ストレート・フラッシュ並みにわかりやすい。
 この曲と「危機」には、本当に“ド肝”を抜かれたものだ。
 そのような原体験がある故に、気の抜けた炭酸飲料のようではあるのだが、じっくり聴くと“いかにも、らしい”最新作を聴いて喜んでしまったりするのだ。
 プログレッシヴ・ロックを初めて聴こうという方は、YESならこの曲が収録されている『Fragile』や次作の『Close To The Edge』、King Crimsonなら1stの『In The Court Of The Crimson King』、5thの『RED』あたりから聴いて下さいな。
 本当に、“凄い”から。吃驚すること、請け合いですよ!


YES - Heaven & Earth ★★ (2014-07-31 21:24:18)

 おお。銘菓ひよこさん、気が合いますな。
 そう、全くそのとおり。「そこそこ楽しめちゃう」。
 私は本作はなかなかの力作だと感じています。『究極』や『トーマト』の頃に似ているという意見もあり、「そう。似ているかな?」とも思うのですが、全くその頃に返ったわけでもないですね。上記二作の楽曲を改めて聴きなおしたのですが、本作収録の楽曲に較べると、やはり、きちんと“プロ・グレ”してます。『こわれもの』以降の文脈に沿った形で。
 だからと言って、本作がYESらしくないのかというと、全くそういうわけではない。やはりYESなんですよ。そして、やっぱりプログレスしているのだと思います。
 現時点では、今までに発表された諸作の中で、YESの作品として最も違和感を感じたのは『OPEN YOUR EYES』ですかね。悪くはないのですが、「どうしてトレヴァー・ラビンがいないのに、ラビンが書きそうな楽曲が収められているのだろう」と、当時はそこがひっかかってしまいました。
 それに較べれば、今作の方が“まだYES”で、好感が持てます。


YNGWIE MALMSTEEN - Perpetual Flame ★★ (2011-06-17 23:51:40)

 以前も書いたが、私はインギーの1stと2ndを中古盤屋に叩き売った人間である。
 この所業からして、確実にファンじゃありませんね。
 だが、Vo.がリッパーだということで、好奇心が抑えられずに購入した。
 結構、繰り返し聴いた。
 ついでに書くと、この次の作品も買って聴いている。
 確かに、お世辞にも「素晴らしい音」とは言えないし、「リッパーとの相性は最高!」とも言えない。だが、何だか結構良い。
 どこが気に入ったのか、上手く説明できないのだが、本作には確実に(インギーのファンとは言い難い)私の心に響く何か-HMの聴き手として認めざるを得ない普遍的な“何か”-が存在している。
 これを聴いた後、やはり中古盤屋に売りとばした「SEVENTH~」を改めて買った(馬鹿だねぇ)。


YNGWIE MALMSTEEN - Relentless (2012-12-04 18:57:07)

 前作のところでコメントしたとおり、この人の作品って何かがひっかかり、なんだかんだ言って聴いてしまう。
 そりゃあ、音は悪い。上の方々のコメントを読んでも「良い」と言っている人はいない。私も本作を聴く度に「ドラムの音がうちの末っ子が裸足で歩いているような音だなぁ」と思う。
 でも、「チクショー!金返せ!これ聴くぐらいだったら嫁のいびき聴いている方がましだ!」とは言わない(うちの奥さんの名誉のために書くと、彼女は滅多にいびきをかかないんだけど)。
 では、何がひっかかるのかを良く考えてみると、つまるところ、この人はこの人にしか出来ない音楽を作っているからだと思う。しかも結構勤勉で、2年おきくらいに作品をリリースしている。で、インタヴュー記事を読むと、なんだか聴きたくなるようなことを言っている。そして実際に聴いてみると、半分くらいは当たっている。半分納得出来れば上等じゃなかろうか。他のアーティストのアルバムに、何度聴いても好きになれないものが存在することを考えると。
 だから、今度出る最新作もインタヴューを読んでから買おう(もしくは買わない)と思います。
 あ、そうそう。本作について。リッパーのヴォーカル入り曲は前作のアウトテイク集みたいな扱いだけど、ロニー・ジェイムス・ディオみたいな威厳があって好き。インスト曲も、やりたい放題で悪くない。イングヴェイって本当に「過剰」って言葉が良く似合っていると思う。


