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Delnoirさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 1-21
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BURZUM - Hliðskjálf ★★★ (2012-06-01 02:51:27)

Burzumを前期だ後期だ好みがどうたら言うのは恐らくBurzumの根底に流れる思想を理解できていないのだと思う。
たしかに音楽性の違いはあれど彼が表現しようとするものは一貫して変化していないから。
それは悪魔崇拝だナチズムだ北欧神話だとかの表面的なものではなく、更に奥深くに混沌として漂う排他的であり崇高なる思想である。
ヴァーグの音はそういったある種の宗教的なものであるから(皮肉なことだ)、このアルバムを評してアンビエント云々狂気が無い云々語るのははっきり言って野暮なことだ。
1st~4thまでが「見栄を張った作品」であるとすれば、今作はより彼の内面に直結した作品なのだ。


TODESSTOSS ★★★ (2012-03-03 00:22:26)

全てのアルバムを持っていますが、新しくなるにつれブラックからかけ離れていっていますね。
どの作品も本当に素晴らしい。

ノイズやアンビエント、アヴァンギャルドなブラックが好きな方には☆3つでオススメしますよ。
逆にプリミティブやファスト、ブルータル等あくまでも「ブラックメタル」然としたものが好きな方は合わないでしょうね。


CRAFT - Total Soul Rape ★★ (2011-07-08 02:20:24)

元Shiningのメンバー等からなるスウェディッシュプリミティブブラック。

この作品は2000年リリースの1stアルバムで限定500枚。
・・だったんですが、いつからか知らんけど再発されてるようですね。
Amazonとかに普通に売ってるみたいです。
ジャケットが変更されてまして、1st.Press Black Hand盤は文字が赤色です。
他サイトでもDARKTHRONE直系、フォロワー等言われている通り、初期ノルウェジアンブラック
からの影響を色濃く残すオールドスクークなプリミティブブラックをやっています。
この1stに関しては、DARKTHRONEの1st、2ndあたりに近い作風だと思います。
チープでRawなギター、ドラムサウンドに中音域のがなりヴォーカル。
邪悪なリフで疾走しながらも、うまくミドル~スローなパートを織り交ぜ展開するところも初期DARKTHRONEに非常に似ている。
しかし、メンバーがメンバーなだけにクォリティが高く
リフ構成やリズム等ひかれる部分が多いためフォロワー止まりになっていないところは流石。
また所々、Shiningにも通じるアトモスフィアを感じることもでき、初期プリミティブの猿真似では終わっていない。
まぁ、まだこのアルバムの時点では突出した何かが感じられないのも事実・・・
聴きどころは最初のキチ○イ染みた絶叫と謎のアウトロですかねw

そんなわけで、オールドスクールなプリミティブブラックがお好みの方は
一聴してみてはいかがでしょうか、な9曲39分。


CRAFT ★★★ (2011-07-08 01:17:26)

元Shiningのメンバー等によるスウェーデン産プミリミティブブラックメタル。
Darkthrone直系。


SINPULARCTOS - THE VOIDANCE OF MAN ★★★ (2011-07-07 15:27:14)

この作品は2005年に発表された3rdアルバムをリミックスし未発表曲を加えた
2007年リリースのジャケ違い再発盤、限定1000枚。
Sabbathid Recordsからの正式リリースです。
音楽的には、2003年のEPから不変、更に押し進めた感じのフューネラルドゥーム、
ドローン/ノイズ/アンビエントに通じるパートを挿入したディプレッシブブラックである。
まぁ、その割合が非常に多いためノイズ/ドゥームにディプレッシブブラックを挿入した音楽と呼んだ方がいいかもしれない。
音に関しては非常にノイジーで、常時ジリジリ、ジャリジャリとしたギター/ベースが鳴り響く、ざらついたサウンド。
音質が比較的クリアなために、なおさらノイジーなサウンドが聴覚を刺激する。
ディプレッシブなパートに関しては、わかりやすいところでいくとXASTHURの様な感じだろうか。
音作りが大分違うので印象は全く違うものだが、音楽的にはあの手のもの。
陰鬱でスローなリフに高音域の絶叫が絡む。
ただ音質上ヴォーカルがXASTHUR以上に強烈で、リフも真の闇に迫るかのようなメロディで更に邪悪。
そして3曲目にして、20分38秒のノイズ/アンビエント/フューネラルドゥームが登場。
こちらはSUNN O)))やらNorttやらを混ぜて漆黒の闇の中に落とし込んだかのような音楽性。序盤に絶叫が絡むパートあり。
全体的に大作志向で曲が長いため、リスナーの精神を蝕むには十分過ぎる。
かなりカルトでアングラな音楽だが、ここまで素晴らしいブラックは珍しい。
過去作品も欲しいなー。

そんなわけで、XASTHUR、NORTT、 LUNAR AURORA等のブラックが好きな方には
普通にオススメできるし、KHANATE、HABSYLL等のドゥーム/ドローン系にも
理解があれば150%楽しむことができると思います。
病みまくりで邪悪で漆黒で怖くてイっちゃってる9曲73分。激オススメ!


