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HYBRID PARASITE EVANGELISTICA (2010年)
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HYBRID PARASITE EVANGELISTICA
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解説 - HYBRID PARASITE EVANGELISTICA
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-06-22 22:16:38)

2010年発表の7th。

陰鬱なメロディを奏でるトレモロリフ/それを助長するようなアコギ/陰鬱さを強調するようなスロー~ミドル中心のテンポ設定と、ある程度は鬱ブラックのテンプレートどおりの音で、中期までのXASTHURを髣髴とさせる音ですが…XASTHURが鬱な心象風景を投影した作風だとするなら、こっちは肉体が腐り落ちて崩れていく幻覚に苛まれるような、よりグロテスクなイメージが強い音ですね。

特にトレモロリフの不協的なメロディにそれが顕著で、聴いているとまず筋肉が麻痺・弛緩し、次いで筋までドロけて腐っていくかのような感覚を覚えます。アコギも少なくない頻度で入りますが…叙情的というより、やはり印象としては不気味。アコギとキーの絡む4曲目は美しい感じがしますが、アパシー状態に陥った精神病患者が日の出など美しい情景を見ているような、どこか病的な印象を受けます。

また、この手にしてはヴォーカルがハードコアでも通用しそうな、太く強靭な怒声ガナリなのも特徴で、それが肉体が蝕まれる幻覚の中で壊れた精神だけが憎しみを吐き出そうとしているかのような、より病的な感覚を強めているように思えるんですよね…。

鬱ブラック好きなら買って決して損はしないであろう、ジャケどおりの赤黒い病的な陰鬱さに包まれた作品。しかし、このバンドは凄まじい勢いで音源を出してますが…一体どれだけの人が、フルアルバムに限ったとしても追いきれてるんでしょうね。正直、私は全部追おうとまでは思えないかもです。



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