YNGWIE MALMSTEEN - Spellbound (2012-12-11 23:21:44)

 ちょっとまだ星の数が勘定できないのですが・・・。とりあえず現時点での感想を。
 楽曲的には、何故か自分でも理由がわからないのですが、悪くない。悪くないんですよ。クラッシックっぽいメロディを思いっきりエレクトリックギターで奏でているのは。
 でも、いかんせん音が悪い。前作よりは少しマシかなぁと思うけれど、音、悪いよねぇ。
 B!誌のインタヴューなどを読んでいると、ギターサウンドに対してかなりの拘りがあることを思わせる発言が散見されるわけなのだけれど、イングヴェイって自分のCDを後で聴き返したりしないのかなぁ。さすがにギターの音はそこそこ聴けるような気がするけれど、ベースやドラムがやたらショボかったりする。やっぱりロックって、一つの楽器だけが突出してるのは格好悪いよね。ベースが薄っぺらに聴こえると、楽曲そのものが安っぽく聴こえる。ドラムもそう。ペタペタいっているのはどうかなぁ。
 前々作と前作は、Vo.がリッパーだったので愛聴させていただいた。で、今作は天才ギタリストのDIYぶりがいかなるものか興味を感じ購入したわけなのだけれど、この音に慣れるまで、まだ少しばかりかかるかな。もうちょい聴き込んだら、またコメントします。
 あ、そうそう。イングヴェイのVo.、今回初めて思ったのだけれどゲイリー・ムーアっぽくって、悪くないよ。まぁ、ネオクラHMには適していないかもしれないけれど、良い味出してると思うなぁ。
 
 


YNGWIE MALMSTEEN - Spellbound (2012-12-15 08:07:11)

 さて。改めてコメントを。
 結論としては、悪くないと。ベースの音がどのへんで鳴っているか聴き取れるようになったら、格段に楽しく聴けるようになりました。
 ただ、やはりボトムの音の見通しが悪いのは大きな弱点で、曲によっては基礎部が潰れたサグラダ・ファミリアみたいな印象を受けるものもある。例えばいきなりアルバムの1曲目と2曲目がそれ。きちんとしたレコーディングをしてしかるべきミックスを施せば、壮大な大伽藍が眼前に聳え立つような名曲になったかもしれないのに。
 全体的な印象では、「手癖の連発」とも言われるイングヴェイのギターは、ベートーヴェンでもモーツァルトでもいいから、ピアノ・ソナタを聴くような意識で聴くと、すんなり聴ける。個々の楽曲は基本的に主題がはっきりしているように思えるので、似たような曲が並ぶという印象はない。要所々々で唄入りの曲も配し、変化もつけているし。
 というわけで、音の件を脇に置いておくと、なかなかの良盤だと思います。でも本当、ちゃんとプロデューサーとか雇った方が良いよ。もったいないよ・・・。


YNGWIE MALMSTEEN - Spellbound (2016-05-18 21:28:33)

 さて。新作が発表される。
 それで、3rdアルバムの項で宣言したとおり、もうこの人の新しいアルバムを聴くつもりはない。

 だが、本作にはたま~にだが、ついつい手が伸びてしまう。“もうしばらく聴くことはないでしょう”箱にもちょっと入れられない。何故なのだろう?と自問自答してみる。

 本作に対する評価は上で書いたので、同じことは繰り返さないのだが、まぁいかんせん音が悪すぎる。で、基本的に音が悪いと半分くらい聴く気が失せる。メロディを味わうのにえらく労力が必要となるからだ。
 それでもたまに聴く。どうしてこんなに本作が気になるのか考えてみたのだが、多分それは製作環境が極北に到達しているためなのだろう。イングヴェイ・マルムスティーンという一人のアーティストが、DIYで製作しているってのが、どうにも心にひっかかるのだ。超絶我儘なアーティスト(しかも言うまでもないがとんでもない才能を持っている)が、他者とのアーティスティックな交流を排除して、引きこもり気味に作ったものなのだから、「自分の作品」としてある意味これを超えるものなどないのでは、というのが私の結論である。とりあえずここ10年間(本作発表以前の10年間という意味)のイングヴェイの仕事は、これを聴いてりゃ大丈夫。そう思っちまったわけだな。