SINPULARCTOS ★★★ (2011-07-07 14:05:10)

「Anti-Human Black Metal」を墓標するイギリス産ブラック。
Begodden Mists、 Lycanthropian Carnage等でも活動する
Wade Edwards氏による独りブラックメタル。
2003年頃から2007年まで活動していた。
English Anti-Humanist Blackened Doom Metal等と称される。
今まで2003年にEP、2004年にフルレンス2枚、スプリット1枚、
2005年にフルレンス1枚をリリースしている。

ハイレベルなブラックをやっていたが、今何処で何やってんのか全く不明。
ご存知の方、教えて下さい。


FULLMOON(POLAND) - UNITED ARYAN EVIL ★★★ (2011-07-06 14:40:48)

ポーランド産、プリミティブNSブラック。

1995年に発表されたデモ音源のCD化再発盤。
ブラックメタルに入れ込んでいるリスナーならば、名盤として認識いる方も多い良作。
人の悲鳴、打ち付けられる金属音、狼の遠吠えを連想させるSE等からなるインストでアルバムは始まる。
ミドルテンポのプリミティブなブラックが主体。
デモ音源ということもあり、独特な音質をしている。
曲によっては管楽器にも聞こえてくるようなギター(音が潰れているから)、
ポッコポコなスネアドラム、それをこもった空気がどんよりと覆っている感じ。
ヴォーカルは3rdあたりのMutiilationに近い、喉がつぶれたかのような中音域のがなり。
あたりに瘴気を振りまきながら疾走する、そんな不気味な雰囲気がたまりません。
この作品の特筆すべき点はプリミティブ/NSでありながらも、時折メランコリック/
ペイガン/アトモスフェリックなパートが効果的に挿入されていること。
このパートが本当に素晴らしく、それがうまくプリミティブブラックに溶け込んでいます。
このことが、名盤と称される要因になっているのではないでしょうか。

③Carpathian Windspirit
 メランコリーでどこか民族的なインスト。素晴らしい。

そんなわけで、NSが好きな方は勿論プリミティブでメランコリックで
アトモスフェリックで邪悪なブラックがお好みの方には激オススメの6曲32分。


DARKTHRONE - Transilvanian Hunger ★★★ (2011-07-05 21:46:17)

ノルウェー産、プリミティブブラックの重鎮。

地下シーンで活動を続けカルト的人気をはくしていた彼らが、ついに金字塔を打ち立てることになる。
それが、前作「Under a Funeral Moon」から1年後の1994年にリリースされた4th「Transilvanian Hunger」だ。
Darkthroneの地位を確固たるものにした作品であろう。
世間で言われる「三部作」のラストにして、プリミティブブラックの最重要アルバム、
Darkthroneの最高傑作、数多くのフォロワーを生み出した諸悪の根源的作品。
前作でほぼ確立されたプリミティブブラックだが、今作ではその方向性を更に押し進め、
無駄な曲展開やリズムを極限まで排除してある。
音質も以前にも増して劣悪なものとなり、チープで邪悪極まりないその暗黒世界は
メロディック/シンフォ系リスナーから「プリブラなんて音楽的に低レベル」と称賛されるほどである。
単純で寒々しいリフが延々と繰り返され、ドラムは薄っぺらくひたすらに疾走する。
どこをどうきっても当時のアングラ臭が噴き出す暗黒カルトブラックだ。
まさに「True Norwegian Black Metal」
リアルタイムで聴いていた人は、この音楽が世界中に影響を及ぼすほど有名で
メジャーになるとは想像もできなかっただろうなぁ。
ちなみに今作ではBurzumのヴァーグちゃんが4曲ほど作詞を担当している。
非常に興味深いがノルウェー語であんながなられたら何言ってるかわからん・・。
また、三部作の中で最もメロディアスとの印象を持たれる方が多いようだ。
そのためプリミティブの名盤にして入門盤にも良いとされる。

そんなわけで、問答無用で全ブラックメタラー必聴の8曲38分。


DARKTHRONE - Under a Funeral Moon ★★★ (2011-07-05 12:54:03)

