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REAPER SUBCONSCIOUS GUIDE (2010年)
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REAPER SUBCONSCIOUS GUIDE
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解説 - REAPER SUBCONSCIOUS GUIDE
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-07-25 23:19:46)

2011年発表の、個人的に密かに待ち望んでいた4th。
CandlelightからAgoniaに移籍してのリリース。

今作は70-75年のBlack Sabbathに捧げるアルバムという性格のせいか、神経症的なメロディをトレモロで弾き疾走するプリブラ的パートはありつつも、2nd以上にドゥーム色の強い作品ですね。プレイボタンを押して流れてきた音が、今にも止まりそうなポンコツカーに乗っているような奇妙なアンサンブルで、面白く思うと同時に安心しました。ああ、やっぱりこの人は変態のままだ…と(笑)。

2ndと比べると、暗黒色は多少薄まっている印象は受けますが、その代わり今までになくサイケな感触が強まってますね。この手の音ってどれだけ聴き手を陶酔させられるかが勝負…的なところがありますが、今作は適度に、というか適切にRAWなギターの音色といい、Woe J Reaper本人の演奏による無理矢理な感じのドラミングといい、聴いていて心地よい音になっていますね。…今までのFURZEの作品を受け入れられた人限定ですけど(笑)。

ただ、今まで通りの、頭の螺子がリアルに緩んでそうな、話が通じなそうな叫び・がなりが多方向から聴こえてくるヴォーカルワークは相変わらず気持ち悪くて素敵なんですが、サイケデリックロックにありがちな、気だるいノーマル声を取り入れているのはちょっと残念。FURZEのヴォーカルはもっと生理的嫌悪感を及ぼすものでないと。

しかし、一応(特定期の)Black Sabbathに捧げるアルバムとはいえ、彼らのように名を残したり、ロック/メタル/ブラックの…それどころか前衛音楽のカテゴリーの中ですら、高い評価を得ようなんて微塵も考えてなさそうな個性は本当に素晴らしいですよね…。同じアヴァンブラックでもVIRUSやULVERと違って知的な感じがしないですもん(笑)。まず根っこが変態で、それを知性で統御する気もさらさら無い感じ。ああ、ほんと聴いてて気持ちいいわ…(笑)

ちなみに、盤面によると、頑張って作ったからネットにアップロードしないでほしい(意訳)そうです。よく見たら裏ジャケにも同じメッセージが(笑)。こういうことを惜しげもなく書いてしまう辺りも「らしい」ですよね(笑)。



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