 そのような自己分析で本作が気になる理由が納得できた。
 故に、今後一切イングヴェイの作品は買わない(聴かない)というのは、条件付きの宣言に変更したい。
 今後、万が一きちんと唄えるヴォーカリストと、いずれも腕利きのベーシスト、キーボーディスト、ドラマーとバンドを組み、ちゃんとプロデューサーを雇い、プロがそれぞれ自分の音楽で会話するように、それでいながらイングヴェイの音楽をより高次元に持っていくような形でアルバムを作ったら。その時は、私はまたこの人のアルバムを買って聴きたい。
 そのような時が、いずれ来ないもんだろうかね。


YNGWIE MALMSTEEN - Trilogy ★★★ (2014-01-07 23:19:28)

 結構、最近のアルバム(リッパー2部作と独り舞台のアルバムね)を擁護してきたわけなのだが、本作を聴いている途中で、不意に、そして強烈に確信した(天啓と呼んでも良い)。
 やっぱり昔のアルバムの方が音も曲も段違いに良い(「今更気づくなよ」と言われそうだが)。おそらく私は、もうこの人の“ニュー・アルバム”を買って聴くことはないだろう。
 と、本作は曇っていた目をクリアにするくらいの威力を持つ名盤である。
 どうして、これほどのものを作っていた人が今のようになってしまったのかというと、本作や次作(その他にも緑で三角で顔がアップのやつとか)ほどの良いアルバムを発表しても、本人が満足するほどの成功をおさめなかったからなのだろう。
 エゴは天才に驚愕の仕事をさせることがあるが、狂気の縁に立たせることもある。奥さんの話以外に聞かなくなったということであれば、奥さんに「たまには優れたプロデューサーを雇ってみない?」と言ってもらうしかないのだが、今後そんなことはあり得ないだろう。万が一雇ったところで、プロデューサーの話を聞かなければ意味がないし。
 繰り返すが、今後発表される作品は買わない(聴かない)。


ZZ TOP - Afterburner ★★ (2012-11-26 09:24:42)

 1985年発表。この頃の作品って、個人的には思春期の頃の思い出と渾然一体となって記憶に刷り込まれているので、聴くと甘酸っぱい感傷に浸ってしまい、客観的な評価が難しい。
 良い年のおっさんが、なんだか気持ちの悪いことを書いてしまったが、本当にそうなのだから仕方がない。だいたい、この年になってもHR/HMを聴くことを止められないのは、超合金とか懐かしいおもちゃを大事にとっておく(いや、私はやっていませんが)という感覚と多分同じなのだ。
 シンセやドラムの音を聴くと、「当時はこういう音が格好良かったんだよなぁ」と時代を感じさせられる。
 本作は格好良い楽曲が3曲収録されており、個人的に大好きなのは2曲目の「STAGES」と、4曲目の「ROUGH BOY」、6曲目の「PLANET OF WOMEN」である。
 2曲目と6曲目はギターのサウンドが良かったりリフが良かったりで、まぁ大好きですね。4曲目は良く出来たバラード。MTVやベスト・ヒット・USAなどで流されたPVを、テレビにかじりつく様に見ていた当時を思い出します。


エレファントカシマシ - 明日に向って走れ-月夜の歌- - 明日に向かって走れ (アルバムミックス) ★★★ (2015-03-09 18:32:14)

