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EINE MOMENTAUFNAHME - DER REST IST NUR EINSAMKEIT
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解説 - EINE MOMENTAUFNAHME - DER REST IST NUR EINSAMKEIT
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2011-07-08 20:56:14)

2010年発表の5曲入りEP。
新曲(1)、08年のデモの収録曲(2,3,5)、再録曲(4)からなる構成。

路線としては、塩の結晶を摺り込むようなザラザラしたリフに儚げなメロディを乗せ、ミディアムテンポを中心に侵食するような展開で聴かせる、シューゲイザー寄りの感性を持ったブラック。ただ、このバンドはプリミティブ/鬱ブラックの要素も割と強めで、特に2曲目や3曲目における疾走パートは、ほぼ「メロウなプリブラ」としても聴けてしまうような音。ドラムは打ち込みと思われますが、3曲目や5曲目の一部なんて「エレクトロニカのリズムの気持ちよさ」に近い快さがある気がします。

また、SEやピアノの使い方も上手いですよね。
1曲目からまるでドラマの主人公が幼少の大切な思い出に浸っている時のBGMのような、ごく分かりやすいノスタルジーを感じさせてくれるピアノが入ってますし、4曲目は誰かを悼んでいるような哀愁があると思う。また、男女の語りや鳥の囀りをSEとして使ってますが…特に後者の使い方は、日常がじわりと侵食されるようなムードを上手く出せてると思う。

ただ、ジャケからするとおそらく、ポストブラックのアーバンな情景を描きたいと思ってると思われるんですが…正直、この段階ではまだ聴き手を没入させるほど情景描写に凄みは感じないんですよね…。淡い音を表現したいのは分かるんですが、もう少し広がりとか奥行き、深さなどが音像に欲しい所。というか、バンドの音からジャケのような景色がいまひとつ浮かばないのが残念。逆に言えば、情景描写に特化してない分、ブラックの要素が色濃く残ってる訳でもありますが。ヴォーカルは基本(遠めの)絶叫ですし。

…どうでもいいんですけど、この作品、歌詞カードがめっちゃ良い匂いです(笑)。ULVERの「Blood Inside」も同じような匂いがしましたが、この匂い凄い好き。…この感覚、絶対ダウンロードやデータのやりとりでは味わえませんよね(笑)。



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