ノルウェー産プリミティブブラック。

1993年、前作で恐怖の変貌を遂げてから2年後にリリースされた3rdアルバム。
1993年といえば黎明期の真っただ中、MayhemやBurzum等のDarkthroneと並ぶオリジネイター
達が活動を重ね、本当の意味でブラックメタルの音楽性が確立されてきたころである。
Mayhemは暴虐性を、Burzumは陰鬱な世界をそれぞれ築き、世界中に多くのフォロワーを生み出した。
そしてDarkthroneも例外ではなく、「カルトでアングラにしたきゃ音質落とせばいいんじゃね?」教を発足。
そう、後にプリミティブブラックと呼ばれるジャンルを確立したのだ。
カルトブラックのはしりともいえる前作だったが、まだスラッシュ/デス
の面影が残る楽曲だったり、チープと呼ぶには印象の違う音作りであった。
それが2年間の間に余計な物は排除、整理され3rdにして彼らが表現したかった物が100%前面に出た作品となったと思う。
中音域でがなるボーカル、ジャージャーとしたギターサウンド、ひっこんだ音で単調なビートをきざみ続けるドラム。
意外と曲のノリが良かったりして、プリミティブながら'Transilvanian~'とはまた違った毛色なのも楽しみどころ。
2nd「A Blaze In The Northern Sky」/ 4th「Transilvanian Hunger」と並ぶ、プリミティブブラックの大名盤です。
Under a Funeral Moonは永遠の名曲。

そんなわけで、プリミティブブラックが完成した作品と言える今作も全ブラックメタラー必聴の8曲39分。


DARKTHRONE - A Blaze in the Northern Sky ★★★ (2011-07-03 16:44:38)

ノルウェー産プリミティブブラックバンドの重鎮。

1991年にリリースされた2ndアルバムで、記念すべきブラックメタル第1作である。
世間ではこの作品から続くプリミティブの名盤3枚を「名盤3部作」と評すことが多い。
別に3部作でもなんでもないんですけどw
活動初期~1stまではテクニカルなデスをプレイしていた彼らだが、ユーロニモスに
「オマエらデスメタルとかふざけてんのか!Fu○k !」と言われてしまったためにブラックメタル化したとかしないとか。
サウンド的には完全にブラックメタル化したとは言えず、デスメタルをプレイしていたころの名残も強くみられる。
ヴォーカルはブラック特有のがなりタイプに変更されているものの、
曲によっては展開も豊富で、たまにギターソロの様なパートもありドラムも緩急つけずに突っ走るのではなく1stに近い印象。
音質も、チリチリとしたチープなサウンドながら、続く作品にみられるようなこもった音質ではなく、乾いた感じ。
と、まだ完全なプリミティブスタイルではないよー・・とか言ってしまいましたが、
こんなレヴューが言えるのはブラックメタルが全世界に広がり、めずらしくもなくなったこの時代だからです。
MayhemやMorbid、Old Funeralといった、北欧から始まった第2世代の勢いはとどまる事を知らず、ブラックメタル黎明期と呼ばれる時代に突入したまさにそんな時に、リアルタイムでこの作品を聴いていたらその衝撃は計り知れないものだったでしょう。
プリミティブブラックメタルというジャンルが産声を上げた瞬間なんですから。
悪魔を召喚するかのような「Kathaarian Life Code」で始まり、全編にわたり熱意とカルト臭に満ち満ちている。
当時のアンダーグラウンドな空気が詰め込まれた、黎明期の幕開けに相応しい大名盤です。
聴かずして語ることなかれというのはこういう作品の事を言うのだと思う。

そんなわけで、ブラックメタラーならば聴かずに死ねない6曲41分。


CRY OF SILENCE - Walking Through the Eternal Tragedy ★★★ (2011-07-02 02:12:21)

Granath氏によるギリシャ産うっすらペイガン/ディプレッシブブラック。
2007年にデモを発表、この作品は同年リリースの1st、限定500枚。
どうやらその内100枚はA4サイズらしいですが、所持しているのは普通の物。
2ndアルバムも500枚限定で出しているのですが、そんなリミテッドにするのが
本当に惜しいくらいに素晴らしいディプレッシブブラックです。