 仕事がキツくなってくると、無性に聴きたくなる一曲。
 昨年の一番キツい山場はこれでしのいだ。
 ツっ走るぜ明日も。多分明後日も。そして半年後も、おそらく一年後も。
 一番大切なのは健康ですね。
 せめて子供等が学校を卒業するまでは、元気に仕事をしていたいもんです。時に馬車馬のようにムチくれられて、無理やり走らされたとしても。


宇多田ヒカル - DEEP RIVER ★★★ (2013-05-10 23:27:51)

 私は基本的に洋楽が好きなので、国内ミュージシャンの作品はそんなに聴かない。
 故にコメントしたくなることも、まぁ多くはない。
 だが、本作は先日来久方ぶりに聴き直し、何故かとても気になり、何度も聴き直している。
 宇多田さんが「早熟な天才である」と私が書いても、おそらく異論を差し挟む方は少ないと思われる。
 この天才のアルバムを、私は1st、2ndと聴き、そしてこの3rdに至るわけだが、購入当初(≒発表当時)は、優れてポップなのだが、とても暗い印象を受けた。
 その印象は今も変わらず、本作は過分にタナトスへの衝動を感じる。それは伏流水のようにアルバム全編に行きわたっており、本作がどうして、このような若い(しかも才能があり、美しい)ミュージシャンの手により作られたのか、とても不思議である。
 5thの、その極めて高度なポップセンスと、完成度も大変魅力的なのだが、やはり本作の“船板一枚をはがせばその下は海底”的な、メメント・モリな美しさが最も好きかもしれない。

 以上、アーティスト本人に言わせれば、「何書いてんの、この人」であろうコメントでした。


宇多田ヒカル - ULTRA BLUE ★★★ (2013-07-24 00:59:58)

 まぁ最近になってからだが、私はどうも宇多田さんが気になって仕方がない。
 本作は、つい最近入手したのだが、3rd以上にタナトス全開で、本当にこの人は(発表当時、えらい若いのに)どのような人生を歩んできたのだろうか、と考え込まずにいられない。
 そういう意味で、やはり「Be My Last」が名曲である。もちろん、「This Is Love」、「COLORS」も良いのだが、なんといっても「Be MY Last」だ。
 プロモーション・ビデオも凄かった。

 名盤。


宇多田ヒカル - ULTRA BLUE - 日曜の朝 ★★★ (2013-07-27 22:54:32)

 ちょっと好きだな。こういう曲。
 一聴すると、恋人だか、結婚したばかりの配偶者だかと過ごす日曜日の朝、気持ちの良い一日の始まり、みたいな曲だ。しかし何故か、私にはこのカップルにいずれ別れてしまうか、死別してしまうような未来が待っているように聴こえてしまう。
 宇多田さんの楽曲のほとんどに感じてしまうのだが、「この幸せは長くは続かない」とか、「今は良いが、そのうち良くないことが起こる」などの予兆が、必ず曲にスタンプされているように思える。
 全開で「今、幸せ~。この幸せ、ずっと続きま・す・よ・う・に!」というタイプのアーティストではないのだ。宇多田さんは(少なくとも、私にとっては)。
 私も基本的には、「今、良いことがあったから、近いうちに良くないことがあるかも」とか考える性質(悲観主義者なのだ。でも、根がいい加減なので、馬齢を重ねていられるのだ)なので、とても共感を覚える。

 以上、アーティストから見ると、「曲解もここまでくると・・・引くよね・・・」なコメントでした。


宇多田ヒカル - 初恋 - 大空で抱きしめて ★★★ (2018-08-19 19:35:11)

 以前から書いているが、この人が好きなのだ。
 何が良いって、どの曲もタナトスの香りがするのがたまらない。
 
 この人の場合、やはりお母さんとの関係性が何らかの形で作品中に影を落としているように見受けられる。
 そして、その影はある意味呪いのようなものでもあるし、本人が消したくても消せないスタンプみたいな感じになっている。
 その呪いやらスタンプにとても誠実に、そして真摯に向き合っている姿勢に好感が持てるわけだ。個人的には。

 この曲も何だか一聴したところではハッピーな曲調なのだが、歌詞を良く聴いていると「あれ?」ということになる。

 遠距離恋愛で、あまり上手くいっていないのだ。歌詞の中の二人は。多分。
 それでおそらく、男性側の独白と女性側の独白が、あまり境界線が明確になっていない状態で混じり合っている。
 それでおそらく、女性側の要望が(韻を踏んで)羅列されている(笑)。

 多分この二人は最後には上手くいくよ。そう思わせる可愛らしい曲です。


地獄図 - Too Young to Die! 地獄の歌地獄 - Too Young to Die! ★★★ (2016-07-12 21:13:35)

 結局、サウンドトラックを購入しました。もちろん映画も2回目をみましたよ。1回目と変わらず面白かった。

 この曲は「えらい格好良い曲だな」と思っていたら、何のことは無い。The Mad Cupsule Market’sのKyonoさんが作曲でした(作詞は宮藤官九郎さん)。

 「おお。このようなところでご活躍をされていたとは・・・」と、(お会いしたことはないのだけれど)ひょんな所で昔の友人に会ったような、懐かしくも嬉しい気持ちになってしまった。

 それは良いんだが、本当、格好良い曲っすよ。出だしでガッと耳を持ってかれて、リフがまた良いんだ。
 (近年は、結局デジ・ロック時代のMADもやっぱり良くなってしまった自分だが)『4PLUGS』時代の楽曲が、過激さはそのままに明るくキャッチーに展開していくようなこの曲は、誰が何と言おうと名曲です。


地獄図 - Too Young to Die! 地獄の歌地獄 - 天国 -Hard Version- ★★★ (2016-07-12 22:01:47)

 それで、この曲も名曲です。

 向井秀徳さんの作った元のメロディが秀逸で宮藤さんの歌詞が良いので、劇中、(別ヴァージョンが)しんみりくるシーンで流れてきた時には不覚にも涙しそうになった。


 あなたがいれば そこは天国
 あなたがいない そこは地獄

 あなたがいれば地獄も天国
 あなたがいない天国は地獄

 
 こんなふうに唄える相手が配偶者だったら夢の様だろうな、と思うのだが、現実的に妻がいることにより天国とまではいかないが、“焦熱地獄でたまに涼風を感じる(または八寒地獄で熱々の肉まんを差し入れにもらう)”くらいのことは間違いなくあるわけだし、彼女がいないと色々な意味で困るので、「いないと地獄」はそのとおりだ。
 逆に妻は、私がいることによりたまに地獄が煉獄になっていないか、少々心配だが。


 このHard VersionはKyonoさんがアレンジしていて、切なくも勢いのある、これまた格好良いヴァージョンに仕上がっております。

 


薬師丸ひろ子 - Golden☆best - Woman“wの悲劇"より ★★★ (2014-05-19 05:36:25)

 あれ?HIGASHIさん。ここでお会いするとは。

 私はこれまでの人生でいわゆる“アイドル”に関心を持ったことはほとんどないのですが、もし該当するとしたら薬師丸ひろ子さんが唯一、好きになったアイドルですかね。
 もちろん、今の薬師丸さんは女優であり、アイドルとしてカテゴライズ出来ないかもしれません。しかし私にとっては『セーラー服と機関銃』の表紙(ショートカットでセーラー服で。可愛かった。ついでに機関銃も持っていた)を見て以来、永遠のアイドルです。

 と、言いつつ薬師丸さんの映画もドラマも何一つ見ておらず(テレビ自体あまり見ないから)、歌い手としてどうかというと、抜群に上手いとは・・・。声は大好きですが。

 この曲は単純に、薬師丸さんに「もう行かないで。そばにいて」とか、「友だちでもかまわないわ」とか言われてみたいなぁという。作詞の松本隆さん、グッジョブです。
 いやいや、それだけではなく、「ああ時の河を渡る船に オールはない 流されてく」の部分のメロディの展開は秀逸ですね。作曲の呉田軽穂さん、最高です。

 名曲です。