チリチリしたギターリフにひっこんだドラム、発狂ボーカルという3種の神器(?)
を持って展開するは哀愁漂う陰鬱な世界。
ひっこんでるわりにドラムの音がクリアですね、スネア、シンバル、バスも良く聞こえる。
そんなミドルテンポのドラムに、悲壮感のあるメロディ、この世の全てを諦めたかのような発狂ボイス、うっすらKeyが絡みます。
発狂ヴォーカルなんですが、この手の中でもキテると思います、結構すさまじい。Good!
物悲しく、でもどこか優しいメロディーが作り出す世界はXASTHURにも通じる退廃の美を感じさせる。
荒涼とした世界をずっと旅しているかのような陰鬱な音楽は、確実に聴き手の心を蝕んでいきます。
「WALKING THROUGH THE ETERNAL TRAGEDY」ってアルバム名が全てをあらわしてますね・・。
かなり良質のディプレッシブブラックです。
2ndは未聴ですが、ペイガン/フォーク色が強まったらしいです。ものっ凄い欲しい・・・けど手に入るのか・・

そんなわけで、Nyktalgia、Sarvari、Sterbend、Xasthurあたりがお好みの鬱ブラッカーには激オススメの7曲43分。


CRY OF SILENCE ★★★ (2011-07-02 01:33:39)

ギリシャ産
SARVARI等のGranath氏による独りディプレッシブブラックメタル


EXORDIUM (SWITZERLAND) - Super Casus Heresis Quondam Combuste Fuerunt ★★★ (2011-07-02 01:07:39)

スイス産ブラックメタル、2008年リリースのEP。
Sinnihr氏独りによるブラックメタルです。
Satanic Propagandaからリリースされています。

Deathspell Omega Meets Dark Funeral、ファストありの邪悪で荘厳なブラック。
全体的に低音がきいており、ドラムもヘヴィ、ギターも適度にノイジーで音圧十分。
楽曲は基本的にファストパートとアルペジオ/SEからなるスローパートで構成されている。
走るところではファストブラックばりの爆走をみせておきつつ、スローパートでは
Key/聖歌/鐘/赤子の泣き声(!)といったSEとアルペジオで引き立てる。
この対比が素晴らしい。
ギターリフがかなり肌寒く、焦燥感を煽るメロディーなので突然静かになって聖歌とか歌われたら天にめされそうになりますw
ヴォーカルは中音域のがなりですが、あまり出現頻度は高くありません。
そこが残念だと仰る方もいるようですが、個人的にはこのくらいの方が作品にハマっていていいと思います。
圧迫感、聖歌や鐘のSEのせいで、どこぞの暗~い教会で儀式を受けてる気分です。
ジャケも教会ですしね。

そんなわけで、Deathspell Omegaあたりが好きな方、
邪悪で荘厳で神聖なアトモスフィアを纏ったブラックがお好みの方には激オススメの3曲28分。


EXORDIUM (SWITZERLAND) ★★★ (2011-07-02 00:23:04)

AB OCCULTOのSinnihr氏によるスイス産ブラックメタル


DRAUGURZ - A Yell from the Past ★★ (2011-07-02 00:11:19)

ブラジル産ディプレッシブNSブラック。
この作品は2005年リリースのデモ音源集で限定750枚。

どこのレヴューを除いてもまず皆さんが口にするのは「Burzumそっくり」
もうね・・ほんとそっくりですw
Burzumの2nd~4thをごちゃまぜにしてうっすらKeyを絡めたらこんなんなりましたって感じ。
チリチリギターが奏でる陰鬱なメロディーに発狂ボイススタイル。
Burzumが神過ぎるんで比べちゃうとアレですけど、なかなかいいんじゃないでしょうか。
ヴォーカルの発狂っぷりは部分的にはカウントよりも凄まじいと思います。
メロディーの方も、南米っぽさ皆無の北欧アングラ路線となっております。
どうやらドイツ人の血をひいているらしく、「俺はドイツ人だー」と主張したいらしいです。
んで今は活動してないぽいです。
この作品は今となっては入手困難なので、興味のある方はスプリットで探してみて下さい。

そんなわけで、Burzumとかその手のブラックがお好みの方にはオススメの10曲、54分。


DRAUGURZ ★★ (2011-07-01 23:43:44)

ブラジル産ディプレッシブ/プリミティブブラックメタル。
Burzum直系・・というかほぼBurzum。


SARGEIST - Let the Devil In ★★★ (2011-06-30 16:30:33)

最早フィンランドを代表するメロディックブラックバンドといっても過言ではないSARGEISTの2010年リリース、3rdアルバム。

前作から少し間が空きましたが・・・・
これは素晴らしい!
サウンドプロダクションが向上し、1stや2ndに見られたRawでプリミティブでカルトな印象が一掃された、
耳に優しい極上のメロディックブラックに仕上がっている。
前作までのあくまでも地下的なサウンドも好みだったが、これは良い進化を遂げたと言っていい。
メロディが良いのは以前からフィンランド産の特徴であったが、今作では
より洗練されてだれる要素無し、儚くて優しい素敵なメロディにつつまれている。
前作では少し抑え気味だった疾走感も取戻し、ヴォーカルも低音うめき~高音絶叫まで暴れまくりです。
2ndでは収録曲が少なくて少し不満でしたが、今作は10曲入りでヴォリュームもなかなか。
新作マダ~?って少し心配でしたが、待ったかいがありました。

そんなわけで、SARGEIST好きな方はもちろん美しいメロディに酔いたい方、
Usher-to-the-ETHERさんも仰るようにこれからブラックを聴かれる方にも激オススメの10曲45分。


SARGEIST - Disciple of the Heinous Path ★★ (2011-06-30 15:45:20)

フィンランドの重鎮Sargeistの2005年リリースの2nd。

前作からの音楽性の変化はなしと言っていいでしょう。
相も変わらずRawで乾いた音質でメロディックなスタイル。
焦燥感を煽るメロディに、適度な疾走が基盤となり中音域のがなり~低音うめきが絡む。

ほぼ変化は無しだが、若干ヘヴィになった印象がある。
1stに比べスローなパートが増えて、ヴォーカルもほぼがなりのみになったこと、
前作より音がこもり気味等が理由かと。
また今作は全曲で6曲しかなく、ファンには少し寂しい内容・・・と思いきや
1曲1曲の尺が伸びているので収録時間は前作とほぼ同じ。

③Cursed Blaze Of Rituals :モロBurzumから拝借したメロディあり(笑

そんなわけで、多少の違いはあるものの前作がツボった方にはオススメの6曲38分。


VARGR ★★ (2011-06-30 15:01:43)

スウェーデンの高品質
インダストリアル/ダークアンビエント/コールド/ノイズ/kitigaiブラック。
なんとびっくり、Amazonに2ndが売ってます。未聴の方は是非。


SARGEIST - Satanic Black Devotion ★★★ (2011-06-30 14:39:09)

HORNA、MORTUALIA、BEHEXEN等のメンバーからなるフィンランド産メロディック/プリミティブブラック。
日本でも知名度は高く、フィンランドの重鎮といえるでしょう。

この作品は2003年リリースの1st。

音質はDarkthroneのTransilvanian Hungerに近い感じだが、わりとシンバルが良く聞こえるか。
全編に渡りフィンランディアブラックの特徴とも言えるメロウで儚いメロディがこちらのツボを突いてくる。
ヴォーカルは中~中高音のがなり、曲によってはSilencerのNattramnの様なわめきや絶叫もみられる。
他のフィンランド産と比べると、若干疾走感があるのも特徴。
この1stからすでに音楽性はしっかりしており、安心して聴けるクォリティを備えてます。
特にアルバム名を冠した1曲目Satanic Black Devotionはこの手のブラックでも屈指の名曲ではないでしょうか。

そんなわけで、同郷のSATANIC WARMASTER、HORNAといったメロディックなプリミティブ
がお好みの方には激オススメの9曲39分。


VARGR - Storm of Northern Evil ★★★ (2011-06-30 13:55:30)

2008年にリリースされた3rd、1000枚限定。
MZ.412、FOLKSTORM等で知られるスウェーデンのLord Nordvargrによる独りコールドノイズブラック。
MERZBOWとスプリットを出したこともあるらしいので、そこからも音楽性が想像できる。

ひたすらノイジーで肌寒く、狂気に満ちている。
ギターはジャージャー、ヴォーカルは中音絶叫だがエフェクトでノイズ気味。
ドラムは単調、バックには不穏なキーボードが絡む場合もあり。

前作とはサウンドプロダクションが違って厚みが増し、音が若干クリーン
になったため、更にノイズ寄りの極悪インダストリアルアンビエントノイズブラックに仕上がった。

MERZBOWやSTALAGGHのようにノイズ音楽ではなくあくまでもノイズ寄りのブラック
なので、普段Gnaw Their Tongues等を聴かれる方ならば普通に受け入れられる
だろうし、そうではないブラックリスナーもこのバンドを足掛かりにノイズ方面
に足を広げてみるのも良いのではないでしょうか。

1曲が約2~3分と短いのが特徴・・・とはいえ全編にわたり極悪なのであまり関係ないか・・

そんなわけで、ノイジーでコールドでアングラでカルトなブラックがお好みの方には
激オススメの40分13曲。